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    元スレ八幡「やはり俺が三浦優美子と再会するのは間違っている」

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    1 :

    東京 某コンビニ


    八幡(おいおい、ここにもサンデー置いてないのかよ)

    八幡(発行部数だいぶ減ったっていうのは本当なんだな)

    八幡(メジャー見たかったんだがコミックス買うしかないか)

    三浦「……ヒキオ」

    八幡「……三浦」

    三浦「……」

    八幡「…………それじゃ俺はこれで」

    三浦「ちょっと待った」グイッ

    八幡「な、なんですか……」

    三浦「なんでそんなに怯えてるし。ちょっと聞きたいことあんだけど」

    八幡「……なんだ」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1443883700

    2 = 1 :

    三浦「ガンガンオンラインって雑誌ってどれ」

    八幡「」

    三浦「彼氏に頼まれて買いにきてんだけど見当たんなくて。あーし、漫画雑誌とか詳しくないし」

    八幡「いや置いてあるわけないだろ」

    三浦「なんで」

    八幡「Web雑誌だし」

    三浦「……え」

    八幡「お前の彼氏って馬鹿なの」

    三浦「……」

    八幡(あ、怒られる)

    三浦「……そっか。売ってるわけないよね」

    3 = 1 :

    八幡「……?」

    三浦「教えてくれてありがと」

    八幡「お、おう」

    三浦「ていうかヒキオ全然変わってないし」

    八幡「人間そうは変わらんだろ。三浦は縦ロールやめたのか」

    三浦「ゆるふわウェーブだし。縦ロールとかウケるし」

    八幡「いやウケないから」

    八幡(このやり取り誰かさんとやってたような気がする)

    三浦「ヒキオってここら辺住んでんの」

    八幡「ああ。大学も近いからな。俺もってことは三浦もここら辺か」

    5 = 1 :

    三浦「ま、まぁね……」

    八幡「もしかして同じ大学だったか」

    三浦「…………違う」

    八幡(なんだ。聞いてほしくないような顔だな)

    三浦「それより結衣に会ってんの」

    八幡「そこそこな。月一で飯を食うくらいだがな」

    三浦「そう。結衣、元気にしてる」

    八幡「相変わらずな。なんか読者モデルしてるようだが。三浦は由比ヶ浜と会ってないのか」

    三浦「うっ。そ、その、あーし、忙しくて……」

    八幡「そうか。大学生となるとサークルやバイトで時間も潰れるからな」

    6 = 1 :

    三浦「……」

    八幡「なあ、三浦」

    三浦「なに」

    八幡「暑くないか。真夏に上下ジャージ着て」

    三浦「……っ」

    八幡(三浦がジャージとはギャップが凄いな。高校生の時はピンクのごほんごほん!)

    三浦「ひ、日焼け対策だし!」

    八幡「なるほど。女子は大変だな」

    三浦「そ、それじゃ、あーしはそろそろ行くから」

    八幡「おう」

    7 = 1 :

    一週間後 居酒屋


    葉山「やあ」

    八幡「おう」

    葉山「久しぶりだな」

    八幡「二週間前にも会っただろ」

    葉山「そうだったな。何飲む」

    八幡「オレンジ」

    葉山「わかった。俺はウーロン茶にするか」

    八幡「……なあ、お互い未成年なのになんで毎回居酒屋にするんだ。サイゼでいいだろ」

    葉山「個室の方が落ち着くだろ。特に人の視線に敏感な君は」

    八幡「お気遣いどうも」

    葉山「どういたしまして」

    8 = 1 :

    八幡「ていうか何で俺をいつも呼び出すんだ。戸部達はどうした」

    葉山「戸部は浪人だろう。大和は浪人だろう。大岡は浪人だろう」

    八幡「……」

    葉山「全員浪人生じゃないか!」

    八幡「お、おう……」

    葉山「それに大学の知り合いは少し苦手なんだ」

    八幡「なんだ。俺みたいなのが沢山いるのか」

    葉山「俺は君が嫌いだが苦手ではないよ」

    八幡「……」

    葉山「エリート意識が強くて、他人を見下す思考の持ち主が多くてね」

    八幡「天下のT大だからな」

    葉山「俺も君と同じK大にしとけばよかったかもな」

    八幡「大学までお前と同じは勘弁だけどな」

    葉山「それもそうだな」

    9 = 1 :

    葉山「なに、優美子に会ったのか」

    八幡「ああ。偶然コンビニでな」

    葉山「そうか。……元気にしてたか」

    八幡「どうだろうな。あまり元気には見えなかったな。一年半経ってもお前に振られたのがきいてるのかもな」

    葉山「……」

    八幡「いや、冗談だ。そんな落ち込むなよ……」

    葉山「すまない」

    八幡「由比ヶ浜とは連絡取ってないようだが、お前も当然」

    葉山「ああ。M大に進学したのは知ってたんだがな」

    八幡「M大。あいつ、遠いところから通ってるんだな」

    葉山「家まで知ってるのか」

    八幡「お互い近所に住んでるみたいだ」

    葉山「なるほど。比企谷の家に泊まりに行くときは鉢合わせしないように気を付けないとな」

    八幡「いや来ないでくれない」

    11 = 1 :

    翌日 バイト先


    八幡(ここでバイトを始めて一年半)

    八幡(まさかこの俺がバイトでこんなに続くとはな)

    八幡(物品の仕分けという単純な仕事だが案外向いてるのかもしれない)

    八幡(周りは家庭教師やら塾の講師をしてる奴らが多いようだが俺には無理!)

    八幡(知らない人に勉強を教えるなんて絶対無理!)

    チーフ「比企谷くん」

    八幡「お疲れさまです」

    チーフ「お疲れだぜ。今日から一人新人さんが入るんだぜ」

    八幡「新人すか」

    チーフ「三浦優美子ちゃんだぜ」

    八幡「」

    三浦「よ、よろしくお願い、ってヒキオ!?」

    12 = 1 :

    八幡「まさかバイト先が一緒になるなんてな」

    三浦「う、うん。ヒキオはここ長いの」

    八幡「一年半だ」

    三浦「てことは上京してからずっと続いてんだ」

    八幡「ああ。自分でも驚いてる」

    三浦「K大通ってるんならもっと稼げるバイトあんじゃん」

    八幡「あるが俺には向いてない。それに携帯代と遊ぶお金があればいいからここで十分だ」

    三浦「ヒキオって遊ぶ人いんの」

    八幡「……一人でも遊べるし」

    三浦「冗談だし。ふふっ」

    八幡(今日は元気そうだな。俺の気にしすぎか)

    13 = 1 :

    >>12修正

    八幡「まさかバイト先が一緒になるなんてな」

    三浦「う、うん。ヒキオはここ長いの」

    八幡「一年三か月だ」

    三浦「てことは上京してからずっと続いてんだ」

    八幡「ああ。自分でも驚いてる」

    三浦「K大通ってるんならもっと稼げるバイトあんじゃん」

    八幡「あるが俺には向いてない。それに携帯代と遊ぶお金があればいいからここで十分だ」

    三浦「ヒキオって遊ぶ人いんの」

    八幡「……一人でも遊べるし」

    三浦「冗談だし。ふふっ」

    八幡(今日は元気そうだな。俺の気にしすぎか)

    14 = 1 :

    三浦「ていうかここってお喋りしてても平気なの」

    八幡「ああ。仕事をこなしてれば問題ない」

    三浦「そっか。いいバイト見つけたかも」

    八幡「そういえば三浦ってM大に進学してたんだな。もっと近くにアパート借りればよかったんじゃないか」

    三浦「……っ」

    八幡(ん。なんだ、急に様子が)

    三浦「べ、別に住むところなんてあーしの勝手だし!」

    八幡「そうだな。すまん」

    三浦「あっ。……あーしも大声出してごめん……」

    八幡「とりあえず仕事しようぜ」

    15 :

    三浦「うん」

    八幡(なんだ。大学のことになると様子がおかしくなるみたいだな)

    八幡(もしかして葉山みたいに大学で交友関係が上手くいってないのか)

    八幡(だから高校時代に親しくなかった俺にこうも絡んでくるのか)

    八幡(そういえばコンビニで会った時、三浦から話題を振ってきまくってたな)

    八幡(地元の人間が恋しかったのかもしれない。じゃなければ三浦が俺に積極的に絡んでくるわけがない)

    三浦「ヒキオ、これどうすればいいの」

    八幡「あー、これはだな」

    八幡(バイト先が同じになった以上は高校時代よりも絡むことは確定か)

    16 = 1 :

    翌日


    八幡「三浦、今日もシフト入ってるのか」

    三浦「うん。ヒキオは週いくつ」

    八幡「俺は週四だ。三浦は」

    三浦「あーしも。本当は週五は入りたかったんだけど」

    八幡「ここは人手が足りてるからな」

    三浦「そうなん。なんで募集してたんだろ」

    八幡「先月に一人辞めたんだよ。その穴埋めだろ」

    三浦「ふーん。あーし、ラッキーだったんだ」

    八幡「ああ。ここは働きやすくて辞める人も少ないからな」

    三浦「確かにいいところだよね」

    八幡「三浦、体痛むのか」

    三浦「え」

    八幡「さっきから腰浮かしたりしてるんだけど。座るが辛いのか」

    三浦「ち、違うし! 昨日のバイトで筋肉痛になっただけだし!」

    八幡「そ、そうか……」

    17 = 1 :

    翌日 サイゼ


    結衣「ヒッキー、ここここ!!」

    八幡「おい、大声出すな。恥ずかしいだろ」

    結衣「あ、ごめん!」

    八幡「ったく」

    八幡(やっぱり居酒屋の個室の方が落ち着くかもしれない)

    結衣「お腹減っちゃったからさっそく頼も」

    八幡「おう。俺はミラノ風ドリアな」

    結衣「もう決まってるんだ!?」

    八幡「当たり前だろ。俺はサイゼリストだぞ。なめんな」

    結衣「何かカッコいいし!?」

    18 = 1 :

    結衣「そういえばゆきのんからメール来た」

    八幡「ああ。アメリカで元気そうで何よりだ」

    結衣「バイトすることも言ってた」

    八幡「いや、それは初耳だ」

    結衣「なんかパンさんのぬいぐるみを作ってる会社の事務をやるみたいだよ」

    八幡「パンさん」

    結衣「凄いよね。本場のパンさんに会うためにアメリカ留学なんて」

    八幡「……」

    結衣「ゆきのん、バイトで結果を残してそのまま就職する気みたいだよ」

    八幡「そ、そうか……」

    19 = 1 :

    結衣「あたしも読者モデル頑張らないと」

    八幡「楽しそうだな」

    結衣「うん。楽しいよ。東京に来てから喫茶店、コンビニ、薬局、本屋って長続きしなかったけど、やっとあたしにあった仕事が見つかったかも」

    八幡「凄いな」

    結衣「うん。自分にあった仕事が出来るなんて凄いよね」

    八幡(短期間でそれだけのバイトを解雇になるなんて中々出来ることじゃないよ!)

    八幡「あ」

    結衣「どうしたの」

    八幡「そういえば三浦に会ったぞ」

    結衣「え」

    八幡「お互い忙しくて会えてないみたいだな」

    20 = 1 :

    結衣「ヒッキー、本当!?」ガシッ

    八幡「うぇ」

    結衣「本当に優美子に会ったの!?」

    八幡「あ、ああ。ていうかバイト同じだし」

    結衣「そっか。優美子、バイトしてるんだ。……よかったぁ」ヘナヘナ

    八幡「どうしたんだ」

    結衣「優美子、5月に大学辞めたみたいでさ」

    八幡「……なに」

    結衣「それから番号もメアドも変えたみたいで急に連絡取れなくなったんだよね」

    八幡「……」

    結衣「姫菜も優美子の連絡先知らなくて」

    21 = 1 :

    八幡「家にはいかなかったのか」

    結衣「一回行ったけど引っ越してたの」

    八幡「……」

    結衣「大学を辞めて、あたし達に会い辛かったんだと思う。ただ連絡が取れないし、引越しもしてたし心配してたの」

    八幡(大学を辞めて引越しか)

    結衣「でもバイトする気力があるなら大丈夫だよね。優美子、元気だった」

    八幡「……ああ。バイトも順調にやってる」

    結衣「よかった。……会いにいっちゃ駄目かな」

    八幡「どうだろうな。ただ自分からお前たちを遠ざけたんだ。もう少し待った方がいいかもしれない」

    結衣「だよね」

    八幡「俺からもお前が心配してたこと伝えておく」

    結衣「うん。優美子のことよろしくね」

    22 = 1 :

    二日後 バイト先


    八幡(三浦、遅いな。もう5分前だぞ)

    三浦「おはよ」

    八幡「おう。今日は遅かったな……ってその顔どうしたんだ」

    三浦「あ、これ。えっと、ドアに顔ぶつけちゃってさ……」

    八幡「……」

    三浦「大したことないし。あーし、意外とドジみたいでさ」

    八幡「そうか」

    三浦「やっぱ顔に湿布って目立つ」

    八幡「思い切りな」

    三浦「そう。すぐ治るし気にしないでくんない」

    八幡「ああ」

    三浦「ほら、そんなことより仕事するし」

    八幡「……」

    23 = 1 :

    今日はここまでです
    多分100レス以内で終わると思うんで気軽に読んで臭い

    24 :

    乙です
    短い⁉

    27 :

    >>26
    文盲乙

    29 :

    >>27
    リアルで空気読めよって言われたこと無いか?明らかにボケだろ

    30 :

    マジレスすると東大ってコミュ障なら石投げたら当たるってくらいいるけど周り見下ろしてるやつってあんまいない

    31 :

    ぼっちは勉強しかすることないってヒッキーも言ってるしな

    32 :

    >>30
    T大であって東大とは言ってないだろ
    いちいち現実とごっちゃにすんなよ

    33 :

    ローソンが一番サンデーに厳しい

    35 :

    おっ、自分の臭いかな?

    36 :

    慶應って周り見下してる嫌なやつしかいないよね。コンプレックスあるくせに東大出身すら貧乏人とか言って見下してみせる
    早稲田の連中の方が馬鹿な分だけまだ親しみがある

    37 :

    この板で大学ネタは止めた方が・・・

    38 :

    自宅


    八幡「うーん」

    八幡(夏なのに長袖。顔の湿布。体を痛がる素振り)

    八幡「……」

    八幡(どうしてもあれしか思いつかない)

    八幡「DVだよな」

    八幡(いや、しかし、アブノーマルなプレイをしている可能性も……って変な妄想をするな)

    八幡「……流石に本人に聞けないからな」

    八幡(由比ヶ浜に三浦のことをよろしく頼まれたがどうしたものか)

    八幡(三浦が現状で幸せであるのならこのまま触れない方がいいのかもしれん)

    八幡「……相談するか」

    39 = 1 :

    三日後 自宅


    戸塚「それで僕に相談って何かな」

    八幡「これは他言無用で頼む」

    戸塚「わかった」

    八幡「三浦優美子って覚えているか」

    戸塚「覚えてるよ。当たり前じゃない。八幡、僕のこと馬鹿にしてる」

    八幡「してないです!」

    戸塚「冗談だよ。それで三浦さんがどうしたの」

    八幡「実はバイト先が一緒でな」

    戸塚「へー。偶然だね。元気にしてるの」

    八幡「それがだな……」

    40 = 1 :

    戸塚「そっか。大学辞めちゃったんだ。それに……」

    八幡「あくまで俺の考えなんだが」

    戸塚「いや、流石に八幡の考えで合ってると思うよ」

    八幡「……だよな」

    戸塚「それで八幡はどうすればいいのか悩んでるんだね」

    八幡「ああ。三浦から助けを求められてるわけじゃない。そもそもそこまで信頼はされてないだろうが」

    戸塚「難しいところだね」

    八幡「しつこく本人に聞くわけにもいかない。せっかく三浦が見つけたバイト先なんだ。居辛くさせたくはない」

    戸塚「相変わらず優しいね。八幡は」

    八幡「俺の半分は優しさで出来てるからな」

    41 = 1 :

    戸塚「逆に頭痛が酷くなりそうだよ」

    八幡「酷い」

    戸塚「……よし。僕が三浦さんに聞いてみるよ」

    八幡「」

    戸塚「三浦さんのバイト帰りに偶然を装って食事に誘ってみる」

    八幡「……」

    戸塚「僕が聞けば八幡との関係が悪くなることもないだろうし。まずは三浦さんの状況を確認して……」

    八幡「戸塚さん?」

    戸塚「なに」

    42 = 1 :

    八幡「いや、話がどんどん進んでいてだな……」

    戸塚「ごめん。八幡に頼られたからつい。えへへ」

    八幡(やだ可愛い)

    戸塚「とりあえず三浦さんがDVされてる可能性は高いけどまずは本人の口から」

    八幡「聞かないとだな」

    戸塚「うん。そういえば葉山くんや由比ヶ浜さんに相談しなくていいの」

    八幡「葉山は自分が振ったせいだ、とか自己嫌悪に陥りそうだからな。由比ヶ浜には余計な心配はかけたくない」

    戸塚「そっか。わかったよ。とりあえず三浦さんのシフトわかる」

    八幡「ああ」

    43 = 1 :

    翌日 帰り道


    三浦(20時か。確か今日は飲みに行ってるって言ってたから外食して帰ろうかな)

    戸塚「あれ? 三浦さん?」

    三浦「戸塚?」

    戸塚「うわ、久しぶりだね」

    三浦「う、うん。戸塚も東京の大学なんだっけ」

    戸塚「そうだよ。A学院大学。三浦さんはM大学だよね」

    三浦「まあ」

    戸塚「せっかく再会したんだし、この後ご飯でもどうかな」

    三浦「え」

    戸塚「奢るから」

    三浦「…………わかった」

    44 = 1 :

    お店


    三浦「戸塚ってここら辺に住んでるん」

    戸塚「ううん。今日は親戚の家に遊びに行ってきてその帰りだよ」

    三浦「ふーん」

    戸塚「三浦さんはバイト帰り」

    三浦「まあ」

    戸塚「そっか。お疲れさま」

    三浦「戸塚はバイトしてんの」

    戸塚「してるよ。お互い学業とバイトの両立をしながらの一人暮らしは大変だよね」

    三浦「あーしは彼氏と同棲してるし」

    戸塚「……そうなんだ」

    三浦「戸塚は彼女出来ないの」

    戸塚「僕はまだ。今は生活で精いっぱいだし」

    三浦「ふーん」

    45 = 1 :

    30分後


    戸塚(八幡の言った通り結構自分から話題を振ってくれる)

    戸塚(僕もそこまで親しくなかったのに誘いにも乗ってくれたし)

    戸塚(さてとそろそろ仕掛けようかな)

    戸塚「三浦さん」

    三浦「なに」

    戸塚「ここのお店あまりエアコン効いてないよね」

    三浦「まあ、少し暑いかも」

    戸塚「だったら上着脱いだら」

    三浦「……」

    46 = 1 :

    戸塚「暑いのに我慢するのは体に良くないよ」

    三浦「そこまで暑くないし……」

    戸塚「そっか。……それより顔の痣。それって殴られた後だよね」

    三浦「……ッ!」

    戸塚「ファンデーションで隠してるようだけどわかるよ」

    三浦「ち、ちが……」

    戸塚「身内に同じ目にあってる人がいたからわかるんだよ。三浦さん、彼氏に暴力を振るわれてるんじゃない」

    三浦「あっ……」

    戸塚「服で隠してる腕や足にも痣があるんじゃないかな」

    三浦「……っ」

    47 = 1 :

    戸塚「違う」

    三浦「……だったらどうなの」

    戸塚「……」

    三浦「あーしが彼氏に暴力を振るわれてるとして戸塚には関係ないっしょ!」

    戸塚「そうだね。でも三浦さんはこのままでいいの」

    三浦「だからアンタには関係ないって言ってるし!!」

    戸塚「三浦さん。もし助けてほしいなら周りの人を頼って……」

    三浦「あーしの周りに人なんていないし! もう帰る!!」

    戸塚「……」

    三浦「二度と話しかけんな!」

    戸塚「……怖かったぁ……」

    戸塚(でもこれで確定したね。後は八幡に任せるよ)

    48 = 1 :

    帰り道


    三浦(あー、マジイライラするし!)

    三浦(なんであんなに突っ込んでくるし!)

    三浦(……ていうか戸塚ってあんな感じだったっけ)

    三浦(もっとおどおどしてたような)

    戸塚『助けてほしいなら周りの人を頼って』

    三浦「……」

    三浦(頼れる人なんていないし……)

    三浦(……コンビニ寄って帰ろうっと……)

    49 = 1 :

    コンビニ


    三浦(はぁ。久しぶりにファッション雑誌でも立ち読みして)

    八幡「……よう」

    三浦「ひ、ヒキオ!?」

    八幡「バイト帰りか。その割には遅いな」

    三浦「あ、アンタには関係ないじゃん。てかヒキオは何してんの」

    八幡「サンデーを探しに来た」

    三浦「そ、そう。それであったん」

    八幡「ない」

    三浦「マイナーな雑誌なんだ」

    八幡「結構メジャーだぞ。メジャーが載ってるだけにな」

    三浦「……は? 意味がわかんないんだけど」

    50 = 1 :

    八幡「何でもありません」

    三浦「あっそ。あーし、もう帰るわ」

    八幡「何も買わないのか」

    三浦「気が変わった」

    八幡「そうか。なら送ってく」

    三浦「え」

    八幡「夜遅いからな。女一人じゃ危ないだろ」

    三浦「……」

    八幡「ほら行こうぜ」

    三浦「…………うん」


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