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元スレ勇者「 最終的に頼りになるのは自分の力だ」
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ケンシロウがアミバを殴るよなもんだろ。
うwwwわwwwらwwwばwww
うwwwわwwwらwwwばwww
神父「騒がしいと思ったら、いったい何が…って、あああああ!?
これはいったいどういうことじゃ!!」
勇者「ごめんなさい神父さん。
さっき僧侶のことを侮辱しているヤツがいて我慢できなかったのでつい殴りとばしてしまいました。
…申し訳ないです。」
僧侶「ゆ、勇者!なんで謝るんだよ!!勇者は何も悪く無いよ!!うん!!」
勇者「いや、だって扉壊しちゃったし…」
神父「いったい何をやったんじゃお前は…」
隊長「なるほど…大体の事情はわかった。」
勇者「………」
僧侶「………」
隊長「素手勇者、魔法戦士勇者の両名は今回の討伐部隊選抜試験を不合格とする。」
勇者「そ、そうですか…(ま、別にいっか)」
僧侶「そんな!どうしてですか!!勇者は私をかばって…」
隊長「ルールだからだ。試験内容は「スライムゼリーを10個とってこい」だ。
それ以外の事を引き起こした二人は処罰の対象だ。」
勇者「………」
僧侶「な、ならあの弓使いも…!」
隊長「ヤツも問題の中心にいたそうだが
この2人と違って、被害を出した訳ではないのでな。
追加で「コウモリの羽」5個をとってくるように命じた。」
僧侶「で、でも…!」
隊長「いいか、小娘。これは遊びでやってる訳じゃないんだ。
ましてや仕事やボランティアでもない。『命令』なんだ。
魔物、及び魔王を討伐するという事だ。
それに既に100人以上の勇者が…ゴホン。
命が左右される危険な任務には、それに見合った人間が必要なんだ。
まして素手という貧弱きわまりない状態の上、いちいち私情で問題を起こすようでは問題外だ。」
僧侶「ひどい!!なんでそんな事言うんですか…」
隊長「なんとでもいえ」
勇者「…(さっき、何か言おうとしてた??ま、いっか別に)」
隊長「何か質問があるなら受け付ける。ただし不合格はとりけせんぞ。」
勇者「いえ、無いです。問題を起こしてしまい申し訳ございませんでした。」
僧侶「えっ…」
隊長「…そうか、では失礼する。
このまま外に出るのは自由だが試験の邪魔をするなよ。」
勇者「はい」
隊長「………」バタン
僧侶「………」
勇者「………」
僧侶「……いいの?これで」
勇者「え?…うーん、問題起こしちゃったしそれでダメなら仕方ないよ」
僧侶「あっそ。じゃあお疲れ」バタン
勇者「あっ。出てっちゃった。」
勇者「…………」
勇者「…………」
勇者「…………」
勇者「…………」
勇者「……スライムでも倒しに行くか。目指せ爆裂拳の威力向上」
【 教会 】
勇者「(……ん?まだ、教会に残ってる勇者達がいる)」
ギャラリー「(…あ、素手勇者だ。)」
ギャラリー「(…さっき、隊長が素手勇者と魔法戦士勇者を不合格にしたっていったよね)」
ギャラリー「(あの魔法戦士勇者はともかく素手勇者はなんで不合格なんだろう…)」
ギャラリー「(うんうん…)」
勇者「…………」
戦士「素手勇者さん!」
勇者「あ、戦士さん」
戦士「聞きましたわ!し、試験を降りるというのは…」
勇者「ああ、それ?うん、問題起こしちゃったしね。仕方ないよ。
ちょっとこの試験への認識が足りなかったし、ああいうことするようじゃ討伐部隊に相応しく無いってことだよ。」
戦士「そ、そんなことありませんわ!
周りの方から聞いたのですが、どうみても素手勇者さんは悪くありません!!
それに腕の方も確かだと思います!」
勇者「えー…」
戦士「そ、それにこのスライムゼリーのこともありますのに突然こんなことになっても私…」
勇者「そのゼリーか…んじゃ、それ貰うよ。
それで不合格に関してはもうおしまいってことで。」
戦士「え?ええ??」
勇者「じゃあね。それとあの時は助けてくれてありがとう。
また会えたら必ずお礼をするよ。」
戦士「えっ あ、素手勇者さーん!!……いってしまいました。
私、あなたに色々と聞きたい事もありましたのに。」
【 草原 】
勇者「(結局、今まで通りに戻った訳か…
でも不合格でもいいかな。団体行動よりも1人の方が落ち着くし…)」
スライム「ピキー!」
勇者「ふん!」 ぶお!!
ボ ン!!
スライム「」
勇者「でもなんか悔しいな。
気分転換に何か新しいワザとかも生み出したいな……」
【 教会 】 僧侶の部屋
僧侶「…………」
僧侶「……なんで言い返さないのよ。」
僧侶「それでもあんた勇者なの?」
僧侶「……うっ…グスン……勇者のいくじなし!!」
僧侶「わあああああああ…!!」
【 フィールド 】
勇者「うおおおおおお!!!」
スライム「ぴ、ぴきー!!」
【 スライム達は逃げ出した。 】
勇者「ん、スライム達が逃げ出したぞ…はじめてだなー。あいつらから逃げ出すのって」
勇者「……てことは、そのくらい僕が強くなったのかな?
うーん……どうだろう。」
勇者「あ、そろそろ夕方だし家に帰ろっと。
(教会はなんとなく行きたく無いな…)
【 教会 】
隊長「では討伐部隊の合格者発表だ…。
弓使い、戦士、勇者A♂、etc…だ。」
「「おめでとー」」
「「がんばってねー!!」」
「「おみやげよろしくー」」
弓使い「…ふっ 当然の結果だ。しかし素手勇者がまさか落ちるとはな。
やはり品格が大事ということだな。」
戦士「むっ…!?」
勇者A♂「やめとけ、時間のむだだ。」
戦士「で、ですが…!!」
勇者A♂「俺だって納得いかんが、素手勇者が決めちまった以上どうしようもねーだろ。」
もう明日にはこの国をでて東の国に向かうっていうし、諦めろ。」
戦士「………」
勇者A♂「(素手勇者…お前と一緒に旅もしてみたかったな……
このスライムゼリー10個、草原でそのまま落ちてるのがあったけど
たぶん素手勇者が今まで倒して来たスライムが落として、そのままだったと思う。
また会うときがあったら礼をいうよ。)」
戦士「(結局ゼリーはなんとか10個みつかりました。
でもその内8個は落ちていたものですし、これってもしかして……)」
弓使い「(ふふふ…素手勇者には感謝しないとな。
おそらく草原に落ちていたスライムゼリーの山は素手勇者が今まで倒したスライムが落としたもの!
放置されていたのは、この私にとって幸運だった。
素手勇者、貴行に心から感謝を申し上げます!…なんてな、ハハハハハハハ!!)」
隊長「では各自、準備が出来次第明日の正午、城門前に集合しろ!!以上だ!!」
討伐部隊「「「はい」」」
残りの勇者「「「みなさんがんばってください!!」」」
隊長「(結局素手勇者は来なかったな…まあ所詮素手だけではこの先わたってはいけないだろう。
だが少しでも期待させたのはなかなかだったがな。)」
【 勇者の家 】
勇者「不合格伝えたら、父も母もすこし安心したような顔してたな…」
勇者「明日からどうしよっかな…」
勇者「うーん…」
勇者「……よし、旅でもでてみるかな。
せっかく、戦いまくって力とかついたんだ。
世界を旅するのも面白そうだ。満足するとこまでいったら家に帰ればいいし。」
勇者「…いつか魔王を倒す勇者が現れるんだろうか」
勇者「……僧侶のおっぱい、いつか揉んでみたいな。」
勇者「何言ってるんだか、寝よっと。」
【 次の日 】
勇者「と、いうわけで旅出るよ。」
父「…そうか。試験に落ちたのは腑に落ちんがお前が決めた事なら
父さんは何も言わん。祈ってるぞ。」
母「お母さんも反対はしないわ。でも絶対に無理しちゃダメよ?
自分が満足した所で帰って来てね。」
勇者「わかってるって。僕だって1人で魔王倒せるとは思ってないよ。
ただ父さんが教えてくれた素手での戦いでまだまだ何か見つけられそうな気がしてさ。
そういった意味での旅でもあるんだ。」
父「そうか!そりゃ父さんも嬉しいよ。
ここまでお前がたくましく見えるとは予想も着かなかったからな~…」
勇者「僕もだけどね。前より結構筋肉着いたよ。」
母「勇者ちゃん…」
勇者「うん、無理はしない。必ず家に帰って来るよ。
帰って来た時にどこかの勇者が魔王を倒してたらいいね。」
父「ああ、とにかく気をつけてな。」
勇者「うん。」
母「……」
勇者「じゃあ、いってくる。
世界中旅して何かみつけてくるよ!!」
こうして素手勇者は、1人未知なる旅へと進んだ。
やがて彼の運命、そしてその精神力は大きく変化する。
【 教会 】
勇者「でもあいさつはしていかないとねー。
お世話になったんだし。」
勇者「こんにちは」
神父「おお!勇者ではないか!!
隊長さんから聞いたぞ、試験での出来事を。」
勇者「ああ、あれですか?
しょうがないですよ、規則を破った事には変わりないですし。
ここでお世話になったことを侮辱されましたから…
それに試験に落ちても僕は気にしてはいませんよ。」
神父「そうか…お前がそう言うなら何も言うまい。
が、今日はどうしたんじゃ?
見た所ケガもしてないようだが??」
勇者「えっと、今日から旅に出るので挨拶しに来ました。
たぶんしばらく帰ってこないと思うので。」
神父「むっ また急な話じゃの。」
勇者「ですね。」
神父「まあ、気をつけての。でも一人だと旅は辛いから
なるべく街で旅の仲間を捜すなりしたほうがええぞ。」
勇者「アドバイスありがとうございます。
でも僕1人で旅をしたいので…」
神父「そうか…。お主に旅の安全と神のご加護がありますように」
勇者「ありがとうございます。
今まで教会での飲食ありがとうございました。」
神父「うむ。また遊びにでも来なさい。」
勇者「はい、…ところで僧侶は?」
神父「ん?僧侶なら街へ買い物に出かけてるぞ。会いに行くか?」
勇者「いえ、このまま東の国を目指してみます。」
神父「東か!あそこは商業で盛んな国じゃから色々なお店があるみたいじゃぞ。」
勇者「そうなんですか」
神父「ああ、無理せずにな。」
勇者「はい、では。」
神父「(元気でな、素手勇者。お主がこの1年、素手で魔物と戦った事はきっと今後の旅に役立つと思う。
ワシも若い頃は勇者として色々な場所を冒険したが、武器や魔法が使えなくなったときは
慌てて何も出来なかったわい。その点、素手勇者には素手だからこその戦いが出来ると思うぞ。)
【 城門(東) 】
勇者「さてと、せいすいに薬草に食料も持ったし出発……ん?」
隊長「いいか!これより我ら討伐部隊は東に向かう!!
各時隊列を乱さず後進せよ!!
そしてこれからは、城のなかという安全な場所での訓練ではないホンモノの戦いがまっている!!
それを意識せよ!!」
討伐部隊の勇者「「「「はい!!隊長!!」」」」」
勇者A♂「(いよいよ、旅が始める……!これで魔王を倒す事が出来れば世界は平和に…!)」
戦士勇者♀「(お父様、お母様…どうか見守っていてください。私はこの任務を全うしてみせます!!)」
弓使い「(ふっ…これで戦果を挙げれば、このワタシの名は世界中に……ふふふ)」
勇者「…げっ 討伐部隊って東に向かうのか。」
勇者「………」
勇者「よし、西の国を目指そう!」
【 勇者は西の国へと向かった 】
【 西の草原 】
勇者「おー…西は、北と違って紅葉が目立つ地域なんだな……」
勇者「さて、まずは西の国を目指そう。」
勇者「……道や立て札もあるし、のんびり行けるかな?」
ガサガサ!!
勇者「む!?」
【「かぶとこぞう」 「おばけきのこ」があらわれた!! 】
勇者「うっ!見た事も無い敵だ!!スライムと違って強そうだぞ!!」
Kこぞう「うおおお!!」 ドドドドドド!!
勇者「うわ!!突進して来た!?」 サッ!
【 勇者は余裕でかわした! 】
勇者「(でも、思ったよりも遅いし直線的だ…!これならいけるか!?)」
おばけきのこ「ふしゅうう!!」 ボシュ!!
【 おばけキノコは辺り一面に胞子を撒いた!! 】
勇者「うわ!?なんだこれ!! …うっ なんだ?目が重く」
Kこぞう「うおおお!!!」 ド ン!!
勇者「ぐは!! いってええ!!でも目が覚めた!!」
Kこぞう「ごおおお!!」 ドドドドドド!!
勇者「3度もくらうか!! 転んでしまえ!!」
【 勇者は突進して来るかぶとこぞうに足を引っかけ転ばせた。】
Kこぞう「!?」 ずてん!
Kこぞう「うお!」 むくっ
勇者「起き上がった所は無防備だ!!!」
ボッッ!!
バキッッッッ!!!!
Kこぞう「」
おばけこぞう「ふしゅ!?ふしゅうう!!」
勇者「うげ!?きょ、きょりをとらないと…」
きのこ「ふしゅしゅー♪」
勇者「…石でも投げてみるか」 チャッ
勇者「あたれ!!」
ビュンッッ!!!
ガ ン ッ ッ !!
きのこ「」
勇者「お!やった!!倒したぞ!!
そうか…石を投げる。なんで今まで浮かばなかったんだろう。
砂かけたりもいけそうだ。」
【 勇者は「石つぶて」「すなかけ」を覚えた! 】
【 勇者は突進して来るかぶとこぞうに足を引っかけ転ばせた。】
Kこぞう「!?」 ずてん!
Kこぞう「うお!」 むくっ
勇者「起き上がった所は無防備だ!!!」
ボッッ!!
バキッッッッ!!!!
Kこぞう「」
おばけこぞう「ふしゅ!?ふしゅうう!!」
勇者「うげ!?きょ、きょりをとらないと…」
きのこ「ふしゅしゅー♪」
勇者「…石でも投げてみるか」 チャッ
勇者「あたれ!!」
ビュンッッ!!!
ガ ン ッ ッ !!
きのこ「」
勇者「お!やった!!倒したぞ!!
そうか…石を投げる。なんで今まで浮かばなかったんだろう。
砂かけたりもいけそうだ。」
【 勇者は「石つぶて」「すなかけ」を覚えた! 】
【 西のフィールド 】
勇者「意外と西の国までの道のりは長いな…」
プリズニャン「うにゃあ!!」 ヒャド!!
勇者「うおわ!?なんだ!!」
プリズニャン「うにゃにゃー!!」 ガウガウ!!
勇者「いたたた!? このやろう!!」 ボカ!!
プリズニャン「」
勇者「あぶなかった…魔法を使う魔物も出て来たのか……」
勇者「今夜寝る場所とかどうしよっかな…」
【 そして夜になってしまった… 】
勇者「うおおおおおっっっ!!」
バブルスライム「うけけけけ!」
ドラキーマ「うぽぽぽぽ!」
デスファレーナ「ふっしゅうう!!」
勇者「(ど、どうする!?また見た事ない敵が3匹も…!!)」
勇者「…!空をとんでるのが厄介だ!!石を投げて撃ち落としてやる…蚊トンボめ!!」
ビュン!!
【 しかし攻撃は外れた 】
蚊トンボ「~~♪」
【 バブルスライムの体当たり! 】 ミス!
【 ドラキーマのかみつき攻撃! 】 ミス!
勇者「おっと! こいつらも意外と攻撃が遅いぞ…!! その隙に…!!」 ドタドタ!
【 勇者は全速力で魔物達の間を駆け抜けながら、石をたくさん拾った 】
勇者「これだけあれば当たるだろ!!」 ブオン!!
【 勇者の投げた大量の石はショットガンのごとく、蚊トンボにふりかかる!!】
蚊トンボ「ぎゃ!?」
勇者「落ちて来た所に…回し蹴りいいい!!!」 ブオン!
ドカン!!!
蚊トンボ「」
勇者「はあ…はあ…!よし、あと2体だ……!!」
勇者「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
乙です
投石でふと頭の中をよぎったのが、「石を自分の真上に投げて、落ちてきたそれを殴り壊して破片を散弾のように飛ばして複数の敵を倒す」って画だったんだけど、なんかの漫画かなんかでそんなシーンがあったような気がするんだよなぁ…
投石でふと頭の中をよぎったのが、「石を自分の真上に投げて、落ちてきたそれを殴り壊して破片を散弾のように飛ばして複数の敵を倒す」って画だったんだけど、なんかの漫画かなんかでそんなシーンがあったような気がするんだよなぁ…
>>123でがんばれ元気思い出した
まぁあれは石を避ける特訓だったが
まぁあれは石を避ける特訓だったが
石つぶてでウヴォーギン思い出したわ
ところどころハンターハンター連想する場面多いな
ところどころハンターハンター連想する場面多いな
勇者「あの緑色のドラキーにも、石つぶてだ!!」
【 勇者は大量の石をドラキーになげつけた! 】
ドラキー「どぎゃぎゃ!?」 どてん
勇者「おらあああああああッッッ!!」 ボッ!
ぶっちゃあ!!
ドラキー「」
勇者「よ、よし!これであと1匹…!!はあ…はあ…」
バブルスライム「びゅるるる!!」
勇者「スライムと似ているけど、スライムより移動は遅い…」
勇者「なら先手必勝!!」
勇者「うりゃあああ!!」 ボッ!
ぶにゅ
バブルスライム「けけけ」
【 バブルスライムは余裕の表情を見せている 】
勇者「げっ!なんだこの弾力はっ!!もしかして素手が効かない!?」
バブルスライム「うしゃー!」 バッ!
勇者「よし、ならメラを打ってみよう」 ボシュ!
バブルスライム「!?」
バブルスライム「こげこげこげこげ!?」
バブルスライム「」
勇者「よし…うまく倒せたみたいだ。」
勇者「父が教えてくれたこのメラの呪文が役に立ったな。」
勇者「あとはホイミも使えるけど魔力は大切にしないとね。」
勇者「うわっ、もう暗くなってる。」
勇者「はやいけど、今日は野宿でもしようかな…丁度道ばたに
大きな木があるから、アソコで寝よう。」
勇者「父が言ってたな。野宿するときはメラでたき火を起こしてからにしろ!って」
勇者「よく燃えるし、こりゃ暖かくて良いや…」
勇者「さっそくメラが役に立つとは…とうさん、ありがとう」
勇者「さて寝るとするか…鎧きたままで良いか。魔物来てもそう簡単にケガはしないと思うし……」
勇者「父がたき火起こしてれば魔物はよってこないっていうけど、それは不安だな」
勇者「(さすがにちょっと怖いや…)」
勇者「でも1年実戦で鍛えまくったんだ。自分の体を信じよう。」
【 勇者は仰向けになった 】
勇者「星が綺麗だなー…いずれ勇者の人間もあのくらいたくさん出れば平和になるかな……」
勇者「星…綺麗だ……」
勇者「…………」
勇者「…………」
勇者「…………」
勇者「…………」
勇者「…………」
勇者「…………」
勇者「…………」
勇者「……zzz」
勇者「zzz…zzz」
【 翌朝 】
勇者「……っは!?」
勇者「…よかった、何もおこってない。」
勇者「母さんが作ってくれたお弁当でも食べよう」
勇者「……」もぐもぐ
勇者「………」もぐもぐ
勇者「……………」もぐもぐ…
勇者「……ちょっとしょっぱいな。」
勇者「……まだ僕の旅は始まったばかりだ!!
自分の納得が行くまで旅をするんだ!!」
勇者「…よし、そろそろ出かけよう」
【 西への道 】
勇者「…む」
バブルスライム×3「「「 ぶるぶる~! 」」」
ホイミスライム×2「「「 ほみ~ 」」」
【 魔物の群れが現れた! 】
勇者「よし、これは逃げた方が良いぞ。先に町にいって休める場所が欲しいもんな。
これは旅をせずともスライムと戦いまくって教訓になったことだ。拠点があれば怖く無い。」
【 勇者は逃げ出した。 】
【 しかし、回り込まれてしま… 】
勇者「…うわけねえだろおおおおおお!!!」
【 勇者は全力疾走で逃げ出した!! 】
【 しかし、魔物達も全速力で追いかけて来た!! 】
勇者「おああああああッッッ!?」
【 数時間後 】 西の村付近
勇者「はあ…はあ……な、なんとか死なずに魔物をやっつけれたけど、まさかいきなりボコボコにされるとは……
やっぱりスライムとの戦闘になれてるせいだ……。」
勇者「げほっ げほっ!! おえ…
いや、やっぱり1人で複数の魔物と戦うのに無理があるのか…な?? ごほっ!
一度に何匹相手に出来たら上出来かな……おえっ
それか遠くに攻撃できる新しいワザも欲しいな…。
ごほっ ごほっ オエエエエエエエエ…」 ビチャビチャッッ……!!
勇者「おえええええっっ さっき殴ったバブルスライムの肉片が口の中に入って
思わず飲み込んじゃったけど……気持ちわr……おぼええええッッッ!!」
勇者「ああ……あああああ…!!」
勇者「でもここまで来たんだからやっぱ素手での戦いを向上させたい…
素手で可能な遠距離攻撃……石つぶてとか道具使って投げるのしか思い付かない………」
勇者「おえええええええ!?」
勇者「…神父さんに貰った『せいすい』って飲んでも効くのかな?
せめてうがいにでも使おう」
【 勇者はせいすいを口に含んだ 】
勇者「うぷっ…なんかよくわからない味だけど、楽になった気がする。
これも教訓だな。」
勇者「…頭がクラクラする。 うッ 血が出てるのか……もうすぐ町なんだ。
少し休んだらホイミ唱えて、そうすりゃ回復も……」
あばれうしどり「もっぴいいいいいいい!!!」
勇者「…ぎ!?……ぎゅおおあああああ!!!」
【 勇者は死ぬ気で逃げ出した。 】
【 西の村 】
勇者「つ、ついた…!ついたんだ…!! やった!やったぞ…!!」
町娘「きゃーーー!?けが人よ!!」
町人「これはいかん!血まみれではないか!!だれか医者を…」
勇者「す、すみません…だれか……やくそうでも何でも良いので…くださ…い」ばたん
【 勇者は倒れた 】
【 数時間後 】
村長「お体の方は大丈夫ですかな?」
勇者「はい!助けてくれてありがとうございます!!
見ず知らずの自分を助けてくれて感謝しています」
村長「ほっほっほ。そんなに固くしなくてもいいわい。
このご時世なんじゃ、助け合って行くのは普通だと思うがね。」
勇者「それでも自分は死にそうだったので、ありがたいです。
…できれば何かお礼をしたいのですが、今手元には何も」
村長「う~む、お礼と言ってもな…
なら町の商店でもいってみてはどうですかな?
一人でも多くの旅の方がいれば町の活気にもなりますわい。」
勇者「…わかりました。
では町の商店にいってきます。このご恩忘れません。」
村長「おぬしかたいのー。…しかし、随分とひどくやられましたな。」
勇者「ええ、実は…」
【 勇者は事情を説明した 】
村長「 なに!?素手でここまできたじゃとっっ!?」
勇者「は、はい…(やっぱ素手って珍しいのかな?)」
村長「そうか…それならあれだけ酷くやられた理由もわかるわい。
お主が素手で戦う理由はわかったが、
1回も剣を振ってないのは感心せんな。
勇者「え!?なんで1回も振ってないってわかったんですか!?」
村長「ふふふ、ワシは昔…剣士勇者としてここらへんじゃ有名だったんじゃ
使い込んだ剣の状態くらい見極めれるわい。」
勇者「そ、そうなんですか…」
村長「(しかし、素手でたたかう勇者…いや素手で戦う人間が今の時代にいるとはの……
この勇者の体と使い古したグローブ…相当な数のスライムと戦い負ったな。
だからこそ、あの程度ですんだのか。)」
村長「ま、剣を振っといて損は無いぞ。お主の旅が無事に行くのも祈ってるぞ。」
勇者「あ、ありがとうございます。」
【 西の町 】 夕方
勇者「はあーっ お腹いっぱい!おいしい店があってよかったー!
さてと、宿にでも泊まるかな!!」
【 町の宿 】
宿屋の主人「あらいらっしゃい…1泊、1人5Gよ。」
勇者「えーっと、お金お金…
あれ?壁の張り紙にある『ただいまキャンペーン中!』ってなんですか??」
主人「あれかい?あれは1人5泊20Gのキャンペーンよ。1泊お得よ、旅人さぁん♪」
勇者「(……別に今、いそいでる訳でもないし、ここを拠点に数日修行でもしてみるか)」
勇者「じゃあ40Gで10日間とまるのって出来ます?」
主人「いいわよ♪じゃあ40G確かに貰ったわ。これ部屋の鍵。
外出するときは、必ず部屋に鍵をかけた後に鍵を私に渡してね。」
勇者「はい」
【 翌日 】 村の外
勇者「よし!今日から10日間ここで修行だ!! 新しい場所、見た事の無い魔物と戦うのは少しこわいけどやるぞおお!!」
町娘A「ねえねえ、あの人。昨日血まみれで来た旅人さんじゃない?」
町娘B「ホントだ。昨日村長さんが町の人と話してるの聞いたけど、あの人勇者さんみたいだってね」
町娘C「えー!そうなの!?勇者でも大けがするんだ。」
勇者「うおおおおおお!!!ばくれつけんッッッッ!!!」 ボボボボボッッッッ
バブルスライム「ぶぴぇえええ!?」
勇者「くっ!! スライムよりでかくて弾力があるから、思った以上にダメージが通らない!!」
町娘A「あれ!?あの人素手で戦ってるよ!?」
町娘B「うっそー!なんで!?」
町娘C「あっ!バブルスライムに押しつぶされた!!背中の剣使えば、飛びかかった瞬間に真っ二つに出来たはずよ!!」
町娘A「もしかして、素手で戦ってるから昨日大けがしたんじゃ…」
町娘B「えー…ちょっとそれはださいわね」
町娘C「よく素手で魔物に触れることができるよねーあの人」
勇者「あ!メラで焼けてる所に攻撃したら、ダメージが通るのか!?
よーし、だああああああ!!!」
町娘A「おお、すごい。バブルスライムが飛び散った!!」
町娘B「メラの熱で、ドロドロになったところを攻撃すると
吹っ飛ぶんだ…初めて知った。」
町娘C「えーでも、あの人その飛び散ったスライム浴びてバッチいよー!!」
勇者「…よーし、バブルスライムにはメラを使ったあとにせいけんづき。
しばらくこれをやってみよう。でもメラを使えなくなったときの事も考えないとな。」
【 夕方になった… 】
勇者「ぜえ…ぜえ……、くっ…返りスライムまみれになっちゃったけど
昨日よりは何倍もマシになったぞ…!」
勇者「…バブルスライムは基本地を這って移動するし、
ドラキーマの空からの攻撃……どちらか一方に目を向けると隙をつかれて攻撃されるんだよな……」
勇者「まあ…いいや、はやくシャワーを浴びて休もう……」
町娘A「(うわ、でかいスライムかと思ったら、昼間の素手勇者さんか…
まさかずっと素手で戦ってたの!?
いや、さすがにそこまでじゃないか…)
主人「…ちょっと!!スライムまみれで帰って来るとは聞いてないわよ!!!
外に、井戸あるからそこでスライム落として来て頂戴!!」
勇者「は、はい…!すみません!!」
【 井戸 】
勇者「…ゴクリ」
ばっっしゃああああん
勇者「うぎゃああああああああああああッッッッッ!?
やっぱ、傷にしみるウウウウウウ!!!」
勇者「うぎぎぎぎぎ…けどホイミ唱えれば治ると思えばこのくらい…
ホイミとなえる魔力まで回復するのに休憩するのもあるけど…がま…んんんんんッッッッ!?」
【 勇者は魔力が少ないタイプだった… 】
勇者「しみっるるるるるるるうううううううう!?」
主人「(…うっさいわねえ~)」
でかいスライムとかどんだけスライムまみれだったんだよwwwwwwww
【 2日目 】
勇者「ばくれつけん!ばくれつけん!!ばくれつけん!!」 ぬぼぼぼぼぼぼぼッッッ!!
【 ホイミスライムを倒した!! 】
勇者「せいけんづき!!!! 回し蹴り!!! せいけんづき…!!」
【 かぶとこぞうを倒した! 】
勇者「このやろおお!!石つぶてをくらえ!!」 バシュ!!
【 ドラキーマを倒した! 】
勇者「うっ!ちくしょお…バブルスライムの攻撃が……」
勇者「メラッッ!! 正拳突きっっ!!!」 ぶちゃりッッ!!
べちょ~…
勇者「…………」
町娘A「うわ!?…って素手勇者さんか。あなたって実はそういうのが趣味なんですか?」
勇者「ちがう!」
町娘A「ちょっ…!スライムの飛び散ってます!!はやく洗い流してくださいよ!!」
勇者「…ごめん」 ねちょ~
町娘A「(素手でやるからそうなるのに、何考えてるのかしら……)」
町娘A「あれ?でも、あれだけスライムまみれになるほど倒してるのかな??」
【 井戸 】
勇者「しみるううううううううううううううッッッッ!?」
主人「あんた!!ちょっと近所迷惑よ!!!」
勇者「ご、ごめんなさ…いいいいいいい!?」
主人「あーもう!!」
【 3日目~5日目 】 夜
勇者「うげあ…このベチョベチョはなんとかならないかな……」
勇者「ほかの魔物はなんとか倒せるようになったけど……」
ホイミスライム「ほいみ!!」
勇者「む!ホイミスライムか!!」
勇者「…なんだろう、ホイミスライムで何かひらめきそう」
ホイミスライム「?」
勇者「 ふんッッ!!! 」 ドウン!!
ホイミスライム「」
勇者「う~ん…バブルスライムをもっとうまく倒すにはどうしたものか」
町娘B「あの人、毎日素手でこのあたりの魔物と戦ってるんでしょ?」
町娘A「みたいね。しかも毎日バブルスライムまみれになって帰って来てキモイけど」
町娘C「想像したら気持ち悪い…でも素手でやってるんなんてすごいよね。
普通武器を持つのにね」
町娘A「だよね…」
勇者「よし!!今日は30体以上倒したぞ!!
ようやくこの辺の魔物にも慣れて来たかな…!!」
町娘達「えっ 30体!?(う、うそでしょー!そんなに倒せるものなの!?」
【 その日の夜 】 宿屋の食堂
主人「ちょっと素手勇者…」
勇者「はい、なんでしょうか?」もぐもぐ
主人「ここ数日、町周辺の魔物倒してるんでしょ?
おかえげで町の人にもウワサで広まって、感謝されてるんだけどさ……
そんな勇者には言いにくいけど夜…スライムまみれで帰って来るの
すっごい苦情来てるのよ。」
勇者「え!?」
主人「夜にスライムまみれのナニカがうろついてて、それみた子供達がビックリしたり
魔物と間違えて、攻撃されてもしらないぞって村長さんも言ってたわ。」
勇者「そ、そうだったんですか…すみません。迷惑をかけてしまって」
主人「(あら、素直ね♪)」
勇者「それで主人さんに相談したいんですけど…」
主人「なあに?」
勇者「バブルスライム倒した時に、べちょべちょにならない方法ってあります?」
主人「そんな事言われても、私はうまれてずっと魔物と戦った事無いし…
何がどうなってそうなるの?」
【 説明中… 】
主人「だからスライムまみれになるのね…」
勇者「はい…」
主人「それ以外にはどんな方法でたたかってるの?」
勇者「えーっと、『ばくれつけん』や『せいけんづき』とか
あと、石をたくさん拾って投げつけたり……とにかく倒せるためになんでもやってます」
主人「ふ~ん」
勇者「………」
主人「じゃあ魔物を投げて、ぶつけてみたら?ドラキーマって確か小ちゃいし、ホイミスライムとかも
勇者「!!…そ、それだ!!!」
主人「きゃっ どうしたのよ、もう…」
勇者「思い付きました!!もっと良い倒し方が!!
ありがとうございます!主人さん!!」
主人「ドキっ そ、そう…それならよかったわ。」
勇者「よし…まだ5日あるし色々試してみよう」
主人「(そっか、この子10日ここにとまるんだったわね)」
主人「………」
【 6日目 】
勇者が戦い始めて1時間後…
ホイミスライム「ほむほむ~」
勇者「おらあッッ!!」 ぶげし!!
ノ意味スライム「」
勇者「よし…ドラキーマでもよかったけど、ホイミスライムの方が持ちやすいかも」
【 勇者はホイミスライムの死体の触手部分を握った 】
勇者「あとは…」
バブルスライム「っっしゃああ!!」
勇者「出たな!よーし…うまくいくかはわからないけど……」
バブルスライム「ぶうー!!」
【 バブルスライムは勢い良く飛び上がって来た!! 】
勇者「…!!今だ!!!」
【 勇者は右手で握ったホイミスライムを、飛びかかって来たバブルスライムめがけて… 】
勇者「ふっとべえええええッッッ!!!」
ばっっっっちょおおおおおおん!!!
【 バブルスライムは遠くの方へとんで行った。 】
勇者「…よし。あとはこいつを投げたり、ハンマーのように攻撃できたりもするな。
スライム同士だと弾力同士ぶつかるから結構ダメージでかそうだぞ。」
【 勇者は「モンスターボール」 …魔物を掴んで、別の魔物に投げつける。
「モンスタースイング」…魔物をつかんで、棍棒のように振ってはじきとばす。
「モンスターハンマー」…魔物をつかんで、ハンマーのようにたたき潰す。
を、覚えた! 】
勇者「…小さい魔物なら掴めそうだ。」
つづく
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