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元スレ勇者「ポーションについて聞きたいんだけどさ」
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勇者「このポーションってどこがつくったの?これ絶対都会から
盗んだやつだよね?この村チンケだし」
店員「ち・・・違いますよ!何の証拠があって!これはうちで作ったものです」
勇者「へぇ。じゃなんで都会にまで名がしれてんのよ」
店員「それは・・・」
勇者「知ってるよね。こんな村にも新聞はあるらしいから」
都会のポーションが大量になくなった件」
店員「知ってますよ!それぐらい!何ですか?
それをうちがやったというのですか?」
勇者「いや・・・もういいよ。俺はそんなことが知りたいわけじゃ
ないんだよ」
盗んだやつだよね?この村チンケだし」
店員「ち・・・違いますよ!何の証拠があって!これはうちで作ったものです」
勇者「へぇ。じゃなんで都会にまで名がしれてんのよ」
店員「それは・・・」
勇者「知ってるよね。こんな村にも新聞はあるらしいから」
都会のポーションが大量になくなった件」
店員「知ってますよ!それぐらい!何ですか?
それをうちがやったというのですか?」
勇者「いや・・・もういいよ。俺はそんなことが知りたいわけじゃ
ないんだよ」
>>1
二次創作総合スレ
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282482997/
他に行き場所の無い作品を投稿するスレ4
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1322313024/
【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^)
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280803360/
創作発表板はVIPと違い、放っておいてもスレが落ちません
新ジャンルなど台詞系の単発スレを立てるときは、
そのスレを>>1000か容量いっぱいまで投下する心づもりで
単発SSなら↓の板おすすめ
SS速報VIP
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html
二次創作総合スレ
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282482997/
他に行き場所の無い作品を投稿するスレ4
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1322313024/
【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^)
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280803360/
創作発表板はVIPと違い、放っておいてもスレが落ちません
新ジャンルなど台詞系の単発スレを立てるときは、
そのスレを>>1000か容量いっぱいまで投下する心づもりで
単発SSなら↓の板おすすめ
SS速報VIP
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html
現役女子中学生を下着モデルに採用したティーンズインナーカタログが配布開始5分で品切れ 12
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/underwear/1356999237/
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/underwear/1356999237/
店員「じゃぁー、なんだと言うんですか?」
勇者「盗んだか、盗まれたかはこの際置いて置くとしても
ほら、ここを見てくれよ、この印」
店員「この変な模様がどうかしたんですか?」
勇者「困るんだよねー、勝手に使われると
このマークがあるポーションは内で売り出している
ブランドでね、勝手にライセンス払わずに
使われると、困る訳、わかる?」
店員「そんな事言われても、
うちは大量に買い取った瓶に詰めただけで」
勇者「お宅さんの事情はどうあってもね、
ウチとしてもこういう事されるとね」
勇者「盗んだか、盗まれたかはこの際置いて置くとしても
ほら、ここを見てくれよ、この印」
店員「この変な模様がどうかしたんですか?」
勇者「困るんだよねー、勝手に使われると
このマークがあるポーションは内で売り出している
ブランドでね、勝手にライセンス払わずに
使われると、困る訳、わかる?」
店員「そんな事言われても、
うちは大量に買い取った瓶に詰めただけで」
勇者「お宅さんの事情はどうあってもね、
ウチとしてもこういう事されるとね」
勇者「まぁ、大量に作ったポーションを破棄しろって
言う訳でもなし、時間かけて訴えて裁判するのは
ウチとしても面倒な訳だし避けたいからね」
勇者「こっちも商売だからね、悪いんだけど
ライセンス代の1万ゴールド、払ってもらえないかな」
店員「い、一万ゴールドですって!?
冗談じゃないですよ、そんな額、
田舎の道具屋ごときに払える訳ないじゃないですか」
勇者「お宅も厳しいのはわかるよ?
けどね、ウチも魔王討伐とかで結構お金かかるわけよ?」
言う訳でもなし、時間かけて訴えて裁判するのは
ウチとしても面倒な訳だし避けたいからね」
勇者「こっちも商売だからね、悪いんだけど
ライセンス代の1万ゴールド、払ってもらえないかな」
店員「い、一万ゴールドですって!?
冗談じゃないですよ、そんな額、
田舎の道具屋ごときに払える訳ないじゃないですか」
勇者「お宅も厳しいのはわかるよ?
けどね、ウチも魔王討伐とかで結構お金かかるわけよ?」
勇者「こちとらね、50ゴールドと銅の剣だけ王様に渡されて
魔王を倒せとかって、無茶いわれるわけよ?」
勇者「そりゃ、勇者礼状とか発行してくれてさ、民家の樽や壺の
中身を持って行って良いって事になっているけどさ
薬草とか数ゴールドとかそんなものしかないわけよ?」
店員「で、でも魔物の毛皮とか牙とか
破格で買い取っているじゃないですか」
勇者「その魔物を倒すのにも、強い武器や防具ってのが居る訳さ
表じゃ言っていないけど、武器とか防具とかって激しい戦い
だとすぐにボロボロになるから、その補修費用とか
食費とか、その他備品とか結構馬鹿にならないわけさ」
魔王を倒せとかって、無茶いわれるわけよ?」
勇者「そりゃ、勇者礼状とか発行してくれてさ、民家の樽や壺の
中身を持って行って良いって事になっているけどさ
薬草とか数ゴールドとかそんなものしかないわけよ?」
店員「で、でも魔物の毛皮とか牙とか
破格で買い取っているじゃないですか」
勇者「その魔物を倒すのにも、強い武器や防具ってのが居る訳さ
表じゃ言っていないけど、武器とか防具とかって激しい戦い
だとすぐにボロボロになるから、その補修費用とか
食費とか、その他備品とか結構馬鹿にならないわけさ」
店員「そんなにお金が必要なら、王様に直訴していただければ」
勇者「したよ?50ゴールドじゃとても魔王討伐なんて無理ですってね
けど、魔物から国を守る防衛費に金がかかりすぎて
こっちに回す予算が無いって来たもんだ」
勇者「最初のウチはルイーダさんの所で登録した仲間を加えて
布の服を剥ぎ取って別れるとか、そんな事ばかり
していたんだけど、それも結構問題になってね」
勇者「そこで、どうしようもなくなって
考えたのが、武器防具屋さんとか道具屋さんと
提携を結ぶって事なのさ」
勇者「したよ?50ゴールドじゃとても魔王討伐なんて無理ですってね
けど、魔物から国を守る防衛費に金がかかりすぎて
こっちに回す予算が無いって来たもんだ」
勇者「最初のウチはルイーダさんの所で登録した仲間を加えて
布の服を剥ぎ取って別れるとか、そんな事ばかり
していたんだけど、それも結構問題になってね」
勇者「そこで、どうしようもなくなって
考えたのが、武器防具屋さんとか道具屋さんと
提携を結ぶって事なのさ」
勇者「『勇者棍棒』、『勇者ヒノキの棒』、『勇者皮の盾』、
『勇者ポーション』、『勇者ケアル』、『勇者ブリザド』
勇者マークの入っている装備品の売り上げ25%を勇者一向に
還元する代わりに、勇者一向がその装備や道具を魔王討伐に
使って、宣伝する・・そのマークはその印ってわけ」
店員「で、でしたらウチに置いてあるポーションの
売上25%をお渡ししますので」
勇者「本来はそうなんだけどね、でもどれだけのポーションが
売られたかなんて判らないからね」
『勇者ポーション』、『勇者ケアル』、『勇者ブリザド』
勇者マークの入っている装備品の売り上げ25%を勇者一向に
還元する代わりに、勇者一向がその装備や道具を魔王討伐に
使って、宣伝する・・そのマークはその印ってわけ」
店員「で、でしたらウチに置いてあるポーションの
売上25%をお渡ししますので」
勇者「本来はそうなんだけどね、でもどれだけのポーションが
売られたかなんて判らないからね」
店員「そ、そんなの
帳簿を見れば一発で」
勇者「帳簿を付けているのはお宅さんだしね、
脱税用に裏帳簿付けて誤魔化しているとは言わないけど
そんな訳で、1万ゴールドをサクっと払ってくれないかな」
店員「それを言ったら、貴方が本当の勇者様かどうかだって
分からないじゃないですか」
勇者「ほい、これが勇者礼状、ちゃんと王国の金印も入っているでしょ?
これ疑うって事は、王国も疑うって事よ?」
帳簿を見れば一発で」
勇者「帳簿を付けているのはお宅さんだしね、
脱税用に裏帳簿付けて誤魔化しているとは言わないけど
そんな訳で、1万ゴールドをサクっと払ってくれないかな」
店員「それを言ったら、貴方が本当の勇者様かどうかだって
分からないじゃないですか」
勇者「ほい、これが勇者礼状、ちゃんと王国の金印も入っているでしょ?
これ疑うって事は、王国も疑うって事よ?」
店員「だから、そんな大金
急に言われても困りますって」
勇者「そっか、払えないなら仕方ないやね
店売って払えとか、借金して首吊れとかって
なったら、本末転倒なわけだし」
店員「な、なら」
勇者「じゃ、この辺りの魔物討伐は後回しな
世界中旅して来て、最後にまた来るわ」
店員「へ?」
勇者「別にうちら、魔物討伐する地域の順番
指定されている訳じゃないし、非協力的な
地域が後回しになるのは仕方ないだろ?」
急に言われても困りますって」
勇者「そっか、払えないなら仕方ないやね
店売って払えとか、借金して首吊れとかって
なったら、本末転倒なわけだし」
店員「な、なら」
勇者「じゃ、この辺りの魔物討伐は後回しな
世界中旅して来て、最後にまた来るわ」
店員「へ?」
勇者「別にうちら、魔物討伐する地域の順番
指定されている訳じゃないし、非協力的な
地域が後回しになるのは仕方ないだろ?」
勇者「まぁ、この辺りは割と辺境だからさ
王国軍とか直ぐに来てくれないけど
よろしくやってくれよ、村が残っていたらまた来るわ」
店員「ちょっと待ってください、困ります!
一万ゴールドなんて村の財産集めても、とても払えませんし、
でも、とてもじゃないですが魔物の襲撃があったら
この村はひとたまりもありません」
勇者「そんな泣きそうな声で言われてもね
なんか俺、悪者みたいじゃん?
別に見捨てるって言っている訳じゃないのよ?
ちゃんと、また来るんだから10年後ぐらいに」
王国軍とか直ぐに来てくれないけど
よろしくやってくれよ、村が残っていたらまた来るわ」
店員「ちょっと待ってください、困ります!
一万ゴールドなんて村の財産集めても、とても払えませんし、
でも、とてもじゃないですが魔物の襲撃があったら
この村はひとたまりもありません」
勇者「そんな泣きそうな声で言われてもね
なんか俺、悪者みたいじゃん?
別に見捨てるって言っている訳じゃないのよ?
ちゃんと、また来るんだから10年後ぐらいに」
店員「せめて5日、いや3日だけでも時間を下さい
村長に相談しますので」
勇者「まぁ、ウチとしては5日でも1か月でも
駐留したい所なんだけどね、それだけ引き止められたら
魔王討伐が遅れて他の町の連中とかそれだけ死んでいくし、
恨まれるのは俺達な訳、そこん所忘れずにな」
店員「でしたら1日、1日だけでも結構ですから
宿もご用意させて頂きますから」
勇者「それなら、まぁな
どうせ今夜は泊まるつもりだったし」
村長に相談しますので」
勇者「まぁ、ウチとしては5日でも1か月でも
駐留したい所なんだけどね、それだけ引き止められたら
魔王討伐が遅れて他の町の連中とかそれだけ死んでいくし、
恨まれるのは俺達な訳、そこん所忘れずにな」
店員「でしたら1日、1日だけでも結構ですから
宿もご用意させて頂きますから」
勇者「それなら、まぁな
どうせ今夜は泊まるつもりだったし」
と、言う話を
>>1を読んで思いついた。
>>1を読んで思いついた。
店員の行動
>>17
>>17
その夜、草木も眠る午前2時
道具屋に事情を聞かされた村長が、村の主な面々を集め
集会を開いていた。
村人A「ふてぇ野郎だ!いくら勇者とは言え
そんな恐喝じみた真似、許されるわけねぇぜ」
村人B「今すぐ国王に伝書鳩飛ばして
勇者の野郎を告発しようぜ」
武器屋「俺の所なんて、武器の在庫全部持って行かれちまった
明日から商売にならねーよ」
村人C「あの野郎、ウチにも来やがったぜ
礼状ちらつかせて、協力しないなら非国民だとか言って
家の壺やら樽を全部叩き割っていきやがった」
村人A「ウチなんて俺が留守の間に押し入ってきやがって
ガキの前で箪笥に仕舞っておいたお年玉まで持っていきやがった」
道具屋以外にも勇者の被害に遭っている面々が多いため、道具屋の
言葉を疑う者は誰もいなかった。
遂には勇者の寝込みを襲って殺してしまえなんて言う始末だ。
道具屋に事情を聞かされた村長が、村の主な面々を集め
集会を開いていた。
村人A「ふてぇ野郎だ!いくら勇者とは言え
そんな恐喝じみた真似、許されるわけねぇぜ」
村人B「今すぐ国王に伝書鳩飛ばして
勇者の野郎を告発しようぜ」
武器屋「俺の所なんて、武器の在庫全部持って行かれちまった
明日から商売にならねーよ」
村人C「あの野郎、ウチにも来やがったぜ
礼状ちらつかせて、協力しないなら非国民だとか言って
家の壺やら樽を全部叩き割っていきやがった」
村人A「ウチなんて俺が留守の間に押し入ってきやがって
ガキの前で箪笥に仕舞っておいたお年玉まで持っていきやがった」
道具屋以外にも勇者の被害に遭っている面々が多いため、道具屋の
言葉を疑う者は誰もいなかった。
遂には勇者の寝込みを襲って殺してしまえなんて言う始末だ。
村長 「まぁ、待て待て
皆の者、乱暴はイカンぞ乱暴は」
村人A「けどよ!村長」
村長 「相手はこの国の勇者殿だ、ワシらが束になって
かかって言った所で敵う相手ではない」
道具屋「では、あの勇者に好き勝手させるとでも
言うのですか!?」
村長 「仕方があるまい、魔物におびえて暮らすか
借金背負ってでも生き抜くか、いずれにせよ
ワシらは滅ぼされるわけにはいかん」
武器屋「くそったれが!俺達に少しでも力があれば
野郎の好き勝手なんてさせねぇのに!」
村の中で一番屈強な武器屋が悔しさ紛れに村長の
家の柱を殴りつける。
武器屋の力に柱が一瞬軋むが、それだけの力を持つ
武器屋であっても、勇者には掠り傷一つつけられないだろう。
皆の者、乱暴はイカンぞ乱暴は」
村人A「けどよ!村長」
村長 「相手はこの国の勇者殿だ、ワシらが束になって
かかって言った所で敵う相手ではない」
道具屋「では、あの勇者に好き勝手させるとでも
言うのですか!?」
村長 「仕方があるまい、魔物におびえて暮らすか
借金背負ってでも生き抜くか、いずれにせよ
ワシらは滅ぼされるわけにはいかん」
武器屋「くそったれが!俺達に少しでも力があれば
野郎の好き勝手なんてさせねぇのに!」
村の中で一番屈強な武器屋が悔しさ紛れに村長の
家の柱を殴りつける。
武器屋の力に柱が一瞬軋むが、それだけの力を持つ
武器屋であっても、勇者には掠り傷一つつけられないだろう。
???「・・・話は聞かせてもらいました。」
村人達『・・・・!!』
一瞬前まで誰も居なかった所から、突如若い女の声が聞こえる
赤黒いボロボロのローブをまとった、銀髪の若い女だ、
しかし人間とは思えない異質の空気、魔力とか瘴気とか言うような
暗く重たい存在感を放っている。
村人達の誰しもが直感で感じた、こいつは人間とは相いれない
水と油のような存在だ・・と。
???「おっと、そう身構えないでください
私は魔王様のしもべ、───側近と言います。」
村長 「魔王のしもべ・・じゃと?」
側近 「聞けば随分とお困りの様子、自分勝手な勇者に
荒らされて、村はボロボロとか」
村人達『・・・・!!』
一瞬前まで誰も居なかった所から、突如若い女の声が聞こえる
赤黒いボロボロのローブをまとった、銀髪の若い女だ、
しかし人間とは思えない異質の空気、魔力とか瘴気とか言うような
暗く重たい存在感を放っている。
村人達の誰しもが直感で感じた、こいつは人間とは相いれない
水と油のような存在だ・・と。
???「おっと、そう身構えないでください
私は魔王様のしもべ、───側近と言います。」
村長 「魔王のしもべ・・じゃと?」
側近 「聞けば随分とお困りの様子、自分勝手な勇者に
荒らされて、村はボロボロとか」
ちょっと読みづらいから行間を開ける
───────────────────────
側近 「そこでどうでしょう?
件の勇者を討伐するのにご協力いただければ
私共としても、こんな小さな村の一つや二つ
見逃してもよろしいのですがね」
村人B「俺達に、人間全てを裏切れと言うのか」
側近 「そう、大袈裟な話ではないでしょう?
勇者は遺体も残さずにこの村で足跡が途絶える」
側近 「───いえ、この村の連中が口裏を合わせさえすれば
勇者がこの村に来る前に死んでしまったという事になります」
側近 「あなた方としても、あの勇者に義理立てする必要はないでしょう?
そして、あなた方はこれまでと何一つ変わらず、今まで通りの暮らしができる」
村長 「む・・むぅ」
側近の言葉に村長は迷いを見せる、その場に居た
誰しもが魔王の側近の言葉を即座に否定しなかった。
───────────────────────
側近 「そこでどうでしょう?
件の勇者を討伐するのにご協力いただければ
私共としても、こんな小さな村の一つや二つ
見逃してもよろしいのですがね」
村人B「俺達に、人間全てを裏切れと言うのか」
側近 「そう、大袈裟な話ではないでしょう?
勇者は遺体も残さずにこの村で足跡が途絶える」
側近 「───いえ、この村の連中が口裏を合わせさえすれば
勇者がこの村に来る前に死んでしまったという事になります」
側近 「あなた方としても、あの勇者に義理立てする必要はないでしょう?
そして、あなた方はこれまでと何一つ変わらず、今まで通りの暮らしができる」
村長 「む・・むぅ」
側近の言葉に村長は迷いを見せる、その場に居た
誰しもが魔王の側近の言葉を即座に否定しなかった。
村人A「ちょっと待てよ!
確かに俺達にとっちゃ、良い話だけどよ
お前達が本当にこの村を見逃してくれるかどうか
わからねぇじゃねぇか!」
村人B「そ、そうだぜ
お前達が本当に約束を守るのか、信用できねぇぜ」
側近 「信じるも信じないもあなた方の勝手ですがね
私がその気になれば、この村なんぞ一瞬で痕跡も残さずに
蒸発させる事が出来るのをお忘れなく」
側近 「そして、あなた方の安っぽい魂なんぞ魔王様はもとより
私にとっても、腹を満たすどころかおやつにもならない
気分でこの村を見逃しても、我々にとって益にも害にも
ならない」
村長 「わ・・わかったわい」
村人B「村長!」
村長 「勇者の命、貴様らにくれてやるわい」
苦虫を噛み潰したかのような顔で声を絞り出す村長に、
側近の口が僅かに邪悪な笑みを浮かべる。
側近 「あなた方は魔王軍の一員として、私の指揮下に
下っていただきましょう、ご心配なさらずとも
この件が済んだらあなた方には何も命令しませんよ」
側近 「まず手始めに────────────」
───────────────────────
側近が村人達に要求した事とは。
>>25
確かに俺達にとっちゃ、良い話だけどよ
お前達が本当にこの村を見逃してくれるかどうか
わからねぇじゃねぇか!」
村人B「そ、そうだぜ
お前達が本当に約束を守るのか、信用できねぇぜ」
側近 「信じるも信じないもあなた方の勝手ですがね
私がその気になれば、この村なんぞ一瞬で痕跡も残さずに
蒸発させる事が出来るのをお忘れなく」
側近 「そして、あなた方の安っぽい魂なんぞ魔王様はもとより
私にとっても、腹を満たすどころかおやつにもならない
気分でこの村を見逃しても、我々にとって益にも害にも
ならない」
村長 「わ・・わかったわい」
村人B「村長!」
村長 「勇者の命、貴様らにくれてやるわい」
苦虫を噛み潰したかのような顔で声を絞り出す村長に、
側近の口が僅かに邪悪な笑みを浮かべる。
側近 「あなた方は魔王軍の一員として、私の指揮下に
下っていただきましょう、ご心配なさらずとも
この件が済んだらあなた方には何も命令しませんよ」
側近 「まず手始めに────────────」
───────────────────────
側近が村人達に要求した事とは。
>>25
側近 「まず手始めに、村一番のイケメンを差し出してもらいましょう」
村人A「はい?」
側近 「イケメンよ、イケメン」
村長 「なるほどワシの出番のようじゃな、これでも若い頃は
都会でブイブイ。」
側近 「死ね!バーコードハゲ!」
村長 「ぎにゃぁぁぁぁぁああああ」
村人C「村長ーっ!」
問答無用で側近に蹴り倒されて、何故か嬉しそうな声を上げる村長。
村人B「一つお伺いしますが」
側近 「何よ」
村人B「イケメンとは何でしょう?」
村人A「はい?」
側近 「イケメンよ、イケメン」
村長 「なるほどワシの出番のようじゃな、これでも若い頃は
都会でブイブイ。」
側近 「死ね!バーコードハゲ!」
村長 「ぎにゃぁぁぁぁぁああああ」
村人C「村長ーっ!」
問答無用で側近に蹴り倒されて、何故か嬉しそうな声を上げる村長。
村人B「一つお伺いしますが」
側近 「何よ」
村人B「イケメンとは何でしょう?」
側近 「そこから!?
イケメン=いけてる+面な人間、わかる?」
側近の言葉に、その場の村人達は円陣を組んで小声で話す。
村人A「いけてる+面・・だとよ」
村人B「つまり、容姿端麗って事か」
村人C「容姿端麗ったってよ、人によって好みがあるだろ」
武器屋「・・たしかに、あの側近の御嬢さん
結構な美人だしな、あれに釣り合うぐらいの容姿って事だろ?」
道具屋「容姿かどうかわからんだろ、つまりは男っぽいって事じゃね?」
村人A「なんで、いけてる=男っぽいって事になるんだよ
道具屋の」
道具屋「その昔、ウチの店で仕入れた雑誌に書いてあったんだが
女という者は、自分に無いものに憧れるらしい」
村人B「それを言ったら、俺達全員男だから該当者だろ」
村人A「しかし、村長は蹴られたぞ?」
道具屋「あれは多分、年齢の問題だと思う」
村人C「男っぽい所を見せるんだろ?
武器屋の、アレ頼まれてくれるか?」
武器屋「俺か?・・俺には妻子が
いや、仕方がない村の為に一肌脱ごう」
────円陣、解散。
道具屋「────結論が出ました」
側近 「聞きましょう」
イケメン=いけてる+面な人間、わかる?」
側近の言葉に、その場の村人達は円陣を組んで小声で話す。
村人A「いけてる+面・・だとよ」
村人B「つまり、容姿端麗って事か」
村人C「容姿端麗ったってよ、人によって好みがあるだろ」
武器屋「・・たしかに、あの側近の御嬢さん
結構な美人だしな、あれに釣り合うぐらいの容姿って事だろ?」
道具屋「容姿かどうかわからんだろ、つまりは男っぽいって事じゃね?」
村人A「なんで、いけてる=男っぽいって事になるんだよ
道具屋の」
道具屋「その昔、ウチの店で仕入れた雑誌に書いてあったんだが
女という者は、自分に無いものに憧れるらしい」
村人B「それを言ったら、俺達全員男だから該当者だろ」
村人A「しかし、村長は蹴られたぞ?」
道具屋「あれは多分、年齢の問題だと思う」
村人C「男っぽい所を見せるんだろ?
武器屋の、アレ頼まれてくれるか?」
武器屋「俺か?・・俺には妻子が
いや、仕方がない村の為に一肌脱ごう」
────円陣、解散。
道具屋「────結論が出ました」
側近 「聞きましょう」
側近の言葉に武器屋が一歩前に出る、
武器屋を見て目を細める側近に、武器屋は皮のジャケットを脱ぎ捨て
大きく息を吸う。
武器屋「ふんぬぉおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!」
武器屋が雄叫びを上げると同時に上半身の筋肉が膨れ上がり、
波打ち、シャツがはち切れんばかりに伸びる。
武器屋「おおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!」
さらに、雄叫びが続き顔が真っ赤になり、筋肉がさらに波打ち
膨れ上がる。
やがて、臨界点を超えたシャツが引き裂け、散り散りになった
シャツの切れ端が宙を舞う。
武器屋「……………………………………。」
側近 「……………………………………。」
満面の笑みでドヤ顔を決める武器屋の頭を、側近の手が
容赦なくアイアンクローを決める。
武器屋「……いだだだだだだだだだ。」
側近 「……説明、しれくれませんかね?」
武器屋を見て目を細める側近に、武器屋は皮のジャケットを脱ぎ捨て
大きく息を吸う。
武器屋「ふんぬぉおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!」
武器屋が雄叫びを上げると同時に上半身の筋肉が膨れ上がり、
波打ち、シャツがはち切れんばかりに伸びる。
武器屋「おおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!」
さらに、雄叫びが続き顔が真っ赤になり、筋肉がさらに波打ち
膨れ上がる。
やがて、臨界点を超えたシャツが引き裂け、散り散りになった
シャツの切れ端が宙を舞う。
武器屋「……………………………………。」
側近 「……………………………………。」
満面の笑みでドヤ顔を決める武器屋の頭を、側近の手が
容赦なくアイアンクローを決める。
武器屋「……いだだだだだだだだだ。」
側近 「……説明、しれくれませんかね?」
道具屋「いけてる+面=男らしい人間という事かと」
側近 「それは、男らしいというより
暑苦しいって言うの、はい次」
側近は泡吹いて気絶した武器屋を村長の横に投げ捨てる。
道具屋「いえ、ここに居る全員以外、村には男はいないのですが
どうでしょうかね」
側近 「不合格」
道具屋「あ、さいですか」
村人A「となると、後は宿屋の主人か
勇者ぐらいしか」
側近 「一応聞いてあげるわ、宿屋の主人というのは?」
村人A「今年63歳のナイスミドr………。」
側近 「却下
こんな田舎村に少しでも期待した私が馬鹿だったわ
それじゃぁ、代わりに」
>>35
側近 「それは、男らしいというより
暑苦しいって言うの、はい次」
側近は泡吹いて気絶した武器屋を村長の横に投げ捨てる。
道具屋「いえ、ここに居る全員以外、村には男はいないのですが
どうでしょうかね」
側近 「不合格」
道具屋「あ、さいですか」
村人A「となると、後は宿屋の主人か
勇者ぐらいしか」
側近 「一応聞いてあげるわ、宿屋の主人というのは?」
村人A「今年63歳のナイスミドr………。」
側近 「却下
こんな田舎村に少しでも期待した私が馬鹿だったわ
それじゃぁ、代わりに」
>>35
意外と難しい、どうやって続けよう。
───────────────────────
側近 「酒よ、地酒
ガンガン持ってきなさい」
村人A「酒、ですか」
側近 「そうよ、酒
人をタダで働かせようってんだから、
酒の一杯もおごりなさいよ」
道具屋「そりゃぁ、まぁ…酒ぐらいなら
一応ありますが」
村長 「よい、ワシが買ってやるわい」
道具屋「まぁ…村長がそう言うなら、
しかしウチの酒が魔物の舌にあうかどうか」
村長の指示の下、道具屋から酒樽が持ち込まれる
若い女の子に見えても魔王の側近だ、大量に飲むに
違いない。
───────────────────────
側近 「酒よ、地酒
ガンガン持ってきなさい」
村人A「酒、ですか」
側近 「そうよ、酒
人をタダで働かせようってんだから、
酒の一杯もおごりなさいよ」
道具屋「そりゃぁ、まぁ…酒ぐらいなら
一応ありますが」
村長 「よい、ワシが買ってやるわい」
道具屋「まぁ…村長がそう言うなら、
しかしウチの酒が魔物の舌にあうかどうか」
村長の指示の下、道具屋から酒樽が持ち込まれる
若い女の子に見えても魔王の側近だ、大量に飲むに
違いない。
部屋の中央に巨大な酒樽を置き、側近に
巨大な杯が渡される。
側近 「あん?なんで私だけなのさ
あんた達も杯を持ちなさい」
側近の言葉に、村長や村人達が困惑した
表情で、それぞれに杯を持つ。
側近 「それでは、打倒勇者の為に
我々魔王軍と、この村の同盟を祝して!」
武器屋の持った、ハンマーが地酒の入った樽の
板を叩き割り、飛び散った酒の匂いが村長の家の中に
充満する。
村人C「うわぁ・・酒くっさぁ」
巨大な杯が渡される。
側近 「あん?なんで私だけなのさ
あんた達も杯を持ちなさい」
側近の言葉に、村長や村人達が困惑した
表情で、それぞれに杯を持つ。
側近 「それでは、打倒勇者の為に
我々魔王軍と、この村の同盟を祝して!」
武器屋の持った、ハンマーが地酒の入った樽の
板を叩き割り、飛び散った酒の匂いが村長の家の中に
充満する。
村人C「うわぁ・・酒くっさぁ」
側近 「きゅう」
─────パタン。
すると、酒を一口も飲まないまま、酒の匂いだけで
側近は酔いつぶれる。
村人達『・・・・えー・・・・』
酒を要求するぐらいだから、酒に強いものと
思っていた村人達が、各々に困り顔で苦笑する。
道具屋「ちょっと、どうするんですか
1樽も開けて」
村人A「えっと・・どうしよう。」
──────バン!!
勇者 「夜中に
やかましいぞ!てめぇら!」
─────パタン。
すると、酒を一口も飲まないまま、酒の匂いだけで
側近は酔いつぶれる。
村人達『・・・・えー・・・・』
酒を要求するぐらいだから、酒に強いものと
思っていた村人達が、各々に困り顔で苦笑する。
道具屋「ちょっと、どうするんですか
1樽も開けて」
村人A「えっと・・どうしよう。」
──────バン!!
勇者 「夜中に
やかましいぞ!てめぇら!」
対応に困っていた所で勇者が扉を蹴破り
怒鳴り込んでくる。
しかし、各々に杯を持ち1樽開けて
困り顔している村人達を見て、勇者の勢いも削がれる。
勇者 「えーと・・・
なにやってんだ?お前ら」
村長 「いや・・まぁ・・その・・・。」
まさか、魔王軍と同盟を結んだ祝いをしようとしたら、
魔王の側近が酒の匂いだけでダウンしたと答える
訳にも行かず、困惑していると。
勇者は倒れている魔物の女に気が付く。
勇者 「そいつは?なんだ?」
───────────────────────
村人達の対応
>>43
怒鳴り込んでくる。
しかし、各々に杯を持ち1樽開けて
困り顔している村人達を見て、勇者の勢いも削がれる。
勇者 「えーと・・・
なにやってんだ?お前ら」
村長 「いや・・まぁ・・その・・・。」
まさか、魔王軍と同盟を結んだ祝いをしようとしたら、
魔王の側近が酒の匂いだけでダウンしたと答える
訳にも行かず、困惑していると。
勇者は倒れている魔物の女に気が付く。
勇者 「そいつは?なんだ?」
───────────────────────
村人達の対応
>>43
じゃ、やってみる
───────────────────────
勇者は剣を抜き放ち、警戒しながら部屋に入ってくる、
いくらド外道な勇者とは言え、一応は勇者なのだろう。
勇者 「こいつは、随分高位の魔物じゃないか
なんでこんな所に」
道具屋「あ、いや・・その」
村長 「これは、だな」
勇者の問い掛けに不審な様子を見せる村長と、道具屋
その様子に勇者の瞳が細くなる。
酔い潰れて寝ている、魔物の娘
そして、普段は祭事でしか出さないような開けられたばかりの
酒樽──勇者が事態を察するのに、然程時間がかからなかった。
勇者 「なるほど、良い度胸しているなてめぇら
魔物に俺を売り飛ばそうって腹か」
───────────────────────
勇者は剣を抜き放ち、警戒しながら部屋に入ってくる、
いくらド外道な勇者とは言え、一応は勇者なのだろう。
勇者 「こいつは、随分高位の魔物じゃないか
なんでこんな所に」
道具屋「あ、いや・・その」
村長 「これは、だな」
勇者の問い掛けに不審な様子を見せる村長と、道具屋
その様子に勇者の瞳が細くなる。
酔い潰れて寝ている、魔物の娘
そして、普段は祭事でしか出さないような開けられたばかりの
酒樽──勇者が事態を察するのに、然程時間がかからなかった。
勇者 「なるほど、良い度胸しているなてめぇら
魔物に俺を売り飛ばそうって腹か」
村人A「誤解しないで欲しいですな、勇者どの」
勇者 「なに?」
村人A「辺境に住む私達でも、人としてプライドを捨てる訳には
いきません、ましてや魔物に協力するなど」
側近 「う…うぅーん……あまりの酒の臭いに一瞬昏倒しかけ………」
村人Aが誤魔化そうとする中、タイミング悪く側近が
目を覚ましかける。
武器屋「そぉい!!」
バシャ!!
側近 「きゅう」
─────パタン。
すかさず武器屋が杯の中の酒を側近にぶっかけ、
側近は再び酒の臭いに酔っぱらって倒れる。
今度はまともに頭から酒を被ったためか、顔を真っ赤にして
完全に目を覚ます気配がなくなる。
武器屋「OK!!」
村人C「GJ!」
勇者 「なに?」
村人A「辺境に住む私達でも、人としてプライドを捨てる訳には
いきません、ましてや魔物に協力するなど」
側近 「う…うぅーん……あまりの酒の臭いに一瞬昏倒しかけ………」
村人Aが誤魔化そうとする中、タイミング悪く側近が
目を覚ましかける。
武器屋「そぉい!!」
バシャ!!
側近 「きゅう」
─────パタン。
すかさず武器屋が杯の中の酒を側近にぶっかけ、
側近は再び酒の臭いに酔っぱらって倒れる。
今度はまともに頭から酒を被ったためか、顔を真っ赤にして
完全に目を覚ます気配がなくなる。
武器屋「OK!!」
村人C「GJ!」
村人A「そんな訳で、酒に酔わせて眠らせて
これから勇者どのに判断を仰ぎに行こうと思ったのですよ」
道具屋「なんでも、こいつは魔王の側近らしくてですね、
運良くこうして捕えたんですけど
そんな訳で、1万ゴールドは何卒ご容赦を」
勇者 「まぁ、いいだろう
魔王の側近を・・しかも生け捕りだからな、
1万ゴールドは許してやるよ」
道具屋「へい、ありがとうごぜぇます」
勇者 「こいつを王国まで運ぶから、馬車を用意してもらおう
あと、酒樽をあるだけよこせ」
村長 「へ、へい・・直ぐに
おい、おめぇら!すぐに勇者殿の言うとおりに
魔王の側近を馬車に詰め込むんだ」
村人達『合点だ、村長』
これから勇者どのに判断を仰ぎに行こうと思ったのですよ」
道具屋「なんでも、こいつは魔王の側近らしくてですね、
運良くこうして捕えたんですけど
そんな訳で、1万ゴールドは何卒ご容赦を」
勇者 「まぁ、いいだろう
魔王の側近を・・しかも生け捕りだからな、
1万ゴールドは許してやるよ」
道具屋「へい、ありがとうごぜぇます」
勇者 「こいつを王国まで運ぶから、馬車を用意してもらおう
あと、酒樽をあるだけよこせ」
村長 「へ、へい・・直ぐに
おい、おめぇら!すぐに勇者殿の言うとおりに
魔王の側近を馬車に詰め込むんだ」
村人達『合点だ、村長』
◆◇◆◇ 村~王国へ向かう馬車の荷台 ◆◇◆◇
固い床に打ち付けられて、側近は目を覚ました
頭からつま先まで、酒を掛けられたのか全身が物凄いアルコール臭さを
放っている。
側近「うっ…………。」
あまりの酒臭さに顔を歪め、気を失いそうになるがなんとか堪える。
頭がガンガンし、意識が遠のき掛けるのを堪えつつ呪文を唱え。
体内と辺り一帯に降りかけられたアルコールを中和する。
──────バッ!!
突如、幌が開けられ御者台に座った勇者の顔が
荷台の中を覗き込む。
勇者「……気のせいか……。」
倒れたままの側近を見ると、安心したのか再び勇者は幌を閉じて
御者台に戻っていく、馬車に乗っているのは勇者一人らしい。
側近(どうやら、やられたみたいね)
すぐに状況を理解し、幌の隙間から外の様子を伺う
馬車は山道にさしかかったようで、荷台は激しくバウンドする。
側近(不意打ちで仕掛ければ勇者にダメージは与えられるかもしれないけど
確実には殺せない・・か)
酒を中和したとはいえ、まだ本調子ではない
馬車が石を踏んで大きくバウンドした所で、側近は荷台から外へと飛び出し、
草叢の中に身を隠す。
馬車は飛び降りた側近に気が付いたようすもみせずに、そのまま遠ざかって
いき、やがてその姿が見えなくなっていった。
側近 「さて、これからどうしよう」
>>50
固い床に打ち付けられて、側近は目を覚ました
頭からつま先まで、酒を掛けられたのか全身が物凄いアルコール臭さを
放っている。
側近「うっ…………。」
あまりの酒臭さに顔を歪め、気を失いそうになるがなんとか堪える。
頭がガンガンし、意識が遠のき掛けるのを堪えつつ呪文を唱え。
体内と辺り一帯に降りかけられたアルコールを中和する。
──────バッ!!
突如、幌が開けられ御者台に座った勇者の顔が
荷台の中を覗き込む。
勇者「……気のせいか……。」
倒れたままの側近を見ると、安心したのか再び勇者は幌を閉じて
御者台に戻っていく、馬車に乗っているのは勇者一人らしい。
側近(どうやら、やられたみたいね)
すぐに状況を理解し、幌の隙間から外の様子を伺う
馬車は山道にさしかかったようで、荷台は激しくバウンドする。
側近(不意打ちで仕掛ければ勇者にダメージは与えられるかもしれないけど
確実には殺せない・・か)
酒を中和したとはいえ、まだ本調子ではない
馬車が石を踏んで大きくバウンドした所で、側近は荷台から外へと飛び出し、
草叢の中に身を隠す。
馬車は飛び降りた側近に気が付いたようすもみせずに、そのまま遠ざかって
いき、やがてその姿が見えなくなっていった。
側近 「さて、これからどうしよう」
>>50
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