元スレ勇者「 最終的に頼りになるのは自分の力だ」
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1 :
北の町
勇者「 …… 」
勇者「王様から魔物及び、魔王討伐の命が僕にも下った」
勇者「これで勇者は500人以上も存在する事になるな…」
勇者「毎月、教会で聖水を全身に浴びる儀式が行われる
その時浴びて、地面に流れた聖水が「青色から赤色」に変われば
その人は勇者の素質を持ち、人々から歓喜の声を与えられ
王からの資金や、その人の家族にも物資が届く。
そんな風に優遇されたら誰でも勇者になりたがる。」
勇者「勇者がいれば自然と人が集まり、魔物を打ち倒す機会が増えて行く
そうなると、物資の流通などにも影響が出て隣国との関係もよくなる…ということだ
現に、勇者が出た家にはたくさんの資金や食料が保証される
魔物討伐で物資の調達、農業関係の仕事がうまく行ってる御陰だ。」
勇者「面白半分で儀式に参加してみたけど、まさかこうなるとはな…」
勇者「でも父や母も喜んでいたな…魔王を倒すのはともかく、街の周辺の魔物討伐でも
この国での使命にもなるだろう」
勇者「なんせ毎週のように勇者が1~2人でているんだ。誰かが魔王をたおしてくれるだろう」
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2 = 1 :
勇者「…さて、僕はどうするか」
勇者「……ルイーダの酒場で、この周辺の警備を一緒にやってくれる人を探そう」
【ルイーダの酒場】
勇者「………え?誰もいない」
ルイーダ「見ての通りよ、ここにいた人達はみーんな色々な勇者様が連れてったわよ。
あなたも勇者様への仲間入りを希望する人? それとも…」
勇者「いえ、ぼくも勇者です。」
ルイーダ「あら?そうなの、ごめんなさいね~。勇者さまってたくさんいるから
普通の人との区別がつかないの」
勇者「…………」
ルイーダ「でも、あなたここよりも武器屋にいったほうがいいんじゃない?」
勇者「えっ」
ルイーダ「防具しかつけてないじゃない」
勇者「父の教えです」
ルイーダ「えっ」
3 = 1 :
===回想================================
勇者父「いいか勇者!冒険の途中、持ってる武器が壊れたりしたら…
その時おまえはどうする?」
勇者「魔法を使うかな…一応メラとホイミを使えるし」
勇者父「魔法を封じられたら?あ、この時点で武器も既にないのも忘れるなよ」
勇者「そしたらアイテム使ってなんとか…防具もあるから、防御したり
仲間にたすけてもらったり…」
勇者父「その仲間やアイテムもなーんにもなかったらどうする?
防具も壊されて、おまえには何が残る??」
勇者「えー…自分だけ??」
勇者父「惜しいな。ならばどう戦う?」
勇者「戦う前提!?そしたら、もう素手とかじゃん!」
勇者父「そう、それでいいんだ」
勇者「えっ」
勇者父「いいか、勇者。おまえは儀式で選ばれた!
だが焦ったりする必要なんてないんだ。
まずは己の体を鍛えろ!武器や魔法に頼らずに!だ。
いずれそれは万一の時、かならずお前の役に立つ!
何かに頼って、いざ頼れなくなったとき、すぐに対応できるようにな!」
勇者「はあ…」
==回想========================================
勇者「というわけです。」
ルイーダ「うん、じゃあ武器屋に行こうか。今時素手で戦う人なんてスポーツ関係ぐらいよ」
【 北の国 】 城下町
勇者「追い出された…なんだよもう……」
勇者「まあいいや。人もいないし、1人でやろう。
父は無茶苦茶な事言ったと思うけど、武器や魔法が使えなくても
それで戦って生き残れるならそれは素晴らしい事…だと思う。」
4 :
虚刀流でおk
5 = 1 :
【 北の国 周辺 】
勇者「やっぱり、ここらはのどかだなー。魔物もほとんど弱いやつばっかっていわれてるけど」
スライム「ぴきー!!」
勇者「うっ 早速かよ…でも、スライムを倒せないようじゃ
この先命が幾つ会ってもたりない!
うおおおおお!!」
ドカ! ぼか! バキ!! グシャ!!
「 スライムをやっつけた 」
勇者「はあ…はあ…や、やったぞ。こ、これならイケル?かな?ははは…」
スライム「「「ピキー!!」」」
勇者「げ!今度は3体!?よ、よーし!3体なら!!」
ドガ!バキ!!グシャ!! ド ン!!
勇者「ぐっ!?…お、おおお~!?は、腹に体当たり…だと?」
スライム「ピキキ^^」
勇者「こ、こいつ~!!!」ブン!
ドカ!!
勇者「はあ…はあ……はあ……くっ。素手で戦うのってこんなにきついのか??
いや、武器を持ってもどうだろうな…」
勇者「(体中が痛い…今日は帰ろう。スライムといえども、人からすれば怖いことだってあるし
いいとしよう。うん。)」
【 勇者の素手による特訓が始まった 】
6 = 1 :
【 1週間後 】
勇者「今日もスライムと戦って来る」
勇者父「おう、気をつけてな!帰って来て筋トレができるぐらいのほどほどでな!」
勇者母「丁度勇者が勇者に選ばれて1週間経ったから今日は勇者の大好きな高菜ラーメンね♪」
勇者「やった!!じゃあ、今日もほどほどに頑張って来るよ」
【 北の国 周辺 】
勇者「…さてと、スライムは」
スライム「「「「「ピキー!!!!!」」」」」
勇者「う…いきなり5体か……でもまけないぞ!!」
勇者「(スライムは小さいし、すばしっこい。そして何より僕は魔法も、武器によるリーチもないから
スライムに接近しなけりゃならないけど、簡単に避けられてしまう。)
スライム「ピキキー!!」 スライムの体当たり!!
勇者「(この1週間で唯一得たものといえば…)」
勇者「飛びかかって来た瞬間!! そこにパンチをぶち込む!!
スライムの体当たりと、僕のパンチ!! それがぶつかると…!!」
ぶっっぎゃあああああ!!! スライムをやっつけた!!
勇者「常に受け身になって危ないけど、避けつつカウンターをキメれば問題なし。
防具きてるからといって、ただ攻撃受けてればいいだけじゃないんだ。」
スライム「びきいいいいいいい!!」
勇者「いってええええ!!噛み付きやがったな!!
でもそのまま噛み付いてろ!!別の足から… ふみつける!!」
ぐしゃ!!
勇者「よーし、今日は順調だ。」
スライム「びきゃあああああああ!!」
勇者「さあ、来い!!」
7 = 1 :
【 1ヶ月後 】
【 魔王城 】
側近「魔王様、ただいま偵察から戻りました。」
魔王「うむ、ごくろう。して近況は??」
側近「相変わらず人間の間では勇者が選抜され続けています。先月も北の国で勇者が1人選ばれましたが…」
魔王「ほう、北の勇者がどうかしたのか?」
側近「他の勇者と違って、ぼっち旅です。しかも素手でスライムと毎日戦っていますよ。」
魔王「プっ…wwwスライムだと?しかもぼっちで素手とな?これはおもしろいわwww」
側近「今時、素手で戦う冒険者なんていませんよ」
魔王「そうじゃな。だが今までに無いタイプじゃから、ちょいとそいつの方の偵察も今後してくれ」
側近「了解です。」
パワー重視の勇者「…さっきから、無駄話を…!!うおおおおおおおおおおおお!!!」
魔王「おっと、そういえば今日のお客さん達だったな。ははは」
魔法使い「」
けんじゃ「」
魔法戦士「」
パワー勇者「よくも…よくもみんなをををををを!!!」
魔王「はいはい。ごくろーさん」 魔王の黒い波動。
パワー勇者「ぐああああああああああああ!!」
側近「ではこちらのパーティを、牢屋の方へ」
魔王「うむ、不老不死の薬も忘れずにな。
我が城で永遠にすごし、やがて崩れて行く人格の崩壊が我の一番の楽しみじゃからな」
側近「はっ…(この城の牢屋が無駄に多くてよかった。今に満杯になるぞ)」
魔王「さて、一眠りでもするかなー」
8 = 1 :
【 さらに1ヶ月後… 】
勇者「せいけん突き!!」 ドガ!!
勇者「2段回し蹴りー!!」 ドガガ!!
勇者「アームハンマー!!」 グッシャア!!
勇者「ふみつけ攻撃」 ドンドンドン!!
スライムの山「」
勇者「よし!50匹連続討伐!!」
スライム「ぴいいいい!!」 スライムは逃げ出した。
勇者「お、逃げた。じゃあ今日はココまでとするかな。しかも、国からちょっと遠出もしちゃったし…」
勇者「帰るか。自分でいうのもなんだけど、スライムには負ける気はしない。
午前は実戦。午後休んだら、筋トレ。この生活を続けたら、前よりは体に筋力ついたなー」
勇者「父の行ってた事がなんだか少しわかった気がする。自分の体に成果が出るのって、こんなに嬉しいものなのかな。」
勇者「さて、帰るか」
9 :
面白いよ頑張って数少ないレスに負けるなよ
10 :
見てるよ、俺も好きだぜ。縛りプレイ
11 :
期待して見てる
12 :
いいよ
これ
いいよ
13 :
期待してるよ
14 :
おうふ…見てくれてる人いるとは……
続けます。
【 勇者の家 】 夕方
父「勇者!」
勇者「どしたの?」
父「先程、城の兵士が来てな。国王が勇者に話があるとよ。」
勇者「え、ホント?」
父「まあ…なんだ、お前がもしこの国を出て本格的に「魔王討伐に行け!」なんて話になったら……」
母「うっ…うう……」
勇者「大丈夫だと思うよ、父さん母さん。
自分でいうのもなんだけど、僕相当鍛えたからね。素手で戦う事の辛さと怖さがいっぺんにわかったから
無理なときはすぐに帰って来るからさ。ね?」
母「勇者ちゃん…」
父「勇者…お前のウワサは最近聞くぞ。
たったひとり素手でスライムと戦ってる若者がいるって」
勇者「ウワサになってるの?そんなに素手で戦うのって珍しいかな…」
父「うん…まあ、そうだな」
勇者「とりあえず、心配はそんなにしなくてもいいよ。
ケガとかしても必ず、僕はこの家に帰って来る。
魔王討伐が出来なくても、家に帰ってくる事だけは約束するよ。二人の泣き顔とか見たく無いし。」
両親「勇者…!」
勇者「んじゃ、お城に行って来るよ!」
母「…おおきくなったわね。悲しいはずなのに、逆に誇れるわ。」
父「ああ。素手で戦う事はモンスターと直に触れるってことだからな。
その恐怖と毎日戦ってるあいつだからこそ、余計おおきく見えちまうかもよ。」
母「そうね…。」
15 :
最後の改行に驚きを隠せない
16 :
【 北の国 城 】
勇者「王様!伝言を聞きに参りました。」
王様「おお、勇者よ。夕飯時に呼び出すとは申し訳ない。」
勇者「いえ、自分は気にしてはおられませんのでおかまいなく!」
王様「ほほほ、ではお言葉に甘えさせて、お主に少し行っておく事がある。」
勇者「は、はい!(今まで、スライムばっかと戦ってたからな……いい加減国を出ろ!とかいわれそう)」
王様「城の兵士に聞いたんだが、おぬし素手でスライムと戦っているとは本当かの??」
勇者「え!?あ、は…はい!勇者になった次の日から毎日素手でスライムと戦っています。」
王様「…まことか?」
勇者「まことです!(嘘はつけない…てか本当の事だから自身もって言おう)」
王様「うむ…それで、えーっと…スライムをどのくらい倒したのかの?」
勇者「確か…この2ヶ月で300匹以上は倒したと思います。」
王様「さ、300!?素手でか!??」
勇者「は、はい…」
王様「お、おぬしスゴいの…。よく魔物と素手で戦えるもんじゃい」
勇者「それは父が~ほにゃらら~で、最初は怖かったけど今では全然怖く無いです。
スライム以外ではまだわからないですが…」
王様「ふむ…そういうことか。正論じゃな。」
勇者「………(ついに本題にはいるのか?)
王様「勇者よ、何か武器を欲しいとか思ってないかの?」
勇者「武器…?ですか??今の所は無いですね。
今は素手と自分の体を鍛えているので…」
王様「そうか、お主の意見を聞いといてなんだが
欲しい武器を1つプレゼントしようではないか。」
17 = 16 :
勇者「ええ!?そんなことは…」
王様「お主の強さにみこんでのことじゃ」
勇者「そんな…僕はまだ全然……」
王様「今まで選ばれた勇者で、いきなり素手で戦っているのはお主が初めてじゃよ。
それに信用できる功績を残しておる。」
勇者「ええー…」
王様「今日はワシがお主と少し話がしたくて呼んだようなものじゃ。
客人を手ぶらで帰らせるといけないじゃろ??」
勇者「は、はあ…」
王様「何もいらないならそれでよし。
勇者よ、先程のお主の父親の言葉を借りるなら「素手で戦えなくなった時、武器は必要」じゃろう?
勇者「!!そ、そうですね。…でも僕はしばらく素手でやっていくつもりです。
武器はあくまで荷物のままにします」
王様「…そうか(こりゃまたまっすぐな瞳でしゃべるのー)」
勇者「………(そりゃ武器も使っては見たいけど、なんかしっくりこないんだよな…)
王様「今から、武器庫にむかうぞい。そこでお主の欲しい武器を1つやろう」
勇者「はあ…」
18 = 16 :
【 勇者の家 】
勇者「ただいまー」
両親「ゆ、勇者!」
勇者「なんかね、魔王討伐は今まで見たいな感じで良いみたい。」
母「ほ、ほんとうなの!?」
勇者「うん、てかそっちの話は全然なかった。王様は僕が素手で戦ってることに興味をもったみたいでさ…」
父「そうなのか…で、その背中の白い剣はなんだ?」
勇者「ああ、これ?なんかライトセーバーっていって、軽くて丈夫な剣なんだ。プレゼントしてもらった。」
母「まあ…!」
勇者「背中に背負っても重さもほとんど感じないから良いけど、またしばらく僕はスライムと戦って来るよ。
王様言ってたっけ。スライムの数が減って商人も感謝してるって。」
父「そうなのか!勇者はすごいなー!!」
勇者「父さんの御陰だよ。素手で戦うのって結構勇気がついてくるよ。」
父「そうか、そうか!なら素手を鍛えるのもいいな!」
勇者「うん」
母「…オホン、じゃあ今日は王様からのプレゼント祝いでごちそうするわ!」
勇者「やった!!(よし…これでまた自分のペースで続けられる。正直1人の方が気が楽だもん)」
19 = 16 :
【 1週間後 】 北の国付近
勇者「さーてと、スライムは…っと。」
スライム「「「「「「「「「「「「「「「「ピキー!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
勇者「なにい!?大群だと!!」
スライム×12「ぴききききーーーーーー^^!!」 【 スライムは一斉に飛びかかって来た! 】
勇者「うおおおおおおおおおお!!負けてたまるか!!」
【 1時間後… 】
勇者「し、死ぬかとおもった…ぜえ……ぜえ……」
勇者「や、やばい……!死んでしまう。早く帰らないと…!!」
20 = 16 :
【 北の国 】 城門前の教会
勇者「そうだ…この国の城門の前には旅の安全を祈るためにそれ専用の教会があるんだ。」
勇者「こ、ここで休暇をとらないと…マジでやばい」
スライム×5「びききーーーーー!」
勇者「うがああああ!!しぬわけねえだろおお!!!」
【勇者は逃げる事が出来た!】
勇者「や、やった!武器を持ってないってことはその分身軽になれる……勉強になった。」
【 城門前の教会 】
勇者「す、すみません…や、やすませてください……
これ国王からの利用案内許可書で…す。」
神父「おお!勇者様!!ひどいお怪我ではありませんか!!
ただちに治療を行います!!」
神父「僧侶ー!僧侶はいるかー!!勇者様の治療を頼むぞ!」
僧侶「えーーー!?今入浴中だけどー!?神父さんやっといて!!!」
神父「ばっかもーーーーーーーーーーーーーん!!!昼間から風呂に入るなとあれほど…」
勇者「」
神父「おあああああ!?」
21 :
続けて
22 :
武器は必要なくとも防具は揃えないと死ぬと思うんだけどねw
ところでナックルダスターは武器に入りますか?
23 = 9 :
メリケンサックで殴れよ素手専門勇者さん
24 = 16 :
【 しばらくして… 】
勇者「いや、本当におせわになりわした!」
神父「いえいえ、ここは旅の安全を祈願する教会ですのでケガをした人ならば
すぐに治療できますよ。」
僧侶「(半分私のホイミのおかげなのになー、このジジイ)」
神父「これ、おまえさんもちゃんとあいさつせんかい」ボカ!
僧侶「いったーーーい!神父のすることじゃないわよ、この糞じじい!!」
神父「く、クソだと!?わしはそんな事言う風に育てた覚えは無いぞ!」
僧侶「ベーッだ!!…あ、えーっとケガは私も治しました。旅の安全を願っています。
じゃあ、おじいちゃん私街に買い物しに行って来るから!!」ピュー
神父「僧侶オオオオオオオオオ!!!」
勇者「…」
神父「あッ お見苦しい所を…すみません。孫が無礼を…」
勇者「あ、いえ。僕は気にしてないので…それでは」
神父「もう出かけるのかね?」
勇者「はい、次は集団で囲まれても生き抜くようにコツを掴みたいんです。それでは!」
神父「(……ふむ、彼がウワサに聞く「素手の勇者」か。防具はつけてても武器をつけんとはの)」
25 = 16 :
【 再び近辺の草原 】
勇者「 考えてみれば、僕の特技は全てタイマン用になってる…
まあ、元々1人で旅してるんだしワザ構成もそうなると言えばなるだろう。
1人で、何匹にもダメージを与えられる方法…
武器も魔法も無い、逃げる時追いつかれてしまった時、相手の攻撃から守って
反撃もできるワザ…う~ん。」
スライム×10「ぴききーーーー!!」
勇者「うげ!?いきなりかよ!!」
スライム×10はいっせいに飛びかかって来た!!
勇者「うわあああああ!!ちくしょおお!!」 【 勇者は無我夢中で拳を繰り出した 】
ぶげ!? どか! バキ!! ぐちゃ!!
【 スライム×4 を倒した。】
勇者「お?おおおお!! がむしゃらで殴りまくったら倒したぞ!!」
【 スライム×6 は一斉に攻撃して来た! 】
勇者「またか!おらおらおらおら!!」 【 勇者はがむしゃらに殴りまくった!!】
べし! べし!! ぶちゃ!! どか!! ぼき!! ばこおん!!
【スライム達をやっつけた!】
勇者「はあ…はあ……た、倒した。殴りまくったら倒せた。」
勇者「あ、考えてみたら変に1匹1匹狙うからダメなのか。
武器が無い分力を入れる時間に隙が出来るから
複数で襲われたら無我夢中で殴りまくる…
うん、パンチの壁は攻防ともにすぐれてるな!」
【 勇者は「ばくれつけん」を覚えた! 】
勇者「でも威力が低い気がするな…まあいいや、そこは筋トレでカバーだ」
スライム×20 「びぎいいいいいいい!!」
勇者「うっそー!? これは相手に出来ない!!うおおおおおお!!!」
【勇者は逃げ出した!! うまく逃げられた!!】
勇者「(あ、戦ってばかりじゃなくて逃げる練習もしておこう)
(いざという時に役立てば一石二鳥だ!)」
26 = 16 :
【 その1週間後… 】
勇者「せいけんづき!!」
勇者「かかとおとし!!」
勇者「ラリアット!!」
勇者「ムーンサルトキック!!」
勇者「2段回し蹴り!!からのせいけんづき!!」
勇者「そして!ばくれつけんだ!!!うおおおおおおおおおお!!!」
【 勇者はスライムを倒しまくった!! 】
勇者「ぜえ…ぜえ……や、やばいぞ。さすがに1日100匹はキツすぎた……
はあ…はあ…あの教会でまたなおしてもらおう。
スライムの落としたお金あるし…大丈夫だろ」
スライム×20「「びぎゅうううううううあああ!!!」」
勇者「!! ……動け!動け動け動けえええええ!!!」
【 勇者は逃げ出した! 間一髪逃げ切れた!! 】
27 = 16 :
【 城門付近の教会 】
神父「勇者様…ここまでケガをするまでスライムを?」
勇者「へへへ…ちょっと無理しちゃいまして……
すみません、次は気をつけます」
神父「(武器や魔法を持った者でさえ1日100匹狩ろうとすれば、傷は負うだろう…
この勇者…まだ経験が浅いというのに素手で全てやるとは……
いや、素手での戦いに相当実戦慣れしておる )
僧侶「あ!勇者様!!またケガしたの!!」
勇者「ち、治療をよければお願い…します。」
僧侶「言われなくてもするわよ!ベホイミ!」
神父「ホイミ!ホイミ!ホイミ!ホイミ!!」
勇者「(あ~~~~体の痛みが消えていく…)」
【 勇者の傷が回復した 】
僧侶「はい、部屋に案内するから。立てる?」
勇者「う、うん。」
僧侶「うわ、スライム臭いし…ベトベト」
神父「失礼なことを言う出ない!!!」ボゲシ!!
僧侶「ッッ~~~~~~~~~!?ゆ、勇者様!
お部屋に案内します!どうぞこちらへ!!」
28 = 16 :
【 教会 客人の間 】
勇者「じゃあシャワー借ります」
僧侶「どうぞごゆっくりー」ガチャ バタン!
勇者「(僧侶の人…とくに女の子はすっごくおしとやかで美人でおっぱいもでかいって
友達が言ってたけど……ウワサってのは所詮ウワサだなー。
おっぱいだけはデカかったけど。)」
【 教会 礼拝堂 】
僧侶「つかれたー」
神父「何をいっとるか、小娘」
僧侶「だってベホイミつかったんだもーん」
神父「「めいそう」が足りんわ!毎日続けてればあの伝説級の癒し魔法
「ベホマズン」を体得できるかもしれんというのに!!」
僧侶「ふーんだ。」
神父「ほう…まだ抵抗するか」
僧侶「ゆ、夕飯の準備をしてきまーす!!」
神父「はあ…」
29 = 16 :
【 次の日 】
勇者「お世話になりました。」
神父「いえいえ、これも神の導きです。旅の御武運を」
僧侶「えーっと、頑張ってください。
あと、その防具…なんだかすごい痛んでますけど
買い替える事と、素手で戦うならツメかグローブをお勧めしますよー」
勇者「そ、その手があったか!」
僧侶「(なんできがつかなったのかしら…)」
神父「僧侶の言う通りですよ。
スライムはゼリー状でぷるぷるしてるからこそ、素手で殴っても大丈夫ですが
他の魔物ではそうはいきません。固い鱗や、全身針の魔物だっているみたいですから。」
勇者「お、おう…(確かにスライムには直接手で殴っても平気だったけど…スライムばかりに目がいってたな)」
僧侶「……」
神父「では気をつけて」
勇者「はい、お世話になりました。」
【 勇者は教会を後にした 】
30 = 16 :
【 勇者の家 】
母「勇者!」
父「昨日帰らなかったから心配したんだぞ!」
勇者「あ、ごめん。実はちょっとケガして、城門付近の教会に一泊させてもらった。」
母「そ、そうだったの…」
父「ふいー…無事で良かった」
勇者「あそこの人は親切だったよ(笑)」
両親「そういう意味じゃない」
勇者「お、おう。もしかしたらまた教会で止まる事もありそうだから。
門て夜の10時にはしまっちゃうし」
父「そうか…わかったよ。気をつけてな!
お前が最近メキメキ力をつけてどんどんウワサが広まってるから信用するんだぞ!」
母「勇者ちゃんすごいね…本当に素手だけで戦うなんて。」
勇者「それだけどね、そろそろ新しい防具と…グローブでも買おうかな。」
31 = 16 :
【 ほぼ同時刻… 】
ごごごごごごごご…
魔法勇者「くっ…!そんな!!あたしの魔法が効かないなんて!!」
魔王「ははははは!!魔法で我に勝てると思うな!!」
魔法勇者「…ごめん、みんな。あたし、もう魔翌力…が……」 ガク
遊び人「」
商人「」
戦士(♀)「」
僧侶(♂)「」
側近「…では、彼女らも牢屋に閉じ込めておきますね。」
魔王「うむ、では私も一緒に参ろう。
捕まえた今までの勇者一幸達の絶望に身をよじった表情…
それとも無気力になった表情…どうなっておるかの♪」
側近「自害しようとする人もいますが不老不死の薬の御陰で
餓死もないので安心ですね。」
魔王「そうだな!ははははははは!!
おっ…そういえば、あの「素手勇者」はどうなったかの?
お主に聞くのを忘れておったわい!」
側近「はい、最近あの国近辺のスライムから聞きましたが
1日100匹近くスライムを相手しているようです。」
魔王「なにい!?それは本当か!」
側近「はい。」
魔王「あはははははは!!これはおかしい!!スライム相手に何をそこまで必死になる事やら!!
あははははは!ひーー!!うっ…くくく……うむ、では牢屋に参ろう」
側近「はっ」
32 = 11 :
メ欄にsagaで魔翌力は魔力になるよー
横入りすまぬ
33 = 16 :
【 城の市場 】
勇者「(両親から貰った1000G、国からの3000G、スライムからとった483G…)」
勇者「これで、身軽で丈夫な防具とグローブを買おう。」
勇者は買い物をした!
勇者「……こんなもんかな」
E:厚手のグローブ 1500G 厚い皮で作った丈夫なグローブ。刺されたり噛み付かれても平気。
E:ライトセーバー 無料 王様がくれた、軽くて丈夫な剣。まだ一度も使ってない。
E:はがねの鎧 2000G ほのおや吹雪を防いでくれる上に、軽くて丈夫な鎧。
E:エルフの首飾り 200G エルフの顔が掘られた、旅の安全を願う首飾り。気休め。
勇者「(こんなに良い装備が手に入るのは、色んな勇者や兵士の人達が
魔物をやっつけて他国・商人の物流がしやすいからだもんなー。)」
勇者「よし!ぼくも頑張るぞ!!でも素手はまだまだだしもうちょっとスライムを倒そう。」
勇者「(そしたら…次の国でも目指そうかな)」
【 第一部「素手スキルはロマン」 完 】
34 = 16 :
>>34
おっと、すみません。
えーっとこれで1部おわりです。
素手スキルは2週目以降の楽しみです。
いつかドラクエ10のアップデートがかなり進んだ後、格闘スキル縛りやってみたいです。
35 = 11 :
おつでした!
37 :
乙乙!
38 :
よくいるよね
sageとsaga間違えてるのに気付かない人って
魔力とか粉雪とか正常に書きたい場合はsageじゃなくてsagaって言われても気付かないんだよな
39 :
来ないかな?早く来てくれよ、
40 :
乙乙!
41 :
>>38
初めて知ったわ、そういう話。
これでいいのか。
42 :
【 勇者が素手で戦い始めて半年後… 】
勇者は結局、決意が定まらずスライムを倒して倒して倒しまくっていた。
無論、スライム以外にも「ドラキー」「串刺しツインズ」「びっくりサタン」とも戦った。
新品だった防具やグローブは未だに丈夫なままだ。
それは勇者が攻撃を避ける事に長けてるのか、防具が優れているのか。はたまた戦い方がうまいのか…
どちらでもよかった、勇者からすれば万全な状態が満足の行くものだった。
そして倒した数こそ、何匹かは不明だが国内ではウワサではなく既に有名人として広がるようになった。
彼自身は、基本的に「自宅、教会、平原、国王の城」の4つしか行動範囲がないので
いったいそこから、どうやって有名人になっていったのか。
勇者は不思議に思った。
城に行って報告もしてれば広がるだろうと思ったが…
僧侶「ほら、あの子よ!いつも素手で戦ってボロボロになってきて
ウチの教会でお世話になってる勇者様は!」
賢者「ほう、あの子なのか」
遊び人「あ、ちょっとかっこいいかも。ガタイもいいみたいだし。」
勇者「…………」
なんとなくウワサの根源は理解した。
【 そしてさらに半年の月日は流れた… 】
勇者「えっ 全員「勇者」の討伐隊を編成するんですか?」
国王「うむ、この数年の間に生まれた勇者達から50人を選び抜き
その人数で魔物及び、魔王討伐に向かう部隊だ。」
勇者「わお…」
国王「おぬしもその1人になった。」
勇者「………」
43 = 42 :
国王「…とワシは個人的にはいいたいのだが、
まず明後日から選抜試験があるからのー、それで審査を通った50人が選ばれる訳じゃ」
勇者「はあ…(なんか一気に壮大になったな)」
国王「試験に出るのも良し、受かっても別の道を行くのも良し。
わしの意見などきにせず、自分の進む道を決めなさい。
勇者が毎日のように生まれても、全員が魔王討伐にいかなければならないという
理由はないのじゃ。
勇者になったものには周りからのプレッシャーがあるだろうが
気にする事でないぞ。
勇者「はい。」
国王「うむ…では試験に参加してたらまた会おう。」
【 教会 】
勇者「っていうのがさっき、あったんだ」
僧侶「え!すごいじゃん!!受けなよ勇者」
勇者「受けては見るけど、団体行動はね…それにまだ本格的に魔王討伐に行く実感がわかない。」
僧侶「えー…素手でそんだけ戦えれば武器持てば相当強くなると思うけど」
勇者「どういう理屈だ、使いにくいだけだよ。」
僧侶「なんとなくb」
勇者「ま…ホントどうするかね。」
僧侶「まずは試験に行ってみる事からね!その後の事はその後に考えれば?」
勇者「…そうするかな」
僧侶「じゃあ、私夕飯作って来るね」
勇者「うん、いつもありがとう。」
僧侶「あんた毎日頑張ってるんだもん、私も見習わないと。」
44 = 42 :
勇者「( 討伐隊への入隊試験か…ぼく以外の勇者ってどんな感じだろう……それを見るのもおもしろそうだ)」
【 場内 中庭広場 】
国王「これより勇者だけによる「魔物・魔王討伐部隊」に参加する勇者を選抜する試験を開始する!!
集まった勇者諸君!よくぞ集まってくれた!!
魔物、そして魔王という恐怖にうちかつために今この場にいる勇気の結晶を
私は一生忘れないだろう!!」
色々な勇者「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおーー!!」」」」」」
国王「今より、大臣から試験の説明が入る。
皆こころして聞くように…」
勇者「(試験てどんなかんじなんだろう…やっぱトーナメントとか?)」
大臣「オホン…ではこれより討伐隊の試験の説明を行います。
まず、「 魔法使い、僧侶、賢者」に属する勇者は
今いる中庭広場で、こちらの指定する魔法を唱え、それを審査していきます。」
該当する勇者「魔法の実践か…」
該当する勇者「ふふ、これなら楽勝ね♪」
該当する勇者「私がNo.1になるわ!」
大臣「次に「戦士、弓使い、魔法戦士、…素手」に属する勇者は
城近辺で、魔物との実戦試験を行ってもらいます。」
戦士♀「実践…ですか。妥当ですね。」
弓使い♂「…ん?大臣様が素手っておっしゃったが」
魔法剣士♂「おいおい、今時素手で戦うヤツなんていねーっつーの。いるとしたら…」
戦士「…うわさの素手勇者様?」
弓使い「ふっ…まさか我々の前にいるとはな。背中の新品同様の白い剣を担ぐ素手勇者様か。」
魔法戦士「ぶほ!ま、マジかよ…!受けるwwwwwwwww」
勇者「(うるさいな…そんなに素手が珍しいのかな)」
戦士♀「(素手で戦うとは、どういった腕前か見てみたいものですわ)」
大臣「では30分後に試験を開始する!解散!!」
【 実戦組(戦士、弓使い、魔法戦士、素手に属する勇者)】
隊長♀「私は、この試験を審査する隊長だ。以後覚えているように」
勇者「了解です。」
隊長♀「(む、武器は背中の白い剣??…そして両手のグローブ。
なるほど、こいつがウワサの素手勇者か。お手並み拝見と行こう)」
46 = 42 :
【 城 付近 】
隊長「では今より、試験の詳しい内容をいう。
3日以内で「スライムゼリー」を10個とってくるように。」以上だ。
質問がある勇者はどうぞ」
魔法戦士「質問です!」
隊長「なんだ?魔法戦士」
魔法戦士「スライムゼリーってなんですか?」
隊長「(そんな事もしらないのか…外にでていないのか?それとも……)
スライムゼリーとは、スライムが落とす青いゼリーの塊だ。
倒したスライムから魔力が抜ける時、ドロドロに溶けずにスライムの形のままゼリー状になることだ。」
弓使い「(……ほう)」
戦士「それを10個…ですわね」
隊長「そういうことだ。ああ、これだけは言っておくがスライムを木っ端みじんにしても
ゼリーの塊は何故かスライムと同程度の大きさになるからな。下手に加減はしなくても宜しい」
勇者達「はい!」
隊長「ではこれより試験を開始する!
期限は3日以内!! 寝泊まりは各自自由にするように!!」
勇者「(あ、じゃあ僕は教会でお世話になろう)」
戦士「………(この素手勇者はやっぱりなぐったりしてスライムを倒すのでしょうか?)
【 草原 】
魔法戦士「はー、まじかったるいなー。スライム倒すなんて馬鹿馬鹿しい。
やっぱ魔法や剣でばっさばっさ強い奴らを倒した方が向いてるぜ。ぎゃははは」
スライム「ぴきー!」
魔法戦士「お、さっそく出やがったな。くらえ!!メラ!!」
【 しかし、はずれた!! 】
魔法戦士「あ!?なんでだよ!!」
スライム「ぴきー!!」どか!!
魔法戦士「うぎゃあ!? い、いてー!!こ、こいつ!!」
スライム「にやにや」
47 = 42 :
【草原】
弓使い「スライムゼリーか…10個もあつめろというと
それだけ落とす確立が多いという事か…」
弓使い「(ならばこの試験は楽勝だ。たかがスライム討伐とは…。)」
スライム「~♪」
弓使い「(む!前方にスライム…気づかれてはいない。この距離なら!!)」
バシュ!
スライム「!?」 スライムをやっつけた!!
弓使い「ふっ…こんなものだろうな。スライムは。さて、ゼリーは…」
【 スライムはドロドロに溶けてなくなった。スライムゼリーは見つからなかった 】
弓使い「…ま、いいだろう。狩って行けば問題ないだけだ。」
48 = 42 :
【 草原 】
戦士「えい!」
戦士「やあ!!」
戦士「か、火炎切り!!」
戦士「はあ…はあ……やっと5体倒しましたの」
戦士「でも1個もスライムゼリーを落とさない……ホントに落とすのかな」
戦士「う~ん…」
勇者「」 てくてく…
戦士「(あ!素手勇者さんだ!!…よしちょっと後をつけてみるかな。お手並み拝見)」
勇者「(スライムか…正直倒しまくったからスライムが減ってる…なんてことになりませんように)」
スライム「ぴきー!」
勇者「 っ ふ ん !!!!!!」 ボッッ!!
ぶっっっっっっちゃああああん!!!!!
スライム「」 【 スライムは木っ端みじんに吹き飛んだ。ゼリーは出なかった。】
勇者「いきなり出るわけないか…まあ次だ次」
戦士「……(唖然)」
50 :
そのうち背中にオーガが現れそうだなこの勇者
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