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    元スレ上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」

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    451 = 438 :

    「…あなたならそう言うと思ったわよ。それにね」

    「それに?」

    「私達も諦める気は無いの」

    「…」

    「確かに、深入りしたら人質がどうなるか解んないし殺されるかもしれない」

    「ですから、このまま指を咥えて見てるだけなんて――」

    「だから、探りを入れてる。もう事は動いてるのよ?」

    「ふぇ?」

    「私達もね、ここまでされて何もしないなんてやなの。だからね、静かにだけど動いてる。第4位なんかノリノリよ?」

    「じゃあ…今までのは?」

    「ここ1カ月で、あなたの気持ちが変わってないかどうか試しただけ」

    「試すって…失礼ですけど、麦野さんもそうですけどあなた達って性格悪くありませんか?」

    「性格悪くなくっちゃ汚れ仕事なんてやってらんないわよ。それに、あなたも結構いい性格してると思うよ?」

    「…いい意味でとらえますわよ?」

    「どうとでも。じゃあそろそろ私は行くわね」

    「そういえばお買い物の途中でしたね」

    「そうなの、なんでも家主が…じゃなくて、これ」ホイ
     

    結標はスーパーの袋から取り出したもの、それはホチキスで留められた紙の束。それを白井に渡す


    「なんですのコレ?」

    「本来の目的よ、これをあなたにって麦野さんが」

    「はあ…」

    「ちなみに内容は説明しないけど、あなたならすぐ解ると思うわ。あと、極秘ではないけど身近な人ぐらいなら見せても大丈夫よ」

    「…それはどうも。麦野さんに」

    「伝えとくわよ。それよりも、あなたパトロールの途中じゃないの?」

    「ハっ!!もうこんな時間ですの!では結標さん、またの機会に!」ヒュン!!

    「…そそっかしい子ね。じゃ、私も行きますか」


    そう言って結標も公園を去った

    452 = 438 :

    「遅いわよ!何してたの?」

    「申し訳ないですの…」


    白井は詰所に帰るなり固法に説教を喰らってた。パトロールに出てからあまりにも遅いので心配されたのもあるが


    「御坂さん達のことも分かるけど、仕事はちゃんとやってもらわないと…」

    「わかってますの。…時に先輩?」

    「なによ?」

    「この様な物を知人からもらったのですが…」

    「なにこれ?」


    彼女は先ほど結標にもらった書類を固法に見せる、もちろん彼女もまだ見てないので一緒に見る


    「これって?」

    「名前…ですの」


    紙にはたくさんの名前、それにパーセンテージが書いてある。これが意味するのは


    「これって、今回の事件の被害者リストじゃ?」

    「そうね…だけど、たまに名前の横のパーセンテージが無いのもあるけど」

    「おそらく…すでにお亡くなりになってしまった方々かと…」

    「うそ?!」

    「多分そうですの。数も大体2000、外部とも合わせた数がそれですから間違いありません」

    453 = 438 :

    そう、この書類は今回の被害者リスト。
    麦野がこの前のことを気にして、白井にも回してくれたのだ。
    さっき白井が述べた通り、名前横のパーセンテージが空欄はすでに死亡を意味する


    「ですが、この数字の意味は…」

    「…ここからは私の予想だけど」


    今度は固法が自論を述べてく


    「確かSAOって仮想の世界でゲームをしていくのよね?」

    「そうらしい…ですけど」

    「それでクリアしたら解放されると」

    「ですわね…」

    「つまり中に居る人たちも帰るために、クリアを目指してるんじゃないのかしら?」

    「まあ、仮にわたくしが閉じ込められたらそうしますの」

    「だからこのパーセンテージは、その人のレベル的な物じゃないのかしら?」

    「そうなんですの?」

    「仮説だけどね…あ!?」

    「!?先輩?」

    454 = 438 :

    「うううん。確信に変わったわ」

    「何故!?」

    「だってほら」ココ


    固法は白井に書類の一部分を指差し、書類を見せる。そこには見慣れた名前


    「ああ…」

    「彼女達が何もしないわけないでしょ?」

    「ええ…」

    「あの子達ったら、向こうでも無茶やってるのかしらね」

    「多分…してますわ……」


    そこには、囚われた自分の友。初春や佐天、美琴の名前があった。数値も周りより高く活躍してることがわかる


    「白井さん…」

    「大丈夫ですの。安心して…」

    「ハンカチ貸すわよ?」


    3人の名前を見て、彼女は涙を頬に伝わらせた。ひょっとしたら時機に


    「えっ!?」

    「どうしたんですの?」


    固法のすっとんきょな声に反応する。嫌な予感がする


    「これ…」


    固法が見せる。それは書類最後に書かれてた文章


    現在、第1層をクリアした模様


    短い文だがこれで表せるのは、事件が始まってから1カ月経つのにまだ1層だということ。
    SAOは第100層まであるゲーム、1カ月につき1層ずつクリアだと100か月、8年ちょっとかかる計算だ


    「そんな…」


    白井の安堵は再び絶望に変わる

    455 = 438 :

    今日はここまで


    ペースはやめた方がいいかなぁ…

    456 :


    ちゃんと終わらせるなら自分のペースでいいと思うよ

    457 :

    焦って失踪したら次にスレ立てたときに気まずくなるから今のペースで十分

    458 :

    乙でした

    461 :

    おつ

    464 :

    こんばんは


    上の方で今まで通りと言われたので、今まで通りのペースで投下します


    もっとも、年末には連投はあるかも

    465 = 464 :

    さて今回は、アイテム篇から




    「ぶえーーーーーっくしょん!!」

    「きったねぇな・・・」

    「わり・・・・」

    「ほれ、テッシュ」

    「サンキュー、半蔵」ズズズ


    いつかの光景・・・・あの日の朝の光景だ



    ここは7学区の駅前の家電量販店前、そこで俺、浜面仕上は友達の服部半蔵と一緒に並んでる。
    何故並んでるかと言うと、もうすぐ販売されるゲームを買うためで、このくそ寒い中購買者の列に並んでる

    466 = 464 :

    半蔵「しっかし、麦野さんも気前がいいね~、ポンと金出してくれるとか」

    浜面「自分が並びたく無いからじゃね?こんな朝早くあいつが並ぶとは思えないし」

    半蔵「そんなもんなのか?」

    浜面「そんなもんだよ。女なんて・・・」

    半蔵「何その上から目線・・・」ウゼェ

    浜面「にしても、意外といないんだな。もっと、並んでると思ったけどよ」

    半蔵「限定50個、しかも先着順だぜ?!こんな朝早くに来るやつの方が少ないって」

    浜面「そうなのか?・・・っつか、意外とヲタクっぽい奴少ないんだな」


    俺は見たまんまの感想を言った。
    前持ったイメージだともっとヲタクっぽい奴らが行列作ってると思ったが、ここは割かし普通の奴らだけだった。
    例えるなら行列のできるラーメン屋、そこに並んでる学生たち。
    しいて言うなら1番前の青髪の大男と金髪グラサン、後ろの方の頭花畑(比喩じゃなくてマジで)ぐらいだろう。
    とまあチンピラフェイスの俺が言うのもなんだが

    467 = 464 :

    半蔵「そういやなんだっけ?ゲームの名前」

    浜面「ソードアート・オンライン」

    半蔵「そそ、それそれ・・・」


    ソードアート・オンライン。外部で開発されたゲームだが、学園都市でも販売されることになり凄まじく宣伝してる。
    俺もやりたいと思ったが、誰かに感想聞いてから買うか…ぐらいの考えだったが


    「浜面!大体、これ欲しい。にゃあ」


    と、うちのチビが言いだし


    「いいじゃん。金は出すから浜面!あんた私の分含めて2つ買ってきな」


    と、うちの暴君(本人の前じゃ言えねえよ・・・)が言ったので、こうして半蔵と買いに来てるところだ


    半蔵「にしても、フレメアが欲しがるなんて意外だな」

    浜面「朝のお子様番組の時とかにもCM流すんだぜ?そりゃ興味持つだろ・・・」

    半蔵「もっと意外なのは、麦野さんが欲しがったところだよな」

    浜面「意外と。中身は子供なんだよ」

    半蔵「だから、なんでお前は身内の女を解りきった感じで語ってるんだよ」マジウゼェ

    468 = 464 :

    そうこうしていると、シャッターが開き中から店員が出てきた


    「お待たせしましたー!それでは、ソードアート・オンライン、ナーヴギア同梱セット。
    只今より販売開始しまーす!!列を乱さないでお入りくださーい!」


    浜面「お!やっとか」ドッコラショット

    半蔵「ふう・・・寒かった」ヨイショ

    469 = 464 :

    購入し終えた俺達は店の前に出る


    サテンサン、ハヤクモドリマショ!!
    ゲンキダネー
    アサハ、ゲンキガイチバンデス!!
    ソノマエニカエッタラネカセテ。ウイハル


    イヤーカエタゼイ
    オ!ソコニオンノハ、コモエセンセニ、ヒメガミサン!!
    マヂカ?!
    アオガミチャン、ツチミカドチャン
    オハヨウ。



    購入した人はそれぞれ喋り、互いに帰路に着いてた。俺達は


    半蔵「結構でかいな・・・」

    浜面「お前のビックで大丈夫か?」

    半蔵「何とかなんだろ」

    浜面「ってか、いつビック買ったお前?」

    半蔵「内緒☆」

    浜面「・・・はあ。まあいいや・・・安全運転で頼むぜ」

    半蔵「あいよ!」


    そう言って半蔵の買った?ビックが駐輪してある場所に向かった

    470 = 464 :

    10分ぐらいで、俺がアイテムメンツとルームシェアしているマンションに着いた。・・・もげろとか言うなよ?


    浜面「わりいな、送り迎えまでしてもらって」

    半蔵「大丈夫だって。ってか、今フレメア居るんだろ」

    浜面「おう、居んぜ」

    半蔵「ならちょっと顔出していくわ、久しぶりに会いたいしな」

    浜面「いいけど・・・あいつ今日は学校だぜ?」

    半蔵「え?!今日祝日じゃねぇの?!」

    浜面「社会科見学で工場見学なんだとよ」

    半蔵「ほーう」

    浜面「なんでも、チョコレート工場があるから本人はテンションアゲアゲだけどな」

    半蔵「つーか、ゲームいいのかよ」

    浜面「ぎっりぎりまで考えてたけど、出来たてチョコの誘惑に負けたっぽいな」

    半蔵「なんだそれ」

    471 = 464 :

    浜面「たでーまー」ガチャリ

    半蔵「おじゃましまーす」


    「あ!半蔵だにゃあ」


    「お、浜面超おかえりなさい」


    玄関の廊下で出かける前の準備してたのは、
    SAOを欲しがってたのに出来たてチョコレートの誘惑に負けた金髪の少女、フレメア=セイヴェルン。
    アイテム構成員の1人、その微妙な丈のワンピ何とかしろ、と言いたくなるようなファッションのC級映画大好き少女、絹旗最愛。
    2人が出迎えてくれた

    472 = 464 :

    浜面「もう出かけるのか?」

    フレメア「そう。今から大体、7学区の駅前に行くんだにゃあ」

    絹旗「私は映画巡りですけど、超途中ですけど駅前まで送ってこうと思いまして」

    フレメア「ふにゃ!!大体、それは!?」

    浜面「おう!!ちゃんと買えたぜ」

    フレメア「ふおーーーー!!ソードアート・オンラインだにゃあ」

    絹旗「おお、ちゃんと買えたんですか?」

    浜面「ああ、結構余裕だったぜ!!」

    絹旗「超ありがとうございます、半蔵さん」

    浜面「え!俺は?!」

    絹旗「浜面はパシリなんだから買ってきて当然です。ってか、パシリのくせに送ってもらうとか、浜面のくせに超生意気です」

    浜面「そこまで言うか?!」

    フレメア「大体、しょうがないにゃあ」ヨシヨシ

    浜面「チキショウ」

    半蔵「はは・・相変わらずだな(ま、今ぐらいされてもシャーないよな)」

    フレメア「ところで半蔵。大体、何しに来たの?」

    半蔵「久しぶりに顔見たくてな、ちょっと寄っただけさ。ってか、駅前までいくんだろ?」

    絹旗「そうですけど」

    半蔵「なら送ってやんよ。この2人なら余裕そうだし」

    絹旗「超まじっすか?!」

    フレメア「やったにゃあ!!」

    半蔵「何時ぐらいがいい?」

    フレメア「今だぜいーーー」ピュー

    絹旗「あ、こら」

    半蔵「おお、元気なこって」

    絹旗「なに呑気なんですか!!フレメアー超待ちなさーい!!」タッタッタ

    半蔵「あーらら。じゃ、俺も行くわ」

    浜面「おう!!あんがとな」

    半蔵「礼なら、今度飯、奢ってくれよ!!」

    浜面「あいよ」

    半蔵「じゃあな」

    浜面「お疲れー」バタン

    473 = 464 :


    浜面「ふうー・・・さて」


    俺は半蔵たちを見送った後、SAOの入った袋を持ちリビングに向かった。
    リビングに入るとフレメア達の朝食の跡があった


    浜面(片づけろよ・・・)


    そう思った俺は袋を置き、後片付けをしテーブルを拭いた。
    粗方片づけ終わり一息つこうとソファーでペットボトルの茶を飲んでた


    浜面(寝よっかな・・・)


    「おはよう」


    後ろから声を掛けられた、俺の彼女、滝壺理后。俺の彼女だ


    浜面「おはよう・・・わり、起こしちまったか?」

    滝壺「大丈夫。今起きたとこ・・・」

    浜面「そっか・・・今日予定は?」

    滝壺「今日はお休み、はまづらは?」

    浜面「俺も予定無いしなー・・・そうだ!どっか行くか?」

    滝壺「それもいいけど」

    浜面「ん?」

    滝壺「今日は―――」


    そのまま滝壺の顔が近づいてきて、そのままキスをした。
    ファーストキスもそうだが、滝壺は自分からキスをするのが好きらしい。
    最初は優しかったがだんだん滝壺の鼻息が激しくなる、俺も鼻息が荒くなっていくのが分かる。
    後はお決まりコース、解るだろ?



    474 = 464 :

    ふと目が覚めた、時計を見るとお昼ぐらい。
    俺の胸の中では滝壺がスヤスヤ寝息をかいて寝てる、綺麗な顔だ。
    小便に行こうと思い、滝壺を起こさないように静かにベットを出る。
    床に落ちてたパンツとズボンを拾い、それらを履いて便所に向かった。


    浜面(昼間っからヤルのも悪くないな・・・)ジョロロロ


    など、考えながら用を足し、リビングに戻ると


    滝壺「あ、おはよう」


    滝壺がいた、どうやら起こしてしまったらしい。
    悪いことしちまったな・・・彼女は今シャツとジャージだけ、おそらく下着はパンツだけなのでシャツから薄ら――いや、何でもない。
    よく見ると彼女の手には説明書の冊子とパッケージ


    浜面「開けちまったのかよ・・・」

    滝壺「うん。気になってたからね」

    475 = 464 :

    浜面「フレメアがぎゃーぎゃー騒ぐぞ?」

    滝壺「大丈夫。私が何とかする。もしくは、はまづらが何とかする」

    浜面「え?なんで俺が入った?!」

    滝壺「はまづらはこうゆう事に慣れてるから」

    浜面「いや、慣れたくて慣れたわけじゃないからね!?」

    滝壺「大丈夫。また貶されたら慰めてあげる」

    浜面「え?あ、う、うん・・・・うん?」


    最後の言葉に惹かれて納得してしまったが、これでいいのか俺?まあ、俺も興味あったし何より滝壺がゲームに興味持つのが珍しい。
    隣に座って箱から本体を出す


    浜面「結構重いんだな」

    滝壺「容量の大きいバッテリーが内蔵されてるんだって、停電しても大丈夫なように」

    浜面「停電してる時まではさすがにやりたくねぇよ…」

    滝壺「ねえ、はまづら。やってみようよ?」

    浜面「んー…。ま、いいっか…ちょっと待ってろ、今セッティングすっから」



    セッティングなどが終わり、俺と滝壺はソファーでサービス開始の時間を待ってる状況だ


    滝壺「ねえ?」

    浜面「ん?」

    滝壺「楽しみ」

    浜面「俺も!そろそろ時間だぜ?」

    滝壺「本当だ」

    浜面「一緒に行くぜ!」

    滝壺「うん」


    「「リンク・スタート」」


    こうやって、俺と滝壺はソードアート・オンラインへダイブしていった

    476 = 464 :

    「はぁぁぁぁ、疲れた」バタン!!


    勢いよく扉を開けた瞬間、どこぞのOLかよ!と言いたくなる様なことを発しながら部屋に入ってきた女性。
    麦野沈利、彼女は今まで髪を染めに美容室に行き、リハビリの一環で作るお菓子の材料を買ってた。
    そして、今帰宅したとこである


    麦野「誰もいねーんか?」


    反応は無い


    麦野(んだよ…)


    軽く機嫌が悪い、理由は何個かある。
    まず美容室に行こうと浜面に車だしてもらおうかとしたが、彼はSAOを買いに行ってたのでおらず、仕方なくバスと地下鉄で美容室に行き。
    美容室も地味に混んでたので時間が掛かり、帰りにスーパーで買い物するがここでもレジが混んでおり。
    やっと用事が終わったと思い帰ろうとしたら、地下鉄が運転見合わせおり。
    仕方ないので浜面に迎えに来させようとスマホを出したら電池が切れており、結局バスを乗り継いで帰ってきたのだ


    麦野「はぁ…」

    477 = 464 :

    軽いため息をついて部屋の中に上がる。だがリビングに入ると


    麦野「んだよ。いるじゃねーかこいつ等」


    そこにはナーヴギアを被り、2人仲良くソファーに座ってる浜面と滝壺がいた。
    2人はすでに目をつぶっていて、ナーヴギア本体に電源が入ってる。おそらくプレイ中であろう


    麦野(フレメアにキーキー言われてもシーラネ)


    確かに、SAOを買ってきてと言いだしたのはフレメアであり、麦野は金を出したに過ぎない。
    なので彼女はそれほどSAOにこだわってないので、こんなあっさりした反応なのである。
    むしろ、帰ってきたフレメアにキーキー言われてアタフタする浜面を眺めたいぐらいである


    麦野(まあいい。飯でも作ろう…)


    この二人はほっとき、彼女は夕食を作ることにした。
    と言ってもまだ昼過ぎだが、今日は気分的に手間のかかったものを食いたかったので、今からすることにした

    478 = 464 :

    麦野「ふう…こんなもんか」


    食卓に上がった数々の品を見て、彼女は呟いた。
    後は、夕飯直前にスープを温めなおし器に注ぐだけだ


    麦野(しっかし…)チラ


    ソファーを見る。もうすぐ6時になるのにこの2人はまだ起きない、よほどこのゲームが楽しいのか?


    麦野(んにゃろ~気持ちよく寝やがって…)


    あまりにも2人の気持ちよさそうな顔《特に浜面》に、彼女はちょっとした悪戯を考える


    麦野(このまま、これを外しちゃおうかにゃあ~ん)


    軽い気持ち。彼女は浜面のナーヴギアを外そうと考えた。
    もちろんこれは、ゲームをプレイ中にオカンが間違ってゲームのコンセント抜いたみたいな感じ。
    いきなりこっちに戻されて、驚いた浜面のリアクションを見たいだけだった。本当、軽い気持ち
    彼女が浜面のナーヴギアに手を出そうとした時


    「麦野ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」バン!!


    麦野「!?」

    479 = 464 :

    玄関から、悲鳴の様な声で名前を呼ばれる。彼女は急いで玄関に向かう


    麦野「んだよ…絹旗か」

    絹旗「」ハアハア


    そこには息を切らせ、肩で息をしてる絹旗の姿があった。
    玄関を凄まじい勢いで開けたのか、扉がくの字に曲がってる


    麦野「なにそんな急いで――」

    絹旗「何で!!」

    麦野「あ?」

    絹旗「なんで電話出ないんですか!!超心配しましたよ!!」

    麦野「電話?…あーわり。充電切らしちまってたわ」

    絹旗「無事なら超イイです…浜面と滝壺さんは!?」

    麦野「ん?あの2人ならリビングに――」

    絹旗「超失礼!!」ダッ!!

    麦野「あ!コラ!!靴ぐらい脱いでいけ!!それに絹旗!おめえ、フレメアはどうした!?」


    「フレメアなら、俺の仲間がこっちに運んでる」


    また声、今度は男。この声は浜面の友人、半蔵の声だ


    麦野「あ?んだよ…浜面なら彼女とリビングで――」


    「邪魔する!!」ダッ!!


    麦野「おい!!テメエも話最後まで聞きやがれ!!」


    いきなり入ってきた2人に、混乱と苛立ちを募らせる麦野。訳の分からない状況だが、2人の後を追ってリビングに向かう

    480 = 464 :

    麦野「んだよさっきから、藪から棒に。いったい何…絹旗?」


    彼女は見たものは


    絹旗「…」


    腰が抜けたようにそこに座り込んでる絹旗と


    半蔵「くっそ!!」


    悔しがってる半蔵、更に訳が分からなくなる


    麦野「なんだよ…そんなにゲームやりたかったのか?」

    半蔵「はぁ?!」

    絹旗「何言ってんですか!!」ジワ


    この反応、絹旗に関しては涙を浮かべてる。よほどやりたかったのか?


    麦野「分かったよ…今こいつらの外すから。でもやるなら夕飯の後にしろよ」

    半蔵「ちょ!?」

    絹旗「そうじゃありませんよ!!ニュース見てないのですか?!」

    麦野「ニュース?」

    絹旗「そうですよ!!私達が説明するよりも超解りやすいので見てください」ピッ

    麦野「ニュースって…まだやってないだろ?」

    半蔵「やってるよ。今日はな…」

    麦野「は!?」

    絹旗「ほら!麦野!!」

    481 = 464 :

    麦野「んだよ…ったく。どれ?」


    そこでやってたのは、麦野が知ってるテレビの内容ではなかった。
    いつもならこの時間は刑事ドラマの再放送だが、半蔵が言った通り今日は既にニュースがやってる。
    アナウンサーはいつもと違い、多少焦りながら文言を伝えてる。画面には目立つテロップで


    《オンライン・ゲームで死亡事故》


    と表示されている。そして、アナウンサーの伝えてることは

    「繰り返しお伝えします。今日午後、仮想オンライン・ゲーム機、
    ナーヴギアを用いたゲームソフト、ソードアート・オンラインにて多数の死者が出た模様です。死者の数は100名以上になる見通しで、――」


    麦野「おい…これって!?」

    絹旗「そうです…浜面と滝壺さんが被ってるのもです…」

    麦野「なら!今すぐこんなもの!!」

    半蔵「やめとけ!」

    麦野「あ?なんでだよ!?」

    半蔵「…それを外したら死ぬぞ。そいつら」

    麦野「は!?何言って――」

    半蔵「今理由やってんよ」クイ


    半蔵がそう言ってテレビを指差した。そこではアナウンサーが言ってた、ナーヴギアを外すと死ぬと――


    482 = 464 :

    あれから1カ月近くが過ぎた、結局何の進展もないまま今に至る。
    麦野は今被害者の入院している病院内に居る、目的は警護。
    第3位となど学園都市に重要な人物が巻き込まれてるので、もしもの為に元暗部組が警護してたりする。しかし、


    麦野(暇だ…)


    確かにやることがない。内部は麦野達が守ってるが、外も警備員が警護してるので不審者は早々入ってこない


    麦野「はぁ…」


    「ため息は幸せが逃げますよ?」


    麦野「…んだよ、グループのキザ野郎」

    海原「キザじゃなくて海原です。どうしたんですか、ため息なんてついて?」

    麦野「そりゃ付きたくもなるわ…事件を調べようにも手立てがすくねぇし、情報も少ねえぇ」

    海原「…」

    麦野「おまけに私達まで監視されてるからよ、派手に動けねぇしな!」

    海原「でも、監視されてるのにこうやって喋るのは平気なんなら、ある程度自由はあるんじゃないですか?」

    麦野「そうか?」

    海原「それに。御坂さんの後輩にあの資料渡したのでしょ?」

    麦野「ッツ!?…誰から聞いた?」

    海原「結標さんから」

    麦野「あの糞露出女ぁぁ」ピキピキ

    海原「ははは。いや~結標さん後が大変そうですね」

    麦野「…で、あのチビツインテは?」

    海原「支部に持って帰ったようです、彼女はそろそろ勤務を終えるのでここに来るかと」

    麦野「そうか…」


    別に白井に伝えたから劇的に物事が変わるわけではない、ただ麦野の感で伝えたいと思ったからだ


    麦野(感なんて…こんな物までも頼るとわな…)

    483 = 464 :

    今日はここまで


    次回からSAO内に戻ります


    ではまた

    484 :

    乙でした

    487 :

    諢溘§繧?↑縺上※蜍倥↑

    488 :

    乙&第2層とかどうするの?ボスの名前とか?

    489 :

    こんなペースで一層ずつやったら終わらないだろwwwwww
    場面とかは原作基準でいいよ

    490 :

    乙!もげづらナーブギア外れろ!

    491 :

    >>489
    まずは1層は導入部としてガッツリやって途中一気に飛ばしたりするんでないの?

    492 :

    次はオベイロンを倒すところか

    493 :

    上条さんのスキルさ幻想殺しでソードスキル無効化とかでいんじゃね?

    494 :

    能力なしってあるだろ
    そもそも異能ではなく科学技術だから幻想殺しじゃ無効化できない

    495 :

    >>493
    お前はゲームの技を無効化できると思うのか?
    そこまで馬鹿じゃないよな?

    496 :

    乙!
    一方さんの能力で一気にナーヴギア外せば……

    497 :

    >>495
    ユニークスキルでって意味だろ
    まあ真意システムだと思えば原作通りで不自然でもないし

    498 :

    もちろん、シリカは登場するよな!

    499 :

    上条「君が居候に似ていたから」

    500 :

    それひどくね


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