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    元スレ上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」

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    751 = 640 :




    佐天「それが」

    アスナ「全然」

    浜面「全く」

    キリト「…ウソだろ?」

    佐天「本当なんですよ」

    アスナ「私も見たけどあれは筋金入りね」

    キリト「だって、俺でも解るぐらいデレてるじゃん!?」

    浜面「それが大将クオリティー。ちなみに本人は「俺ってモテないからなー」と言ってます」

    キリト「何そのムカつく感じ?」

    佐天「あまりにも御坂さんが可哀そうなんで、最近じゃ上条さんがそんなこと言うとグーパンチしてます」

    アスナ「解る。私もさっき殴っちゃったよ」

    浜面「俺と土御門なんかしょっちゅうだぞ!?」

    キリト「…俺も聞いたら殴るだろうなー」

    アスナ「いいと思うよ」

    上条「さっきから聞こえてるんですが、すっごく物騒なこと言ってません!上条さん的に!?」

    佐天「え?言ってませんよ?」

    上条「嘘つけ!なんか「殴る」ってキーワード聞こえて来たぞ?」

    キリト「大丈夫。今度は俺が殴るから」

    上条「なんでなよ!?何で殴る前提なんだよ!!」

    アスナ「いやだって、絶対に直ぐにでも地雷踏みそうですもの」

    上条「地雷ってなんだよ!?」

    浜面「おーい、大将」

    上条「なんだよ!?」

    浜面「そんなに暴れると膝の上の姫が…あ」

    上条「!?」

    御坂「」ゴロゴロ


    バッシャーン


    …説明しよう!さっきから上条の膝の上でで気絶してた美琴。
    彼の怒涛の突っ込みの時に体が動く、その振動でバランスが崩れそのまま沢へ転がり落ちてしまった。
    幸い沢は深くなく流れも穏やかなため大事には至らなかったが、落ちた本人はずぶ濡れである。

    流石に本人も目が覚めた


    御坂「…何がどうしてこうなったの?」ビチャビチャ

    752 = 640 :



    上条「み、御坂…あ、あのこれはだな」アセアセ

    御坂「あ゛?」

    上条「事故であってな?…その」

    御坂「あ゛あ゛!?」

    上条「えーっと、そのー……ごめんなさい!!」orz


    見事な土下座。キリトとアスナは心の中でそう思った、これで終わりかなと思いきや


    浜面「まだ続くな」

    キリト・アスナ「「え!?」」

    御坂「ねえ?」

    上条「はい、何でございましょう?」土下座中

    御坂「私の『スチール・ブレードⅡ』で切り刻まれるのと『体術』でボコボコにされるの、どっちがいい?」ニカ


    笑顔で言ってるが目は笑ってない


    上条「ちょっと待って!今謝りましたよね?なんでそこまでされなくっちゃいけないの!?」

    御坂「あのねー…川に落ちて、口に『甘い水』がいっぱい入って気持ち悪かったのよ!それに顔に『葉っぱ』いっぱい付いちゃうし!!!」

    キリト(『甘い水』?『葉っぱ』!?)

    上条「『葉っぱ』って…?御坂、顔に付いてるぞ?」

    御坂「へ?あ、ありがとう」ヒラ

    上条「いまの内に!!」ダッ!!

    御坂「あ、コラ!!逃げんな!!!」



    マテー!!
    イヤダー!!
    オトナシクキラレロー!!
    ナンデダー!!


    浜面「あーあ、行っちゃったよ」

    佐天「止めに行きますか?」

    浜面「そうすんべ」タッ

    佐天「はーぁあ!」タッ


    ストップ!ストップ!
    ミサカサン、オチツイテ!
    クラエー!!
    フコウダー!!


    アスナ「キリト君私達も…ってキリト君?」

    キリト「…」チャポ


    美琴の落ちた沢で何やらしてるキリト。どうやら沢の水を汲んでるみたいだ


    753 = 640 :

    アスナ「どうしたの?」

    キリト「…」



    すると


    キリト「」グイ

    アスナ「き、キリト君!?」


    急に沢の水を飲むキリト


    アスナ「ど、どうだった?」

    キリト「…甘い」

    アスナ「へ?」

    キリト「アスナも飲んでみろよ」

    アスナ「う、うん」ゴク

    アスナ「…甘い」

    キリト「だろ!…わかったぜ『ヨラバタイ樹』の場所が!」

    アスナ「え?」

    キリト「カミジョウ達は?」

    アスナ「あそこ…」


    ウォラ!!
    ヒギー!!
    ヤメロッテ!ヒメ!!
    ミサカサン!カミジョウサン、シンジャイマスッテ!!


    キリト「ったく!」


    その後、キリトの仲裁で場は収まった

    754 = 640 :

    10分後


    彼らは先ほどの沢にそって歩く。


    御坂「ごめんなさい、頭に血が上ってました…」

    浜面「まぁ、気にすんなや」

    上条「俺も気にしないからよ…な?」

    御坂「でもー…」

    佐天「まぁ、上条さんが気にしてないんだからいいじゃないですか」

    上条「ま、流石の上条さんも毎回毎回切りつけられるのは電撃と違って命に係わるからな、気を付けてくれよ!」

    御坂「気を付けます…」

    アスナ「電撃って…」

    キリト「毎回って…」

    上条「それがな、学園都市に居た頃のよいつm」

    御坂「そうそう!!えーっと、このまま行くとあるのよね!!?『ヨラバタイ樹』」

    佐天浜面((話逸らした…))

    アスナ(カミジョウ君もよく無事ね…)

    上条(なんか釈然としない…)

    キリト「(毎回やってんだ…)あ、あぁ…さっき解ったんだけどな」

    佐天「そう言えば何で解ったんですか?」

    アスナ「そうそう、何で沢の水で解ったの?」

    御坂「沢の水って、あの甘いの?」

    キリト「そうそれ!ミコトが『甘い水』って言っただろ?最初にそこに引っかかったんだ」

    上条「言われてみれば、確かに水が甘いっておかしいな」

    浜面「ふつう味がしないもんな」

    キリト「2つ目のキーワードは『葉っぱ』だ」

    佐天「『葉っぱ』?」

    アスナ「『葉っぱ』なんてそこらじゅうに…!?」

    755 = 640 :

    キリト「お!ようやく気が付いたようだな」

    御坂「なるほどね…」

    上条「何?何がどうなってるんでせう!?」

    浜面「さぁ…」

    佐天「さっぱり…」

    アスナ「はぁ~…あのね、SAOで葉っぱなんて特定の場所以外落ちてないでしょ?」

    御坂「それに落ちても一定の時間がたつと消えちゃうじゃない」

    佐天「そうでしたっけ?」

    御坂「ほら、第1層のはじまりの町にある木の実だって時間がたつと消えちゃうじゃん」

    浜面「そう言えばそんなのあったような…」

    キリト「それにこの葉っぱ調べると」ピ


    そう言いながらキリトは『葉っぱ』に触れる、すると情報ウィンドウが表示される。
    SAOでは名前や効果の解らないアイテムなどは、軽く触れるとこれの名前は○○で効果は××と表示されるのだ。
    で、この葉っぱの名前には『ヨラバタイ樹の葉』としっかり書かれてる


    上条「本当だ…じゃあこのまま行けば!?」

    キリト「ああ。間違いなく…と思ったら着いたっぽいぜ」

    756 = 640 :

    少し開けた場所に出る。
    そこにはちょっとした泉がありその奥には巨大な岩、そしてその岩を覆うように大きな樹木が生えてる。
    その樹木はあからさまに周りの気と違う、周りが茶色の樹皮なのに対しそれは薄灰色をしている。
    そして、他の木とは1回りも2回りも太い幹、なによりも上の層を貫いてるのではないかと思いたいぐらいの高さ。
    誰が見ても間違えは無い


    御坂「これが『ヨラバタイ樹』」

    浜面「間違えなさそうだな」

    佐天「でも…これ登るんですよね?」


    そう、登るのだ!しかし彼女が不安に思うのも無理はない。
    この『ヨラバタイ樹』周りの木と違い表面はつるつるしており、すごく登りにくそうである。
    しかも枝伝いに登ろうとしても根元から1番近い枝は5mぐらいある、正直今のキリトや御坂では最大ジャンプしても届かない。どうするのか


    アスナ「キリト君…どうするの?」

    上条「いくらおまえでも流石にk」

    キリト「走って登る!」キリ!

    上条「…は!?」

    アスナ「…はぁ~あのね。君がいくら馬鹿でもこれh」


    そう言うと彼はスペースを開けさせ木から距離を取る。まるで50m走のように


    キリト「よっつ!!」タッ!!


    彼は勢いよくスタートダッシュしそのまま木に向かう。そしてその速さのまま木を登り始める


    アスナ「うそ!?」

    上条「まじでか!?」

    浜面「うおー…」

    佐天「すごい…」


    しかし4mぐらいで勢いがなくなり始める


    キリト(まずいな…こうなったら!!)「はああああ!!」タン!!


    そのままジャンプし何とか枝にしがみつく


    キリト「ふう…ひやひやした」

    757 = 640 :





    見てるこっちがひやひやする


    アスナ「キリト君…」

    浜面「ふぇー今のは危なかったなー」

    上条「ってか、大丈夫なのか?」

    佐天「今の様にいけば大丈夫だと思いますよ…多分」

    アスナ「って、ミコトさんは!?」

    上条「そういえば」


    確かに、ここに来たのは片手剣『白金の剣』を探しに来たため。
    その『白金の剣』はこの『ヨラバタイ樹』の上にある。
    だからキリトはこうして無茶して登ってるのであるが、もう1人の片手剣使い美琴はと言うと


    御坂「」キョロキョロ


    何かを探すように木を見てる


    佐天「御坂さーん」

    御坂「なにー?」

    佐天「登らないんですか?」

    御坂「登るよ」

    上条「じゃあ何で行かないんだ?キリト行っちまったぜ?」

    御坂「私はあんな無茶しないで確実に登って行くのよ」

    浜面「無茶?」

    御坂「だって、あの調子だと」


    「ぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!」ドポーン!!


    御坂「ほらね?」

    アスナ「き、キリト君!?」


    美琴が言ったとおりキリトが落ちてきた。
    やはり彼女が言った通り無茶であったようだ、では彼女はどうするのか


    御坂「そこの泉、回復効果あるみたいだから少し休んだ方がいいわよ」

    キリト「回復効果…?」


    それは先ほどキリトが木を登ってる時に1人で調べた結果である。
    この泉、先程の沢の水源であり名前は『ヨラバタイ樹樹液』となっており効果は『体力の回復』と書かれてる。
    しかも泉を含めた『ヨラバタイ樹』の周辺は《安全圏内》に含まれておりモンスターに襲われる心配もない


    御坂「さて、私も行くかな…」

    佐天「行くって…どうやって?」

    御坂「こうやって!!」タッ!!


    758 = 640 :



    こう言い残すと彼女はその場から枝にジャンプした。
    もちろんキリトみたいに高い場所の奴ではなく、別の木の根元から2Mぐらいの物にである。
    何故別の木なのかそれはこのためだ


    御坂「ほっ!!はっ!!」タッ!!タッ!!

    上条「なんで御坂は『ヨラバタイ樹』にジャンプしないんだ?」

    キリト「…なるほどな」

    アスナ「キリト君?」

    キリト「ああやって他の木で高さを稼いでベストタイミングで『ヨラバタイ樹』に移るんだよ」

    浜面「そんなこと…うまくいくのか?」

    キリト「現にほら」

    御坂「てやっ!!」タッ!!


    キリトの言った通り美琴は『ヨラバタイ樹』の枝に足を着いた。キリトが落ちた地点よりも高い位置の枝に


    佐天「でも、またジャンプして行っちゃいましたよ?」

    キリト「全力でジャンプしないで細かく上がってるんだろ?だから体力的にも余裕があるんだよ。本人もそれを理解してるんだろうな」

    浜面「ほえー流石だなー」

    キリト「っと、俺もこうしちゃいられねぇ!!」タッ!!


    キリトも美琴に負けず地と全力で追いかけていった


    上条「…で、どうするよ?」

    アスナ「どうするって?」

    上条「いや、流石において行くもあれだし。かと言ってやることないし…」

    浜面「確かに、どうすっかなー」

    佐天「《安全圏内》ですし待ちません?」

    アスナ「そうするしかないかもね…」

    浜面「だな」

    上条「…にしても」


    地上に残された彼らは暇であった



    759 = 640 :

    約4時間後


    御坂「はぁ…」


    美琴は現在8合目あたりに居る。
    ここまで来ると他の木は無く『ヨラバタイ樹』だけしかない。
    ここまで来ると先ほどまでの枝伝いに行くのも無理なのでいったん休憩に入る、彼女の居る枝も他の物より大きい。
    これはここで休憩するために最初から作られたものであり、茅場の優しさでもある


    御坂(ここまで来ると流石に地上の様子は解らないわね…)


    既に地上の様子はほとんど解らない。
    ふと周りの景色を見る、日も暮れ天井に映る星の明かりしかなく、遠くにぽつぽつと光明かりは『セコイア』であろう。
    24時間明りにあふれてる学園都市とは大違いの光景である


    御坂(本当に…変な世界ね)


    キリト「よ!」

    御坂「なんだ…キリトか」


    追いついたキリトが声を掛けてきた。


    キリト「何黄昏てんだよ?」

    御坂「別に…良いでしょ…ほらサッサと行ったら?私はここで軽く休憩するから」

    キリト「俺は腹が減ったからな、休憩だ」ストン


    御坂(そう言えばお腹減ったなー…)ストン


    その場に座るキリトと美琴。

    760 = 640 :

    彼はメニューを操作し黒パンを出すと彼女も腹が減りだした。
    誰かが何かを食べだすとお腹が減るのはよくあることだ。しかし、彼女は食料を持ってきてない


    キリト「ほら」つ

    御坂「へ?」

    キリト「やるよ。持ってきてないんだろ?」


    事情を察知してかもう1つ黒パンを出しそれを美琴に渡すキリト、更にメニューを操作し


    キリト「ついでにこれも」コトン

    御坂「!?」


    美琴が目を丸くする。
    それは彼らが1番最初に出会った時、キリトとアスナが2人で食べてた時にあったクリームの入った壺。
    更にお茶の入った瓶まで出してくれたのだ、そりゃモテる


    御坂「いいの!?」

    キリト「ああ、景気付に食おうぜ!!」

    御坂「ありがとう!!いただきます!!!」


    心の底から嬉しそうな声でお礼を言い食べ始める美琴。本当においしそうに食べる


    キリト「その素直さをカミジョウにも出せばいいのに…」


    ふと、心の中で思ったことが口に出る


    御坂「っ!!…っ!!…ゴクゴクゴク…っぷは~…い、いきなり何言ってんのよ!!!?」


    あまりにも唐突言われてびっくりした美琴。またパンが詰まりそうになり慌ててお茶で流し込む


    キリト「あ、ごめん。口走ってたか?」

    御坂「普通に言ってたわよ!!」

    キリト「いや、あんな盛大に惚気てたら言いたくもなるよ」

    御坂「の、の、惚気てなんかないわよ!//…ってか、誰に聞いたのよ!?」

    キリト「あの光景見たら誰でも解るだろ…」

    御坂「誰でもって…ままま、まさか?」

    キリト「ああ、アスナもアルゴも知ってると思うぜ」ニヤ


    止めを刺した


    御坂「シュポン…ふ、ふにゃ~//」ドサ

    キリト「えええええええええええ!!!?ここで気絶するか!!!?」


    気絶した美琴に焦るキリトだが、止めを刺したのはこいつである


    キリト「…どーすんだよ、おぃ」

    761 = 640 :







    「…ん」パチリ


    どれほどであろうか、ふと目が覚める。
    頭の裏に何やら異物感、これはキリトのコート


    「お、起きたか?」


    声。見ると枝の端に足を掛けてるキリトの姿


    御坂「うん…どのくらい寝てた?」

    キリト「20分ぐらいかな?」

    御坂「そう…ごめんね迷惑かけて」

    キリト「いいって。おかげでミコトの地雷ワード解ったしな」

    御坂「地雷ワードって…悪かったわね。自覚ぐらいはしてるわよ…」

    キリト「なら結構。ほい、お茶」

    御坂「ありがとう…」


    お茶を飲む美琴


    御坂「……ねえ?」

    762 = 640 :

    キリト「なんだ?」

    御坂「あんたって、なんか年齢の割に落ち着いてるわよね?」

    キリト「…そうか?」

    御坂「うん。同年代…下手したらタメぐらいなのに、なんて言うか…大人びてる」

    キリト「俺から言わせてみたらあんたも相当大人びてるぞ。その…常にピリピリしてると言うか」

    御坂「ピリピリしてる?」

    キリト「ああ。アスナに近いようで別のベクトルな感じはするけど」

    御坂(ベクトル、か…)


    美琴はかつて対峙した白い悪魔のことをふと思い出す


    キリト「と言っても。これを聞いたのはそのアスナからなんだけどな」

    御坂「アスナさんが言うかねー…最近は落ち着いたけどさ」

    キリト「アルゴも言ってたかな?「アーちゃん最近やわらかくなったナ。ほんのちょびっとだけど」って」

    御坂「それ、本人に言ったら怒ると思うよ」

    キリト「…違いない」ニヤ

    御坂「…っぷ」

    キリト「…っく」

    御坂「あっははははは!!」www

    キリト「くっははははは!!」www


    何かにツボったのか、それともアスナの怒るのを想像したのか、どちらにせよ2人は大笑いし始める。
    周りに響くがここからだと地上には聞こえない、なので2人の笑い声が本人たちにしか聞こえなかった



    キリト「はぁ…行くか?」

    御坂「そうね!ありがとうね」

    キリト「いいって…でここから素手でしか登れないけど、諦めるか?」ニヤ

    御坂「誰が!この先表面がボコボコしてるからあんたみたいに壁走りしなくたって大丈夫よ!!」

    キリト「OK…じゃあ、よーいドンで登り始めようぜ」

    御坂「望むところよ!吠え面掻かせてやるわよ!!」

    キリト「けっこうけっこう…じゃっ!!」

    御坂「…よーい」


    キリト・御坂「「ドン!!」」


    キリト「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」ドドドドドドドドドド


    御坂「てりゃあああああああああああああああああ!!!!!!」ドドドドドドドドドド


    ものすごい勢いで2人は残り2割を頂上に向け登り始めた

    763 = 640 :




    4時間前


    ヨラバタイ樹・根元



    アスナこと私、結城明日奈は『ヨラバタイ樹』近くの泉のある《安全圏内》にいた。
    キリト君とミコトさんが木を登って行ったあと、私達はいろんなことをして暇をつぶした。
    最初はグダグダしてたが暫らくすると


    佐天「2人ってどっちが筋肉あるんですか?」


    とルイさんが質問した。最初はカミジョウ君もハマー君もお互いに謙遜してたんだけど


    上条「俺だから」

    浜面「いや俺だし」

    上条「いやいや俺だから」

    浜面「俺だっつーの!」

    上条「なんだよ!!」

    浜面「やんのかコラ!!」

    上条「上等だ!!」


    と、訳の分からない展開になった。

    764 = 640 :

    勝手なイメージだけど、どうして男の子ってこうなんだろう。
    と言っても、流石に喧嘩になるのはまずいと思って止めようとすると


    佐天「はーい、提案でーす!!こうなったら2人で筋トレ対決はどうでしょうか!?」


    とルイさんが言った。そんな単純な話に乗るはずがないと思ったけど


    上条「よーし、それで白黒つけようじゃねーか!!」

    浜面「ふん!大将の鼻へし折ってやんよ!!」

    上条「彼女持ちのリア充には負けねえよ!?」

    浜面「彼女持ちは認めるけど。リア充とはお前には言われたくねぇ!!!」


    …うん、男の子って単純だわ。
    そんなこんなで筋トレ対決になだれ込んだ。
    最初は腕立て伏せ、序盤からものすごいスピードで腕立てをする。
    提案をしたルイさんは


    佐天「浜面さーん!!がんばれー!!滝壺さんが見たらもっと惚れちゃいますよー!!」

    浜面「まじでか!?うおおおおおおおおおおおお!!!」フンフン

    佐天「上条さーん!!がんばー!!御坂さんが見たらもっとときめいちゃいますよー!!」

    上条「なんで御坂!?」フンフン


    本当に気づいてないんだこの人…
    しばらくして腕立て伏せじゃらちが明かないことになり


    上条「こうなったら腹筋だ!!」

    浜面「よし!!乗った!!」


    とゆうことになった。だけどここからが私にとっての軽い悪夢の始まりだった

    765 = 640 :

    上条「腹筋だと足抑えてもらわなくっちゃいけないな…」

    浜面「じゃあ佐天、アスナ!悪いけど手伝ってもらえるかな!?」

    佐天「いいっすよ~」

    アスナ「へ!?」


    今なんて言ったこの金髪。
    手伝うってあれよね、足を抑えることよね!?体育の時間によくやるあれよね!!?抑える相手って…やっぱこの2人?
    ……無理!無理!!無理!!!あれって顔がすごく接近するよね…そんなの無理!!!!


    佐天「じゃあ私上条さんの抑えますね~」

    上条「おう!頼むわ」

    アスナ「」パクパクパク


    っえ!?なんでルイさん何事もないようにできるの!?
    お、おと、男の子の足掴むんだよ!!!?…もしかして共学だと普通なのかな?


    佐天「よっと!」フミ

    上条「サンキュー!」


    あれ?体育座りみたいにしゃがんで軽く足で踏むだけ?
    …確かにあれなら顔との距離も離れてるから問題ないか。
    これなら私にもできる…かな?


    浜面「おーいアスナー!俺も頼む―!!」

    アスナ「はいはい…よっと!」フミ

    浜面「あんがとよ!」


    本当…これなら緊張しないわね


    浜面「…しっかし解りやすいなあんた」


    アスナ「へ?」

    766 = 640 :

    今なんて言った金髪ゴリラ?
    私が解りやすいですって!?
    冗談は顔とあなたみたいなのにリコさんみたいなカワイイな彼女さんがいることだけにしt


    佐天「ああ、解ります!アスナさんって解りやすいですよね!」


    …なん…だと?


    浜面「すっげートギマギしてたもんな!さっき」

    佐天「お嬢様ってのは薄々解ってましてけど、なんかすっごいピュアなんだなって」

    浜面「後、男に対しての免疫も無いんだなって」

    佐天「めっちゃ顔に出てますよ」

    アスナ「っな…っあ…//」パクパクパク


    不覚だった…そんなに顔に出てたなんて…これでこの場にツッチーさんやアルゴ、ハルさんがいたら悲惨だったわ。
    あの3人、ってかルイさんも含めて4人だけどグイグイ聞いてくるし…


    上条「…?さっきから何なんだ?」

    浜面「…大将…もう少し空気読もうぜ?な」

    上条「?」

    浜面「だーめだこりゃ」

    アスナ「もう!!そんなこと言ってないで、さっさと始めなさいよ!!」

    上条浜面「「へーい」」


    気の抜けた男2人の返事と共に始まる。

    767 = 640 :

    男2人の腹筋が2000回超えたとこでルイさんが気が付く


    佐天「ねえアスナさん」

    アスナ「何?」

    佐天「これって…決着つかないんじゃないですか?」

    アスナ「…奇遇ね。私もそう思ってたとこよ…」


    上条浜面「「ぬをおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」ブン!ブン!!


    ここまでで2人の腹筋のペースは寸分も落ちてない。そう寸分も!!目の前の2人は気づいてない様だがどう考えてもおかしい


    佐天「確かSAOって肉体的な疲労って皆無ですよね?」

    アスナ「そうね…」

    佐天「意味ないんじゃないですか、この対決?」

    アスナ「確かに…そうね」ッパ

    浜面「なっ!?」ドッ!!

    佐天「えいっ!」ッパ

    上条「っな!?」ドッ!!


    私とルイさんが足を放すと2人は勢いよく頭をぶつける

    768 = 640 :

    上条「いってててて」

    浜面「いきなり放すなよ…」イテェ

    アスナ「これ勝敗つかないわよ?」

    浜面「うそ!?」

    佐天「だって、SAOって肉体的疲労が無いじゃないですか。この分だと日付が変わっても相手がまいるとかありませんよ?」

    上条「まじで!?」

    アスナ「気が付かなかった私達もあれだけど、あなた達も何か異変に気づきなさいよ…」

    浜面「メンボクナイ

    上条「ミギニオナジク」

    アスナ「はぁ…もう体力対決はいいでしょ?」

    上条浜面「「ハィ」」

    佐天「まぁまぁ、2人ともなんやかんやで落ち着いたんですからいいじゃないですか?ね」

    アスナ「…それもそうね」

    佐天「まあ反省はこの辺にして。どうです?そろそろご飯にしません?」


    彼女の言うとおりすでに辺りは暗い。正直空腹感を感じて来たし、何より


    上条「確かに…」グウウウ

    浜面「腹減った…」グウウ


    先程まで運動してた2人は相当空腹のようだ、これには私も同感。
    にしてもSAOは律儀に人間の3大欲求が再現されていて、このようにお腹も空くし眠気も来る。

    あと1つは……考えたくもない


    769 = 640 :

    夕食も終わりみんなでたき火を囲んで寝てた。
    夕食は《ケルピ》と言う小型のシカモンスター、正直この層でこんな小さいモンスターを見たのは初めてだったので驚いた。
    後、結構かわいかったのに


    上条・浜面・佐天「「「肉うううううううううううううううううう!!!!」」」


    と叫びながらあっさりと倒してしまった。あんなに可愛かったのに…
    ってか、男2人は「もう動けない」って言ってなかったっけ?しかもルイさんまでも…あなた偶に女の子捨てすぎな所あるわよ?
    さて、この《ケルピ》なんでも『A級食材』と言って今までの中でもかなり値が張り美味しいらしい。
    実際私も食べるのも初めてだし、ましてや見るのも初めてだった。
    調理法は塩焼き、近くにあった枝に刺して塩とスパイスを掛けるだけのお手軽料理、まさに『ゲーム肉』って感じ。
    意外だったのは男の子2人が《料理》スキルが高かったこと、なんでも学園都市だと1人暮らしの子が多くて出来る子も多いらしい。
    1人暮らしとか未知の領域で少し憧れる

    770 = 640 :



    アスナ「ふぅ…」


    食事の後、私達はお肉を焼いてた焚火を囲んでそれぞれ休んでる。
    カミジョウ君とハマー君は仰向けにいびきをかいて豪快に寝てる、ルイさんも体育座りのままよだれを垂らして寝てる。かわいい


    …ふと思う、何でこの人たちはこうまでこの世界に溶け込んでるんだろう。
    ミコトさんやここに居ない3人を含めて、なんて言うか…もっとすごいことを経験してるのだろうか?
    母は学園都市のことを嫌っていたが、私達世代はあこがれの的だった。
    過去形なのはこの前の戦争。
    この前の戦争でいろんな情報が流れた、何か訳のわからない所、怖い場所、子供は皆実験動物。
    そんなニュースを色んなメディアで見た、正直私も関わりたくないと思った。
    このまま関わらない人生、敷かれたレールに沿った人生だと思った。
    だけどここに囚われそしてミコトさん達彼らに会った。
    最初はあまりかかわりたくないと思っていた、
    私の周りでは学園都市の人は改造人間、狂気の集団、異教徒と呼ばれてた。(異教徒の意味はよく解らなかったけど)
    だけど時が経つといつの間にか彼らと一緒に笑ってた。
    今ではお互いフレンド登録する中にもなってる。
    本当にここに来てから解らない、15年生きてて初めてのことばかりだ


    アスナ「本当…どうしちゃったんだろう…私…」


    思わず本音が出てしまった。

    771 = 640 :

    「この辺ならいいかしら…」


    私は少し離れた場所に来てた。
    あまりにも眠れないので少し体を動かそうとしてる、でも近くだと3人を起こしてしまいそうなので少し距離を取った。
    と言ってもあまり離れてないし《安全圏内》を出てない、万が一《グリーズ・リー》の様な大型のモンスターに襲われたらひとたまりもない。
    昼間にあんな大見栄張ったのに1人じゃヤバいのは私自身が1番自覚してる、我ながら情けない…


    アスナ「…ふっ!!」スン!!


    軽く《リニア》を1回。
    1層からこれだけで生き延びてきたと言っても過言は無いので、難なくで来る。
    でも1人だとどうも手ごたえが解らない


    アスナ「うーん…」


    悩む私


    「お困りのようですな?」


    アスナ「!?…ルイさん!?」

    772 = 640 :

    振り返るとそこにはルイさんがいた


    佐天「なーにやってんですか?」

    アスナ「ちょっと体動かしたくてね…ごめんねおこしちゃった?」

    佐天「いえ、私も目が覚めちゃって。そしたらアスナさんがいないんで…体動かすんなら私も手伝いますよ!?」

    アスナ「あら、いいの?」

    佐天「ええ、私も動かしたいんで」

    アスナ「あの2人は?」

    佐天「お腹だしてぐーすか寝てます」ニ!

    773 = 640 :

    上条「ぐおおおおおおおおおおおおお」


    浜面「がああああああーーー、ぐううううーーー」


    「…こいつか?」


    「間違いありやせんヘッド」


    「俺の趣味じゃねえが。ま、いいか」


    「では…イッツ・ショウ・タイムと行こうではないか」ニタァ


    浜面「がああーーーぐうーーー」ズルズル

    774 = 640 :

    アスナ「で、何やる?」

    佐天「んー…模擬戦とかどうですか?」

    アスナ「模擬戦?」

    佐天「そうです!…知らないですか?」

    アスナ「…うん」

    佐天「えーっと、《圏内》戦闘するんですよ」

    アスナ「えっ!?そんなこと出来るの?だってそれじゃあ」

    佐天「まぁ、ノックバックが発生しますね。でもこれを応用すればダメージとかのイメージできますよ」

    アスナ「そうなんだ…でもそれも面白そうね」

    佐天「やってみますか!?」

    アスナ「ええ。でもルイさんの《ランス》だと私の《レイピア》には不利じゃないのかしら?」ニィ

    佐天「あれぇーいいんですかぁー?私の《ランス》甘く見ると痛い目にあいますよ?」ニタァ

    アスナ「いいのね?」キン

    佐天「じゃあ…」スチャ

    アスナ「いざ!!」

    佐天・アスナ「「勝負!!」」

    775 = 640 :

    今日はここまで


    今回は多めです


    最初はキリト目線


    最後はアスナ目線で進めて見ました


    …ぶっちゃけると今回は2回分の物をまとめて投下しました




    ちなみにアスナさんが若干口悪いのはこのSSの仕様です!!(キリ!!


    質問待ってます…



    ではまた

    776 :


    なんか浜面が普通の年長者っぽくなってきたな…
    え、攫われたのこれ?死なないよねこれ?

    777 :

    大満足のボリューム乙でした
    途中キリトと美琴にフラグ立ったんじゃないかとヒヤヒヤしたw

    778 :

    圏外に出てMPKですね、分かります

    779 = 640 :

    >>776

    SEXしてるから落ち着いてるかなと思ってこうしました、基本馬鹿です


    >>777基本SAO×禁書カップリングは成立させません…多分

    780 :

    乙  外の人間から見た学園都市ってやっぱりこんな感じなのか

    781 = 746 :


    ここでPOH登場か
    浜面やばいな

    ところでPOHvs土御門をいつか見たいと思うのは俺だけだろうか

    782 = 640 :

    >>781


    その考えは無かった!!

    そのうちやってみます

    783 :

    土御門は暗部経験あるから血みどろとか裏方が似合うけど、あんま周りの意見に流されて話おかしな方向に流さないようにね。

    784 :

    劇場版観たらアリサちゃんがすごくかわいかったんだけど、
    SAOに囚われている可能性はないのかな?チラッ

    785 :

    >>784


    ごめんなさい、まだ劇場版みてませんorz

    786 :

    ふと思ったんだけど、これみたいに面白いss書ける人ってかっこいいわ

    787 :

    よほどわかり辛い場面でも無い限り地の文要らないと思うよ
    会話の合間に一文だけとかテンポ悪く感じるし

    788 :

    乙でした

    789 :

    SAOもアクセルワールドも途中まで見たけど両方とも主人公のハーレムがムカつくのは俺だけ?
    上条のハーレムは全然OKなのに…

    あと、
    >基本SAO×禁書カップリングは成立させません…多分

    成立させる気になったら一つの意見として上条×アスナ、土御門×アルゴを密かに期待している奴が居るのを思い出してくれると嬉しい。
    押し付けがましくてスマソ(´・ω・`)

    790 :

    自分で書けばいいのに

    791 :

    >>789
    土御門×アルゴはともかく上条×アスナは同意できないな
    アスナはキリトとくっついてはじめて輝くキャラだと思うから

    まあ、これはあくまで自分の意見なので>>1さんは気にせず
    書きたいように書いてください。応援してます

    792 :

    >>790
    すいません。自分文章力無いもので…orz
    気分を害してしまったようなので、おとなしくROMに戻りますね。
    (もしかしたらまた出てくるかもしれませんが…)

    そして、忘れていましたが>>1乙です。

    793 :

    >>791
    ただの一つの意見ですからお気にせず。
    まあ、ただの興味?みたいなものです。
    (恋愛面でのキリトのキャラ?が好きになれない、というのもあるかもしれませんが…)

    連投スマソ(´・ω・`)

    794 :

    気持ち悪い。

    795 :

    お前うざいよ

    796 :

    途中まで読んだが能力の使えない禁書SSはやっぱりつまらんな
    最後まで見てられん

    797 :

    まあそれもひとつの意見  禁書のキャラ自体に魅力を感じている自分にはかなりのお楽しみSSです >>1

    798 :

    能力に近いことができる武器とかスキル持たせるのもええんでないの
    上やんの体術とかもうやってるけども

    799 :

    こんばんわ


    投下する前に


    ラフコフファンの皆様へ


    ごめんなさい!!




    では、投下します

    800 = 640 :

    アスナ「はぁ…はぁ…」

    佐天「ふぅーふぅー」


    呼吸を荒くする少女2人。
    模擬戦と言っても精神的には疲れるのは実践と同じ、まあだからこそやって意味あるのだが


    佐天「流石…アスナさんですね…全然見えませんでしたよ…」

    アスナ「そっちこそ…驚いたわよ…槍の…あんな使い方…」

    佐天「これでも…練習…しまくってるんですよ…」

    アスナ「こっちだて…」ス


    呼吸を整えながらアスナがメニューを操作する。アイテム欄から小瓶を2つ出す


    アスナ「はい」

    佐天「へ!?」

    アスナ「『ヨラバタイ樹の樹液』喉乾いたでしょ?」

    佐天「ありがとうございまーす!…ゴクゴク…っぷはーー!!アクエリみたいでうっめー!!」

    アスナ「ふふ。そこまで喜んでくれると嬉しいわ」ゴクゴク


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