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元スレ上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」

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801 = 640 :

佐天「いやー学園都市ってアクエリなかなか無くって」

アスナ「え?学園都市ってアクエリアス無いの!?」

佐天「あるっちゃあるんですけど…高っくって」

アスナ「おいくら位?」

佐天「えーっと、確か…300円ぐらいかな?」

アスナ「高っか!?」

佐天「ですよねー、一応学園都市製のもあるんですけどね…」

アスナ「けど?」

佐天「味がね…不味いんっすよ。鯖味噌味とか」

アスナ「何その拷問」

佐天「他にもありますよ。例えばいか焼き味とか」

アスナ「そう言えば、学園都市の名物って聞いたことないわね…」

佐天「まあ、効果は抜群なんですけどね。すぐに体力満タンになるし」

アスナ「ふふ。まるでSAOみたいね」


微笑むアスナ、そしてそれをじっと見つめる佐天


アスナ「…っど、どうしたの?」

佐天「いえ、笑うと可愛いなって」

アスナ「かっ…かわ…、ありがとぅ//」

佐天「アルゴさんが言ってましたけど、前はそんなに笑わなかったのですか?」

アスナ「アルゴが?…」


思い悩む


アスナ「…かもね。最近あなた達と居ると気分的に楽な時もあるし?」

佐天「でも時たま思いつめてる時ありますよね?」

アスナ「ふとした時にね…それこそミコトさんも追い詰まってる時あるじゃない?」

佐天「まあ、御坂さんは…しょうがないかもしれませんね」

アスナ「しょうがない?」

佐天「…言っていいのかな?」

アスナ「誰にも言わないわよ」

佐天「この際ぶっちゃけちゃいますか!…御坂さんには内緒ですよ?」

アスナ「はいはい、解ってますって」


美琴のことを語り始める佐天

802 = 640 :



「御坂さんのリアルの事…知ってますよね?」


「えぇ…学園都市の超能力者の…」


「そうです。学園都市レベル5第3位の御坂美琴さんです」


「前から思ってんだけど、レベル5とか第3位とかって何?」


「レベルは能力の強さの位で5から0まであります。ちなみに私は0です」


「あ…ごめんなさい。なんか余計な事聞いちゃって」


「いいですって。前はコンプレックスに感じてましたけど今は大丈夫です」


「そう…ならいいけど…」


「むしろ気を使われる方が来ますって。で、順位ですけどレベル5の中にも強さの順位がありまして、なんでも第1位は化け物クラスとか聞きますね」


「へぇー、なんか学園都市でもなかなか難しいのね」


「まあ、私は学園都市に行ってまだ1年たってませんけどね」


「じゃあミコトさんは?」


「結構前からいたようですね。それこそレベル1から努力してレベル5になったぐらいですからね」


「じゃあルイさんも努力したら…」


「それが、レベル0からレベル1になるのはほぼ確実に無理らしくって…」


「あっ、ごめんなさい…その…学園都市に入ったら誰でも超能力出来る様になるのかなと思って」


「普通思いますよねー。私もその口でしたから…で入って診断したらレベル0って凹みますよー…」


「…」


「でまあ軽く腐っていろいろあったんですけどね」


「そう…」

803 = 640 :




「…あー脱線しすぎましたね。御坂さんの話に戻りますね」


「…ごめんね、辛いこと話させちゃって」


「いいですって。前は前、今は今ですから」


「強いのね…」


「いえ、空元気かもしれませんよ?」


「ふふ・・」


「で、御坂さん何ですけど。まあ、解りやすいようにプライドが高くって」


「それは何となく解るわね」


「それに御坂さん私達よりも1つ上なので私や初春を守りたいって思ってるんですよ」


(私より1つ下だったんだ…)


「…いい先輩ね」


「もちろん!で、このSAOに囚われるじゃないですか。多分1番焦ったの御坂さんですよ?」


「どうして?」


「だってここでは自慢の能力使えないんですよ?私達と合流した時はいつも通りの感じでしたけど内心相当焦ってたと思います」


「…」


「だからかどうか解りませんが『はじまりの町』を出てからものすごい勢いでレベルを上げて行きましたね」


「…」


「でもほら…上条さんとか浜面さん、土御門さんや私…自分で言うのもあれですけど、結構レベル高い方じゃないですか?」


「そうね」


「だから少しでも差が縮まるとすぐにレベル上げするんですよ。結構無茶な方法で」


「…」


「だから私達も気を使おうかなーって思ったんですけど」


『気を遣ったら御坂に失礼だろ』


「って上条さんが言ったので…まあ私もそうだなって納得しましたからね」


「何で?」

804 = 640 :

「だって御坂さんは全力で努力して学園都市のトップに上り詰めた人ですよ?
私達が手を抜いてトップになるだなんて御坂さん自身が1番認めませんよ!」


「そうなんだ…」


(ってか、カミジョウ君そっちが解るなら何であっちは解らないのよ?)


「だから私も努力して今のポジションに居るんです!…リアルだと考えられませんでしたよ、私がトップ集団に居るなんて…」


「…」


「でも…御坂さん、まだ満足してないみたいで。何て例えたらいいのかな~…」


「テストで成績が落ちるのがいや。みたいな?」


「そうそれ!まさにそれです!」


(なんか…私みたい…)


「だから、昼間私達とお茶したりしても夜になると必ずどこかにレベル上げに行くんですよね。あんま寝てないんじゃないですか?」


(本当に…私だ…)


「でも…本当に無茶しないでほしいですね」

805 = 640 :


「後輩として?」


「それもありますけど…1番は友達としてですね。だから私も強くなりますよ」


「守りたいから?」


「ええ。守られるよりも、守れるなら守りたいです!今はそれができますからね」


「強いのね…はぁ~あ、ミコトさん羨ましーなー」


「羨ましい?」


「だって…あなたみたいに先輩思いの後輩がいて…恋もしてるし」


「恋した相手はあれですけどね…ちなみにもっとすごい後輩も居ますよ?」


「どんな?」ウキウキ


「えー御坂さんのルームメイトで」


「うんうん」


「御坂さんをスッゴク心酔してまして、そのー…一歩間違えれば犯罪的な」


「犯罪?」


「ぶっちゃけ、知り合いじゃなかったら通報してます」


「何それ怖い」


「それから…」




他にもルイさんからいろいろ聞いた。
学園都市での何時もの日常、クッキーを作りにルイさんの家に来たこと、ちょっと子供趣味なとこ。
意外と危ない目に巻き込まれてること、まさかあの戦争でロシアまで行ってミサイルの発射を阻止したこと。
私と似てるようで似てない所もあった、特に後半のアクティブさは私には真似できない。
やっぱりこの人たちがどこか余裕があるのは経験なんだろうと思った。余裕か…



佐天「はぁー喋りましたね!?」


アスナ「本当にね」

806 = 640 :

佐天「でも、アスナさんのことあまり聞けなかったなー」

アスナ「そう?」

佐天「ま、それは今度初春や御坂さんを巻き込んで」

アスナ「そうね」

佐天「いやー初春がいたら誘導尋問でいろいろ聞けるだろうな~」

アスナ「誘導尋問って…」

佐天「たとえば…好きな人とか?」

アスナ「御生憎。居ませんよそんな人」

佐天「えー、キリトさんとかお似合いだと思ったんですけど…」

アスナ「キリト君?……ないない、ぜーったいに無い!!//」

佐天「顔赤くなってますよ?」

アスナ「なっ!?//」

佐天「ふむ、これは今度の女子会の酒の肴は見つかりましたな」ニヤリ

アスナ「ちょっ、ちょっと~//」



平和な会話。しかし、それはある音で終わる








「カアアアアアンンーーーーーーーーーーーー!!!」


アスナ・佐天「「!?」」


807 = 640 :

森に響き渡る金属音。剣や武器などの音ではない、これは


アスナ「デュエル?」


そう、これはプレイヤー同士の対決の時に使われる《デュエル》開始のゴング。
しかし、この近くで《デュエル》をする者など


佐天「もしかして上条さん達!?」


確かに、彼らは先ほどまで筋トレ対決を行っていた。
だが結局結果が出ないので有耶無耶で終わってしまったが、もしかしてリベンジなのか?


アスナ「まさか…流石にそこまでお馬鹿ではないでしょ?」

佐天「でも、この近くで…ってかこの場所他のプレイヤーが知ってると思いますか?」

アスナ「それもそうね…」

佐天「取り合えず戻りませんか?」

アスナ「ええ!!」

808 = 640 :




元の泉に戻る


佐天「あれ?」


上条「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお」


そこに居るのは先ほどと変わらない姿でいびきをかいて豪快に寝てる上条の姿だけだった


佐天「聞き間違いだったのかな?」

アスナ「・・・」 


確かに《デュエル》は2人居ないと出来ないもの、ここに上条が寝てるってことはまず彼ではない。とすると


アスナ「…ねぇ?」

佐天「はい!?」

アスナ「ハマーさんは?」

佐天「あれ?そういえば…」


確かに浜面の姿が見えない。
彼が《デュエル》をしてるのか?しかし先ほど佐天が述べた通りこの場所を知ってるのは彼女らと木の上に居る2人だけだ。
だとすると…


アスナ「嫌な予感がするわ…」

佐天「同感です」

アスナ「とりあえずこの付近を探しましょ」

佐天「解りました、私こっちの方に行くんで。あ!上条さん起こしてくださいね」タッ!!

アスナ「解った…カミジョウくん、カミジョウ君!!」ユッサユッサ

上条「ふご?」

アスナ「起きて。大変なの―――」

809 = 640 :













「ったく。さっきのゴング。何とかなんなかった、のかよ?」


「俺に言うなよ?仕方ないだろ!?」ザックザック


「それに、時間かかりすぎ、だろ!早くしねぇと、誰か、着ちまうぞ?」


「大丈夫、もう1人もぐっすりさ」ザックザック


「御託はいいから。もうHPはレッドだ早く片付けろ」


「へい、ヘッド」ザックザック


浜面「がああーーぐおおーー」グサ、グサ


何が起きてるのか?
フードを被った3人組に囲まれながらも熟睡している浜面、その3人のうちの小さい奴に先ほどから切り刻まれてるのだ。
SAOでは疲労感が無いように痛覚もない、なので熟睡してる時こうやって攻撃されても気づきはしない。
そして浜面のHPはレッド


「これで、最後ッ!!」ブン!!


止めの1撃を大きく振り下すチビ。此処までか浜面!?


「てやあああああああああああああああああああああああ!!!」フォン!!


「うお!?」


「っく!?」


「…」


いきなり飛んできて地面に突き刺さったランスを三者三様に避ける3人


佐天「何してるんですか!あなた達は!?」ズボ


走ってきて地面に突き刺さったランスを抜き大声で威嚇する佐天

810 = 640 :


推奨BGM:http://www.youtube.com/watch?v=WvV7IUNra3k







「…おい、チビ」

「なんだよ?」

「野郎2人、じゃなかったのかよ?」

「…俺が見た時はいなかった」

「ふざけんな!?めんどくせえ、ことに。なっちまった、じゃねぇかよ!?」

「仕方ねぇだろ!!いなかったんだからよ!?」

「…まあいい。小娘1人位レベルが高かろうが我ら3人の相手ではない」

「それもそうだあ」シャキ

佐天「っく!」チャキ


先程の小さいのが武器を構える、それに答える様に構える佐天。
確かにあのリーダー格の男が言った通り分が悪い


佐天(どうする佐天涙子!?このままだと…やばい!!)


「動揺しすぎ、だよ、御嬢さん?」ヒュン!!


気付くとすぐ近くまで1人来てる。
フードからは不自然に赤い目と髪が見える、おそらくカスタマイズしたのだろう


佐天「ってやあああ!!」ブオン!!


慌てて自分のランス《ディダス・ストライク》を大振りする彼女


「ニィ」スッ


佐天「!?」

811 = 640 :


攻撃が当たる直前で下がる


佐天(何で!?スキルは発動したらキャンセルできないんじゃ…!?)


そう、彼女はよく見とくべきだった。
赤いプレイヤーはスキルを発動してない、赤いポンチョに隠れて見えなかっただけだ。
そして、佐天は反射的にスキル《ランス・ラウンド》を発動してしまった。そして


「本命は、こっちだよぉお!!」ズン!!


佐天(やばっ!!)


脇から迫るチビ。彼女はスキルを発動してしまったため数秒動けない、しかしその数秒で1撃を喰らってしまう


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」ズドン!!

「ほごろしゃ!!」グシャ


佐天「上条さん!!」


上条「悪い、待たせた」


寸でのところ、上条の体術スキルのとび蹴り《クリムゾン・スマッシュ》がチビに直撃する。
まともに喰らったチビはそのまま1回バウンドし数メートル後ろの木に直撃する


浜面「なんだなんだ!?って俺の体ー!!!それにHPー!!」

812 = 640 :

上条「浜面、大丈夫か!?」

アスナ「ハマーさん!2人とも!?」

浜面「何?何がどーなってるの!?」

上条「いいから、とりあえずこれ飲め!」

浜面「飲めって…俺の体…」


浜面は現在、四肢を切断され《部位破壊》状態になってる。
これは時間がたてば治るが、今は自由に動けない


上条「仕方ない、口に突っ込むぞ!」

浜面「もがが!?」ゴクゴク

アスナ「ルイさん!」シャキン

佐天「わかってます!上条さん!!」

上条「なんだ!?」

佐天「早く浜面さんを圏内に!?」


「そうは、させないよ!」ズン!!


上条「!?」


「ひいいいやああああぁぁぁ!!」


キン!!


上条「・・っつ!!」グググ


「両手剣じゃあ、お友達、運べないよねー?」グググ


上条「…って…テメエ…」

813 = 640 :

アスナ「カミジョウ君!?」

佐天「上条さん!?」


「よそ見をしてて…良いのかね?」


「「!?」」


気が付くと2人の目の前にリーダー格の男が


アスナ「はあああああ!!」ヒュン!!

佐天「せいやああああ!!」ブン!!


その刹那、アスナの《リニアー》佐天の《スラッシュ》が炸裂する


アスナ(この距離なら)


佐天(外さない!!)


「…ふ」


不敵な含み笑い、そして


「ふん」キン!


「ふん!!」ガシ!!


アスナ「   」


佐天「   」

814 = 640 :







ヒュンヒュンヒュン


空中で回るアスナのレイピア《レイピア・ボウ》


男にがっしりと抑えられてる佐天のランス《ディダス・ストライク》




何が起きたか、解らない。ただそれだけを彼女たちの頭を支配する。


スキルは発動した、それは間違いない。
だがその男はアスナのレイピアを己のダガーで上に弾き飛ばし、佐天のランス攻撃を受けたうえでそのままがっしりと掴んでる。
理解できない。確かに、佐天の《スラッシュ》はランス近距離攻撃用のスキルで相手は吹き飛ばないがそれなりにダメージはある。
さらに言えば、アスナの《リニアー》を弾き飛ばすとか常人ではできない。
そう、常人ならば


「どうした?」


佐天「…っは!?」


先に佐天が我に戻る。そして


佐天「っはああああああああああああああ!!」ブン


「!?」バッ!!


彼女はランスを手放すとすぐさま《体術》の回し蹴りを男に繰り出す。
これには慌てたのかランスを手放し直ぐに一定の距離を取る


カラン


ザン!!


佐天のランスが地面に落ちると同時に、アスナのレイピアも地面に刺さる


「ふん。ランサーにしてはなかなか思い切りのいい」

佐天「この私をなめてもらっては困りますよ」

「そのようであるが…そちらのお友達はどうかな?」

アスナ「   」


上の空。
それもそうだ、絶対の自信のあった《リニアー》それがいとも簡単に弾き飛ばされたのだ。
今の彼女は平常心では居られない


佐天「アスナさん!!!」

アスナ「!?」ビク!!

佐天「何ぼーっとしてるんですか!?早くレイピアとって!!」

アスナ「う…うん」スチャ


815 = 640 :

佐天に言われレイピアを取り構えるアスナだが


アスナ「」カタカタカタカタ

佐天(剣先が震えてる…無理もない私も内心震えてる)

「…ランサーの少女!」

佐天「!?」

「足が震えておるぞ?」


佐天(うそ!?)

「隙がありすぎだ」クワ!!

佐天「うわあああああああ!!!」ザン!!


そのまま《ランス・ラウンド》を発動するが


「…また、同じミスを」

佐天「!?」


ザアシュウ!!


奴の言った通り、彼女は相手がスキルを発動してるか見極めなかった。
そして男はスキルを喰らう直前、姿勢を低くし攻撃を避ける。そしてそのまま彼女の下腹部に思いっきり攻撃を加える


佐天「っく!?」ガク


攻撃の拍子に姿勢を崩す佐天


「さて、イッツ・ショウ・タイム」ニタァァア

816 = 640 :

アスナ「!?ルイさん!!」

「オーッと、おねーちゃんの相手は僕」


後ろから声。それは先ほど上条の攻撃で吹き飛ばされたチビだった。
先ほど上条に喰らった攻撃のダメージは回復している、おそらく回復薬でも飲んだのだろう


アスナ「…子供!?」


フードから見えるその姿は確かに子供だった


アスナ「子供がこんなとこで何してるの!やめなさい!!」

「そっかー…ねえおねえちゃん!こんなこと聞かなかった?」

アスナ「…何よ?」

「あのねー…人を見かけで判断スンナってことをよ!」

アスナ「!?」


いきなり会話のトーンが変わる。その直後、その子供はアスナに跳びかかる

817 = 640 :

アスナ「っく!!」スンスンスン!!!


「ぐわあああああああああああああ!!!」


アスナ「っち!!」サン


彼女は素早く反撃する。
レイピアの6連撃、これでもスキルを発動してない分手加減してる。
やはり子供には本気を出せないのか?だがすれ違い様に肩に傷を覆う


アスナ「…いい?次は本気よ!?」

「…ひっかかったあ」ニタァ

アスナ「引っかかったって…!?」


その時、体に異変が起きる。ダメージを受けてないのにHPが減る、そしてHPバー横に髑髏マーク


アスナ「なに…これ…毒?」

「正解ー!その通りだよ!!早く直さないと死んじゃうよ?」

アスナ(毒のナイフだなんて聞いたことも…とにかく今は)

アスナ「」ス


アイテム欄開こうとする。
確か1番上には『ヨラバタイ樹の葉』がある。その効果は『状態異常の回復』早く摂取したいが


「おーっと!!」ザン

アスナ「!?」ギン!!

「させるわけないでしょ!?」グググ

アスナ「…っくぅ!!」グググ

818 = 640 :





上条「アスナ!!佐天!!!」

「よそ見してる、暇、あるの!?」グン!!

上条「しまt」


「うおおおおおおおおおおおお!!!」


「ほぐうう!???」ドン!!

赤髪の青年が弾き飛ばされる。
弾き飛ばしたのは


浜面「へっへへ、どうだ俺の頭突きは?」ドヤァ


先程まで動けなかった浜面だった


上条「浜面!?」

浜面「よっ、大将!大丈夫か?」

上条「大丈夫かって…お前、まだ…」


確かに動けるようにはなってる。
だが彼はまだ両手が復活してない


浜面「大丈夫!こんなやつ足だけで十分だ!それよりも早く嬢ちゃん達を!!!」

上条「わかった!!」

浜面「…」

「ふぅ…なめてくれるね、これでも僕は、つyほごぐしゃ!!」ゲシ!!

浜面「わり…喋ってる暇ねーんだ」

819 = 640 :







「どーしたのおねーちゃん?顔に余裕がなくなってきてるよ!?」ザン!ザン!!

アスナ「…っく!!」ギン!ギン!!

「ねえ!子供にやられるってどんな気持ち?ねえどんな気持ち!?」ギン!ギン!!


確かに余裕がない、HPも半分切った。反撃しようにもこの子供すばしっこい


アスナ(反撃を仮にしても、すぐに毒のナイフで攻撃される…)キン!!キン!!

「いーじゃん、さっきの事、了承しちゃえば!!」ギン!ギン!!

アスナ「…っく!!」ガン!!ガン!!

「…もういいや…死ね!」ブン!!

「おおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああ!!!!」ズン!!

「ぶびゃ!?」ドゴ!!

アスナ「!?…カミジョウ君!?」

上条「大丈夫か?」


彼の両手剣スキル《ブレイド・インパクト》によりチビは吹き飛ぶ


アスナ「あ、ありがとう」ス


隙が出来たのでアスナはアイテム欄をいじり『ヨラバタイ樹の葉』を取り出す


アスナ「パク…にがぃ。…気を付けて、あの子見かけによらず強いよ」

上条「そんなにレベル高いのか!?」

アスナ「…と言うより武器が…毒のナイフ使ってくる」

上条「毒のナイフ?…そんなのって!?」

アスナ「私も初耳よ。…でも、間違いない。じゃなかったらさっきの状態異常説明つかないわ!」


「はああぁーーーあ!!」



820 = 640 :

先程ぶっ飛ばしたはずのチビがもう立ってる。
HPはイエローに近いのにまだやるのか!?と2人は心の中で思う


「さっきからそこのツンツン頭のお兄ちゃんには吹っ飛ばされてばかりだね?」

上条「なんなら、次はげんこつでもしようか?」

「それはヤダけど。そう言えばもう1人は心配しなくてもいいの?」

上条・アスナ「「!?」」


そう、先程から佐天の声が聞こえない。
戦闘でもしていれば声の1つや武器の金属音でも聞こえてくるはずだ


「ほら、もうすぐヘッドの芸術作品が出来上がるよ」つ


チビが武器で示す。そこには







「ふむ、そろそろか」


佐天「    」

821 = 640 :

まるで何かの歓声を待ちわびてるかの様な発言。
リーダー格の男は佐天の頭を片手で掴み持ち上げてる。
いくらなんでも13歳の少女を片手で持ち上げられるのか?そう思うかもしれない。
SAOだから出来るのか?それも合ってるには合ってる。
ではどういうことか?








答えは無いからである

















佐天の下腹部から下がない


いや…所々足りない


声を出す口の辺りは下顎からバッサリなく、武器を使う腕も片方は手首から、もう一方は肩からない

822 = 640 :

上条「佐天!!」

アスナ「ひ、ひどい」

上条「くっそおお!!」ダッ!!

「おっと!」シュン!

上条「おっ!?」ブス


チビが投げた針が上条に刺さる


「ヘッドのところには行かせないよ?」

上条「…ごっ!!…あっ!!」

「そこでしびれていな」

アスナ「カミジョウ君!!」

「自分の心配しなよ」ギン!!

アスナ「っく!!」

823 = 640 :

「どうだ、スキルを使わなくても四肢の切断など容易いものだ」


佐天(…ひ…一思いに…)


「…一思いにやれとでも思っているのであろう」


佐天「…」


「だが私の作品はまだ完成ではない。次は君の目を」


佐天(もう…ゆるして…何で…)


何で?    
彼女の頭の中はそれが占める


824 = 640 :

「イッツ・ショウ・タイム」と言ってからまず彼女は顎を吹き飛ばされた。
普通なら激痛で立てない、だがここはSAO、痛覚は存在しない。
過去にもモンスターと戦闘中に耳を切断したことのある彼女、その当時はパニックになったが時間が経てば治ることを知り安心した。
それ以降は対して驚かなくなった、また時間が経てば大丈夫だと。
なので彼女は再び立ち上がりそのまま戦闘を継続した


だが彼女はもっと考えるべきだった。
前回耳を切断したのがモンスターだったことを、今回の相手がプレイヤー、すなわち人間だと言うことを。
しかし、顎を切断され頭に血が上った彼女にそんな余裕は無かった


佐天「…!!」ブン!!


彼女はランス突き系スキル《ピアス・ランス》を発動する


「!?」ブスリ!!


見事に佐天の『ディダス・ストライク』は男の脇腹に命中する。が


「…ニイィィ」


佐天「!?」ゾク!?


不敵に笑みを浮かべる。
その笑顔は学園都市で出くわすようなスキルアウトのレベルではに比ならないほど怖く、何より生理的嫌悪すら感じる



ザシュウウウウウ


・・・ゴト


何かが落ちた。彼女がそう感じた後HPが3割ぐらい減った。気づけば彼女の肩から下の腕が消えてる


佐天(…嘘!?)

825 = 640 :

「ついでにこちらもいただいとくか」ザン!!


まるで貰えるから貰っとくか、みたいな言い方で彼女のもう片方の腕の手首を切り落とした。
手首はそのまま地面に落ち粒子となって消える


佐天(…嘘?…嘘でしょ!?)グラッ


このまま殺されるのではと思い腰の力が抜ける佐天


「おっと!」ガシ


腰が崩れそうになった時男に頭を掴まれる。
ここまで来ると逆に冷静になってくる


佐天(なによ…殺すなら早く殺しなさい…)

「ふん、早く殺せと言わんばかりの目つきだな」

佐天(そうよ…)

「なら、そのリクエストには答えられないな」ザン

佐天(…!?)バタ


今度は彼女の下腹部の傷口から下が切り落とされる。
だが、彼女は暴れたり絶叫したりしない。
それはあまりにも現実離れしすぎて何処か他人事のようになってる


佐天(本当に…これ…私の体なの?…)

「さ、軽くなったことだし。作品を作りを始めようではないか」


それからはゆっくりとスキルを使わずダガーで切り刻まれた

826 = 640 :

彼女はアンコウのつるし切りを思い出した。
やぐらにつるされ、ゆっくりと捌かれる様を。
自分の体も頭を掴まれゆっくりと切られては肉片のポリゴンが落ちる、そして地面に落ちると消える。
HPはジワジワと確実に減ってく、痛みは無いが切られる異物感はある。ヨクワカラナイカンカク




そして時は戻り


グリ


「あっけない…」


佐天(何も…見えない…)


目玉を穿られ視界が無くなる。彼女には闇しか見えない


佐天(このまま死んじゃうのかな……初春ぅーごめんね先に死んじゃって……白井さーんもう一目会いたかったよー……御坂さーん……)


彼女の残り僅かなHP。それだけしか見えない状況。だが


ドサ!


佐天「!?」


体が落ちた感覚。地面に落ちたのだろうか?

827 = 640 :






佐天(やっと止めね…さっさt)


「ヒール・ルイ!!」


佐天「!?」


突然、はっきりした声で言われる言葉。女だ、しかも聞き覚えのある


佐天(何?何が起こったの!?)


キン!!キン!!ザシュゥ!!


「ヌアッ!!」


男の悲鳴そして戦闘と思われる金属音、何が起こったのか彼女には解らない。
更に彼女自身にも変化が起きる


佐天(HPが…全回復した!?)


全回復。薬の様にジワジワ回復するのではなく一気に回復する、もちろんこんなこと初めてだ。
更に体の感覚が戻ってくる、腕、肩、下半身、顎、そして視界も回復する


佐天「……っあ!?」


素っ頓狂な声を出す。まだ横になってる状態だがしっかりと視界も声もはっきりする、腕を見ても自分のだとはっきりわかる


佐天(何がおきたの…)ムクリ


起き上がろうとすると1人のプレイヤーが写る。
細身で自分たちとそう変わらない少女、肩で切りそろえられたシャンパンゴールドの髪、そして右手に持ってる『白金の剣』


佐天「御坂…さん…?」














御坂「あんたは…私の友達に…なにしてんだあああああああああああああああああ!!!!!」


美琴が男に吠える。佐天の声が聞こえたか定かではない、ただ彼女の咆哮は間違えなく友をひどい目にあわせた男に対するものだ

828 = 640 :

きょうはここまで



本当…ラフコフファンのみなさま、ごめんなさい



なんか書いてたらこうなりました・・・・


すんません



ではまた

829 :

実際はラフコフを美化してるだけで快楽殺人集団に情けなんていらないだろ…思いっきりやってください

830 :

みこっちゃんかっこいいな。完全に主人公じゃん
それとくらべて上条と浜面は原作で主人公のくせにあまり活躍してないな…

まあ、ともかく>>1乙です

831 :

SAOの中のとはいえ佐天さんが嬲り殺されるシーンはちょっときついな…美琴さんマジヒーロー
上条さんと浜面ならここぞという時に覚醒するさ!

832 :

いや、何か謝る相手が違うような気が

833 :


>>1って小説版仮面ライダー555って見たことある?
何か似たよう感じがしたんだけど…
知らなかったらスマソ

834 :

>>833

555は自分の1番好きなライダーです


ですので《体術》のスキルとか見たらわかりますよww


作中の雰囲気とかそんなに意識してないんだけどなぁー

835 = 640 :

>>833

555は自分の1番好きなライダーです


ですので《体術》のスキルとか見たらわかりますよww


作中の雰囲気とかそんなに意識してないんだけどなぁー

836 = 640 :

なぜこうなった…

837 :

乙  これ美琴にとってもキツイ  そりゃ激昂するわ  

838 :


このラフコフはSAOから生かして帰すべきじゃないだろ・・・

839 :

>>838
でもザザが生き残らないとシノのんがトラウマ乗り越えられない件
そしてアリシゼーション編が丸ごと没っていう・・・・

まぁこのSSには関係ないんだけどね!ww

840 :

地味に浜面のセリフがかっこいい

841 :

何で佐天さん大丈夫だったん?

842 :

こんな初期に強力なヒール技はゲームバランス崩壊させるだろ!

843 :

確か壁ドン10話でキリトに対してアスナが回復結晶使って全快させてたからありじゃね?

まぁ原作だと超レアアイテムになってるらしいからここで手に入れてるのはおかしいかもしれんが。

御坂△

844 :

上条さんにとってプーや茅場のような自分に曲げないやつと相性わるいんだよな、ローマの狂信者とかな。
プーはリアルでも人を殺してるし本性がグレムリンのマリアンクラスにアニメ化できんかどうかだからな。
茅場は18歳時点で一億稼いでいたり多数の特許持っていて名声を得て恋人がいたのに子供からの夢に全てを捨てたから

845 :

カーディナル「やべっ、ゲームバランス調節しよ」

これで万事解決

846 :

どうも


では、投下します

847 = 640 :




少し遡り


ヨラバタイ樹頂上付近


御坂「うおらああああああああああああああああああああ!!!」ガサガサ


キリト「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ゴソゴソ


達は『ヨラバタイ樹』の頂上まであと数メートルのとこまで来てる。
2人は先の8合目付近で休憩してからここまでノンストップで来ている


御坂(あと少しで)


キリト(『白金の剣』が!!)


御坂「ああああああああああああああああ!!!!!」ガサガサ


キリト「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」ゴソゴソ



そして…


848 = 640 :




御坂・キリト「取った!!」」バン!!


同時に宝箱に手を付ける。
SAOでは宝箱の扱いは最初に触った者の物のなる、なので最初に触った者勝ちなのだ


キリト「どっちだ!?」ゼエゼエ

御坂「私よ!!」ハアハア

キリト「俺だろ!!…直ぐにウィンドウが出るはずだから待とうぜ?な」

御坂「…解ったわよ」


「ようこそ。『白金の剣』を継し者よ」


御坂「わ!?」

キリト「喋るのかよ!?」


「よくぞここまで参った。そなたには十分な素質があるようだ」


御坂「これって、ゲームによくあるアレ?」

キリト「だな」

御坂「うへ、めんどくさ…早読みのスキルとかないのかしら?」

キリト「おいおい、雰囲気を楽しもうぜ?」

御坂「私は基本こうゆうのすっ飛ばす派だから」

キリト「えー…」


「さあ、『白金の剣』と宝物を2つ捧げよう」パカ


御坂「!?」

キリト「くるぞ」


宝箱が開くと同時にウィンドウが開く。
そこには『白金の剣』と『回復結晶』『転移結晶』 が記されてる。




これを手にしたのは

849 = 640 :






御坂「うそ!?私?」

キリト「まじか!?」


美琴であった。コンマ数秒の差で彼女の方が速く宝箱の触ったのだ


御坂「やっーーーーたあああああああああああああ!!!」

キリト「ウソだろ…」ヘナヘナ

御坂「へへーん!!」ドヤァ

キリト「…」

御坂「さっすが私ね!こうでなくっちゃ!」

キリト「…」

御坂「あれーー?あまりのショックに声が出なくなっちゃったぁ?」

キリト「…」

御坂「そーよねー、あれだけ頑張ってたもんねー」

キリト「…」

御坂「…ちょっと、いくらなんでも凹み過ぎでしょ!?」

キリト「だってよぉ…」orz

御坂「はぁ…とりあえず剣見るわよ?」

キリト「おう…」

御坂「ったく」ス

850 = 640 :



美琴がウィンドウを操作する。
アイテム欄の1番上には確かに『白金の剣』と『回復結晶』『転移結晶』が並んでる、彼女はそれを実体化させる


御坂「おぉぉ」

キリト「すげぇ…」


彼女の左手にはピンクと水色の結晶が、右手にはオーソドックスなデザインの白い剣が実体化される


キリト「これが『白金の剣』か…」

御坂「ねぇ、こっちの2つは?」

キリト「ん?あぁ、それは結晶で結構高いアイテムなんだぜ」

御坂「ふーん。で、どうやって使うの?」

キリト「その赤いのだったら手に持って「ヒール・○○」って言うだけで大丈夫だよ」ピ!


喋りながら『白金の剣』を調べるキリト。
彼は剣に触り情報ウィンドウを出す


キリト「…っ!!まじかよ!?」

御坂「?どうしたの!?」

キリト「これ見てみろよ!?」

御坂「?どれどれ……なにこれ?」

キリト「な!?」

御坂「ちょっと…この数値って!?」

キリト「あぁ、どう考えても現時点での平均じゃねーよ」

御坂「ちょ…えっ…だってこれまだ当分上じゃないと」

キリト「10層でも見たことない数値だぜ」

御坂「でも、装備できてるわよ?」

キリト「だから不思議なんだよ…」

御坂「…ま、いっか。とりあえず白金の剣は手に入ったんだし」

キリト「おい!?」

御坂「ってか、どうやって帰る?」

キリト「どうやってって…どうしましょ?」


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