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    元スレ上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」

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    351 :

    何か見づらい気がする・・・
    でも、発想は悪く無いと思う。
    頑張れ!!俺はお前を応援してるぜ!!

    352 :

    SAOの世界ではナンノ能力も持たない禁書勢がどこまで通用するか楽しみ

    353 :

    そんな>>1を攻めるなよ。俺なんかマドマギのキャラ崩壊酷い&誤字脱字酷い&文法の間違いが酷い&オリキャラの攻撃の解説意味分からない&作者の対応がカスなSS見ちまったんだぞ

    354 :

    あれはSSですらない

    355 :

    なんていうSS?

    356 :

    叩きは気にするなとはよく言われるがアドバイスは素直に受けた方がもっと良くなると思うぞ。

    357 :

    >>355ほむら「信じていいの?」俺「ああ!信じろ!」

    真面目に禁書とクロスしてるのはここだけなので頑張ってほしいです
    原作なぞるだけじゃなくて自分なりのアレンジ加えるとそれだけでSSっぽくなりますよ

    358 :

    禁書キャラ無双ならSAOのキャラ出さないで欲しい

    359 :

    認めてた~上手く書けない過去~わから~ない…ままに

    てかさ新着まだ~?

    アスナと美琴の連撃とか、かみやんとキリトの連携プレーが楽しみです

    360 :

    禁書の魅力って能力と魔術の気がするんだけど、それ出さなかったら意味ない気がするの俺だけ?

    361 :

    どうもこんばんは

    今日は早いけど投下しますが、その前に質問が来てるので答えます


    Q、・・・は…に治したら?

    A,これは完全に>>1の趣味です。…でもよかったのですが、なんか気に入らなかったのであえてこうしてます

      一応これからは直していくようにします



    Q,これ、禁書でやる意味なくね?

    A,確かに、禁書の魅力は魔術や超能力を使ったバトルですが、自分はキャラの性格などが結構好きなのでこうなりました

      能力を使ったバトルとかはSAOの中にいるキャラ達には一切ありません

      期待してた方々、まことに申し訳ありません


    では、投下します

    362 = 361 :

    うわあああああああ――


    悲鳴の様な叫び声がボスの部屋に響いた、この部屋にいる全員が金縛りに罹ったかのごとく動いてない。
    それは上条達も同じことだった、目を見開き武器を握りしめその場にいるだけだ。
    リーダーの死、それはこの集団にどれほどの混乱を与えるか、計り知れない。
    それよりもこの世界での死、あまりにも呆気ないと言うか現実味のない死に方。死体も残らない。


    上条当麻は思い出した、昔、仲良くなった少女が少し間を開けたら路地裏で、血まみれになって死んでたことを。

    御坂美琴は思い出した、自分のクローンと言われる存在が、片足を捥がれ機関車に押しつぶされたのを、
    体の中から破裂する瞬間の映像をLIVEで見たことを。

    浜面仕上は思い出した、自分の仕事仲間が自分のリーダーに体を上下に引き裂かれ殺されたことを。


    だが、どれも血が滴り落ち、臓物が外絵出てる生々しいものだった。
    しかし、先ほどのディアベルの死は?ただ砕け散るだけ、あの鉄のような独特の生臭さもない。
    まるでゲームの様に――


    「くっそ」バン

    363 = 361 :

    拳が床に叩きつけられる。上条だ


    上条「なにが、ケームであって遊びではない、だよ・・・」


    彼は救い出せなかった。あと少しで、あと少しで手が届きそうだったのに


    上条「ちきしょう・・・」


    彼の本音がこぼれる


    キバ「・・・何で・・・何でや。ディアベルはん・・・何でリーダーのあんたが最初に・・・」


    「グルゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」


    無慈悲にも、イルファングが再び戦闘態勢に入ったのか、部屋全体を震わせる大音量の咆哮を轟かせる。
    だが、誰もまだ動けない、このまま攻略は失敗に終わり、全層クリアは夢となって消えるのか

    364 = 361 :

    「・・・へたってる場合か!」


    低い叫び声が響く


    キバ「な・・・なんやと・・・」

    キリト「E隊リーダーのあんたが腑抜けてたら、仲間が死ぬぞ!!」

    キバ「くっ!!」

    キリト「カミジョウ!!」

    上条「なんだよ!!」

    キリト「悔しかったら、早く回復体勢になれ!!今のままだと足手まといだ!!」

    上条「っ…そこまで言うかよ!!」

    キリト「いいか!コボルドはまた追加で湧く、それを処理すんのはカミジョウ!!あんた達だ!!」

    キバ「なら自分はどないすんねん!1人逃げるんか?!」

    キリト「そんな訳あるか!決まってるだろ・・・ボスのLA取りに行くんだよ!」


    キリトが剣を構え、上条達の前に立。すると隣にもう1人


    アスナ「1人じゃいくらなんでも無理でしょ・・・私も行く」

    キリト「・・・わかった」


    2人は深く大きく息を吸い


    「「うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」

    365 = 361 :

    イルファングの元へ、声を張り上げながら突進していった。
    その時を同じくして穴から新たなコボルドが湧いた


    御坂「また敵が!」

    キバ「くっそ!!あんな奴らばっか目立たせてたまるか!おい、E隊!雑魚ども蹴散らしに行くぞ!!」


    「「「「おう!!」」」」


    キバ「それと自分ら!!」

    上条「なんだ!!」

    キバ「体力ええ感じになったら、あいつらとスイッチせい!いくらなんでも2人じゃ体力もたん!」

    上条「・・・わかった」

    キバ「E隊追加や!!この後ろ3人に雑魚ども近づけるなよ!!」


    「「「「了解!!」」」」


    キバ「いくでぇぇぇぇ!」


    「「「「おぉぉぉぉぉ」」」」


    ここから再び全体の士気が上がり、ボスへの攻撃が始まった

    366 = 361 :

    「す、すげぇ・・・」


    ここからの攻撃は凄まじいものだった、浜面が呟くのも無理はない。
    特にキリトとアスナの攻撃は見事な物だった、先のコボルドの時もそうだったが流れる様に連携をとってる。


    浜面(キリトがうまいのは、元βからだと思うど・・・)

    御坂(アスナさんもすごい!リニアーであの速さ、とても素人には見えない!)

    上条「・・・」


    美琴や浜面が、キリト達の戦いを見てる最中、上条は違うところを見ていた。
    彼が見てるのは自分のHPゲージ、見つめていたってすぐに満タンに成るわけではない。
    だが、彼は早くキリト達と共に戦いたい、ジッとしているのができない彼らしい思考だ


    御坂「あ・・・」

    上条「?!」


    美琴が小さく反応した、見るとキリトの前には跳ね上がってきた相手の刀。
    前に見た、しかもついさっき。
    それはディアベルを死に至らしめた連続スキルの最初の一手


    浜面「やばい!!」

    御坂「キリト!あぶな――って、あんた!まだ」


    美琴が気づいた時には彼はもう全力でダッシュしてた、彼はこのままだとキリトがヤバい!それだけで体が動いてた。
    キリトは攻撃を喰らった後、体勢を立て直し膝を着いてたがその刹那、アスナがイルファングに突っ込もうとしてた


    「・・・だめだ!!」


    キリトが叫ぶ、先の攻撃で彼もHPを3割ほど持ってかれてる。
    そして、アスナの目の前でイルファングがまさにスキルを発動させ斬りかかろうとしてる


    (・・・・・・まにあえっ!!)


    上条が心の中で叫ぶ、ほぼ特攻の勢いでイルファングに挑む


    「はぁあああああああああああああああああああああああああ!!!」ズドン!!


    上条がソードスキル《ソニックリープ》で突っ込んだ、彼のここ1番の攻撃はイルファングを後ろへよろめかせた。

    367 = 361 :

    キリト「カミジョウ!!」

    上条「大丈夫か?!」

    キリト「あぁ・・・ってか、お前まだHPが――」


    「うちの大将はこうゆう奴なんだよ!!」


    「じっとできないバカってこと!」


    上条「浜面!御坂!お前らまだHPが・・・」

    御坂「あんたに言われたくない!」

    浜面「俺も、仲間を見捨てられる質じゃないんでね」

    キリト「・・・ありがとう」

    上条「はやくPOTして来いよ!それまで持たせる」

    キリト「わかった・・・頼む」


    キリトは上条に例を言うと少し下がり、その場にいる者に向かってありったけの声で叫ぶ


    キリト「ボスを後ろまで囲むと全方位攻撃が来るぞ!技と軌道は俺が言うから、正面の奴だけ受けてくれ!
      無用にソードスキルで相殺しなくても、盾や武器できっちり守れば大ダメージは喰らわない!」


    「「「おう!!!」」」


    その場にいる者全員の声が重なった

    368 = 361 :

    キリトの指示は素晴らしく


    「右水平斬り!」


    浜面「ふんっ!!」ギン!!

    御坂「はぁあああ!!」ザン!!


    「左斬り降ろし!」


    上条「うをっ!!」ガン!!

    アスナ「っせい!!」シュン!!


    上条達は正面切って攻撃せず、ガードして隙ができたところで攻撃する。
    シンプルだが、確実にボスのHPを削ってる。その中でもアスナは


    アスナ「はぁあっ!!」シュンシュン!!!!」


    彼女はイルファングが少しでも硬直すると、透かさず《リニアー》を叩きこむ


    キリト(よくもあんな、危なっかしい・・・)


    しかし、危なっかしいのは何も彼女だけではない


    浜面「っぐ!!」ギャン!!

    上条御坂「「はぁあああああああああああああああ!!!!」」ズザン!!


    彼ら3人も、1人が攻撃を抑え残りの2人が斬り込む。
    典型的なスイッチをしているが、いかんせん前に出過ぎてる。
    エギル達の様に大型の斧や、盾を装備してない彼らにとってボスの1撃1撃は確実に彼らのHPを削ってるのに・・・
    だが、削られてるのはボスも同じだ


    浜面「どっせぇええええええええいいい!!!」ザンン!!!


    彼の攻撃でボスのHPが赤ゲージに突入した。が


    浜面「よっと・・・おろっと」

    キリト「・・・早く動け!!」


    浜面「へ?」

    369 = 361 :

    キリトが叫んだ。
    浜面が着地したのはボスの後ろ、これによりイルファングが《取り囲まれ状態》と感知し、どう猛に吠えた。
    垂直にジャンプすると、己の体を巻き絞ってく。全方位攻撃《旋車》


    キリト(やばい!!)


    キリトは走り始めた、まだHPが回復しきってない、彼もまた体の方が先に動くタイプだった。
    キリトは走りながら愛剣を肩に担ぎ、叫びながらイルファングに向かってく


    キリト「届・・・けぇー―――――っ!!」ザシュウッ!!


    彼の剣がイルファングの左腰に刺さり、そのまま大きな巨体が床に叩きつけられる


    「グルゥウ・・・」


    キリト「今だ!!全員――全力攻撃!!」


    彼の肺の息が無くなるほどの声に


    「「「「「「お・・・・おおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」


    残りの者も叫び声で返した。
    彼らは一斉にスキルを発動させる、色とりどりの光が炸裂する。
    現在イルファングは《転倒》状態で手足をバタつかせてる。
    この状態で一気にHPを0に出来れば彼等プレイヤーの勝ち、
    だが再びイルファングが立ち上がったら今度こそ間違いなく《旋車》が炸裂する。
    いわばこれは賭けだ

    370 = 361 :

    「グウウウウウウ・・・」


    手足をバタつかすのをやめ、イルファングが立ち上がろうとする


    上条「させるかっ!!」


    上条がイルファングに飛び込むが


    「ふぉん!!」ブン


    巨大な刀で薙ぎ払うように振る、


    上条「ふぶるあ!!」


    声にならない言葉を上げる、刀の先が上条の下あごに直撃。彼の下あごは吹っ飛び彼自身も吹っ飛ばされる


    浜面「大将!!」

    御坂「あんた!!」


    2人が駆け寄る、彼の下あごは無く赤く光ってる


    「兄ちゃん!大丈夫か?!」


    巨漢の男エギルも来た


    上条「ごっ・・・ふぁっ・・・」

    浜面「喋るな!」

    御坂「ねえ、ちょっと!死なないでよ!!」


    美琴の目が軽く潤んでる、エギルが冷静に様子を見ると


    エギル「大丈夫、部位破壊でまだHPはまだ残ってる!喉元にポーション突っ込んで大人しくしてるんだ」

    御坂「は、はい!!」

    エギル「後は――」


    キリト「アスナ、最後の《リニアー》一緒に頼む!」


    アスナ「了解!!」


    エギル「あの2人がやってくれそうだ・・・」

    371 = 361 :

    エギルが2人を見つめる、彼の目線の先でキリトとアスナがイルファングに向かって走り出していた。


    キリト「行・・・けぇ―――っ!!」


    キリトが叫ぶとそれが合図のごとく2人はジャンプする。
    まずアスナの《リニアー》が脇腹に刺さる、そしてキリトの剣が右肩から腹まで切り裂く


    「お・・・おおおおおおおおおおおお!!」


    彼は叫びながら剣を跳ね上げる、V字に切られ剣先は左肩から抜ける。
    そして相手のHPは0になった


    勝った


    アインクラッド最初のフロアボス《イルファング・ザ・コボルドロード》はその体を光の粒子に変え消え去った

    372 = 361 :

    ボスが消え去ると同時に雑魚も消滅し、静寂が訪れる。
    部屋も薄暗かったのがいつの間にか明るくなり、どこからか風も吹いてきた。


    キリト(お、終わったのか?・・・)


    キリトはまだ警戒が解けてない、が彼の手に白い手がそっと触れる


    アスナ「お疲れ様」


    アスナの白い手がキリトの手に触れる、全身の力が抜ける。
    メッセージが届く、それはコル、獲得経験が表示された。
    そのメッセージが合図になり皆の歓声がはじけた。
    キリト達は上条たちの元へ近づく


    浜面「お疲れ!!」

    御坂「すごかったですよ!2人とも」

    エギル「コングラッチュレーション!!見事な剣技だったぜ」

    上条「ふぉふぇっとはん!!(おめっとさん!!)」

    キリト「・・・何言ってるか解んないよ」

    上条「ふぉあふぁいあふぉ!!(そりゃないだろ!!)」

    アスナ「・・・っぷ、ごめんなさい」wwwwww


    アスナが噴き出した、上条の下顎がないために舌足らずなってしまう言葉に、我慢できなかったらしい


    キリト「笑うなって・・・っく、上条わりい」wwwwww


    これにつられキリトも笑い出し、美琴、浜面、エギルもつられて笑い出し場は笑顔に包まれる。
    ネタにされた本人はたまったもんじゃないが


    上条「ふ・・・ふふぉうあ(ふ・・・不幸だ)」

    キリト「はぁ・・・まあ、しばらく経ったら元の戻るから。な?」

    上条「ふぉう・・・(おう・・・)」

    373 = 361 :

    この暖かい雰囲気の中、キリトに冷たくキツイ声が後ろから掛けられる


    「―――なんでだよ!!」


    泣き叫んでだような叫びに、場が静まり返る。
    キリト達が振り返ると、鎧を着た男が立ってる


    「―――なんで、ディアベルさんを見殺しにしたんだ!!」


    この男はC隊、つまりディアベルの仲間の1人だ。
    彼の他にもC隊の仲間が立ってる、皆顔をくしゃくしゃにし憎悪に満ちた顔をしてる


    キリト「・・・見殺し?」


    キリトが呟く、彼には言葉の意味がまだ解らなかった


    「そうだろ!!だってアンタは、ボスの使う技知ってたじゃないか!!
    アンタが最初からあの情報を伝えていれば、ディアベルさんは死なずに済んだんだ!!」

    374 = 361 :

    ちょっと、飯の準備してきます

    375 = 361 :

    彼の叫びに残りのメンバーも


    「そういえばそうだよな・・・」

    「なんで・・・攻略本にも書いてなかったのに・・・」


    疑問が広がってく、この疑問から導かれる答えはただ1つ。
    その答えを言ったのは、キバオウ――ではなかった


    「オレ・・・おれ知っている!!こいつ元βテスターだ!!」


    答えたのはC隊の1人、キリトを指差しさらに叫び続ける


    「ボスの攻撃パターンとか、旨いクエとか狩り場とか、元βだから全部知ってんだ!!知ってて隠してるんだ!!」


    全て叫び終えたが誰も驚かない、薄々感づき疑念に思ってた事なのだろう。
    そして、ボスのスキルを見切った時、確信したのだろう


    上条「ふぉあえふぁ!!(お前ら!!)」


    いくらなんでも言い過ぎの彼らに、上条が突っかかるが


    「うっせえぞ!顎なし!!」

    上条「ふぁんあと!!(なんだと!!)」


    確かに、顎がないため何言ってるが解らない、


    浜面「大将、俺が言う」

    上条「・・・ふぁふぁっは(・・・わかった)」


    締まらないと思ったのか、浜面がフォローに入る。
    彼も言いたいことがあるのは同じだ

    376 = 361 :

    浜面「でだ、昨日配布された攻略本に、ボスの攻撃パターンはβ時代の情報だって書いてあったろ?」

    エギル「仮に彼が元テスターなら、むしろ知識は攻略本と同じじゃないのか?」

    「そ、それは・・・」


    エギルも続いた、確かにこのままではキリトの分が悪くなる。
    ここで引いてくれれば丸く収まるのだが・・・
    しかし、事態は悪い方向へ流れてしまう


    「あの攻略本が、ウソだったんだ!アルゴって情報屋がウソを売りつけたんだ!!」

    キリト「・・・なっ!」

    「あいつだって元テスターなんだから、タダで本当の事なんか教えるわけなかったんだ!」


    酷い方向に流れ始めた。
    元々のディアベルの死など事はどこへ行ったのか、今はただ元βへの劣等感や鬱憤が噴火しているに過ぎない。
    このままでは元βを魔女狩りのごとくあぶり出し、下手こくと攻略そのものに影響が出てしまう


    アスナ「あなた達、ね・・・」

    御坂「あんた達ね!」


    ここまで我慢してた2人も、ついに口を挟もうとした


    キリト「・・・」ス


    キリトが両手で2人を制す、そして俯いたまま


    キリト「・・・ごめん」

    377 = 361 :

    2人に聞こえるぐらいの声で、キリトが呟く。
    そして、ふてぶてしい顔で男たちを見てしゃべり始めた


    「元テスターだって?・・・俺をあんな素人連中と一緒にしないでもらいたいな」


    「な・・・なんだと!!」

    浜面「お、おいキリト・・・」


    いきなりの彼の態度と言葉に、一同は沈黙し固まる。だが、彼の言葉は続く


    キリト「よく思い出せよ。SAOのβテストはとんでもない倍率だったんだぜ、その中で何人MMOのハイプレイヤーいたと思ってるんだ?
        今のあんた等の方がまだマシだな」


    侮蔑極まりない態度、周りの目つきが冷たくなる


    「――でも、俺はあんな奴らと違う」


    「俺はβテスト中に、他の誰もが到達出来なかった層まで登った。
      ボスのスキルを知ってたのは、ずっと上の層で刀をつかうMobと戦ったからだ。
      他にもいろいろ知ってるぜ、アルゴなんか問題になんないくらいな」


    彼は言い切った、お前らは元より他のβよりも自分は上の存在だと。だがこれでは・・


    アスナ(・・・いいの、それで)

    御坂(これだと・・・)

    浜面(そこまで覚悟あるのかよ・・・)

    エギル「・・・」


    さっきまで一緒にいた4人は、早くも理解できたのか黙っているが。
    これだと素人上りと、情報を独占する汚い奴、2つのカテゴリーにβテスターを分類できる。
    大半のβは素人上りに分類されるだろう、汚い奴は彼1人になるのだから

    378 = 361 :

    上条「ふぃいと!!(キリト!!)」ダッ!!


    この男は黙ってなかった、いくら他βの者のためとは言えこれではキリトが救われない


    御坂「浜面さん!!あいつ抑えて!!」

    浜面「おし!!」ガシ!!


    浜面が上条を覆いかぶさるようにして抑えた、この時エギルも一緒に抑えた


    上条「ふぁふぃふんあよ!!(なにすんだよ!!)」

    浜面「だまってろ!!」

    上条「ふぇも!!(でも!!)」

    エギル「男の覚悟・・・お前も分かるだろ」ボソ


    エギルが上条に聞こえるぐらいの声で話す、納得したかどうかは解らないが彼は黙る。


    「そんなの・・・βテスターどころじゃねえじゃんか・・・」

    「もうチートだろ、チーターだろそんなの!!」


    今までキリトの言葉にイラついてたのか、一気に罵声が繰り出される。
    チートやチータなど様々な罵詈荘厳がキリトに掛けられる、その中で《ビーター》という奇妙な言葉が聞こえた


    キリト「・・・《ビーター》いい呼び名だなそれ」


    呟くように言葉を出した後、キリトはニヤリとひたすらムカつく顔で辺りを見回し


    キリト「そうだ、俺は《ビーター》だ。これからは、元テスターごときと一緒にしないでくれ!」

    379 = 361 :

    はっきりとした声。
    彼は自らに烙印を押したのだ。元テスターのち、汚い方はこれから《ビーター》と呼ばれる。
    もし、元テスターとばれた人がいても、もっとひどい奴がいる。
    そうなれば元テスターはまだマシな対応を受けるだろう、そしてその敵意は彼《ビーター》に集まる。
    彼のさっきまでの言動は、この流れを作るためだった


    キリト「」ス


    彼はウィンドウを操作する、するとさっきまでの装備から漆黒のコートへ変化する。
    ボスのドロップアイテム《コート・オブ・ミットナイト》まるで、これが《ビーター》の特徴だ、と言わんばかりの目立つユニーク品。
    装備を終えると彼は、奥にある小さな扉へ向き直る


    キリト「2層の転移門は、俺が有効化しといてやる。付いてくるのは勝手だが、所見のMobに殺される覚悟しとけよ!」


    言い放つと彼は歩み始めた、一瞬上条たちの方をチラっと見た。
    彼の眼にはどのように映ったのだろう、何もかもわかってる、そんな眼をしているアスナ、美琴、浜面、エギル。
    そんなの納得いかねえよ!!お前1人で背負って!それでいいのかよ!!
    今にもそんな叫び声が聞こえてきそうだが、浜面に口を抑えられ喋れない上条。
    見ると下顎が復活してる


    キリト(・・・ありがとうな)


    彼はそのまま扉の向こうへ行った

    380 = 361 :

    「ちきしょう!!あいつ!!」

    「なんだよ!!あの言いぐさ!!」

    「このまま後つけて、後ろから襲うか?!」

    「でも、あいつに勝てるか…?」

    「だいたい、あんな奴の後付いていきたくねぇよ…」

    「だよなー…」


    一連の件が終わっても、先に進むものはいなかった。皆、あんな《ビータ》の後を追いたくない、それだけだった


    浜面「…どうするよ?」

    御坂「とりあえず戻る?」

    エギル「そうだな…」

    アスナ「…」フッ


    今まで扉の方を見つめてたアスナだが、突然扉の方へ歩き始めた


    御坂「あ、アスナさん?!」

    浜面「あ~あ、やっぱ行っちゃったよ」

    エギル「ま。いい連携してたし、何か言いたいこともあるんだろ」

    御坂「そんなこと言ってないで!止めなくていいの?!」

    浜面「いいんじゃね?来るな、とは言ってなかったし」

    エギル「ここで止めるのは、野暮だろうよ」


    御坂「そうなんですかね…」

    381 = 361 :

    エギル「そうなんだよ。…どうだ、この後飯でも」

    浜面「いいっすね!」

    御坂「ほら!アンタも行くよ」

    上条「・・・」

    浜面「気持ちはわかるけどな…ここは、な!?」

    上条「・・・あぁ」

    御坂「なら、行こ!!」


    美琴の言葉で、浜面は上条を解くが


    上条「・・・ゴメン…やっぱ俺!!」ダッ

    浜面「ちょ!大将!!」

    御坂「やっぱ行っちゃったよ…」

    エギル「どうするんだ?」

    御坂「どうするも何も…止めに行きますって」

    浜面「て訳なんで。飯はまた今度」

    エギル「あぁ、そうだ!あとキリトに伝言できるか?」


    382 = 361 :

    アスナが扉の奥にあった螺旋階段を進むと、キリトは空いた扉の向こうのテラスにいた。
    彼女はキリトに聞きたいこともあるが、文句の1つでも行ってやろうと思い隣に座る


    キリト「・・・来るなって、言わなかったか?」

    アスナ「言ってないわ。死ぬ覚悟があるなら来い、って言ったのよ」

    キリト「・・・そうだっけ、ごめん」


    謝るキリト。なんて言おうか考えてたが、言えなくなってしまった。
    思い出そうと前を見る、だがその景色に


    アスナ「・・・綺麗」


    思わず本音がこぼれる。
    綺麗、その言葉だけでいいのだろうか、足りない気がする。
    第2層、様々な地形てんこ盛りの第1層とは違い、テーブルマウンテンが端まで連なり。
    その間の草の生えた場所では、牛型モンスターが闊歩している。
    アメリカのグランドキャニオン、アフリカのサバンナ、2つを足したような場所。
    アインクラッド外周後部からの夕日がそれらを赤く照らし、山々を染める。
    一言で表すならすなわち、絶景


    キリト「・・・」

    アスナ「・・・」


    しばし沈黙。だがその沈黙は後ろから聞こえる足音で破られる、今度は誰かが駆けてくるような足音。
    そして、扉を抜けたあたりで止まり激しい吐息が聞こえる


    キリト「カミジョウ…」


    上条「はあ…はあ…」


    上条当麻がそこにはいた、彼にはキリトに言いたいことがある

    383 = 361 :

    上条「キリト・・・お前…いいのかよ…」

    キリト「なにがだよ…」

    上条「何って…お前このままだと、みんなから妬まれるんだぞ!!」

    キリト「それかよ・・・」


    彼が来たのは、キリトがこのままだとアインクラッド中から恨まれる、それを心配しているのだ


    上条「だってそれだと、おま―――」モガ

    御坂「はい、そこまで!!」

    浜面「これ以上は野暮だぜ、大将」

    上条の口を塞いだのは、美琴と浜面だった。
    彼女等は上条が暴走しなよう、抑えに来たのだ。あと


    御坂「ちょっとあんた」

    上条「なんだよ!!」

    御坂「歯、食いしばって」

    上条「へ・・・ふご!!」ドゴ

    浜面「んじゃ、俺も」

    上条「ぼぶ!!」ベシ


    2人に殴られる上条


    上条「なにすんだよ!!」

    浜面「言っただろ」

    御坂「殴らせろって」

    上条「今かよ・・・」

    御坂「そゆこと♪」

    384 = 361 :

    御坂「それはさておき、こいつもそうだけど私も言いたいことがあるの」

    キリト「なんだよ…」

    御坂「キリト君、さっき言ったのは元β…アルゴさん達を守るために言ったんでしょ?」

    キリト「そうだよ…」

    御坂「それが本心ならいいよ。私だってあの状況でキリト君と同じ立場だったら、絶対やってる」

    キリト「・・・」

    御坂「でもね…覚悟はあるの?」

    キリト「覚悟…?」

    御坂「人からね…特異な目で見られるのって相当つらいよ?」

    キリト「・・・」

    御坂「私はね…ある事情で現実ではそんな風な扱いだったの…」

    御坂「でもね…」チラ

    上条「?」

    御坂「私を1人の人間としてみてくれる奴がいて、いい後輩や友達がいたから今も大丈夫なの」






    385 = 361 :

    御坂「孤独になるって、本当につらいよ?」


    美琴の言葉。それは、自分が学園都市でレベル5という特別な存在にある孤独感からの物だった。
    もちろん、妬まれたりもした


    キリト「別に…大丈夫だよ…そのくらい」

    御坂「本当に?」

    キリト「ああ…」

    御坂「男に二言は?」

    キリト「ない。」

    御坂「そう…なら、結構!」ニ!


    美琴はマスク越しに笑うと、上条の元に近づき


    御坂「アンタの言いたいこと、私全部言えてた?」

    上条「ああ…悪いな」

    御坂「別にあんたのためじゃないの、私が言いたかっただけだから」

    上条「そうか」フッ

    386 = 361 :

    浜面「ふっ・・・あ、そうだキリト!」

    キリト「・・・なんだよ」

    浜面「エギルから伝言で『2層のボスも一緒に倒そう』」

    キリト「・・・」

    御坂「あとキバオウさんが『今日は助けてもろたけど、ジブンのことはやっぱ認められへん。ワイは、ワイのやり方でクリアを目指す』だって」

    キリト「・・・関西弁下手だな」

    御坂「やかましい!!・・・で、これは私と浜面さんからの伝言」

    御坂浜面「「また、いろいろ教えてよ!(な!)」」

    キリト「…あぁ」

    アスナ「…なら、私からも伝言があります」

    387 = 361 :

    キリト「へ?」

    アスナ「ってか、みんなに聞きたいんだけど。なんで私の名前知ってるの?」


    キリト「え?」

    浜面「ほ?」

    御坂「え、え~っとアスナさん、自分のHPの下何か書いてないですか?」

    アスナ「・・・え?」

    御坂「パーティ申請した時に出るんですよ・・・だから、名前分かったんです」

    キリト「もしかして、パーティ組むの初めて?」

    アスナ「・・・うん」

    浜面「・・・まぁ、分かったからいいんじゃね?」

    キリト「・・・だな」

    アスナ「そっか・・・ここに書いてあったんだ。なんだ、みんな名前知ってるから、知り合いかと思っちゃった。そうだったのね」


    不意に笑みがこぼれるアスナ、たびたび見るがやはり


    キリト(綺麗だ・・・)

    浜面(美人だよな~・・・滝壺には劣るけど)

    御坂(かわいいな~・・・)

    388 = 361 :

    ―――しばらくして―――


    キリト「・・・じゃあ、俺行くわ」

    浜面「おう!!」

    アスナ「またどこかでね…」

    御坂「気を付けてね」

    上条「…」

    浜面「ほら、大将も」

    上条「・・・あぁ」

    御坂「言いたいことあるかも知れないけど、ここは見送ろ。ね?!」

    上条「・・・」

    キリト
    「カミジョウも…ありがとうな、心配してくれて」

    キリトはそう言い残し階段を降りそうになった時


    上条「キリト!!」

    キリト「?!」

    上条「キリト!!俺はお前の考えを認めないし、認めたくない!!」

    キリト「…」

    上条「だけど、お前が嫌われるような汚い奴じゃないことを俺は知ってる!!」

    キリト「…」

    上条「だから!お前がどんなに不幸になろうが、嫌われようが俺はお前を救って見せる!!必ずだ!!」

    キリト「・・・そうか」

    上条「あと、お前がつらくなったら…その時は!俺達を頼れよ!!」

    上条「仲間だろ!?」

    キリト「…仲間…か」

    上条「だろ!!」

    キリト「かもな…」フッ

    キリトは軽く笑い、上条達の方を見る

    キリト「・・・カミジョウ!!…ありがとう」

    上条「ああ」


    こうして、2人はその場を去った

    389 = 361 :

    今日はここまで

    いや~やっと、第1層終わったよ!俺ガンバッタ!!


    これも、皆さんのおかげです!!







    …いや、マジで、こんな駄文を読んでくださってありがとうございます。


    最後締めがgdgdだし、なんだろこれ…


    これからも、まだまだ続きます。


    後、質問ですが。
    第2層の前にこの1カ月の学園都市での出来事を投下するか、そのまま第2層に行くか迷ってます。


    どちらもストックはあるので、何かしらご意見をいただくと幸いです


    では、また来週

    390 :

    学園都市の方も見たいなぁ

    391 = 357 :

    学園都市の方も希望します
    何度も言うが原作の流れから一歩踏み出そうぜ

    393 = 361 :

    >>391

    それも最初のQ&Aで書こうと思ったんですが


    なるべくアニメ基準で行きたいのと、原作流れではないとSAOキャラが描写不足になってしまう恐れがあるからです

    もちろん、禁書勢独自の攻略編も書いてますし、絶対に投下します


    ですので少しの間、我慢お願いします

    394 :

    ここのキバオウさんは綺麗なキバオウさんだな

    395 :

    う~ん学園都市かな?

    396 :

    学園都市の様子は見たいね

    期待してるぞ!

    397 :

    禁書勢だとだれが一番活躍すると思う?

    398 :

    そういえば一方通行と番外個体どうした?いても無双するけどいないと寂しいなぁ。

    399 :

    面白いな

    400 :

    学園都市では誰がどう動いてんのか気になります


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