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    元スレ上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」

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    701 = 640 :

    キリト「えーっと…」

    初春「あ、ハルです」

    キリト「ハルさん、何?」

    初春「その剣のアイテム名って分かりますか?」

    キリト「たしか…『プラチニウム・ソード』だったかな?」

    初春「略して『白金の剣』…滝壺さん!!」

    滝壺「うん、まちがいないかも」

    御坂「どうしたの、2人とも?」

    滝壺「きりと、みさか」


    キリト・御坂「「?」」


    滝壺「その剣の場所解るかも」

    702 = 640 :

    今日はここまで


    やっぱ寝てる人の顔に落書きは定番ですよね?


    ではまた

    703 :

    >>1

    落書きは定番ww

    705 :

    乙でした

    落書きと言えば、「肉」でしょう

    706 :

    乙だにゃ~ん

    707 :

    ほっぺに三本線、鼻の下にチョビヒゲ、瞼に目玉は定番

    708 :

    あれ?βでの最高到達点って10層じゃなかったっけ?

    709 = 640 :

    >>708


    素に間違えました


    ごめんちゃい

    710 = 708 :

    >>709
    許しちゃう

    711 :

    >>709
    このSSッ!!読まずにはいられない!!

    ってことでいつも更新楽しみにさせてもらってます。

    所で筆者さんは劇場版禁書目録見に行くんでっか?自分はどうしようか考え中なのですが……

    712 = 640 :

    >>711


    余裕があったら行きたいですね…

    713 :

    近くに劇場がないorz
    DVDを待つしかないのか…

    714 :

    次はいつ更新ですか?

    715 :

    >>714


    基本週末です

    716 :

    乙です!
    ちなみに自分は禁書映画の初日舞台挨拶に行きます

    717 :

    >>716 めっちゃ裏山 楽しんで来い

    718 :

    乙です!!!
    俺は友達といってくることになってる

    719 :

    みなさん、こんにちは!!


    禁書の映画観に行きたいな…



    なんて彼女に呟いたら

    「なにそれ?」

    って言われました…




    今日は夜に用事があるので今から投下します



    下手したら次の居たに行くかも…

    720 = 640 :

    5層・セコイア変なショップ前



    滝壺の発言の後、御坂とキリトは血相を変えて滝壺に近づき


    御坂・キリト「「どこ、どこ、どこどこどこ!!!!????」」


    と滝壺に迫った。
    あまりの勢いに周りはドン引き、それだけ彼らにとっては重大な事なのだろう。
    さて、彼らの質問に対し彼女は淡々と答える


    滝壺「確か『変なショップ』に居たNPCがね『白金の剣』がどうだこうだって呟いてた」

    初春「私も聞こえてたんですけどよく聞き取れなくって…」

    滝壺「そのあとお店出て何処かへちゃった」


    とのこと。つまり常に一定の場所を往来するNPCのようだ


    キリト「とりあえずその『変なショップ』に行ってみよう」


    で、現在に至る。
    先ほどから『変なショップ』と言われるところ、これは各層に1店舗ずつある店である。
    内容は雑貨から希少な武器等様々な物を販売してるが、1番の特徴はその層の雰囲気と相反することである。
    例えば第4層の店はアラブ系なのに対し、第5層はエスニック系だ。
    また、販売してるアイテムは日替わりでランダムに変わる、なので浜面の『ミナレット・ソード』の様に下層の割にいい武器も手に入ったりする。
    プレイヤー出店の店が少ない現在ではかなり重宝されるのだが、いかんせん値段が高く浜面は持ち金の8割を出したとか。

    さて御一行だが



    721 = 640 :

    滝壺「あれ?」

    初春「いませんね…」

    御坂・キリト((やっぱり…))

    空振りのようだ。しかし、NPCには変わらないつまりは


    アルゴ「ここで待ち伏せしたらいいんじゃないカ?」

    キリト「いや…それじゃいつ来るか解んないランダム型だと時間の無駄だ」

    御坂「それに、NPCなんだからこの街に居るでしょ?なら探しちゃいましょうよ!」

    アスナ「私もそれに賛成ね。この人数なら手分けすれば早く終わりそうですし…」

    浜面「俺もその意見に賛成だ、とっとと探そうぜ」


    ってことで、2グループに分かれて探すことになった

    722 = 640 :

    美琴サイド


    アスナ「探すって言ってもねー…」

    御坂「まあ、NPCだしこの街からは出てないでしょ」ガシャン

    初春「それに町の家の中にヒントあるかも知れませんよ!?」ガサゴソ



    などと、話しながらめぼしい家に入りNPC探してる。
    人の多い施設は既に見てるし、それに人が多いのなら情報の1つでも出なくてはおかしい。
    なので人気の少ない家を探してるのだが


    アスナ「だからと言ってその探し方はどうかと思うわよ?」

    御坂初春「「へ?」」


    呆気にとられる2人。
    現在2人がしてるのはRPGのお約束、めぼしい家に入りツボを割ったりタンスの中の物色すること。
    ゲームだからいいがどう見ても『強盗』にしかみえない


    アスナ「もう少し丁寧に探したらどうかな?…」

    初春「だってめんどくさいじゃないですか?」ガサゴソ

    御坂「そうよ。どうせ私達が出たら綺麗になってんだしさ」ガッシャーン

    アスナ「いえだからと言ってね。それはちょっとね…?」

    御坂「あ!お金みっけ!」

    初春「回復薬ありましたよ!」


    アスナ「ちょまてや!?」


    もう1度言うが、これは情報の為に物色してるのであり決して『強盗』ではない。
    だが、傍からみたらどう見ても「美人怪盗3人組」である。

    全身タイツ着てりゃいいのになぁ…


    アスナ(まだ、このゲームに慣れてないのかなぁ…)

    723 = 640 :

    キリトサイド


    キリト「あったかー?」ガサゴソ

    上条「全然!」ガッシャーン

    土御門「見当たらないぜい」パリーン

    浜面「そろそろ違う家に行くか?」ドカーン

    滝壺「それがいいかもね」ガサガサ


    こちらチームは悪びれる様子もなく物色している。
    重ね重ね言うがこれは『強盗』ではない、と言いたいが…
    彼らは思い切りがいいのか《破壊不能オブジェクト》以外は徹底的に動かすか壊すか物色している。
    こちらは野郎が多いのでどう見ても『窃盗団』にしか見えない、部屋など散らかり放題で見ちゃいられない。
    ちなみにキリトは最初は抵抗があったらしいが、今では1番派手に物色している

    724 = 640 :

    アルゴ「お前らも派手にやるナー」メリメリメリ

    キリト「?お前はやらないのか?」バコーン

    アルゴ「まーナ。キー坊1つ忠告しとくヨ」

    キリト「?」ガラガラ

    アルゴ「NPCもいろいろいてな、何やっても怒らない奴ト」シュタ


    喋りながら窓枠に足を掛けるアルゴ、ふと疑問に思うキリトだが答えはすぐにわかる


    アルゴ「怒るやつもいるんだゼ!?」


    バタン!!


    彼女が言い終わると玄関の扉が勢いよく開く。
    そこにはゴリマッチョのスキンヘッドのおっさんが鼻息を荒くして立ってる


    「お前!わしの家で何晒しとんじゃあ!!?」


    キリト「え?っえ!?」オロオロ

    アルゴ「がんばれヨー」


    そう言って彼女は窓から逃げ出した


    キリト「はあ!?」

    「覚悟できてるんじゃろうな!?」ビキボキ

    キリト「っちょ…カミジョウ!ツッチー…」


    そこで彼は今の事態を把握する。
    部屋を見ると中には誰も居なくキリトとNPCのおっさんの2人だけだ、上条達4人の姿はどこにもない。
    窓の外を見ると小走りで逃げてるのが見える、つまりは彼は置いてけぼりを喰らったのだ


    キリト「っちょ…これはですね。あの…」


    戸惑うキリト。
    現実世界でもこのような事はしないしすることもない、ましてやこんなゴリマッチョに切れられることも


    「往生しいや!!」







    キリト「っちょ、っま・・・・アーッ!!」


    キリトはゴリマッチョのおしおきを喰らった

    725 = 640 :

    美琴サイド


    御坂「これで6軒目か…」

    初春「なかなか見つかりませんねー…」

    アスナ「…そもそもNPCを探してるのに何で家を物色するのよ?」

    御坂「物のついでよ」

    初春「です!!」

    アスナ(完全に強盗の思考じゃないの!)


    と心の中で突っ込むアスナ。だが彼女は聞きたいことがあった


    アスナ「ねえハルさん。聞きたいことがあるんだけど」

    初春「?なんですか?」

    アスナ「NPCの特徴ってどんなの?男ってのはわかったんだけど」

    御坂「そう言えば聞いてなかったかも」

    初春「ああ、言ってませんでしたね。すみません」

    佐天「もう、抜けてるぞ初春」

    初春「うわ!びっくりした!?」

    アスナ「あらルイさん」

    御坂「槍の整備終わったの?」

    佐天「はい!終わりました」

    御坂「ちょうどよかった、佐天さんも探すの手伝ってよ」

    初春「物色してもなかなか見つからないんですよー…」

    佐天「ふん!この私にかかれば直ぐに見つけるさワトソン君!」

    アスナ「いや、ワトソン君じゃなくってNPCの外見」

    初春「あ、そうでしたね。えーっと」

    初春「見てくれはアスナさんみたいに黒いフードマントを被ってるのですが」

    佐天「ほうほう」

    初春「1つ特徴がありました」

    御坂「どんな?」

    初春「鼻です。ソルダートJみたいな鼻です!」

    佐天「なるほど…」


    御坂・アスナ「「いや、わかんないから」」

    初春「えー…じゃあサイボーグ009の002」

    御坂「う、初春さん。何かに例えるんじゃなくって」

    アスナ「何かに描いてくれると嬉しいなって…」

    佐天「こんな奴です」

    すると佐天が自分の槍を使って地面に描きだした

    佐天「<こんな感じの鼻です」

    726 = 640 :

    御坂「あぁ、漫画みたいな長鼻ね」

    アスナ「これだったらすぐにでも見つかりそうなんだけどね」

    初春「そうなんですよねぇ…」

    御坂「とりあえず探しましょ」

    佐天「なら、あそこ行きません?」ピ!!


    佐天が指差す。そこにあるのは今までの民家と違い『セコイア』では珍しいレンガ造りの建物


    アスナ「役場って『GM』がいたとこでしょ?」


    彼女が言ったとおり、かつてはそこには『GM』基アーガスの社員がいたところである。
    通常ならそこで様々なサービスを受けられ、プレイヤーで賑わってたのだが。
    SAOがデスゲームになって以降、もぬけの殻でありNPC以外はだれもおらず閑散としている。
    しかも役場はほぼすべてが《破壊不能》オブジェクトであり宝箱もない。正直あるとは思えないのだが


    アスナ「何もないと思うわよ…」

    佐天「でも、行ってみないとわかりませんよ?」

    御坂「まあ、佐天さんの勘はよく当たるし…行ってみましょ!?」

    初春「そうですね」

    アスナ「…ならいいけど」

    727 = 640 :

    セコイア・役場内


    役場と言っても現実の物とそう大差はない。
    規模で言うと田舎の村役場程度の平屋で、カウンター2つと奥に机の並んだ事務所が広がっている。
    隣に6畳ぐらいの町長室がある大雑把な作りだ


    「こんにちは」


    と笑顔で彼女たちを迎えるNPC。奥にも何やら作業をしてる者数人いる


    御坂「そんなにいないのね」

    アスナ「でも、これならそんなに時間かからなそうね」

    佐天「ぱっと見長鼻いませんねぇー」

    初春「とりあえず見て見ましょ?」


    それから彼女たちの探索が始まった。
    と言っても、見て回るだけで『物色』できるわけではない。
    ただNPCの顔を見たり部屋にあるものを見たりするだけで直ぐに終わる

    728 = 640 :

    アスナ「やっぱ無いわねー…」

    御坂「そうですねー…」


    役場のベンチに腰掛ける2人。精神的に疲れてきたのか、顔の表情もどこか重い


    佐天「御坂さん!アスナさん!!」

    御坂・アスナ「「!?」」

    佐天「こっちです!」チョイチョイ


    村長の部屋から軽く顔だして2人を呼ぶ彼女。
    むろん呼ばれた2人は部屋に行く、そこでは村長が自分のデスクに伏せ寝している。
    初春は壁に掛かってるレリーフを見ている


    御坂「どうしたの?」

    初春「御坂さんこれ!」

    729 = 640 :

    彼女が指差す。
    そこには壁一面の大きさになる青銅製のレリーフ、とても巨大だ。
    描かれてる内容は、天までに伸びる巨大樹と風にマントを靡かせた1人の剣士。

    その剣士の手にはしっかりと片手剣が描かれてる


    アスナ「これって…」

    佐天「あとここ見てください!」


    そう言って端っこに書いてある文字を見せる。
    そこにはこのレリーフのタイトルだろうかこのような文章


    『ヨラバタイ樹と白金の剣士』


    と書かれてる


    御坂「『白金の剣士』…それって!?」

    佐天「多分、御坂さん達が探してる剣のことかと」

    アスナ「じゃあ『ヨラバタイ樹』って!?」

    初春「その剣のありかじゃないかと…」


    ここに来てやっと手がかりが手に入る。
    しかし、問題も浮上する。名前の通り『ヨラバタイ樹』とは大木の事であろう、
    しかしここは森の層でありこの層に生える木はすべて優に100Mは超える巨大樹木ばかりだ。
    その中から『ヨラバタイ樹』1本を探すのは並大抵のことではない。どうするか


    「うっ…うーん」


    悩んでると声。どうやら先ほどまで寝てた村長が目を覚ましたらしい

    730 = 640 :



    「…客人か?」


    御坂「あ、すみません勝手におじゃましちゃ…」


    言葉が詰まる。他の3人も村長を見ると


    「「「「あああああああああぁぁぁぁ!!!!」」」」


    驚き大声を上げてしまう。
    そこには顔の整ったオールバックの男性、そして特徴的な長鼻。


    そう、彼こそが探し求めてたNPCだ!


    731 = 640 :

    「おぉ、そのレリーフに興味があるのか?」


    御坂「これに描かれてるのって!?」


    「いやー若いのに見る目がある」


    御坂「いやちょっと」


    「せっかくなので、この絵について教えてあげようじゃないか」


    御坂「そんなことイイですから質問に」


    「そもそもこの絵な」


    佐天「御坂さん、無駄ですって」

    アスナ「諦めて聞いてあげましょ」

    御坂「…わかった」

    初春「めんどくさいですね」


    彼女たちの気も知らず村長は話し始める。NPCとは勝手な物だ


    「かつてあった―――」



    長いので訳す

    732 = 640 :

    かつてこの地は平和ではなかった。
    妖霊大帝オドロームとその軍団に襲われ、人々は怯えながら生活を強いられてた。
    そして、オドロームの魔の手はこの『セコイア』にも近づきつつあった。
    ある日『ノビタニャン』と名乗る者がこの街に現れた。
    その者は

    「この町の西にある『ヨラバタイ樹』の頂上に『白金の剣』がある」

    と言った。しかし『ヨラバタイ樹』はこの『セコイア』付近では1番高い木、誰もが登れないと思うし「危険だからやめる様」と告げた。
    だが彼はその言葉を聞かず「登って見せる」といい『ヨラバタイ樹』を登り始めた。
    人々は心配そうに見守るが『ノビタニャン』は軽々と登って見せた。
    そして、木から降りた彼の手には『白金の剣』が握られていた。
    彼は手始めに『セコイア』に1番近いオドローム軍勢を討伐に行った。
    すると彼は見事にその軍勢の大将に勝って見せた、人々は大いに喜び彼を何時しか『白金の剣士』と呼ぶようになった。
    しかし、これに激怒したオドロームは全軍で『セコイア』に進軍し自らも前線に赴いた。
    だがその時には『白金の剣士』『ノビタニャン』の元にはドラモン・ジャイトス・スネミス・シズカリアの強者4人が集まってた。
    そして彼等5人は見事に妖霊大帝オドロームをその剣で引き裂き、勝利をつかみ取った。

    『セコイア』に平和が訪れたのだ。
    そして、『白金の剣士』『ノビタニャン』は再び『ヨラバタイ樹』に登りその頂上に『白金の剣』を戻し、この地を去った


    「―――ってな訳だ」

    733 = 640 :

    と1時間近く聞かされた4人であるが、アスナ以外の3人は


    (((早読みしたい…)))


    と思っていた。しかし、重要な話には違わないので


    初春「御坂さん!!」

    御坂「ええ、この街に西ね」

    アスナ「キリト君たちにも伝えなくっちゃ」

    佐天「もう土御門さん達に伝えました「すぐ行く」だそうです」


    「―――あぁ、そうだ。君たち」


    「「「「!?」」」」


    「『白金の剣』を手に居れたら私のとこに来るといい、いい物をあげよう」

    734 = 640 :

    今日はここまでです。

    RPGのお約束、物色と長老キャラ(村長)的な物を今回は入れて見ました。

    村長の回想はゲームみたいにあえて無駄に長くしてそれっぽくしてみました


    でその回想ですが、とある国民的漫画の大長編を基に書いてみました


    ってか、白金の剣の時点でなぁ…


    ではまた

    735 :

    あれもSAOみたいに精神が中に入ってるよな

    736 :

    >アスナ「ちょまてや!?」
    キャラ崩壊しすぎwwwwww

    737 :

    あえて言うドラ●もん!!

    738 :

    うわ、懐かしい!
    家族で見に行ったなぁw

    739 :


    浜面のミナレット・ソードって大体どれくらいのレベルなの? にゃあ

    740 :

    夢見る力がある限りできない事は何もない!

    741 :

    >>739


    キリト曰く「中盤まで使える」だそうです。

    まあ、クラインと同じ《曲刀》なのであるスキルへの布石です

    742 :

    乙にゃん♪

    743 :

    こいつら普通にこのままギルドになりそうだな
    アスナがKoBに入る未来が想像できない

    745 :



    あれの武田の歌よかったわー

    746 :

    今日くるかな?

    747 :

    どうも、こんばんは


    さて投下しましょう

    748 = 640 :

    ミコトから剣の情報を聞いた俺達はすぐさま合流すると、そのまま『セコイア』の西にある『ヨラバタイ樹』へ向かいことにした。
    流石に全員は多いので行くのは俺とミコト、アスナとカミジョウにハマーにルイが行くことにした。
    残り4人は留守番、もしくは攻略会議に出てくれるらしい。
    本当にありがたい


    キリト「早く行け!」ゲシ

    上条「いって!!」

    浜面「まだ怒ってるのかよ!?」

    キリト「あのなぁ…」


    確かに俺は今機嫌が悪い。何故か?
    先ほどこいつらと物色(と言う名の強盗)に付き合ってると家主のNPCに見つかりこってり絞られた。
    ちなみにこいつ等は俺を見捨てて逃げた。怒らない方が少ないだろう


    佐天「いいじゃないですか、話のネタになりますし」

    キリト「話のネタって…あのなぁ」

    御坂「グジグジと器の小さい男ねー」

    アスナ「キリト君って意外に女々しいのね…」

    上条浜面「「」」ウンウン

    キリト「お前らなぁ…」プルプル


    俺は今すぐにでも大声で説明したかった。
    今までに感じたことのない恐怖と苦しみを!!
    …だが、それ以上にその時のことを思い出したくないのでやめとくことにした。



    ……本当に思い出したくない

    749 = 640 :

    『セコイア』を出て1時間以上たっただろうか、いまだに『ヨラバタイ樹』は見つからない。
    この第5層『セコイア』の名前の通りやたら高い木しかない、しかも全部同じような物。
    休息がてら近くの沢が流れてる斜面で昼食込の休憩に入る


    御坂「見つからないわねぇー…」モグモグ

    上条「まあ、そう焦るなよ。まだ1時間しかたってないだろ?」

    御坂「でもー…」

    上条「はいはい、おちつこーなー」ナデナデ

    御坂「ふぇ!ふぁ!?…」シュポン!!

    上条「み、御坂!?」


    キリト「…」

    750 = 640 :

    キリト(なんだこの甘い空間。カミジョウがミコトの頭撫でたら、ミコトが顔を真っ赤にして気絶したぞ!?)


    俺はある疑問が浮かび浜面に聞く


    キリト「なあ、ハマー」ボソボソ

    浜面「なんだよ?」ボソボソ

    キリト「あの2人、そのー…つ、付き合ってるのか?」

    浜面「うんにゃ、付き合っておらんよ」モグモグ

    キリト「は!?」


    あれで付き合ってないのかよ!?


    佐天「御坂さんの片思いなんですよ、あれでも」ボソボソ

    キリト「…マジで?」

    アスナ「そうらしいわね。ハルさん曰くあれでも落ち着いた方らしいわよ」ボソボソ

    キリト「あれで落ち着いたって、前どんだけだったんだよ…」

    佐天「前は漏電してましたね」


    キリト「あっぶな!?」


    ミコトが学園都市の超能力者、御坂美琴なのは俺もアスナ、アルゴも知ってる。
    本人は


    御坂「あまり言いふらさないでね…」


    と言ってるし、俺達も言いふらすつもりもない。
    本人も気にしてるのか、顔をターバンで覆い顔を隠してる辺り自覚してるのだろう。
    ただその姿はめちゃくちゃ目立つが…
    それよりもTVに出たりする有名人が目の前に居ることに驚いたし、話を聞くといい奴だってのも分かった。
    何よりこうやって恋もする俺達と変わらない子供だってのがよく解った


    キリト「…にしても、あれだけ解りやすいとカミジョウも気が付くだろ?」


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