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    元スレたしかあったジャンル「ベトナム帰還兵」

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    401 = 395 :

    放課後

    「ヨロシクオネガイシマース!!EYAAAAAA!!」

    新畑「部長!豊作ですね♪」ドッサリ

    畑部「そうですね」(男君もきてくれたし、フフ…)

    畑部「悪天候が続いた割には…ん?」

    「肉もう焼くぞー!!」ジュウウゥゥゥ

    (うわぁ、初めて参加したけど豪華だなぁ…)

    新畑「部長?どうかしたんですか」

    畑部「い、いえ」(この胸騒ぎは……)

    402 = 395 :

    カンカンカンカン!!

    (ん、なんだこの音?鐘?)

    畑見「ヤツらが来たぞォー!!」

    畑部「やはり…来ましたか…」

    新畑「へ、何です?ヤツら…?」

    畑部「そういえばあなたはまだこの部に入って間もなかったですね……奴等は――」

    外人「オーウ!!オマツリノアイズカナンカデスカ?」

    畑部「―――奴等は人の形をした害虫です」

    新畑「!?」ポトッ

    403 = 395 :

    パカラッ、パカラッ!!

    「ハァッ!!ハイヤアッ…!!」


    畑部「いいですか。新畑さん」ガシッ

    新畑「は、はい」(なんか部長さん怖い…)

    畑部「奴等はタルタロスの落とし子、地の果てよりやってくる蛮族共……」ゴゴゴゴゴゴ……

    新畑「ぶっ、部長さん…?」

    畑部「ひとたび動きだせば、我々より遥かに少ない食糧で戦い、我々より遥かに多くの苦痛に耐え、我々より遥かに少ない睡眠で遥かに長距離を疾走する……」

    新畑(この雰囲気、いつもの温厚な部長さんじゃない…)

    畑部「奴等は人にして人に非ず…獣に同じ……我々農耕民の永遠にして最悪の宿敵―――」

    新畑「……」ゴクッ

    畑部「…遊牧民だ」

    404 = 395 :

    パカラッ、パカラッ!!

    「急げっ!ヤツらに迎撃の準備を与えるなっ!!」

    「おおッ!!」


    畑部「野郎共ッ!!戦争だあぁぁ!!体育倉庫からバットと投槍を!!ハードルと跳び箱でバリケードを築けッ!!!」

    「へ?どうしたんだあいつら…?」「何が起こるんだ…?」「戦争って一体…」ザワザワ

    「ハッ!!急げっ、お前らッ!!時間がないぞ!!!!」ガチャガチャ

    国部「ちょ、ちょっと部長さん。コレ何の騒ぎ?」

    畑部「我が部は創立以来ずっとヤツらと闘ってきました。ここは我々にまかせておいてください……」

    国部「言ってる意味がよくわからないんだけど…」


    新畑「そんな…闘ってきたって…遊牧民って一体どんな……」

    「文明を憎み弱肉強食の世界に身を置いている野蛮人だ…奴等は狼の群れ……手当たり次第に獲物を喰い殺す……」ガチャ

    「悪魔の子だ…虚弱児を殺し、騎乗出来なくなった老人を草原に置き去りにするんだぞ………」ギシッ

    「奴らは生まれた時片方の頬の肉を削がれその血で全身を塗りたくられる…足は常の乗馬によって退化していて……」ゴトッ

    新畑「ひいぃぃぃ…」ブルブル


    (これってまさか…)

    406 = 395 :

    ヒュンッ

    「ぐわぁっ…!?」ドサッ

    畑部「クソっ!!早すぎる…!!」

    新畑「きゃあああああああッ!?」

    国部「な、なんなんだよ…コレ」

    「ファンタスティック!!」

    408 = 395 :

    ―――ザッ
      
    「よう、虫ケラのように地を這いつくばる憐れな農耕民共…」

    (はぁ…やっぱり……)

    畑部「黙れ、獣のように移住を続ける害虫共。さっさと我々の土地から去れッ…!!」

    「我々の土地?フッ、笑わせるな。一生をくだらない土いじりで過ごし、神聖なる大地を汚す家畜以下の連中が何を……」

    畑部「貴様らはその家畜以下の連中とやらに依存しなければ生存すらままならん害虫だろうが……!!」

    「フフフ、その通りだ。自らの立場がよぉ~くわかってるじゃあないか」ニヤッ

    畑部「……」

    「そう、貴様らは我々にとって大切な大切な―――」

    「略奪すべきエサ!!資源だッ!!!それ以上でも以下でもないッ!!!!」

    畑部「……害虫共があッ!!」


    新畑「あっ…ひぃ……」ブルブル

    「タタール!?タータル共ガキタネ!?ママ!!!」ブルブル
        
    ジュウウウゥゥゥ…

    「…腹減ってきたな」

    409 = 395 :

    「勇敢なる蒼き狼の子等よ!!殺せえぇぇ!!奪いつくし犯しつくせえぇぇぇ!!!!」

    「ハイヤアアァァァァ!!」

    畑部「来るぞ!膝をつき投槍を前列45度、後列水平の角度で構え食糧を中心に円陣を組めッ!!」
       
    「おおッ!!」

    新畑「ぅぁ……」ヘタッ

    畑部「決して円陣を乱すな!!死んでも食糧を守り抜くんだ!!!!新畑は私の後ろについていろ!!」

    「え、何…どうすれば……」ポツーン

    ヒュンッ

    「ぐぁッ…!!」

    新畑「ぶっ、部長さん……これ…」

    畑部「安心しろ、矢じりは丸めてある……死にゃせん、多分」

    新畑「たっ、多分って…すごく痛そうに悶えてるんですけど……」

    「うがああああ!!痛ってぇ!!痛ってえぇよぉおおおお!!」ゴロゴロ

    畑部「そうなりたくなかったらしっかりと槍先をそろえろ……そうすればあたらん、バリケードもあるしな」

    410 = 395 :

    ヒュンッ、ヒュンッ

    「ぐおおっ!!」

    新畑「部長さん!!弓が雨みたいに…!!このままじゃやられっぱなしですよぅ!!」

    畑部「落ち着け、円陣を乱すな……乱しさえしなければ奴等が突っ込んでくることはない」

    新畑「そ、そうなんですか?」

    畑部「ああ、奴等の装備は機動力をフルに生かすため基本的に弓だけの軽装だ…接近戦にはむかない……」
        
    ヒュンッ

    新畑「ひぃっ…!」

    畑部「奴等の狙いはその機動力を生かし全方位から弓を射って我々の円陣を乱すこと……」

    畑部「少しでも円陣を乱したら最後、奴等は突撃をかけ我々をひっかきまわし一人残らず殲滅する」

    新畑「殲滅…それって……」ブルブル

    畑部「まぁ捕虜になった所で奴隷として交易で売っぱられるんだけどな。我々に出来る事は…」

    新畑「でっ、出来る事は…?」ガクブル

    畑部「奴等がしびれを切らして円陣に突っ込んでくるか、矢玉を使い果たすまで耐え続けることだ」

    新畑「そんな…」


    「肉焦げてるんですけど……」ジュウウゥゥゥ

    411 = 394 :

    好きだなこういうの

    412 = 395 :

    パカラッ、パカラッ!!

    「クソっ!さすがは畑部だ!!素人の国交部がいるのにちっとも陣形を乱さん!!」

    「アタマン!!このままでは弓を射つくしてしまいます!!突撃しましょう…!!」

    「馬鹿者!!それでは畑部の思うつぼだ!我々は機動力が命、今突撃したら最後……!!」

    「……」

    「軽装備の我々の衝撃力では連中の円陣を突き破れず、一人ずつ引き落とされるだけだ!!」

    「くッ!!」

    「焦るな!!私に策がある……」

    413 = 395 :

    畑部(ヤツら、見せつけるように我々の目の前で楔型陣形を……)

    女&遊「うおおおおおおおお!!!!!」ドドドド…

    新畑「うっ、うわわ!!突っ込んできますよ!!」

    畑部「落ち着け!隊列を乱しさえしなければ負けることは無い!!」(このタイミングで…何のつもりだ女?)

    「……」ゴクッ

    「あぅ……」ブルブル

    畑部「怯むな!!しっかりと槍を握りしめろッ!!槍先を揃えるんだ……!!!」

    新畑「ひぃっ!?ぶつかるぅ!!!」   
      
    ―――ドガッシャアアアアア

    414 = 395 :

    新畑「ッ!!あれ?以外とたいしたことない……」

    畑部「いっただろう…槍を装備しないヤツらの衝撃力はそんなものだ」(にしてもこの感触は…)

    「だめだー退け退けー(棒)」

    「うわあー」

    「おおっ!!奴等総崩れになったぞ…!!」

    国部「よしッ!!追撃だ!!追ええええええ!!!!」

    新畑「部長!!わっ、私たちも……!!」

    畑部「よせっ!!追うな…!!」ガシッ

    新畑「へっ…?だ、だってあの人達算を乱して……」

    畑部「貴様等もだッ!!持ち場を離れるんじゃない!!止まれ!!解らんのか…!?これは罠だッ!!!!」

    国部「なにをいってるッ!?このまんまじゃやられっぱないしだ!!数は我々のが断然多い!!!続けえええぇ!!!!」

    畑部「よせッ!!」(糞っ、国際交流部の連中につられて我々とこの新入部員まで…!!)


    「こまめに裏返して……と」ジュウウウゥゥゥ

    415 = 395 :

    パカラッ、パカラッ!!

    「フフフ、愚かな……」

    国部「もう少しで追いつけるぞ!!走れええええ!!」

    「おおー!!」


    畑部(奴等明らかに遅く走ってやがる…ギリギリのところで引きずりまわして疲れさせるつもりか……クソッ!!)

    新畑「ぶ、部長さん!!見てください、追いつきそうですよ!!」

    畑部「…終わりだ」

    新畑「え?」


    国部「ハァ…ハァ……!!くそっ、あと少しなのに!!」

    416 :

    平和な学校が一転して草原の掟に塗りつぶされたw
    このノリは女さんだけじゃないのかww
    支援

    418 :

    あげ

    419 :

    ヒュン

    「ぐあっ!?」ゴロゴロ

    国部(なッ!?や、ヤツら走りながら背中をそって後ろ向きに正確に弓を!?)
       
    ヒュン、ヒュン

    「ぶっ、部長!!これ以上走れ……ぐわあッ!!!!」ドサッ

    国部「畜生ッ!ヤツらはもうあらかた散らばった!!と、とりあえず円陣まで引き返すぞ!!!」

    「はあ、はあッ!くそッ…!!疲れて足が……」
         
    パカラッ、パカラッ

    「へへへへへ…」

    国部「なっ…!?そんな……ヤツら算を乱してちりじりに逃げて行ったはずじゃあ……」

    「ぶっ、部長!!完全に囲まれました!!」

    国部(やはり罠だったのか!?)

    「――うっ、討たないでくれ!!降伏する!!」ガシャ


    支援サンクス!!

    420 = 419 :

    「フフフ、残念ながら今の我々には捕虜を養うほどの余裕はないもんでな……」ニヤッ

    「へへへへへ……」

    国部(まっ、まさかこいつら…そんな……ッ!?)

    「たっ、助け…」ブルブル

    「いいか…勇敢なる蒼き狼の子等よ――」チャッ

    「ゆっくりだ、ゆっくりと矢玉を節約して射倒していけ、向こうにいる連中をうまく誘いだせ……」キリキリ

    「へへへへ……」キリキリ

    国部(そんなっ…こんなところで……!!)

    「ひいいいいいぃぃぃぃぃ!!」



    「ぎゃあああああああああ!!」「ひいいぃぃぃ!!」「うわぁああああ!!」

    421 = 419 :

    新畑「そんなっ!?相手はもう降参してるのに!!むっ、むごいよ…!!むご過ぎる……」

    畑部「耐えろッ!!今でていけば我々もあいつらの二の舞だぞ」

    新畑「ぶっ、部長さん…」

    畑部「こ、これがヤツらの…やり方なんだ……」ギリッ…

    新畑(部長さんも…辛いんだ…)

    畑部(どうする?この人数、円陣の厚さじゃ奴等の突撃にすら耐えられん……)

    畑部(いっそ降伏…いや危険すぎる……食糧を差し出したところで……奴等は…)

    新畑(神様…お願い…私達を助けて……)


    「あ、野菜焦げちゃう」ジュウゥゥゥ

    422 = 419 :

    新部「ぶっ、部長さん!!あの人達こっちにきますよぅ……」ブルブル

    畑部「どうやら…むこうは終わったようだな……」


    国&国部「……」「…うぅ」「痛ぇ…痛ぇよぉ…」


    新畑「やっ、やだぁ…ひぐっ……」グスッ

    「フフフ、そのザマじゃこの戦い…どうやら我々の勝ちのようだな……」

    畑部「……我々の負けだ、食糧をくれてやるから」

    「くれてやる、だと?」

    畑部「………」

    「貴様自分のおかれている境遇がわかっているのかッ!?」

    新畑「うぁっ…!!えぐっ…うぅぅ……」ポロポロ

    「勇敢なる蒼き狼の子等よ―――全力射撃。全てだ、全て奪いつくせ。ヤツらの命さえも」

    「……」キリキリ

    畑部(――ここまで、か)

    新畑「ふえぇ…まっ、まだ…死にたく…ないよぅ…お母さん……」ポロポロ

    423 :

    遊牧民ってスゴイ、改めてそう思った。

    424 = 418 :

    遊牧民と農耕民は不仲なのか

    425 :

    なんで暴力的な女ばっかりなんだw

    426 = 419 :

    「ちょっと待ってよ!!」

    「ッ!?」

    「今までバーベキューに夢中で気付かなかったけど、女さん!!こんなの酷いよ、人のものとるなんて!!!」

    「なっ…!?お、男!?何故こんな所に!!どけっ!!そこをどくんだッ!!!」

    (遅せぇよ……)

    (遅せぇだろ…)

    (ナニコノ人!?オソスギルネ!!)


    >>424近代に入る前までは遊牧民と農耕民は歴史的に常に対立する関係でした

    >>425改めて見るとたしかに酷いwwww

    427 = 419 :

    「フフフ『酷いよ』か…なるほど優しいな、優しい」

    「分けて欲しいならちゃんと頼みなよ!!」

    「実にお前らしい台詞だ…だがな……」

    「考えてもみろ男、どっちが酷い?」

    「えっ?」

    「我々がすき好んで不毛の地で死と隣り合わせに暮らしていると思うか……?」

    「い、いや…」

    「この地上に豊かな土地なんてのはほんの僅かしかない……いいたいこと…わかるな?」

    「……」

    「その上、その上にだ……」

    「身の程知らずの虫ケラ共は豊かな土地を占有するだけでは飽き足らず無謀にも自然に挑み、汚し、破壊し……」

    「残された我々の神聖な大地まで侵している」ギリッ…

    「……」

    「草原はどんどん消えていってるんだ…だから男……私は前にお前にいったよな?」

    「『我々は戦いを躊躇わない』と、農耕民共と違ってただただ生きるために――」

    「女さん…」

    428 = 419 :

    >>423今では追いやられてますが昔は農耕民の常識では計ることのできない
       異質な社会で圧倒的な戦力を持っていました

    429 = 419 :

    畑部「うッ、うるさい!!野蛮人共めが…!!!」

    「野蛮人?どっちがだ?生きるために戦う我々か、富のために戦う貴様等か?」

    畑部「だから貴様等は獣となんら変わらんのだ!!」

    「……ではなんだ?貴様等農耕民のいう人間らしさとやらは?」

    畑部「そっ、それは……」

    「先の部長のように自ら戦うこともできんくせに権力の上にあぐらをかく、例え無能でも生まれや金だけで人の上に立てる事か?」

    畑部「ッ…」

    「人の上に立つ者が馬にも乗れず弓すら射れない、自ら汗を流すことなく他人の生産の上になりたっている階級の存在……」

    「確かにどれも我々の世界では考えられないこ――」

    畑部「だッ、だまれ戦争屋…ッ!!貴様等、獣風情と同じ物差しで我々を計るなッ!!!」

    「そうか、ならば――」チャッ

    畑部「……」ハァハァ

    「――獣は獣らしく目の前のエサをただ平らげる事だけに専念するとしよう」キリキリ

    430 = 418 :

    ほうほう遊牧民とかのこともわかって面白いのう(´・ω・`)
    つか老人とかは切り捨てるとかって本当にあったの?

    431 = 419 :

    「ま、待ってってば!!」

    「なんだ男?まだどちらが正しいのかがわからないのか!?」

    「わからない、わからないけどっ……!!人を傷つけるのだけはやめてくれ!!!」

    「何故だ…我々に飢え死にしろというのか?」

    「ちっ、違う!!もう勝ったも同然だろ!?食糧はほら!!全部あげるからさ!!ほら部長さんもそうって!!!」

    畑部「……無駄だ男君。ヤツ等は我々とは相容れない存在、お互いがお互いを死ぬほど憎んでいる。たとえ全てを差し出したところで――」

    「その通り…虫ケラの割には物分かりが良い……」

    「仲良くは…生きられないのか…?」

    「ああ『生きられない』…仲良く等していたらな。実りの無い大地に暮らす我々にとって交易は欠かせない」

    「交易…?ならこんな事する必要なんて……」

    432 = 419 :

    >>430今でも僻地に住んでいる人々とかにもたまに見られますが、生産力の低い土地に
       住んでいる場合人口調節は当然の様に行われる場合があります。
       赤ん坊を殺したり老人を追放したり。
       女の子なら殺して男の子なら育てる。こうして強力な集団を作り戦争を
       仕掛け女は他所からとってくる。こんな世界もあったのです 

    433 = 418 :

    >>432
    サンクス!そんな世界が・・・・

    引き続き支援

    434 = 419 :

    「前にも言っただろう『我々自身が提供できるのは毛皮に毛織物、乳製品くらいだ』と…」

    「……」

    「これだけじゃあ交換価値だって高くない上すぐに需要過多になる…そこで何が必要になるか……」

    「だ、だから…」

    「ああ、農耕地帯を略奪し虫ケラ共を奴隷として売り飛ばす…この『作業』を外して我々の『交易』は成立しない……」

    畑部「わかっただろ男君…こういう奴等なんだ……我々とは違う世界の住人……」   

    「……」

    畑部「奴等にとっては戦争も交易も大して変わらない…どちらも血を見ずにはすまないんだ……」

    「そうだとも。もっとも交易だけじゃない、我々にとってソレは生きるという事全てに伴う…男、野蛮だと思うか?」

    「……」

    「…好きでこうしてると思うか?」

    「どうしようも…ないのか……?」

    「我々が死滅する以外はな…」

    435 :

    想像以上に厳しい社会だな…

    436 = 419 :

    畑部「フッ…貴様こそ獣のくせにモノ分かりがいいな……」

    「……」

    畑部「我々は貴様等いないても生きられる…だが貴様等は違う……」

    「殺しを楽しむ趣味など私には無い…減らず口を叩くな……」

    畑部「ハッ、よくいう。では貴様の後ろにいる手下共はなんだ?」

    「……」

    畑部「貴様等にとって指導者の一番の資質……殺しが、戦争が上手いからだろ戦争屋?」

    「…男」

    「え…」

    「戦うという事において人間と獣の一番の違いはわかるか?」

    「……」

    「それはな、一つの未来を予見できること……」

    「逃げた敵は傷を癒し…必ず再び牙を剥く……」

    畑部「……」

    「そして我々はその事を知っている…身をもって…嫌という程にな……」

    437 = 435 :

    皆殺し宣言…!?

    438 = 419 :

    「人間なぞ獣と大して変わらん…富が…余分なモンが…ソレを分かりにくくしてるだけだ……」

    「……」

    「だがな、この違いは大きい…この違いがあるから…人は人を徹底的に殺す」

    「どうした、野蛮だとは言わないのか?フフ、そうだろう…貴様等にも身に覚えがあるハズだからな」

    畑部「……」

    「我々の生き方は飾りが少ないだけ、これこそが人間の本質だ……貴様等が野蛮というモノ…それは貴様等の間でオブラートに包まれているにしか過ぎない…」

    「……」

    「勘違いしてるんだ、貴様等は。人間らしさ?そんなモノは幻想で……」

    「生きるために生きる我々こそが…くだらん事に目を曇らせずに、人間というモノを直視することが出来る」

    畑部「……」

    「そして…」チャッ

    「つまらん感傷に悩まされる事も無く……」キリキリ

    439 = 419 :

    やばいwwwwこれじゃホント女の子出しただけだな……
    すまん、そう言われて書き足したもののやっぱそういうストーリー性は
    これからもないです…

    440 = 418 :

    いいんでない?帰還兵の頃から歴史とか文化に触れた面でもすごく楽しませてもらってる
    まぁできればハッピーエンドがいいけど

    441 = 419 :

    >>440 サンクス…今回殆ど歴史しかないがwwww
    書き足しがちょいちょいあるんで時間がかかります…勘弁ね

    442 :

    しかしすげぇな
    ベトナムとか遊牧民とか・・・普通思いつかんぞww

    443 :

    うい

    444 :

    ―――バッ

    「なっ…」

    「頼む…」

    「何故だ、何故そこまでする!!私はお前を殺すつもりは―――」

    「理屈じゃないんだッ!!」

    「ッ…」ビクッ

    「人間がどうとかは俺にはよくわからない…何が正しいのかさえも……」

    「……」

    「でも…ここで女さんを止めなかったら俺は…」

    「……」

    「俺じゃなくなる…そんな気がするんだ」

    畑部「男君…」

    「訳の分からん事を…どうなろうとお前はお前だ……」

    「いいや…違う…」

    442>>新ジャンルあらかたある感じなんでこういう方向性ならとwww

    445 = 444 :

    「何が違うのだ!!喰って寝る!!それだけでお前はお前でいられる!!生きてさえいれば!!」

    「違う!!俺達にとって『生きる』って事はそんなモノだけで成り立ってはいない!!そして…」

    「それは女さん達だって同じハズだ!!」

    「っ…」

    「あるだろ…譲れないモノが…無くしたくないものが…!!例え生きていようとソレを失ったら…」

    「……」

    「死んだも同然だ!!」

    「ぐ…」

    「だからこうして俺はまだ射られずに立ってる……女さんにもソレがあるから…」

    「女さんの言うとおりなら俺の事など構わずにとっとと皆殺しにしたらいいハズだ……その弦を引き離すだけでいい…簡単だ」

    「……」

    447 :

    ざわ・・・ざわ・・・

    448 :

    畑部(おかしい…)

    「これ以上の問答は無用…どかねば射る…」

    「俺はどかないよ」

    畑部(何故有無を言わさず殺さん……)

    「本当だ…殺す…殺すんだぞ……」

    「俺は信じてる。女さんは射れない」

    畑部(武器を持っていようがいまいが…貴様等には関係無い筈……)

    「頼む…どいてくれ…頼む……」

    「……」

    畑部(生きるためにのみ走り続ける……貴様等に信念や…信条等必要無い……)

    「何故立ちふさがる…このままでは私はお前を殺さなくてはいけない…アタマンとして……」ブルブル

    「殺すつもりは…ないんだろ…?」

    畑部(一体…何故……何が貴様を…躊躇わせる……)

    「私はッ…!!私は…アタマンだぞ……!!」

    「……」

    「立ちふさがる者に…容赦など…しては…うぅ……」

    「その前に女さんは女さんだ!!」

    「ッ…」

    「自分のを殺してまで…殉ずるべきモノなんて存在しない……」

    449 = 448 :

    「誤解だ男…私はお前が思っているようなヤツではない……」

    「……」

    「鼻で笑っている……良心だとか道徳だとかそういった高潔でお上品な概念…全部糞くらえだ…」

    畑部「……」

    「己の獣性から無理やり目を背けさせているだけの惨めな欺瞞……馬のエサにすらならん…だから」

    「……」

    「だから私には…そんなモノなど……」

    「じゃあなんで…」

    「……」

    「…なんで射れないんだよ?」

    畑部「……」

    「そんな事言ってるだけで本当は……」

    「……」グスッ

    「えっ…」

    450 = 448 :

    「どうして……」グスッ

    「……」

    「どうして解って…えぐっ…くれんのだ……」ポロポロ

    「なっ…」

    (あの女が…涙を……)

    「こんな奴等…うえっ・・・幾ら死んだって……虫ケラが死んだのと変わらん……」ポロポロ

    「ア、アタマン?」「こんな…」「あのアタマンが…」ザワザワ

    「女…さん……」

    「関係ないのだ…そんなモノ……降伏してようが…無抵抗だろうが知ったことか…うぅ…」ポロポロ

    (そうか…)

    「私が…弓を向けたくないのは…ひっく…傷つけたくないのはこの世に一人……たった一人だけ…」ポロポロ

    「そ、それって……」

    (コイツも…男の事が……)

    「なのに…どうしてっ……うぇっ」ポロポロ


    「うえええぇぇぇん……」ポロポロ


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