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    元スレたしかあった新ジャンル「帰還兵」

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    1 :

    「……」ズルズル

    (やっと、やっと帰ってきたんだな……この町に…随分と
       随分と変わったもんだ…あいつの家はたしかこのあたりに…)

    モブ「ねぇちょっと見てあの子…」「酷い傷…」「やだ、なにあの格好……軍服?」ヒソヒソ

    「……っ」ズルズル

    (故郷に来ても見る目は同じ、か…ん?あいつは…)

    「~」

    (男だ…何年ぶりなんだろう、変わってない、変わってないな。
       フフ、頼りなげなあのころのまま……それに比べて私は――)


    2 :

    まずは読む

    3 = 1 :

    翌日 学校

    「今日は新しい転校生を紹介する、女さんだ。ホラ自己紹介して」

    「女です。よろしく」(まさか男がいるクラスとは……男は私のこと気づいてるのか?)

    生徒達「おい見たか…頬にある傷……」「なんか雰囲気やばくね?」「暗いし怖そう…」ザワザワ

    「……」

    (まさか…嘘だろ……たしかにめずらしくはない名前だが…名字まで…)

    「ずっ、随分シンプルな自己紹介だな。じゃああそこが空いてるから座ってくれ。視力とか大丈夫か?」

    「大丈夫です」ズルズル

    (クラスが一緒の上、隣の席……フフ、どうやら悪運にだけは恵まれてるようだな私は)

    生徒達「おい」「ああ足が…」「なんだ?あのリュック…」ヒソヒソ

    (俺の隣の席か…足悪いみたいだし…別人……だよな?)

    4 = 1 :

    「……」

    「女さんもしかして昔会った事ある?」

    ザワザワ ヒソヒソ

    「……」

    「女さん?」

    「知らんな」

    「そう」(澄んでるけど落ち着いた低いトーンの声、少し変ってはいるが確かに俺のよく知ってる人の声だけど――)

    (バッ、バカ野郎……なぜそうだと言えんのだ、私は昨日だって――)

    ザワザワ ヒソヒソ

    (いや…でも今の私では…男に……)ギリッ

    (――だけど…俺の知ってる女ちゃんはこんな悲しそうな瞳してない……)

    6 = 2 :

    とりあえずおせぇ

    8 = 1 :

    ーンコーン

    屋上

    (どうしよう、俺がいっつも食べてる場所なんだけど…
       ていうか転校生なのに初日からこんなとこで一人弁当…)

    「……」ガソコソ

    (まあ俺だって人の心配できるような立場じゃないけど…ん?)

    「……ごくっ」

    (薬のんでるのか?)

    「……」ゴトッ

    (さっ、酒!?)

    「…んぐっ、んぐっ」

    (もしかして女さんも不良ってやつ?)


    >>6スマン、久し振りのVIPだから感覚が…

    9 = 1 :


    (え、寝ちゃってる?お酒抱きかかえたまま…)

    「クカー、クカー」

    (マジかよ、見つかったらやばいぞ……)

    「クカー、クカー」

    (おいおい、寝てるとこまで来てどうするつもりだ俺?起こすわけにも…しかし…)

    「クカー、クカー」

    (こうして見ると…もう随分長いことたったし、大きな傷もあるけど…この顔はやっぱり――)

    10 = 1 :


    「ッ!!ハァッ!!ハアッ!!ジョンソン!!」ガッ

    「なっ!?」

    「よせっ!!やめろ!!そいつはVCだ!!」ハァハァ

    (ジョ、ジョンソン!?うなされてるのか!?)

    「糞ッ!!誰か、誰かいないのか!!コンタクト!!」ハアハア

    (すごい苦しそうだ…汗が滝みたいに……)

    「畜生、畜生ッ!!チョッパーはまだか!?ぶっ殺してやる!!」ハァハァ

    (こッ…殺すって…こういう時ってやっぱ起こしたほうがいいのか!?ん?)コツ

    「ハァ…糞…糞ッ…ナンバーテンだ…畜生…」ハァハァ

    (睡眠薬…さっき飲んでた薬ってこれか……)

    12 = 1 :

    (落ち着いてきたと思ったら)

    「うぅ…ひっく…うぇえええ…」

    (今度は泣きだした…)

    ガタッ

    不良1「お?なんだ?男の弁当箱があるぞwwww?」

    不良2「マジかよwwあいつ最近昼見ねぇと思ったら屋上にいたのかwwww」

    (や、やべっ!!隠れないと)

    「う…ぐすっ……うぅぅ…畜生ぉ…」

    「……」

    13 :

    お、立てたのか

    支援

    14 = 1 :

    「なんか用ですか?」

    不良1「うはwwwこいつ自分からきやがったww」

    不良2「んじゃ、ちょっくら付き合ってもらいますかww」


    「糞おおおッ!!しっかりしろ!!もうすぐLZだ!!」


    不良1「ん?なんか今聞こえなかったか?」
     
    不良2「こいつと一緒に屋上で飯食うバカがいるわけないだろwww」

    (や、やばい…あんなとこ見つかったら女さんまでこいつらに目ぇ付けられる…)

    不良1「ん~でも確かに聞こえたんだがなぁ」

    不良2「おいおいwwまた上んのかよwww」

    (ええい!ままよ!!)

    16 = 1 :

    「先輩そのシャツ格好いいと思って前あけてんですか?」

    不良1「あ?」

    「だっさいから閉じたほうがいいと思いますよ」

    不良2「おいおいwwwどうしたの男ぉwwww?反抗期www?」

    不良1「へぇ~クソなめたこと言ってくれんじゃん。おい、便所いくべ、便所」

    (くそっ…でも昼食わなくて良かったか…)

    18 = 1 :

    キーンコーン

    「うぅ…」(女さんちゃんと教室に戻ってるな、よかった…にしても痛ってぇ…)

    「……」

    (うぷ…滅茶苦茶酒くさい……)

    「おい」

    「えっ、おっ俺?」

    「その傷どうかしたのか?」

    「あーいや、階段で転んじゃってね。ハハハ…」(我ながらベタな言い訳だな)

    「そうか」

    19 = 1 :

    (もしかして俺のこと…心配してくれてるのか?)

    「……」

    「あっ、あのさ」(やっぱりこの子は――)

    「なんだ?」

    「……」

    「……」

    「いや、なんでもない」(よそう…俺なんかと話してたら女さんまで……)

    (むぅ…せっかくもっと会話するチャンスだったのに……にしてもその傷…)

    20 = 5 :

    しぇーん

    22 = 1 :

    校門前

    (はぁ……私は一体なにをしたいんだ?自分で自分が嫌になってくる…違うとはっきり言った
        のに…私は男が気づいてくれるのを心のどこかで期待して…今だって校門の前で奴を…)

    「~」テクテク

    (きっ、来た!!ってなぜ隠れるんだ私…)

    (ん?アレもしかして女さんか?なにやってるんだ、あんなとこで?)

    (ぐ、偶然を装って…タイミング合わせて帰るか……家の方向は知ってるし…)

    (こっちの様子窺ってる?もしかして俺のこと待ってるとか……)

    (止まった?うっ…こっち見てる……ばれたか…?)


    需要があってよかった…

    23 :

    かまわん、続けてよい。
    ただし、スピード感は重要だぞ?

    24 :

    自分のペースで続けてくれ。楽しみにしてるから。でもスピード上がるとうれしいかも。

    26 = 1 :

    「~」サッ


    (なっ!?そんな…避けられた?この校門からじゃないと相当遠回りに…)


    (俺のこと待ってたとしたらごめん、女さん。俺なんかと一緒に帰ってるとこみられたら女さんにまで…)


    (そうか…そうだよな……私は変わったんだ…昔とは違う…昔の私はもうとっくにあのナムのジャングルで――)


    (なんて自意識過剰だよな…ハハ、でも…もしあれが女ちゃんなら…俺は――)


    (やっぱり…やっぱり私は…うぅ……帰ってきちゃ…いけなかったんだ…)ポロポロ


    (俺は――)


    がんばる

    27 = 1 :

    翌日

    (うぅ…今日も一日なにも話さなかった……やっぱり避けられてるんだな私…)ズルズル


    不良1「うらあっ!!」バキィ

    「ぐあっ…」


    (ん?今なんか用具室で人の声が聞こえたような……)


    不良3「へへ…次は俺にやらせろよ…ふんっ」ドスッ

    「がはぁっ…」


    (これは…もしかして男の声?そのれにこのにぶい音……
       耳にこびりつくまでハノイ・ヒルトンで聞かされた――)


    「ぐふぅ…」


    (まさか男のヤツ!?)

    28 = 1 :

    ガラガラガラ

    不良1「ッ!?んだテメェ!?」

    不良3「誰だこいつ?こんな奴うちのガッコにいたか?」

    「なっ!?女さん…ばっ馬鹿…はやく逃げ――」ゼェハァ

    「…………」

    (なっ…なんて目だ……まるで…まるで感情のない獣みたいな…)

    不良1「なにガンつけてんだよ?おいコラ」ピシャッ

    不良3「女だからっていい気になってんじゃねえぞ、おい」グリッ

    「ぐあぁっ!!」(やばい…扉をふさがれた……どうにかして女さんだけでも…)

    31 = 5 :

    しぇーーん

    32 = 23 :

    一応応援はしているが、明日も仕事なのでそろそろ寝る。
    ●持ちだからあとでゆっくり読むから、一晩かけてガッツリ書いておいてくれたまえ。

    33 :

    >>32
    お前の役目はもし俺が見逃した時にdatをうpることだ

    34 = 1 :

    「………」ワナワナ

    不良3「おい見ろよコイツwww震えてるぜwwwww」

    不良1「あんま無理すんなwwじっくり可愛がってやるからよwwww」

    (この構図……どこかで…随分前にも……あの時はそう…たしか……)

    「……けろ」ボソッ

    不良3「あ?」

    不良1「なにいってんのコイツwww?」

    「その汚ねぇ足を男からどけろっつってんだよ!!!!!!」ヒュ



    サンクス まだ最後までかけてはいないんだががんばる

    35 = 1 :

    バキイイイィィィ

    不良3「ぎゃああああああっっ!!!!!」ゴロゴロ

    (なっ!?金的をいきなり!?)

    不良1「てっ、てめぇ!!ぶっころ」

    ガキイイイィィィ

    不良1「うぎゃああああっ!!!」ゴロゴロ

    (今度はみぞおちを!!なんて動きだ、まったく容赦が…)

    「――ッ!!ハアッ!!ハアッ!!このっ…!!この…ッ!!」ガキィィィィバキィイィィ

    不良1「ごぼっ…!!」

    不良3「ひっ…ひぃ…!!」

    (こっ、これじゃあ、まるで――)

    36 :

    サー!このスレのせいで眠れそうにないですサー!

    37 :

    サー!みぞおち食らってるのに咽てないのないのは惜しいでありますサー!

    38 :

    「うす汚ねぇ!!グークが…ッ!!ハァッ!!ハァッ!!死…ッ!!!」ガキィィィィバキィイィィ

    不良1「……」ドクドク

    不良3「…ぁが……だ…誰か…たす…」ゼェゼェ

    (――まるで女さんが一人、戦争の中にいるみたいだ……)

    「ハァッ!!死…ねッ!!ハァ!!ハァッ!!くたばりやがれ!!」ガキィィィィバキィイィィ

    「や、やめて女さん、それ以上は死ぬ!!死んじゃうよ!!」ガシッ

    「ハァッ!!ハァッ…!!なせッ…!!」ガキィィィィバキィイィィ

    不良1&3「……」ドクドク

    39 :

    サー!期待しているでありますサー!

    41 = 38 :

    「女ちゃん!!」ガバッ

    「――ッ!?」

    「やめろっ…!!もう…やめて……くれ…頼む…」ズルズル

    「おっ、男……」

    (女ちゃんの左足から血が…)

    「フフフ……」

    (女ちゃん…)

    「ハハ……ハハハ…ハハハハハハ」

    「……」

    「アハハハハハハ!!!」ポロポロ



    ありがとう、ありがとう諸君 たしかにみぞおちくらってもこんな感じじゃないな

    42 :

    サー!真に圧倒的でありますサー!

    43 = 38 :

    (あの日以来…女さんは席についてる時もずっと
       そっぽむいて、俺が話かけても無視するようになった…)

    (連中のプライドがこんな小さな女の子に半殺しにされた事実を
       よしとしないのは明らかだから、表立った問題にはならずにすんだ…でも)

    校門前

    「なっ…」

    「女さん…」

    「……ふん」ズルズル

    「ま、待ってよ女さん!!」

    「……」ズルズル

    「女ちゃん!!」

    「……」ピタッ

    「ねぇ…やっぱり女ちゃん……なんだよね?」

    「ち、違う」

    44 = 37 :

    グークにナンバーテン。
    ベトナム帰りのことかぁぁぁぁぁぁぁ!!

    朝に嗅ぐナパームの匂いは最高だ!

    45 = 38 :

    「この前は…その…ありがとう…」

    「……自分の身を守るためにやったことだ、あそこにはたまたまはいっただけで」

    「そんなこといってさ、昔もよくいじめられてた俺を助けてくれたよね?」

    「……」

    「俺は覚えてるよ……いつも俺を助けてくれた優しいけど不器用な女の子の事…」

    「そいつと私は違う。何度言わせる」

    「なぁ、一体なにがあったんだ?」

    「……」

    「女ちゃんが消えたあの日から今日までの間に一体」

    「その名で私をよぶなっ!!」

    「ッ!!」

    46 = 38 :

    「おっ、お前のことが――」ブルブル

    「……」

    「――お前のことが大好きだった、世の右も左もわからないような世間知らずの女ちゃんは…
        あっ、あのベトナムの泥沼の中でくたばったんだ……っ!!もうっ、もう死んだんだよ!!!」

    「ベッ、ベトナム…?ベトナムに行ってたの?旅行かなん」

    「ああ、旅行だ…普通のソレと違うところは鉄砲担いで人殺しをする事くらい――」

    「なっ…」

    「楽しい殺人ツアーだ……」

    「そっ…その足も…顔の傷も…ベトナムで?」

    「…ああ」

    48 :

    な、何があったんだ…

    49 = 38 :

    「なっ…なあ、女ちゃんがベトナムでどんな思いをしたのかは知らない…だけど」

    「……」

    「女ちゃんは女ちゃんだろ…違うのか?」

    「……あの時の私を見ただろう」

    「え?」

    「人殺しの私を…お前があの時止めてくれなかったら……私はあの
       2人を殺してた…きっとナムでやっきたように一辺の容赦もなく―――」

    「で、でもそれは俺を助けてくれるためで!!」

    「違うッ!!」


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