元スレたしかあった新ジャンル「帰還兵」
新ジャンル覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
女「……」ズルズル
女(やっと、やっと帰ってきたんだな……この町に…随分と
随分と変わったもんだ…あいつの家はたしかこのあたりに…)
モブ「ねぇちょっと見てあの子…」「酷い傷…」「やだ、なにあの格好……軍服?」ヒソヒソ
女「……っ」ズルズル
女(故郷に来ても見る目は同じ、か…ん?あいつは…)
男「~」
女(男だ…何年ぶりなんだろう、変わってない、変わってないな。
フフ、頼りなげなあのころのまま……それに比べて私は――)
2 :
まずは読む
3 = 1 :
翌日 学校
先「今日は新しい転校生を紹介する、女さんだ。ホラ自己紹介して」
女「女です。よろしく」(まさか男がいるクラスとは……男は私のこと気づいてるのか?)
生徒達「おい見たか…頬にある傷……」「なんか雰囲気やばくね?」「暗いし怖そう…」ザワザワ
女「……」
男(まさか…嘘だろ……たしかにめずらしくはない名前だが…名字まで…)
先「ずっ、随分シンプルな自己紹介だな。じゃああそこが空いてるから座ってくれ。視力とか大丈夫か?」
女「大丈夫です」ズルズル
女(クラスが一緒の上、隣の席……フフ、どうやら悪運にだけは恵まれてるようだな私は)
生徒達「おい」「ああ足が…」「なんだ?あのリュック…」ヒソヒソ
男(俺の隣の席か…足悪いみたいだし…別人……だよな?)
4 = 1 :
女「……」
男「女さんもしかして昔会った事ある?」
ザワザワ ヒソヒソ
女「……」
男「女さん?」
女「知らんな」
男「そう」(澄んでるけど落ち着いた低いトーンの声、少し変ってはいるが確かに俺のよく知ってる人の声だけど――)
女(バッ、バカ野郎……なぜそうだと言えんのだ、私は昨日だって――)
ザワザワ ヒソヒソ
女(いや…でも今の私では…男に……)ギリッ
男(――だけど…俺の知ってる女ちゃんはこんな悲しそうな瞳してない……)
6 = 2 :
とりあえずおせぇ
8 = 1 :
ーンコーン
屋上
男(どうしよう、俺がいっつも食べてる場所なんだけど…
ていうか転校生なのに初日からこんなとこで一人弁当…)
女「……」ガソコソ
男(まあ俺だって人の心配できるような立場じゃないけど…ん?)
女「……ごくっ」
男(薬のんでるのか?)
女「……」ゴトッ
男(さっ、酒!?)
女「…んぐっ、んぐっ」
男(もしかして女さんも不良ってやつ?)
>>6スマン、久し振りのVIPだから感覚が…
9 = 1 :
男(え、寝ちゃってる?お酒抱きかかえたまま…)
女「クカー、クカー」
男(マジかよ、見つかったらやばいぞ……)
女「クカー、クカー」
男(おいおい、寝てるとこまで来てどうするつもりだ俺?起こすわけにも…しかし…)
女「クカー、クカー」
男(こうして見ると…もう随分長いことたったし、大きな傷もあるけど…この顔はやっぱり――)
10 = 1 :
女「ッ!!ハァッ!!ハアッ!!ジョンソン!!」ガッ
男「なっ!?」
女「よせっ!!やめろ!!そいつはVCだ!!」ハァハァ
男(ジョ、ジョンソン!?うなされてるのか!?)
女「糞ッ!!誰か、誰かいないのか!!コンタクト!!」ハアハア
男(すごい苦しそうだ…汗が滝みたいに……)
女「畜生、畜生ッ!!チョッパーはまだか!?ぶっ殺してやる!!」ハァハァ
男(こッ…殺すって…こういう時ってやっぱ起こしたほうがいいのか!?ん?)コツ
女「ハァ…糞…糞ッ…ナンバーテンだ…畜生…」ハァハァ
男(睡眠薬…さっき飲んでた薬ってこれか……)
12 = 1 :
男(落ち着いてきたと思ったら)
女「うぅ…ひっく…うぇえええ…」
男(今度は泣きだした…)
ガタッ
不良1「お?なんだ?男の弁当箱があるぞwwww?」
不良2「マジかよwwあいつ最近昼見ねぇと思ったら屋上にいたのかwwww」
男(や、やべっ!!隠れないと)
女「う…ぐすっ……うぅぅ…畜生ぉ…」
男「……」
13 :
お、立てたのか
支援
14 = 1 :
男「なんか用ですか?」
不良1「うはwwwこいつ自分からきやがったww」
不良2「んじゃ、ちょっくら付き合ってもらいますかww」
女「糞おおおッ!!しっかりしろ!!もうすぐLZだ!!」
不良1「ん?なんか今聞こえなかったか?」
不良2「こいつと一緒に屋上で飯食うバカがいるわけないだろwww」
男(や、やばい…あんなとこ見つかったら女さんまでこいつらに目ぇ付けられる…)
不良1「ん~でも確かに聞こえたんだがなぁ」
不良2「おいおいwwまた上んのかよwww」
男(ええい!ままよ!!)
16 = 1 :
男「先輩そのシャツ格好いいと思って前あけてんですか?」
不良1「あ?」
男「だっさいから閉じたほうがいいと思いますよ」
不良2「おいおいwwwどうしたの男ぉwwww?反抗期www?」
不良1「へぇ~クソなめたこと言ってくれんじゃん。おい、便所いくべ、便所」
男(くそっ…でも昼食わなくて良かったか…)
18 = 1 :
キーンコーン
男「うぅ…」(女さんちゃんと教室に戻ってるな、よかった…にしても痛ってぇ…)
女「……」
男(うぷ…滅茶苦茶酒くさい……)
女「おい」
男「えっ、おっ俺?」
女「その傷どうかしたのか?」
男「あーいや、階段で転んじゃってね。ハハハ…」(我ながらベタな言い訳だな)
女「そうか」
19 = 1 :
男(もしかして俺のこと…心配してくれてるのか?)
女「……」
男「あっ、あのさ」(やっぱりこの子は――)
女「なんだ?」
男「……」
女「……」
男「いや、なんでもない」(よそう…俺なんかと話してたら女さんまで……)
女(むぅ…せっかくもっと会話するチャンスだったのに……にしてもその傷…)
20 = 5 :
しぇーん
22 = 1 :
校門前
女(はぁ……私は一体なにをしたいんだ?自分で自分が嫌になってくる…違うとはっきり言った
のに…私は男が気づいてくれるのを心のどこかで期待して…今だって校門の前で奴を…)
男「~」テクテク
女(きっ、来た!!ってなぜ隠れるんだ私…)
男(ん?アレもしかして女さんか?なにやってるんだ、あんなとこで?)
女(ぐ、偶然を装って…タイミング合わせて帰るか……家の方向は知ってるし…)
男(こっちの様子窺ってる?もしかして俺のこと待ってるとか……)
女(止まった?うっ…こっち見てる……ばれたか…?)
需要があってよかった…
23 :
かまわん、続けてよい。
ただし、スピード感は重要だぞ?
24 :
自分のペースで続けてくれ。楽しみにしてるから。でもスピード上がるとうれしいかも。
26 = 1 :
男「~」サッ
女(なっ!?そんな…避けられた?この校門からじゃないと相当遠回りに…)
男(俺のこと待ってたとしたらごめん、女さん。俺なんかと一緒に帰ってるとこみられたら女さんにまで…)
女(そうか…そうだよな……私は変わったんだ…昔とは違う…昔の私はもうとっくにあのナムのジャングルで――)
男(なんて自意識過剰だよな…ハハ、でも…もしあれが女ちゃんなら…俺は――)
女(やっぱり…やっぱり私は…うぅ……帰ってきちゃ…いけなかったんだ…)ポロポロ
男(俺は――)
がんばる
27 = 1 :
翌日
女(うぅ…今日も一日なにも話さなかった……やっぱり避けられてるんだな私…)ズルズル
不良1「うらあっ!!」バキィ
男「ぐあっ…」
女(ん?今なんか用具室で人の声が聞こえたような……)
不良3「へへ…次は俺にやらせろよ…ふんっ」ドスッ
男「がはぁっ…」
女(これは…もしかして男の声?そのれにこのにぶい音……
耳にこびりつくまでハノイ・ヒルトンで聞かされた――)
男「ぐふぅ…」
女(まさか男のヤツ!?)
28 = 1 :
ガラガラガラ
不良1「ッ!?んだテメェ!?」
不良3「誰だこいつ?こんな奴うちのガッコにいたか?」
男「なっ!?女さん…ばっ馬鹿…はやく逃げ――」ゼェハァ
女「…………」
男(なっ…なんて目だ……まるで…まるで感情のない獣みたいな…)
不良1「なにガンつけてんだよ?おいコラ」ピシャッ
不良3「女だからっていい気になってんじゃねえぞ、おい」グリッ
男「ぐあぁっ!!」(やばい…扉をふさがれた……どうにかして女さんだけでも…)
31 = 5 :
しぇーーん
32 = 23 :
一応応援はしているが、明日も仕事なのでそろそろ寝る。
●持ちだからあとでゆっくり読むから、一晩かけてガッツリ書いておいてくれたまえ。
33 :
>>32
お前の役目はもし俺が見逃した時にdatをうpることだ
34 = 1 :
女「………」ワナワナ
不良3「おい見ろよコイツwww震えてるぜwwwww」
不良1「あんま無理すんなwwじっくり可愛がってやるからよwwww」
男(この構図……どこかで…随分前にも……あの時はそう…たしか……)
女「……けろ」ボソッ
不良3「あ?」
不良1「なにいってんのコイツwww?」
女「その汚ねぇ足を男からどけろっつってんだよ!!!!!!」ヒュ
サンクス まだ最後までかけてはいないんだががんばる
35 = 1 :
バキイイイィィィ
不良3「ぎゃああああああっっ!!!!!」ゴロゴロ
男(なっ!?金的をいきなり!?)
不良1「てっ、てめぇ!!ぶっころ」
ガキイイイィィィ
不良1「うぎゃああああっ!!!」ゴロゴロ
男(今度はみぞおちを!!なんて動きだ、まったく容赦が…)
女「――ッ!!ハアッ!!ハアッ!!このっ…!!この…ッ!!」ガキィィィィバキィイィィ
不良1「ごぼっ…!!」
不良3「ひっ…ひぃ…!!」
男(こっ、これじゃあ、まるで――)
36 :
サー!このスレのせいで眠れそうにないですサー!
37 :
サー!みぞおち食らってるのに咽てないのないのは惜しいでありますサー!
38 :
女「うす汚ねぇ!!グークが…ッ!!ハァッ!!ハァッ!!死…ッ!!!」ガキィィィィバキィイィィ
不良1「……」ドクドク
不良3「…ぁが……だ…誰か…たす…」ゼェゼェ
男(――まるで女さんが一人、戦争の中にいるみたいだ……)
女「ハァッ!!死…ねッ!!ハァ!!ハァッ!!くたばりやがれ!!」ガキィィィィバキィイィィ
男「や、やめて女さん、それ以上は死ぬ!!死んじゃうよ!!」ガシッ
女「ハァッ!!ハァッ…!!なせッ…!!」ガキィィィィバキィイィィ
不良1&3「……」ドクドク
39 :
サー!期待しているでありますサー!
41 = 38 :
男「女ちゃん!!」ガバッ
女「――ッ!?」
男「やめろっ…!!もう…やめて……くれ…頼む…」ズルズル
女「おっ、男……」
男(女ちゃんの左足から血が…)
女「フフフ……」
男(女ちゃん…)
女「ハハ……ハハハ…ハハハハハハ」
男「……」
女「アハハハハハハ!!!」ポロポロ
ありがとう、ありがとう諸君 たしかにみぞおちくらってもこんな感じじゃないな
42 :
サー!真に圧倒的でありますサー!
43 = 38 :
男(あの日以来…女さんは席についてる時もずっと
そっぽむいて、俺が話かけても無視するようになった…)
男(連中のプライドがこんな小さな女の子に半殺しにされた事実を
よしとしないのは明らかだから、表立った問題にはならずにすんだ…でも)
校門前
女「なっ…」
男「女さん…」
女「……ふん」ズルズル
男「ま、待ってよ女さん!!」
女「……」ズルズル
男「女ちゃん!!」
女「……」ピタッ
男「ねぇ…やっぱり女ちゃん……なんだよね?」
女「ち、違う」
44 = 37 :
グークにナンバーテン。
ベトナム帰りのことかぁぁぁぁぁぁぁ!!
朝に嗅ぐナパームの匂いは最高だ!
45 = 38 :
男「この前は…その…ありがとう…」
女「……自分の身を守るためにやったことだ、あそこにはたまたまはいっただけで」
男「そんなこといってさ、昔もよくいじめられてた俺を助けてくれたよね?」
女「……」
男「俺は覚えてるよ……いつも俺を助けてくれた優しいけど不器用な女の子の事…」
女「そいつと私は違う。何度言わせる」
男「なぁ、一体なにがあったんだ?」
女「……」
男「女ちゃんが消えたあの日から今日までの間に一体」
女「その名で私をよぶなっ!!」
男「ッ!!」
46 = 38 :
女「おっ、お前のことが――」ブルブル
男「……」
女「――お前のことが大好きだった、世の右も左もわからないような世間知らずの女ちゃんは…
あっ、あのベトナムの泥沼の中でくたばったんだ……っ!!もうっ、もう死んだんだよ!!!」
男「ベッ、ベトナム…?ベトナムに行ってたの?旅行かなん」
女「ああ、旅行だ…普通のソレと違うところは鉄砲担いで人殺しをする事くらい――」
男「なっ…」
女「楽しい殺人ツアーだ……」
男「そっ…その足も…顔の傷も…ベトナムで?」
女「…ああ」
48 :
な、何があったんだ…
49 = 38 :
男「なっ…なあ、女ちゃんがベトナムでどんな思いをしたのかは知らない…だけど」
女「……」
男「女ちゃんは女ちゃんだろ…違うのか?」
女「……あの時の私を見ただろう」
男「え?」
女「人殺しの私を…お前があの時止めてくれなかったら……私はあの
2人を殺してた…きっとナムでやっきたように一辺の容赦もなく―――」
男「で、でもそれは俺を助けてくれるためで!!」
女「違うッ!!」
みんなの評価 : ☆
類似してるかもしれないスレッド
- たしかあったジャンル「ソ連」 (98) - [75%] - 2009/4/11 19:45
- たしかあったジャンル「ベトナム帰還兵」 (772) - [71%] - 2009/12/26 1:45 ○
- 帰ってきた新ジャンル「家」 (396) - [60%] - 2008/8/25 2:45 ○
- (たぶん)新ジャンル「ロリ騎士」 (1001) - [54%] - 2009/9/15 3:00 ○
- たぶん既出ジャンル「腐上司」 (740) - [51%] - 2009/9/5 19:31 ☆
- 新ジャンル「新ジャンルもSSだろ?」 (54) - [48%] - 2008/10/11 7:00
- 新ジャンル『新ジャンル「ツンデレ」』 (69) - [45%] - 2008/8/5 13:30 ▲
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について