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    元スレ新ジャンル「空中人魚」

    新ジャンル覧 / PC版 /
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    201 = 200 :

    「な、なんなんですか男さん! 緊迫した場面に変な声挙げないで!」

    「だってお前wwwwwwww俺のこと好きってお前wwwwwwwwwwwwwwww」
    「そんなことでいちいち興奮しないで!」

    「あの、あんたたち……?」

    「これがテンション上げずにいられますかwwwwwwwwwwwwwwww」

    「デレデレになってたのは知ってたけどwwwwwwwまさかこんなに
      早く恋が成就するとは思わなかったwwwwwwwwwwwwww
      うはwwwwwwww俺テラフラグゲッターwwwwwwwwwww」

    「分かったから、ちょっと黙って!!」

    「……無視すんなよ」

    202 = 200 :

    「なんなんですかもー! 誰のためだと思ってるんですか!」

    「でもさwwww今の状況のまま決着してもwwwwwwお前さんは姉ちゃんと
      わだかまり持ったままになるぞ?wwwwwwwwwwww」

    「そんなこと……あなたを生かすためなら些細なことです!」

    「嬉しいこと言ってくれるじゃないのwwwwwwwwでもまあここは
      wwwwwwwwwwww俺に任せとけwwwwwwwwwwww」

    「え?」

    「とりあえず空なんか飛んでないで俺の側に来いwwwwwwwwwwww」

    「は、はぁ……」チラッ

    「何よ、こっち見んな」

    「……」

    ----すいー

    「よしwwwwww来たなwwwwwwwwそれじゃあ俺式解決方法、伝授してやりますかwwwwwwwwwwwwww」

    ----ぎゅっ

    「きゃあっ!?」

    「ちょっ!?」

    「うはwwwwww人魚の体やわらけーwwwwwwww」

    203 = 200 :

    「何してるんですか!? 離して下さい!」

    「あんた、妹に手ぇ出したら早めに寿命なくすわよ!」

    「落ち着けってwwwwwwww落ち着いて俺の話を聞けwwwwwwwwwwww」

    「だったらさっさと話せ、そして妹を離せ!」

    「んなら言わしてもらうけどもwwwwwwwwwwww」

    「姉ちゃんwwwwあんたが好きになった人間ってのはwwwwww俺みたくあんたの
      ことをwwwwwwwwww抱き締めてくれたことがあったか?wwwwwwww」

    「……は?」

    「大方ふわふわ空を飛んでwwwwwwww相手と同じ目線に立つこともしなかったんだろwwwwwwwww
      だからあんたは簡単に騙されたんだよwwwwwwwwwww」

    「な、なによ……知ったようなこと言わないで!」

    「けどwwwwww俺は違うぜwwwwwwww俺は相手の視線に立つことは出来ないけどwwww
      wwww相手を自分の視線にまで引きずり下ろすことが出来る男だwwwwwwwwwwww」

    「だからなんだって言うの!」

    「だから俺はこうしてwwwwwwwwあんたの妹さんを抱き締めることが出来てんだ
      wwwwwwwwwwwwドゥーユーアンダスタン?wwwwwwwwwwww」

    「くっ、あの顔ムカつく……」

    204 = 200 :

    「あんたの言いたいことはよーく分かったわ。つまり、私の知ってる人間と自分は違う、
      だから自分のことを信用してくれって言いたい訳ね」

    「うぅんwwwwそうじゃないよwwwwww」

    「こ、こいつ……#」ピキピキ

    「男さん、あんまり姉を刺激しないで……」

    「分かってるぜベイベwwwwwwwけど言いたいことだけは最後まで言わしてもらうぜ?wwwwwwwww」

    「俺が言いたいのはつまりwwwwwwww好きあってるのに肌
      擦り合わさないでどーすんのってことだよwwwwwwww」

    「はぁ?」

    「女が俺を信用してwwwwwwww空から下りてきてくれたwwwwwww
      だから俺はこいつを抱き締めることができたwwwwwwwwwwww」

    「好きで好きで仕方なくてもwwwwwwww空なんか飛んでちゃ、こんな風に
      おっぱいに顔埋めることも出来ないじゃんwwwwww」

    -----ふにゅっ

    「やぁっ…!」

    「バッ……何してくれてんの!!」

    「うひゃひゃひゃwwwwwwww」

    205 = 200 :

    「もうあんた、さっきから滅茶苦茶よ!? 言ってることも、やってることも」

    「滅茶苦茶大いに結構wwwwwwwwだって俺は今幸せだからwwwwwwww」

    「男さん……」

    「相思相愛で結ばれてwwwwwwwwニヤケない男がこの世にいるかwwwwwwww」

    「今なら言えるwwwwwwwwwwwwこいつは世界一可愛い人魚だwwwwwwwwwwww
      そしてその人魚に愛された俺はwwwwwwwww世界一の果報者だwwwwwwww
      今なら俺は、米国海兵隊にだって勝つる!wwwwwwwwwwww」

    「つまりwwwwwww俺が出した結論はwwwwwwww」

    ----ババッ

    「結婚しよう、女!wwwwwwwwwwww」

    「――ッ!?」

    「あ……あれは行きがけに買ってた花束……」

    206 = 200 :

    「話しが二転三転して、最終的にプロポーズ……? 支離滅裂なんてレベルじゃないわよ」

    「……ぷっ」

    「お?wwwwww」

    「え?」

    「あなたに真面目な話しをしてもらおうとした私が馬鹿でした。
      あなたはきっと、今世紀最大の大うつけですね」ニコニコ

    「その今世紀最大の大うつけの嫁に、お前はなってくれるのか?wwwwwwww」

    「……はい!」

    「ちょ、ちょっと待ったぁ! 何なし崩し的にいい話で終わらそうとしてんの!」

    「あたしゃまだ、全然納得できてないんだからね!」

    「もういいじゃんwwwwwwww空気嫁よwwwwwwwwwwww」

    「そうだよ姉さん、それに男さんのテンションに押し切られてたのは事実じゃない」

    「うぐっ……」

    207 :

    がっかりしてにこにこしてどうしたんだいってテラ忍たまwwww


    け、結婚だと?プロポーズだと?
    あまつさえ胸に顔をうずめるだと?
    な、なんということだ…この男がまさかここまでやるだなんて

    208 :

    わっほおおおおううう!!
    プロポーズキター!! 男イカスぜ…!

    209 :

    この男が新ジャンルだったんですねw

    210 :

    「だ…だいたいあんたたち、結婚だなんて簡単に言うけど、どうするつもりなのよ!?」

    「種族が違うから当然籍も入れらんないし、住処も別だから結婚生活なんて送れないじゃない!!」

    「んなもんwwwwww形式的なもんだけでいいよwwwwwwwwww要は俺がこいつと
      どういう関係になるかの方がwwwwwwwww大事な訳だしwwwwwwwwwww」

    「そうよ姉さん、そんなのは大したことじゃないよ」

    「そうだwwwwww俺就職決まったら、海辺のマンション探して引っ越すわwwwwwwwwww」

    「本当に? 嬉しいです」

    「そしたら毎日会いに行くからなwwwwwwwwwwww」

    「楽しみに待ってますね」

    「ラブってんじゃねーよおぉぉぉぉぉ!!」

    211 = 210 :

    「もういい! 人間なんかの話しを聞いた私が間違ってた」

    ――シャキン

    「最初から有無を言わさずに殺れば良かっただけだったんじゃない」

    「姉さん! まだそんなことを……」

    「おっとwwwwwそうはさせるかwwwwwwwwとぅっ!wwwwwwwwwwww」ぴょんっ

    ――ガシィッ

    「おわっ…!」

    ――ずしゃあぁっ

    「人魚の弱点wwwwwそれはwwwwwwww唯一の武器である
      尾びれが体に引っ付いているところwwwwwwwwwwww」

    「よって油断してる隙に地面に引きずり下ろしてしまえばwwww
      wwww武器は無力化できるというwwwwwwwwwwww」

    「す、すごいです。男さん!」

    「本当はなんも考えず飛びついただけだったんだけどなwwwwwwww
      うはwwwwうははははwwwwwwww」

    「こ……こんな馬鹿な人間にやられた……」

    212 :

    ・・・男姉に抱きついてる?

    213 = 210 :

    >>212
    尾びれの刃がついてないとこ握って地面にびたーん
    だから地面に引きずり下ろした時も尾びれを握ってた

    蛇足だが説明不足っぽかったので

    214 :

    抱きついてるよね…

    215 = 214 :

    >>210
    了解

    216 :

    はたから見るとエロいんじゃね?

    217 = 216 :

    しかしもはや人魚がツンのかけらもねぇww

    218 = 210 :

    「女ーwwwwwwちょっと姉ちゃんと話がしたいからwwwww
      www尾びれ押さえといてくれwwwwwwwwwwww」

    「あ、はい」

    「何よ、私はあんたなんかと話すことはないわよ」

    「そんなにツンツンするなよwwwwwwまぁツンデレは最終的にwww
      wwwwwデレるのが宿命ですがwwwwwwwwww」

    「やっぱりあんた殺してやりたいわ」

    「でっていうwwwwwwwwww僕はwwwww死にましぇーんwwwwwwwwwwww」

    「こっ殺す、こいつ絶対殺す!!」 じたばた

    (あぁ、私も最初はあのノリにイライラしたなぁ……)

    219 = 216 :

    女が達観してるww

    220 = 210 :

    「なぁお義姉ちゃんwwwwww聞いてくれよwwwwwwwwww」

    「お前に義姉ちゃんと呼ばれる筋合いはない!」

    「まぁまぁwwwwww姉ちゃんwwwwwwwwww」

    「俺は確かに軽薄な男だwwwwwwww人からも滅多に信用されないしwwwwww
      wwwwww馬鹿だ馬鹿だとよく言われるしwwwwwwwwwwww」

    「よく分かってんじゃない」

    「でもよwwwww俺は自分のことだけはwwwwww自分でよく知ってるつもりだwwwwwwww」

    「裏切らないなんて言わないしwwwwwwwwましてや信用しろとも言わないからさwwwwwwwwwwww」

    「俺があんたらを裏切ったと感じたらwwwwwwwwソッコー俺の首をはねていいよwwwwwwwwwwww」

    「裏切られたと思ってからじゃ遅いのよ。それに、口約束だけなら誰にでもできるわ」

    「手厳しいのうwwwwwwwwそれじゃwwwwwwwwwどうしたら
      wwwww俺のこと信用してくれるのwwwwwwwwwww」

    「どう足掻いても無駄ね」

    「ぐはwwwwwwwwティウンティウンwwwwwwwwwwww」

    「死んでる場合ですか」

    221 = 210 :

    「もうwwwwwムリポwwwwwwwwお前の姉ちゃん難攻不落ってレベルじゃねーぞwwwwwwwwww」

    「諦めないで下さいよぅ! 私だって、その……あ、姉に祝福されて、嫁ぎたいんですからっ!」

    「うっはwwwwwwww顔赤らめながら嫁宣言されたwwww俺wwww今にも射精しそうwwwwwwwwww」

    「あんまり言わないで下さい。恥ずかしいです……」

    「よーしwwwwww対話が駄目ならwwwwww戦争だwwwwwwwww」

    「女wwwwww今からちょっとwwwwww手荒なことするからwwww
      wwww絶対尾びれを離すなよwwwwwwwwwwww」

    「え……な、何するつもりですか?」

    「聞き分けのない子供にはwwwwwwwくすぐり地獄と相場が決まっているんですwwwwwwwwwwwwwwwww」

    「はあぁっ!?」

    「ほうれwwwwwwくすぐるぞwwwwwwwwwwくすぐるぞwwwwwwwwwwww」

    「やっ、やめ……ひゃあっ!?」

    223 = 210 :

    「ほうれwwwwこちょこちょwwwwwwwこちょこちょこちょwwwwwwwwwww」

    「くっ、くふ……ひゃははははっ、や、やめろっての馬鹿ぁ……ひゃっふ」

    「脇を隠しても無駄だぜwwwwwwww今度はその長い髪を使ってwwww
      胸の谷間を責めてやるwwwwwwwwふはwwwふははははwwwww」

    「きゃああああああっ!」

    「……男さん」

    「おあ?wwwwww」

    「変態」

    「ちょwwwwww目が冷たいんですけどwwwwwwwwww」

    「あんまり度が過ぎると、あなたのこと嫌いになっちゃいますよ?」

    「ヤベwwwwww女房に愛想尽かされるwwwwwwww」

    「個人的にはまだやり足りないけどwwwwwwww周囲(主に女)の目が
      気になるから、そろそろ止しときますかwwwwwwwwwwwwww」

    「そうして下さい」

    「ハァ…ハァ…」

    224 = 216 :

    変態変態へんたーい!

    225 :

    「ねぇwwwwこれで懲りた?wwwwwwwこれでも駄目なら俺もう
      姉ちゃんのことシカトするしかなくなるんだけどwwwwwwwww」

    「あ、あんたって……一体どこまで本気でやってるのよ……」

    「天然ですwwwwwwサーセンwwwwwwwwww」

    「自称天然キャラっていっぱいいるけど、男さんほどそれが似合う人間っていないですよね」

    「うはwwww誉められてんだかwwwwwwwけなされてんだかwwwwwwwwwww」

    「分かったわよ……つまりは、天然の馬鹿を相手に真面目に議論した私が馬鹿だったのね……」

    「いいわよ、好きになさい……その代わり、もう私には関わらないで……」

    「え? てことは……」

    「好きにすればいいじゃない。私ゃそいつ相手に怒鳴るのに疲れたわよ……」

    「ちょwwwwwなんか知らんけど俺勝ったwwwwwwwwwww」

    (姉さん……ちょっとだけ同情します)

    226 = 225 :

    「あーあ、無駄に時間を使っちゃった……」 ふわり

    「人間、ひとまずは私の敗けでいいけど、裏切ったら首を差し出すって約束はきちんと守ってもらうからね」

    「おkwwwwwwたりめーよwwwwwwwwww」

    「はぁ……じゃあ私はもう帰るから、二人ともせいぜい好きなように乳繰りあってなさい」

    「あ、姉さん」

    「何、まだなんかあるの?」

    「私、この人と幸せになりますから。絶対、幸せになりますから」

    「……あ、そう」

    「はい!」

    「うひゃひゃwwwwww熱いねぇ俺の嫁はwwwwwwww」

    「じゃあ私たちも、入江の方に戻りますか」

    「そうすっかwwwwwwww」



    「俺はいつまでこうしてればいいんだろう……」

    227 :

    質屋生きてたwwwwwwwwwww

    228 = 225 :

    「あwwwwwwそういや質屋は姉ちゃんにやられてケガしてたんだ
      wwwwwwwwどうしよっかこいつwwwwwwwwww」

    「生かしておいても危険ですし、このまま放置しときません?」

    「そんなぁ……頼むから助けて下さい、今日起こったことは他言しませんから……」

    「ですって。どうします?」

    「しゃーねーwwwww袖振り合うもっていうしwwwwwww助けてやるかwwwwwwwwwwww」

    「ありがとうございます……」

    「但しwwwwwwもし口を滑らしたらwwwww凶暴な人食い人魚の巣に放り込むからそのつもりでなwwwwwwwww」

    「えぇっ!!」ブルブル

    (またこの人は適当な嘘を……まいっか、この場合は自業自得だしね)

    229 = 225 :

    「とりあえず町まで帰って病院直行だなwwwwwwww」

    「それじゃあ、少しだけど送っていきますね」

    「おうwwwwww質屋も死ぬなよwwwwwwwwww」

    「失血で意識が……けど頑張ります……」

    「うひゃひゃひゃひゃwwwwwwww」

    ----ピーポーピーポー

    「……お?wwwwwなんだ? このサイレンの音wwwwwwww」

    <こっちだ、こっちに誰かいるぞ!

    「人間の声……隠れなきゃ!」

    ----ガサガサッ

    <いたぞ!

    -----バッ

    「お?wwwwwww」

    警察「動くな!」

    「ちょwwwwwwなんでこんなところにポリスマンがwwwwwwwww」

    230 = 225 :

    「お巡りさんwwwwwwこんなところで何してんすかwwwwwwwwww」

    「さっき雑木林で女性の悲鳴が聞こえたと、署に通報があったんだがね」

    (……あ! そういえば姉さんをくすぐってる時に悲鳴出してたわ!)

    「君たちこそ、こんなところで何をしてたんだ?」

    「何ってwwwww別にやましいことは何も……」

    「ちょっと待て、君がおぶっている人、血まみれじゃないか!」

    「あぁwwwwww連れが足を木に挟んでケガしたんすよwwwwwwww」

    (相変わらず嘘つくの早いなぁ……)

    「分かった、君の友達は病院に連れていこう。だが、君の方は署まで来てくれないかね」

    「え?wwww」

    (え?)

    「ちょっと話を聞かせてもらうだけだ。すぐに済むと思うんだが」

    (ちょwww俺wwwwwwめっちゃ怪しまれてるwwwwwwwwww)

    (男さん……)





    ……男、プロポーズからわずか数時間後に、警察署へ連行。事情聴取を受ける。

    231 = 227 :

    そりゃ怪しむわ

    232 :

    予想外ながらも納得

    233 :


    続き楽しみです

    234 = 225 :

    ~一連の騒動から二日後~

    「はぁ……」

    「なーにしてんのよ、女」

    「あ、姉さん……」

    「また例の人間のこと気にしてんの? いい加減大人しく巣で待ちなさいよ」

    「でも、私がいない間にここに来たらと思うと、居ても立ってもいられなくて……」

    「気持ちは分かるけど、人間の警察っていうのはそう簡単には逃がしてくれないものよ」

    「そうなの?」

    「そうそう。それに、いい女ってのは男を待つんじゃなくて、男を待たすものなんだから」

    「そんなもんかなぁ……」

    「そういうものよ。だから、帰って一緒に魚食べよ?」

    「うん……」

    235 = 225 :

    ふわふわ……

    「しかし、あんたがここまで人間の男に入れ込むとは思いもしなかったわ」

    「うん、自分でもびっくり」

    「どこがそんなに良かったの? パッと見そんなにいい男とも思えなかったけど」

    「うーん……どこがいいのかって聞かれると、私もよく分かんないんだけど」

    「なんじゃそりゃ」

    「強いて言うなら、私は男さんのペースに巻き込まれたかったのかなぁ」

    「あの男のペースに巻き込まれなんかしたら、身が持たないわよ」

    「そうだね、でも、そこが欠点を補うくらい魅力的なのも分かるでしょ?」

    「ごめん、そこは同意出来ない」

    「そ、そう……」

    236 = 225 :

    「男さんと話してると、最初は確かにイライラして、尾びれではたき倒したくなるんだけど」

    「言うわね、あんたも……」

    「そのペースに慣れてくると、今度はあの人の馬鹿さ加減が心地よくなってくるの」

    「ふぅん……」

    「現に私とお姉ちゃんも、あの人のおかげで殺しあわなくて済んだじゃない?」

    「それ以前にあんたがあいつと付き合わなかったら、いざこざする必要もなかったんだけどね」

    「でも、私が他の人間の男を好きになってたら、きっと姉さんも私も止めきらなかったと思うよ」

    「まぁね、人魚をくすぐり倒して勝ち誇るなんて、マトモな神経の持ち主じゃできないわね」

    「でしょ?」

    「言っとくけど、誉めてないからね?」

    237 = 225 :

    「ま、あんたももう大人だし、好きにすればいいわ。ただし
      裏切られた時のケツ持ちはあんたとあの男だからね?」

    「分かってるよ」

    「全く、誰に似てこうなったんだか……はい、昼ご飯」ぽいっ

    「ん、ありがと」パクッ

    「で、これからどうすんの。まだ待つの?」

    「うん、もうちょっとだけ待つことにする」

    「健気ねぇ……その健気さなら、同じ人魚にいくらでも欲しがる男がいるでしょうに」

    「そんなことないよ。私が待つのは、男さんだけだもの」

    「勝手にしなさい、私はもう関知しないから」

    「ありがとう、姉さん」

    238 = 225 :

    ~午後~

    「私待ーつーわ、いつまでも待ーつーわ」

    「……はは、歌なんか歌っちゃって、私ったら男さんみたいだなぁ」

    ~夕方~

    「今日はまだ、来ないかなぁ……」

    「ううん。まだ可能性はあるもん。諦めちゃ、駄目だよね?」

    ~夜~

    「……」

    「くぅ…くぅ…」

    ----ザッ

    「……おーい」

    「……むにゃ?」

    「あ、やっぱり女だったwwwwwwwwwお前こんな岩場でなぜ寝てるwwwwwwwwwwwwwwww」

    「……男さん?」

    「おっすwwwwwwオラ男wwwwwwww」

    239 = 225 :

    「いやぁ参ったwwww警察手強すぎワロタwwwwwwww」

    「いつもみたいに適当こいて逃げようとしたらwwwwwwww
      質屋にも証言取ってやがってて矛盾だらけなのなwwwwww」

    「……」ぽーっ

    「そのおかげでwwwwwwww丸一日勾留食らってwwwwwwwwしかも家帰ったら
      wwwwwwww面接の不採用通知まで来てやがったwwwwwwwwwwww」

    「泣きっ面に蜂とはまさにこのことwwwwwwww世の中って甘くないわ……」

    「……男さん」

    「……あ?wwww」

    「男さんだぁ……」

    ぎゅっ

    「ぬわーっ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

    240 = 227 :

    人魚なんというデレデレwwww
    愛が深まりすぎだろうw

    241 = 225 :

    「男さぁん……」スリスリ

    「ちょwwwww何やってんの人魚wwwwwwwwwww」

    「私、寂しかったんですよ? 男さんに会えなくて、毎日寂しかった」

    「たった二日来なかっただけじゃんwwwwwwww」

    「人間の男性は、お嫁さんを二日も一人にしておいて平気なんですか?」

    「そうじゃないけどwwwwwwww何このデレッぷりwwww半端じゃねぇwwwwwwwwww」

    「良かった……それならまた、私たち一緒にいられるってことですよね?」ニコリ

    「おまwwwwさすがの俺でもwwwwwwwwこれは恥ずかしいわwwwwwwwwww」

    「ふふ……」

    242 = 225 :

    「暗くなってからも来て良かったwwwwwwwwお前あのまま
      ここで寝てたら風邪ひいてたぞwwwwwwwwwwwwww」

    「そうですね。今でもまだちょっと眠たいです」

    「お前さては寝ぼけてるだろwwwwwwwwじゃないとあのデレッぷりに説明がつかねぇwwwwwwwwwwww」

    「そうかもしれません」

    「もう寝ろwwwwwwww明日も必ず来てやるからさwwwwwwwwww」

    「そうですか……じゃあお言葉に甘えて……」

    かくん

    「ちょまwwwwww俺にもたれかかって寝るなwwwwwwwww」

    「……くぅ」

    「寝つき良すぎだろwwwwwwwwwwwwwww」

    243 = 232 :

    なんか…読んでてこっぱずかしいなwww
    初めて男のw連打が自然に思えたかもしれん

    244 = 225 :

    「スヤ…スヤ…」

    「どうしよこれwwwwwwwwwww俺の前に今wwwどんな選択肢がwww並べられてるんだwwwwwww」

    「すぅ…すぅ…」

    「寝てるのを幸いにwwwwww乳揉みしだいたろかなwwwwwww」

    「そうだそうしようwwwwwww俺の売りはwwwwwwwww
      鬼畜キャラだったはずだwwwwwwwwwwww」

    「うりゃwwwwうりゃwwwwwww」

    ふににっ、ふにっふにっ

    「くぅ…うん……」

    「うはwwwwwこれ最高wwwwwwもっとやろwwwwwwwwwww」

    むにむに、むにゅん

    「う…ふっ…」

    「何これwwwwww新感触wwwwwwwwスゴスwwwwwwwwww」

    もにゅもにゅもにゅ……

    245 :

    今日はそこまで! とお父さんが

    246 = 225 :

    「ふぅwwwwwすっきりんこwwwwwwwwwこれ以上
      できない俺wwwwwwwテラチキンwwwwwwwwwwww」

    「うーん…うーん…」

    「うはwwwwwwうなされ始めたwwwwwwwこれは確実にwwww俺のせいwwwwwwwwwwww」

    「すまんのうwwwwwwすまんのうwwwwwwよしよしwwwwwwww」なでなで

    「う、ん……すぅ……」

    「なでたらwww落ち着きおったwwwwwwwwこいつかわゆすぎるwwwwwwwwwww」

    「すぅ、すぅ」

    247 :

    なんだこのいちゃいちゃぶりは
    オラこっぱずかしくなってきたぞ!

    248 :

    「うぅん…男さん…」スヤスヤ

    「寝言でwwwww俺の名をwwwwwwこれなんてギャルゲ?wwwwww」

    「何この子wwwwwwwすごく可愛いんですけどwwwwwwww」

    「けどwwwwそろそろ起きて欲しい今日この頃wwwwwww
      岩場で枕にされちゃwwwwwwwたまらんわいwwwww」

    「すぴー…すぴゅー…」

    「wwwwww……」

    「……」

    「……まぁ俺どうせ無職だしwwwwwwww暇だから朝まで付き合ってやるかwwwwwwwwww」

    「だから今日はwwwwwww俺の胸の中でゆっくり寝やがれwwwwwwwwwwww」

    「うはwwwwwww俺めっちゃいい男wwwwwwwwwwww」

    「くぅ、くぅ……」ニコニコ




    その後、朝まで人魚は起きず、ずっと同じ体勢を維持していた男はエコノミークラス症候群になりかかってたとさ

    249 :

    男はつらいよ。

    250 :

    ~翌日~

    「僕ゴリラwwwwwwwwウッホホウホホwwwwwwwwウッホッホ♪wwwwwwww」

    「今日もwwwwいい男がwwwww参上しましたよwwwwwwww」

    「……あれ? 人魚いねぇwwwww人魚どこいった?wwwwwwww」

    「まあいいやwwwwwwwどうせやることねーしwwwww
      wwww待っといてやるかwwwwwwwwwwwwwww」

    「あの子なら今日はこないわよ、馬鹿人間」ふわり

    「あwwww義姉さんwwwお久しぶりっすwwwwww」

    「義姉さんと呼ぶな!」

    「人魚こないってなんすかwwwwwなんかあったんすかwwwwwww」

    「昨日どっかの誰かさんと夜中まで乳繰りあってたせいで、あの子風邪ひいたのよ」

    「マジスかwwwwwwwだから岩場で寝るなと言ったのにwwwwwwwww」

    「あんたはさすがに風邪ひいてないみたいね」

    「さすがにってwwwwwwwwどういう意味wwwwwwww」

    「馬鹿は風邪ひかないって意味よ」

    「うはwwwwwwwwバルスwwwwwwwwwwww」


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