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    元スレ新ジャンル「空中人魚」

    新ジャンル覧 / PC版 /
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    852 :

    完走おめwwwwww楽しかったwwwwwwwwww

    853 :

    あげちまえこんな良SS

    854 :

    息子もよく笑うのかwwwwwwwwww
    お母さん幸せだろうなwwwwwwwwwwwwww
    うぇうぇwwwwwwwwwwww(´;ω;`)

    856 :

    まだ専ブラからこのタブを消せないでいるんだが・・・・

    857 :

    他に書き手いないようなんで、スレ埋めがてら
    「草男外伝~空中人魚・女友さん~」を近日中に書くとだけ言っておく

    862 :

    ある日

    「~♪」

    女友さんが空中遊泳を楽しんでいたら

    「……あら?」

    ウミネコの群れに鉢合わせになり

    「キャー!」

    ガツンッ!!

    「きゅう…」

    そのまま意識を失い、潮に流された。



    空中人魚スピンオフストーリー・「女友さん」

    865 :

    上がってきてる……
    ageてくれた人ごめんなさい。このスレの存在は頭にあったんだけど、
    他に書きたいものが山ほどあって手詰まりで……

    今日仕事終わったら書きます

    866 :

    凄く楽しみです
    でも無理はしないで作者さんのやりたいペースでやればいいと思いますよ

    867 = 865 :

    「……」

    「……う、ん」

    「……!?」

    「どこ、ここ」

    「なんで私、こんなところに居るの……?」

    ちゃぷん

    868 = 865 :

    「えーと、まずは状況を整理するとこから始めよう」

    「私は、夜間に空中遊泳するため空を飛んでた。そしたら鳥の群れに突っ込んで意識を失った」

    「そして気づいたら見たこともないこんな場所にいる……」

    「今私の周囲には、人間が沿岸養殖とかで魚を囲う時に使う網が張られている模様」

    「……ってことは私、人間に捕まっちゃった?」

    「ヤバいじゃん! 冷静になってる場合じゃないよこれ!!」

    「あぁ~どうしよう……早く逃げなきゃ……」

    漁師「……あんた、何喋りようとね?」

    「ハッ!?」

    869 :

    「だ、誰よあなた!? 人の独り言を立ち聞きなんて趣味悪いわよ!」

    漁師「はぁー、ようやく起きたと思うたらやかましか姉さんじゃね」

    「あんた誰!? 私を一体どうするつもりなのよ!!」

    漁師「安心せんね。俺はあんたの様子見に来ただけのただの漁師じゃけん」

    「漁師? あんたが?」

    漁師「ほいじゃ」

    「そう……やっぱり私、人間に捕まってたんだ」

    漁師「捕まったっちゅうんはちょっと人聞き悪かなかね? 俺は定置網に引っ掛かっちょったあんたを保護しただけばい」

    「え? そうだったの?」

    漁師「そうじゃ。いつまで経っても目ば覚まさんから、漁協から養殖用の網ば借りて来て海に転がしちょったとこよ」

    「あ、そうだったの……にしても扱いがかなり雑じゃない?」

    漁師「そがんこつ言われても、こっちは人魚の扱い方なんか知らんもん」

    「それもそうね」

    870 = 869 :

    「にしてもあんた、やけに落ち着いてるわね。人魚に会うの初めてでしょ?」

    漁師「あんた呼ばわりは止めちくれ。漁師でよかよ」

    「じゃあ漁師さん。あなた、なんで初対面でそんなにフランクなの? もっと驚いたりしないの?」

    漁師「フランクなのはお互い様じゃ。あんたこそ俺に対して、ずいぶん馴れ馴れしいばい」

    「私は人間相手にするの、初めてじゃないもの。でもあなたは人魚は初めてのはずじゃない」

    漁師「さぁ? それはあんたがべっぴんさんだからかじゃなかね?」

    「調子いいこと言わないでちょうだい」

    871 :

    待ってたぜ!

    872 :

    この言い回し………熊本弁と見た!

    873 :

    ちょっと爺ちゃんの網に何かかからなかったか聞いてくる

    874 :

    俺を雇って下さい熊本の漁師さんwwwwww
    特技はwww笑www顔wwwですwwwwww

    875 :

    漁師「ま、もともと俺は物怖じしない性格じゃけん。あんまり気にせんごとよ」

    「気になるわよ。今まで人魚の姿を見て色めき立たなかった人間なんて、いないんだから」

    漁師「そげん珍しいもんでもなかとよ。足が魚になっただけやらせんか」

    「そこが大きな違いなんじゃない」

    漁師「なぁんも違やせんよ。それにお姉さんべっぴんさんやけんね、ずっとここにいて欲しいくらいじゃが」

    「……あなたって、すごく軽い男の人なのね」

    漁師「そうか? そう言われるとそうかもしれんばい」

    876 = 875 :

    「助けてくれたことには感謝してるわ。けど、人魚には人間と関わったらいけない掟があるの」

    漁師「へぇ、それは知らんかった」

    「その掟を破ったら、私達のことを知った人間を殺さなきゃならなくなるのよ?」

    漁師「そりゃあ何でまた」

    「人間は、私達人魚を売り物としてしか考えてないから。人魚には長く人間に虐げられてきた歴史があるのよ」

    漁師「ふぅん。難儀じゃねえ」

    「って言っても、私はそんな掟、前時代的だと思ってるんだけどね」

    漁師「お姉さんは時代の先駆者っちゅう訳やね」

    「お姉さんは止めてよ、なんか面映ゆいわ」

    漁師「ばってんそしたら何ち呼べばいいと?」

    「友でいいよ。私の名前は友人魚って言うの」

    漁師「分かった、友さんやね」

    877 :

    どうにも漁師が脳内で左門豊作になってしまう。

    878 :

    漁師と友人魚イイ感じだな

    879 = 875 :

    「今日のところはあなたの優しさに免じて何もせずに帰ってあげる。どうもお世話になったわね」

    漁師「帰るって、網に囲まれちょうとにどげんして帰るとな?」

    「ふっふっふっ、私を只の人魚だと思ったら大間違いよ。ちょあっ!」

    ふわり

    漁師「おぉ!?」

    「私はお空も自由に飛べちゃうハイスペック人魚なんだから」

    漁師「はー……人魚が空飛ぶち、世の中は広かなぁ」

    「じゃあね、漁師さん。多分もう会わないだろうけど、助けてくれたことは忘れないわ」

    ふわふわ、すいー

    漁師「あっ……」

    「バイバーイ」

    漁師「行ってしもうた……」

    ふわり

    「……」

    漁師「と思ったら、Uターンして帰ってきたばい」

    「……漁師さん。そういえば、ここどこなの? 私どこまで流されてきたの?」

    漁師「え?」

    880 :

    「今軽く周りを見回した限りでは、私の見知った場所が見当たらないんだけど」

    漁師「ここは○○町の○○区やが」

    「人間の番地で言われて分かるはずないでしょ!」

    漁師「それもそうじゃなぁ……」

    「もしかして私、かなり遠くまで流されてきた?」

    漁師「んなこと聞かれても分からんがね」

    「どうしよう、私すごい困ったことになったのかも……」

    漁師「普通そんなに長く流されたら魚でも死ぬばい」

    「そうね、今は人魚の体の丈夫さに感謝しなきゃ」

    881 = 880 :

    「でもどうしよう、このままじゃ本当に帰れなくなっちゃうよ」

    漁師「そんなら、帰れる算段がつくまでここにおればよかじゃなかね」

    「でも、人間のそばにいたらそれだけ見つかりやすくなっちゃう」

    漁師「なんちこちゃなかよ。昼間はここに隠れて、夜に探しに出ればよかだけじゃが」

    「……あなた、まさか私を売ったりしないでしょうね?」

    漁師「何言いよっとね。海の男はそげん軽くはなかとよ」

    「分かった。この状況じゃ信用せざるを得ないし、あなたのお言葉に甘えるわ」

    漁師「そうしんしゃい」

    「でも、もし仮にあなたが私を裏切ったら、私は何を置いてもあなたの命をいただくからね」

    漁師「おう、望むところばい」

    882 = 880 :

    漁師「とりあえず今日はゆっくり寝らんね」

    「うん、そうする」

    漁師「腹減っとらんね? なんか用意した方がよかかね」

    「気を使わなくても、自分で魚をとって食べるから大丈夫」

    漁師「人魚は魚ば食べるんか、なんか矛盾しとりゃせんか?」

    「それは人間の偏見よ。ってそんなことどうでもいいの」

    「とにかく一刻も早く私は故郷に帰りたいの。だから、あなたも出来るだけ協力してね」

    漁師「遭難したっちゅうに気の強か姉さんじゃ、はっはっはっ」

    「笑ってる場合じゃないの」

    883 :

    いったいどれほど流されたのか

    885 :

    今度は九州男児か
    素敵だぜ

    残り少ないから以後レスしないけど、読んでるから頑張ってー

    886 :

    ~翌日~

    「結局昨日はあんまり寝らんなかった……」

    「あーあ、私これからどうなるんだろ」

    漁師「おーい、友さんよーい」

    「あ、漁師さん。お仕事もう終わったの?」

    漁師「なん言うとうか。今は朝の漁が終わって市場に魚を卸してきたけん、様子見に帰ってきただけじゃ」

    「あらそう、わざわざ悪いわね私なんかのために」

    漁師「なんか言葉に刺がなかね?」

    「そりゃあまだあなたのこと信用してないもの。私が逃げてないか確認しに来たんじゃないか、くらいは考えるわよ?」

    漁師「こげんよか男捕まえて、酷か女もあったもんじゃの」

    「いい男は自分で自分のことをいい男だなんて言わないのよ」

    漁師「そうか、それは一本取られたばい」

    887 = 886 :

    「ところで、まだ仕事も終わってないのにどうして私のところへ?」

    漁師「おぉ、そうじゃった。実は昨日うちの雑誌溜まりを探っちょったら、この辺の地図を見つけての」

    ぱらり

    漁師「聞き覚えのある地名やらあっとなら、これで分かるんじゃなかろうかち思ったと」

    「うーん、そもそも人間の地図じゃ限界があると思うけどなぁ。私たち人魚は地理には特に疎いし」

    漁師「役に立たんか?」

    「一応確認だけでもしてみるよ、ありがとうね漁師さん」

    漁師「そうか、早く帰れるとよかね」

    「うん……」

    888 = 886 :

    漁師「友人魚さんには、家族とかおらんと?」

    「いるよ。ただ、全員同じ島で離ればなれに暮らしてるけどね」

    漁師「なんごちな? 人魚は家族で暮らさんと?」

    「うん。大体の人魚は成人したら、一人一人別々に暮らすようになるの」

    漁師「へぇー、なんか変わっちょうなぁ」

    「稀に例外もいるけどね。私の友達がお姉さんと暮らしてたり」

    「だから私が早く帰りたいのも、家族のためっていうよりかはその友達に早く会いたいからって意味合いが強いかな」

    漁師「寂しか人魚じゃね、友さんは」

    「そんなことないよ、人魚なんて大概はそうなんだから」

    漁師「そういうもんかねぇ……」

    「……あっ!」

    漁師「? どうしたね?」

    889 :

    「ここ、この地名。私たしか聞いたことある!」

    漁師「人間の地理には疎いんじゃなかったとね?」

    「私の友達に人間が一人いて、その人が前にこんな町の名前言ってた気がする!」

    漁師「どれどれ……△△町? 友さん、こりゃここから三つも離れた町じゃが。本当に聞いたことあっと?」

    「期待薄でも行くしかないの」

    漁師「けど、俺もまだ仕事が終わらんけん。これから漁協に行かないかんとよ」

    「じゃあ、お仕事終わったら私をそこまで連れてって」

    漁師「よかよ、夕方になってしまうけんそれでもよかならね」
    「全然オッケー。じゃ、決まりね」

    890 :

    ほう、「私を連れてって」とな

    891 :

    発泡スチロールの箱に入れて他の魚と共に出荷

    893 :

    そして、夕方……

    漁師「おーい、友さーん。今仕事終わったばい」

    「おーそーいっ! 待ちくたびれたわよ!!」

    漁師「そりゃすまんの、おわびに魚やるけん許さんね」

    「あなた、私をアザラシか何かと勘違いしてない? もらうけど」

    漁師「もらうんかい」

    「もらうわよ。この辺潮の流れが悪くてあんまり魚取れないんだから」

    漁師「沖にまで出れば違うんじゃろうけどねえ」

    「そういう訳にはいかないでしょ? いいから早く魚ちょうだい」

    漁師「わかったばい。ほれ」

    「ありがとう」

    894 = 893 :

    漁師「ところで、町まで行く話やがね」

    「なぁに?」ムシャムシャ

    漁師「さすがに今から動いたら、他ん人にバレる確率が高くないかね?」

    「まぁ、そうだね。まだ薄明かるいし、いつ人目につくか分からないし」

    漁師「けど、俺も朝早いけんあんまり遅くまでは動けんとよ」

    「えー、ホントに? ……じゃあどうしよっか」

    漁師「あんたさえ良ければトラックの荷台に乗せて行けるんじゃが、どうするね?」

    「それしか出来ないならそれでいいよ。あんまり漁師さんにも迷惑かけられないし」

    漁師「よし、決まりじゃな。それじゃあ車をこっちまで動かしてくるけん、いっと待っちょらんね」

    「なるべく急いでねー」

    895 = 893 :

    ブゥン、キキィッ

    漁師「お待たせ。ちょっと魚臭か軽トラじゃが、ばってんあんたは人魚やけぇ気にならんよな」

    「……へぇ」

    漁師「ん? どうかしたと?」

    「なんか私の知ってる車と形が全然違うなぁと思って」

    漁師「妙な期待されても困るばい。俺の安月給じゃあ仕事用の軽トラ買うだけで手一杯やもんね」

    「でもこの車、すごくカッコいい! ねえ、これって私は後ろのここに乗ればいいの?」

    漁師「それしかなかろうもん。一応漁協でトロ箱も借りてきたけん、それ被って姿隠しとかんね」

    「なんか、私ワクワクしてきた」

    漁師「車乗るのが初めてじゃれば、そげんドキドキするのも当たり前かもしれんね」

    896 :

    何だか楽しそうだなwww緊迫感ゼロwwww
    人魚には軽トラがかっこ良く見えるのか……ちょっと買って来る!!

    897 :

    荷台の上はワクワクするよな

    898 = 893 :

    漁師「トロ箱は被ったと?」

    「オッケー、今の私はただの箱だよ」

    漁師「そうね、ほんなら行くけんな」

    キュルン、ブロロロロ……

    「わ、動いた! すごいすごい!!」

    漁師「……友さん、静かにせんと隠れよう意味がなかとばい」

    「だって初めてなんだもん、動いてる車に乗るの」

    漁師「はしゃぐのも良かが、車酔いせんように気ぃつけえな」

    「車酔い? ナニソレ」

    漁師「人間は車に乗っとうと気分悪くなることがあっとよ。特に乗りなれてないあんたにはキツいかもしれん」

    「へーきへーき。それより早く出かけないと日が暮れるよ?」

    漁師「大丈夫じゃろか…?」

    十分後……

    「おえェェ……」

    漁師「じゃけぇはしゃぐなっちゅうたとに。案の定車に酔うちょるやないか」

    「気分悪いよ……うげェ」

    漁師「自業自得ばい」

    899 = 893 :

    漁師「どうすっとね? まだ隣町にも来てないのにダウンすると?」

    「ううん、まだ諦めない……ぅゲホゲホ」

    漁師「俺は無理じゃと思うがなぁ」

    「そしたら私、永遠にここに居なきゃならないじゃない。そんなの嫌」

    漁師「したら、今度は大人しく荷台におることじゃ」

    「……ぁぃ」

    漁師「それと、いくら気持ち悪いっちゅうても、ガラス越しに荷台から運転席叩くのやめんね」

    「だってそうしなきゃ、あなた私が気分悪いのに気づかなかったじゃない」

    漁師「ガラスが割れたら俺が大怪我すると。誰でもそれは嫌じゃろうが」

    「う……分かったよ、私が悪かったよ」

    漁師「それで良か。目的地についたら教えるけん、それまで荷台で昼寝でもしとかんね」

    「はーい…」

    900 = 893 :

    それからさらに一時間……

    漁師「ついたとよ」

    「……」

    漁師「どげんした。グッタリしちょうが、友さん」

    「また気分悪くなったの……」

    漁師「慣れん車の移動で疲れたからかね。水、飲むね?」

    「うん、ちょうだい……」

    漁師「で、一応人目につかんように海沿いを走って来た訳じゃが、どこか見覚えある風景はあったと?」

    「さっぱり…てゆーか気持ち悪すぎてそれどころじゃなかったし…」

    漁師「そうかね。やっぱり無駄足じゃったかなぁ」

    「もともと私の記憶だけが頼りだったし、期待薄ではあったんだけど……ごめんなさい、ここまで連れてきてくれたのに……」

    漁師「なぁに、困った時は人魚も人間も関係なかよ。それより今はどうやって帰るか考えんと」

    「そうだね。どうしよっか……」


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