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    元スレ新ジャンル「空中人魚」

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    151 = 127 :

    「あーwwwwwwww死ぬかと思ったしwwwwwwww」

    「分かりましたから、安静にしていて下さい」

    「俺の気持ちwwwwwwww分かってもらえたかなwwwwwwwwwwww」

    「とりあえず、あなたが無類のお馬鹿さんだということは理解できました」

    「なんでwwwwwwwwそんなにwwwwwwwwツンツンwwwwwwwwするのwwwwwwwwwwww」

    「あなたが命の掛け方を間違っているからです。こんなつまらないことで死んだら、
      あなただって報われないでしょう?」

    「死んで本望wwwwwwwwこの熱い魂がwwwwwwww伝わるのならばwwwwwwwwwwww」

    「……」

    152 :

    「あなたは馬鹿です。本当に馬鹿です」

    「大事なことだからwwwwwwww二回言ったんですねwwwwwwwwwwww」

    「そうです。私なんかのために命を掛けるあなたは大馬鹿野郎です」

    「だってwwwwwwwwお前がwwwwwwww好きだからwwwwwwwwwwww」

    「そんな風に言われても、私はどう答えればいいかなんて分からないんですよ?」

    「急かすつもりはないからwwwwwwwwゆっくり考えていってね!wwwwwwww」

    「……そうですか」

    153 :

    フィレオフィッシュの食べ方がわからない人魚かわいいお

    154 = 152 :

    「……なんだか、あなたの顔を見ていたらまとまる考えもまとまりそうにありません」

    「じゃあ今日はwwwwwwwwもう解散しますかwwwwwwwwwwww」

    「あなたがそれでいいのなら、そうしてくれませんか?」

    「おkwwwwwwwwwww把握wwwwwwwwwwww」

    「それでは」

    「おうwwwwwwwwwwww愛してるぜwwwwwwwwwwwwwwww」

    「……」ふわり

    「……ハンバーガー、ありがとうございました。美味しくなかったけど、
      あなたとならまた食べたいです」

    「ぬ?」

    「し、失礼します!」すぃー

    「うはwwwwwwwフラグktkrwwwwwwwwwwwww」

    「デレ人魚可愛いよデレ人魚wwwwwwww」

    155 = 153 :

    人魚完全にデレてるwww

    156 :

    さめた半バカおいしくないよね

    157 = 153 :

    半バカ=男かと一瞬思った
    ハンバーガーね

    158 :

    もう人魚デレッデレだw
    なんかフィレオフィッシュ食べたくなってきた

    159 :

    ~その日、男宅~

    『……ハンバーガー、ありがとうございました。美味しくなかったけど、
      あなたとならまた食べたいです』

    「……」ニヤニヤ

    「……ヤバいwwww深夜なのにwwwwみwwwwwなwwwwwwwぎwwwwwwwwっwwwwwwwwwてwwwwwwwwwwきwwwwwwwwwwwwたwwwwwwwwwwww」

    「デレ人魚wwwwwww思い出しただけで死ねるwwwwwwwwwwwwwうはwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwww」

    「テンション上がって仕方ないからwwwwwwww散歩でも行ってくっかwwwwwwwwwwww」

    -----ガチャリ

    160 = 159 :

    「さてとwwwwwwwwどこ行ったもんかなこりゃwwwwwwww」

    「すいません、あなた、男さんですか?」

    「あ?wwwwwwww誰あんたwwwwwwwwwwww」

    「誰って……この間人魚の鱗を仕入れさせてもらった質屋ですよ。もう忘れたんですか?」

    「おぉwwwwwwあんたかwwwwwwwwwどうしたのこんな夜中にwwwwwwwwwwww」

    「えぇ。実はあなたに、ちょっと内密な話しがありまして……上がらせてもらってもよろしいですかね」

    「いいよwwwwwwww水くらいしか出せないけどwwwwwwwwwwww」

    「そうですか。では、失礼します」

    161 :

    そういえば…人魚のなんとかを食べると不老不死になるって
    伝説があったっけ…

    162 = 159 :

    「粗茶ですが、どうぞwwwwwwwwwお口に合わなかったらwwwwwwお口の方を合わせて下さいwwwwwwwwwww」 ことり

    「は、はぁ……(どう見ても水だよな、これ)」

    「で?wwwwww話しって何よwwwwwwwwww」

    「あ、はい。実はですね、あなたに買い取らせていただいた人魚の鱗なんですが、盗難の恐れがある
      品だと本部の方から連絡を受けまして、確認のため出向かせていただいた次第でございます」

    「ちょwwwwwwwwその疑惑はどっから湧いて出たwwwwwwwwwwww」

    「ご気分を悪くされるのは分かります。けれど、こちらとしましても滅多に
      出回らない珍しい品を扱う以上、慎重にならざるを得ない訳でして」

    「よろしければ、いつ、どこで手にいれた物かを、詳しくお教えいただけませんでしょうか」

    「んなこと言われてもwwwwwwwwこれは行きずりのじいさんにもらった物だしwwwwwwwwwwww」

    「と、言いますと?」

    「話せば長くなることだがwwwwwwwwwwww……」

    163 = 159 :

    「半年前wwwwwwww俺は仕事に行くためにwwwwwwww急いで家を出ていたwwwwwwww」

    「その途中wwwwwwwwこの辺では見ない顔したじいさんがwwwwwwww
      咳き込んで道端に座ってたんだなwwwwwwwwwwww」

    「あんまり時間もなかったしwwwwwwwwほっとこうかと思ったがwwwwwwww」

    「道行く人がめっちゃスルーするから俺が病院まで運んでやったのよwwwwwwwwwwww」

    「ちょ、ちょっと待って下さい。まさか、あの鱗はそのおじいさんにもらった物だとでも?」

    「察しがいいなあんたwwwwwwwwその通りだよwwwwwwwwwwww」

    「俺の助けたじいさんが、今をときめくベンチャー企業の社長さんでさwwwwwwww
      ぜひお礼がしたいってんで、くれたのがあの鱗って訳だよwwwwwwwwwwww」

    「……にわかには信じがたい話しですが」

    「けどこれ本当にwwwwwwww実話なんですwwwwwwwwwwww」

    (なんという胡散臭さだ……)

    164 = 161 :

    おいこらw

    165 :

    嘘デタラメもいいとこだなヲイwwwwwww

    166 :

    「分かりました、今回のところはそれで納得しましょう」

    「しかし、疑惑が消えた訳ではありませんので、もしものことがあれば警察に訴えることも視野に入れております」

    「おまwwwwwwww怖えよwwwwwwww」

    「それだけは考慮しておいて下さい。では、夜分遅くに失礼しました」

    ガチャリ

    「……まさかwwwwwwww人魚に直接もらったとは思うまいwwwwwwwwwwww」

    「流通ルートひた隠しwwwwwwww俺、悪人の才能あるかもwwwwwwwwwwww」

    ------------------------------------------------------------

    「……もしもし、社長。例の鱗の件でご報告が」

    「たった今、鱗を売った張本人と接触を持って見たんですが、やはり尻尾はつかませませんでしたね」

    「あれだけ短期間の間に、二回も鱗を売りにくるからには、素人ではないとは思うのですが……」

    「……はい、引き続き、身辺の調査を行います。その上で、鱗の流通経路を押さえることが出来たら……」

    「……はい、はい。了解しました」

    (……手を汚すのは、下っ端の仕事か)

    167 = 166 :

    >>160 訂正

    「すいません、あなた、男さんですか?」→×

    「すいません、あなた、男さんですよね?」→○

    168 = 166 :

    ~一方、その頃の人魚は~

    『……ハンバーガー、ありがとうございました。美味しくなかったけど、
      あなたとならまた食べたいです』

    「……はぁ。なんで私あんなこと言っちゃったのかなぁ」

    「あれじゃ、私があの人のこと気にしてるみたいじゃない……」いじいじ

    人魚の「何モジモジしてんの、あんた」

    「うわぁっ!?」

    「驚き過ぎよ、何か後ろめたいことでもしてた訳?」

    「姉さん、何してるのよこんなとこで!」

    「何って、今日は満月の晩じゃない。今のあんたみたいに岩場でのたくってる方が珍しいわよ」

    「あ……そうか。今日は夜間遊泳の日だったっけ」

    「まさか忘れてたの? 飛行好きなあんたが、珍しいこともあるもんね」

    「た、たまたまだよ、たまたま!」

    「……ふーん?」

    169 = 166 :

    「毎夜欠かさず空に出てたくらいのあんたが、ずいぶん丸くなったわね」

    「あ、あはは……そうだねぇ」

    「……あれ? あんたそれ、陸の花じゃないの?」

    「!!」ビクッ

    「どうしたの、これ。こんなところに生えてるような花じゃないじゃない」

    「あ、あの、これはね……そう、人間がクルーザーから落としてったから、陰干しにして保存しとこっかなって」

    「へぇ。なんで人間ってのは、そう簡単に海にゴミを捨てれるんだろうねぇ」

    「そ、そうだよね。許せないよね!」

    「ちなみに、花を乾かして保存する時は、ドライフラワーって言いな? 陰干しじゃあ魚と一緒だから」

    「あ、うん。分かった……」

    「よろしい。言葉はちゃんと使いなさいね」

    170 = 166 :

    「それ、ゼラニウムだね」

    「え?」

    「その花の名前。確か、花言葉は『愛情』」

    「花言葉って、何?」

    「人間が花につけた、意味みたいなもんかな。花をプレゼントする時に、
      花言葉で相手にメッセージを伝えたりするみたいよ」

    「ゼラニウム……愛情……」

    「……まさかあの人、分かっててこの花を?」

    「何の話よ?」

    「うぅん、何でもない……」

    「何この子、気持ち悪いわね」

    171 :

    トライガン思い出した

    172 :

    あ、お花やっぱりまだ持ってたんだ

    173 = 166 :

    「ていうか、姉さんはなんでそんなに花言葉に詳しいの?」

    「昔知り合った人間がいて、それでちょっとね」

    「それってもしかして、姉さんの恋人?」

    「なんでよ、違うわよ?」

    「だって、私たちは人間に姿を見られたら殺さなきゃいけない掟じゃない。
      それでも人間と話ができたってことは、つまり……」

    「そんなロマンチックなもんじゃないの、あんまり詮索されると私だって気分悪いわよ」

    「…そうだね、ごめん」

    「時期が来れば、きっと話してあげるから」

    「分かったよ」

    「聞き分けいいね、よしよし」

    174 = 166 :

    「じゃあ私は空飛んでくるから、後は頼んだわよ」

    「はーい」

    ----ふわり

    「……行ったわね、危ない危ない」

    「私が人間と会ってることがバレたら、何されるか分かったもんじゃないわ」

    「……でも、あの口振りからして姉さんも人間と交流があったのは確かなのよね……」

    「もし上手くいけば、姉さんを味方に引き込められるかも!」

    「……あれ? 私、姉さんを味方にして何しようとしてるんだろ?」

    「まさか、あの人間との仲を認めてもらおうってんじゃ……」

    「違う違う違う、私はあんな人間のことなんかどうも思ってないってば!」

    「そうよ、あんなちゃらんぽらんな人間なんか、好きじゃないんだから!」

    175 = 166 :

    翌日

    「……はい、社長。こちら質屋のファルコンです」

    「……あ、すみません。最近軍事もののゲームに凝っておりまして、
      ファルコンはその中での私の名前でして……」

    「……はい、少々調子に乗りすぎました。すみません」

    「はい、今は例の男のアパートの前です。部屋から出てき次第尾行を開始するのですが……」

    「あ。どうやら来たようです。早速尾行にはいります」


    「ランララランラ~wwwwランラララランララ~wwwwwwww」

    176 = 166 :

    「ふっひはっほっへ~wwwwwwwwふっひはっほっへ~wwwwwwwwwwww」

    「現在男は、町内を目的もなく闊歩している様子です」

    「それにしても、なんてデカイ鼻歌なんだ……周りからの視線とか気にならないのか」

    「おっ!!wwwwwwww」

    「ん……あれは?」

    「これとこれ、下さいなwwwwwwwwwwww」

    「……花屋? こんなところで一体何をしてるんだ」

    花屋店主「毎度どうも。最近はぶりがいいね、恋人でもできたの?」

    「それはwwwwwwww秘密wwwwwwww」

    店主「こないだも買ってったじゃない。隠さなくていいんだよ?」

    「恋人なんて大袈裟なwwwwwwwwwwwwただの不倫っすよ不倫wwwwwwwwwwwwwwww」

    店主「へぇ、若いってのはいいねぇ。絶倫だ絶倫! なははは」

    「wwwwwwww」

    「花屋の店先とは思えない会話だ……しかし、恋人か」

    「何か、引っ掛かるな……」

    177 = 172 :

    恋は盲目!みちっぱたのうんちなんて目に入んないゾ!!

    178 :

    その頃の人魚……

    「~♪」

    「お? 珍しいね、あんたが鼻歌唄うなんて」

    「え、そう?」

    「うん。なんかいいことでもあったか?」

    「別にぃ。じゃあ、ちょっと出かけるから」

    「おう、いってらっしゃい」

    ----ざぱーっ、ふわん

    (……最近あの子、妙に明るいわねぇ)

    (怪しい……これは姉として放置してはおけないわ)

    (あの子には悪いけど、あとを尾けてみよっと)

    179 = 178 :

    一方の男……

    「もっしもっし亀よwwwwwwwかっめさんよwwwwwwwwwってかwwwwwwwwwwww」

    「鼻歌に飽きたらず今度は本格的に唄い出した……しかも童謡」

    「仕事もせずに何をしてるんだあいつは……恥ずかしくないのか?」

    「しかし、無職なのも人魚の鱗の売買ルートを確立しているなら納得できる」

    「全ての結論は事を見終えてからだ」

    「右へ曲がりまーすwwwwwwwwwwwwwwww」

    「……おや? あっちの道は海へ続く道じゃなかったか」

    「……花束に、海……そして人魚の鱗……」

    「これはひょっとして、ひょっとするかもしれないな……」
    「wwww」

    180 :

    これは…ヤバいぞ

    181 :

    うわああああああ
    男、気付け!

    182 :

    男ー!! うしろ!うしろ!

    183 = 178 :

    「あ~ああ~長崎は~wwwwwwww今日も~雨だった~wwwwwwwwww」

    「こんな足場の悪いところでスキップ……なんて大人げなさなんだ」

    「しかし、だいぶ入江に近づいてきたな……これは期待できるかもしれない」

    「おっwwwwwww良かった、今日も来てたwwwwwwwww」

    「……なんだ、空中を見上げてるぞあいつ? どういうことだ?」

    「おーいwwwwwwww人魚ーwwwwwwwwwwww」

    「うるさいな、大声出さないで下さいよ」


    「こ、これは……!」

    185 :

    にげてー人魚にげてー

    186 = 178 :

    「オーマイスイートハニーwwwwwwww人魚は俺の嫁wwwwwwwwwwww」

    「勝手に人を嫁呼ばわりしないで下さい。あなたのお嫁さんになった覚えはありません」

    「そんなつれなくするなよwwwwww一緒に飯食った仲じゃないwwwwwwww」

    「人間は一緒にご飯を食べただけで、そんなに親密になれるものなんですか?」

    「少なくとも俺はwwwwwwwwもうあんたのことを他人だとは思ってないよwwwwwwwwwwww」

    「また調子のいいこと言って……」

    「wwwwwwww」


    「人魚が空を……こんな事例は聞いたことないぞ! 早速本社に連絡しなくては……」

    「あっ、くそ、ここ圏外じゃないか。一端上まで戻らないと……」

    ----ガサガサッ


    「ッッ!?」

    (しまった! 服が……)

    「どしたwwwwwww鳩が金玉鉄砲喰らったような顔してwwwwwwwwwwww」

    「今向こうで物音が……」

    「気のせい気のせいwwwwwwww結婚前夜はやたらナイーブになりやすいものだよチミwwwwwwwwwwww」

    「だから結婚なんかしないってば……じゃなくて、ちょっと様子を見てきます」

    「心配性の人魚wwwwwwwwテラモエスwwwwwwwwwwww」

    187 = 178 :

    「急いで逃げないと、何されるか分かったもんじゃない…!」

    ~上空~

    「確かこの辺から音がしたような……」

    ガサガサッ、ガサガサッ

    「あっ、あっちだ!」

    「木の梢が邪魔してよく見えない……けど、この辺りにあんなスピードで走る陸の動物はいない」

    「ということはあれは……人間!」

    「大変! 男さんに知らせないと!」

    ----すぃー

    188 = 178 :

    「がっかりしてwwwwwwめーそめそしてwwwwwwwwどwwうwwwしたんだいwwwwwwww」

    「大変です、男さん!」

    「んあ? どしたん人魚wwwwwwww」

    「さっきの物音、人間だったんですよ! あなた、尾けられてたんです!」

    「ナ、ナンダッテー!?wwwwwwwwwwww」

    「笑ってる場合じゃないです! このままじゃ、私たちの住み処が荒らされちゃう……」

    「おまwwwwwwww俺の責任重大じゃねーかwwwwwwwwwwww」

    「尾けてた相手に心当たりとかは、ないんですか?」

    「ないよwwwwwwwないけどwwww俺の責任とあらば追わない訳にはいかないなwwwwwwwwwwww」

    「どこの誰だか知らないがwwwwwwwwいっちょ捕まえて揉んでやるかwwwwwwwwwwww」ダダッ

    「あ、ちょっと!」

    189 :

    心当たり無いのかよwww

    190 = 178 :

    ~五分後~

    「ぜはっ……ぜはっ……」

    「さっきまでの勢いはどこに行ったんですか! 息ぜーぜーじゃないですか!」

    「うは……www俺、体力ナスwwwww……」

    「ゲラゲラ笑ってる暇があったら、一歩でも多く足を動かして下さい!」

    「も……駄目wwww死ぬるwwwwww……」

    「止まっちゃ駄目です! 逃げられちゃいますよぅ!!」

    「www……」

    「あぁ、ついに笑いまで止まっちゃった」

    「人魚……俺の屍を、越えて、ゆけ……w」

    「あぁもう! あんたみたいな人を頼りにしたのが馬鹿だったわ!」

    「……あ? 今、なんて?」

    「便りにしてたのにって、そう言ったんですよ!」

    「マジで?……うはwwwwwwww俺、いつの間にか頼られてたwwwwwwww」

    「元気になったなら、早く追って下さい!」

    「うはwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwww」ズダッ

    「なんて現金な人なんだろう……」

    191 = 178 :

    ~その頃の質屋~

    「はっ…はっ…」

    「ここまで逃げてくればもう安心だろ……」

    「それにしても、空飛ぶ人魚か。売れば一体いくらになるか見当もつかん」

    「人魚の鱗なんざ比じゃないほどの大金で売れるに違いないぞ。ハハッ、ハハハハ……」

    ----ヒュッ

    「……は?」

    ----シュバッ

    「はぎゃあああああっ!?」

    192 = 178 :

    <はぎゃあああああっ……

    「あっ! あっちから悲鳴が!!」

    「はーっ……はーっ……」

    「息も絶え絶えになってる場合じゃないです、早く行きましょう!」ぐいぐい

    「ちょ……おま」

      ガサガサッ、ガサガサッ

    「こっちです、ここから悲鳴が聞こえてきたんですけど……」

    「げほっ、ごほっ……ぜーぜー」

    ----あら、遅かったわね。女

    「えっ……その声は!?」

    「駄目じゃない、人間なんかとつるんだら」

    「姉さん!」

    「……あぁ?」

    193 = 178 :

    「姉さん……なんでこんなところに」

    「それはこっちのセリフ。あんた、最近昼間っからうろちょろ
      してると思ったら、こんなとこで人間に会ってたなんて」

    「あーっwwwwお前はこの間の質屋wwwwwwあと尾けてたのお前だったのかwwwwwwwwww」

    「助けて下さい……殺される……」

    「うるさいわよ、人間」

    ----ベシッ

    「ぐっ……」

    「めっちゃ血が出てるんですけどwwwwwwwwめっちゃ血が出てるんですけどwwwwwwwww」

    「落ち着きなさい、逃げないように足の筋を切っただけよ。まぁ、いずれ殺すけどね」

    「テラサディストwwwwwwwwお前の姉ちゃんこえぇよwwwwwwwwwwww」

    「どうしてこんなこと……」

    194 = 178 :

    「どうしてですって? 人魚が姿を見た人魚を殺すなんて、ありふれたことじゃない」

    「それは、そうだけど……」

    「質屋死亡フラグビンビンwwwwwwwwプギャー(^Д^)9mwwwwwwwwwwww」

    「言っとくけど、そこのニヤけ顔のあんたも殺すわよ?」

    「ちょwwwwwwマジすかwwwwwwwwww」

    「そんな!」

    「当然よ、一人たりとも例外を作らないのは大前提だったじゃない」

    195 = 178 :

    「こっちの男もすぐに殺してよかったんだけど、そっちのニヤケ顔の
      あんたに見せしめにしてやろうと思って生かしておいたのよ」

    「止めてよ姉さん、いいじゃない一人くらい!」

    「駄目。現にこの人間を逃がしてたら、私たち人魚に取り返しのつかない被害が出てるとこだったわ」

    「じゃあ、男さんだけは助けてあげて。この人は、私たちを売るような人間じゃないわ」

    「ちょwwwwwwww質屋死んだwwwwwwwwwwww」

    「そんな! 見殺しにしないで!」

    「うっさい!……女、あんたの気持ちは痛いほど分かる。けどね、人間は
      そんな純情なあんたの気持ちでさえ裏切るのよ?」

    196 = 178 :

    「私にも昔好きな人がいた。私に花言葉とかのことを教えてくれたのも、その人だったわ」

    「けどね、ある日その人は、大勢の仲間を引き連れて、私たちを狩りにきたのよ」

    「そんなっ!?」

    「ちょwwwww俺以上の外道wwwwwwwwハケーンwwwwwwwwwwww」

    「あんたが生まれる前のことだし、みんなひた隠しにしてきたから知らなくて当然よ」

    「でも、それ以来人魚の人間不振はより深まったし、私も人間を信じることはなくなったわ」

    「分かってよ、女。人はいずれ私たちを裏切る生き物なのよ? それでもその人間を、生かして帰したいの?」

    「……帰したいよ」

    「なんで? あんたそれほどその人間に入れ込んでるわけ?」

    「……そうだよ。私はこの人のこと、好きになっちゃったんだもん」

    「!!」

    197 = 178 :

    「呆れた。まるで昔の私を見てるみたいだわ」

    「そうよ、姉さんにも好きな人がいたんだから、今の私の気持ち分かるでしょ?」

    「分かるからこそ、裏切られた時の傷の深さも分かるんじゃない……」

    「おまっ……人魚……」

    「こんな形で言うことになってごめんなさい、男さん。私も今口に出して、初めて気付きました」

    「私はこの人が好きです。だから、姉さんと決別することになっても、この人を人間社会に返します」

    「馬鹿ねあんた、人間ごときにムキになっちゃって。姉に勝てる妹がいると思ってんの?」

    「いざとなったら、あんたを傷つけることにためらいはないわよ」

    「……覚悟の上よ」

    198 = 182 :

    はうああ! 姉さん出現で超展開!
    とりあえず男、シリアスなところでは自重しろw
    質屋よりによって男のせりふ内で死亡とはあわれ。

    199 = 182 :

    あ、まだ死んでなかったねw

    200 :

    「考え直すつもりはないのね?」

    「えぇ、私はこの人と一緒にいたいから」

    「そう、じゃあ仕方ないわ。妹に手をかける日がくるとは思ってなかったけど、一思いに殺ってあげるから安心なさい」

    「姉さん……」

    ----ジャキッ

    「……ッ!」

    ----ギラン

    「はぁっ!」

    「やあぁっ!」





    「ヒャッホオオオオオオオオウッッッッ!!!!!」

    「!?」ビクッ


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