元スレ提督「安価でいくどもみんなと遊ぶ」
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151 = 149 :
提督「そうだぞ。ほら、歓迎会のためのプレゼントも用意しているんだ。ほら」
国後「司令って、胆は座ってるわよね」
占守「ふえぇ……あんな冷たい視線をだしてる人に平気で近づくなんて……しれぇすごいっす」
ガングート「……怪しいな」
提督「そう思うなら、それでいいがな」
ガングート「いちいち癇に障る言い方をする。貴様、これでつまらんものだったら」ビシッ
神威(び、びっくり箱……初めて見ました)
春日丸(ガングートさんの顔がどんどん……!)
択捉「あ、その! ちょ、ちょっとした遊び心ですよね! 司令!」
提督「その通り」
ガングート「銃殺刑だ」チャキッ
神威「ほ、本物の銃ですよ!」
択捉「こ、こんなところで撃つなんて、そんなことしませんよね?」
ガングート「私は冗談で銃など構えん」バン
占守「ほ、本当に撃ったっす!」
春日丸「提督……!」
提督「そいつは残像だ」
ガングート「何!?」
提督「ははは! まだ歓迎会の準備は途中だからな! 待っているがいい!」ダッ
ガングート「くっ、待て! 絶対に許さんぞ!」ダッ
択捉「……その」
国後「まあ、どんな奴かはわかったわね」
152 = 149 :
~~~~~~~~
提督「三時間チェイスをしてようやく撒けた。いやぁ、結局歓迎会の本番は間宮任せだよ」
提督「ま、俺流の歓迎はしたからいいか。ははは」
下2
153 :
提督を追い回すガングートに茶々を入れてみるヴェールヌイ
155 :
―食堂―
雷「そういえば、ロシアの艦娘が着任したそうよ」
響「そうなの? それは、挨拶をしておかなければいけないね」
暁「どんな人?」
電「たぶん、あそこにいる人なのです」
ガングート「貴様、ここにいたか!」バン
提督「出合頭に発砲とはご挨拶だな。だが、そんな豆鉄砲じゃ俺には当たらないぞ」
ガングート「私のデザートイーグルを愚弄したな!」
提督「まあ、ガングートもゆっくり食事でも摂るがいい。間宮のご飯はおいしいぞ」
ガングート「そんなことは知っている!」
響「なかなか面白そうな人だね」
暁「え、面白い? え?」
電「ほかに人に当たらないか心配です……」
暁「司令官の心配はしないのね……」
156 = 155 :
響「でも、ちょうどいいから挨拶してくるよ」
暁「このタイミングで行くの!?」
雷「き、気をつけなさいよ?」
響「わかっているよ」
ガングート「この距離なら貴様の脳髄に穴をあけることをできるな」
提督「ほぼゼロ距離なんだけど。さすがに殺意が高すぎやしないか」
ガングート「貴様の銃殺刑は私の中で決まっているからな」
提督「うーん、この」
響「こんにちは、ガングートさん。響……いや、ヴェールヌイと言った方が伝わるかな」
ガングート「ヴェールヌイ……? ……そういえば、日本の艦がそのような名前を付けられていたような気がするな」
響「そのヴェールヌイで間違いないよ」
ガングート「それで、そのヴェールヌイがいったい何の用だ。もしや、この囚人を助けようというわけではないな?」
提督「囚人じゃないぞ。提督だぞ」
響「そんなことはどうでもいいかな」
提督「どうでもいいの!?」
157 = 155 :
ガングート「では、何の用だ」
響「挨拶だよ。私はロシア艦とは言えないけれど、それでも一時は居た身。初めてのロシアの艦娘に挨拶しにいかない道理もないよね」
ガングート「そうか。私はガングート。私としても同志がいるのは心強い」
響「それで……司令官が今まさに逃げ出そうとしているけど、いいの?」
提督「響ぃ! なぜばらした!」
ガングート「逃がすわけがないだろう。止まれ!」バン
提督「響、同志なんだろ! なんとかガングートを止めてくれ!」
響「そうだね……ガングートさん」
ガングート「なんだ。私は今こいつを亡き者にするので忙しいのだ」
響「司令官を確実に葬り去るなら、爆弾を使うといいよ」
提督「おい!」
雷「響、楽しそうね」
暁「だ、大丈夫なの? 司令官死んじゃわない?」
電「砲撃くらっても至近距離で爆発を身に受けても無事な人が、あれくらいで音を上げるはずがないのです」
暁「そうかしら……」
158 = 155 :
―執務室―
提督「なんであいつ楽しそうに援護してんの? 威厳失墜とかそういうレベルじゃないよ?」
提督「いやまあ、ガングートも発砲はしているけど本気で撃ち殺してくるわけないよな。うん」
下2
159 :
響が楽しそうで何よりです
ksk
160 :
テレビ裏の埃掃除を暇そうな秋津洲と一緒にやる
161 = 155 :
―談話室―
提督「ふむ……」
秋津洲「?」
提督「そこで暇そうにバリバリお菓子を食べながら寝転がっている秋津洲、掃除をするから手伝え」
秋津洲「そんなことしていないよ! 風評被害はやめるかも!」
提督「暇なのは否定しないだろ」
秋津洲「うぐ……わ、わかったかも。何を手伝えばいいの?」
提督「テレビの裏を掃除するんだ」
秋津洲「うん」
提督「だからテレビをどかしてくれ」
秋津洲「そういうのは普通男がするものかも!?」
162 = 155 :
提督「そうはいうけど、力は秋津洲のほうがあるだろ?」
秋津洲「提督は自分の力を謙遜しすぎかも!」
提督「えー、ここでおだてても何も出ないぞ?」
秋津洲「おだてているつもりはないけど……」
提督「しょうがない、二人で持つか」
秋津洲「初めからそうすればよかったかも」
提督「じゃあ、持つぞ」
秋津洲「いっせーの、で持てばいいの?」
提督「おう。じゃあ、いっせーの……」
ガタッ
秋津洲「んっ……! お、重いかも……」
提督「おー、引きずらないように頑張ってくれ」
秋津洲「わ、わかった……って、提督も持って!」
提督「ははは」
秋津洲「笑っている場合じゃないけど!?」
163 = 155 :
~~~~~~~~
提督「掃除機かけて、ダスターで拭いて……よし、こんなところか」
秋津洲「結構埃がたまっていたかも」
提督「こういう場所の掃除は快感だよな! 綺麗にした後が分かりやすくて!」
秋津洲「よくわからないかも……」
提督「秋津洲だって、埃を掃除器で吸い取るときはずいぶん楽しそうだったじゃないか」
秋津洲「あれは……ちょっと、楽しかったかも……」
提督「今度は倉庫の掃除もするから付き合ってくれよ」
秋津洲「嫌です!」
提督「大艇ちゃんの居場所でもあるというのに。すこしでも住屋をきれいにしてやろうという気はないのか?」
秋津洲「そ、その言い方は卑怯かも……うー、手伝います……」
164 = 155 :
―執務室―
提督「倉庫とかもあんまり清掃の手がいきわたらないから、綺麗にするとき楽しそうではある」
提督「まあ、掃除というより秋津洲で遊ぶ方が楽しかったりするけど」
下2
165 :
神威に語尾を「~かも」にするよう言う
166 :
間宮、伊良湖、文月とおままごと
167 :
―食堂―
文月「おままごとしたいなー」
提督「おままごと。かわいい願いじゃないか」
間宮「忙しい時間じゃありませんし、私はいいですよ」
伊良湖「そうですね、私もかまいません」
文月「えへへ、ありがとぉ。じゃあね、あたし司令官のお嫁さん」
提督「お嫁さんかー。じゃあ、俺が夫だな」
文月「うん。司令官は年収二百万のうだつの上がらないサラリーマンでぇ、毎日上司に怒られながらも愛するお嫁さんの顔を見て次の日も気合を振り絞って頑張ってるけど、最近美人な同期の女性に誘われて悶々とした生活を送っている夫の役なの~」
提督「は?」
文月「間宮さんはぁ、そんな司令官を遠くから熱い視線を向けて、相手にお嫁さんがいると知っていながらも疲れたところを酔わせて愛人関係を結んで最終的には結婚まで持ち込もうとする泥棒猫の役ねぇ」
間宮「え?」
文月「伊良湖さんはぁ、あたしと司令官の赤ちゃん!」
伊良湖「なぜでしょう、一番マシに思えます」
168 = 167 :
提督「ちょっと待って。何その設定」
文月「おままごとしたいなぁ、って呟いたら、秋雲ちゃんがこうするといいって教えてくれたの」
提督「秋雲ぉ!」
文月「じゃあ、始めよっか!」
間宮「(提督、たぶん文月ちゃんもわかっていないと思うので……)」
提督「(だな、まさかわかってこの設定を楽しむわけもないだろう)」
文月「えーっと、まずは司令官が帰ってくるところからねぇ」
提督「あー、うん。ごほん。……ふ、文月、帰ったぞー」
文月「おかえりなさーい、あなた♪ 今日もお仕事おつかれさまぁ」
提督「まったく、毎日の上司には困ったものだが、文月の顔を見ると癒されるよ」
文月「そんなぁ、あなたったら♪ コート、持つよぉ」
提督「ありがとう。今日のご飯は何かな?」
文月「今日のご飯はぁ……あれ?」
提督「どうした?」
文月「他の女の口紅……どういうことぉ、あなた」
提督「!?」
169 = 167 :
文月「もしかして、前に言っていた同期の女性? ねぇ、何とか言ってよぉ、あなた?」
提督(な、なんか文月が怖い! ハイライトが消えているようにも見える! 助けてくれ、間宮!)
間宮「え、その……お、お邪魔しますね」
文月「! なに、その女は~? もしかして、浮気相手ぇ?」
提督「ち、違う! こ、この女性はただの同期で……」
間宮「そ、そうなんですよ。今日は社内でもよくお話しされる貴女の顔を一度見てみたくて……」
文月「嘘! だったらー、どうしてこのコートから貴女のにおいがするのぉ?」
間宮「そ、それは……で、電車が混んでいたんですよ!」
文月「夫は自転車通勤のはずだよ!」
提督「そんな設定だったの!?」
間宮「ふ、二人乗りをしていただけですから!」
文月「言い訳が苦しいよぉ? だったら、こんなところに口紅もついていないはず! そろそろ、本性を現したらどうなのぉ?」
間宮「う、うぅ……」
提督(だ、だれか! だれかこの状況を止めてくれ!)
伊良湖「……お、お母さん、止めてー」
文月「あー! 赤ちゃんだからまだしゃべっちゃダメだよー!」
伊良湖「す、すみません。えっと、ちょ、ちょっと用事を思い出して」
提督「そうだな! 今日はここまでにしよう!」
間宮「はい! この続きはまた今度にした方がいいですね!」
文月「……?」
170 = 167 :
―執務室―
提督「あかん、怖すぎる。何なんだあの設定、いや、俺も昔やったことあるけど」
提督「というより、文月はどこまで理解していたのだろうか……そして演技が妙にうまかったのもなんなんだ……」
下2
172 :
赤城、翔鶴、瑞鶴と消えたカステラの行方を探す
173 :
―談話室―
提督「ここに置いておいた俺のカステラが……ない!?」
赤城「それは大変です。もぐもぐ……」
翔鶴「カステラって、どのようなものですか?」
提督「ひとつ三千円する高級カステラだ。まあ、梱包からして違いが判ると思うんだが」
瑞鶴「箱に入っているやつ?」
提督「ああ」
赤城「そんなものがなくなるなんて……提督、私も探しますよ」
提督「本当か? 頼む。……あと、頬に食べかすがついているぞ」
赤城「あっ、す、すみません。はしたない姿を……」
翔鶴「ところで、赤城先輩が食べているそれは……」
赤城「カステラですよ」
174 = 173 :
提督「さて、どこに行ったのか……まず、三人は何か見なかったか?」
赤城「私がここに来たときは机の上にまだあったと思います」
翔鶴「ですけど、私たちが来たときはなかったと思います。ね、瑞鶴」
瑞鶴「そうね。机の上にあったというなら、見てないというのはおかしいし……」
提督「うーん。つまり、赤城が来てから翔鶴たちが来るまでにここに入ってきた人物が怪しいということか」
赤城「でも、私が来た後では……あ、青葉さんが一度来ましたよ」
提督「そいつだ!」
翔鶴「ま、まだ決めつけるには早いですよ」
赤城「一度ここに入ってぐるりと回ってから出ていきました。何かを探しているみたいでしたけど」
提督「おのれ、俺のカステラを探していたな!」
瑞鶴「さすがに自意識過剰だと思うんだけど」
175 = 173 :
ガチャ
青葉「青葉の話をしましたか?」
提督「俺のカステラを返せ!」
青葉「な、何の話ですか!?」
翔鶴「提督のカステラがなくなったみたいなんです」
青葉「カステラ?」
赤城「もぐもぐ……」
青葉「あれじゃないんですか?」
提督「は? 赤城が食べてるのはカステラだぞ」
青葉「カステラですよね?」
提督「正しくは花串カステラだ。結構おいしいんだぞ」
青葉「そ、そうですか。では、青葉はこれで」ドサッ
瑞鶴「? 何か落としたけど……」
提督「……俺のカステラじゃないか!」
青葉「あはは……さようなら!」ダッ
提督「逃がすか!」ダッ
翔鶴「行っちゃいましたね」
赤城「……二人とも、食べますか?」
翔鶴「あ、ありがとうございます」
瑞鶴「私も、いただきます」
176 = 173 :
―執務室―
提督「まったく、逃げ切れられてしまった」
提督「とりあえず、俺も後で花串カステラをもらおう。たぶんたくさんあるだろうし」
下2
177 :
睦月型と椅子取りゲーム
178 :
朝潮型とピクニック
179 :
―山―
提督「今日はピクニックだぞ」
霞「……」
提督「なんだ、もう疲れたのか」
霞「呆れて声も出ないだけよ」
提督「呆れて? まあいいや。みんな、ここで昼食をとるけど、あんまり離れないようになー」
大潮「司令官、質問いいですか!」
提督「どうぞ」
大潮「どうして山なんですか!」
提督「山って言っても、遊歩道コースで気軽なピクニックとしてはちょうどいいだろう」
朝雲「そもそも、気軽なピクニックっていうのが変なんじゃないかしら」
山雲「私は~こんな日もあっていいな~って思うけど~?」
朝雲「一応作戦中じゃないかしら……」
180 = 179 :
提督「とにかく、細かいことを気にしてもしょうがない。ここまできたなら楽しもうではないか!」
大潮「はい!」
朝潮「司令官、シートを広げるの手伝いますよ」
提督「おお、悪いな」
満潮「本当、準備いいわね……」
荒潮「あら、でも私は提督の言うことにも賛成かしら」
満潮「荒潮?」
荒潮「気を張ってばっかりじゃ、ストレスもたまる一方よ?」
満潮「こうしてのんきにピクニックしている方がストレスになるんじゃないかしら」
荒潮「でも、なんだかいつもよりリラックスしているようにも見えるわよ?」
満潮「うぐ……」
霰「照れてる……」
満潮「照れてないわよ!」
181 = 179 :
~~~~~~~~
提督「うーん、春の気候は気持ちいいなぁ」
大潮「もう食べられませんよ~……むにゃむにゃ」
霰「スー……スー……」
提督「二人は気持ちよさそうに眠っているし」
朝潮「でも、こんなにゆっくりしていて、ちょっと罪悪感がありますね……」
提督「なら、今はしっかり休んで、いざ出番が来たときに思いっきり戦果を挙げればいい」
朝潮「そう、ですね。ありがおうございます、司令官」
霞「お礼なんていらないわよ。はぁ、責任者がいないって、さすがにどうかと思うんだけど」
提督「問題ない。代理として大淀と長門、大和に任せてある」
霞「……もしかして、私に黙ってみんなの許可を取っていたわけ?」
提督「そういうことだな」
霞「はぁ、こういう時の根回しはいいんだから」
提督「さて、じゃあ俺もあっちで荒潮たちがしているバドミントンにでも混ざってこようかな」
朝潮「私も付き合います!」
霞「……ま、たまにはいいのかもしれないわね」
182 = 179 :
―執務室―
提督「ハイキングも混ざってしまったかも」
提督「でも人もいなかったし、ちょうどよかったかな」
下2
183 :
阿賀野型とおにぎりパーティー
185 :
綾波型と大縄跳び
186 :
―伊号潜水艦の部屋―
提督「ニムー、ニムしようぜ」
ニム「ニムがニム? どういうこと?」
提督「ニムっていうゲームがあるんだ。えっと、ここにコインの山が二つある」
ニム「うん」
提督「どちらかの山からコインを好きなだけとっていい。だが、二つの山からコインをとるのは禁止。そして、最後にコインをとった者が勝ちだ」
ニム「なーんだ、簡単そう!」
提督「ほほう、では、まず二つの山から勝負を始めようか」
ニム「両方とも十枚くらいかな」
提督「先手はあげよう」
ニム「じゃあ……残り一枚にして提督の番!」
提督「じゃあ、もう一方の山も残り一枚にする」
ニム「……あれ? これ、あたしの負け?」
187 = 186 :
提督「ははぁ、せっかく勝てそうだったのに」
ニム「むー、じゃあコインの山を五つにして勝負!」
提督「ふうん、なら、分配は任せよう」
ニム「五枚と五枚、二枚と三枚と四枚と一枚! さあ、勝負!」
提督「……よし、いいだろう、先手は?」
ニム「分配は任せられたから、提督にあげるよ」
提督「なら、四枚の山を全部崩そう」
ニム「いきなり攻めるね」
提督「そういうことを言っている時点で、ニムは俺に勝てないけどな」
ニム「んー? 提督は何か知っているの?」
提督「まあな」
188 = 186 :
~~~~~~~~
提督「最後の一枚をとって勝ち」
ニム「また負けたー!」
提督「必勝法があるんだから、わかってないとそりゃ負けになる」
ニム「必勝法なんて聞いてない! 提督ずるいよ!」
提督「ははは、知らないやつが悪い!」
ニム「悔しいー! はっちゃんに必勝法を聞いてくるんだから!」
提督「おー、知ってるといいな」
ニム「指を洗って待ってればいいんだから! 次は絶対に勝つからね!」
提督「首だろ……」
189 = 186 :
―執務室―
提督「必勝法覚えて来たら最後に取ったほうを負けにしようか」
提督「そもそも、必勝法を覚えてこれるのか……」
下2
190 :
青葉と散歩して夏の訪れを感じる
191 :
はっちゃんとはっちゃける
192 :
―伊号潜水艦の部屋―
提督「さあ行くぞはっちゃん!」
8「行くって……どこに?」
提督「世界が俺たちを待っている!」
8「え?」
提督「とうっ!」バッ
8「そっちは窓――」
パリーン
8「……えぇ」
193 = 192 :
―母港―
提督「やはりオリョールか」
8「それはだめです」
提督「なぜだ、オリョールはとてもきれいな海じゃないか」
8「姉妹会議で三人以上の許可を得ないで提督を海域に連れ出すことは禁止になったの」
提督「なるほど。それは仕方ないな」
8「だからそれ以外で……」
提督「じゃあ、三人から許可を取りに行こうか」
8「えっ」
提督「探しに行くぞ!」
8「いまみんな買い物で……」
194 = 192 :
―公園―
168「ここのクレープ大好きなのよね」
19「それわかるの!」
401「たまに来るワッフルもいいよ」
58「はっちゃんへのお土産も買ったし、そろそろ帰るでち」
<ヒャッホー!
<ヤ、ヤメテクダサイ!ハズカシイデス!
168「ん? 今公園から聞いたことのある声がしなかった?」
58「聞いたことのある声……」
提督「ここの滑り台すげぇ楽しい!」
8「こ、子供たちが見ていますから……! せめて誰もいないときに……!」
提督「はっちゃん背中に乗れ! うつ伏せで滑るぞ!」
8「これなら海域に出たほうが良かったかも……」
58「見なかったことにするでち」
168「そうしましょう」
195 = 192 :
―執務室―
提督「いやー、久しぶりの公園は楽しいなぁ!」
提督「……あれ、なにしに外に出かけたんだっけ」
下2
196 :
速吸と田植え
198 :
提督「そろそろ夏になるな、青葉」
青葉「それはちょっと気が早すぎませんか?」
提督「そんなことはない。桜が落ち、新緑に変わるころ、それすなわち夏への始まりということではないか」
青葉「司令官はいつものように意味の分からないことを言いますね」
提督「とにかく、あれこれ言葉を重ねてもしょうがない。散歩に出かけよう」
青葉「散歩ですか。それはいいですけど」
提督「では、夏が来ているということを見せてやろう!」
青葉「どちらかといえば来ているのは梅雨だと思うんですけどね……」
199 = 198 :
―公園―
提督「昨日はここで遊んだなぁ」
青葉「そうなんですか?」
提督「ああ、はっちゃんが自棄になっていたのは今でも覚えている」
青葉(これは聞いちゃいけない類のものですね)
提督「さて、そろそろ青葉には夏を感じてくれたと思う」
青葉「全然感じてませんけど!? そりゃあ、日差しが強くなってきたとは思いますけど」
提督「ところどころに夏の花も咲いているだろう」
青葉「六月に咲く花を夏といっていいんですかね」
提督「虫だって元気に飛んでいる」
青葉「それで夏を感じたくはないですが」
提督「わがままだな!」
青葉「それを司令官が言いますか?」
200 = 198 :
提督「でも、こういうのを新聞の記事にしてもいいんじゃないか」
青葉「次は梅雨に関して書くので心配いらないです」
提督「梅雨ばかりだな。しかし……梅雨があけたら本格的に夏だな」
青葉「それについては同意します。さすがに夏服も用意しなくちゃいけませんね」
提督「そういえば、デパートで夏服の広告があったな」
青葉「あ、いいですね。この後の予定を考えるのに……そこのお店で冷やし中華を始めたみたいですし、まずは寄りませんか?」
提督「だな。そういえばもう扇風機を用意していた奴もいたなー」
青葉「それは気が早すぎると思うんですけど」
提督「わかる。……ん? もしかして、今全力で夏の訪れを感じている?」
青葉「言われてみればそうですね……冷やし中華は夏の代表です」
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