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    元スレ提督「安価でいくどもみんなと遊ぶ」

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    951 = 949 :

    ―???―

    提督「説明を頼む」

    ヲ級「……本当、貴方は人間なんでしょうか……」

    提督「いや今そういう話してないから」

    ヲ級「……本人に直接聞いてください」

    提督「本人……おお、もしかしてそこのたこ焼きが」

    浮遊要塞「たこ焼きじゃないです!」

    提督「やっぱりサラの声だな……いったいどういうことなんだ?」

    浮遊要塞「実は声が似ていたので、真似てみたんです!」

    提督「……それだけ?」

    浮遊要塞「はい!」

    提督「……とりあえずさ、お前見た目ももうちょっとこだわろう」

    ヲ級「そこじゃないと思うんですけど」

    浮遊要塞「はい! 将来はサラトガさんのような見た目の姫級になるのが夢です!」

    ヲ級「そんなこと思ってたの!? 相手は敵なのだけど!?」

    952 = 949 :

    ―執務室―

    提督「敵ながら面白い奴だった。ついでにサラが言ってくれなさそうなセリフとかも言ってもらってしまった」

    提督「しかし、サラ本人にはなんて説明するか……ま、放っておいていいか!」

    下2

    953 :

    金剛4姉妹VS提督+川内型
    スプラトゥーン対決

    954 :

    戦艦と主砲でクレー射撃

    955 :

    ヲ級さん、、、被害担当の上に部下にまで恵まれていなかったとは、、、

    956 :

    ―演習場―

    提督「クレー射撃を主砲でするぞ」

    「難易度が上がっていませんか」

    提督「ははは、だろうな」

    ビスマルク「でも、面白そうじゃない」

    アイオワ「そうね。ここには各国の戦艦が集まっているのだしね」

    ガングート「誰が一番か決めるいいタイミングということか」

    リシュリュー「あら、そんなことするまでもないんじゃない」

    ガングート「くく、これが謙虚というものか」

    リシュリュー「……ふうん」

    リットリオ「け、喧嘩はやめてください!」

    ウォースパイト「にぎやかね……」

    提督「ふっ、みな闘志は十分ということか」

    「まだやるとは言っていないのですが……」

    957 = 956 :

    提督「このボタンを押せば、あっちの方にクレーが飛ぶ。それを狙って当たった数が多い方が勝ちだ」

    「有無を言わせないんですね」

    アイオワ「一番手はもらうわね。さあ、来なさい!」

    提督「ぽちっとな」

    シュシュシュシュシュ

    ビスマルク「クレーってあんなにたくさん出るものだったかしら?」

    提督「すまん、普通に不具合だ」

    アイオワ「構わないわ。こっちのほうが、面白そうじゃない!」ドンドン

    リットリオ「あれだけ飛んでいたクレーが全部割れました!」

    リシュリュー「いえ、全部じゃないわ」

    ウォースパイト「八割というところね」

    ガングート「とはいえ、予想外の場面であそこまでできるのなら、たいしたものだ」

    リットリオ「な、なんだか皆さんすごいですね……」

    提督「国の威信を背負っていると思えば、こんなものだろ。最近着任した奴らは真面目な奴が多いしな……」

    ビスマルク「私もまじめよ?」

    提督「いいから撃てよ」

    ビスマルク「冷たいわね!」

    958 = 956 :

    ~~~~~~~~

    提督「結果は……」

    ガングート「平等ではなかった! 再戦を要求する!」

    リシュリュー「飛んできた数は違っても、割合で考えれば結果はでたじゃない」

    ビスマルク「私の時は一つしか出なかったわよ!」

    アイオワ「外したからゼロ点ね」

    ビスマルク「ちが……ってはないけど、私も再戦したいわ!」

    リットリオ「私の時はとんでもないほど出たんですけど……」

    ウォースパイト「設定はどうなっているのかしら?」

    「提督、どうしますか」

    提督「……実は妖精さんが作ったものだからよくわからん」

    959 = 956 :

    ―執務室―

    提督「非難されたけど、次までに調整と鍛えてくるという話で完結した」

    提督「というか、主砲で当てるってとんでもないことなのに当てやがって……実戦でもうちょっと生かしてほしい」

    下2

    960 :

    吹雪型&綾波型とハンカチ落とし

    961 :

    結局敬老の日に祝われて落ち込んでいるガングート・天龍・神風を、金剛と二人で慰める

    962 :

    ―鳳翔の店―

    提督「――で、慰め会ってわけか」

    天龍「別に慰めてほしいわけじゃないからな!」

    神風「まあ、私も昔のことを考えれば、そう思われるのに理解がないわけじゃないけど……」

    提督「わざわざ口で言ってる時点で自分に言い聞かせているだけだな」

    神風「うるさい!」

    ガングート「……」

    提督「それで、ガングートはどうしたんだ?」

    ガングート「敬老、とは言われたが、何のことかわからないのだ」

    提督「ロシアにはないんだっけか。日本発祥だし仕方がないのかもしれないが」

    ガングート「? 意味を聞いてもよいのか」

    提督「周りの反応でわかると思うが……」

    963 = 962 :

    ~~~~~~~~

    ガングート「……!」ガタッ

    提督「なんで拳銃をもってこっちに向ける! そもそも、だれに祝われたんだ!」

    ガングート「……ヴェールヌイだ。そうか、そのように思われていたのか……」

    天龍「俺もだ。まあ、第六駆逐艦どもからなんだけどよ……」

    神風「私は清霜たち……と、響もいたわね」

    提督(さすが響だ。見事にダメージを与えていきやがった!)

    神風「何にやにやしてるの」

    提督「いやいや、なんでもない。それより、お前たちの慰めになる人を連れてきたんだ」

    天龍「慰めはいらねえって」

    神風「いえ、それより、慰めになる人って……」

    提督「そうだ、地味にうちの中でガングートの次におばあちゃんという、金剛先輩だ!」

    金剛「おばあちゃんじゃないデース」

    964 = 962 :

    神風「そういえば、金剛さんは……なるほど」

    天龍「これが大先輩か……」

    金剛「いい加減にするデース! おばあちゃんじゃないって何度言ったらわかるのですカ」

    提督「言ってはないぞ」

    ガングート「なるほど、だが、なんの慰めになる」

    提督「聞いて驚くな。そんな経歴がありながら、彼女は誰からも祝われなかったのだ!」

    金剛「ちょっと待ってくだサイ。それはつまりまだまだ若いと思われているということデス」

    神風「そうなんですね……」

    天龍「あー、ほら、一緒に飲むか」

    ガングート「……考えてみれば、慕われているということでもあるのか。ふん、まあいい」

    金剛「シット! テイトクー、こんな慰め方は聞いていないデース!」

    提督「まあまあ、不満なら俺から祝うから」

    金剛「そういう意味で言ったんじゃないデース!」

    965 = 962 :

    ―執務室―

    提督「金剛は年齢的にはウォースパイト超えてるんだが、なんかイメージ的にはそこまで歳っぽくない」

    提督「いいことなんだろうが、忘れられているということでも……いや、なにもいいますまい」

    下2

    966 :

    さすがは響……フリーダムの名は伊達じゃない……
    ksk

    967 :

    龍驤を湯たんぽがわりにしてお昼寝する

    968 :

    天龍をからかう龍田とか(その後で自分も祝われる)とか、引きつりながら清霜にお礼を言う
    神風とかが容易に想像出来て笑えた…しかし暗躍する響さん…さすがです

    969 :

    提督「ここちよう昼下がり。これはもう昼寝をするしかないな」

    龍驤「……きみ、言葉につながりがないで」

    提督「そんなことは重要ではない。さあ、布団なら用意した」

    龍驤「いつもながらこういうことは早いんやな」

    提督「ふふっ、そう褒めるな」

    龍驤「褒めとらんわ! ……はぁ、このやりとりも何回目やろ」

    提督「お前とは昔からの付き合いだからな。だから、今更だろう」

    龍驤「せめて誘い方をなぁ……」

    提督「? はぁ、少女漫画風に誘えばいいのか」

    龍驤「……そないやから、うちも心配しとらんけど」

    970 = 969 :

    提督「とりあえず、寝るってことでいいな」

    龍驤「まあええわ。おさわりは禁止やで」

    提督「湯たんぽにして抱きしめるだけだからセーフだな!」

    龍驤「思いっきり触っとるやろ!」

    提督「そんな細かいこと気にするな。大きくなれないぞ」

    龍驤「うちが、小さいって、言いたいんか?」

    提督「滅相もないです」

    龍驤「……さ、先に寝とるで」

    提督「自分から横になるなんて。やはり龍驤も眠かったのか」

    龍驤(冗談で言っとるんか判断つきにくいなぁ……)

    971 = 969 :

    提督「では俺も失礼して」

    龍驤「ん……」

    提督「はぁー、今日は疲れたなぁ」

    龍驤「嘘やろ。朝から外で走っている姿、みとるで」

    提督「あれは……そう、部下とのスキンシップだ。なにもおかしくはない」

    龍驤「今回のも?」

    提督「そんなものだな」

    龍驤「そか。……ところで、一つ聞いてもええか」

    提督「なんでもどうぞ」

    龍驤「うちの状況って、よく駆逐艦相手を誘うって聞いたんやけど」

    提督「……せ、潜水艦もだぞ」

    龍驤「相手は」

    提督「る、ルイ」

    龍驤「……喧嘩売っとるやろ?」

    提督「……zzz」

    龍驤「寝たふりやめや!」

    提督「zzz! zzz!」

    972 = 969 :

    ~~~~~~~~

    提督「ふぅ、今日の龍驤は優しかったな」

    提督「そもそも温かいんだからしょうがないよな。別に間違った選択はしていない」

    下2

    973 :

    17駆とお月見

    975 :

    ―庭―

    提督「空を見ろ。あんなにも眩く輝いているぞ」

    雪風「しれぇ! このお団子美味しいですよ!」

    谷風「やっぱ月見に団子は粋だねぇ」

    磯風「このくらい、私にも……」

    浦風「それはやめてくれぇや」

    提督「……そもそもうちの鎮守府には花より団子派が多いのではないだろうか」

    浜風「私は月が綺麗だと思いますよ」

    提督「もう私死んでもいい的な?」

    浜風「いえ、そこまで言いませんが」

    初霜「えっと、それって……」

    浜風「どうかいたしましたか?」

    初霜「いえ……」

    浦風「浜風はそういうことには疎いんじゃねぇ」

    浜風「?」

    976 = 975 :

    提督「まあ真面目に受け止める奴には言えないしな」

    磯風「よくわからんが、団子は食べないのか」

    谷風「もう残り少ないけど」

    提督「お前ら食いすぎだろ」

    浦風「ええよ、次作っちゃるけぇ」

    磯風「ふっ、この磯風も手伝おう」

    浦風「いらん」

    磯風「!?」

    谷風「そんなに驚くことかねぇ」

    雪風「雪風も手伝いますか?」

    提督「なら、俺も手伝おうかな」

    浦風「それじゃ、浜風たちはちょいと待っとき」

    浜風「ええ」

    磯風「なぜ二人はいいのだ!」

    谷風「わかってないところが恐ろしいってね」

    977 = 975 :

    ~~~~~~~~

    提督「作りすぎた」

    初霜「お疲れ様です」

    提督「問題はなかったか? 磯風が独断で毒団子作ったりとか」

    谷風「おっ、それはおやじギャグかい?」

    提督「違うわ」

    初霜「そ、そこまで心配しなくとも、大人しくしていましたよ」

    浜風「少々ショックだったようでしたが」

    提督「自覚のない飯マズはとんでもないな……」

    浦風「ほら、そんなにすねちょらんで、新しい団子じゃ」

    磯風「む…………美味いな!」

    提督「機嫌が直るのも早いな」

    初霜「いいところですよね」

    提督「まあ、そうともいうのか。雪風も手伝ってもらってありがとな」

    雪風「いいえ、むしろ楽しかったです! 来年もみんなでお月見したいですね!」

    978 = 975 :

    ―執務室―

    提督「いやしかし、混ぜてこねて茹でるだけの団子をまずく作る方法は……」

    提督「……ありそう、だな。さすがに月見どころじゃなくなるのは避けたい」

    下2

    979 :

    そうね……ホウサン団子とか有るものね……

    まあ、雪風と初霜は助かりそうですけど

    980 :

    高翌雄と高翌雄山(京都)に行く
    なお、偶然写真を撮っていた磯波と浦波も連れていかれたみたいです

    981 :

    読書の秋
    レディらしくちょっと難しい本にチャレンジする暁ちゃん

    982 :

    提督「山に行くか」

    高雄「私は部屋に戻りますね」

    提督「ちょっと待て、お前がここにいるときに口にしたということは、わかっているだろう」

    高雄「提督と二人、ですか」

    提督「行先も行先だし、それでもいいが……」チラッ

    高雄「外に……?」

    提督「どうせなら巻き込むか」

    高雄「ほどほどにしてあげてくださいね」

    983 = 982 :

    ―高雄山―

    提督「高雄山といえば複数あるが、有名なのはここ、京都の山だな」

    高雄「紅葉がきれいですね」

    浦波「さすがに有名なだけはあります。磯波姉さん、ここからの景色とか最高だよ」

    磯波「せっかく買った一眼レフのいい被写体……」

    浦波「設定は?」

    磯波「ひとまずはオート。何か撮りたいシーンがあればその都度変えるつもりだよ」

    提督「……あいつら、なんか予想以上にガチじゃないか」

    高雄「誘うときもカメラの使い方の練習をしていましたからね」

    提督「……まあ、写真撮影の時は頼ろうか」

    高雄「そういえば、高雄山に来た理由は……いいですけど、目的は何ですか?」

    提督「理由と目的って同じ意味だと思うのだがな。目的といっても、観光だが」

    高雄「この辺りには寺院もありますし、麓には有名な食事処もありますけど」

    提督「時間的に全部回るのは厳しいか。なら、護神時を見回った後、麓の料亭で軽く食べた後、少し見て帰ろうか」

    高雄「はい」

    984 = 982 :

    ~~~~~~~~

    提督「川のせせらぎも木々のざわめきも、近所の山とは大違いだな」

    高雄「あら、身近の山もいいところではないですか」

    提督「だけど、ここまで四季もはっきりしているさまも珍しいだろう」

    高雄「他の有名な山も、こんな感じですよ」

    提督「高雄、なんだか今日は素直に認めないな」

    高雄「それはその、なんだか自分の名前の山を褒めるのは恥ずかしいじゃないですか」

    提督「お、珍しい高雄が照れているシーン。磯波、撮ってくれ!」

    高雄「あ、や、やめてください」

    磯波「……」

    提督「磯波?」

    磯波「……! 提督! 今一瞬のシャッターチャンスを待っているんです! 邪魔しないでください!」

    提督「す、すまん」

    浦波「だめですよー。この状態になった磯波は戦艦相手でも殴り掛かるくらい狂暴なんですから」

    提督「えぇ、磯波性格変わってるじゃん……」

    高雄「カメラを持つと性格変わる人ってたまにいますよね」

    985 = 982 :

    ―執務室―

    提督「恥ずかしいとは言っていたが、高雄山の観光そのものには満足してくれたみたいでよかった」

    提督「磯波は……現像した写真は、確かに素晴らしいものだったな……」

    下2

    986 :

    海防艦達とかくれんぼ

    988 :

    磯波に限定グラが来るなんて想像もしていませんでした…しかもガチ勢

    989 :

    提督「よーし、かくれんぼをするぞー」

    占守「かくれんぼっしゅか! 負けないっしゅよ~」

    国後「そんなことしてる余裕あるのかしら」

    提督「余裕はあるものじゃない、作り出すものだ」

    択捉「……! な、何となくいい言葉のような気がします!」

    国後「それは気のせいだと思うわ」

    占守「えー、クナたちやらないっしゅか?」

    国後「占守、遊んでばっかりいられないのよ」

    提督「いや、遊ぶ余裕があって言ってるんだぞ」

    国後「司令が言っても信用ならないんだけど」

    松輪「それなら……あの人に許可をとれば……どうですか」

    国後「あのひと?」

    990 = 989 :

    ―公園―

    提督「さあ隠れるがいい!」

    占守「わー!」

    国後「こけたりしないように気をつけなさいよ」

    択捉「かくれんぼ、初めてします」

    松輪「松輪も……です」

    提督「そうなのか? まあ難しいことはない。この公園の中であれば、好きな場所に隠れていいぞ」

    択捉「でも、どこに隠れましょう?」

    松輪「司令……あの、どこに隠れたらいいと思いますか」

    提督「え、俺に聞くの?」

    国後「こら、鬼に隠れ場所聞いちゃダメでしょ!」

    択捉「ですけど、こういうのは遊びをよく知っている司令に聞くといいと聞きましたが」

    提督「その選択肢は間違いではないが、時が悪いな」

    占守「そうっしゅよ! 占守が教えてあげるから、早く隠れるっしゅ!」

    択捉「は、はい!」

    991 = 989 :

    ~~~~~~~~

    占守「さすが司令っしゅ。この占守を見つけるなんて……」

    提督「お前が一番最初に見つかったんだがな」

    占守「しゅ~……」

    国後「ところで、択捉は?」

    松輪「まだ……見つかってないみたい……」

    提督「もう公園全域探したと思うんだけどなぁ」

    占守「占守のアドバイスの賜物っしゅ」

    国後「結局何もアドバイス出来てなかったと思うけど」

    提督「うーむ、あとはその辺の茂みの中とか」ガサガサ

    占守「さすがにそんなところに隠れてはいないっしゅよ~」

    択捉「あ、見つかってしまいました」

    提督「……本当にこんな近くにいたんだな」

    択捉「その、意外な場所のほうが見つかりにくいって松輪が言ってましたから」

    国後「松輪が?」

    松輪「うん……」

    提督「なるほど、確かに松輪も見つかりにくいというより、なかなか探さない場所にいたな」

    国後「これは、かくれんぼは二人の勝ちかしらね」

    択捉「あ、ありがとうございます!」

    松輪「ありがとう……ございます?」

    992 = 989 :

    ―執務室―

    提督「さて、許可を得たあの人というのは秘書官だったが、別に保護者というわけではないんだぞ」

    提督(というか、今まできちんと秘書官に話を通したことってほとんどなかったな……)

    提督「……そもそも、そろそろ潮時かもな」

    提督「秘書官を任せるのは」

    993 = 989 :

    ~~~~~~~~

    「解任、ねぇ」

    提督「異論はないな」

    「……別に、異論も、未練もないわ」

    提督「ま、だろうな。秘書官……霞からすれば、とんだ迷惑な話だっただろうしな」

    「ええ……」

    提督「霞に任せたのは、叱咤激励をきちんとしてくれる。そして、決して甘くはない相手だったから」

    「聞いてるわ」

    提督「仕事もどんどん積極的にやってくれるようになったよな」

    「だんだんと私の割合も増えていったけれど」

    提督「……す、すまん」

    「別に構わないわ。今日で解放されるわけだから」

    提督「ああ、今までご苦労だった」

    「……ふん」

    994 = 989 :

    ~次の日~

    吹雪「それで昔のように秘書艦を順番にってことですね」

    提督「心配かけて悪かったな」

    吹雪「いえ、それはいいんですけど……でも、心配ですね」

    提督「心配? 何がだ」

    吹雪「霞ちゃんですよ。今まで仕事漬け……というほどではないにせよ、今までやっていた日課が急になくなるんですから」

    提督「日課って、あんなものを日課にされる方も迷惑だろう」

    吹雪「それはそうかもしれませんけどね」

    提督「しかし、流石に仕事量が一気に増えると大変だな」

    吹雪「今までみたいに遊ぶことが出来なくて残念ですね」

    提督「今こうしていると、毎日遊んでいた日々が輝かしいものに感じてくるよ」

    吹雪「じゃあ、霞ちゃんをを再び秘書官の枠に戻しますか?」

    提督「そんな自分のわがままで撤回できるか。ほら、これを工廠まで持っていってくれ」

    吹雪「はーい」

    995 = 989 :

    ―朝潮型の部屋―

    朝潮「この前、可愛い犬を見つけたの。ほら、写真にもとって……」

    「……」

    朝潮「……大丈夫、霞?」

    「……」

    「燃え尽きてる……」

    荒潮「聞いたことあるわ~。今まで精魂込めてやっていたものを失うと、こんな感じになるって~」

    満潮「定年退職した人みたいね……」

    大潮「飴食べる?」

    「……あんまり勝手なこと言わないで」

    朝潮「やっぱり、司令官に言いに行きましょう。戻してほしいって」

    「別にそういうのじゃないわよ。ちょっと、心配なだけよ」

    荒潮「倒れたことあるものねぇ。それで、秘書官、なんて枠を作ったのだけど」

    「そうよ。それにしては息抜きの期間が長すぎたと思ったけど……」

    朝雲「……正直、話はよくわかんないんだけど、霞は秘書官嫌だったの?」

    「それなりにはね」

    山雲「でも~、あんまり嫌そうにはしていなかったと思う~」

    朝潮「やっぱり言いに行きましょう」

    「いいってば!」

    スタスタ ガチャ バタン

    朝潮「あ……」

    大潮「正直じゃないよね!」

    「うん……」

    荒潮「それなら、提督の方に伝えてみましょう?」

    朝潮「……そうしましょうか」

    996 = 989 :

    ―執務室―

    提督「で、俺のところに来たわけね」

    朝潮「はい。司令官も、霞のことが嫌いなわけではないですよね」

    提督「あったりまえだろ。でもなぁ、今まで苦労かけてきたわけだし」

    満潮「今更よ」

    荒潮「今更ね~」

    提督「えぇ……」

    吹雪「いいんじゃないですか」

    提督「吹雪までそういうか」

    吹雪「そもそも、前に倒れた時より今のほうが格段に仕事も増えているじゃないですか」

    提督「艦娘も増えたしな」

    吹雪「パンクします」

    提督「……そうか?」

    吹雪「今はまだいいですが、末になるととんでもない量になります。秘書艦もろとも倒れます」

    提督「マジで」

    吹雪「マジです」

    提督「あー……なら、しょうがないか」

    吹雪「はい。しょうがないので、頭を下げて迎えに行ってください」

    提督「まさか一日で連れ戻す羽目になるなんて……吹雪、いない間に何かあればすぐに知らせてくれ」

    吹雪「了解しました」

    ガチャ バタン

    朝潮「……なんだか、思ったよりあっさりなので拍子抜けしました」

    吹雪「司令官も、たぶん内心で必要だと感じていたからだよ」

    朝潮「そうなの。なんとなく、嬉しいですね」

    997 = 989 :

    ―母港―

    提督「ここにいたか」

    「……何よ」

    提督「いや、なんというかな……」

    「……はっきりしなさい。そして、用があるなら目を見て言いなさいな!」

    提督「はは、昔はそういって叱られたな」

    「あんたは今ほど私たちに目を向けることはなかったから。ふん、一度遊び始めたらここまで堕落するとは思わなかったけど」

    提督「凝り性なんだ。もともとこんな感じさ」

    「……で、何の用」

    提督「その、だな。昨日ああいったはいいが……もう一度、秘書官をやってくれないか」

    「吹雪たちの役割はどうするのよ」

    提督「秘書艦の方なら続けるさ。せっかく、こうして親交を深めたわけだしな」

    「そう」

    998 = 989 :

    提督「もちろん、霞に振る仕事は減らすから――」

    「――今まで通りよ」

    提督「え?」

    「今まで通り。私の方にも同じだけ仕事を渡しなさい」」

    提督「大変だったんじゃなかったのか?」

    「大変よ! 期限だっていうのに、ギリギリまで書類が戻ってこなかったり! 明らかなミスを何度も直したり! 徹夜したことも少なからずあるわ!」

    提督「それは……なら、なんで引き受けようと思うんだ」

    「……知らないわよ。私でも」

    提督「なんだそりゃ」

    「でも一つだけ言えることがあるわ。それは、あんたが放っておけないから」

    提督「お前……」

    「一人にしたら何をしでかすかわかったものじゃないわ」

    提督「ガキ扱いか……ま、俺も霞がいてすごく助かっていたと実感したよ」

    「……ほら、戻るわよ」

    提督「うむ。……秘書官」

    「何」

    提督「なんでそんなに顔がほころんでいるんだ?」

    「――!」

    1000 = 989 :

    今回のスレで完結です。
    閲覧ありがとうございました。


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