私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「このプロキツい……」理沙「……知らない!」
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こんばんは
まずはごめんなさい
プロ二人の乱入編を書くためにプロットを立てました
そしたらどう考えてもいわゆる本番まで行ってしまうことに……
個人的にいわゆる本番行為を書く予定はまだありません
なのでキンクリしてあとからファンサービスの方でifルートの方で書こうと思いますがいかがでしょうか……?
なんもかんも>>1が悪いのは重々承知しています
まずはごめんなさい
プロ二人の乱入編を書くためにプロットを立てました
そしたらどう考えてもいわゆる本番まで行ってしまうことに……
個人的にいわゆる本番行為を書く予定はまだありません
なのでキンクリしてあとからファンサービスの方でifルートの方で書こうと思いますがいかがでしょうか……?
なんもかんも>>1が悪いのは重々承知しています
キンクリします
なにがあったかだけ
>>296のあとはやりんと良子さんが乱入してきました
京ちゃんの京ちゃんにドギマギするのどっち
そこをはやりんと咲ちゃんが争うように京ちゃんから搾り取っていきます
挑発されたのどっちが京ちゃんを責めているところでをはやりんに責められます
その間咲ちゃんは良子さんと洗いっこ
その後はやりんとのどっちが京ちゃんにパイズリ
そして湯船の中で良子さんに後ろから責められて……
みたいなことがある予定でした
ここからは泊まりに来た人の着替えを用意するために京ちゃんが最初に上がったシーンから始まります
たぶんないと思いますが性的な描写が入るかもしれないので苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください
では始めますよーぅ
なにがあったかだけ
>>296のあとはやりんと良子さんが乱入してきました
京ちゃんの京ちゃんにドギマギするのどっち
そこをはやりんと咲ちゃんが争うように京ちゃんから搾り取っていきます
挑発されたのどっちが京ちゃんを責めているところでをはやりんに責められます
その間咲ちゃんは良子さんと洗いっこ
その後はやりんとのどっちが京ちゃんにパイズリ
そして湯船の中で良子さんに後ろから責められて……
みたいなことがある予定でした
ここからは泊まりに来た人の着替えを用意するために京ちゃんが最初に上がったシーンから始まります
たぶんないと思いますが性的な描写が入るかもしれないので苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください
では始めますよーぅ
「ふぅ……」
風呂から上がって牛乳を飲みながら一息つく
あれほど搾り取られたのだから体がかなりだるい
気持ちよかったのは事実だけどさ……
ちなみにあの4人は仲良く湯船で温まっている
まあみんな俺に比べれば小さいしな
約1名を除けば大きいのだが……
おっと、着替えを出さないとな
そういって手にしていた牛乳のなくなったコップを置いたときのことだ
「ずいぶんお楽しみだったようだねい」
「……なんのことでしょう?」
「風呂場の声と起こったことを事細かに説明したほうがいいかい?」
「……すいませんでした」
そこには咏さんがいた
「さすがに5Pはやりすぎだと思うけどねい」
「いえ、違います」
「……え?」
「洗いっこしただけですよ」
「ふーん……もしかしてまだ童貞?」
「…………はい」
「そ、そうか……」
咏さんが気まずそうに俺から目をそらす
だけど恥ずかしいのはこっちもだ
「と、とりあえずのぼせる前に着替え用意したほうがいいんじゃねーの?知らんけど」
「そ、そうですね!」
慌ててその場を後にする
といっても着替えなんてあるわけない
はやりさんや和は咲のでなんとかなるかもしれないけど……
……柄がかわったらごめんな、咲
とりあえず良子さんには俺のワイシャツを渡せばいいだろう
脱衣所に着替えを置いた時4人は和気藹々といった感じだ
まあ大丈夫だろう
その後無事に全員が洗い終えた
「雑魚寝になってしまったすいません……」
「いや、気にせんでええ」
「このほうがいっぱいお話できるもんね☆」
客間に布団をありったけ用意した
といってもこんな大人数を止めたことはないから十分とはいえないんだけどさ
まだ夜といっても肌寒いほどでなかったのはせめてもの救いだ
それに俺は一刻も早くここから立ち去りたかった
「じゃあおやすみなさい」
口々におやすみの声が返ってくる
しかしまだまだ眠らないだろう
いわゆる女子会というやつで話したいこともたくさんあるだろうしな
だから咲、俺をそんな般若みたいな目で睨むのはやめてくれ……
逃げるように俺が自分の部屋へ向かったのは言うまでもない
「……うん?」
ベッドに入るとそのまま眠りに落ちてしまったようだ
しかしそんな眠りは突如重みで妨げられた
まさか金縛り……?
その割に手足は自由だ
もちろん目だって開く
といっても深夜だ
目が慣れるのに少々時間がかかる
そして俺の目に映ったものは……
「なんで俺の上に乗ってるんですか?」
「お、お邪魔してます……」
良子さんだった
「あの……なぜここに……?」
「い、いえ……」
「とりあえず電気を……」
「電気はつけないでください」
「わ、わかりました」
良子さんにそう強く言われる
一言でもしゃべるたびに息が首元にかかるのがなんだかくすぐったい
たださすがにこの体勢はまずいんじゃ……
まあ重くないからいいんだけどさ
しかし問題はそこではない
おそらく下着を着けていないのだろう
先ほどまで俺の頭に乗せられたり俺のモノを挟んでいたたわわな胸が俺に押し付けられていた
正直かなり気持ちいい
現にあれだけ搾り取られたはずなのに俺のモノはそそり立ちそうだ
とはいえいつまでもこうしているわけにもいかない
かといって何かきっかけがあるわけでもないし……
「あの……」
「はい?」
良子さんから声がかかる
「おトイレについてきてください……」
「……え?」
「だって……あの映画が怖くて……」
「わ、わかりました!」
良子さんの身じろぎ加減を見るに限界が近いのかもしれない
「じゃあ一旦起きてください」
「はい……」
体を起こすと俺の手を強く握られる
幸い自分の家なので電気がなくてもどこになにがあるかぐらいははっきりわかる
……良子さんにはそうもいかないようだが
手を握りしめていたのがいつの間にか腕に抱きつかれていた
胸の感触がすばらしい
とはいえ目的地に到着だ
「あの……電気が……」
「え?」
トイレに入ろうとした良子さんに言われて俺も確かめる
「たしかに電球が切れてるみたいですね……」
あいにくだが替えの電球の買い置きはない
その話を聞いた良子さんの声は泣きそうだ
「ついてきてください……」
「ちょ、ちょっと!?」
限界らしい良子さんにトイレに引っ張り込まれる
ドアを閉めてしまい狭い空間に二人きりだ
俺の手を握っていない手で手探りで便座に腰を下ろしたらしい
俺の気が動転している間に良子さんが出しているらしい水音が室内に響き始める
暗いせいか耳が敏感だ
「あ、あまり聞かないでください……」
顔を真っ赤にしているだろう良子さんからそんな声がかかる
しかし良子さんの手を握っているせいで不可能だ
むしろ恥じらっている良子さんのせいで妙に興奮してしまうのはなぜだろう
そんなうちに良子さんの水音がおさまった
「あの……」
「はい……?」
「……拭いてくれませんか?」
「……え?」
「暗くて見えないんです……」
たしかに月が出ているとはいえこの暗さの中ではトイレットペーパーがどこにあるのか探すのは困難だろう
「じゃあ俺がトイレットペーパーを切りますね?」
「はい……」
繋いでいる手でホルダーを押さえて反対の手でペーパーを切る
「切れましたよ?」
「ここです……」
「……え?」
ペーパーを持った手が導かれた先はあたたかい
「……ん」
良子さんのくぐもった声だ
間違いなく先ほどまでの水音の発生源だ
しかし拭いても拭いてもクチュクチュという水音は止まらない
「あの……」
「京太郎くんが触ってるからです……」
「……え?」
そういって良子さんが地面に下ろしていた足を便座にあげた
「京太郎くんのせいでこんなになってしまいました……」
大きく足は広げられている
毛の一本すらない綺麗な割れ目は月に照らされて光っている
「責任とってくださいね……?」
「…………え?」
「綺麗に舐めとってください……」
「……わかりました」
自然にそう答えていた
正座をするように良子さんの股間へと顔を埋めていく
「おしっこでしょっぱいでうすね……」
「い、いわないでください……」
おそらく顔は真っ赤だ
先ほど浴室でなめた時とはまた違った感覚だ
月に照らされているそこは先ほどとは違った艶っぽさがある
「そ、そんなにされたら……」
耐えられなくなった良子さんが二回目の噴水をあげたのは間もなくのことだった……
「終わりましたよ」
「ありがとうございます……」
良子さんを拭き終えた俺たちは俺の部屋に戻ってきた
良子さん曰く
「抱き枕がないとうまく眠れないんです……」
らしい
現に良子さんにギュッと抱きしめられている
俺はといえば今日の出来事や先ほどの出来事のせいで妙に目が冴えてしまっている
「京太郎くん……まだ起きてますか……?」
「え、ええ」
寝息を立てていたかと思っていた良子さんから声がかかる
俺の左手は良子さんの胸の中だ
ほどよいあたたかさと感触がすばらしい
「京太郎くんは私のことが嫌いですか……?」
「……え?」
「だって泊まりに来てくれたのはあのときだけじゃないですか……」
「あ……」
たしかに俺が良子さんの家に泊まったのはあのときの一回だけだ
「ほかのときははやりさんがいつも一緒だったじゃないですか……」
「そ、それは……」
「私ははやりさんのおまけですか……?」
鋭い視線を感じる
声は若干鳴き声が混じっているような気がする
「違います」
「……え?」
「なんとなく遠慮してしまって……すいません……」
「じゃあ私のことは嫌いじゃないんですね……?」
「ええ、嫌いな人とはあんなことをしません」
「あ、あれは忘れてください!」
「わ、わかりました……」
といっても無理な話だが……
「でもこれで安心して眠れます……」
「もしかして良子さんがここにきたのって……」
「し、シークレットです!」
そういってさっさと布団に顔を埋めてしまった
「おやすみなさい」
「おやすみなさい……」
カーテン越しの日の光で目を覚ます
睡眠時間自体は短いはずなのにすっきりした目覚めだ
しかし下半身に違和感が……
「おふぁようふぉはいまふ……」
目の前のお尻が喋った
しかもパンツを履いていない生尻だ
ってえ!?
「おひんひんがふるひほうらっはのれ……」
そういって俺のモノを舌先で転がしている
「そ、そんなにされたら……!」
目が覚めてあっという間に絶頂に達してしまった
口の中にぶちまけられたものをその人はこくこくと音を立てて全て飲み干していた……
「よ、良子さん……?」
「おはようございます……」
お尻越しに良子さんの笑顔があった……
「な、何してたんですか……?」
「京太郎くんのおちんちんが苦しそうだったので……」
顔を赤くしてもじもじさせている
できればもっと早くそうしてほしかったところだ
「ごめんなさい……」
「い、いえ!俺も気持ちよかったので……」
「それはよかったです……」
そういって嬉しそうに笑みを浮かべる
その口の橋には先ほど俺のぶちまけただろうものが光っている
「ってなんでそんな格好をしてるんですか!」
「下着の替えがなくて……」
前をはだけたワイシャツからはたわわな胸が覗いている
そしてちらちらと見える下半身にはなにも履いていない
「またおちんちんが大きくなりましたね……」
「……すいません」
そんな姿を見せられて勃たせるなというのは無理な話だ
「もう一度してあげますね……?」
そういってワイシャツを脱いで裸になる良子さん
「あれ?良子さんの胸……」
「恥ずかしいのであまり見ないでください……」
「す、すいません……」
良子さんの乳首は引っ込んでいたのだった……
「そんな京太郎くんにはお仕置きです!」
「え?」
そういって先ほどと同じように俺の顔にお尻を向けて覆いかぶさる
「今度は胸で……」
「よ、良子さん!?」
良子さんの胸に俺のモノが挟まれる
先ほどの唾液のせいかヌルヌル擦れてかなり気持ちいい
「おちんちん元気いっぱいですね」
嬉しそうに胸で俺のモノをしごいていく
さすがになすがままにされるのはしゃくだ
「わ、私のお股を舐めるなんて反則です……」
昨日のトイレと同じように良子さんのそこは水があふれていた
高校生にもなって布団に世界地図を描くことになるとは……
今日は布団を干すにはいい天気なのが幸いだ
「おはよう、京太郎くん♪」
「おはようございます」
俺が顔を洗ってキッチンに行くと俺以外はみんな起きて着替えていた
ちなみに良子さんは顔を洗っている最中だ
特にうがいを念入りにしているところだ
あの後良子さんの着替えを俺は届けた
「あの……あまり見られると恥ずかしいです……」
良子さんが服を着ていくのに見入ってしまったのだ
何も身につけていない良子さんだった
まずはパンツを履いて何も生えていない割れ目やボリューミーなお尻を
次に乳首が出てきた胸をパンツとお揃いのブラジャーで隠す
そしてそれをいつものブラウスで隠す
なんだかもったいない気がしたが綺麗でいつまでも見つめていたかった
「京太郎くんのえっち……」
「すいません……」
真っ赤な顔の良子さんと一緒にみんながいるキッチンへと向かったのだった
「いただきます」
全員の声が食卓に響く
「でも本当に朝ごはんを作ってもらってよかったんですか?」
「これぐらいはさせてもらわないとバチがあたっちゃうよ☆」
「まあこれぐらいなら軽いしね」
「お礼!」
「私は何もしなかったんだけど……」
「多分それがベターだと」
「どういう意味!?」
健夜さんには悪いが俺もそう思う
誰だってそう思うだろう
「こんなに美味しい料理を作れるなんてぜひ嫁に欲しいじぇ!」
「こら優希、失礼ですよ?」
「しかしここまでしてもろうて悪いのう……」
「おじさんやおばさんも大丈夫って言ってから大丈夫ですよ」
俺にじゃなくて咲に連絡が行くのはいつものことだ
しかしちょっとしたホテルの朝食バイキング並みのクオリティだぞ……
「ごちそうさまでした!」
「じゃあワシらは学校に行くかの?」
「私たちは帰らないとね」
「帰ってしまうんですか!?」
和は残念そうだ
「お仕事!」
「そうですか……」
目に見えてしゅんとしている
「ほいじゃあ京太郎はみなさんを駅に送っていきんさい」
「え?」
「どっちみちワシらも学校に行く前に一旦帰らんといけんけえのう」
「わかりました」
「というわけでまた学校に集合じゃ」
「はい」
俺たちはそれぞれの目的地へと向かった
「ふう……」
はやりさんたちを見送って学校に向かう
あまり遅刻に厳しくないのがラッキーだ
といっても今からなら十分に間に合うが
「よし」
遅刻せずに学校に到着し下駄箱を開ける
「うん?」
一通の封筒だ
なになに……
『須賀京太郎様
文化祭後に体育館裏へ来てください』
ただそれだけ綺麗な字で書かれていた
いたずらか?
にしては手が込んでいるような……
まあ後で考えてみるか
手紙を制服のポケットに入れて俺は部室へと向かったのだった……
続く
次回予告
「さ、ササヒナ先生……?」
「もう我慢できないの……」
手紙の主は優希の担任でもあるササヒナ先生だった
連れて行かれた無人の教室で胸元をあらわにして妖艶に俺を誘う
「ふふ……須賀くんのおちんちん……先生が気持ち良くしてあげるね……?」
「せ、先生……」
いつのまにかズボンから出した俺のモノをちろりと舐める
「ちょ、ちょっと!?」
「こうするとおちんちん気持ちいいのよ……?」
俺の割れ目に舌を入れる
「せ、先生……」
「先生がたっぷり教えてあげるからね……?」
という展開ではありませんが次回もお楽しみに!
「ほいじゃあ今日も頑張っていこうかの」
染谷部長の問いかけに全員で元気に返事する
俺以外は気合いバッチリだ
「あら?かわいい女の子に囲まれてドキドキしすぎて眠れなかったのかしら?」
久先輩がからかうように問いかける
「ええ、先輩がいなくてかわいい子ばかりでうれしかったです」
「どういう意味よ!」
俺のセリフに声を大きくする
「怒る先輩もかわいいですよ?」
「う、うるさい、バカ!」
顔を真っ赤にして走っていく
勝ったな
「これこれ、久をあんまりからかうな」
「はい」
染谷部長にたしなめられる
だけど俺としては満足だ
今日も人が多い
といっても昨日よりは少ない
昨日は俺自身にとってもサプライズがあったからだ
「今日も人が多いのう……」
「ええ、そうですね」
少ないと言ってもあくまでも昨日と比べればだ
今日だって俺たちの屋台の前には行列ができている
「でもこうしてみんなに喜んでももらえるなんて嬉しいわ♪」
「学生議会の方はいいんですか?」
「私の楽しみを奪うなんて副会長でも無理よ」
「そうですか……」
この人ならやりかねないのが怖いところだ
まさか仕返しされるようなことはないよな……?
「ほれ、ひっくり返さんと焦げるぞ」
「は、はい!」
頭より手を動かさないとな
「ようやくお客さんが少なくなったじぇ……」
「すごい修羅場でした……」
「うん……」
気温だけでなくて人の熱気のせいもあるだろう
鉄板の前に立ち続ける俺や染谷部長だけでなく他のみんなも汗だくだ
「涼しいじぇ~」
「そうね~」
だからといって服をめくってあおぐのはいかがなものか
「こらこら、はしたないぞ」
「私の体に欲情するなんて京太郎は変態さんだじぇ!」
答えるのも面倒なのでやや大げさにため息をついてやる
「どういう意味だじぇ!」
沈黙が雄弁に語ってくれるだろう
ふと咲と和の方に目をやると二人とも夕べの風呂を思い出したのか目をそらされてしまった
顔が赤いのは暑いからであってほしい
そうでもないと耐えられそうないからな……
「こうしてはいられないじぇ!」
「どうしたんだ?」
「限定タコスの発売に行かなくては!」
そういって駆け出す優希
落としていったプログラムにはタコス限定販売に大きな赤い丸が付けられていた
「さて、私もちょっと抜けるわね」
「どうかしたんか?」
「さすがにまったく顔を出さないのもね」
「さっさと行ってやりんさい……」
「じゃあちょっと失礼するわねー」
軽く手を振っていく久先輩
まさかあの格好で行くわけじゃないよな……?
学生議会長がメイドなんてどこかのアニメの世界だけの話だろう
しかしこれで4人か……
幸い人が少ないので回せるだろう
「あの……」
「どうしたんだ、咲?」
「私もちょっと出かけてきてもいいかな……?」
申し訳なさそうに咲が尋ねる
「何か用事があるんですか?」
「うん、お姉ちゃんが来るらしいから案内してあげたいの」
「方向音痴なのにか?」
「さすがに学校では迷わないもん!」
「そういうことなら行ってあげんさい」
「はい」
申し訳なさそうに出かける咲
これで3人か……
『各団体の代表者は片付けについての打ち合わせがあるので集合してください』
「すまんのう……」
「いえ、よろしくお願いします」
突然の放送に慌ててでかける染谷部長
結局部活に残ったのは和と俺だけだ
「お、人が少なくてラッキーじゃん」
そういって来たのはクラスでつるんでる連中だ
「なんだ、おまえらか……」
「俺たちは客だぞ!」
「お客様は神様だろうが!」
「神様には疫病神ってのもいるらしいがな」
そういってやると黙る
「ま、お好み焼き焼いてくれや」
「はいよ、ちょっと待っててくれ」
軽口を叩き合えるというのは素晴らしいことだ
「あれ?今は原村さんだけなの?」
急に話に上がった和がびくりと震える
「ああ、ちょっとみんな出かけててな」
「ふーん……」
「ま、原村さんのメイド姿を見られたから満足だけどな1」
「あ、ありがとうございます……」
褒められて照れているのか顔を真っ赤にして俯いている
そんな和もかわいらしい
現にいろいろ話しかけられているが生返事がやっとだ
「お客様?当店ではメイドを手を出すのはご法度になっております」
そういって睨んでやる
「須賀、おまえどう見ても執事じゃないぞ」
「サングラスでもかければ完全にそっちの世界の人間だろ」
「高校生ってのも嘘じゃねーの?」
先ほどの仕返しなのか散々ないいようだ
なにか言い返そうと思ったがいい言葉が見つからない
和はそんな俺たちを見て必死に笑いをこらえようとしているようだ
我慢しきれていないようだが
そんな和の様子を見られたからよしとするか
「ほら、焼けたぞ」
「ソースはどうしましょう?」
「俺マヨネーズ多めで!」
「俺は鰹節たっぷりで!」
「俺はマヨネーズで大きなハートを描いて欲しい!」
「だからここはそういう店じゃねーよ!」
やっぱり友達っていいもんだ
「賑やかな人たちでしたね」
「大丈夫か?」
「ええ、面白かったですよ」
そういって向ける笑顔は本当らしい
この笑顔を独占できているのが誇らしい
「すいません、お好み焼き一枚いただけますか?」
「ええ、かしこまりました」
お客様が来られたから注文を受けないとな
せっかくの二人きりなのに話すことが浮かばず気まずくなるより百倍マシだ
それに和とこうして二人で並んでいるのも楽しいしな
「将来和と夫婦でこんなお店をするのもいいかもな」
「ふぇ!?」
声に出ていたのが聞こえていたらしい
「あ、あくまで夢だからな!」
「そ、そうですよね!」
俺の顔も和と同じように真っ赤になっているだろう
唯一の救いはすぐに咲が戻ってきてくれてからかわれなかったことだな……
「これでおしまいじゃの」
最終日は昨日と比べて営業できる時間が短いのだ
閉会式もあるし片付けもしなければいけないからな
式典を無事終えてようやく片付けを終えたところだ
「そういえば先輩は挨拶のときは制服に着替えてましたね」
「私がメイド服のままだとみんなメロメロになっちゃうからね~」
誰一人言葉を返せない
「どうして無言になるのよ!」
これに返せる奴はよっぽどのやつだろう
「さて、ささやかながら打ち上げでもするかの?」
「いいんですか?」
「ええ、思った以上に利益が出たから学校に渡す分を察し引いても十分打ち上げには使えるからね」
「たしかにお客さんも多かったですしね」
「疲れた~」
ワイワイ打ち上げのことを話している
しかし俺は気が気ではなかった
そう
あの手紙のことだ
「ちょっと、京ちゃん聞いてる?」
「悪い、考え事してた」
「もー」
そういって咲が怒る
「まあまあ……この後打ち上げをうちの店でやるけどこれそうか?」
「ええ、ただ用事があるので遅れますが……」
「ほうか、じゃあ用事が終わったら連絡しんさい」
「わかりました」
やっぱり手紙を書いてくれた人の気持ちを考えると無下にはできないよな
正直下駄箱にラブレターなんて男なら誰しもが憧れるシチュエーションの一つだ
そこから告白のコンボなんて最高だ
どんな子からと思うとドキドキしてきたしワクワクしてきた
「じゃあまた後での?」
みんなで返事をして解散したのだった
「須賀くんもこちらに用があるんですか?」
「そういう和も?」
「ええ」
体育館裏に行こうとする俺に和が声をかけられる
おそらく体育館にでも用事があるのだろう
しかし軽く雑談しながら歩いていても和の目的地がわからない
さすがに和と一緒に向かうわけにはいかない
「ごめん、トイレに行きたいから先に行っててくれないか」
「ええ、わかりました」
トイレで寝癖がないのかチェックして出る
そこには和の姿はなかった
自分の用事に向かったらしい
これで俺も心置きなく自分の用事を果たせるな
そう思うとドキドキしてきた
心を落ち着けるために深呼吸をする
踏み出した先が目的地だ
____
,.' ´ ` 、
_,ィァ′ ヽ \
{少′ / ,i l ト、 i ,ィマ、
Y / /// | l| | ハ 辷='/|:..ヽ\
イ ′ / | { | 从、| } |彡' /|:.:i:.:.|,∧
. { | l |ィ爪 {(リ八「了 メ、 彡个rイト、
リ、_! l リィチfト '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
l_,以 { ヒtリ ヒztリ |f リ| |:.:| |:.:|
「 l 「ト'" ' '""' _,イ | |:.:| |:.:|
} } ハ tっ ィ' ) ,j リ 刀 「
/ /,イ| |l>、 ,ィ |ノイイ / リ |
/ /リ |:! !仏ィ_〕¨ 》,// / /| !
. / / r廾 .|「{: |-、 __ / // ,ヘ〔 .j {
〈 イ ∧V /:.:.: :|__´_./: :./ /:.:.:.:.>)) 先ほどぶりですね
} } /`Y'| {:.:.:.:.:.l /: : 〈 〈:.:,イ´ /{,
j/ }`ー冫j\:.:.:| /: : : :___)ノ/i´r‐'='}
ト ン′`ヾ >-r'< ̄ _彡冫=v' 人
. }/:.:. . :.:.[二]-:.―'´. : :.:.:.:.:V / ∧
i':.:.:.. . . .: : :∧Ⅵ:.:.. . . : :.:.:.:.:.:i // ,/ イ
{ : : : : : : }:.:|:.i:{:.:.:.: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|r<´ _.!
_八 j:.:.!:..:|.. : : : : ノ{ {
{ i ヽ、._ |:.:.:.:.:|:: ,イ ヾ、_ |
∧ヽ { >=-.¨|:.:.:.:.:|==-__--,イ}:{ 丶、._〉
〉ヘ ':;:...| //´ |:.:.:.:.:|: : `¨ー= イ{l! ';:.. {
「……え?」
そこにいたのは先ほどまで一緒に歩いていた少女だった……
「なんで和がここに……?」
「私があの手紙を書いたらに決まってるじゃないですか」
そういってニッコリと微笑む
「え?でも……」
「須賀くんは鈍感ですね……」
呆れたようにため息をつく
だけど自分で言ってて悲しくなるが和に好かれるような理由は思い当たらない
「なあ、俺って和になにかしたか?」
こんなところに呼び出される理由は二つだ
一つは甘い告白
もう一つは……〆られるパターンだ
「須賀くんは本当に鈍感ですね……」
再び大きなため息をつかれる
「だいたい誰とでも裸で看病してもらったり一緒にお風呂に入ったりすると思いますか?」
「それは……」
「でも……鈍感ですけど……とても優しくて……」
俺の目をじっと見つめる
, ―<>‐'´, \ >-、
{:::::::: j ::::::::::::} // / 、 、 `マ::::::}
} :::::印フ::::::::{ // / / ハ ハ `ト、ヽヽ 、 ヽ::〈
{:::::: У::::::::::::} l / / / } } | l l l l li ', ヽ l::}
ゝ=イj、::rーr' | il l | | | | | | | l l| i l i l l l l::}
/// : :| | | il l | | | | | | |ハノ| i l i l l | |::ト、
/:::// ::::::| | | 从 乂 ! ノイ ノ ハノx==リ<イイ!イ l | l:::\>
{f^〈:rヘ::j ト、ily{frうr1 ´frうr1}y!ノ ル'j | lヽ:::::〉
l | ト、 ` 込:ン 込::ン ' ∧乃_ | | ∨
l | | r' .::::::::: , .::::::::. /ノi l l | |
イ /l | ト--、 / li l l | | そんな須賀京太郎くんが大好きです
/ //! | | | i {\ ー‐ / li l l | |
/ // | | | | i | l>、 , < | l |i l l | |
,イ // /| | | | i |_| ` ー ´| | l |i l l | |
// // //| |_| |_リ:::::l 「>-ト-、_l |i l l l 乂
/ / // / | l::| |::::::::::{ L::::::::\ f^Y^ヽ | \
/ / // />' | l::| | :::::::::ヽ__, _ノ | ::::::::::::fr'ニニム ,
/ / //// : ::::::| l::| | :::::::::::::',-―――┤::::::::::::{レ―-、 iハ ,
/ / /イ//rへ、 | l::| |:::::::::::::::::', /:::::::::::::::{レ―-、 | ハ |
l / / レ ∧ `1 l::リ:::::::::::::::::::', /::::::::::::::::/Y7Ti ト、ハ |
l / / / / ヽ l ト、:::::::::::::::::::::ヽ /:::::::::::::/,ノl:::::::| ト、 ハ |
あまりの出来事に思考が完全に停止する
どれぐらいの時間かわからないが我に帰る
これは夢に違いないな!
たしかめるためにほっぺたをつねるとたしかに痛い
「もう……私の告白を夢って思うなんて失礼ですよ……」
和の言葉に現実であると気づいた
でも和が俺のことを好きだなんて……
きっと誰かのドッキリだろう
和の真摯な視線にそんなことはないと思った
もしこれが演技ならアカデミー賞間違いなしだ
改めて思考を整理する
和のことは好きだ
だけどそれが和と同じ好きかどうかはわからない
あの胸は素晴らしいし時折見せる表情もかわいらしいのは事実だ
好きか嫌いかでいえば間違いなく好きだ
だけどこの好きは咲やはやりさんに対してと同じような気がする
「須賀くんは今誰のことを考えていますか?」
「……え?」
「宮永さんですか?瑞原プロですか?それとも戒能プロですか?」
「和のことを……」
「目が泳いでいますよ?」
和のセリフにぐうの音も出ない
「もう……私の告白を受けたのに他の女性のことを考えるなんて失礼ですよ」
「すいません……」
「須賀くんとおつきあいする人は大変ですね」
呆れたように笑う
「でも……須賀くんと一緒ならそんな人生もいいかもしれませんね」
「和……」
「将来は一緒にお店を開いてみますか?」
それもいいかと思う
間違いなく幸せだろうし楽しいのは実証済みだ
「須賀くんは私だけを見ていてくれますか?」
再び和が真剣な視線を俺に向ける
「……ごめん」
ようやく言葉を絞り出す
「須賀くんは私のことがお嫌いですか?」
「いや、好きだ」
「でしたら……」
「だけど……俺の好きは和の好きとは違うんだと思う」
続きを促すように見つめる
「咲もはやりさんも良子さんも、もちろん優希や染谷部長だって久先輩のことだって好きだ」
「そうですか……」
「だから……和だけを見ていることはできない」
「ふふ、フラれてしまいましたね」
自嘲めいた笑みを浮かべる
「初恋も初めての告白も失敗してしまいました」
「それって……」
「でも、今までみたいに甘えてもいいですよね、お兄ちゃん♪」
「ああ、それぐらいならまかせてくれ」
「じゃあ打ち上げに行かないと遅れてしまいますよ?」
「でも……」
そういう和の目には涙が湧いていた
そんな和を慰める術など知らず逃げ出すしかなかった
俺の姿が消えた後で聞こえた和の泣きじゃくる声がいつまでも俺の心に響いていたのだった……
第二部カンッ
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