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元スレ京太郎「このプロキツい……」理沙「……知らない!」
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「ど、どうですか……?」
控え室が二人一緒なので背中越しに和の質問が聞こえる
振り返って確認してみると……
「そ、その……そんなにジロジロ見られると恥ずかしいんですが……」
「悪い、すっげぇかわいかったから見惚れてた」
「そ、そうですか……」
和は顔を俯けてしまう
照れているみたいだ
一度はやりさんの衣装を文化祭のときに和が着たことがある
あのときも似合っていたが今日の衣装は和のための特注らしい
似合わないわけがないよな!
できれば写真に撮って待ち受け画面にしたいくらいだ
「そろそろ本番みたいだからいかないか?」
「その……勇気をください……」
「……ああ、わかった」
手を広げてやると和が抱きついてくる
撫でてやると
「頑張りますね、お兄ちゃん」
「ああ、そろそろ行こう」
「はい!」
和なら大丈夫だ
「それでは来週もー?」
「「「のっどちゃーん☆ミ」」」
「はい、オッケーでーす!」
「ありがとうございました!」
無事に終了した収録
ただあの挨拶はどうなんだ?
「では着替えた後に反省会をしますね」
「「はい」」
プロデューサーさんの言葉にしたがい着替えるために楽屋に戻る
「あの……私うまくできたでしょうか……?」
着替えている途中に和から声が聞こえる
「ああ、俺よりいい出来だったと思うぞ」
「そ、そんなことないですよ!」
そんな謙遜の声が聞こえる
瞬く間に子供達の心をつかみわかりやすい説明をしていた
保育士さんや小学校の先生みたいだ
……アリだな
「あの……須賀くん……?反省会が始まりますよ……?」
「わ、悪い!」
慌ててバカな妄想を振り払ったのだった
「疲れました……」
「はは、お疲れ様」
反省会を終えた和が大きく伸びをする
こんなだらけた姿は俺以外の人がいたら絶対しないだろう
「この後何か予定あるか?」
「いえ、特には……」
「じゃあさ、昼飯でも食べに行かないか?おごるぞ」
「それは……」
和が考え込んでいるみたいだ
そのときお腹の鳴る音に和の顔が瞬く間に真っ赤になる
「ごちそうになります……」
「ああ、なにか食べたいものがあるか?」
「じゃあ……社員食堂に行ってみたいです」
「いいのか?」
「その……芸能人の方に会えるかもしれませんし……」
「和って結構ミーハーだよな」
「い、いいじゃないですか!早く案内してください!」
「ああ、わかった」
からかいがいのある妹みたいでかわいい
お昼ご飯が楽しみだ
眠気がやばいので少ないですがこんなところで
いつも感想やレスありがとうございます
おやすみなさい
「グッドアフタヌーン、ボーイアンドガール」
食堂についた俺たちに背後から流暢な挨拶の声がかかる
「こんにちは、良子さん」
「こ、こんにちは……」
俺たちもそれぞれ挨拶を返す
「お二人はこれからランチですか?」
「ええ、そうです」
背後に隠れてしまった和も頷いているみたいだ
「番組みましたがベリーグッドでしたよ」
「ありがとうございます」
「あ、ありがとうございましゅ!」
背後で和が噛んだ
かわいい
「では番組成功のご褒美にお姉さんがごちそうしてあげましょう」
行きますよとばかりに歩いていく良子さんにあわててついていく
俺の知っている良子さんとは違い本当にお姉さんみたいだ
「「「いただきます」」」
はやりさんと和はおそろいのレディースランチを
俺はうどんと親子丼セットにした
あまりに緊張した和が戒能プロと同じものがいいです!といった結果だ
「おいしいです……」
パスタを口に運んだ和がつぶやく
「ここのメニューは充実してますからね」
たしかにはやりさんに注文してもらったときに食べたレディースランチはとても美味しかったのを覚えている
「この後はなにかプランはありますか?」
「いえ、特には……」
「和と同じく」
だいぶ緊張もほぐれてきたらしい
「では今日は無理ですが次回から麻雀のコーチをしようと思いますがどうでしょう?」
「ぜひお願いします!」
あまりの勢いに周囲の目を引く
「その勢いはグッドですが周りも見た方がいいですね」
「は、はい……」
真っ赤にしてうつむいてしまった和
「京太郎くんはどうですか?」
「俺もお願いします」
「オーケーです」
普段のことを話しながらご飯を食べ終えると、別の仕事に向かうらしい良子さんと別れた
……心霊ロケならまた一緒に行きたいと思ったのは内緒だ
「このあとどうする?」
ロビーを歩きながら和に尋ねる
「そうですね……特に予定はありませんが……」
「俺もだ」
普段なら誰かいるけど今日はそんなことないみたいだ
「あの……買い物に付き合ってもらってもいいですか?」
「ああ、いいけど……何か買いたいものでもあるのか?」
「その……まあ色々です」
「じゃあデパートに行くか」
「はい」
最寄りの駅へ移動しそこから地下鉄に乗り込む
慣れていない和に説明できるのはちょっとした優越感だ
地下鉄はそんなに混んでいないが和を見た人の中には振り向く人は結構いる
それも当然だろう
ちょっとした優越感に浸ったのは言うまでもない
とりとめのない話をしている目的地に到着した
駅の階段を上がると目的地は目の前だ
「大きいですね……」
「ま、東京だしな」
このあたりが東京の東京たる所以だろう
言ってる自分でもよくわからないけど……
「それで何を買うんだ?」
「ゲームセンターに行ってみたいです!」
「そ、そうか……」
「なにかおかしいことを言ったでしょうか?」
「まさか和の口からそんな言葉が出てくるなんてな」
「その……以前須賀くんと一緒に行ったのが楽しかったので……」
おずおずと差し出しケータイにはいつか俺があげたエトペンがぶら下がっている
間違いなくプリクラも貼ってあるだろう
「ダメ……ですか……?」
「よし、遊ぶか」
「はい!」
俺だって遊びたかったしな
「楽しかったですね!」
「ああ」
ダンスゲームにエアホッケー
クイズゲームに麻雀ゲーム
クレーンゲームに締めのプリクラ
普段の和からは想像できないはしゃぎっぷりだ
「大切にしますね!」
そういって大きめのエトペンを抱きしめている
「ああ、そうしてくれ」
そんな姿を見られたから満足だ
「あの……一つ買いたいものがあるんですがいいですか……?」
「ああ、どこでもいいぞ」
「では……下着売り場に……」
「……え?」
「その……替えの下着を用意してなくて……」
「そ、そうか……」
「どこでもいいと言ったのでちゃんと付き合ってくれますよね?」
「……ああ」
なんだかはめられたような気がする……
まあ和が楽しそうだからいいか
秋から冬へと間服を扱う売り場を通り過ぎていくと目当ての売り場だ
「おお……」
あまりの壮観さに思わず後ずさりしてしまう
「どうかしましたか?」
「……なんでもない」
気まずさは言うまでもない
小さなサイズから大きなサイズまで
そんな中で和が向かうのはかなり大きめのサイズのコーナーだ
Lか……
この前見た咲とのサイズを思わず指折り数えてしまう
本当に同級生だよな……?
「これはいかがでしょう……?」
「いいんじゃないか?」
和が手にしているのは先日咲が着けていたのと同じような淡い水色のセットだ
シンプルな装飾は清楚な和にぴったりな気がする
「少し試着してきますね」
「お、おい……!」
止めるより早く行ってしまった和
……針のむしろってこういう状態なんだな
「あの……須賀くん……」
「な、なんだ!?」
薄いカーテン越しのか細い声に思わず大きな声を出してしまう
薄いカーテンを隔てて和がおそらく下着姿でいるのだ
裸まで見たことがあってもまた別のヴェクタのエロさがある
……やばいな
「その……似合ってるかどうか確認してもらえませんか……?」
「さ、さすがにそれは……」
「お願いします」
「……ああ」
やけにしっかりした声に思わず頷いてしまう
やけに大きな音を立てて避けられたカーテンごしに下着姿の和がいた
「ど、どうでしょう……?」
「……すっげぇ似合ってる」
咲にもよく似合っていたが和にはそれ以上に似合ってる
「では着替えてお会計してきますね」
「……ああ」
閉められたカーテンとともにトイレに駆け込む
その途中もキュッとしまったウェストや下着では覆い隠せない胸やお尻が頭から離れないのだった……
「た、ただいま……」
「おかえりなさい」
戻ると和もちょうど会計を済ませたみたいだ
「お疲れみたいですけど大丈夫ですか……?」
「気にしないでくれ……」
男には色々と事情というものがあるからな
「そ、そろそろ飯に行かないか!?」
「たしかにお腹が空きました……」
「今度は鳴らないんだな」
「あ、あれは忘れてください!」
真っ赤な顔で頬を膨らませる和が微笑ましい
「ま、好きなものをご馳走するよ」
「え?」
「お昼はお姉さんのご馳走になったから夜はお兄さんからのお祝いだ」
「ええ、わかりました」
にっこりと微笑む和に不覚にもどきりとしたのは内緒だ
「とても美味しかったです……」
「ああ、まさか和がハンバーグが好きだったなんてな」
「美味しかったんだからいいじゃないですか!」
「……そうだな」
「そろそろホテルに行きますか?」
「ああ、いい時間だしな」
「たしかテレビ局が近くのホテルを手配してくれてるんですよね?」
「そうだな」
俺も泊まったことのあるホテルだ
「ビジネスホテルははじめてなので楽しみです……」
「そうか……」
今日のことを話しながら移動すると瞬く間に先ほどとは反対の道でホテルに到着した
手続き自体は簡素なものだが『須賀和』ってどうなんだよ……
「こうすればお嫁さんみたいですね」
「そ、そうだな……」
無邪気な笑顔がかわいいからよしとするか
「……なんでツインなんだ?」
「その……ひとりだと不安なので一緒にいていただきたいのですが……」
「わ、わかった……」
そんな泣きそうな顔をされたら否定できないじゃないか……
こんばんは
今夜もぼちぼち進めていきます
性的な描写がでてきますので、苦手な方はあらかじめ『えっちぃの』をNG登録しておいてください
でははじめますよーぅ
「こんな部屋なんですね」
カードキーで扉を開けて入り口に差し込むと部屋の明かりがつく
和が戸惑ったので俺がかわりに開けたのは言うまでもない
「じゃあベッドは和が使ってくれよ」
「須賀くんはどうするんですか?」
「俺はそっちの椅子で座るからさ」
机の前の椅子を指差す
「さすがにそのベッドで一緒に寝るわけにはいかないからな……」
ベッドとちょっとした机にテレビに冷蔵庫にお茶など
俺の中では一般的なビジネスホテルの一室だ
ただ……
「私は須賀くんと同じベッドでも気にしませんよ?」
「俺が気にするんだよ……」
部屋で最も存在感を放つ巨大なベッドには枕が二つ並べてある
いわゆるダブルベッドというやつだ
さすがにそれはまずいだろ……
「とにかく先にシャワー浴びてこいよ」
和の反論を強引に封じる
「あ、あの……」
まだ何か言いたそうだったが渋々ユニットバスへと向かう
ふぅ……
ようやく一息吐いてテレビをつける
「やっぱり都会だな……」
長野より多いチャンネル数にさすが都会だと妙に感心する
今夜寝るだろうことになる椅子はなかなかの座り心地だ
少なくとも学校の硬い椅子で寝るよりかは幾分マシだろう
「お、こっちでもやってるんだ」
普段見ている番組を発見してちょっとした幸せはそう長くは続かなかった
「あの……須賀くん……」
顔だけユニットバスから出した和
「な、なんだ!?」
その泣き出しそうな顔はただならぬ自体の発生を予見させるのに十分だ
「何かあったのか?」
「その……使い方がわからなくて……」
「……え?」
「お風呂の使い方がわからないんです……」
「そ、そうか……」
あまりのしょうもなさに思わず笑ってしまう
「わ、笑わないでください!」
俺にとっては瑣末な問題でも当人である和にとってはそうではないらしい
「すまんすまん……何がわからないんだ?」
「その……お湯は出たんですけどシャワーにできなくて……」
「ああ」
つまみをひねって蛇口からシャワーに切り替える
慣れた今となっては簡単な作業だがはじめてのときの俺も苦労したのだ
「シャワーの横のつまみをひねってみろよ、切り替えられるぞ」
「ああ、できました!」
和は嬉しそうだ
嬉しそうなんだけど……
せめて扉は閉めてくれ……
和は風呂を満喫しているらしく鼻歌が聞こえて来る
扉を一応閉めたが隙間から十分聞こえて来る
あの和が薄い扉を隔てて全裸で……
おそらく扉には鍵がかかっていないだろう
いつもならトイレに行きたいところだがそれは出来ない相談だ
後々のリスクを考えると部屋でも無理だろう
「あの……須賀くん……?」
「な、なんだ!?」
扉越しのか細い声に邪な妄想を振り払う
「……ちょっと来ていただけませんか?」
「……え?」
「お願いします……」
本当に困っているらしい
「…………わかった」
内心しかたないという言い訳を半分、期待を半分
様々な思惑とともにゆっくりと扉を開いたのだった
「な、なんだ……?」
ユニットバスに入ってみると和は湯船に浸かっていた
カーテンは閉められていないので顔が良く見える
その豊満な胸もしっかり浮かんでいる
蓋を閉められた便器には和が身につけていたのだろう衣服がたたんで置いてある
そのあたりはさすがといったところだろう
ただ下着を上に置いておくのはどうかと思うが……
カーテンを閉めていなかったせいで飛び散ったシャワーで湿っているのがやけにエロい
「女性の入浴をつぶさに観察するのはいい趣味とは言えませんよ?」
「……すまん」
たしかに和の言う通りだ
2割くらいはそんな状況を作り出した和のせいでもあると思うんだけど……
「一緒にお風呂に入りませんか?」
「……は?」
やおら立ち上がった和のまったく隠そうともしない裸体に怯んだ俺はそのまま抱きしめられてしまう
「濡れたままでは風邪をひいてしまいますよ?」
「……はい」
正直嬉しいと思ったのは内緒だ
「気持ちいいですね♪」
「……そうだな」
自然と口数が少なくなってしまう
それほど大きくない湯船に半ば無理やり二人で入っているのだ
「なんだか落ち着きます」
「そ、そうか……」
向かい合うのはスペースの無駄だ
だからって……
「何も俺の膝の間に座ることないだろうに……」
「気持ちいいから大丈夫です!」
自信満々な和に合わせるように大きく揺れた
「……須賀くんはいやですか?」
「……いや」
和の肩越しに豊満な乳房と淡い桃色の乳首が見下ろせるのだ
ロリコンでもホモでもない俺にはまさしく絶景だ
絶景だけど……
「ふふ、気持ちいいですね♪」
楽しげに俺の逸物に股間を押し当てる和のせいで素直に楽しんでもいられないのだった
「須賀くんはまだ女性未経験のままですか?」
「は!?」
「答えてください」
顔は見えないが真剣な声
はぐらかすことはできないだろう
「……ああ」
「安心しました」
「……え?」
「どうせならお互いはじめてのほうがいいですもんね」
「いや、あのとき俺は告白を……」
「ふふ、一度断られたくらいでは諦めませんよ」
「え?」
「もっと魅力的になって須賀くんに私だけに向き合ってもらいます!」
「……そうか」
かなりのポジティブ思考だ
だけど俺もそうしたほうがいいかもな
……尤もはやりさんは行方知らずなんだけど
「このままはじめての交換もいいかもしれませんね」
「……和?」
「お湯の中でも須賀くんのモノを求めてるのがわかりますか……?」
こすりつける先端はまるでヨダレを垂らしてるみたいだ
「の、和!」
さすがにそれはまずいだろう!
「ふふ、冗談ですよ」
「そ、そうか……」
和の言葉に胸をなでおろす
「せっかくのはじめてはもっといいムードがいいです」
「……そうだな」
それには同意だ
「で・す・が!」
一音節ずつ区切りながらいう
「私の体がうずいてしまったのは事実です……」
「そ、そうか……」
たしかに和の体が火照っているのは事実だ
「あの、須賀くん……一つ提案があるんですが……」
「な、なんだ……?」
「お互いにおなにぃしませんか……?」
「……え?」
「私が須賀くんのをするので須賀くんは私にしてください……」
「……わかった」
いまいち理解はできなかったが断れるほど理性は働かないのだった
「でははじめますね……?」
「あ、ああ……」
和が俺の逸物をゆっくりと扱き始める
「私だけじゃなくて須賀くんもしてください……!」
「わ、わかった……」
かなりの重量がある胸に手をかける
ずっしりと重いが柔らかく現に俺が揉んでみると簡単に形を変えてしまう
「む、胸ばかりでなくてこちらもお願いします……」
和の細い腕に導かれた先は俺の逸物がこすりつけられていた股間だ
咲とは違いしっかりと生えそろった陰毛のたしかな手触りの先に柔らかくヌルヌルした恥肉がある
「ら、らめぇ……」
軽く撫でただけなのにかなり感じているらしい
俺の◯ンポを扱く◯ンポも上がっていく
かなり我慢してきた俺の逸物が限界を迎えないように和への責めを乳首やクリトリスといった局所的なものにする
かなり効果があったらしく和は甘い声を漏らしている
それでも俺の逸物を扱き続けるのはさすがで、自分がするのとは比べものにならない快感だ
「の、和……俺もう……」
「わ、私もです……!」
お互いに性器から盛大な噴水とともにしばらく快感でぼーっと湯船に浸かっていたのだった……
「自分でするよりずっと気持ちよかったです……」
気の抜けた声で和がつぶやく
「……ああ」
それには俺も同感だ
「やっぱり妄想より現実のほうがずっと気持ちいです……」
「そうなのか?」
「須賀くんにいじってもらえるなんて……って言わせないでください!」
「……すまん」
耳まで真っ赤なところを見るに相当恥ずかしかったのだろう
「でもお湯は使えませんね……」
「そろそろ上がるか?」
「ええ、そうですね」
「ちなみにシャワーを使うときはカーテンを内側に入れてすると濡れないぞ」
振り返った和の素っ頓狂な顔に噴き出してしまい怒られたのはいうまでもない
「でも須賀くんと一緒でよかったです……」
隣で同衾している和がつぶやく
あっさりと同衾を承諾させられてしまいこうなっている
「そうなのか?」
「ええ、牌のお姉さんは私の憧れですから」
「へえ……」
「私の麻雀を覚えたきっかけをご存知ですか?」
「いや……」
「実は昔入院していたときにベッドでみた瑞原プロに憧れたのがきっかけなんです」
「そうか……」
「ええ、ですから今も瑞原プロも牌のお姉さんも私の憧れなんです」
「……そうか」
「ふふ、やっぱり須賀くんは頼れるお兄ちゃんですね♪」
「……さんきゅ」
嬉しそうに抱きつく和
裸のまま作務衣を着ているせいで破壊力は抜群だ
「明日もよろしくお願いしますね」
「……こちらこそ」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
電気を消すと瞬く間に寝息を立て始めた和
一方の俺ははだけた作務衣の隙間からダイレクトに腕を挟まれているのだ
……眠れるかな
とりあえず明日も頑張るか
続く
次回予告
「あれが瑞原の嬢ちゃんの結婚相手だ」
「あの人が……」
大沼プロと南浦プロに連れて行ってもらった男子の公式戦
そこで華々しくヒーローインタビューを受けていたのがはやりさんの婚約者らしい
こちらに向かってきた彼が一言
「……負け犬が」
思わず殴りかかるが軽い身のこなしで止められてしまう
「暴力はいけません。フッハハハハハハハハ・・・
ですが笑えますねぇ、あの一件であなたは麻雀の表舞台から追放、
一方私は今では麻雀の男子チャンピオン、随分と差がつきましたぁ。悔しいでしょうねぇ。」
「てめぇ!」
「……そこまでだ」
大沼プロに止められる
「男なら麻雀で決めな」
次回、デュエルスタンバイ!
という展開ではありませんが次回もお楽しみに!
以上です
次回はちょっと考えたいので明日は更新できないかもしれません
おやすみなさい
「無事に終わって良かったですね」
「……そうだな」
寝起きのあられもない姿に混乱したり朝ご飯のバイキングにはしゃいだりしたが無事にテレビ局に到着できた
器用な和は昨日よりもさらにいい仕事をやってのけた
今は二人で楽屋にいるんだけど……
「……そろそろ話してくれないか?」
「まだお兄ちゃん成分を充電できてませんから」
「……せめて服を着てくれないか?」
「こちらの方が効率が良さそうですから」
「……さいですか」
『充電』と称して和に裸で抱きつかれている
といっても後ろからだが……
昨夜あんなことをしたとはいえそれとこれとは別問題だ
ホモでもロリコンでもない俺にとってちょっとした生き地獄だ
和が服を着る間にトイレに駆け込んだのは言うまでもない
……ふぅ
「楽しかったですね」
「……そうだな」
ミーティングを無事に終えて和はすっかりご機嫌だ
新幹線の座席でエトペンを抱きしめているのだからご機嫌ではないわけがないのだろうが
お客さんがいちいち振り向いている
目的は和のエトペンかその上にあるものか……
できれば前者であって欲しいのがささやかな願いだ
「それにしても新幹線とはな……」
「父がそうするようにテレビ局に掛け合ってくれたんです」
「……そうか」
時間的にも快適さでも段違いだ
和のおじさんに今度会ったらお礼を言わないとな……
駅で迎えを待っていた父さんたちが和を送っていくことを申し出たが丁寧に断られた
その直後に和の両親も現れたから問題ないだろう
といっても色々と親同士は話してたみたいですっかり待ちくたびれてしまいお礼を言えずじまいだ
またの機会でもいいよな
とにかく今は眠りたい
昼寝だけのはずなのにすっかり夜になってしまったのはちょっとだけ損した気分だ
「なんだか久しぶりの気がするのう……」
わずか一週間だけのやすみなのにやけに長く感じた
学校側の対応のおかげですべての取材は断られたらしい
俺を捕まえても無駄だということがわかったのか押しかけてくる人もいなくて久しぶりに平和だった
和のところには色々な人が集まっていたがまんざらでもなさそうなので問題ないだろう
ただファンクラブまで作ってしまうのはどうなんだ……
会長就任を断られたが丁重にお断りした
なんだかんだで和とは気楽に付き合っていたいしな
「それにしても和は牌のお姉さんをしっかりできたわね」
「須賀くんがフォローしてくれましたから……」
「のどちゃんにデレデレしてただけだじぇ!」
「まあまあ……」
この何気ないやりとりがとてつもなく愛おしくそして懐かしく感じた
やっぱりここにいてもいいっていう居場所があることはありがたいことだな
「雑談はそれくらいにして本題に入ろうかの」
「今度の新人戦のことね」
「ほうじゃ」
久先輩の言葉に染谷部長が頷く
「個人戦はともかく団体戦は男女混合じゃからの」
「ちなみに私は出場できないから必然的に須賀くんもメンバーになるからね」
「責任重大だな!」
おかしそうに優希が笑う
「やっと京ちゃんと同じチームで戦えるね!」
「一緒に頑張りましょうね!」
「ああ」
同じ一年生なのにここまで対応に差が出るのか……
「さて、京太郎が出場するのはええんじゃが問題が一つある」
「なんでしょう?」
「どこに須賀くんをオーダーするかということよ」
「な、なるほど?」
わかったようなわからないような……
「たとえば私がいた中堅は各校のエースを持ってくることが多いポジションね」
「大阪の姫松なんかがそうしとるの」
「悪いけど今の須賀くんでは各校のエースを向こうに回すのは無理だと思うの」
「は、はい……」
たしかにまだまだ及ばないのはわかってる
だけど改めて誰かに言われると結構へこむな……
「同じ理由で大将も無理じゃの」
「はい」
「先鋒は私みたいに勢いがなければダメなんだじぇ!」
「たしかに優希ちゃんがリードすると後を受ける私たちも気が楽だもんね」
咲の言葉にない胸を張っている優希
たしかに準決勝や決勝の先鋒はエースクラスが来ていたのでそんななかでも健闘した優希はすごいだろう
口にすれば調子に乗りそうだから絶対に言わないけどな
「となれば残るポジションは二つじゃの」
「次鋒と副将ね」
「はあ……」
それぞれ染谷先輩と和が勤めていたポジションだ
「それぞれの役目は結構似ているといえば似てると言えるの」
「そうなんですか?」
「先鋒のリードをつないだり凹んだところを補ったりするのが次鋒」
「中堅までのリードを守ったり逆転への希望を大将につなげたりするのが副将ですね」
「なるほど……」
それぞれのポジションで団体戦を戦い抜いた二人の説明はかなりわかりやすい
「各校は基本的に調整を兼ねてるから気楽な気持ちで考えればいいわ」
「一部の例外を除けば弱体化しているからの」
「つまり優希様が全員トバすこともありえるわけだじぇ!」
「南入してからも集中力を切らさなければできるかもしれませんね」
「のどちゃんが厳しいじょ……」
「大丈夫だよ、京ちゃんがトバなければ私がなんとかするからね!」
口々に意見が出てくる
「ま、オーダー提出までまだ時間はあるけぇ気楽に考えんさい」
「さて、久しぶりに打つわよ!」
「おんしは引退した身じゃろうに……」
「色々と欲求不満なのよ!」
「はいはい」
「まこが冷たい……」
とりあえず今は練習に集中しよう
久先輩の言葉がしばらく耳から離れなかったのは内緒だ
続く
こんばんは
本来ならここで京ちゃんのポジションを多数決で決めようと思いましたがやめました
ちなみに各ポジションの役割に関してですが、将棋のリレー将棋を参考にしたものなので違う恐れがあります
将棋の場合だと
一番手は陣形作り
二番手は仕掛けの準備
三番手は中盤戦
四番手は寄せ
という役割が一般的です
最も棋力が低い人を一番手に、高い人を三番手に置くのが一般的ですが終盤戦に強い人を一番手に置くなどの例外もありこの限りではありません
説明できる方がいればしていただけると幸いです
おやすみなさい
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