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元スレ京太郎「ステルスと」モモ「イーワンっす!」
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京モモSSです。
長編になります。
原作改竄、キャラ崩壊、その他もろもろあります。
苦手な方はそっと戻るを押してください。
基本的にモモ視点で話を進めていこうかなって思います。
京太郎視点もたまにあります。
コンマ判定あります
ただしそこまで重要なことにはなりません。
イチャイチャできればそれでいいのです。
イチャイチャ込みの修羅場はあるかもしれません。
京太郎「ステルスっ子と」桃子「初夜」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399550448/
前スレです。
今は小ネタ集をやってます。
小ネタは上のURLのスレでやります。
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1401274076
出会い
「はぁ・・・・」
いつもの日常。
誰からも見向きもされず、誰からも相手にされず。
(・・・・一人でかくれんぼやってるみたいっす)
桃子は公園のベンチにずっと座っていた。
(私もあんな風にみんなと遊びたいっす)
視線の先には友達とブランコしていたり、砂場でお城を作っていたり。
誰しもが友達と一緒にいた。
ただ一人、桃子を除いて。
桃子は何度もこの体質を恨んだ。
苛められているわけではない。
そこにいることに気付いてもらえない。
「・・・・・・・・」グスグス
ポツリ。
一つ、また一つ。
桃子の頬を伝う雫が落ちた。
(こんな人生嫌っす)
誰でもいいから気付いて欲しかった。
(こんなの耐えられないっす)
ゆっくり立ち上がる。
フラフラとした足取りで公園を立ち去る。
歩道をおぼつかないで歩く。
何度も人にぶつかったりもした。
でも、誰も桃子に気付くことはなかった。
(もう・・・・死にたいっす・・・)
桃子は横断歩道を歩く。
その目の前の信号が赤になっていることにも気付かずに。
突然、腕を引っ張られる。
その瞬間、さっきまで自分がいた場所にトラックが通り過ぎる。
まるで何もなかった、誰もいなかったかのように。
「ったく・・・・危ない奴だな・・・」
また声が聞こえた。
腕が引っ張られる方に向くとそこには金色の髪の少年のがいた。
鼻の頭に絆創膏を貼り付けていてわんぱく少年っぽかった。
「それにしてもあの車、気付いてなかったのかな・・・・」
ポリポリと頬をかきながらチラチラとこちらを見る少年。
「君は・・・私のこと・・・・視えるっすか・・・・?」
恐る恐る聞いた。
少年はきょとんとした顔をして
「見えるに決まってんだろ」
当たり前のようにそう答えた。
ぽた・・・・ぽた・・・・。
頬を伝い雫が落ちた。
「お、おい。どうかしたか? どっか痛いのか?!」
少年があたふたしてる。
「ふふっ」
どこかその仕草が面白くて笑ってしまった。
「痛くないのか・・・? 大丈夫か?」
少年が見上げてくる。
どうやらまだ私の方が高いみたいだ。
そんなこともちょっと嬉しく思ってしまう。
「えっと・・・大丈夫っす」
「そ、そうか。ならいいけど」
少年は掴んでた腕を離した。
ちょっとだけ寂しい気がした。
「あの、助けてくれてありがとうっす」
「ま、まぁな! 男は女を守るのがシメイだからって父ちゃんによく言われてんだ」
「だから俺は当然のことをしただけだぜ」
少年が笑う。
太陽のように眩しかった。
「あの、名前教えてほしいっす」
意を決して私は聞いた。
「京太郎だよ」
京太郎、と心の中で刻み込むように小さく呟く。
「お前は?」
「私は桃子っす」
「じゃあ、モモだな」
「!?」
「だって顔がモモみたいに真っ赤になってるぜ」
慌てて顔を触ると信じられないくらいに熱くなっていた。
気付いて更に熱くなる気がした。
きっと私はこの時から少年―京太郎―に恋をしていたのだと思う。
転校と再会
「はぁ・・・」
小さくため息をつく。
気付かれることもなく周りは普段通りの日常を送る。
(須賀くん・・・どこにいったっすか・・・)
あの日の出来事以来、京太郎の姿を追うことが多くなった。
自分を見つけてくれた少年は桃子が見ているのに気付くとにこりと笑いかけてくれた。
時には一緒に遊んでくれたり。
そんな彼が昨日、両親の転勤を境に学校を転校してしまった。
(・・・・でも)
京太郎は転校する日、校門でモモを待っていた。
一つだけ言い残したことがあると。
『モモが何処にいても何処に隠れても必ず見つけてやるからな』
彼はそれだけ言って去っていった。
ちゃっかり頭を撫でて貰った。
(いやいやそれは関係ないっす///)
桃子は窓際の席で外を見る。
そこにはいつもの景色があった。
(うぅ・・・・緊張するっす)
桃子は高校受験の会場にいた。
後ろから二番目の席に着き開始の合図を待つ。
(・・・・・そういえば須賀くんはどこの受験会場にいるっすかね・・・)
ふと京太郎のことが頭を過ぎる。
転校してから一切連絡もなかった。
それでも桃子は忘れることが出来なかった。
(きっと何処を受けても大丈夫っすよね。私の王子様っすから)
桃子の京太郎への想いは小さくなることなく、大きくなっていた。
桃子の短い人生で自分を見てくれる相手は彼だけだったから。
思い出に耽っていると入り口から職員が入ってきた。
(えっと・・・筆箱を出して・・・あれ?)
ふと自分の筆箱を探して消しゴムがなくなってることに気付く。
(どっかに落としちゃった・・・っすよー・・・・)
いくら探しても無いことに気付くと机に突っ伏した。
(うぅ・・・終わりっす・・・絶対絶命っす)
そんなことをしているのにも関わらず、職員は桃子の行動に気付くことなく説明を続ける。
周りの生徒も気付くはずなく職員の話を聞いている。
桃子は小さくため息を吐く。
つんつん。
後ろから鉛筆のほう物で背中を突っつかれた。
(きっと何かの間違いっす)
桃子は突っ伏した姿勢を崩さずにいると、
つんつんつん
更に突っついていた。
いい加減鬱陶しくなってきた。
(こっちは消しゴムなくしてそれどころじゃないっす)
つんつんつんつんっ
更に加速してきた。
「あーもう!」
我慢の限界を超え、後ろに振り返る。
(こうなったら文句の一つでも言ってやるっす!!)
そう思い、口を開けた瞬間、息が止まった。
「消しゴム落としたろ?」
視線の先には見覚えのある金髪の少年がいた。
再会編終わりっす
やっとプロローグが終わった感じっす
こんな感じで書いていくのですが大丈夫ですか・・・ね?
地の文ありって書くの忘れてました・・すいませんorz
やっとプロローグが終わった感じっす
こんな感じで書いていくのですが大丈夫ですか・・・ね?
地の文ありって書くの忘れてました・・すいませんorz
受験会場~京太郎視点~
(二年前に創立した学校だからさすがに綺麗だよなぁ)
京太郎は会場を見渡す。
(なんというか・・・場違い感半端ないんだけど・・・)
周りの学生は黒髪だったり、染めていても女子だけだったり。
(地毛だから仕方ないけど・・・・・・こればっかりはなぁ)
転校する度に髪の毛のことを色んな人に聞かれた。
聞きもせずに不良だと決め付ける人もいた。
(ここでもまたそうなるのかね・・・ん?)
ため息を吐くと同時に視線を落とすと足元に消しゴムが転がっていた。
とても見覚えがあった。
ピンクのモモが真ん中に描かれている、消しゴムだ。
影の薄い少女が使っていたものと全く同じだった。
(まさか・・・ね)
そんなことはありえないと、頭を横に振る。
消しゴムを拾い、机に置く。
目の前の女生徒が騒がしく動いていた。
(あー、多分消しゴム落としたんだろうなぁ・・・)
なんとなくそう思った。
女生徒は探し物を探すのを諦めたのか机に突っ伏してしまった。
(・・・・やれやれ)
女生徒の背中を鉛筆でつつく。
女生徒はピクリともしなかった。
(・・・・・・・・)
更につつく。
だが振り向く気配が無かった。
(・・・・・・・・・・・・)
加速させてつつく。
すると女生徒の肩が何かを堪える様に上下した。
(よしっ俺の勝ちだな)
なんてくだらないことを思いながら、さっき拾った消しゴムを手に持つ。
「あーもう!」
女生徒の声が聞こえた。
振り返った女生徒はあの影の薄い少女だった。
>>12
京太郎視点の台詞に答えがありますよー
京太郎視点の台詞に答えがありますよー
あらあら~♪ 今日も豚がぶひぶひと~♪ 今日豚京豚 蔓延る世界~♪
砕けろ壊れろ京豚~♪ 失せろ消えろよ京豚は~♪
砕けろ壊れろ京豚~♪ 失せろ消えろよ京豚は~♪
【入学式】
(・・・・・)
桃子は新入生として入れた鶴賀高校の入学式に参加し、通過儀礼とも言われるこの式はなんの問題もなく進行して終わった。
(・・・・須賀くん・・・ううん、京太郎くん・・・)
桃子と京太郎は運良く同じクラスだった。
急いで教室に戻る。
廊下を走っても誰も注意しない、たとえ教師であっても、桃子には気付けないのだから。
「おう、モモ」
教室の扉の前に京太郎がいた。
勢い余ってぶつかりそうになるのを堪えながら正面に立つ。
「あ、あの・・・・京太郎くん・・・っすよね?」
恐る恐る聞いてみる。
世界に三人同じ顔をした人がいるという噂があるように、きっと彼も偽者ではないかとつい疑ってしまった。
「そうだけど・・・」
なんでこんな質問するのか分からないって顔をしていた。
(あーもう・・・私が聞きたいのはこんなことじゃないっす)
久々再会出来て―試験会場では会話無し―頭がパニックになってる。
沸騰しそうな頭を深呼吸して落ち着ける。
まっすぐ京太郎の顔を見る。
数年の年月のせいかいつの間にか京太郎を見上げなくてはならないくらいの身長差になっていた。
そんな些細なことに気付けた自分が少しだけ誇らしく嬉しく思ってしまう。
「えっと・・・わ、私のこと覚えてます?」
緊張のあまり、いつもの癖なんて忘れて喋っていた。
桃子は俯いた。
不安で張り裂けそうな心を必死に押さえつけながら答えを待った。
(うぅ・・・・こんな緊張するんだったら聞かなきゃよかったっす・・・)
心の中で後悔をしたそのとき、京太郎は桃子の頭に手をのせた。
別れのあの日の続きをするように優しく頭を撫でた。
「おう、覚えてるぜ」
桃子はゆっくりと顔を上げる。
「男は女を守るのが使命だからな」
「・・・・うえっ・・・うぅ・・・」
「お、おい・・・どうしたんだよ・・・・・!?」
桃子は京太郎に抱き、
「うわああああああああああああああああん」
間髪入れることなく泣いた。
京太郎は困り顔をしながら桃子が泣き止むまでその場から動けなかった。
(えへへ、やっぱり京太郎くんは私のことを見つけてくれるっすねっ♪)
高鳴る胸の鼓動は少しずつ速くなっていった―――。
今日はここで区切りにします
今のところ全体的に小ネタっぽいですけど、麻雀部に入ってから本番なのでそれまでの過程はちゃちゃっと進めちゃいますよー
今のところ全体的に小ネタっぽいですけど、麻雀部に入ってから本番なのでそれまでの過程はちゃちゃっと進めちゃいますよー
やっぱり台詞の前に名前入れます・・・すいません・・・
次からの地の文は京太郎視点でお送りしますっす・・・・ほんとにすいません
次からの地の文は京太郎視点でお送りしますっす・・・・ほんとにすいません
基本二人のかけあいなら大体わかると思う
登場人物が増えるなら地の文はあまり削らないか名前を入れたほうがわかりやすいだろうけど
登場人物が増えるなら地の文はあまり削らないか名前を入れたほうがわかりやすいだろうけど
キャラは増えます
地の文出来るだけ減らさず名前表記するって形を出来るだけ崩さないよう頑張るっす
地の文出来るだけ減らさず名前表記するって形を出来るだけ崩さないよう頑張るっす
昨日は来れなくて申し訳ないっす
便りが無いのは良い便りって言いますし(震え声
ちょこっとすすめていくっすよー
便りが無いのは良い便りって言いますし(震え声
ちょこっとすすめていくっすよー
君が欲しいっ!
京太郎「なぁモモ」
学校の帰り道が同じなので一緒に歩きながら桃子の方を向く。
桃子「なんっすか?」
モモがこっちを見る。
京太郎「お前ってなにか趣味あるの?」
桃子「趣味っていうより…ちょっとやってることならあるっすよ」
京太郎「お、マジか」
モモがやってることってなんだろうか…。
料理とか女の子女の子してるのだったら流石に教えてもらうのは無理だけど…。
趣味の共有とか出来たら話がしやすいしな。
桃子「京太郎くんはなにかあるっすか?」
京太郎「んー特に何もやってないからなー」
中学校時代も両親の転勤で引っ越すことが多かったからなぁ・・・。
中々一つのことに集中なんて出来なかったし。
桃子「ふっふっふ…そんな京太郎くんにいいものがあるっすよ」
モモが闇売人みたいな顔してる。
こういうのは可愛いから許されるんだろなこういうの。
京太郎「で、なんなんだ?」
乗ってもよかったが続きが気になったので素で返すことにする。
桃子「ちぇー」
唇を尖らせて不満そうな顔をする。
桃子「しょうがないから教えてあげるっすよー」
桃子「私がやってるのは麻雀っす」
京太郎「まーじゃん?」
桃子「聞いたことないわけないっすよね…?」
そりゃ聞いたことくらいあるけど…。
ルールが全然分からなくてすぐに止めてしまった。
桃子「麻雀と言ってもネット麻雀なんっすけどね」
桃子「こんな体質だしネット以外で人と麻雀なんて打てないっすよ」
自虐風にモモが笑った。
この癖どうにかならないかね…。
ふと悪戯心が芽生えたのでからかってみることにした。
京太郎「お前可愛いのにもったいねーよなぁ」
桃子「えっ!?」
そんなに驚かれるとこっちまでビックリするからやめて欲しいんだが…。
からかった俺が悪いのか。
桃子「いっ、今は麻雀の話をするっすよっ」
おおーすげー慌ててる。多分こういうこと言われて慣れてないんだろうなぁ。
でも本心だったりもするんだぜ。
こんな可愛い女の子が見えないなんて損してるぜお前ら、って学校の全員に言ってやりたいくらいだ。
京太郎「ネット麻雀が出来るってことは家にパソコンとかあるのか?」
桃子「あるっすよ?」
京太郎「どれがいいのか分かるか?」
桃子「私が使ってるサイトを教えてもいいっすけど…」
桃子「ちょっと説明がめんどくさいっす」
頬をポリポリ掻きながら困ったように笑う。
桃子「だから帰ったらメールで教えるっすよ」
京太郎「うーん…」
それでもいいんだが、一人でやったら前みたいにすぐ投げ出してしまいそうだ。
せっかく教えてもらえるんだからサイトだけじゃなくて、麻雀自体も教えてもらえれば………
京太郎「あっ」
桃子「どうしたっすか?」
京太郎「そうだ、今からモモの家に行こう」
桃子「!!!?」
京太郎「サイト教えるついでに麻雀も教えてくれ」
京太郎「俺初心者で役とかよくわかんねーしさ」
京太郎「一人でやるより二人でやった方が楽しいだろ?」
その一言がきっかけとなり、麻雀を教えてもらうということで久々にモモの家に行くことになった。
桃子「ぎゃーーー」
部屋に入ると同時に散らかってる私物を片付ける。
京太郎くんには家の外で待たせてるので早く片付けなくてはならないっす。
桃子(うぅ…こんなことになるなら日頃からもっと片付けておけばよかったっす)
散らかってる物をとりあえずクローゼットや押入れの中に押し込む。
ベッドを綺麗に直す。
桃子(京太郎くんに片付け出来ない女の子って思われるわけにはいかないっすよ)
片付けることはや10分。ある程度片付け終わった。
桃子(はぁ…疲れたっす…)
髪の毛に櫛を通しながら身だしなみを整える。
とりあえず、京太郎くんを部屋に入れる環境になったっすよ。
「はーよく片付けたわねー」
桃子「お母さんっ!?」
「帰ってくるなりただいまも言わないで部屋に入ってどたばたしてたら気になるじゃない」
「誰かくるのかしら?」
桃子「うぅ……」
どうやら隠し事は出来ない雰囲気っすね…。
桃子「……友達っす」
嘘は言ってないっすよ?
嘘は。
「男ね」
桃子「うぐっ」
言い当てられカーペットに跪く。
桃子「と、友達っすから」
「はいはい、わかってるわかってる」
手を口元に当ててにこやかに笑っている。
桃子「絶対に分かってないっす…」
「入学したばっかりなのに友達連れてくるって言わず黙って部屋に入れようとしてたんでしょ?」
「それ、男以外あると思う?」
桃子「うぐぐ…」
反論の余地がなかった。
もちろん男を連れてきたのだから反論なんて出来るはずもないのだけれども。
「でも、よかったわ」
桃子「へ?」
「だってモモちゃん、あの男の子が転校してからずっと元気なかっただもん」
「それでやっと新しい相手をモモちゃんが見つけることが出来て母さん嬉しいわ」
桃子「あの…」
「なに?」
桃子「今日来るのあの男の子なんっすけど…」
「……冗談でも面白くないわよ?」
桃子「いやいや、本当に」
これは嘘ではないと言えることっす。
「えっと…マジ?」
桃子「マジっす」
「…それで入学……いえ、受験に行った時から元気だったのはそのせいだったね」
桃子「えへへ照れるっす」
「というか、こんな話してていいのかしら?」
「彼、来てるんなら待ってるんじゃないの?」
桃子「あっ」
「ほらはやく行きなさい」
桃子「分かってるっすー」
玄関までノンストップで走り抜ける。
「初恋って叶わないってよく言うけど…」
「貴方のお父さん、私の初恋相手なのよねぇ…」
桃子の母は聞こえない声でポツリと呟いた。
試行錯誤しながらなんで色々試してみるっす
sage進行してたっすね…
あ、ここで一旦区切ります
書き溜め切れたっす
日曜までにあのシーンまで行ければいいなぁ
sage進行してたっすね…
あ、ここで一旦区切ります
書き溜め切れたっす
日曜までにあのシーンまで行ければいいなぁ
あんなに可愛いのに何故か存在感が薄い
地味とかじゃなくて持って生まれた性質なんだろうね
地味とかじゃなくて持って生まれた性質なんだろうね
京太郎「遅いなぁ…」
待たされることはや10分。
家の前でモモからのGOサインが出るのを待っていた。
(女の子の部屋に行くの初めてだっけ…)
そもそも女友達などほとんどいなかった京太郎には無縁の話であった。
中学の時に気が弱くて泣き虫なドジっ娘の文学少女くらいしか女友達はいない。
桃子「京太郎くんっ」
玄関の扉が勢いよく開く。
どうやら片付けは終わったようだ。
京太郎「もういいのか?」
桃子「な、なんのことかわかんないっすよ」
誤魔化してるつもりなんだろうけど、目が泳ぎまくってるぞ。
桃子「ささ、どうぞっす」
モモの手招きで玄関を跨る。
自分の家とは違う匂いがした。
甘いような、それでいて優しい匂いが―――。
桃子「どうかしたっすか?」
モモが心配そうに見上げながらこちらを見ていた。
京太郎「いや大丈夫。なんか緊張してるみたいだ」
桃子「ふふ、京太郎くんでも緊張するんっすね?」
京太郎「俺をなんだと思ってるんだよ…」
桃子「秘密っすよ♪」
モモはウィンクしながら人差し指を立てた。
可愛いからムカつく。
桃子「それよりも、早く私の部屋にいくっすよ」
桃子「時間は有限なんっすからっ」
モモはそれだけ言うと勢いよく階段を駆け上がっていった。
モモ、一つだけ言わせてくれ。
スカートで階段を駆け上がるのはやめたほうがいいぞ。
(……ピンクか)
目の前に広がる光景を目と記憶に焼き付けながらモモの後を追った。
桃子「この場合はどれ捨てればいいかわかるっすか?」
京太郎「うーん…ニ萬と八萬捨ててあるから伍萬か?」
桃子「正解っす」
モモの家から麻雀を教わってから二週間。
なんとなく役とか危険牌とか覚えられるようになってきた。
まだ点数計算は苦手だけど。
桃子「流石京太郎くんっすね」
モモがニコニコしながら肩を叩く。
京太郎「モモの教え方が上手いからだろ」
桃子「そんなことないっすよ~」
そう言いながらも顔のニヤけ具合が一向に改善されてないぞ?
確かにモモの教え方は初心者にとってとても分かりやすかった。
京太郎「いやいや、モモはやっぱすげーよ」
桃子「そ、そんな褒められても困るっす」
くねくねしながら喜びをあらわにしている姿をもし他の人に見られたら変な人扱い確定なのだろう。
その心配はないのだけれども。
褒めるのはこのくらいにしておかないと取り返しのつかないことになりそうなので話を変えることにする。
京太郎「そういや最近学校のサーバで麻雀が出来るようになったみたいだな」
桃子「あー…そういえばそんなこと先生が言ってたっすね」
京太郎「そろそろ挑戦してみてもいい頃じゃないか?」
桃子「んー…確かにCPUとばっかりやってたら変な癖がつくかも…」
桃子「うん、じゃあ明日、ちょっとだけやってみるっす」
どうやら師匠からのお許しも出たようだ。
京太郎「よし、明日が楽しみだぜ
桃子「京太郎くんは現金っすねぇ」
モモの呆れ声を聞きながら、対人戦への闘志を燃やしていった。
...to be continued
はんでめためたごっちょでごいす
短いですが今日はこのくらいで区切りにしますですよ
次の更新であのシーンまでいけるかなぁ…って感じっす
この後の展開は予想がついてるかもっす
多分皆様が思う通りだと思いますっす
短いですが今日はこのくらいで区切りにしますですよ
次の更新であのシーンまでいけるかなぁ…って感じっす
この後の展開は予想がついてるかもっす
多分皆様が思う通りだと思いますっす
過去スレ見てたら同じような設定で京かじゅがありましたね
更新は夜になりそうっす
更新は夜になりそうっす
京太郎「だぁぁぁっ」
勝てない。何度やっても勝てない。
このかじゅって人には特に。
桃子「京太郎くん」
モモが後ろから声をかける。
桃子「ちょっと変わってもらってもいいっすか?」
京太郎「勝てそうか?」
桃子「わからないっすけど…」
なにやらモモの闘志を燃やすほどの相手のようだ。
ささくさと席を退き、モモに席を明け渡す。
桃子「京太郎くんの弔い合戦っすよ」
京太郎「死んでねーから!」
勝手に殺されてた。
確かに飛ばされまくったのだから死んでいるようなものだけど。
京太郎「頑張れよ」
期待と思いを込めて肩に手を置いてやる。
俺みたいな弱い奴にこんなことされても意味なんてないんだろうけど。
桃子「っっ」
モモの肩が跳ねる。
京太郎「ん? どうかしたか?」
桃子「な、なんでもないっす…」
桃子(こんなことされたら京太郎くんにカッコ悪いところみせられないっす)
モモがチャットによろしくおねがいします、と書き込むとすぐに対局が始まった。
下校時刻が刻々と迫る中、最後の半荘。
京太郎「……」
桃子「……」
沈黙が流れる。
順位が表示される。
京太郎「………っ」
桃子「…………っす」
桃子「………勝った?」
京太郎「ああ、そうだっよ、勝てたんだよっ」
桃子「やったーーーーっ!!」
席を立って喜ぶモモの姿を見るとこっちも嬉しくなってくる。
髪が乱れるのも気にせず飛び跳ねて喜んでいる。
跳ねるのと同時に胸もゆっさゆっさと動いている。
京太郎(とくもりっ!)
桃子「あっ……京太郎くんは…えっちっす」
ずっと見続けていたのですぐ気付かれた。
もうちょっと見たかったんだけどな。
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