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    元スレ灼「個人戦は見学して行くから……」

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    「な! 名前で!」

    「……名前で?」

    「わ、私たち同い年だし、和や優希とは普通に話してるのになんか変というか……敬語だってよそよそしい感じしちゃうし……その……」

    「……うん! わかったよ、憧ちゃん」

    「……私も、咲って呼ぶからね?」

    「もちろんだよ! ……でもよかったよ、憧ちゃんわたしのこと苦手なのかと思ってたから……」

    「え!? うそ、なんで!?」

    「たまに、私の方見て難しい顔してたから……」

    胡桃「やっぱり、憧ちゃんが余計なこと考えてうじうじしてたのがよくなかったんだよ。 しまいには逆ギレするし……」

    「ぐむ……それは、ほんとに私が悪いですけど……」

    「気持ちはわかるけどね……呼び方とか、敬語とか、変えるタイミング難しいし……」

    「そうですよね……私も、県大会終わるまで和ちゃんのこと原村さん、って呼んでたし……」

    「そうなの? 意外ね、仲いいのに……」

    「私、部活に入ったのも少し遅めのタイミングだったし……最初の頃はいろいろあってむしろちょっと険悪だったから、ほんと仲良くなれてよかったよ」

    「嘘ぉ!? 和と!? そんなこともあるんだ……」

    胡桃「途中参加だとけっこう大変だよねー……うちもエイちゃんと豊音は冬ぐらいからの付き合いだし……あ、大変だったのは人間関係よりもエイちゃんの日本語特訓だった……」

    「宮守は3人幼馴染みだったっけ?」

    胡桃「うん! シロと塞とは小学生からの腐れ縁でねー」

    「巴さんのところも長いんですよね?」

    「うん、私たちもだいたい小学生から……それでも、修行して本家にお呼ばれする形だったから集まった時期にはけっこう差があるんだけどね」

    「巫女さんって大変なんですね……」

    「……巫女だからってみんながみんなそういうわけじゃないのよ?」

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    とりあえず、よかった

    さっき決めた目標はすんなりと達成することができた

    ……にしても私、ちょっとテンパりすぎでしょ……まさか、毎度毎度距離感考えてたのを誤解されてるとは思わなかった

    ……普通にしてれば大丈夫なのよ、うん

    変な思考に嵌まらなければ……自分で言うのもなんだけど頭の回転もいいし、要領もいい方だ。 普通に仲よくやれるはず……

    「霞ちゃんが入ってきたのが一番最後でね? 最初の頃はけっこう人見知りして大変だったの」

    「え? 石戸さんがですか?」

    「霞ちゃん、ハッちゃんと元々仲がよかったから……神境に来た頃はずっとはっちゃんの後ろについて回ってて」

    胡桃「……全然想像つかないんだけど」

    「あの頃はハッちゃんが一番背も高かったし、一番お姉さんしてたから……たしかに、今の霞ちゃんとはっちゃん知ってると想像つかないかも」

    「石戸さん、あんなに大人っぽいのに……」

    「中身は意外と……ね。 ふふ、こんな話したら霞ちゃんに怒られちゃうかな」

    胡桃「むしろ怒ってる霞ちゃんもいまいち想像つかないよ……」

    「全部笑って許してくれそうですよね」

    「霞ちゃん、けっこう普通の子なんだけどなぁ……前に玄ちゃんたちが遊びに来たときなんか……」

    「え……灼さんから少し話聞きましたけど、やっぱり玄が迷惑かけたんですよね!? すみません!」

    「ふふ……そうじゃなくってね? 霞ちゃん、玄ちゃんとハッちゃんがあんまり仲よくしてるからやきもち妬いて大変だったの」

    「えぇ!? 石戸さんがですか!?」

    ……玄が着替え中の石戸さんに飛び掛かったとか、そんなんばっか聞いてたけど……いったい何が起きてたんだろうか

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    胡桃「霞ちゃんにもそういうことあるんだね……」

    「意外です……」

    「大人っぽく見えても同年代の女の子だから、普通にしてあげてね」

    「むむ……石戸さんのイメージが……」

    「ふふふ……あ、ごめんね? お買い物に行く予定だったのに話し込んじゃって……そろそろ行こっか?」

    胡桃「あ、そうだね! 移動しながらでも話はできるし」

    「行きますかー」

    「それじゃあ、お供しますね……ところで今日はなにを?」

    「んーとね、適当にぶらぶらして……」

    胡桃「服とか見て……」

    「なにか甘いものでも食べて解散?」

    「まあ、そういうものですよね」

    胡桃「うん、そういうもんだ!」

    「女子高生だからねー」

    「……普段山奥で暮らしてるし、女子高生っぽいことできるだけで私は楽しいよ……」

    胡桃「……修行とかって、そんなに大変なの?」

    「慣れてるしいいんだけどね……こう、人里に出てくるといろいろと顕著に感じるというか……」

    「……憧ちゃんのおうち、神社だって聞いたけど……」

    「私はそういうのしてないってば……巴さんのとこが特殊なの!」

    「そうなんだ……」

    「そうなんだよね……」

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    「あ、そういえば咲……今日は制服みたいだけど……」

    「あ、うん……楽だし……」

    「ちょっとーそれどうなの? おしゃれしようよ、女子高生!」

    「私、あまりそういうの得意じゃなくって……」

    胡桃「ほほう? これはこれは……今日は咲ちゃんを着せ替え人形で決まりだね!」

    「んっふっふ……かわいい服、たくさん選んであげちゃうわよ?」

    「ふたりとも、あまりやりすぎちゃダメだよ? 咲ちゃん、普段はどんな服着てるの?」

    「……あ!?」

    「え?」

    胡桃「どうしたの?」

    「こ、このパターンは……!」



    初美『このハイセンスな着こなしが……』

    『いつになったらボクたちのセンスに時代が追いついてくるのかな?』

    穏乃『そうですよね! やっぱり薄墨さんも国広さんも最高ですよ!』



    「……咲! 大丈夫!?汚染されてない!?」

    「お、汚染!?」

    胡桃「……憧ちゃん、かなりのトラウマになってるよね」

    「ハッちゃんが……本当にごめんね、憧ちゃん……」

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    「私は普通に、その……パーカーとジーンズで適当に……」

    「よかった……変な影響は受けてな……ってちょっと! もう少し気を遣った方がいいって! せっかくかわいいんだから!」

    胡桃「うん、まあもったいないね……女子高生やってられるのも3年間しかないんだし」

    「清澄の子たちと服買いに行ったりしないの?」

    「みんなと行ったときも同じようなこと言われたんですけど……」

    「けど?」

    「……和ちゃんのすすめてくれる服、ちょっとフリフリ過ぎて私には合わないというか……」

    「……ああ」

    和もかなりマイノリティで偏った趣味だったわね、そういえば

    灼さんは最近揺杏と話したりしてるうちに改善の兆しも見えてきてるし、和も少し矯正……いや、でも和はあれが似合っちゃうんだよなぁ……スタンスも基本的に灼さんと同じで、みんな自分の好きな服着ればいい、って感じみたいだしあまり口出ししない方がいいんだろうか

    「フリフリ……」

    胡桃「あれ? 実は着てみたかったりする?」

    「う……まあ、人生で一回くらいは……なんというかうちって基本和服だし、そういうのってないから……いや、似合わないと思うけど……」

    「そんな予防線張らなくたって大丈夫ですよ! 探してみましょう?」

    胡桃「そうそう! 巴ちゃんならちゃんとしたの見つかるって! その点私はいいと思ったのがあってもサイズがなかったりするのしょっちゅうだし……店員さんに話しかけると子供服売り場に連れてかれたり……」

    「あっ……そっか、胡桃さん……」

    胡桃「納得しない! ちゃんと突っ込んで! 惨めになるから!」

    「す、すみませんっ! 気をつけます!」

    「……気にしてるならネタにしなければいいのに」

    「ネタにしないとやってられない……っていうのもあると思うけどね」

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    「まあ、咲の服はこれからなんとかするとして! 身だしなみももう少し気を遣いなよ……共学でしょ? 男子部員もいるんだしさ……ほら、髪も跳ねてるし」

    「そこは寝癖じゃなくってそういう癖っ毛で……」

    「そっか、清澄は共学なんだ……男子部員? その子も大会に出てるの?」

    「あ、はい……京ちゃんへたっぴだから県予選で負けちゃいましたけど」

    胡桃「京ちゃん!? え、親しすぎない!? 」

    「いや、付き合いが長いだけで……」

    「つ、付き合って長い!?」

    「違いますってば! もう、女子校の人ってこういう話題好きすぎるよ……」

    「そりゃあ気にもなるでしょ。 そういう話題身近にないんだもん……実際どうなのよ? この前遊びに行ったとき、二人で出掛けてたって聞いてるけど?」

    胡桃「男の子と二人でって……デートじゃん! リア充爆発!」

    「迷子になるから付き添ってもらっただけですってば!」

    「やっぱり方向音痴……」

    「あう」

    「どんな子なの?」

    「実は巴さん興味津々ですよね……別に、普通のバカでスケベな男子高校生ですよ?」

    胡桃「その言い様……かなり親しくないと言えないんじゃ!?」

    「あれ? これ何言ってもいじられるやつですか?」

    胡桃「当然!」

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    「この前少し話したけど……身長はけっこうあったよね? 井上さんぐらい?」

    「井上さん?」

    胡桃「あ、巴ちゃん会ったことないっけ? 一ちゃんのとこの……龍門渕の先鋒の」

    「ああ……去年大暴れしてたから覚えてるよ」

    「そうですね、180ちょっとだと思います……あ、でも京ちゃんよりも井上さんの方がよっぽどかっこいいと思いますよ?」

    「それは知ってるけど」

    胡桃「いやいや……純くん一応女の子だし」

    「女の子でもかっこいいじゃないですか! っていうか外見の条件だけでもハンサムだし背も高いしだいたい揃ってるじゃないですか!」

    胡桃「なんで急に饒舌に!? あ、もしかして……」

    「ちちち違いますよ女の子同士で好きとかそういうのあるわけないじゃないですかちょっとなんていうかファンっていうかほんとそういうんじゃないですからいやマジで」

    胡桃「まだ何も言ってないよ!? っていうかわざとなの!? ギャグなの!? 分かりやす過ぎるよ!」

    「えーと……私は応援するから……」

    「いやいやいやいやほんとそういうんじゃなくってそりゃあ男だったら好きになってたかもしれないけどそもそも女の子だし遠距離とか大変だろうしああでも会えない時間が愛を育むなんてこともあるのかもしれないけど……」

    胡桃「うるさいそこ! 憧ちゃんちょっと落ち着いてよ!」

    「井上さん、龍門渕さんと一緒によく遊びに来るから憧ちゃんも遊びに来なよ」

    「行く行く! 全然行く!……あ、咲に会いにね!? 和と優希もいるし! 咲に会いに行くから! 個人戦前だし? 咲にも和にも……福路さんにもお世話になったし? いい結果出してほしいし?」

    「え? えへへ……ありがとっ! 待ってるね」

    胡桃「咲ちゃん騙されてるよ!?」

    「憧ちゃんもそんな必死に言い訳しなくても……」

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    胡桃「突っ込みどころが多すぎ! ……そもそもなんの話だっけ?」

    「えーと? 咲ちゃんの……」

    「あ! あそこのお店ちょっと素敵じゃないですか? 一回入ってみましょうよ!」

    「そうね! ちょっと喉も渇いてきたし少し休みましょう!」

    胡桃「一人であれだけ喋れば喉も渇くよね……まさか純くんにお熱だったとは……」

    「もういいじゃないですか! っていうかそもそも咲の彼氏の話ですよ!」

    胡桃「ああ、そういえばそうだったね」

    「彼氏違います! なんで話逸らせたのに戻しちゃうの!?」

    「私が変に突っ込まれるじゃん! 友達なんだから一緒に犠牲になってよ!」

    胡桃「憧ちゃんが勝手に喋ってたけど!?」

    「酷いよ憧ちゃん! 友達を助けようって気はないの!?」

    胡桃「今咲ちゃんも憧ちゃんを犠牲に助かろうとしてたよね!?」

    「ふふ、ふたりともすっかり仲よくなったね」

    胡桃「思いっきり喧嘩してるけど!?」

    「あ、胡桃さん喉渇きません?」

    胡桃「カラカラだよ! なんでみんな突っ込み放棄するの!?」

    「胡桃ちゃんが全部やってくれるし……」

    「むしろまかせた方がいいのかと……」

    胡桃「変な気を遣わないで!? むしろ分担してよ! 疲れるから!」

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    「それじゃあ、突っ込みはまかせてください」

    「ここから胡桃さんは突っ込み禁止で」

    「のんびりしてていいからね」

    胡桃「よし、まかせたよ!」

    「かわりにボケの方をお願いしますね」

    胡桃「え? ちょっと、急に言われても……」

    「とりあえず、お店に入りましょうよ」

    「席についてから考えてくれればいいから」

    胡桃「え、なんかけっこう本気のネタを練っとけってこと!? 無茶ぶりにも程があるよ!」

    「適当でいいですよ、適当で……」

    「巴さん、なにかひとつ……」

    「え!? えっと、眼鏡眼鏡……」

    胡桃「かけてるよ!?」

    「あ、胡桃さん突っ込み禁止なのに……」

    「じゃあここは胡桃さんの奢りで」

    胡桃「うぇ!? ちょっと憧ちゃん!?」

    「ありがとうございます鹿倉先輩!」

    「ごちそうさまです鹿倉先輩!」

    胡桃「……もう! 今回だけだからね?」

    「……胡桃ちゃん、うれしそうだね」

    460 = 1 :


    ――――――

    「そのパフェおいしい?」

    「うん! 一口どうぞ?」

    「えへへっ、ありがと咲! 私のケーキもあげるね!」

    「ありがとう憧ちゃん、おいしいよっ」

    胡桃「……ふたりとも意外と容赦ないよね」

    「ドリンクとあわせて……けっこうなことになってるよね」

    「だって胡桃さん……最高だから……」

    「そうそう! 胡桃さんみたいに頼りになる先輩がいるからですよ!」

    胡桃「もう! もう! その手が通じるのはこの一回だけだからね!? 次は無いからね!?」

    「胡桃ちゃん顔すごく緩んでるよ……」

    「すごいいい笑顔してますけど」

    胡桃「だって後輩とかいないし、ちょっと……回りに比べると本当にちょっとだけ! 身長が、心なしか……心なしか! 低めだからよく子ども扱いされるし……」

    「でも、胡桃ちゃんかわいいですよ? 身長なんて……」

    胡桃「ちゃん付けしないの! 私先輩だから!」

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    「すみません、つい……私、衣ちゃんにもよく同じことで怒られて……」

    「またちゃん付けしてるし……あ、クリーム付いてるよ」

    「え? あ……ごめんね、憧ちゃん。 ありがとう……」

    「咲ちゃん、意外とちゃっかりしてると思ったらやっぱりどこか抜けてるなぁ」

    「あはは……私、甘いものけっこう好きで……昔からお姉ちゃんがいっぱい食べるからあまり自分では食べなかったから、機会があるときにたくさん食べようかなって」

    胡桃「機会って……いやまあ出すけどね!? 私、先輩だし! 頼りになるお姉さんキャラだし!」

    「胡桃ちゃん、それ自分で言うことじゃないと思うんだけど……」

    「でも、清澄はけっこうゆるいから胡桃さんみたいにビシッとした先輩かっこいいと思いますよ?」

    胡桃「……本当に?」

    「はい! ね、憧ちゃん?」

    「うん、それはわかるな。 玄も宥ねえもほわほわしてるし、灼さんもキチッとしてるけどビシバシ来るタイプじゃないし……」

    胡桃「よし! ふたりとももっと頼んでいいよ! 先輩の奢りだから! 頼りにしてね!」

    「わーい! ありがとうございます!」

    「やったぁ! 胡桃さん器が大きい!」

    胡桃「大きいよ! もっと言って! あ、巴ちゃんは自分の分出してね?」

    「微妙に小さ……いや、いいんだけど……同級生だもんね、うん」

    462 = 1 :


    「それじゃあこのあとの服も胡桃さんに……」

    胡桃「いやいや! ちょっと勘弁してよ! さすがに無理!」

    「あはは、冗談ですよ冗談!」

    「ここで出してもらう分、今度は私が……」

    胡桃「無理しないで!? 服って相当するよ!?」

    「……そうなんですか?」

    「普段買わないの!?」

    「私、お小遣いってほとんど本買うのに使っちゃうし……服はあまり……着れるのを適当に……」

    「読書熱心なのはいいことだけど……」

    「そのままじゃダメ! 絶対ダメ! 私がしっかり教育してあげるわ!」

    「きょ、教育?」

    「そう! しっかり! 女の子らしく! おしゃれできるように!」

    胡桃「……それなら先に穏乃ちゃんを」

    「……手の届く範囲から! しずは、その……あー……まだなんとかなるもん……」

    「あ、ほら泣かない泣かない……」

    「高鴨さんがどうかしたの?」

    「あやしい団体に洗脳されて……」

    「えぇ!? それ、大丈夫なの!?」

    「だいたいあってるけどちょっと違うから……」

    胡桃「まあ、ちょっとね……服がね……」

    「灼さんはともかく、揺杏が煽るから……!」

    「あ、そういえば……」

    「ん? なに?」

    463 = 1 :


    「灼ちゃんが忘れてった物、その……岩館さん? と新しい服を作る資料にするって言ってたんですけど……意味がよくわからなくって」

    「う……嫌な予感が……」

    「い、いや……その、アレな感じのやつとは限らないし……」

    胡桃「灼ちゃんが絡んでるってことは、アレだよね? ちょっと変なアレだよね?」

    「木彫りの熊と……」

    胡桃「熊!?」

    「不思議な生き物図鑑」

    「子ども向けの本? ……いや、何に使うの?」

    「あとは、なんか綺麗な石」

    「ああ、石……石!?」

    胡桃「それは本気で何に使うのかわからないよ!?」

    「灼ちゃんってたまに不思議なとこあるよね……どんな服ができるのか想像もつかないよ」

    「大抵の人は想像つかないと思うよ……」

    胡桃「灼ちゃんもこういうとこ謎のセンスだよね……」

    「頭痛い……揺杏のやつ、今度はなにする気なのよ……」

    464 = 1 :


    「こうして考えると……灼ちゃん、回りの子の着る服には干渉しないけど、揺杏ちゃんの暴走の原因になってるよね」

    胡桃「なんだかんだ灼ちゃんと揺杏ちゃんで回してるからね……」

    「え? え? 状況が飲み込めないんですけど……」

    「咲は知らなくて……知らない方がいいよ。 影響されたら困るし……私が守ってあげるからね」

    「えと、ありがとう……?」

    「灼さん……最近普通のかわいい服も着てくれるようになったんだけど……やっぱり手の届く範囲から……」

    「憧ちゃん……? 大丈夫?」

    「やっぱり! 咲やしずよりもまずは、灼さんを正しい道に……!」

    胡桃「……灼ちゃんはけっこう強敵だと思うんだけど」

    「意外と頑固で意思固いんですよね……どうやって説得しようか……」

    「……説得? そういえば、灼ちゃんと胡桃さんってふたりともちょっと座敷童子っぽいとことか似てますしなに思い付くんじゃないですか?」

    「それだ! 胡桃さんお願いします!」

    「咲ちゃんけっこう言うよね……」

    胡桃「うるさいそこ!」

    カン!

    465 = 1 :

    次回も咲ちゃんで。
    阿知賀BDBOXに向けて少しづつ一期復習し始めたんですけど優希がかわいすぎて楽しい。あと染谷先輩は天使。
    原作から変わって純くんが県二回戦、先鋒でトバしてますけど流石にかっこよすぎる。
    「今日打つのは俺だけだ……!」は俺が歩だったら間違いなく惚れる

    467 :


    意外とあこちゃーと咲ちゃんって相性いいよね

    469 :

    おつ
    胡桃ちゃん可愛い

    470 :

    乙。
    皆かわいい。

    471 :

    咲は阿知賀の子みんなと相性良さそうだな
    他にも決勝戦(清澄臨海進出だとして)の一年生大将四人の絡みとか見てみたい

    472 :

    恋バナええぞ~

    確かに咲とシズの絡みはみてみたい

    473 :

    「おもちが無いから視界に入らないのです!」

    474 :

    >>473
    「麻雀って楽しいよね!いっしょに楽しもうよ!!」

    475 :

    >>471ここは便宜上団体順位は上から清澄、白糸台、阿知賀、臨海になってます。姫松勝ち抜け少し期待してますけど…ここでまた末原ちゃん大量失点とかしたら泣く
    投下しますね

    476 = 1 :


    「あ、おか……」

    「ただいま……ちょっといい? 話が……」

    揺杏「あ、憧ちゃんお邪魔してるよん……おねーさん方もお揃いで……あ、そっちのは……」

    「こ、こんにちは……宮永咲です……」

    揺杏「し、知ってます……」

    胡桃「なんで敬語? ビビってんの?」

    揺杏「ビビってねーし! ちょっと準決思い出しただけだし!」

    胡桃「それがビビってんの!」

    「わからなくもないけど……咲ちゃんは怖くないよー」



    「いらっしゃい、咲……珍しい組み合わせで来たね?」

    「うん、灼ちゃんに会いに行こうと思ったら迷子になっちゃって……憧ちゃんに助けてもらっちゃった。 胡桃さんにもごちそうになっちゃって……」

    「そか……よかったね。 お礼はちゃんと言った?」

    「もう、大丈夫だよ! 子どもじゃないんだから……」

    「ふふ……ごめんごめん」

    「…………」

    「……どしたの?」

    「……いや、別に」

    477 = 1 :


    ……なんか灼さんと咲、めっちゃ仲よくない?

    呼び方とか、いろいろ悩んでたのがアホらしくなってくるわ……

    「それでね……これ、灼ちゃんこの前置いてっちゃったから……」

    「あ……ありがと。 そっか、咲のとこに……」

    「あ! それ!」

    「?」

    「……何に使うの?」

    「服」

    「……熊は?」

    「かっこいい」

    揺杏「森の熊さんTシャツ作ろうと思ってさー」

    胡桃「そんなかわいい感じしないよ!? 熊さんリアルすぎるよ!?」

    「この、不思議な生き物図鑑は?」

    揺杏「それね、変なのいろいろ載ってておもしれーの」

    「二人で人気投票して上位3種がTシャツに……」

    「二人で人気投票!?」

    胡桃「とんだ出来レースだよ!?」

    「っていうか、じゃあこれ! この石はなに!?」

    「それはただ綺麗な形だから拾っただけ」

    胡桃「小学生!?」

    「穏乃にあげたら喜ぶかと思って……」

    「えぇ……?」

    「普通に宝物にしそうで嫌なんだけど……」

    478 = 1 :


    穏乃「呼びましたっ?」

    「きゃ!?」

    「お邪魔してます」

    「こんにちは、穏乃ちゃん」

    穏乃「こんにちは! 宮永さん、こっちに来るの珍しいですね! 和と優希は一緒じゃないんですか?」

    「今日は憧ちゃんに連れてきてもらって……」

    「咲、迷子になってたから……」

    穏乃「……あれ? なんかふたりとも仲良くなってる? ずるい! 私も咲って呼んでいい?」

    「うん、それじゃあ私も穏乃ちゃんって呼ぶよ」

    穏乃「もちろん! いやあ、なんか和と優希とは普通に呼びあってるのにちょっと距離あるかなーって思ってたんだけどさー」

    胡桃「やっぱり憧ちゃんが悪かったんじゃないの?」

    「……もういいじゃないですか」

    「ふふ、拗ねない拗ねない」

    「あ……穏乃、これいる?」

    穏乃「わぁ! 綺麗な石! もらっていいんですか?」

    「どぞ」

    穏乃「ありがとうございます! 飾っておきます!」

    胡桃「ほしいんだ!?」

    穏乃「だってこれ、すごく綺麗な形してますよ? 見てください! このフォルムを!」

    胡桃「……ごめんよくわかんない」

    479 = 1 :


    「あんたまたそんなん集めて……」

    穏乃「いやーほら、中学時代とか一人で山登る時間多かったからさ……こう、綺麗なの見つけるとついつい持ち帰っちゃって……」

    「あのさ、小学生男子じゃないんだから……」

    穏乃「でもさ、この石だって長い時間をかけて自然の中で形作られてきたんだよ? 山も石も人生みたいなものなんじゃないかな!」

    「なるほど」

    「あー」

    胡桃「わかるの!? わかっちゃうの!?」

    揺杏「穏乃はおもしれーなー」

    「ごめんしず、意味わかんない」

    穏乃「あれ?」

    「一人で登山ってすごいね……そんな簡単にできるものなの?」

    穏乃「いけるいける! 私なんてジャージ1枚で登ってたし!」

    胡桃「危険だよ!?」

    穏乃「このジャージがあれば大丈夫です! なんなら咲にも一着……」

    「それは絶対にダメ!」

    穏乃「えー」

    「うーん……私、あんまりアウトドアなことってしないんだけど……」

    穏乃「……そっかあ」

    480 = 1 :


    穏乃「でもね! 山、いいよ! すごく!」

    揺杏「お、引かないねぇ」

    胡桃「実際どう? 住処にしてる巴ちゃん的には」

    「住処って……うん、まあ私にしても昔から身近なものだし……ほら、最近流行ってる? パワースポット的なところもあるからね。 実際に特別な力の溜まる場所っていうのは存在していて……」

    揺杏「本職の人が語り始めるとそれっぽく聞こえるのな?」

    「そだね……咲も、よく外で本読んでるでしょ? 自然に囲まれて過ごすのもいいと思……」

    「ん……それもそうだね。 長野もけっこう田舎だけど山に登ろうとは思わなかったなあ……」

    穏乃「今度一緒にどう? 吉野の山なら案内するよ!」

    「ふふ、ありがとう……いつか遊びに行くよ。 どうせなら観光地とかも案内してくれるとうれしいんだけど」

    「そこら辺はしずに期待しても無駄だって……そこら辺は私が……」

    「私たちの地元、なにもないけどね……娯楽施設はうちの鷺森レーンぐらいで……」

    胡桃「そこ! 宣伝しない!」

    「奈良まで行ってボウリングするのもどうなの?」

    「……宿泊は松実館がおすすめ」

    胡桃「だから宣伝しないの!」

    穏乃「うち、お土産屋もやってるから!」

    胡桃「うるさいそこ!!」

    揺杏「胡桃ちゃんお茶どーぞ」

    胡桃「あ、ありがと……ってちゃん付けしない!」

    揺杏「ごめんね、胡桃」

    胡桃「ただ外せばいいってもんじゃないよ!?先輩にはさん付けする!」

    揺杏「さーせん」

    胡桃「へらへらしないの! 反省して!」

    「胡桃ちゃん、少しギア下げてもいいんだよ……?」

    481 = 1 :


    「もう……しずは事あるごとに山、山って……」

    揺杏「山に焼きもち妬くなよなー」

    「違うっつの!」

    穏乃「いいよ、山……全身で自然を感じて自分と向き合い、見つめ直す……」

    「……穏乃ちゃん、ちょっと才能あるかも。 よかったら一回鹿児島に……」

    「巴さん!?」

    穏乃「あ、でも全国の山を登って回るのもいいかもしれませんね!」

    「長期の休みとかに旅行するのはいいかも……今年はインハイもあるし無理そうだけど」

    胡桃「そもそも旅費もけっこうかかるよ?」

    穏乃「走ってけば節約になりますし!」

    「それはさすがに無理じゃないかな……?」

    穏乃「あは、さすがに冗談だって! 自転車ぐらい使うよー」

    「それも危ないからやめなさい! 女の子なんだから!」

    揺杏「もっとおしとやかにしろってさー」

    穏乃「でも、私そういうの苦手で……」

    「外を走り回るのもいいけどさ、咲を見習ってたまには本でも読んだら?」

    穏乃「本かあ……」

    482 = 1 :


    「なにかおすすめとか……」

    「えっと、私は普段読むのは海外のミステリーが多いんだけど………」

    穏乃「か、海外の? ミステリー?」

    揺杏「……さっそくダメそうだけど?」

    「う……もっと簡単そうなのは……?」

    「……童話とか意外とおもしろいよ?」

    胡桃「急にレベル落ちたよ!?」

    「味わい深いよね」

    「子ども向け絵本とかもけっこういける」

    穏乃「懐かしいなあ……家に帰ったら久しぶりに探して読んでみようかなあ」

    「……思ってたのと違うんだけど」

    揺杏「あ、今調べたら山岳図鑑とかもあるのね」

    穏乃「ほんとですか!?」

    「それはもっと違うから!」

    穏乃「うん……まあ、山はやっぱり自分の目で見て登ってみないと!」

    揺杏「じゃあ今度この図鑑買ってきて登る山決めようぜ!」

    穏乃「いいですね! そうしましょうか!」

    「だからそれじゃあいつもと同じじゃん!」

    483 = 1 :


    「まあ、穏乃は言うほどおバカさんでもないし……きっかけとして、読書の入り口になればいいんじゃないかな」

    「そうは言っても……しず、このままじゃあの格好で日本中練り歩きかねないし……」

    「心配はそっちかあ」

    「いや、まあ心配といえば全部心配なんですけど……」

    「? 憧ちゃんは心配性だね」

    揺杏「そんなに心配なら私が穏乃の旅装整えてやるよ!」

    「心配事増やさないでよ!」

    「こう見えて揺杏はなかなかいい服を作る」

    「知ってるけど! 知ってるけど……! でも、このニヤついた笑顔! 絶対ろくなことしないじゃん!」

    揺杏「信用ないなー」

    胡桃「当然でしょ!」

    「お世話になってるけどトラウマも植え付けられてるんだからね!?」

    揺杏「大丈夫だって、穏乃のリクエストを尊重するだけでちゃんとしたの作るし……」

    「そこ! そこが心配なの! センスいいんだから! 変なのはちゃんと止めてよ!」

    揺杏「安全性には配慮してるぞ? それに、穏乃に何かあったら灼にも申し訳たたないしなー」

    「揺杏はしっかりちゃっかりしてるから、そういう点では心配してないよ」

    揺杏「灼……!」

    「揺杏……!」

    「わかってて言ってるでしょ!? そういう茶番もいらないから! っていうか灼さん! さっきも言いかけたけど、ちょっと話があるんだけど!」

    「話? 私に?」

    484 = 1 :


    揺杏「愛の告白?」

    「どうしてそうなるのよ!?」

    「そうですよ、憧ちゃんが好きなのは」

    「あーもう! 咲も余計なこと言わないの!」

    「私は憧のこと好きだよ」

    「ふきゅ」

    穏乃「あ、私も私も!」

    「憧ちゃん人気者だね」

    胡桃「どっちを選ぶの?」

    「え!? いや、選ぶとか別にそういう話じゃ……」

    揺杏「二股なんてサイテーだぞ!」

    「ちょっと揺杏は黙っててくれる!?」

    「酷い! 昨晩はあんなに……」

    「なにもしてないでしょ!」

    穏乃「私、昨晩は灼さんとオセロしてたよ!」

    「そっちがふたりで遊んでたの!?」

    「白熱したいい戦いだった」

    穏乃「またやりましょうね!」

    「じゃあ今度は将棋とか……」

    「ちょっと! 話があるって言ってるじゃん!」

    485 = 1 :


    「ごめん、つい……」

    揺杏「憧ちゃんからかい甲斐があってなあ」

    「もう……それで、話なんだけど」

    揺杏「なになに? 愛の告白?」

    「私も憧のこと」

    「それはもういいってば!!」

    胡桃「揺杏ちゃん絡むとほんと話進まないね」

    穏乃「ねえ咲、長野の山ってどんな感じ?」

    「うーん、吉野の山を知らないからなんとも言えないけど……私が子どもの頃に登ったところは嶺の上に綺麗な花が咲いてて……」

    「いいなあ、私のところはそういう場所選んでるんだろうけど険しい山道が多くて……」

    胡桃「私もド田舎だから回り全部山みたいなとこあるけどわざわざ入って行かないし……」

    揺杏「灼ポテチ取ってー」

    「ん……割り箸使う?」

    揺杏「ちょーだーい」

    「なんで! みんなで! 好き勝手話すのよ!!」

    揺杏「そんなに怒るなよ、かわいい顔が台無しだぞ?」

    「うっさいばかぁ!」

    「あはは、ごめんごめん」

    「いいこいいこ」

    「もう! もう!」

    486 = 1 :


    「ちゃんと聞くから……なんの話?」

    「……あのさ」

    揺杏「わかったぞ! もしかして愛の」

    胡桃「うるさいそこ!」

    揺杏「ごめんなさーい」

    「……はぁ」

    「……休憩挟む?」

    「ん、大丈夫……それでさ」

    穏乃「憧、憧! 咲が今度読みやすそうな本見繕ってくれるって! そしたらね、私のおすすめの山に一緒に登って頂上で読むの!」

    「山のてっぺんなら空気もきれいだしきっと気持ちいいよね」

    「へぇ……それちょっと楽しそうかも」

    穏乃「おとなしく本を読んだりってあまり得意じゃないけどさ、咲が選んでくれるんならやっぱりちゃんと読もうって思うじゃん?」

    「えへへ、そう言ってくれるとうれしいな……穏乃ちゃんが好きそうなの探してくるよ」

    穏乃「うん! 私も、楽しく登れそうな山を見繕っておくから!」

    「ちょっとふたりで盛り上がらないでよ! 私も行くってば!」

    穏乃「そうだね! 和とか玄さんとか、みんなも誘ってさ……灼さんも! どうですか?」

    「うん、行くよ……楽しそうだし、山って登ったことないから……いつも穏乃が登ってる山、見てみたいしね」

    穏乃「はい!」

    「私もお弁当とか用意するよ」

    487 = 1 :


    「うん、しずもちょっとそういう……文化的な? 方向にも興味持ってくれるとね……」

    「……そだね」

    「……あ! 忘れるとこだった……それでさ、灼さん」

    「ん」

    揺杏「ねーねー憧ちゃん」

    「揺杏うるさい! 今忙しいの! あっち行ってて!」

    揺杏「なんでさ! 穏乃は怒んなかったのに!」

    「あんたわざと邪魔してるでしょ!?」

    揺杏「ぶーぶー贔屓だ贔屓ー」

    胡桃「ほら、こっち来る!」

    揺杏「はーい……灼取られちゃったからおねーさんがた遊んでよ」

    「はいはい」

    胡桃「仕方ないなあ……この胡桃おねーさんが相手してあげる!」

    揺杏「ありがとねー」

    胡桃「撫でないの! 年上を敬う!」

    揺杏「すみません先輩!」

    胡桃「よし!」

    488 = 1 :


    「……あのね」

    「うん」

    「ふ、服」

    「服?」

    「その……だからね? 灼さん、最近かなり……良くなってきたと思うの」

    「そう? ふふ……憧と揺杏のお蔭だね」

    「ありがと……でさ、その……」

    ……やっぱりちょっと言いづらいな

    なんかつい勢いで来ちゃったけど、実際問題灼さんはそこまで悪くない……気がするし

    「……話はわかった」

    「え?」

    「言いにくそうにしてるし……でも、私はウサギドラちゃんやレオナルドを捨てることはできない」

    「……うん」

    ……話だけ聞いてるとなに言ってんのって感じだけど、個人の趣味の問題だ。 やっぱり口出しするべきじゃなかったよなあ……

    「憧だって、鳴き麻雀のスタイルを捨てろって言われたら無理だと思うし」

    「ちょっと待ってそれはおかしい」

    489 = 1 :


    「え? 麻雀のスタイル並べちゃうの? なんか違くない?」

    「え? 似たようなものじゃないの?」

    「絶対違うでしょ! もっと私の服のこととか言われると思ったのに!」

    「……憧には国広さんの服を着るのとか無理だと思うし」

    「うん、それは絶対無理」

    揺杏「あ、この前憧ちゃんに一の服着せたときの写メあるよー」

    「それ私じゃなくて優希でしょ!? っていうか消しなさいよ! なにされるかわかったもんじゃないわ!」

    揺杏「大丈夫だよ! 拡散したりしないし!」

    「優希ちゃん、あの服着たんですか?」

    揺杏「おう! 適当に言いくるめて着せた! ほら、こうして見ると憧ちゃんそっくりだろ?」

    「わー……これは言われないと憧ちゃんだと思いますね」

    「うわ、ほんと憧ちゃんそっくり……」

    胡桃「一瞬本気でビックリしたよ……憧ちゃんもいつかこうなっちゃうのかな……」

    「なりませんよ!胡桃さんなに言ってるんですか! 揺杏もそれ消して! 消しなさい!」

    揺杏「ちぇー」

    穏乃「似合ってるのに……」

    「似合ってない! 絶対!」

    穏乃「はぁ……」

    「なによそのため息!?」

    490 = 1 :


    穏乃「憧はさ、気づいてないんだよ……自分の魅力に」

    「はぁ!?」

    穏乃「国広さんみたいな服を着ればもっと」

    「バカ言わないでよ! こっちの台詞! しずだってもっとちゃんとした服着てしっかりおしゃれすれば……」

    胡桃「ふたりともちょっと落ち着く!」

    「どこまでやっても平行線だと思うんだけど……」

    「あの……気になってたんだけど」

    「なに?」

    「憧ちゃんと穏乃ちゃん、普段すごい仲いいのに……さっきからどうしたの?」

    「……ふたりとも譲れないものがあるんだよ」

    揺杏「ちなみに、咲ちゃんはファッションとかどう? こだわりはある?」

    「私はあんまり……普通に着られれば……お金はほとんど本買うのに使っちゃいますから。 さっき、憧ちゃんたちとお買い物したのは楽しかったですけど」

    揺杏「なるほどなー……ま、趣味の比重が大きいと高校生の手持ちじゃな」

    「そろそろちゃんとしなきゃなーとは思うんですけど……」

    「……私もひとつ、聞いてもいい?」

    「なぁに?」

    491 = 1 :


    「……その、咲の鞄に付いてるかわいいのって……」

    「ああ、これ? 和ちゃんと交換したやつで……プターハとカモーネっていうのだったんだけど」

    「へぇ……」

    揺杏「……それ、かわいいか? 正直ちょっとキモくね?」

    「そこがいいんですよ」

    「かわいらし……」

    「そんなこと言ったらさ、私も気になってたんだけど……灼ちゃんのシャツのうさぎさんって」

    「これはウサギドラちゃん。 かわいいでしょ?」

    「うん」

    揺杏「へぁ!?」

    「そんなの初めて見たよ。 どこの子なの?」

    「大阪で運命の出会いを果たして……」

    「大阪かあ……大きい町はやっぱり違うねー」

    揺杏「え!? マジで!? え!?」

    「え?」

    「どこもおかしくはない」

    揺杏「お、おう……」

    492 = 1 :


    「だいたいしずは……!」

    穏乃「憧だって……!」

    胡桃「……もうほっといてゆっくりしようか」

    「賢明だと思うよ……」

    揺杏「……憧ちゃんたちは聞いてない、と」

    「清澄は原村さんのエトペンとか優希のセアミィとか、かわいい子が多いよね」

    「ねー……私もなにか持とうかなあ」

    「ウサギドラちゃんでよろしく、揺杏」

    「いいんですか?」

    揺杏「……あっはっは! 咲ちゃん、私ら親友な? 揺杏でいいよ!」

    「え? いわ……じゃなくって、ゆ、揺杏さん?」

    揺杏「そ! 灼の親友は私の親友だから! お安いご用よ! いやー面白い子が増えて私も面白くなってきた!」

    「わ、私なにか面白いこと言いましたか?」

    「ふふ……やっぱり咲とは長い付き合いになりそ……」

    「それは、私もそうなったらいいなって思ってるけど……」

    揺杏「え? つーかマジであれ、ウサギドラでいいの? もっと他にもあるんじゃないの?」

    「私、この子好きですよ?」

    揺杏「そっか!」

    「……揺杏、楽しそうだね」

    揺杏「おう! マジやべぇ!」


    カン!

    493 = 1 :

    プターハとカモーネってキモイですよね!(褒め言葉)
    エトペンも不気味とかクソみたいとか言われてるしのどっちも咲ちゃんも少し趣味が特殊説

    495 :


    揺杏はもう完全に阿知賀麻雀部員だな

    496 :


    咲さんかわいい!

    497 = 1 :

    >>495灼の一発目が揺杏だったから付き合い長いですね…たぶん他校で登場率トップですね

    立先生がまた面白いこと言ってますね。オカルトチックでなんというか元ネタ相当引っ張って来てるから神境のことはむしろ納得って感じですけど

    次回は前スレで挙がった玉子ちゃん放置してたので他の王者たちと一緒に
    早ければ日付変わった辺りに、遅くても明日夜には…ペース上げていきたいです

    498 :

    乙乙!

    やっぱ灼が一番だわ。

    499 :

    寝る前に投下しますー

    500 = 1 :



    王者とは、どのようなものであるのか



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