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    元スレ灼「個人戦は見学して行くから……」

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    みんなの評価 : ★★★×5
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    151 :

    淡と他の上級生の間でトラブルになる前に亦野さんが方々に頭下げて口利かせてなんとかなってる
    のを淡がなんとなく察してる
    みたいなことを考えてる

    152 :

    >>149淡は一番好きな人が照で一番好きな先輩は亦野さんなイメージ。何が違うと言われると困りますが
    >>151亦野さんは確実に頭下げてると思います。>>1の中の淡は全く気付いてませんけど
    というかネタ出てこない時にひっそりとこの系統の淡ネタで書き溜めてたり…当分完成する気配は無いですけど

    以前の宣言通りとりあえず次回は淡で…遅くとも金曜には。しばらく週に1,2本のゆったりペースになると思いますがよろしくお願いします

    153 :

    待ってる…

    154 :

    亦野さんにはたかみーのお茶が唯一の癒やしや…

    ゆっくり頑張れ

    155 :

    よしたんイェイ~
    美子って普通にかわいいと思うんですがどうなんでしょう?日和の美子とか超美少女

    投下します

    156 = 1 :



    知らないことは素直に知らないって言おう


    157 = 1 :


    「この雑誌の中からならどれ?」

    「……こういうのは、あまり似合わないんじゃないかな?」

    揺杏「いやいや! 灼かわいいし、たまには流行りの服とか着てみても似合うって! いいから選んでくれよーしっかり似せたの作るからさ、マジで」

    「……じゃあ、このスカートとか」

    揺杏「うん、いいんじゃね?」

    「いいと思う! っていうか灼さん、実はセンスよくなってきたんじゃない?」

    「そう? ……最近ずっと憧と揺杏が服の話してるし、服自体作ってるの見てるからかな?」

    揺杏「ほうほう……どうすんの? 宗旨がえしちゃうかー?」

    「宗旨がえって……私は今まで通り着たいもの着るよ」

    「えー? もったいないなぁ……」

    「……たまには、いいかなって思うけど。 それに……」

    「それに?」

    「……憧と揺杏に任せてれば、間違いないし……」

    158 = 1 :


    揺杏「へへ、まあ任せとけってー! しっかりお洒落さんデビューさせてやっからさー」

    「いた……背中叩かないでよ」

    揺杏「んへへ、わりぃわりぃ」

    岩館さん、うれしそうだ

    そりゃあ、間違いないとまで言われたらうれしいよね

    私もすごくうれしいし

    「あ、でもさ」

    「んー? どうかした?」

    「私よりも穏乃の方に……」

    「あー……うん、まあ……ね?」

    揺杏「ダメだったかー」

    「はい……ファッション誌とか見せても全然……」

    「……なんかさ、私でよければ付き合うから……そろそろ諦めても」

    「いや! このままだとしずが一緒に外歩けないレベルの服装になっちゃう可能性もあるし! せめて……多少なりとも更正させないと……!」

    揺杏「憧ちゃんはもう意地ですなぁ」

    「それでもだんだんハードル下げていってるのがまた悲し……」

    「それは……ほら、一歩ずつやっていこう、的な?」

    この前はやりんも目標を立てて、小さなことからコツコツと! って言ってたし……別に諦めてる訳じゃない、うん

    159 = 1 :


    ガチャ

    「どーん! シズノ! 遊びに来たよー!!」

    「!?」

    揺杏「うぉ!?」

    「……いらっしゃい?」

    「あれ? シズノは?」

    「今出掛けてるけど……」

    「そうなの? 待ってていい?」

    「いいけど……白糸台の大星淡、さん? なんで?」

    「そうでーす! ちょっと遊びに来たんだけど……シズノいないのかー」

    「どうやってここを……?」

    「この前ホテルと部屋聞いたから遊びに来たの!」

    「はぁ……そうですか」

    「っていうかあんた誰だっけ?」

    「あん……っ! あ、阿知賀の中堅の新子憧ですけど?」

    「あぁ……たかみーと打ってた子かぁ。 そういえばこんなんだった気が……」

    「こ、こんなん……?」

    なんだこの子……失礼千万だな

    部屋入るときはノックぐらいしなさいよ

    つーかしずと連絡取ってから来なさいよ

    160 = 1 :


    揺杏「またまた……面白そうなのが来たね」

    うわ、岩館さんまたにやにやして……変なこと始めなきゃいいけど

    「あれ? 阿知賀にこんな人いたっけ?」

    揺杏「ん? 私は有珠山の中堅の岩館揺杏だよ」

    「有珠山? ああ……大将のシシハラ? アレは面白そうだったけど後は雑魚だったから覚えてなかった!」

    揺杏「あっはっは! マジで? 酷くね?」

    「だって強いならともかく、弱いやつなんて覚える価値なくない?」

    揺杏「あはは!」

    うわ、ありゃキツい……岩館さんよく笑えるな……

    揺杏「あは、は……はっきり言われるとさ、やっぱり、こう……なぁ?」

    「……ドンマイ」

    揺杏「……もっと優しくして!」

    「よしよし、いいこいいこ」

    揺杏「くっそー……悔しいけど言い返せない……」

    うん、やっぱりキツいよね

    ガチ凹みしてる岩舘さんはじめて見た……なんか仕掛けるつもりだったんだろうけど仕掛ける前にやられてるし……

    161 = 1 :


    「あ、そっちの人は覚えてるよ? 亦野先輩と打ってたあららとかこららとかそんな感じの名前の……」

    どんな名前だ

    先生に言いつけるのか

    「……鷺森灼です」

    「惜しい! アラタか! あ、でもこれは覚えてるよ? ボーリング部なんだよね?」

    「……いや、麻雀部だけど」

    「あれ? おかしいなぁ……」

    「麻雀部以外の人がインハイ出てる方がおかしいと思……」

    「そもそもボウリング部とか聞いたことないんだけど」

    「んー? じゃあ工事現場でバイトしてるんだっけ?」

    「ボーリングじゃなくてボウリングだよ!?」

    「実家がボウリング場で……」

    「あ、ボールの方か! なんかおかしいと思ったんだよねー」

    「大星さんもおかしいね」

    「まあ、それほどでもあるけど!」

    「……今のは皮肉なんじゃ」

    揺杏「でも……たしかに面白おかしい奴だね、こいつは」

    「そーいうユアンこそ面白いね! いつまでアラタに引っ付いてんの? 甘えんぼさん?」

    揺杏「ん、おう……さっき心にひどい傷を負って……」

    「え、大丈夫!? 失恋とか!?」

    揺杏「……うん、まあ、そのうち復活するからそっとしといて」

    「わかった! お大事にね!」

    「……この子、天然物?」

    「ぽいね」

    162 = 1 :


    「ところで三人は何してたの? ユアンの残念会?」

    あ、なんか勘違いしたまま話が進んでる

    揺杏「んにゃ、特になにも……雑誌見ながらだべってただけー」

    「ふーん……あ、この帽子かわいいじゃん! こういうのほしいんだよねー」

    「帽子?」

    「そー! ちょっと前に前髪失敗しちゃってさー……隠すのに帽子を使うって案が出てー」

    「失敗って……自分でやったの? ちゃんと美容院行きなさいよ……」

    「ちょっと整えるだけのつもりだったの! とにかくそれから帽子もいいかなってなってー、ちょっと集めようかなーって」

    「へー……っていうこっちの方がよくない? それより似合うって」

    「そう?」

    「私はそれもいいと思……」

    揺杏「つっても結局全体のコーデ次第っしょ……つーか大星髪綺麗だねー」

    「えへ、すごいっしょ!」

    揺杏「いじっていい?」

    「丁重に扱いたまえ!」

    揺杏「へいへい、かしこまりました~」

    「……岩館さん復活早いですね」

    揺杏「……まあ、くよくよしてても仕方ないしなー」

    「そうそう! 早く新しい恋を見つけよう!」

    揺杏「ん? ああ、そうだねー」

    あ、否定するのめんどくさくなってるな

    ……まあ特に困らないしいいか

    163 = 1 :


    「あ、私おかし買ってきたからあげるね!」

    揺杏「お、気が利くねぇ」

    「好きなの食べて!」

    「うわ……ちょっと買いすぎじゃない?」

    コンビニのビニール一杯におかしが……しかも二袋も

    「そう? うちは毎日これくらい食べてるよ?」

    「……ああ、照さんすごいおかし食べるもんね」

    「チャンピオンが?」

    「テルーと知り合いなの?」

    「前にちょっと……」

    「え、チャンピオンと顔見知りだったんだ!? 灼さんそういう面白そうなことは教えてくれてもいいじゃん」

    「……照さんってすごいおかし食べるんだよ」

    「うん、ごめん……それ聞いてもあまり話広がらなかったわ」

    「でしょ?」

    揺杏「へぇ……チャンピオンって食いしん坊キャラなんだ?」

    「うちはとにもかくにもおかしがないと……」

    「意外と白糸台って緩いのねー」

    164 = 1 :


    揺杏「はい、三つ編み完成ー」

    「どう? かわいい?」

    「かわいらし……」

    「案外オーソドックスにきましたね」

    揺杏「今日は小道具もあるから……ほい、大星これ」

    「眼鏡?」

    揺杏「灼にかけさせようと思って持ってきたんだけどさー……はい、大星! 今から委員長キャラね! 知的な台詞!」

    「え? えっと……X=2!」

    「……それ知的?」

    「ぽ、ポーツマス条約!」

    「……頭悪そう」

    揺杏「ごめん」

    「心から申し訳なさそうな顔しないでよ!」

    「大星さんってバカなの?」

    うぉ、相変わらずズバッといくな

    というか失礼なんじゃないの? いや、失礼なのは大星さんもだけど

    「バカじゃないよ! 高校100年生級の頭脳だよ!」

    あ、バカだこの子

    揺杏「大星ってバカだろ?」

    言っちゃった

    「バカじゃないもん! 中間試験もギリギリ赤点は取らなかったし!」

    165 = 1 :


    「ギリギリって……やっぱりバカじゃん」

    「赤点取ってないから! むしろギリギリ取らない程度に勉強することで勉強する時間を最低限にしてるから超頭いいよ!」

    「……ものは言い様」

    揺杏「んー……一理ある気もしちゃうけど」

    「まあ、勉強嫌いな人の言い分ねー」

    「むー……そういうみんなはどうなの!」

    「憧は偏差値70前後あるよ」

    揺杏「えっ……マジで? やっべぇなにそれ」

    「ん……もともと晩成いくつもりで勉強してたし……」

    揺杏「あぁ……そういやあそこ進学校でも有名だったね」

    「灼さんも普通に優等生だよね」

    揺杏「そういやこの前夏休みの宿題してたな……真面目だよねー」

    「……まとめてやるよりは毎日やる方が楽だし」

    「私はいつも夏休み終わってから誰かに手伝ってもらったり写させてもらうけどなー」

    「いやいや……自分でやらなきゃ意味ないでしょ」

    「ほら、自分の労力を最低限にする頭脳プレーだから!」

    揺杏「ほんと、ものは言い様だなー」

    「そういうユアンは!? 勉強できなそうだけど!」

    揺杏「し、失礼な……まあできるってほどじゃないけどさー」

    「要領は良さそうだよね」

    揺杏「そそ……授業はほどほどに聞いて、先生にごますって、試験前に一夜漬けして7割前後点取ってー」

    「5段評価で3と4いっぱい、みたいな?」

    揺杏「Exactly! ま、そんくらいの立ち回りが無難っしょ」

    166 = 1 :


    「い、いぐ……?」

    「その通り、ってこと」

    「……大丈夫なの? ある程度勉強しとかないと大変よ?」

    「ぶー……じゃあアコが教えてよ! 頭いいんでしょー?」

    「別にいいけど……私は厳しいわよ?」

    「じゃあいいやー」

    「ちょっと!?」

    揺杏「私も勉強あんま好きじゃないから気持ちはわかるけどねー」

    「勉強しないよりはした方がいいと思うよ?」

    揺杏「うん、だから最低限はやってるけどね……まあ高校出たら服飾系行こうと思ってんだけど……」

    「あー……まあ、好きなことなら勉強するのもあんまり苦になりませんしね」

    「え? 服飾って、ユアン服とか作るの?」

    揺杏「そ、今は趣味だけど……どうせなら趣味で食っていきたいし……うちの副将の改造制服とかー」

    「あ、岩館さんに作ってもらった服ありますよ? ほら、こっちのワンピースとか……」

    「え、イケてんじゃん! ユアンにも特技とかあったんだ!」

    揺杏「……言い方とかさ、もう少しさ」

    「えっと……? あ、麻雀下手くそだけどこの腕があれば人生なんとかなるよ!」

    揺杏「……あらたー」

    「よしよし」

    「……あのさ、その調子だと今後大変よ?」

    「?」

    167 = 1 :


    穏乃「ただいまー!」

    「こんにちは」

    初美「お邪魔しますよー」

    「いらっしゃ」

    「シズノ! お帰りー!」

    「お客さんだよー」

    穏乃「……大星さん? 髪と眼鏡で一瞬わかりませんでした!」

    「えへ、ユアンにやってもらったの! かわいい?」

    穏乃「かわいいです! ……あの、練習大丈夫なんですか? また怒られちゃいますよ?」

    「ほ……本当にヤバくなる前に亦野先輩からメール来るし……」

    「練習サボり?」

    「あらら」

    「いーじゃん! たまには息抜きも必要なの!」

    穏乃「……もしかしてそうやって毎日息抜きしてるんじゃ」

    「……な、なんのことかな?」

    初美「おやおや、サボリはいけませんよー?」

    「大星さん、せっかく個人戦出れるんだから全力を尽くさないともったいないよ?」

    「……永水の小四喜と、そっちの変なかっこの人は?」

    初美「私は小四喜じゃなくて薄墨初美ですよー?」

    「あ、ボクは龍門渕の国広一です……って、変な格好ってなにさ」

    穏乃「こういう服が流行ってるんですよ?」

    「えっ」

    168 = 1 :


    ……まあ、流行ってるよね。しずと、国広さんと薄墨さんの三人の間で

    ……頭痛い

    「い、いやいや……そんなまさか」

    こっち見んな

    うん……コメントしづらいのよね、その人たち本気だし……

    揺杏「流行ってるよ」

    「えっ」

    「えっ」

    揺杏「……超局地的に」

    「……揺杏、くすぐったい」

    揺杏「ん、ごめん……」

    これは……岩館さんなりの仕返しなんだろうか

    っていうかいつまで灼さんにくっついてんだろう……まあ、ダメージでかいのはわかるけど

    「変な格好は心外だなぁ……」

    初美「一ちゃんのセンスの良さは抜群ですよー?」

    穏乃「たしかに最先端なファッションですけどね! 知らないんですか?」

    「……し、知ってるに決まってんじゃん! 高校100年生の私が流行に乗り遅れてるわけないし? ちょ、ちょっとしたジョークってやつ?」

    「えっ」

    揺杏「!?」

    「……あーあ」

    169 = 1 :


    穏乃「ほんとですか!?」

    初美「流石は白糸台の新エースですねー」

    「ま、まぁね?」

    「こういう服なかなか売ってなくて困るよねー……東京来てから岩館さんが超安価で何着も作ってくれてるからすっごく助かっててさ……」

    「え、ユアンこういう服も作るの……?」

    揺杏「……普段はさっき見せたみたいな正統派? 作るけど……ほら! 将来のため? これも勉強かなって! ほら、ここに一たちに作ってきたのあるから着てみなよ! つーか着ろよ!」

    「えっ」

    揺杏「大丈夫大丈夫! 大星かわいいから似合うって!」



    「うわぁ……いい笑顔……」

    「……揺杏が元気になってなにより」

    「あはは……」



    「で、でも……」

    初美「大丈夫ですよー! 自信を持ってください!」

    穏乃「そうですよ! 大星さんなら全然似合いますって!」

    「恥ずかしがらなくても、ボクは大星さんならなに着ても似合うって思うな」

    「……まぁね!私そういうとこあるから!」



    「の、乗せられてる……」

    揺杏「……楽しくなってきた!」

    「……憧的にはアリなの?」

    「あ、いや……なんか唖然としてたら出ていくタイミング逃しちゃって……」

    揺杏「面白いからいいっしょ!」

    170 = 1 :


    ――――――

    「どう?」

    穏乃「素敵です!」

    初美「かわいいですよー」

    「似合ってるよ!」

    揺杏「あっはは! さいこー! マジやべぇ!」

    「んふ、やっぱり?」

    「……あぁ……なんか、もう……」

    「……大星さんはそのうち帰ってくるんじゃない? 」

    「……だよね?」

    揺杏「よかったらそれやるからさ、そのまま着てってよ!」

    「ほんとに? ありがとー!」

    「……帰ってくるよね?」

    「……たぶんね」

    「着心地はどう?」

    「すーすーする!」

    「……だろうね」

    「……うん!なんか、これはこれでイケてる気がしてきた!」

    「ふきゅ!?」

    揺杏「大星がかわいいからね! 当然だね!」

    「だよねー!」

    「ちょっと! 煽らないでくださいよ!」

    揺杏「いやいや、ねぇ?」

    「いや、私に振られても……」

    171 = 1 :


    「あ、ハジメの手枷ってさー」

    「あ、いいでしょこれ」

    初美「素敵なアクセサリーですよねー」

    「……そうかも!」

    「……思ってた以上にアホの子だった」

    揺杏「なんかさ、みんなで話し合わせてれば「バカには見えない服」とか着ちゃいそうだよなー」

    「それはさすがに……」

    「それでさ、私は……あ」

    穏乃「どうしました?」

    「ちょっと待って……亦野先輩だ! 帰らなきゃ! 菫先輩怒ってるって!」

    「まあ、サボリはダメだよ」

    穏乃「また来てくださいね!」

    「うん!それじゃあまた来るから! あ、ユアン眼鏡返すね?」

    揺杏「あ、それも持ってっていいよー 結構似合ってるし」

    「やったー! テルーたちに見せてくるね!」

    揺杏「おう!あ、写真撮らせてー」

    「かわいく撮ってね!」

    揺杏「まかせろ!」



    「……なんかさ、このまま地味に勢力広げてくんじゃないかと思うと怖いんだけど」

    「さすがに無いと思うよ……うん」


    カン!


    172 = 1 :


    尭深「どうぞ、お茶です」

    「ありがとう……淡は?」

    誠子「そろそろ帰ってくると思うんですけど……ありがと尭深」

    「おかしは?」

    尭深「羊羮を……」

    「……うん、おいしい」

    「ただいまー!」

    「淡、遅いぞ……ぶっ!? なんて格好してるんだ!?」

    「あ、これ? あのねーユアンがやってくれたの! 三つ編みと眼鏡! かわいいでしょ?」

    「かわいい」

    尭深「……か、髪型いじったのはいいかもね」

    誠子「め、眼鏡も意外と似合う……な?」

    「ユアン? ……ってそこじゃない! 服の方だ!」

    「え、こういうのが流行ってるんだよ? 知らないの?」

    「えっ」

    尭深「えっ」

    「私の流行りは和菓子」

    誠子「今はおかしの話ではなくて……」

    「え? もしかして菫先輩知らないの? おっくれてるー!」

    「……し、知らないわけないだろ」

    尭深「えっ」

    誠子「ちょ」

    「あ、お饅頭とかない?」

    誠子「え? あ、たしかこっちに……」

    「お茶おかわり」

    尭深「……どうぞ」

    「ありがとう」

    173 = 1 :


    「あ、アレだろ? 地方の方で流行ってる……」

    「そーなの! 長野とか鹿児島とか……」

    「そうなのか!?」

    「え? 知ってるんじゃないの?」

    「……し、知ってるぞ? うん……知ってる知ってる」

    尭深「弘世先輩……」

    「菫の悪いところだね」

    誠子「あーもう……流行ってるわけないだろ? お前今の自分の姿を見てどう思うんだよ?」

    「いつも通りかわいいなーって」

    誠子「…………」

    尭深「…………」

    「…………」

    「おせんべい取って」

    誠子「あ、どうぞ」

    「……あれ!? もしかしてやっぱりこの服変!?」



    もいっこカン!


    174 = 1 :

    次こそはおそらく松実姉妹出てくるはず…

    175 :

    おつ
    あわあわバカかわいい

    176 :

    乙です

    やっぱり淡はバカワイイな!

    177 :

    乙。

    菫wwwwwwwwww

    淡はもういいわ。

    178 = 177 :

    あっ、もういいってのは、淡は何しても予想どおりってことで、
    飽きたとか邪魔って意味じゃないから。

    180 :

    あわいいぞ淡

    181 :

    裸の王様wこれは参考画像がほしいところ

    182 :

    お疲れさまさまです

    美子かわいいよね

    183 :

    >>182困り顔かわいいです。二回戦と準決で打ち筋を変えて早和了に徹して堅実に稼いだ、ぐらいしか描写ないですけど大切な大会で、しかもあの点差で普段と違うスタイルに変えて細かく刻むっていうのはSS対策もあるんでしょうけどやっぱり後ろを信頼していないとできないと思うんですよね。新道寺は哩姫子以外も絆は強いんじゃないかと思います…全部妄想だけど!

    月曜辺りには投下したいんですけど予定は未定です…水木辺りまでかかるかも
    咲さん誕生日だしなんかやりたいけど時間が…咲キャラ多すぎて気づくと誰かしらの誕生日通り過ぎてます…間に合わなそうだなぁ


    慕ちゃんの口調移っちゃうリチャがかわいすぎるんですが!一瞬悠彗ちゃんが質リチャしたのかと思って焦ったけど慕リチャだった。そういえば普通の方でしたね…つか質屋の服装チャラいな
    日和は破れたスカートから覗く智美ちゃんの太ももがせくしーでした

    184 :

    待ってる…

    185 :

    ネタバレ気味でアレですが自分は
    悠彗...「質屋と耕介」の2人の意
    閑無...悠彗の発言を、「慕と耕介」の2人の意にとる
    杏果...悠彗(と閑無)の意図を察しつつあえて突っ込まずあの表情
    と解釈しています

    投下待ってます

    186 :

    うわああああああああなんかスマホで書き溜めてたデータ消えたああああ!一日遅れでもさきたんイェイ~したかったのに…メゲるわ…
    普段スマホのメールで書き溜めてそのままPCに送って投下してるんですけど事故防止のためにもなにか文章書く用のアプリとか使った方がいいんでしょうか…?
    とりあえず週末までに書き直して松実姉妹+咲さん投下しに来ます…内容的には>>14ですね。灼ちゃん出てきちゃいますけど

    >>185最初それで読んでたんですけど、それだと杏果ちゃんも…ってことに気づいてしまったので歳の差を考えろよ…orちゃんと話聞けよ…の表情だと思うことにしました。会話内容的には慕リチャですし…まあ、どっちにも取れる描写がされてるんですけどね
    前回のお父さんの普通の方ね、発言から父親がオタク、あるいは母親が腐属性だと思うので悠彗ちゃんは一年間で染まった可能性がありますけど…まあ、叔父か…は確実に叔父×姪もありだな、って顔でしたね
    関係ないけどシノハユ連載開始辺りから広告バナーで見るようになった「大好きなおじさんと…」ってやつが慕リチャステマにしか見えない

    187 :

    待ってる…

    188 :

    メゲたらアカン…

    189 :

    うわぁ消えるのはショックだ
    アプリはEvernoteくらいしか知らない
    ss書く人ならそういうの詳しいのかも知らんけど
    悠彗ちゃんの発言は確かにどちらとも取れますね
    叔父か...もあるし

    190 :

    やっとこさ投下に来ました。書き直しって思ってた以上に精神削られる…
    ハロウィンも 優希「Trick or TACOS!」とか書きたかったなぁ…

    191 = 1 :



    みんなで仲良くできたらいいのにね


    192 = 1 :


    「今日もいい天気だね、お姉ちゃん」

    「うん、あったかいね~」

    今日は玄ちゃんと一緒に原村さん……和ちゃんのところへお邪魔することになっている

    憧ちゃんや穏乃ちゃんも、頻繁に清澄の宿舎に出向いているようで……長い時間離れていた分を取り戻すかのようにお話ししたり、麻雀を打ったりしているみたいだ

    玄ちゃんも楽しそうだし、私も新しいお友だちと交流する場を持てることがとても嬉しい

    「あ、お姉ちゃん……あそこ……」

    「え? あ、灼ちゃんと……宮永さん、かな?」

    少し先の木陰に灼ちゃんと宮永さんが互いの背に寄りかかりながら読書している姿が見える

    「灼ちゃーん」

    玄ちゃんが声をかけながらパタパタとふたりに駆け寄って行く……灼ちゃんもこちらに気づいたようで手元の本から顔を上げた

    「玄……と、宥さん」

    「ごめんね? 邪魔しちゃったかな?」

    「いえ、大丈夫です」

    「こんにちは、宮永さん! お外で読書ですか?」

    「こんにちは。 今日は天気もいいですから……」

    「お外でのんびりするのもいいよね~」

    「麻雀部って基本インドアですし……たまには」

    「……やってることはインドアのままだよ?」

    「……外で走り回るって柄でもないし」

    「私もあまり得意じゃないかなぁ……」

    193 = 1 :


    「そういえば、お二人は今日も……?」

    「うん、和ちゃんのところ」

    「いつもありがとうございます……個人戦、頑張りますから」

    「こっちも好きでやってることだし……私たちの練習にもなるから」

    「宮永さんは今日は練習とかいいの?」

    「あまり根を詰めすぎても良くないからって、部長が……だから、お昼頃まではここでゆっくりしてることが多いんです」

    「たしかに、ずっと頑張ってても疲れちゃうもんね」

    「それに、慣れない宿の部屋に居るよりも、こういうちょっとした木陰とかの方が落ち着くんです……長野でも外で本を読んだり、お昼寝することが多かったですし」

    「それはわかるかも……地元は山ばっかりだし、こっちでの生活はビルに囲まれててなんとなく落ち着かないよね」

    「多少自然がないと落ち着かない……」

    「それは凄くわかるなあ」

    まあ、私はおうちのおこたが一番落ち着くかなぁ

    「それに、ここに居ると灼ちゃんも来てくれますし……」

    「…………」

    あ、ちょっと照れてる?

    「仲良しなんだねぇ」

    「……心配だし。 いろいろ」

    「ふふっ……ありがと。 でも、そんなに心配してくれなくても大丈夫だよ? 」

    194 = 1 :


    灼ちゃんと宮永さんはこの短い間に随分と仲良くなっているようだ……二人とも落ち着いた雰囲気の子だし、相性がいいというのもあるんだろう

    ……心配というのは、たぶんチャンピオンの――お姉さんのことだろう

    清澄のみんなと交流をしているうちになんとなく話は聞こえてきた……どうも喧嘩中、らしい

    「仲がいいと言えば……」

    「?」

    「松実さん……宥さんと玄さん、すごく仲がいいですよね。 羨ましいです」

    「えへへ……そうかな?」

    「うちは……その、喧嘩してますから」

    「あぅ……」

    「……咲」

    「ほら……もう公然の秘密状態だし、あんまりうじうじしてても、ね?」

    「ん……そっか」

    ……私は玄ちゃんと喧嘩をした記憶がほとんどないから、こういうときに何を言えばいいのかわからない

    ただ、玄ちゃんと喧嘩をしていつものようにお話しできなくなったりしたら……宮永さんは、きっと辛くて悲しい思いをしているよね?

    「団体戦の時、ちょっと顔も会わせたんですけど……ほとんど話もできなくて……」

    「……個人戦で頑張れば、お姉ちゃんと直接打つチャンスもありますから……そこで、ちゃんと今の私のこと見てもらえたらいいんですけど……」

    「……不安?」

    「……うん。 ずっとちゃんとした会話もしてないし……」

    「……それなら、いっぱい練習しよう? 私たちもお手伝いするから! ね、お姉ちゃん!」

    「え、うん! それはもちろん!」

    「……ありがとうございます!」

    195 = 1 :


    「それじゃあさっそく……」

    「はい、宿の方に……」

    「私をお姉ちゃんだと思って!」

    「……そっち?」

    「え、違うの!?」

    「……練習って言うから麻雀かと」

    「そっちかぁ! いや、そっちももちろん手伝うよ!? ほら、お姉ちゃんとお話しする練習も必要かと思って!」

    「くろちゃー……」

    「お、お姉ちゃん……私なにか変なこと言ったかなぁ……?」

    うーん……まあ、イメージトレーニングは大事かもしれないけど……

    例えば、私が玄ちゃんと喧嘩したとして……仲直りするための練習として灼ちゃんや穏乃ちゃんに妹になってもらうとする

    ……やっぱり少し違う気がするなぁ

    玄ちゃんは玄ちゃんだし、灼ちゃんは灼ちゃんで穏乃ちゃんは穏乃ちゃんだ

    姉妹って代わりの利くものじゃないからなぁ……

    「……ちょっと、違うかも……?」

    「うぅ……ごめんね? 宮永さん……」

    「あはは……いえ、それじゃあせっかくですから……お願い、します?」

    「……いいの?」

    「たしかに、顔合わせてすぐにちゃんと話せるとも思えないんです……それに玄さん……お姉ちゃんに少し似てますし」

    「えぇ!?」

    196 = 1 :


    ……玄ちゃんとチャンピオンのイメージがまったく繋がらないんだけども……

    玄ちゃんも驚いてるし……灼ちゃんがなんとなく納得したような表情なのが気になるところだ

    灼ちゃんはしっかりしてるし、私よりももっと色々なことが見えているのかもしれない

    「その、私とチャンピオンが!? 全然だよ!」

    「そうですか?」

    「だってチャンピオンはこう……雑誌とかだとにこにこしててかわいらしい感じだけど試合中はキリッとかっこよくて……あとちょっと怖……あ、ちがくて、えーと、その……」

    「そういうところもありますけど……私が接していたお姉ちゃんはもっと玄さんみたいに……えーと、なんと言いますか……」

    「……間の抜けた」

    「そう! そんな感じで……」

    「ふたりとも!?」

    「咲は玄のこと間抜けだと思ってたんだ……」

    「え、あ!? 思ってないよ! 灼ちゃんが言ったんでしょ!?」

    「冗談だったのに……」

    「いや、同意したのは玄さんと言うよりお姉ちゃんが間の抜けた感じと言うか……ちょっと間違えただけで!」

    「お姉ちゃーん……」

    「だ、大丈夫だよ? 玄ちゃんはしっかりしてるもん、ね?」

    「そうですよ、和ちゃんもいっぱいお世話になったって言ってましたし!」

    「頼りにしてる……ちょっと抜けてるけど」

    「本当に? よしっ! 私頑張るからね!」

    197 = 1 :


    「じゃあ、気を取り直して……どうぞ!」

    「え? えーと……お、おはよう、お姉ちゃん……?」

    「おはよう、宮永さん!」

    「ストップ」

    「あれ?」

    「……妹を呼ぶのに名字にさん付けはおかしい」

    「あ、そうか……じゃあ、咲ちゃん?」

    「その方が自然かも~」

    「呼び捨てでも……」

    「……咲!」

    「……なぁに? お姉ちゃん」

    「んー……やっぱり咲ちゃんで行きます」

    「了解……じゃあ、玄はこっち立ってて。 咲がこっちから……」

    「はーい」

    「おまかせあれ!」

    ……あれ? 灼ちゃんノってきた?

    「はい、スタート」

    「……おはよう、お姉ちゃん」

    「おはよう、咲ちゃん! 今日もいい天気だね!」

    「そうで……そうだね。 こんな日は外にでも行きま……行かない?」

    「ストップ」

    「え?」

    「敬語混じりがぎこちな……もっと玄を本当の姉だと思って……距離感を詰めて行こう」

    「遠かった?」

    「本当の姉妹と言うより……親が再婚して急に出来た姉が思ったより積極的で戸惑ってる感じだった」

    「なにその絶妙に微妙な表現……」

    うーん……灼ちゃん、最近変わったなぁ

    東京でいろんな人と知り合って影響を受けてるんだろうか? ……北海道の岩館さんとか

    198 = 1 :


    「じゃあ、そのまま出かけた感じで……」

    「えっと、それじゃあ……行こっか? お姉ちゃん」

    「うん! 咲ちゃんとお出かけできてうれしいなっ!」

    「あっ……」

    「ストップストップ」

    「どうしたの?」

    「玄、なにしてるの?」

    「え? お出かけするから咲ちゃんと手をつなごうかと……」

    「……ちょっと積極的過ぎるかな」

    「え、でも私がお姉ちゃんとお出かけするときは……」

    「手、つなぐんですか?」

    「え……えっと、うん」

    ……変、なのかな?

    「……想定だと、喧嘩したあとだからもうちょっとよそよそしい感じというか……」

    「えぇ? ……うん、わかった……頑張るね!」

    「ふふ……でも、玄さんと宥さん、本当に羨ましいです……お姉ちゃんと手をつないで出かけたのなんていつだったかなぁ……」

    うちは特に仲が良い姉妹だという自覚はあるけど、よそは手をつないだりしないのかな?

    私たちはそもそも学校も一緒だから1日のほとんど玄ちゃんと一緒に過ごすし……うーん……

    199 = 1 :


    「お姉ちゃん、今日は良い天気だし一緒にお出かけしない?」

    「えー……おう、焼きそばパン買ってこい! ダッシュでな!」

    「いやいやいや」

    「それはかなり間違ってますよ……?」

    「うぅ……よそよそしくなんてできないよぉ……」

    「……宥さん、お姉さん役お願いします」

    「えっ!? 私……?」

    「玄はちょっと向いてなさそうなので……演技できないタイプだし……」

    「あぁ……それはたしかに、玄ちゃん嘘つけないしねぇ」

    「面目ないです……」

    「そんな……お姉ちゃんと仲直りしたあとのイメージ掴むのに役立ちましたから!」

    「そう? 役に立てたなら良かった!」

    ……私の中のチャンピオンのイメージと玄ちゃんがやっぱり結び付かないんだよなぁ……宮永さんの優しさなのか、チャンピオンが本当はそういう人なのか……

    「それじゃあ宥さん、ギリギリの距離感を保って……ちょっと気まずい感じで……」

    「うぅん……わかりました……」

    200 = 1 :


    「お姉ちゃん、今日は良い天気だし一緒にお出かけしない?」

    「え……」

    「……嫌、だった?」

    「嫌、じゃ……ない、けど……」

    「あ、その……」

    「…………」

    「…………えっと」

    「あ…………」

    「な、なに!?」

    「あ……別に……」

    「……そっか」

    「うん……」

    「…………」

    「…………」


    「待って待って」

    「え?」

    「宥さんちょっと気まずい距離感がリアルすぎて……」

    「あ、あう……」

    あ、宮永さん涙目になってる……

    「お姉ちゃんあったかくないよぉ……」

    「え、演技だよ! 演技!」

    というか、単に口べたでうまく言葉が出てこなかっただけなんだけど……


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