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    元スレ灼「個人戦は見学して行くから……」

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    51 = 1 :


    はやり「こんにちはっ! 和ちゃん☆」

    「はわわわわわわ……は、はやりんが私を△※☆○×」

    「……和、ちょっとマジで落ち着きなさいって」

    晴絵「あっはは……深呼吸して、深呼吸」

    「は、はい……すー……はー……し、失礼しました」

    はやり「気にしないでっ☆ はやり、和ちゃんのインターハイの試合も見てたよ~」

    「ほ、本当ですかっ!?」

    はやり「清澄ははやりも注目してたからねっ☆ 去年大活躍の龍門渕を破っての出場だったし……和ちゃんの綺麗なデジタル打ちはスタイルがはやりにも似てたから大注目だったよっ☆」

    「あ、わわ、私、昔からファンで、牌のおねえさんの番組で麻雀も覚えて、その、あの」

    はやり「はやりの番組見ててくれたの? うれしいなっ☆ ありがとう、和ちゃん!」

    「い、いえっ! その、私はそれで、はやりんと、瑞原プロ、両方のファンで……」

    はやり「本当に? それじゃあ、よかったら今度のライブに遊びに来てよっ☆」

    「はぇ!?」

    はやり「インターハイ終わったあとになっちゃうけど、横浜でおっきなライブするんだ☆」

    「え、で、でででも、いいんですか!? そ、そんな……」

    はやり「お近づきの印だよっ☆ チケットははるえちゃん経由で渡せばいいかな?」

    「は、はいっ!!」

    晴絵「……瑞原さん、なかなか……やりますね」

    はやり「はやや? なんのことかな? えっと、和ちゃん! たぶん二枚ぐらいならなんとか準備できると思うから、お友だちと一緒に来てね☆」

    「あああ、ありがとうございますっ!!」

    はやり「なんだったら、試合の方でも大歓迎だよっ☆ 和ちゃんだったらチームに入ってもらいたいくらいだからねっ☆」

    「わ、私が、ハートビーツにですか!?」

    はやり「もちろん、将来的な話になるし高校の間の戦績も影響すると思うけど……和ちゃんははやりイチオシだからね☆」

    52 = 1 :


    「……和、大丈夫?」

    「わ、私……もう死んでもいいです……」

    「いやいや……死んだらだめっしょ」

    晴絵「高1のうちから勧誘なんて、気が早いんじゃないですか?」

    はやり「はやっ? はやりは思ったことを言っただけだよ? あ、もちろん、憧ちゃんだって大歓迎だぞっ☆ プロ志望だったらはやりが推薦してもいいからねっ」

    「ほ、ほんとですか!?」

    ……正直、社交辞令だろうとは思うけど……トッププロにこういうこと言われちゃうと、さすがにうれしいな……

    晴絵「瑞原さん……勘弁してくださいよ……」

    はやり「えへへ……はるえちゃんも大宮に来てくれるとうれしいんだけどなぁ」

    ……よく考えたらハルエって、実は猛烈な勧誘受けてる?

    熊倉さんや愛宕元プロ、瑞原プロにまで……

    「……ねね、和」

    「はやっ!?」

    「……うつってるわよ? あのさ、実際のとこプロとか考えてる?」

    「だってはやりんに、瑞原プロに勧誘されましたよ!?」

    「落ち着いて! 結構マジな話だから! ……実際さ、和はインターミドル王者で今年もインハイ団体戦優勝して、これから個人戦もあるわけじゃん? エリート中のエリートじゃん」

    「……そうですね、選択肢の1つではあります」

    「選択肢の1つ、かぁ」

    53 = 1 :


    「まだ高校1年生ですしね……他にもなりたいものはありますし……なんにせよ、麻雀は好きですから続けていきたいとは思っていますが」

    「そっか……」

    「そういう憧はどうなんですか? 高校1年目からインターハイに出場して、団体戦上位入賞してるじゃないですか。 瑞原プロにも評価されてるようですし全然チャンスはあるのでは?」

    はやり「準決勝の解説で咏ちゃんも憧ちゃんが阿知賀で一番上手いって言ってたし、関係者でも評価してる人は多いと思うよ?」

    晴絵「憧は他のみんなより癖がないし、望に似て鳴きからの加速とか変化とか上手だからねー」

    「……そんなに言われるとちょっと照れるんですけど……まあ、どうだろう……麻雀好きだし、プロになりたいって思ったこともあるけど……やっぱりまだわかんないかなぁ……将来とか、実感がわかないし……」

    晴絵「……ま、高1じゃそんなもんだよなぁ」

    「インハイ優勝目指して頑張って、麻雀へのモチベも高いし……プロになれるもんならなりたいけど……うーん」

    「高校もあと2年間ありますし、ゆっくり考えてもいいんじゃないですか?」

    晴絵「私もゆっくり考えていいと思うぞ? まあ、私みたいにぐだぐだ足踏みし続けるのはもったいないと思うけどね……無駄な時間だったとは思ってないけど、さ」

    はやり「うん……それでも夢とか、目標っていうのは持った方がいいと思うな……憧ちゃんがインターハイに向けていっぱい頑張ったみたいに、そういうのがあれば頑張れるでしょ? 小さなことからコツコツと、ね?」

    「私は、とりあえず個人戦ですね」

    晴絵「目標は優勝かな?」

    「ええ……もちろん、目標は高く持つべきです」

    はやり「その意気だよ! 和ちゃん☆」

    「……そういうとこ強いなぁ、和は」

    麻雀の方と違って、和は結構熱いやつだ

    ……私はこういう時にどうするのが一番利口か、とかそういうことばっかり考えちゃうし……

    しずみたいにもっとまっすぐに考えられれば簡単なんだろうけど

    私は……どうなりたいんだろう?

    54 = 1 :


    「その、参考までにお聞きしたいのですが……お二人が、私たちぐらいの時は……」

    晴絵「んー……私はそれこそプロ雀士が夢だったかな……あの後、いろいろあったけど結局こうして戻ってきちゃったし……やっぱり麻雀好きだよ、私は」

    はやり「ふふっ……その夢ももう少しで叶うしね! はるるん☆はやりんでコンビ組もっ?」

    晴絵「いや、もし大宮に行くことになったとしてもそれは勘弁してほしいんですけど……」

    「コンビを組むならはやりん☆はるるんの方がいいと思います!」

    「そこはどうでもいいっしょ……」

    「なに言ってるんですか! 名前は重要ですよ! 赤土先生は優れた雀士であり指導者ですが、アイドルとしては知名度も実力もはやりんの方が断然上です!」

    晴絵「……そりゃ私はアイドルじゃないし」

    「それなら当然はやりんの名前が先に来るべきで……」

    ……こういうとき、アイドルのファンってめんどくさいわね

    晴絵「そ、そんなことより! 瑞原さんはどうだったんですか? 将来の夢ってやつは」

    はやり「はやり? はやりはね……子供の頃からずっと尊敬してて、憧れてる人がいるんだ……だから、今もその人が目標」

    「……どんな人なんですか?」

    はやり「……すごい人でね? かっこよくて、かわいくて、キレイで……」

    「はやりんよりもですか!?」

    はやり「うん、はやりよりもぜーんぜん! ……自分が大変な時にも、みんなのことを楽しませるために……みんなに笑顔になってもらうために、いっぱい、いっぱい頑張って……」

    はやり「……はやりは、小学校2年生の頃、おばあちゃんが病気で大変だった時にその人に出会って……たくさん、本当にたくさん元気をもらったんだ」

    55 = 1 :


    「……そんな素敵な人がいるんですね」

    はやり「うん! 本当に素敵な人で……はやりも、ああいう人になりたいって思ったんだ」

    晴絵「……瑞原さんは、もう夢を叶えたんですね」

    はやり「……まだまだだよ、はやりの中のあの人はもっともっと輝いてるから」

    はやり「でも……そうだなぁ、ああいう人になるために、って小2の時に立てた目標が牌のおねえさんだったから……なりたいお仕事につく、って意味では夢は叶えたかも」

    「……牌のお姉さんで、満足してないんですか? プロ雀士としても、アイドルとしても大人気で……大成功してるじゃないですか」

    はやり「さっきも言ったでしょ? 牌のおねえさんは夢を叶えるための目標で……はやりの夢は、あの人みたいに……みんなの笑顔のために頑張れる人になることだから」

    はやり「まだまだ満足なんてできないよ……あの人みたいに、最後の最後まで……限界まで頑張って、より多くの、もっとたくさんの人に……元気に、笑顔になってもらいたいから!」



    晴絵「…………」

    「…………」

    「…………」

    はやり「あ、あれ? はやり、変なこと言った?」

    「……い、一生はやりんについていきます!!」

    はやり「はやっ!?」

    晴絵「……あんまり立派なことを言われると、教育者としての立場がなくなっちゃうんだけどなぁ」

    はやり「え、え? ……そんな、はるえちゃんを目標に頑張ってる子もいっぱいいるでしょ?」

    56 = 1 :


    「ね? ね? 憧! やっぱりはやりんすごいでしょう!? かっこいいでしょう!!」

    「う……ま、まぁ……そう、かも……」

    ……く、悔しい……はやりん、ちょっと、ファンになっちゃうかも……

    今更アイドルになりたいとは思わないけど、こういう……ちゃんとした自分の考えをもって頑張る人はすっごくかっこいいと思う

    「……ね、和」

    「なんですか?」

    「……さ、さっき言ってたはやりんのコンサートって」

    「……残念ですがダメですよ。 染谷先輩と今度は一緒に、ってこの間約束しましたから」

    「ぐぬぬ……けち」

    ……この間は興味なかったから、はやりんの話で盛り上がってたのスルーしてたけど……そんな約束をするほど盛り上がってたのか

    「……その、はやりんも目の前にいることだし頼んでみては」

    「そ、そんな厚かましいことできるわけないでしょ」

    はやり「はやっ? 憧ちゃんも興味持ってくれた? それなら頑張ってチケット用意するよ☆ はるえちゃんに渡しておくから!」

    「え、え!? そんな、いいんですか!?」

    はやり「まかせてっ☆」

    晴絵「すみません瑞原さん……今日は私が出しますから」

    はやり「はや? そんなの気にしなくていいのに……」

    「くっ……は、はやりん! た、たいへん厚かましいことだとは思いますが、よ、よろしかったらサインいただけないでしょうか!?」

    はやり「お安いご用だよっ☆ 和ちゃんへ……はいっ」

    「ありがとうございます! あ、あのこちらは染谷先輩に……」

    はやり「染谷まこちゃんだねっ☆ ……はい、どうぞ! 今日は会えなくて残念だったなぁ……」

    「なにぶん急な話で染谷先輩は外出してて……でも、ありがとうございますっ! ほんとうにうれしいです!!」

    晴絵「……憧ももらってきたら?」

    「……ま、まあせっかくだし、もらっといてもいいかもね」

    晴絵「もう、素直になりゃいいのに……」

    57 = 1 :


    ――――――

    晴絵「あ……瑞原さん、小鍛治さんから連絡来ましたよ」

    はやり「はやっ? もうそんな時間? ……ごめんね、憧ちゃん、和ちゃん、名残惜しいけどそろそろ行かなきゃ……」

    「そうですか……い、いえ! 今日はありがとうございました! ライブも必ず行きますから!」

    「あ、ありがとうございました……」

    はやり「今日は二人に会えてよかったな☆ また会おうねっ☆」

    晴絵「じゃあ、ちょっと出てくるから……よろしくね、憧」

    「また夜遊び? この間みたいなのは勘弁してよ?」

    晴絵「う……さすがにもうやんないって! 2度目はないってわかってるから!」

    はやり「なにかあったの?」

    晴絵「あーいや、まあ、ちょっと……憧! 余計なこと言うなって!」

    「はいはーい……」

    「…………」

    はやり「…………」

    晴絵「どうかしましたか?」

    はやり「はやりは、みんなに笑顔になってもらいたいから……このままじゃ、帰れないかな?」

    「え……」

    「あぅ……」

    はやり「そんなに残念そうな顔されちゃあね……えっと……それじゃあ」

    そうして、はやりんがポケットから取り出したのは……

    「……雀牌、ですか?」

    はやり「うん……はやりの、原点」

    「原点……?」

    はやり「見ててね……ほらっ」

    「……あっ!」

    「……わぁっ!」

    はやりんが手に持った「白」の牌に「中」の字が浮かび上がる





    はやり「また会えるから、 元気出せっ☆」




    カン!


    58 :

    かわいい

    59 :

    シノハユ大好きです。単行本派の人もはやり1まで入ってたしなんとなくわかりますよね…?
    次は大人回で…

    あ、ユキちゃん誕生日です! ゆきたんイェイ~
    一昨日祝い忘れましたがいくのんも誕生日でした。いくたんイェイ~
    ……いくのん天使派です。二日連続お弁当箱にカレー入ってるいくのんもかわいいよ!

    61 :

    乙ーはやりんキツ…くない!

    はやりんのサインとか豊音が泣いて欲しがりそう

    62 :

    すばらっ!

    63 :

    おつ、このはやりはキツくないです。

    しかし、……その前の服交換はハギヨシさんでも困るならどうすらいいんだ……とりあえず普通のファッションはすぐには無理だしワンクッションおいて布地を増やす方向で和を投入してみたり?
    フリフリな服なら憧も一応着れるだろうし。

    64 :

    無理やり着せたらモテモテ王国のファーザーみたいに綺麗なゲロ吐きそうだ

    65 :

    でも純君ってすげぇよ
    純君の服アコチャーとかが着てもコスプレしてるようにしか見えねーもん絶対

    66 :


    ここのはやりん見てると慕達原作では何してるか一層気になるな
    あとリクなんですけどオシャレ戦争に淡参戦できないかな

    67 :

    はやりんはきつくないよ!かわいいよ!

    >>61はやりんと出会った瞬間テンション上がって泣きそう
    >>63標準おもちが着れば割と普通のフリフリっぽいですよね。ここまで文字打ってから普通どころじゃなくフリフリなことに気づいた。毒されてますね…
    >>65やっぱりイケメンだから許されるんだ!イケメンってすごい!
    >>66本当に気になるけど、もう慕ちゃん死んでなければいいです…
    戦争に関しては参加キャラいくらでも募集してます。>>2にあるように常時受け付けていますので、見たいキャラとかいたら書き得だと思ってガンガン書いてってもらえればこちらもうれしいです

    投下は早ければ明日、遅くても連休のうちには来れるようにと思ってます


    68 :

    了解

    69 :

    把握
    ユキは、はやりんのことどう思っているんだろう

    70 :

    由暉子は【迫り来る怒濤の火力】とかのが好きそう

    71 :

    お洒落戦争だと灼に共感しそうなイメージの咲さん、某SSを読んだからだろうか?

    72 :

    難しそうな組み合わせだけどと池田と灼の絡みが見たいですww

    73 :

    >>69アイドルのはやりんにはあまり興味なさそうな印象…爽がの打倒はやりん!を真に受けてる気はします。Whirlwindとかは好きそう
    >>70†Grand Master†一択な気もしますね。称号がいかにも最強っぽくて
    >>71気になります。ここの咲だと灼に消極的賛成ですかね…あまり服とか興味なさそう。服買うお金あったら本とかに使いたい人なイメージ
    >>72華菜ちゃんかわいいよね!

    投下します

    74 = 1 :



    いい友人を持って、幸せだ


    ……ただ、親しき仲にも礼儀あり……言っていいことと悪いことがあるよね


    75 = 1 :


    はやり「憧ちゃんも和ちゃんも、いい子だね!」

    晴絵「自慢の教え子たちですよ……それにしてもすみません、瑞原さんのライブのチケットってすごい値段するらしいじゃないですか……」

    はやり「はるえちゃんは気にしなくていいんだよ? はやりが新しいお友だちにプレゼントしたかっただけだから☆」

    晴絵「……本当に、ありがとうございます……和も憧も、すごく喜んでましたから」

    はやり「えへへ……憧ちゃんは最初……なんていうか、すごく警戒? してたみたいだから……ちゃんとお話しして、仲良くなれてよかったな」

    晴絵「憧は……流行りには敏感だけど、アイドルとかあまり興味ないから瑞原さんに会わせても問題は起きないと思ったんですけど……あの様子じゃ、今後ドハマりしますね」

    はやり「そうかな?」

    晴絵「まず間違いなく……瑞原さん、かっこよかったですもん」

    はやり「……えへへ、そっか! 和ちゃんや憧ちゃんが頑張ってるみたいに、はやりもこの調子で頑張るよ!」

    晴絵「……私も、頑張らなきゃ……教え子たち、吉野のみんな……いろんな人たちが、応援してくれてる」

    はやり「ふふっ……そうだね! ハートビーツではやりと一緒に打とっ☆」

    晴絵「あぁ、いや、そこら辺は……その……あ! あそこ」

    はやり「はやっ? あ、すこやちゃんとりさちゃんだー!」

    理沙「こんばんは!」

    健夜「ごめんね? 結構待たせちゃったよね……」

    はやり「お仕事お疲れさまっ☆ はるえちゃんと、その生徒さんたちとおしゃべりしてたから全然気にしてないよ~」

    晴絵「今日は野依さんゲストで行ったんでしたっけ? 大丈夫でした?」

    理沙「……まあまあ!」

    健夜「こーこちゃんが絡むからかなり大変だったけどね……」

    恒子「でもほら、私が盛り上げないとなんかむっつりしたまま終わっちゃいそうだったし?」

    健夜「それはまあ……ってどうしてこーこちゃんがいるの!?」

    恒子「付いてきちゃった!」

    76 = 1 :


    はやり「あ、福与アナはじめまして! 瑞原はやりですっ☆ はややっ☆」

    恒子「はじめまして! スーパーアナウンサー福与恒子ですっ☆」

    健夜「自己紹介ぐらいちゃんとしてよ!?」

    晴絵「こーこちゃん……相変わらずで」

    恒子「いぇーい! ハルちゃん久しぶり! 元気?」

    晴絵「元気ですよー」

    理沙「……っ!!」

    恒子「野依プロもお疲れ様でした!」

    健夜「あーもう! こーこちゃんあんまりぐいぐい行かないで! 理沙ちゃん怯えてるよ!?」

    理沙「こ、怖くないっ!」

    恒子「マジで!? よっしゃー! じゃあ飲みに行こうぜ!」

    理沙「!?」

    健夜「ちょ、こーこちゃん!」

    晴絵「まあ、いいじゃないですか……もともとそのつもりだったんですし」

    はやり「みんなで行った方が楽しいぞっ☆」

    理沙「行く!」

    健夜「……じゃあ、こーこちゃんはあんまり羽目を外さないでよ」

    恒子「まかせてよ! さぁさぁこっちだ!」

    健夜「なんで当然のように仕切ってるの!?」

    77 = 1 :


    ―――――――

    理沙「飲む!」

    晴絵「野依さんそんなにお酒好きでした?」

    理沙「みんなと!」

    晴絵「……そうですね、この間は結局打つ方メインでしたし……たまにはいいかもしれませんね」

    はやり「はやり、こういう所はじめて!」

    恒子「ですよね! 物珍しいんじゃないかと思って!」

    健夜「ここ、普通の飲み屋だよ!?」

    恒子「みんな顔売れてるからなかなか来れないんじゃないかと思って……」

    健夜「ただでさえ来れないのになんで集まってる時に来ちゃうのさ!?」

    「小鍛治プロ様ー」

    恒子「はーい!」

    健夜「だからなんでプロって書くの!?」

    恒子「大丈夫大丈夫! 騒がしいから誰も気づかないって!」

    健夜「店員さんたちすごいヒソヒソ話してるよ!?」

    恒子「え、マジで? なんでだろ……」

    健夜「小鍛治プロで受け付けするからだよ!!」

    78 = 1 :




    恒子「よーし、みんなに行き渡りましたね? じゃあ、乾杯の音頭を……お願いします! 野依プロ!」

    理沙「……っ!? ……!!」

    はやり「大丈夫だよっ☆ 落ち着いて、りさちゃん!」

    理沙「か、乾杯!」

    「「「「乾杯!」」」」


    恒子「はやりんもビールとか飲むんですね!」

    はやり「最初の1杯くらいはね……みんなに言っちゃ嫌だぞっ☆」

    健夜「っていうかプライベートな集まりなんだからあんまりネタにしたりしないでよ? 録音とかカメラ回してたりとかしないよね?」

    恒子「あ、うん、大丈夫大丈夫……すこやんならともかく、瑞原プロや野依プロもいるんだしそんなことしないよ?」

    健夜「それなら私にもしないでよ!」

    晴絵「今日は戒能プロは……」

    理沙「お仕事!」

    晴絵「残念ですね……昨年の新人王やら実力も認められてますし、人気もあるから忙しいんですかねー」

    恒子「ハルちゃん、そんなこと言ったらダメだよ! ここにいるのが人気なくて暇な人たちみたいじゃん!」

    健夜「はやりちゃんも理沙ちゃんも大人気だよ!? ……まあ、私はわりと暇だけど……っていうか、理沙ちゃんは今日私たちのとこ来てくれたから今空いてるのもわかるけど、はやりちゃんは平気なの?」

    はやり「はやりはお昼過ぎまで雑誌の取材とかあったけど……そのあとははるえちゃんのところ行くって言ってお休みもらっちゃった☆」

    恒子「へぇ……そんな、遊びに行ってきますーみたいなので休みもらえるんですか?」

    はやり「うーん……つまり、それだけハートビーツがはるえちゃんを欲しがってるってことかな☆」

    79 = 1 :


    晴絵「う……」

    理沙「ズルい! うちも!」

    恒子「お? もしかしてハルちゃん大人気?」

    健夜「赤土さん……もともと学生の時から評価されてたし、日本リーグでも活躍してたから……今回の阿知賀決勝進出もあってかなり評価されてるみたいだけど……」

    恒子「ありゃ? すこやんはつくばに勧誘しないの?」

    健夜「結局は赤土さんが決めることだし……事情もあるだろうから」

    はやり「だーめっ☆ はるえちゃんはハートビーツではやりとコンビ組むのー」

    晴絵「あ、いや、アイドル活動はさすがに……」

    理沙「ふ、福岡!」

    晴絵「いやいや、そりゃエバーグリーンズ居ましたけど……その縁で押しきるのはさすがにきついんじゃ……」

    理沙「明太子!」

    晴絵「いや、契約金に明太子上乗せって……」

    はやり「それじゃあはやりは……えっと、はやりのグッズでよければ……」

    晴絵「ファンクラブに入会するわけじゃないんですよ!?」

    健夜「……そういえば、この前会場で少し話したんだけど……愛宕元プロも赤土さん狙ってるみたいだよ?」

    晴絵「あ、この前練習試合組んだときに声かけられましたね」

    はやり「えぇー……雅枝さんってことは関西の方もはるえちゃん狙ってるの? たしかに関西圏だけど……」

    理沙「……!!」

    80 = 1 :


    恒子「へぇ……ハルちゃんって結構マジですごいんだ」

    晴絵「い、いやそんな……」

    健夜「謙遜しなくても、現状が証明してるよ?」

    理沙「すごい!」

    はやり「そうそう! ……それに、はやりは単純にはるえちゃんと一緒に打ちたいって思ってるしね☆」

    晴絵「……ありがとうございます」

    恒子「……でさ、実際ハルちゃんはどこのチーム行きたいの?」

    晴絵「えっ」

    健夜「ちょ……!?」

    理沙「!?」

    はやり「!?」

    晴絵「あ、あー……それは、えー……」

    ……こーこちゃん、そういうのはマジで勘弁してくれないだろうか

    はやり「…………」

    理沙「…………」

    ……二人ともすごい期待の目でこっち見てるんだけど!

    こ、小鍛治さんは……

    健夜「あー……えー……」

    ……目に見えておろおろしてる! あ、見て見ぬふりしてお酒飲み始めた! 助けてよ!

    81 = 1 :


    ……二人とも、たいへんな時期に声をかけてくれたし、恩義も友情もある

    だけど……こればかりは、私自身の道にも関わることだししっかり考えないといけない

    晴絵「……正直なところ、打てればどこでもうれしいってのはあるんですけど……」

    はやり「…………」

    理沙「…………」

    あ、二人ともめっちゃ目をキラキラさせてる……きまずっ! 言いづらっ!

    晴絵「……あー、ビール! もういっちょ!」

    恒子「お、いくかー! 私も飲むー!」

    健夜「あ、じゃあ私も……」

    はやり「えっと、はやりは……理沙ちゃんはどうする?」

    理沙「飲む!」

    健夜「おつまみとか……」

    理沙「からあげ!」

    はやり「はやりはサラダが食べたいな☆」

    健夜「適当に選ぶよ?」

    はやり「すこやちゃんにおまかせっ☆」

    恒子「野依プロってからあげにレモンかける派ですか? かけない派ですか?」

    理沙「かける!」

    恒子「えっ? かけるんですか?」

    理沙「……か、かけない!」

    恒子「ええっ!? か、かけないんですか!?」

    理沙「……か、かけ……かけ……っ!!」

    健夜「こーこちゃん! 理沙ちゃんいじめないでよ!!」

    82 = 1 :


    はやり「……それで? はるえちゃんはどうするつもりなの? その……」

    理沙「心配!」

    健夜「……赤土さんは実力あるし、放っておいても平気だとは思うけど……やっぱり環境が変わるといろいろと変わるから……」

    はやり「側にいられればなにかとフォローできると思うし……」

    恒子「なんだかんだ言ってみんなハルちゃんの心配してるんですねぇ」

    ……もともと戦う相手として出会ったみんなが、こうして私の心配をして、手を貸そうとしてくれている

    あの準決勝でなにもかも失った、一時期はそんな風にも感じていたけど……こうして、いい友人がたくさんできたんだな……

    晴絵「……ありがとうございます、ほんとに」

    理沙「気にしない!」

    はやり「そうそう! 友達なんだから、ね?」

    健夜「なにか……伝手があるなら教えてくれるだけでも、少し安心できるからさ」

    晴絵「そうですね……はい、その……また、熊倉さんが声をかけてくれてるんです。 大会中に一回断っちゃったんですけど……それでも、一緒にどうかって」

    はやり「あぁ……」

    恒子「……誰?」

    理沙「熊倉トシ!」

    健夜「んー……かなりすごい人だよ。 細かいこと言ってもわかんないだろうけど……まあ、麻雀強くて、スカウトとか監督とかもそこかしこでやって……今年はインハイでも岩手代表の宮守女子で監督やってたよ」

    恒子「……すこやんのすごい版?」

    健夜「……いろいろ間違ってるけど、そんな感じでいいんじゃないかな?」

    恒子「地上最強のすこやんのすごい版とか宇宙最強!? やべぇビッグバンで宇宙が滅ぶ!!」

    健夜「なにわけわかんないこと言ってるの!?」

    83 = 1 :


    はやり「でも、そっか……熊倉さんなら安心だね……エバーグリーンズの時も熊倉さんの紹介だったよね?」

    晴絵「はい……今までかなりお世話になっちゃってますし……まあ無下にはできませんし、まかせても確実だなって思いますから」

    理沙「……再就職?」

    健夜「まあ、やり手だし引く手あまたなんじゃないかな? それでも宮守が二回戦敗退したのは痛いかも……あ」

    恒子「どうしたの?」

    健夜「いや、熊倉さん……もしかしたら新しく……チーム組むのかも」

    はやり「あー……あり得るかもね」

    理沙「プロリーグ!」

    晴絵「いや、さすがに新リーグ作るのはないんじゃないですか? ……あーいや、でもたしかに熊倉さんならそれくらいやるかも……」

    健夜「協会の方でそういう話出てないの? 私は地方リーグに籠ってるからそこら辺はあんまり……」

    はやり「はやりも忙しくてお偉いさんたちとはあまりお話しできなくって……りさちゃんは?」

    理沙「わからない!」

    健夜「そっかぁ……でも、やっぱりありそうだよね? 赤土さんなら集客力あるし、顔にできるもん」

    晴絵「いや、実際そこまでないでしょう? 過大評価しすぎですって……」

    理沙「晩成!」

    はやり「うん、今の上の人たちってやっぱりあの頃のイメージも強いから……創立以来30年連続出場の晩成を倒した! って奈良県外でも実質レジェンドだよ?」

    晴絵「レジェンドは勘弁してくださいって……」

    はやり「よーく覚えてるよ? 晩成のデータは集まってたけど、阿知賀ははるえちゃんとか新子さんとか1年生部員もいて……対策たてるの大変だったんだもん」

    恒子「まあつまり、ハルちゃんの入るチームは心配いらないってことですよね! じゃあ、あとは嫁入り先の心配だね!」

    晴絵「へぁ!?」

    健夜「…………」

    理沙「!?!?!?!?」

    はやり「あー……」

    84 = 1 :


    こーこちゃん怖いよ!!

    なんでそんなあからさまに危険なところにぶっこむかな!?

    恒子「で? で? ハルちゃんどうなの? あてはあるの?」

    晴絵「え……いや、その……」

    くそっ! 学生気分か! 回りよく見て話せよ!さっきまでいい雰囲気だったのにお通夜ムードだぞ!

    晴絵「……私は今は特にそういうのはないよ?」

    恒子「へぇー……じゃあ、のよ」

    晴絵「こーこちゃんは!? こーこちゃんはそういうのないの!?」

    だから怖いよ! 振るな! 回りに振るな!

    恒子「え? 私? 私は今仕事楽しいししばらくいいかな~……モテるけど!」

    一言余計なんだよ! あ、酔ってんのか!? いや、この子はいつもこんなんだった!

    健夜「…………」

    理沙「…………!!」

    はやり「こーこちゃんかわいいもんね~」

    恒子「いやあ、そんな、はやりんほどじゃないっすよ~……で、どうです? はやりんは彼氏とか!」

    こらこらこらこら! やめろ! 空気読め!胃が痛い……

    はやり「はやっ? はやり? はやりはね……」

    85 = 1 :




    はやり「はやりはみんなのはやりだからねっ☆」



    86 = 1 :


    恒子「いやーそうですよね! すみません変なこと聞いちゃって!」

    はやり「気にしないでっ☆」

    晴絵「あはは……そうですよね、瑞原さんははやりんですもんね……」

    あー怖かった

    嵐は去った……

    健夜「……まあ、いつまでもそんなこと言ってられないけどね」

    晴絵「!?」

    はやり「はやっ?」

    理沙「アラフォー!」

    健夜「アラサーだよ!! 同い年でしょ!?」

    なんでダメージ受ける側のあんたらが噛みつくんだよ!

    ってこの数瞬の間にどれだけ飲んだんだよ! 目が据わってるよ!怖いよ!

    健夜「はやりちゃんだっていつまでアイドルやれるかわからないんだし……」

    理沙「結婚! 出産!」

    恒子「まぁあまりのんびりもしてられないのかもね~」

    晴絵「…………」

    よし、逃げよう!

    これ、あれだわ……絶対めんどくさい感じになる。 つーかすでになってる。 ヤバい

    87 = 1 :


    晴絵「えー……私ちょっと」

    はやり「はるえちゃん!」

    晴絵「はいっ!?」

    はやり「はやりだってね……わかってるんだよ? でも、牌のおねえさんやめたくないし……まだまだ真深さんみたいに……」

    まふか? なんか聞いたことあるような……誰だっけなぁ……

    はやり「でも、小学校の頃にはちょっとしたミニライブとかやらせてもらってたし……アイドルの卵みたいな? アイドルは恋愛しちゃいけないから……はやりだって、はやりだって素敵な恋をしてお嫁さんとかにもなりたかったけど……」

    あ、なんかスイッチ入った……

    晴絵「って! 泣かないでくださいよ!」

    はやり「だってぇ……」

    あーくそ! やっぱりこの話題は地雷じゃないか! こーこちゃん恨むぞ!

    健夜「……理沙ちゃんもそのあがり症治さないと彼氏できないよ?」

    理沙「余計なお世話! すこやん!」

    健夜「わ、私は……ほら、モテるし……」

    恒子「お年寄りと子どもにね!」

    健夜「うぐぅ……」

    ……これ、収まりつくのか? なんとか平和に解決を……

    88 = 1 :


    晴絵「で、でも! 実際茨城の方で麻雀イベントあるとだいたい小鍛治さんが子どもに囲まれてる画像ネットに出回りますよね! 大人気で羨ましいですよ!」

    恒子「逆光源氏計画とかしたらダメだよ?」

    健夜「しないよ! っていうかこーこちゃんが散々ネタにするせいでお年寄りのファンの方からすごい心配されてるんだけど!? 小学生にあと10年経ってもフリーだったら嫁にもらってやるよ! とか言われる気持ちわかる!?」

    理沙「10年独り身!」

    健夜「うるさいよ!」

    恒子「……いっそ、マジで10年待ったら?」

    健夜「大丈夫だよ! なんとかなるよ! なんとかするよ!」

    はやり「すこやちゃんなら大丈夫だよ~……はやりと違って障害もないし……」

    健夜「障害ないのにフリーなんだよ!!」

    理沙「ヤバい!」

    健夜「人のこと言えないでしょ!?」

    理沙「……ヤバい」

    健夜「……うん、ヤバいよ……ほんと……お母さんもけっこう急かしてくるし……」

    理沙「……どうしよう」

    健夜「どうしようね……ははは……」

    うわぁ……すごい勢いで酔いが覚めてる……ガチ凹み突入してるよ……

    これ、なに言っても平和的解決は無理だわ……

    89 = 1 :


    ……もう、仕方ないな

    晴絵「……飲みましょう! せっかく集まったんだし、楽しく飲みましょう!」

    もう全員酔いつぶしてうやむやにしよう!

    恒子「そうだよ! みんな暗いぞ! 楽しく飲まなきゃ!」

    誰のせいでこうなったんだよ!?

    理沙「……飲む!!」

    健夜「……そうだね、せっかくみんながいるんだし、楽しく飲まなきゃもったいないもんね」

    はやり「かんぱーい☆」







    当然のように真っ先に潰された

    そういうところがかわいげないんじゃないですかね……?


    カン!

    90 = 1 :

    大人たち。シノハユはいつこの子たちまでたどり着くんだろうか

    92 :

    実際晴絵はどうかな、実力はともかく市場評価は高いとは思えんが

    93 :


    そうやってすぐ逃げるから独身なんだよ…
    つーか男子にもプロはいるはずだからそういうところから狙っていけばいいんじゃないですかね

    94 :

    >>92
    最大限に良く考えても、一部のプロが注目している知る人ぞ知るプレイヤーとかじゃないかなぁ

    95 :

    >>93
    男性プロなんて弱い輩とじゃアラフォー遺伝子の無駄使いだろ
    せめて大沼おじいちゃんくらいじゃないと

    97 :

    おつー 今回も面白かったです
    個人戦前だし団体戦時お世話になった荒川さんたちに恩返しする所みたいです

    98 :


    戒能プロがくやしがってそうね

    99 :


    シノハユ0話でビール出てましたね。

    100 :

    >>92>>94ハルちゃん評価妄想とか書いてみたものの長いので省略。とりあえずハルちゃんと実際に打って評価も心配もしてる友人たちの中での会話なので業界内での評価とはまた少しズレていると思っていただければ…
    >>93若手の男性プロとか一人でも出てくれればいろいろと捗るんですけどねー
    >>95弱いと決まったわけじゃないから…泉ちゃんの潜在能力が超高い可能性もあるし(小声)泉が十全に実力を発揮したわけでもないですし、男子の実力が実際見えなすぎる…

    時間が取れたのでもう一本投下してみる所存ー





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