のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,863人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ灼「個人戦は見学して行くから……」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    651 = 1 :


    「腹立つなぁもう……おらっ!」

    「きゃっ……い、井上さん!? な、ななななにを」

    ちちちち近いって言うか手ぇ大きいけど指とか意外と細くて綺麗だなーじゃなくてえっとなんていうかなんていうかふきゅう

    「逃がさねーぞ! 一緒に風呂行こーぜ!」

    穏乃「憧は照れ屋だなあ……別に恥ずかしがることないじゃん!」

    「そうそう、もう知らない仲でもないんだし裸の付き合いしようぜ」

    「ふきゅ」

    ははははだかのってそれはそういうアレコレがあったりいやでもまだ高校生だしちょっと早いって言うか心の準備をする時間がほしいって言うかえっとえっと……

    「いいい、一緒にお風呂なんて、ま、間違いがあったらどうするんですかぁ!!」

    「……間違い?」

    「あのさ、純くん……いきなり肩抱いたりした新子さんには刺激が強すぎるからさ、そうだなあ……手を繋ぐとか、そういうところから……」

    「国広さんもなに言ってるんですか!?」

    「憧が一番言ってることおかしいから」

    智紀「かわいいね」

    「憧ちゃんは自慢のあわいい後輩ですよ~」

    透華「ほら、いつまでも騒いでないで早く行きますわよ! 夕食に麻雀に枕投げ! やることはたくさんありますわ!」

    「よっしゃ! 行くぞ高鴨、新子!」

    穏乃「はい!」

    「え、あの、その……き、着替え取ってきます!!」

    穏乃「あ! ちょっと憧!」

    「はぁ……純くんはもうちょっと女の子の扱い方をさ……」

    智紀「モテるのにもったいない」

    「女にモテてどうすんだよ!」

    「いつも食べ物を貢がれているだろう?」

    「……そういやそうだな」

    652 = 1 :


    「はー……はー……あー、緊張したぁ……」

    いや、ちょっと自分でも思うけどテンパりすぎでしょ……身体的接触がなければもっと冷静になれるんだけど……

    「あれ? 憧ちゃん顔真っ赤だけどどうしたの? みんなは?」

    「あ、玄……えー、その、萩原さんは?」

    「今、奥のお部屋に案内しました! チョコも渡してきたよっ!」

    「あ……チョコ、渡したんだ?」

    「えへへ、お父さんや従業員のみなさん以外の男の人にチョコ渡すのなんて初めてだったからすごく緊張しちゃった」

    「どうだった!? なんて言ってた!? 脈ありそう!?」

    「憧ちゃん急に元気になったね……えっと、普通に受け取ってもらえたよ? 『 ありがとうございます、うれしいです』って」

    「ちょっと、ダメじゃん! 告んなかったの!?」

    「こ、告るって……その、そういうのじゃなくって……萩原さん、素敵な人だなぁって思うけど、憧れっていうか、そういうので……」

    顔を真っ赤にしてゴニョゴニョとなにやら言い分けをしているけど、つまりは失敗したってことよね……

    「はぁ……玄、あんたかわいいんだし胸もあるし「わ、私の胸なんて全然「ふざけんな! 十二分にあるでしょうが!「ご、ごめんなさい……」

    「……とにかく、せっかく武器もたくさん持ってるんだからガンガン攻めなきゃ! 物語の絵本じゃないんだから待ってたって王子様は迎えに来てくれないのよ?」

    「う、うん…………あの! あのさ……」

    「なに?」

    「それじゃあ、憧ちゃんは告白するの?」

    「ふきゅ」

    「…………」

    「……べ、別に私はそういうんじゃなくって! そりゃあ、かっこいいと思うけど! えっと、憧れっていうか……」

    「私と同じこと言ってるよ?」

    「…………」

    「?」

    「……もう! いいでしょ別に!」

    「逆ギレしちゃうの!?」

    653 = 1 :


    「っていうか、井上さん女の子だから!」

    「それは知ってるけど……ちょっと大きいチョコ用意してたじゃない」

    「そ、それは……体も大きいし! よく食べるみたいだから! 質量比合わせただけだから!」

    「それはさすがにキツいんじゃ……」

    「どうしたの? 大声出しちゃってさ」

    透華「なにかありましたか?」

    「あ……国広さんに龍門渕さん……その、別に……」

    「憧ちゃんのチョコのお話を……」

    「ちょっと、違うでしょ!? 」

    「ああ、どんなの用意したの? ボクたちもちゃんとみんなに持ってきたけど……」

    透華「この私自ら厨房に立って腕を振るいましたのよ? 素晴らしいものが準備できましたわ!」

    「え、えっと……とりあえず、部屋の方に置いてあるんですけど……」

    「作戦練る? 純くん先にお風呂の方行っちゃってるしチャンスかも」

    透華「それともチョコの出来で勝負いたしますか?」

    「勝負はひとまず置いといて……」

    「じゃあ、憧ちゃんの告白の作戦会議だね!」

    「玄!」

    「つーんっ」

    あ、拗ねてる……告白しないへたれ扱いしたの怒ってるな

    654 = 1 :


    ――――――

    「それじゃあ……こちら、国広さんと龍門渕さんに……こっちが沢村さんと天江さんにで……これが、井上さんの分」

    「明らかにひとつだけ大きいね」

    「……気のせいじゃないですかね!」

    「さっき大きく作ったって言ってたじゃない……」

    「……じゃあ、そういうことで! チョコ渡しといてください!」

    透華「あら、せっかく気合を入れて作ったのによろしいんですの?」

    「いや別にチョコって言っても友チョコ的なアレで特別気合入ってるとかそんなことは」

    「……直接渡したら?」

    透華「渡すにしても派手な演出が必要なのでは? 普通に渡したところで印象には残りませんわよ?」

    「……それはいったいどういう……?」

    「まあほら、純くんモテるから」

    透華「チョコの数で勝負しても負けっぱなしですわ! この私が敗北を重ねるなど……!」

    「透華落ち着いてよ……ここまでハギヨシさんの運転で来たけど、道中のおかし全部純くんの戦利品だったからね……純くんでもひとりで食べきれないぐらいはもらってたから」

    「……井上さん、そんなにモテるんですか?」

    「龍門渕一のイケメンだからね。 うちはこれでも……というか、まんまお金持ちのお嬢様校だし純くんみたいなタイプいないから」

    透華「純は完全に男子枠ですからね……なにより私たち麻雀部においても花形のエースポジションですから……この時期は私よりもほんのちょっとばかり目立ちに目立ってましてよ」

    「へぇ……すごいんですね」

    「うん。 だから、普通に渡すとこうなるよ」

    655 = 1 :


    『い、いいい井上さん、ちょ、チョコでしゅ! どど、どぞう!』

    『おっ、サンキュー』

    「純くん、貰い慣れてるしこんな感じで……」

    「ちょ、なんで私そんなに噛み噛みなんですか! もっと普通に渡せますよ!」

    透華「では、新子さんはどのような想定を?」

    「そ、それは……」



    「そ、そそ、それは別にアレですよ! こう、渡して、おお、終わりですよ!」

    透華「なにを動揺してますの?」

    「……新子さん、ちょっと想像力逞しすぎるんじゃないかな? どこまで進んじゃったのさ」

    「て、手を握ったりしちゃうぐらいですかね?」

    「……玄さんは……うん、それでいいと思うよ」

    「?」

    「まあ、せめて自分で渡しなよ。 せっかく純くん連れてきたんだしさ」

    透華「ああ、それが目的でしたの?」

    「ちがっ! その、えと、龍門渕さんと勝負するのが主目的ですから!」

    透華「ほほう? 私に挑むとはいい度胸ですわ! 正々堂々めっためたにしてさしあげましてよ!」

    「新子さんそれは悪手……とりあえず勝負はあとにしてさ、チョコの渡し方だけでも……」

    透華「なんならちゃちゃっと場所やエキストラもも整えましてよ?」

    「へ?」

    「透華、別に撮影とかしないしスポットライトとかも準備しなくていいから。 不自然だから」

    透華「普通ではつまらないですわ! もっとこう、爆発とか……」

    「いやいや! 普通でいいです! っていうかあとで改めてみんなと一緒に渡しますから!」

    「みんな一緒の時でいいの?」

    「……その、一対一だと絶対テンパるからフォローしてください……」

    「……まあ、サイズ的に特別感はあるしいいかあ」

    656 = 1 :


    ――――――

    「…………」

    「……さ、とりあえずお風呂も済ませたしご飯のあとで……どうしたの?」

    「む、むね」

    「うん?」

    「井上さんに、負けた……」

    「あはは、純くんかなり着痩せするからね」

    「ちょっと、女として負けた気分なんですよ……」

    「だからオレは女だって! 別に負けてもいいだろうが!」

    「うひゃあ!? い、井上さん!?」

    「つーかオレの方が体もでかいし仕方ないんじゃね? それに……」

    「それに?」

    「新子、かわいいじゃん」

    「ふきゅ」

    「……純くん、そうやって女の子コマすのやめなよ。 新子さんの心臓にも悪いし」

    「コマすってなんだよ!? ……で? 飯のあとになんだって?」

    「え? えっと……」

    「あ、あの! その、バレンタインのチョコを用意してきたので! よ、よかったら受け取ってもらえませんか?」

    「お、マジで? サンキュー新子!」

    「……純くん、ひとりで食べきれないほどもらったわりにはうれしそうだね?」

    「だってアレ、こっち来るまでにほとんどみんなで食べちまったじゃねぇか。 手作りは日持ちしねぇから仕方ないけどさ、ほんとだったらアレ全部オレのだったんだぜ? それに新子はそういうの上手そうだし」

    「いや、そんな、ふ、普通ですよ! あはは……」

    「……実際のところどうなの?」

    「う……実は、あんまり……結局玄やお姉ちゃんに頼ってなんとか……」

    「……大事なのは気持ちだからね。 自信もって!」

    「は、はい……危なそうだったらフォローしてくださいね」

    「まかせてよ!」

    657 = 1 :


    ――――――

    透華「ご馳走さまでした……たいへん美味でしたわ」

    「えへへ、ありがとうございます!」

    「お膳の方、お下げしますね~」

    ハギヨシ「それでは、お手伝いを……」

    「もう! ダメですよ、萩原さんはお客様なんですからゆっくりしててくださらないと!」

    「休息も仕事のうちだぞ?」

    ハギヨシ「……失礼いたしました」

    「萩原さん、仕事中毒気味なんじゃないすか?」

    智紀「打つ?」

    「ん……玄、卓と牌って昔と同じとこ?」

    「うん! あ、いいよ、私が出してくるから!」

    穏乃「玄さんお仕事で忙しいじゃないですか、それぐらいまかせてくださいよ!」

    「あ、その前にさ、新子さんが……」

    「その、ちょっと早いですけど……バレンタインのチョコを用意してるので、デザートにでも……」

    「わーい! あこもチョコをくれるのか?」

    「は、はい! みなさんもどうぞ!」

    透華「ありがとうございます……では、私たちからも準備してありますので……」

    智紀「どうぞ」

    「ありがと……はい、これ」

    智紀「ありがとう」

    穏乃「私もみなさんに……どうぞ!」

    「しずの! 感謝感激だ!」

    「ありがとう、これボクからも……」

    658 = 1 :


    「い、いいい井上さん、ちょ、チョコでしゅ! どど、どぞう!」

    「おっ、サンキュー」

    「予想通りの噛みっぷりに驚きだよ……」

    「……なあ、ちょっと疑問があるんだが」

    「は、はい?」

    「なんだか、純のものだけ妙に大きくないか?」

    「え、あは、そんな、き、気のせいじゃないですかね!?」

    「いやーこれは愛の違いだろ。 わりぃな衣」

    「ふきゅ」

    「むむ……どうして純ばっかり……!」

    智紀「大丈夫。 衣はかわいいから」

    「はい。 天江さんはかわいいので」

    「こら! 撫でるな! 子ども扱いするな!!」

    「……大丈夫?」

    「ぜ、ぜぜん大丈夫ですよ!?」

    「……うん、たしかにいつも通りっちゃいつも通りだね」

    「お! チョコケーキか! うまそうじゃん!」

    「あ、はい! ちょっと? ケーキとか焼いてみたくなったりして! 頑張ってみました!」

    「そりゃあでかくもなるよな……あ、わりぃ松実! フォークとか出してもらえるか?」

    「「はーい」」

    「あ、お姉ちゃんは休んでても……」

    「でも、玄ちゃんに任せきりっていうのも……」

    「あー……わりぃ、別にどっちでもいいんだけどよ……」

    「……ふむ」

    659 = 1 :


    「純くん」

    「ん?」

    「やっぱりね、松実さんはふたりいるんだし下の名前で呼んだ方が混乱もなくていいと思うんだ」

    「ん……まあ、そうだな」

    「というわけで……はい!」

    「え? あー……玄?」

    「はいっ!」

    「宥……さん?」

    「はーい」

    「じゃあ次、こっちね」

    「えっ!? わ、私ですか?」

    「いや、新子は松実じゃないだろ」

    「いいじゃん別に、けっこう付き合いも長いんだし、ね?」

    「つ、つつ付き合って長い!?」

    「いや新子さん純くんと付き合ってないでしょ」

    「……言うわりには国広くんだって名字+さんじゃん」

    「そう言われると……じゃあ、憧ちゃん?」

    「はい、えっと……は、一さん?」

    「えーっと、し、穏乃ちゃーん!」

    穏乃「はいっ! え? あ、その……く、国広さん……じゃなくって、一さん! どうかしましたか?」

    「……なんか、改めてやるとちょっと照れくさいなあ」

    穏乃「あはは……そうですね」

    「……じゃあ、はい! 純くん!」

    「なんでこう仕切り直し! みたいな感じに……やりにくいじゃんか。 な? 憧」

    「ふきゅ」

    660 = 1 :


    「ん? どうした?」

    「いいいいいや! べ、別になんにも!」

    「ほら、憧ちゃんもさ」

    いやいやだってちょっと急に名前呼びとかハードル高いって言うかやっばいびっくりしたって言うか憧って呼ばれちゃったうわああああああああ

    「衣ちゃん」

    智紀「衣ちゃん」

    「ちゃん付けするな! というか智紀はいつも呼び捨てだっただろ!! 灼だってちっこいのに!!」

    「衣ちゃんかわいい」

    智紀「かーわーいーいー」

    「うがーっ! 衣を愚弄するのか!」

    「……そういえば、萩原さんって下のお名前は……?」

    透華「ハギヨシはハギヨシですわよ?」

    ハギヨシ「ハギヨシです」

    「はぁ……? えっと、松実宥です?」

    ……あ、なんか落ち着いてきたわ、うん……なんかもうアレだな。 なんでもいっか

    「えー……その、じゅ、純……さん」

    「別に呼び捨てでいいぞ? つーかこの際敬語もいいって。 年もひとつしかかわらねぇしさ」

    「……じゅ、純!」

    「おう!」

    「やったね!」

    「は、はい……ありがとうございます……」

    661 = 1 :


    「フォークお持ちしました! ……どうしたの? なんか、疲れてるみたいだけど」

    「いや、だって……インハイよりもよっぽど緊張した……」

    「?」

    「悪いな……じゃ、いただきます!」

    「……ど、どう……ですか?」

    「はは、ぎこちねぇな……うん、うまい!」

    「よかったぁ……」

    「っておい、味見とかしなかったのかよ?」

    「いや、その……失敗したらと思って、材料多目に用意して一番きれいにできたのを……味も、どういうのがいいのかわかんなかったし……」

    「ん、ちょっと甘さ控えめだけどかなり好みだわ……ほら」

    「……はい?」

    「いや、ほんとうまいからさ。 せっかく作ったのに食べないんじゃもったいないだろ? 憧も食えよ」

    「え、あ、じゃあ、もう一個フォークを」

    「気にすんなよこれくらい……ほら」

    「ふきゅ」

    おおお落ち着くのよ! これは、アレね? あーんってやつね? ま、まあ? この程度のイベントこなせないと今後これ以上のアレコレが来たときに困るっていうかいやまあこれ以上とか別にアレだけど! 別にないけど!

    「憧ちゃんのチョコケーキ、けっこう大きかったし最初からフォークいくつか持ってくればよかったね……」

    「いや、玄さんファインプレーだよ?」

    「そ、それじゃあ、いただきます!」

    「ほら……な? うまいだろ?」

    「はい……その、思ったよりも、うまくできて、ます」

    「な? マジでうまいってこれ! もう毎日食べたいくらいだぜ」

    「ま、毎日!?」

    662 = 1 :


    ま、ままま毎日ってこれアレじゃん! 『毎朝オレに味噌汁を作ってくれ』的なアレよね!? プププ、プロポーズされたぁぁぁ!! お姉ちゃん! 玄! 手伝ってくれてありがとううわぁぁぁぁあい!!

    「……ちょっと? 憧ちゃーん? もしもーし?」

    「……聞こえてなさそうですね」

    えっと、えっと……あ、アレだ! こ、ここ、告白しなきゃ! 玄に偉そうなこといった手前私からなにもしないのもアレだし! 私は玄と違ってへたれじゃないとこ見せてやるんだから!

    「じゅ、純さん!!」

    「んー? どうした? もう一口食べるか?」



    「つ、つつ、付き合ってください!」



    「いいけど?」



    「ふきゅ」

    「いいの!?」

    「嘘ぉ!?」

    「どこまで?」

    「定番の返しありがとうございます!」

    「え? 国広くんなんでキレてんの?」

    「あわ、あわわわわわわ……」

    「あ、ちょっと憧ちゃん? 憧ちゃーん?」

    「ふきゅう……」

    「憧ちゃぁぁぁぁん!!」


    663 = 1 :




    透華「このあと滅茶苦茶枕投げしましたわっ!!」


    穏乃「超楽しかった!!」



    カン!

    664 = 1 :

    今個人的に龍門渕来てます。来月はともきーとハギヨシさんバースデーだしなにか頑張ろうかしら

    イベント枠今回スルーすることになってしまったしず宥ねえハルちゃんは今後優先的にイベント回します。三月ってなにかありましたっけ?もしかして四月バカまでなにもないです?

    665 :


    3月はひな祭りとか

    666 :


    枕投げは穏乃の圧勝かな

    667 :

    乙ーハギ玄ええぞ~

    卒業式は必然的に宥姉がメインになるしホワイトデーでは三十路編も読みたいね

    669 :

    乙乙、憧ちゃん可愛すぎ
    3月はあと玄ちゃんの誕生日くらい?

    670 :

    イベントってわけじゃないけど吉野は3月下旬が一番賑やかな時期だな
    お花見しなくちゃ

    671 :

    ほんと今さらバレンタインの話しますけど個人的に咲キャラチョコ数No1は純くん本命なんですよね。セーラは男前だけど乙女モード搭載してるしセーラ自身がフランクでも立場的に後輩たち萎縮しそうだし、弘世様の方が本気でモテてそうだけど親衛隊あれだけしっかりしてると抜け駆け禁止令出てそう。あとは中学から高校にかけてのハルちゃん超モテてそうですね
    男子勢は京ちゃんはクラスの女子みんなに義理チョコもらうタイプで一太は後輩にモテそうなイメージ。ハギヨシさんは御屋敷のメイドさんたちからチョコたくさんもらってるだろうなー。リチャは学生時代にナナさんのお友達にかわいがられてそう

    >>665恒子「十年前に雛人形片づけておけばよかったのにね!」健夜「うるさいよ!」晴絵(帰りたい) とりあえずこんな感じですかね?

    >>667ハルちゃんは26だから…

    >>669そういえば玄の誕生日が箱特典でSOA化もされますね。
    改めて確認したらホワイトデー=望さん誕生日で翌日が玄ちゃん、玉子18日やえさん20日とグループまとまってるし、卒業シーズンだからなんだかんだいろいろできそうです

    >>670普段花見とかしないから気づかなかった

    672 :

    とても面白いです。

    吹っ切った憧が純くんに迫ってくのが見たいです。

    674 :

    まだかなー

    675 :

    シノハユ単行本が出るたびに複数冊買ってしまう現象。なんもかんも毎回特典強いのが悪い
    読むたび読むたびニヤニヤワクワクが止まらないんですがどうすればいいのか。リチャが慕ちゃんが嫌がるまでハグして撫でる話を書くしかないのか

    ぶちょーと弘世様回

    676 = 1 :


    はやり「……というわけで、はい! これあげる☆」

    晴絵「……なんですか、これ?」

    はやり「流れでわからなかった? ハートビーツとの契約書だよ☆」

    晴絵「いやいや、そんな、急に契約とかできませんって……っていうか瑞原さんが決めちゃっていいんですか?」

    はやり「はるえちゃんのことは一任されてるから☆」

    ……さすがトッププロでチームの顔なだけあって権限も大きいんだなー……じゃなくって

    晴絵「……一応聞いときますけど、マジなんですよね?」

    はやり「……はやりは、はるえちゃんと一緒に打ちたいと思ってるよ。 この間バーで打ったときに改めてそう思ったから……チームの上の方ともしっかり話はしてるから、考えてもらえるかな?」

    晴絵「……少し、時間をいただけますか? すごいありがたい話ですけど……」

    はやり「うん、わかってるよ。 大事なことだからね……あ、契約してくれるならアイドル活動の方も一緒に……」

    晴絵「そっちはさすがに柄じゃないですよ……飲み物取ってきますけど、なにがいいですか?」

    はやり「んー……はやりはオレンジジュースで☆」

    晴絵「了解です」

    ……瑞原さん、すごい忙しいはずなんだけど……なんで真っ昼間から私とファミレスで真面目な話してんだろう?

    インハイ会場の近くのファミレスは大会関係者も 多く、ここはこの時期麻雀プロの客が多いことでも有名らしい……前に小鍛治さんとこーこちゃんとも来たっけな

    それに、参加校の生徒も多いようで奥の方の席には……白糸台のチーム虎姫らしき5人組が見える。 外でミーティングかなんかだろうか?

    「飲み物とってきたよー!」

    誠子「お、ありが……え?」

    「おい! なんだこの色は!?」

    「えっとね、ジュース三種類ぐらいにホットコーヒーとタバスコと……」

    ……遊びに来たのかな?

    677 = 1 :


    尭深「…………!」

    あ、目があった

    尭深「…………」

    軽く会釈されたので、こちらも返しておく。 対戦校の監督だし顔を覚えられていても不思議ではないか……

    宮永照がその隣でわき目もふらずパフェを食べているのが印象深い……同じ器が三つ四つ転がっているけど、アレはもしかしてひとりで食べたんだろうか……

    はやり「はるえちゃん?」

    晴絵「っと、すみません……あっちに、ほら」

    はやり「んー? ……あ、白糸台の……」

    晴絵「団体戦の優勝は逃しましたけど、もう気持ちは切り替えられてるみたいですね……私は、十年もかかって……やっと……」

    はやり「……もう、暗くならないでよ! はるえちゃんは次の一歩を踏み出すときなんだから、忘れろなんて言わないけどくよくよしちゃダメだぞ?」

    晴絵「……そうですね。 私も、これからですから」

    はやり「そうそう! 元気だして☆ それじゃあ、はやりはそろそろ次のお仕事に向かわないと……」

    晴絵「やっぱり忙しいんじゃないですか……いいんですか? 私なんかと会ってて」

    はやり「私なんか、なんて言ったらダーメ! はやりは昔みたいに自信満々で堂々としてるはるえちゃんが好きだよ?」

    晴絵「……すみません、つい……ちゃんと、気持ち作ってかないとですね」

    はやり「そうそう! あ、はやりはこの時期はインハイの解説もお仕事もらってるし、他のは雑誌の取材とか……普段よりも軽めにしてもらってるから。 それにしばらく対局もないし……」

    晴絵「比較的楽なんですか?」

    はやり「うん。 比較的、ね……それでもインハイの解説だと普段あまり会えないすこやちゃんにも会えるし、今年ははるえちゃんにも会えたしね☆」

    晴絵「小鍛治さん、ここ数年地方リーグに籠りきりですもんね……タイトル戦とか復帰しないんでしょうか」

    はやり「はやりはそろそろ帰ってくるんじゃないかと思ってるんだけどね~」

    晴絵「……そんなの、わかるんですか?」

    はやり「この前久しぶりに打って、なんとなく……もしかしたら」

    晴絵「もしかしたら?」

    はやり「はるえちゃんを待ってたのかも」

    晴絵「え?」

    はやり「なーんてね☆」

    678 = 1 :


    ……小鍛治さんが、私を?

    晴絵「……さすがに、買い被りすぎですよ」

    はやり「それでも……はやりや、りさちゃんだけじゃ呼び戻せなかったから」

    ……こんなに寂しそうに笑う瑞原さんは、はじめて見たな

    はやり「それに、はるえちゃんだけじゃない。 新しい風も吹いてきてる……今年の風は特別激しいからね」

    瑞原さんの視線の先には、奥の席の宮永照に弘世菫……卒業後は確実にプロ入りするであろう
    ……ん? 宮永さんさっきパフェ食べてなかったか? ちょっと目を離した間に大量のパンケーキが積まれてるんだけど……

    はやり「……っと、そろそろ行かないと」

    晴絵「ああ、すみません引き留めてしまって……出ましょうか」

    はやり「うん……ごめんね、こっちの都合で……」

    晴絵「いえ、こちらこそ忙しいのに時間取っていただいて……」



    誠子「○×※△☆!!」



    はやり「はやっ!?」

    晴絵「なんだなんだ!?」

    今、真っ青な顔でお手洗いに駆け込んでいったの虎姫の亦野さんじゃ……

    尭深「誠子ちゃん……無理して飲まなくても……」

    「ど、どうしよう……亦野先輩大丈夫かな?」

    「これに懲りたら食べ物で遊ばないこと。 ……すみません、このいちごのショートケーキとチーズケーキ……あと抹茶アイス追加で」

    「照、そろそろ食べ過ぎ……って今、『はやっ』って……!?」

    はやり「あ」

    晴絵「……バレましたかね?」

    はやり「はや~……失敗失敗……」

    一応、帽子と眼鏡で変装こそしているもののこれではバレても仕方がない……

    ……というか、30手前でテヘペロ☆ って……しかもかわいいってどうなってんだ? この人……

    679 = 1 :


    「ちょ……淡、どけっ!」

    「ふぎっ!? なにすんのー!? 痛いじゃん!」

    壁側の席についていた弘世さんが通路側の大星さんを押し退けて通路に出ようとして、大星さんが反撃して……

    「うおっ!?」

    「きゃっ!?」

    どんがらがっしゃーん……ってやつ? 揉み合ってふたりが倒れて、ついでに食器をいくつか巻き込んで……割れてはいないみたいだけど、危ないなぁ

    対面の席についてた渋谷さんは涼しい顔してお茶啜ってるし、宮永さんは我関せずとばかりにスイーツを貪っている……どうなってんだこの子たちは?

    はやり「はやっ!? 大丈夫!?」

    晴絵「って、瑞原さん!?……あぁもう、大丈夫か?」

    真っ先に動いたのは、瑞原さん

    サッと駆け寄って、いろいろ混ざったドリンクであっただろう液体を頭から被った大星さんにハンカチを差し出している

    まあ、放っておくわけにもいかないし瑞原さんに続いてハンカチ……は今宿で洗濯中だったな……とりあえず、そこらの布巾を適当に引っ掴んで彼女たちに投げ渡す

    晴絵「……時間大丈夫なんですか? 逃げちゃえばいいのに……」

    はやり「逃げたりしないよ? あの人だったら、ファンの子に見つかったって逃げたりしないもん……はやりも、みんなの笑顔のために頑張ってるんだから!」

    「はや……ではなく、み、瑞原プロ……!」

    はやり「こんにちはっ! すみれちゃん大丈夫?」

    「はい、すみま……は、はやりん! わ、私のことを……!?」

    はやり「えへへ、すみれちゃん、注目選手だしはやりのイベントにもけっこう顔出してくれるから……」

    「か、感激です!」

    晴絵「……瑞原さん、大人気ですしイベントとかすごい人数来るんじゃないですか? 来た人の顔とか覚えられるんですか……?」

    はやり「はやりはできるだけ覚えるようにしてるけど……? 人の顔覚えるの得意だし!」

    晴絵「はぁ……なるほど」

    「あーもう、びしょびしょじゃん! 菫先輩のアホ! 最悪!」

    「ん? ああ、すまなかった。 ついな」

    「ついじゃないでしょ! もう! このオバサンのどこがいいのさ!」

    「あ゛!?」

    晴絵「オバ……っ!」

    はやり「はや~?」

    680 = 1 :


    尭深「失礼だよ、淡ちゃん。 ごめんなさいして?」

    「なんでー? アラフォーはオバサンでしょ?」

    「淡、黙らないと捻り潰すぞ?」

    「怖いよ!?」

    「はやりんはアラサーだよ。 ……あ、こんにちは。 お世話になってます、赤土監督」

    晴絵「どうも……あれ、お世話したっけ?」

    「……あ、灼に、ちょっと……」

    晴絵「……世話したんじゃなくって世話されたの?」

    「…………!? あ、まあ……その……灼、しっかりしてますよね」

    晴絵「……うん、そうだね」

    灼が宮永照の世話……? これまた意外な……あ、また食べ始めた……灼のやつ餌付けでもしたのかな?

    それに、意外と言えば……

    「ねーねーオバサンさぁ、いい年して恥ずかしくないの? 正直キツいよ?」

    「はやりんはキツくないだろ! いい加減にしろ!」

    はやり「すみれちゃん、いいよ? はやり、気にしてないから☆」

    ……弘世さん、瑞原さんの……はやりんのファンなのか……こう、イメージと違うと言うか

    いや、それを言ったらこっちの宮永照だってイメージとは全然……

    「尭深」

    尭深「お茶でいいですか?」

    「うん、ありがとう」

    「私カルピスがいい!」

    尭深「コップちょうだい?」

    「はい! ダッシュでな!」

    尭深「行ってきます」

    ……虎姫、全体的に……うん、どうなってんだ?

    681 = 1 :


    誠子「あぁ……気持ち、悪……」

    ……フラフラと亦野さんが帰ってくる。 やっぱり少し顔色が悪い

    晴絵「大丈夫か?」

    誠子「はい、なんとか……って、ああ……阿知賀の赤土監督……すみません、うちの部員が、ご迷惑を……」

    晴絵「そんなの気にしないで……座ってた方がいいよ」

    誠子「すみません……」

    「亦野先輩……大丈夫? ごめんね?」

    誠子「うぷ……いいよ、大丈夫だから……」

    「そう? あ、ねぇねぇ! 菫先輩ってこっちのオバサンのファンなんだって! 意外だよねー」

    「淡、命が惜しくないようだな」

    誠子「……は? なんの話……え、あの……は、はや……瑞原プロ?」

    はやり「はいっ☆ ……今さらだけど、一応お忍びだから………」

    誠子「あ、はい……ってこら! 淡! お前、瑞原プロになんて失礼なことを……!」

    「別に嘘は言ってな……うにゃ!?」

    誠子「ちゃんと謝れ! このアホ娘~!」

    「いひゃいいひゃい!」

    「そうだ。 謝るか死か、ふたつにひとつだ」

    誠子「殺す気ですか!?」

    はやり「仲良しさんだね~」

    晴絵「……そうですね」

    うわー……柔らかそうな頬っぺただな、気持ち良さそう……

    つーかさっきから弘世さん怖いな……まあ、はやりんのファンならオバサンだのキツいだのは禁句だろうけど……

    ……やっぱ二十も半ばを過ぎたらオバサンなのかな……憧にもババ臭いだのなんだの言われるし……辛すぎる。 よく動じないでいられるな瑞原さん……

    はやり「? なぁに?」

    晴絵「あ、いえ……なにも」

    はやり「ならいいけど……」

    682 = 1 :


    ――――――

    「先程から後輩が失礼なことを……申し訳ありません」

    はやり「はやりは気にしてないから……そんなにかしこまらなくてもいいよっ☆」

    晴絵「……なぜこの配置に」

    気づけば、店の奥に陣取っていた虎姫のみんな……その一つ手前の席に移って弘世菫と相対している

    背後の虎姫メンバーも気になるけど、瑞原さん時間平気なのか? というか私なんで混ざってるんだ?

    「赤土監督も……」

    晴絵「はい!?」

    「チームメイトが迷惑をかけてしまって、すみません……阿知賀の選手にも照や淡がお世話になっているようですし……」

    晴絵「あー……気にしなくていいよ。 うちの子たちこそお世話になってるみたいで……」

    私もなんだかんだで忙しいし、みんながそれぞれで友達作ってるみたいでなによりだ……問題も起こしてはいなさそうだし

    ……私がいなくなる前に生徒たちの間だけでもパイプ作っとかないと今後大変だろうしなぁ……

    「それにしても、このような所で会えるとは……幸運でした。 お時間もいただいてしまって……」

    はやり「すみれちゃんインターハイも頑張ってたし、はやりからのご褒美だよっ☆」

    「……あ、ありがとうございますっ!」

    いいこいいこ~、なんて瑞原さんが弘世さんの頭を撫でてる……顔真っ赤にして俯いてる弘世さんは年齢より少し子どもっぽく見えるくらいだけど……まあ、憧れのはやりんが目の前に……ってところだもんな。 感動するのはわかる

    ……わかるんだけど

    誠子「このような所って……弘世先輩が絶対にここがいいって言ってたんですよね? 珍しく外でミーティングしようなんて言って……」

    尭深「インハイの関係者がよく利用するって有名だし……もしかして最初からはやりんとのエンカウント狙いだったんじゃ……」

    「変な趣味してるよねー」

    「なんでもいいよ。 おいしいものが食べられれば」

    ……やっぱり後ろの虎姫気になるなあ

    683 = 1 :


    「先日のライブは……」

    「次の東京での……」

    「新曲のリリースが……」

    ……なんかすごい勢いで喋ってるけど、私は雀士瑞原はやりはともかく、アイドルはやりんのことはあまり知らないしなぁ

    ……弘世さん、もっとクールな子だと思ってたから意外だな……はやりんのファン層は私が思っていたよりも広いらしい

    いや、むしろ瑞原さんの牌のお姉さんになった時期を考えると今の高校生ぐらいが直撃世代なんだろうか……?

    誠子「あの、すみません」

    はやり「はやっ?」

    誠子「私、今瑞原プロのカード持ってるんですけど……サインとかいただけますか?」

    はやり「いいよっ☆」

    「……おい! 亦野! これ、今シーズンのプロ麻雀せんべいのはやりんのレアカードじゃないか!」

    誠子「え? ああ、はい……」

    「持ち歩くなんて、亦野先輩も……?」

    誠子「ああ、これはこの間当たってそのまま財布の中に……」

    「はやりん引いたのになんで言わないんだよ!?」

    誠子「普通わざわざ言いませんよ!? 私先輩がはやりんのファンなの知らなかったんですよ!」

    はやり「喧嘩しちゃダメだよっ☆」

    「すみませんっ! ……ところで、よろしければ私もサインを……」

    はやり「まかせてっ☆ どこにすればいいかな?」

    「えっと、あー……なにか……くっ……! こうなったら制服の背中にでも……!」

    誠子「なに言ってるんですか!? ダメですよそんな……なんならこのカードあげますから!」

    「亦野……! ありがとう……来年の部長はお前にまかせるぞ!」

    誠子「マジ泣き!? っていうかそういう贈り物じゃないですからね!? 賄賂みたいな扱いにしないでくださいよ!!」

    684 = 1 :


    はやり「すみれちゃんへ……はい! これでこのカードは世界に一枚だけの、すみれちゃんだけのカードだよっ☆」

    「はやりんから……世界に一枚の、私だけの……?」

    「……もう死んでもいい」

    誠子「弘世先輩!? しっかりしてくださいよ!」

    尭深「いくら突っ込んでも疲れるだけだよ誠子ちゃん……」

    「ねーねー……今日は個人戦のミーティングだったんじゃないのー?」

    誠子「淡が飽きてまともなこと言ってる!?」

    はやり「はや~……忙しいのに邪魔しちゃってごめんね? はやりもそろそろ次のお仕事に行かないと……」

    「あ……そうなんですか……」

    うわ、あからさまに落ち込んでる……どんだけはやりん好きなんだ……

    「すみません瑞原プロ、ご迷惑をおかけして……」

    はやり「迷惑だなんて思ってないよっ☆ てるちゃんもすみれちゃんもあわいちゃんも、個人戦頑張ってね☆」

    「はいっ! ……ああ、はやりんに応援してもらえるなんて……今年は照も倒して優勝できる気がしてきた……」

    「今年はテルーが優勝してその次は私だもん! 菫先輩は三番目指して頑張ってね!」

    「……てるちゃん」

    誠子「……どうかしましたか?」

    「ちょっと、かわいい……かも」

    尭深「……てるちゃんって呼びましょうか?」

    「……やっぱりちょっと恥ずかしいから、今まで通りでいい」

    尭深「わかりました」

    はやり「それじゃあ、またねっ☆」

    「はいっ! 今度のライブも、対局も絶対に応援いきますっ!」

    晴絵「それじゃあ私も……」

    「あっ! しんどーじだっ!」

    姫子「げっ」

    685 = 1 :


    ちょうど立ち上がったところで入り口に視線をやると、大星さんの言う通り福岡代表、新道寺女子のメンバーが……うわ、鶴田さん凄く嫌そうな顔してる……

    姫子「……店ば変えましょうぶちょー」

    「ヒメコー! なにやってんのー? 早くこっち来なよ!」

    美子「姫子、大星さんと仲良くなりよったと?」

    「大変すばらです! 行きましょうか!」

    姫子「…………」

    仁美「なんもかんも政治が悪い」

    姫子「……そうですね」

    「……あ、あそこに居るのは……!」

    ……瑞原さん、帽子と眼鏡だけじゃ変装になってないんじゃないか? ちょっと顔を隠したって町中を歩けば人が振り返るぐらいの美人だし……

    晴絵「……瑞原さん、早く帰った方が」

    「ハルちゃん!」

    晴絵「おう!」

    晴絵「……え!? 私!?」

    美子「ハルちゃん? エバーグリーンズの?」

    仁美「今は阿知賀女子の監督さんやね」

    美子「あぁ、それで……」

    はやり「ごめんね、はるえちゃん……はやり、そろそろほんとに時間危ないから先に行くね?」

    晴絵「え、瑞原さんちょっと……」

    はやり「ファンサービスも大事だよ? プロになるなら尚更ねっ☆」

    晴絵「そりゃ、言ってることはわかりますけど……」

    「は、ハルちゃ……っふぎゃ!」

    姫子「大丈夫ですかぶちょー!?」

    今なにもないとこでこけたぞ……? あれか、なんかこけなきゃいけない決まりでもあるのか……? ちらと視線をやると、弘世さんはいまだにうっとりしている……はやりんとの夢の時間の余韻に浸っているようだ

    686 = 1 :


    ――――――

    「……どうして私の隣に座るんだ」

    「……ひ、ひとりだと緊張すっから」

    晴絵「……えーと」

    「あっ! はい! えー、その、あー……」

    姫子「ぶちょー! まずは挨拶せんとですよ!」

    「こ、こんにちは!」

    晴絵「こ、こんにちは」

    「…………ひ、姫子」

    姫子「頑張ってくださいぶちょー! 元気でいい挨拶でした!」

    「そうか……そうか……!」

    裏側の席から一生懸命耳打ちしてる鶴田さんがとても気になるところだけど……なんだろう、これは……白水さんは、私のことをハルちゃんと呼んだしエバーグリーンズ時代のファンかなんかだろうか?

    「はじめまして、赤土監督! 私、新道寺女子の花田煌と申します! 和が以前お世話になっていたと聞いております!」

    晴絵「ああ、花田さんよろしくね。 和とは……?」

    「中学時代は長野に住んでいて、和は後輩だったんです! すばらっ!」

    晴絵「へぇ、そうなんだ……和も顔が広いなぁ」

    「それは赤土監督もでしょう? 高校時代は小鍛治プロや野依プロ、瑞原プロと対局されていますし、今出ていかれたのも瑞原プロですよね?」

    美子「え? さっきのはやりんだったと?」

    「ああ。 はやりん超かわいかったぞ」

    仁美「弘世、あんたはやりんのファンなんか……そーゆうん興味なかタイプだと思っとった」

    「それに、去年までは博多エバーグリーンズでも打っておられましたし! 私たち、地元のチームでしたしOGの方もいらっしゃったので応援していたんですよ! ね? 白水部長?」

    「え? あ、は、はい! そそ、そうです!」

    ……花田さんナイスフォローと思いきや、白水さんガチガチで全然喋れないじゃないか……なんか、私そんなに活躍できてたかな? 心残りの多い対局も多かっただけに申し訳ない気が……

    姫子「ぶちょー! 一回深呼吸して落ち着いてください! お茶も取ってきましたから!」

    「う、うん……すまんな姫っ……おああー!?」

    ガシャン! ビシャッ!

    「すばっ!? だ、大丈夫ですか白水部長!?」

    晴絵「濡れてないか? ほら、これで拭いて……」

    「す、すみません……」

    687 = 1 :


    「なんだ、白水……以外と落ち着きのないやつだな」

    ……君がそれを言うのか? さっきまで瑞原さんを前に浮かれ放題だったじゃないか……

    「……私はハルちゃんのファンやけん、ちょっとぐらい緊張しても仕方なかよ」

    晴絵「……福岡だし、やっぱりエバーグリーンズ時代の?」

    「はい……とは言っても私は元々佐賀出身なんですけど」

    美子「哩ちゃん越境入学やったから、外から来たハルちゃんになんとなく自分ば重ねとったんですよ」

    仁美「こぎゃんでもうちのエースたい。 優秀な雀士なんも同じやったからね」

    「余計なことば言わんでよ!」

    美子「うちらもエバーグリーンズファンやったんやし、哩ちゃんばっかりこすいちゃ」

    「うぅ……ひ、姫子からもなんとか言って……」



    「ヒメコ! 今日はこんなとこでなにしてんの? 練習しなくていいの? 私より弱いのに……」

    姫子「大星……あんたは相変わらず可愛いげなかね」

    「姫子!? 女の子の顔としてちょっとすばらくないことになってますよ!? 落ち着いてください!」

    誠子「ごめん! ほんっとごめん! おい、淡! 私にはともかく他校の人に生意気な口を聞くなって!」



    「……えっと、その……」

    美子「落ち着いて話せばよかよ? 誰も急かしとらんから」

    「平常心を保てないようでは大事な局面でしくじるぞ、白水」

    だからそれを君が言うのか……?

    「と、とりあえず! 握手とかしてもらってもよかやろか?」

    晴絵「もちろん、それくらいならいくらでも……」

    「ありがとうございます! 三日は手ば洗いせん!」

    晴絵「それはダメだろ……」

    688 = 1 :


    「おぉ……ハルちゃんと握手……!」

    「気持ちはわからなくもないがな……私もはやりんにいいこいいこしていただいたし、一週間は髪を洗わずに……」

    「勘弁して。 汚いよ」

    「汚いわけないだろ! はやりんが触れたんだぞ!? むしろ浄化されただろ!」

    「菫先輩ってバカなの?」

    「お前にだけは言われたくない!」

    美子「……握手、うちもよかやろか?」

    晴絵「うん、当然だよ」

    仁美「そいじゃあ、私も……エバーグリーンズの解体、残念でした。 なんもかんも経営不振が悪い」

    晴絵「あればっかりはなぁ……私ももっといい成績出せてたらよかったかもしれないけど……」

    「そぎゃんこと……! ハルちゃん来てくれてエバーグリーンズ盛り上がったけん……」

    美子「日本リーグのプレーオフまで行けたんも、ハルちゃんのおかげたい」

    晴絵「……福岡の人に、そんなに歓迎されてたとは思わなかったなぁ」

    仁美「私らん新道寺のOGに野依プロもおるけん、十年前のインターハイの試合もよう知っとーから……」

    「小鍛治プロが準決の解説や、ラジオの方でも話題にしていたな……私も、はやりんが打っているし確認しているが」

    「……弘世」

    「どうした?」

    「お、おまえがはやりんって言うたびに笑いそうになるけん……か、勘弁してくれんか……?」

    晴絵「ぶふっ」

    仁美「げほっげほっ!」

    美子「…………っ!」

    「何がおかしい!? はやりんははやりんだろう!? 赤土監督まで!」

    「やめろって言うとるやろーが! 堅物のあんたが真面目な顔ではやりん連呼するだけで面白かよ!?」

    晴絵「い、いや……うん、ぺ、別に? 瑞原さんのファン層広いのは……し、知ってるし……」

    「だったらなぜ笑うんですか!?」

    689 = 1 :


    「と、とにかく! 新道寺の部員は現在トッププロの理沙先輩すら勝ちきれなかった小鍛治プロに一太刀浴びせたんはよう知っとーばい」

    美子「よそは知らんけど、ハルちゃんのエバーグリーンズ参入は新道寺女子の人間は歓迎してたとばい」

    「……野依プロの敵扱いじゃないのか?」

    仁美「私らそがんに心の狭くなかね。 むしろ赤土晴絵ゆう名プレイヤーば獲得したんに優勝ば前にチームが解散したんがほんなごと残念たい」

    晴絵「あんまり褒められるのもなんだか照れくさいなあ……」

    「……まあ、はやりん「ぶはっ! げほっ!」いちいち笑うな白水! ……ああもう! 瑞原プロや野依プロたちの世代は小鍛治プロがあまりにも強すぎた……みなトッププロと呼ばれる実力があるにも関わらずな」

    「……ひ、弘世」

    「……今度はなんだ?」

    「い、今さらキメ顔してカッコつけても決まらんけん……くくっ……」

    「黙ってろ!このアホ!」

    晴絵「白水さん、そ、それは言っちゃ……ぷふっ」

    姫子「弘世! うちのぶちょーば大星みたいな扱いするんは許さんぞ!」

    「ちょっとそれどういう意味!? っていうかヒメコも敬語使えてないじゃん! 私に散々言ったくせに!」

    誠子「淡! 静かにしてろって! 弘世先輩たちが話してるんだから邪魔するな! 鶴田も、ごめん!」

    「姫子も落ち着いてください! 少しあちらでお話ししましょう? ほら、見てください!」

    姫子「ん?」

    「?」

    「宮永さんたちが食べてるケーキやらアイスやら……すばっ!? ちょっと食べ過ぎでは!?」

    「それほどでもない」

    「そ、そうですか……えっと、ほら! おいしそうですし!」

    「おいしいよ! おいで!」

    「ぶはっ!?」

    「……どうしたの?」

    「いや、すみません……ちょっと、思い出して……けほっけほっ」

    尭深「お茶、どうぞ」

    「すばらっ! ありがとうございます、助かります……」

    690 = 1 :


    「んんっ……とにかくだな」

    「だから咳払いしても誤魔化せんって……ぶほっげほっ!」

    「いつまで笑ってんだ! いい加減にしろ!」

    晴絵「そ、そうだよ白水さん……さすがに弘世さんに失礼……ぶっ」

    「赤土監督!!」

    晴絵「ご、ごめん……いやでも、白水さんがいつまでも笑ってるから……っふふ」

    「ハルちゃん酷かよ……なにも、わ、私のせいにせんでも……っふふふふ」

    「こ、このっ……」

    美子「す、すまんね弘世さん……哩ちゃんも悪気はなかとよ……っ!」

    「笑いながら謝るな!」

    仁美「なんもかんも弘世が悪い」

    「どこも悪くないだろ!」

    「菫先輩頭悪いよね」

    「だからお前が言うな! お前だけは言うな!!」

    誠子「淡はいちいちちょっかい出すな! あぁもう、ほら、口元クリームついてるぞ」

    「うそっ? 取って取ってー」

    誠子「ったく……」

    尭深「お疲れさま、誠子ちゃん」

    誠子「尭深もなんかしてくれよ……」

    姫子「大星、あんたおとなしくできんのか?」

    「ヒメコに言われたくないですぅー」

    尭深「……今から最後まで黙っていられた人の勝ち。 スタート」

    「! ………………」

    姫子「……扱いやすいやっちゃなー」

    「あ! ヒメコ喋ったー! ヒメコの負けー!」

    姫子「あんたも喋っとーが!」

    「あ! ほんとだ!しまった!」

    尭深「…………」

    誠子「……案は悪くなかったと思うよ」

    「……姫子と大星さんは仲良しですねぇ」

    誠子「たぶん違うよ!?」

    691 = 1 :


    「……で、なんの話だったか……」

    仁美「忘れたんか?」

    「頭が……くふっ……わ、悪い……」

    「覚えてるよ!白水お前ほんとちょっと黙れよ! 話が進まないんだよ!」

    「ダメ……もう、弘世の顔見るだけで……ふっふふ」

    「…………」

    美子「ごめん、哩ちゃんちょっと笑い上戸やけん……」

    「……もういい! とにかく、小鍛治プロがあまりに強いのから、野依プロと並んで小鍛治プロと戦っていた赤土監督も歓迎されたということだろう?」

    仁美「まあそんな感じやね」

    「あ……そんな話やったっけ? ……くふっふっ……」

    「……おい、こいつひっぱたいてもいいか?」

    美子「……悦ぶだけだからよした方がよか」

    「悦ぶ!?」

    「変なキャラ付けせんでくれんか!? そ、そんなことよりハルちゃんの……」

    晴絵「ふ……ふふっ……げほっ!」

    「なんでまだ笑ってるんですか!?」

    晴絵「ご、ごめ……なんかツボった……くっ……ふふ……」

    「なにがそんなに面白いんですか!? 私はなにもしてないでしょう!?」

    晴絵「いや……もう、私のなかでは弘世さんが……瑞原さんの曲を歌って踊ってるよ……」

    「ぶはっ!? げぇっほげほっ!」

    仁美「汚っ!? ちょ、お茶吹かんでよ!」

    「菫、はやりんの曲は一通り振り付で歌えますけどね」

    晴絵「マジで!?」

    「っ……! くふふっ……!」

    692 = 1 :


    「おい、照!」

    「カラオケとかよく付き合わされますし」

    美子「ふたりで行くと?」

    「うん。 それで菫のはやりんリサイタル」

    晴絵「……っ! ふはっ……」

    「げほっ! …………ぶふっ!」

    「菫がこう……『はやっ☆』って」

    「あっははははははははは!! あはっ……げほっげほっ! ひ、弘世っふっふふふふふ」

    「うるさい! なにが悪い!? 言ってみろ、ええ!?」

    「え? うふっ……けほっ……ち、ちかーとばっかいやって見せてよ……っふふふふ……くっ……!」

    「……………………」

    「はやっ☆」

    「あはははははははははは!ひー……ひっひひひ……ふふっ、ふ……!」

    晴絵「う、ウィンクできてないぞ……? げほっ……くふっ……」

    「苦手なんですよ、ウィンク」

    「ほ、本気で残念がってる……!」

    美子「……っ…………っ!」

    仁美「……ひ、弘世、わざとやろ……?」

    「なんだよ! やれって言ったのそっちだろ!?」

    「か、カラオケ……カラオケ行こう、弘世、今すぐ……!」

    晴絵「い、いいね……行こうか……私が奢ってやるよ……っふふふ」

    「さすがハルちゃん! 太っ腹やね!」

    誠子「ちょ、かなり興味ありますけどうちは個人戦に向けてのミーティングが……」

    「はやりんの素晴らしさを伝えるためにも私がしくじるわけにはいかないな……!」

    誠子「あ、ノリノリですか……そうですか……」

    693 = 1 :


    ――――――

    「はややーっ☆」

    晴絵「あはは! あははははは!いいぞーっ!」

    「すばらっ! すばらですよ、弘世さん!」

    尭深「弘世様ーっ!」

    「弘世様ーっ!! きゃー!!」

    「あははははは! ひっ……ひひ、弘世様!? あは、あははははは!」

    誠子「親衛隊ごっこはやめろって!」

    姫子「……し、親衛隊?」

    「白糸台には弘世様ファンクラブが存在する」

    美子「どげんゆうこつなん……?」

    仁美「わ、笑いすぎて腹が……!」

    「入会には厳格な審査を要するらしい。 よく知らないけど」

    「ファンクラブ!? あ、あんなのに!? あは、あはははははははははは! ぅえっ、げほっごほっ! あは、あはは!」

    「はーやーやーっ☆」

    晴絵「っふふ、だ、ダンス……キレッキレじゃないか……!」

    「菫の十八番なんですよ、この曲」

    「ふ、ふふ、ふひっ……ひ、弘世様ーっ! あは、あはは! あはははは!」



    その後も弘世さん……いや、弘世様の妙にレベルの高いパフォーマンスで大いに盛り上がり、新道寺と白糸台の生徒たちと交流を深めた

    ……なんでうちの生徒一人もいないんだろう

    694 = 1 :


    ――――――

    晴絵「ただいまー」

    「おかえり……先にみんなで夕飯済ませちゃったよ? 連絡したけど繋がらないし……」

    晴絵「あ、ごめん……ちょっと、その……盛り上がっちゃって……」

    「瑞原プロとは十年来の付き合いだし盛り上がるのもわかるけどさー……」

    晴絵「あー……いや、それともちょっと違って……」

    穏乃「瑞原プロと会ってたんじゃないんですか?」

    晴絵「会って話してたんだけど……その……」

    「……また変なことしてたんじゃ」

    晴絵「……そんなことないよ、うん」

    「……なんの間ですか?」

    「ハルエは前科あるからね~」

    晴絵「前科とか言うなよ!」

    「ああ、前に三尋木プロ連れ込んだんでしたっけ?」

    晴絵「憧! 広めんなって言ったろ!?」

    「ごめんねー? で、なにしてたの?」

    晴絵「その、新道寺の子たちに会って……」

    穏乃「鶴田さんたちですか?」

    晴絵「ほら、私福岡の実業団にいただろ? それでちょっと話を……」

    「こりゃあ浮気ですよ奥さん」

    「若い娘たちに囲まれて浮かれてたのね!」

    晴絵「なんだよそのノリは!?」

    695 = 1 :


    晴絵「ん……? ほら、白水さんからメール! ただの挨拶で別に変なこと書いてないだろ?」

    「……連絡先交換したんだ」

    晴絵「いや、ほんと意気投合して……ほら、新道寺と練習試合とか組めるかもじゃん?」

    「どれどれ……」

    『本日はいろいろとありがとうございました。 エバーグリーンズは解散してしまいましたが、ハルちゃんのファンであることには変わりありません。 今後も応援しています』

    「……ハルちゃんって」

    晴絵「エバーグリーンズの時もそう呼ばれてたから! 別になんもないから!」

    穏乃「あれ? なんか動画添付されてますよ?」

    晴絵「あっ! しず、それは……!」



    『はややーっ☆』



    穏乃「ぶふっ!?」

    「ちょ、なにこれ!? 白糸台の弘世菫だよね!?」

    「っ……!?」

    「…………ふ、ふふっ」

    「み、みんな、笑っちゃ悪いよ!」

    「だ、だってこれ……ほら」

    『はやー☆』

    「ぶはっ!?」

    ……いや、これは逆にいろいろ誤魔化せるんじゃ……? うん、他校の生徒と遊んでて連絡するのも忘れてたなんてさすがにうっかりで済ますにはちょっとな……

    よし! このまま、弘世様パワーでうやむやにしよう!

    696 = 1 :


    「ハルちゃん」

    晴絵「ん?」

    「……白糸台と新道寺の子たちとカラオケで豪遊してきたの?」

    あ、誤魔化せなかった

    晴絵「な、なんのことだ?」

    「いや、ハルちゃん映ってるし」

    晴絵『あはは、弘世様ーっ!』

    『弘世様素敵ばい! あっははははは!』

    「ひ、弘世様って……弘世様って……!」

    穏乃「なにこれ……なにこれ……お腹痛い……」

    晴絵「……いや、うん、話の流れでカラオケに……」

    「連絡も忘れるほど楽しんでたんだ……夕方には帰ってくるって言ってたのに……」

    「……みんな心配してたんですよ?」

    晴絵「…………」

    『はやっ☆』

    「!? げほっげほっ!」

    「ちょ……や、やめてくださいよ赤土先生!」

    「くくっ……ちょっとこれは、破壊力が……」

    「……ハルちゃん!」

    晴絵「ごめんっ! ほんと悪気はなかったんだって! だってこれ……ヤバイだろ!? しかもクオリティ超高いし!」

    「いやハルエが逆ギレしちゃダメでしょ」

    697 = 1 :


    「もう離婚よ!」

    晴絵「離婚!?」

    「実家に帰らさせていただきま……」

    晴絵「実家に!?」

    「玄、今日からしばらく玄と一緒に寝るから」

    「え? ほんとうに? やったぁ!」

    晴絵「玄たちの部屋かよ!?」

    「お泊まり会だね~」

    「あ、じゃあ私も行く!」

    穏乃「私も私も!」

    晴絵「えぇ……? じゃあ私も……」

    「ハルちゃんはダメ」

    晴絵「仲間はずれかよ!? 寂しいだろ!?」

    「他校の生徒と浮気するからでしょ? しばらく反省しなさい!」

    晴絵「ほんとごめんって! 反省してるから! な?」

    「……これからは、遅くなるときはちゃんと連絡いれて。 心配するから……」

    晴絵「ん、ごめんな灼」

    「ファンの女の子連れ込んだりもしないでよ?」

    晴絵「しないよ!」

    「信用できないなぁ……ね?」

    穏乃「あはは……前科持ちは信頼落ちるみたいですよ? 先生」

    晴絵「…………」


    『はややっ☆』



    「!? げほっごほっ!」

    「だ、だからやめてってば! ちっとも反省してないでしょ!?」


    カン!

    698 = 1 :

    弘世様はどこに行くのか

    久保コーチお誕生日おめでとうございます。たかたんイェイ~
    立先生のブログ更新でこーこちゃんと同学年だという情報がでましたね。学生時代からコーチとして顔出したりしてたのかなー

    699 :


    腹筋崩壊ww

    700 :

    乙です
    和の顔の広さと共に日本の狭さと縁の不思議さを実感しましたよ弘世様はややっ☆


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について