元スレ灼「個人戦は見学して行くから……」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
601 = 1 :
淡「……やっぱり活躍の度合いで変わるの?」
ネリー「ん? まあそうだねー……明華なんかけっこう評価もらってたみたいだしかなり稼いだんじゃないかな?」
咲「……なんか、プロみたいだね?」
ネリー「まあ、みんなプロ意識みたいなのは持ってるよ? っていうか明華もハオも日本の外でもう結果出してるしね! ネリーも将来的にも麻雀でバリバリ稼いでく予定だし……」
淡「……そっかー」
穏乃「話を聞いてると、もうプロみたいなものなんですかね?」
ネリー「うん、そうだね! ネリーはまだ一年生だからシズノとも、サキともアワイとも何回も打つと思うから……ネリーのこと思うなら手加減してくれてもいいよ?」
穏乃「それは真の友情じゃないですよ! 打つときは全力です!」
咲「……そうだね。 これから何回も打つなら、尚更適当なことはできないかな……」
ネリー「……まあ、全力勝負の方が面白いしね! できればそっちは公式戦以外で消化して本番は手を抜いてほしいんだけど……」
咲「もう、ネリーちゃんってば……」
ネリー「あはは!」
穏乃「対局の時は……あれ? 」
淡「…………」
穏乃「大星さん? どうかしましたか?」
淡「……ごめんね、ネリー!」
ネリー「え?」
602 = 1 :
穏乃「ど、どうしたんですか? なんか、さっきかららしくないですよ?」
咲「うん……なんというか、不気味というか……」
淡「だって、私のせいでネリーは……」
ネリー「え? え? どうしたの?」
淡「だって、ネリーはこれから3年は私に負け続けるんだよ!?」
咲「えっ」
穏乃「えっ」
ネリー「……は?」
淡「だってだって、今年の団体戦で既にわかってることだけど私はネリーより強いじゃん? で、ふたりとも大将なんだよ?」
ネリー「……ちょっと、なに言ってんのかわかんないんだけど?」
淡「だから! ネリーは貧乏なのに最強の私にボコボコにされ続けるんだよ? お金全然もらえなくなっちゃう!」
咲「えっ、え? あれ?」
穏乃「……もしかして、さっきのごめんって……?」
淡「うん……だってネリーは私に負けたせいで貧乏なんでしょ? 私に勝てるわけないから3年は貧乏のままだよ?」
ネリー「……こ、この……!」
603 = 1 :
淡「ネリー……」
憐れみの表情を浮かべた大星さんが、ネリーさんの肩にポン、と手を置いた
淡「ごめんね? 強くてさ!」
ネリー「ああああ!! コイツやっぱり超ムカつく!!」
咲「…………お姉ちゃん、大星さんの面倒見きれてるのかな……?」
穏乃(……大星さんとチャンピオンのお世話してる亦野さんには胃薬でも贈った方がいいかな)
カン!
604 = 1 :
臨海外人部隊のお金ってどんなかんじの制度になってんだろうか…名目上は奨学金とかになってんですかね?
とりあえずバレンタイン準備に入ります。多そうなとこから順に投下出来たらいいなー
605 :
乙
淡ちゃんバかわいいけど
607 = 584 :
乙
この4人だと穏乃が一番しっかりしてるように感じるw
608 :
>>607しずはクロチャーとかの上の子がいなければお姉さんしなきゃ!ってなる子だと思ってます。あわあわの下っ子感が強すぎるのもありますけど
とりあえずさっそく間に合ってないけど宮守で
609 = 1 :
晴絵「週末さ、ちょっと空けるからみんなで練習しといてー」
憧「え!?」
晴絵「……え? なんでそんな驚いてんの?」
憧「だ、だって週末って、バレンタイン……」
玄「ええ!? 赤土先生、恋人できたんですか!?」
灼「おめでと……」
宥「おめでとうございます!」
穏乃「やったぁ! おめでとうございます!」
晴絵「…………お、おう」
憧「嘘、マジ!? お、お姉ちゃんに連絡しないと……」
晴絵「あ、いや待て待て待て! 望には、違っ……仕事! 仕事だから! 違います! プロ入りとかそこら辺の調整で岩手の方まで行くだけだから!」
憧「ふきゅ!? く、熊倉さんと……」
晴絵「んなわけないだろ!」
穏乃「ってことは、宮守の方まで?」
晴絵「うん、熊倉さん今はあそこで教員やってるからね」
宥「岩手……あったかくなさそう……」
灼「あったかくないというか、すごい寒いと思……」
穏乃「胡桃さんやエイスリンさん、元気にしてるかなあ……」
憧「あ、この前メール来たけどみんな受験も終わったらしいよー」
玄「……あの、赤土先生」
晴絵「ん? どうした玄?」
玄「……一緒について行ったりしても、いいですか?」
610 = 1 :
――――――
豊音「わー! わー! 阿知賀のみんなだ! また会えてちょーうれしいよー!!」
玄「姉帯さん! お久しぶりです!」
白望「いらっしゃい……」
灼「お邪魔しま……」
塞「いやー、なんかほんと久しぶりだね……宥さん炬燵どうぞ」
宥「さ、さささ寒い……あ、ああ、ぁりがとうございます……」
胡桃「大丈夫なの!? お茶とか入れるよ? 塞が」
塞「私が!? まあいいけど……」
エイスリン「マタアエテウレシイデス!」
穏乃「私もです!エイスリンさん!」
憧「……部室、炬燵あるんですね」
胡桃「シロの持ち込みで……」
憧「私物なんだ!? あ、胡桃さん! みなさんも! お受験お疲れさまです!」
塞「ほんと、無事に終わってよかったよ……こっちに来てるってことは、宥さんも……」
宥「はぃ……な、なんとか……」
豊音「おめでとうございます! ほんとよかったよー!」
611 = 1 :
トシ「それじゃあ、私らはあっちで話してるからね」
晴絵「一応練習試合の体で宿代とか落としてるから……しっかりやっといてよ?」
灼「ん……」
塞「でも、ほんと久々の麻雀だね……最近は勉強勉強で……はい、お茶」
宥「あ、ありがとうございます……」
白望「マットと牌出してー……」
玄「え? こっちに卓が……」
白望「ダルくて炬燵から出られない……」
胡桃「ちょっと! 迷惑かけない!」
宥「寒くて炬燵から出られない……」
胡桃「えっ、あー……うん」
憧「……宥ねえも動けませんし、二卓は囲めるんですからいいじゃないですか?」
豊音「シロー! マットと牌出したよー!」
白望「ありがと……」
エイスリン「タク、フタリヅツ?」
穏乃「そうですね!ひとりづつ余るからそこは休憩で……」
塞「……じゃーんけーん!」
612 = 1 :
胡桃「案の定負けたね、塞」
白望「ズルしようとするから……」
塞「……うるさいなあ」
玄「それじゃあ、手が空いたので……私、チョコ作ってきたんですよ! バレンタインですから!」
豊音「もらっていいの? ちょーうれしいよー! 私たちもね、ちゃんと用意しといたんだー!」
エイスリン「チョコ! オイシイヨ?」
白望「チョコよりも身の回りの世話をしてほしい……」
玄「おまかせあれ!」
胡桃「そこ! 甘やかさないっ!」
玄「でも、私の得意分野ですよ?」
憧「玄、下手したら麻雀よりも世話焼き歴長いからねー」
塞「へ? どういうこと?」
宥「くろちゃー……」
玄「あ、お姉ちゃん寒い? 上着かける? あったかーいお茶もあるよ?」
塞「……なるほど」
灼「宥さん、昔からあの調子ですから……」
613 = 1 :
――――――
胡桃「じゃ、打とっか……シロ! 牌積んで!」
灼「手積みとか久々……」
宥「昔は一緒にうちでやったねー」
白望「ダルい……」
玄「主流は自動卓ですからね! 私が積みますよ!」
胡桃「玄ちゃん! シロをあまり甘やかしたらダメ! なにもしなくなっちゃうから!」
白望「喉渇いた……」
玄「お茶どうぞ!」
胡桃「玄ちゃん! だからほっといていいから!」
白望「お腹すいた……」
玄「持ってきたチョコでよければ……あ、胡桃さんもどうぞ」
胡桃「あ、ありがと……」
白望「ダルいから食べさせてー……」
玄「はい、あーんしてくださいねー」
胡桃「シロの介護、そこまでしなくていいから!」
宥「くろちゃー私も……」
玄「うん! お姉ちゃんもあーんして!」
胡桃「えぇ……?」
614 = 1 :
灼「胡桃さん、気にしない方向で……冬場はいつもこんな感じなんで」
胡桃「……いや、ちょっとマズいでしょこれは……ダメ人間製造機だよ」
玄「あ、灼ちゃんもどうぞ! あーん」
灼「え……いや、私は……」
玄「?」
灼「自分で食べれ……」
玄「ふぇ……灼ちゃ……」
灼「……あーん」
玄「……えへへ、おいしい?」
灼「……おいし」
宥「おいしーよくろちゃー」
白望「うん、いける……」
胡桃「いや、うん……おいしいけどさ」
白望「玄ちゃん、もいっこ」
玄「どうぞ! お好きなだけ食べてくださいね!」
塞「……私もあーんとかした方がいい?」
憧「いや無理に玄に合わせなくても……」
豊音「してして! 私もチョコ食べたいよー!」
エイスリン「サエ! アーン!」
塞「……あーん」
穏乃「憧も食べる?」
憧「い、いいわよ、恥ずかしいし!」
615 = 1 :
白望「ん」
玄「はい、おしぼり用意してありますよ!」
白望「あー……」
玄「肩こりですか? マッサージしますよ!」
胡桃「こらっ! 玄ちゃんシロは……なんでそれでわかるの!?」
白望「玄ちゃんうちにお嫁に来てよ……」
玄「私、 松実館継がないとですから……あ、よかったら卒業旅行とか奈良でどうですか? ご宿泊には是非とも松実館をば! お安くしますよ!」
白望「商売上手な若女将……」
玄「こちらに資料が……料金プランは……」
白望「ふむふむ……」
胡桃「ちょ、対局中に商売始めないでよ!」
白望「……さえー、ちょっと、これなんだけど……」
塞「え? なに? 奈良?」
玄「ここから更にお勉強させていただいて……」
塞「え、マジで? 胡桃、これならかなりお得じゃない?」
胡桃「え? あ、これならたしかに……」
エイスリン「ナラ! ダイブツデスネ?」
豊音「わぁ! すごいすごい! 私、奈良行ったことないよー! 行きたい行きたい!」
穏乃「案内しますから是非! お土産もうちで買ってってくださいよ!」
胡桃「すっかりビジネスの場だね!?」
灼「……いいボウリング場なら紹介できると思」
胡桃「わざわざ奈良まで行ってボウリングしないよ!?」
616 = 1 :
灼「…………」
憧「ほ、ほら! 鷺森レーンは地域密着的なとこあるし! 地元の人向けって言うか!」
玄「私、鷺森レーン大好きだよ!」
穏乃「またみんなで遊びにいきますから!」
宥「わ、私の卒業祝は鷺森レーンでやってほしいなっ!」
灼「……みんな、ありがと」
胡桃「……ご、ごめんね?」
灼「いえ、やっぱり観光の人にはあまりウケが……」
豊音「私、ボウリングやってみたいよ?」
憧「やったことないんですか?」
白望「ここら辺もあんまり遊ぶとこないし……」
塞「まだあんま考えてなかったし……卒業旅行奈良でいいかな?」
エイスリン「ニホンブンカ! キョウミシンシンデス!」
豊音「ちょー楽しみだよー!」
胡桃「それじゃあ細かい日程決めたら玄ちゃんに連絡して……」
玄「おまかせあれ!」
白望「玄ちゃんできるね……」
宥「頼りになる、私にはできすぎた妹です……」
617 = 1 :
胡桃「っていうかそれロン! 8000!」
白望「あー……はい」
胡桃「あんまり気ぃ抜かないの! しっかりする!」
白望「玄ちゃんと炬燵が強すぎて無理……」
宥「炬燵も玄ちゃんもあったかいですよねー」
灼「部室に炬燵は実際ヤバい……」
宥「私も持ち込んじゃえばよかったかな……」
玄「ふふ、帰ったら持ち込んじゃおっか? あ、お茶二杯目いりますか?」
白望「ありがと……ねぇ玄ちゃん」
玄「なんですか?」
白望「……やっぱりうちにお嫁に来ない? それが無理なら住み込みで働くとか………」
玄「えへへ、お気持ちはうれしいですけど私には松実館が……」
白望「ほら、胸とか好きなだけ触っていいし」
玄「はぅあ!?」
胡桃「変態か! この痴女! 見損なったよ!」
玄「……ど、ど、ど、どうしようおねぇちゃん……」
胡桃「なんで悩むの!?」
宥「えっと……玄ちゃんと離れるの寂しいし、小瀬川さんがうちに来るというのは……」
胡桃「そういう話なの!?」
白望「んー……悩むけど、宿泊費がさすがに……」
618 = 1 :
玄「あ! それじゃあ小瀬川さんがうちで住み込みで働くというのはどうでしょう?」
白望「えー……働きたくない……」
胡桃「ニート!? 働くそこ!」
白望「だって楽がしたいのに玄ちゃんのとこまで行って働くんじゃ本末転倒だし……」
灼「……玄のヒモ的存在として生活すれば」
白望「!! それ天職かも!」
胡桃「ヒモは職業じゃないよ!? どちらかと言うと寄生虫だよ! あと急にテンション上げるのやめて! びっくりするよ!?」
宥「私と一緒に炬燵に入るお仕事をするとか……」
胡桃「働いてないよ!?」
白望「それじゃあ将来的には松実館に住まわせてもらうということで……」
玄「おまかせあれ!」
胡桃「なに言っちゃってんの!? 玄ちゃんも宥ちゃんも止めてよ!?」
灼「多少は働かないと……」
白望「体で返す」
胡桃「だから何言ってんの!?破廉恥だよ!?」
白望「……働いて返すって意味だけど?」
胡桃「え、あ……う……」
灼「真っ赤」
胡桃「う、うるさいそこ!」
玄「…………はぁ」
胡桃「玄ちゃんも露骨にガッカリしない!」
白望「じゃあ路頭に迷ったら松実館行くから。 宿泊費は労働か玄ちゃんにおっぱいで返すということで……」
玄「やったぁ!!」
胡桃「誰かこの子たちなんとかして!!」
カン!
619 = 1 :
バレンタイン要素?舞台が夏の東京じゃなくなるから……
いつもの半分ぐらいの量で量産できればこの調子でやってくので……三日ぐらいまでなら過ぎてもギリギリバレンタインって言えますかね?
621 :
一年かけてバレンタインやってる某スレもあるから問題ない
乙
622 :
乙
バレンタインに受験終わってるとかこいつら国公立受けないのか
623 = 1 :
>>621一年もかけてバレンタインやったら人間関係もチョコもドロドロぐちゃぐちゃになりそうで怖い。私だったらネタも持ちませんわ…
>>622普通に麻雀強い私立行くイメージ持ってました…
投下。白糸台とやえさん
624 = 1 :
やえ「あんた、今週末暇?」
放課後、校門の前に晩成の制服……目立ちに目立ってるけど意に介する様子はない……晩成の部長だし、そういうのは慣れてるのかな
灼「……どうせ私は彼氏もいないしバレンタインに予定もないですけど」
やえ「別にそんなこと言ってないでしょ!?」
灼「……あ、やえさんにバレンタインデートのお誘いを受けてる……?」
やえ「違うわよ!! もう……とりあえず場所変えるわよ! ついてきなさい!」
灼「え……でも、噂とかされたら恥ずかしいし……」
やえ「なんの噂よ!?」
憧「あ、小走さん! ……なんか校門に晩成の人がいるってめっちゃ目立ってますよ?」
やえ「あら、新子じゃない。 偶然ね」
憧「あはは、偶然もなにも……灼さんの待ち伏せですか? 灼さん、小走さんと付き合ってるの?」
灼「ほら、噂されてる」
やえ「新子! あんたねぇ……!」
憧「ちょ、冗談じゃないですか! そんなに怒らなくても……」
やえ「……ま、いいわ。 で? どうなの?」
灼「……暇だけど、どして?」
やえ「東京行くのよ。 照に会いに……」
灼「バレンタインデート?」
憧「え? 宮永照と? こりゃまた意外な組み合わせで……」
やえ「違うっつーの! 進路の話とかで……」
憧「あ、そっか……小走さんは宮永照と……」
灼「……同じチームに所属が決まってたね」
625 = 1 :
やえ「ん……まぁね」
小走やえ。 奈良県の強豪、晩成高校エースで部長。 幼少期から公式大会でも多くの結果を残している……高校卒業後、プロ入りが決定している
灼「チーム決まってすぐ、照さんから電話来ましたよ」
やえ「は? なんであんたに行ったわけ?」
灼「……電話帳、小走と鷺森で一個間違えてかけたみたいです」
やえ「……相変わらずの間抜けっぷりね」
灼「すっごい喜んでましたよ」
やえ「……それは、私のとこにも電話来たし、わかってるけど……」
憧「小走さんもうれしそうですね?」
やえ「べ、別にそんなっ…………まあ、知り合いと一緒で少し安心したとこはあるけどね」
憧「デレた」
灼「デレたね」
やえ「うっさいわよ! ……とりあえず東京行くから、照も会いたがってるし、声かけて暇そうなら一緒に行こうかと思って……」
灼「ん……行きたいけど、どうなるか……憧は?」
憧「え? 私? うーん……東京は行きたいけど、宮永照……さん、あまり話したこともないし……」
やえ「……予定としては、まあそこら辺の話をしつつ、虎姫のやつらとも会って打ったりする予定だけど…… 」
憧「あ、それは普通に魅力的な……」
灼「……もう、みんなに声かけてこっか」
626 = 1 :
――――――
照「やえ!」
やえ「照……直接会うのは久しぶりね。 弘世も元気そうね」
照「会いたかった。 灼も。 阿知賀のみんなもよく来てくれた」
菫「わざわざ奈良からすまないな。 学校の方にも対外試合扱いで立ち入りの許可ももらっている」
灼「ども……今日はよろしくお願いします」
玄「こんにちは! お久しぶりです!」
照「松実さん……インハイの団体戦以来?」
憧「こっちはテレビや雑誌でよく見かけますけどねー」
穏乃「今のうちにサインとかもらっといた方がいいですかね?」
照「そんな……菫じゃあるまいし、まだサインの練習とかしてない」
菫「おい」
宥「……練習してるんですか?」
やえ「気の早いやつ……麻雀の練習しなさいよ」
菫「し、してないっ! ただ、プロになればそういうのも必要になるとは思っているがだな……!」
穏乃「今からファンのことも考えてるなんてプロ意識の高さの表れですね!」
菫「む……まあ、そういう言い方もできないことはないと思うぞ? うん」
照「高鴨さん、あまり菫のことは褒めなくていい。 調子に乗る」
菫「お前には言われたくないぞ、照」
やえ「……どっちもどっちでしょ」
627 = 1 :
玄「そういえば、渋谷さんとか他の虎姫の方は……」
菫「ああ、学校で待たせている。 出迎えにぞろぞろ来ても迷惑だろうしな」
照「淡が自分も行くってゴネて大変だった」
憧「……連れてきたら大星さんひとりで大騒ぎして大変だったでしょうしね」
照「淡を注意する菫が一緒になって騒ぐから困る」
菫「おい! なんだその言いぐさは! お前だってここに来るだけでおいしそうなお店が……とか言ってあっちにフラフラこっちにフラフラと手間かけさせておいて……!」
照「今日はバレンタイン。 おいしそうなチョコが町中に溢れ帰っている。 私は悪くない」
やえ「……もういいから騒いでないでさっさと案内してよ」
菫「あ、ああ……すまない、では行こうか」
照「チョコ食べたい」
菫「帰ってからにしろ!」
灼「……バレンタインですし、チョコ用意して来ましたけど……」
照「灼……!」
菫「一応、こちらでも用意はしているが……部室に普段から買い置きしているものなんだ。 すまないな」
宥「いえ、そんな、お気になさらず……」
憧「……白糸台って厳しそうなのにおかしの買い置きとかしてるんですね」
菫「……うちのエース様とその後継がな……」
照「とにもかくにもおかしがないと……」
やえ「……あんたはブレないわね」
照「……褒めてる?」
穏乃「褒められてますね!」
照「褒められた!」
やえ「呆れてんのよ!」
628 = 1 :
――――――
誠子「お疲れ様サマです! 本日は奈良からご足労いただきありがとうございます!」
灼「こちらこそ、急にすみません……」
淡「おっそーい! 私を待たせるなんてどういうつもりよ! 早く打とっ!」
菫「私たちは小走と話があるから阿知賀の方たちと打っててくれ」
淡「えー! テルーと打てないの? 久しぶりなのに!」
照「まあ、すぐ終わるから先に始めてて」
やえ「悪いわね、大星」
淡「むー……なによ! この片側ドリル! あんたなんか知らないもん! あっち行け!」
誠子「こら淡! なに失礼なこと言ってんだ! すみません小走さん!」
やえ「……いや、話には聞いてたし……あんたも大変ね」
淡「私より弱いくせにテルーと同じチームとか調子に乗らないでよね! ばーかばーか!」
誠子「淡、いい加減にしろって!」
尭深「淡ちゃん、宮永先輩が卒業しちゃうの寂しいんですよ。 だから……」
やえ「……妬いてんの? まあいいわよ、気にしてないから。 つーかレベル低すぎて怒る気にもならないと言うか……」
穏乃「大星さん! ダメですよ小走さんだってすごい人なんですから……ほら、麻雀なら私でよければお相手しますし……」
淡「シズノ! ……ふふん、なに? 私と打ちたいんだ? まあ、どうしてもって言うなら相手してあげないこともないけど!」
穏乃「打ちたいなー! いや、ほんとに! 是非とも! ……憧、玄さん」
玄「え? 私でいいの? えへへ、大星さんと打ってみたいってずっと思ってたんだー」
憧「……打ちたいなー。 大星さんみたいな実力者と打てばきっと勉強になるだろうなー」
淡「んふ、それほどでもあるけど! ほら、こっち卓あるから! 座って座って!」
誠子「……ありがとう、高鴨さん」
穏乃「いえいえ、実際打ちたいですし!」
憧「お疲れ様です……」
誠子「あー、うん……あれでもかわいい後輩だからね」
629 = 1 :
菫「……やっぱり、部は亦野にしか任せられんな」
照「うん、菫にしては珍しくいい人選だったと思うよ」
菫「一言余計だ」
宥「誠子ちゃんが新部長なの? 白糸台の部長なんてすごいねー」
誠子「あ、いえ……なんというか、ちょっと荷が重い感じもするんですけど……仕方ないと言うか」
灼「……仕方ない?」
菫「亦野以外だと淡がどうにもならん……その亦野でも止めきれないんだが」
誠子「虎姫以外の部員の言うことほとんど聞かないんですよ……私は尭深の方が向いてるんじゃないかと思うんですけど……」
尭深「誠子ちゃんの方がいいよ。 私、淡ちゃん制御する自信ないし……部のお手伝いはいくらでもするから」
照「いっそ誠子は淡係に専念して実務は尭深に任せちゃえばいい」
誠子「いやいや!そういうわけにもいかないですよ……」
やえ「淡係って……手のかかるのがいると大変ね」
菫「その点晩成はきっちりしてるし安心だろう? 新部長は巽か?」
やえ「ええ、由華に任せたわ。 ま、強力なライバルもいるから少し心配だけどね」
宥「ふふ……うちはしっかりものの部長さんがいますから、来年もきっと頑張ってくれると思いますよ」
灼「……頑張ります」
630 = 1 :
照「それじゃあやえ、今後のスケジュールだけど……」
やえ「ちょくちょくこっち出てくるのよね……完全に越してくるのは三月中頃になると思うんだけど……」
照「二月中は私の家に泊まっていい。母さんにも話してある」
やえ「……チームの方で宿取ってくれるって聞いてるけど?」
照「……私が寂しいから」
やえ「……まあ、いいけど。 あんたのとこはどんな感じ?」
菫「来週、はやりんのライブに関係者席を用意していただいている」
やえ「……ハートビーツは楽しそうね」
菫「はやりんのライに特等席が用意されるなんて……ハートビーツに取ってもらえてよかった。 感激だ」
灼「……もしかして、弘世さんも瑞原プロみたいな……?」
菫「……私は、あまり歌やダンスに自信はないのだが……チームの方針ならば……!」
照「やりたいらしい」
やえ「アイドルじゃなくて麻雀頑張りなさいよ」
菫「な、私は別に……! 麻雀プロになるわけで、アイドルになるわけじゃない! はやりんのファンだとか、そういうのはまた別の話だ!」
尭深「どうも、遅くなりまして……粗茶ですが」
宥「ありがとうございます……あったかくて、おいしいです」
淡「あーっ!!」
憧「ふきゅ」
尭深「!?」
631 = 1 :
尭深「……どうしたの、淡ちゃん?」
対局中の大星さんの唐突な叫び声に驚いたらしい憧が、顔を真っ赤にして俯いてるのが見える
穏乃と玄はいつも通りほわほわしてるけど
淡「前から思ってたんだけどさ、ソチャってなーに?」
尭深「え……粗末なお茶……?」
淡「お客さんに粗末なお茶なんて出したら失礼じゃないの?」
尭深「……これは、謙った日本語的な言葉と言うか……」
誠子「つまらないものですが……って本当につまらないものを渡すわけじゃないだろ? そういうやつで……」
淡「なんで物を渡すときにつまらないものとか言うの? つまらないものなんて渡されたら嫌じゃない?」
誠子「いや、だから……」
灼「大星さん、バレンタインチョコあげる」
淡「やったー! ありがとアラタっ!!」
誠子「……すみません、何度も何度も」
灼「……適当に誤魔化した方が楽っぽいですよね」
菫「いちいち構ってやるからなついてるんだろうけどな」
照「…………チョコ」
灼「あ、これはどうもすみません……今出しますので」
632 = 1 :
灼「どうぞ、チョコです」
照「……ひとつだけ?」
やえ「ちょっとは遠慮しなさいよ!」
照「???」
やえ「だからなにがそんなに不思議なのよ!?」
照「やえは?」
やえ「はぁ?」
照「チョコ、くれないの?」
やえ「……なんで私があんたにチョコ渡さなきゃいけないのよ」
照「……くれないの?」
やえ「……そういうあんたはなんもないわけ?」
照「……わたしは、もらうの専門というか……」
菫「昨日、一応準備したんだがな……照と淡がつまみ食いしてほとんど……」
照「菫!」
やえ「あんたは、ほんっと……」
照「違う、誤解。 やえや灼にちゃんとおいしいものを用意したかった。 味見をしてたら思いの外うまくできていて……つい、食べすぎただけで……」
やえ「誤解でもなんでもないじゃないのよ!」
633 = 1 :
誠子「一応少しは残ってたんですけどね……完成品は長野の妹さんのとこに送っちゃいましたから……」
照「……ごめんね」
灼「それでよかったと思……咲も、きっと喜んでます」
やえ「……へこまないでよ、気持ち悪い。 ほら、チョコあげるから」
照「あ……やえ……!」
やえ「ふん、勘違いしないでよ? 灼が持ってくって言うから、なんも用意してないと悪いと思っただけだかんね!」
菫「……あれか、小走はツンデレってやつか」
宥「素直じゃないんですよねぇ」
やえ「うっさい! 弘世も宥もちょっと黙ってて!」
照「それじゃあ、市販品で悪いけど……誠子、チョコ出してきてもらえる?」
誠子「はい! この前宮永先輩が買ってきた袋でいいんですよね? 尭深、お茶の方頼むよ」
尭深「うん」
宥「あ、私もチョコ持ってきてますから……誠子ちゃんや尭深ちゃんもよかったら……」
誠子「あ、すみません宥さん! うれしいです!」
尭深「ふふ……ありがとうございます」
634 = 1 :
照「おいしい」
やえ「そりゃよかったわね」
灼「もう少し用意してきた方がよかったかな……」
照「大丈夫。 もらってばかりじゃ悪いし……」
やえ「……表情と言葉が一致してないわよ」
菫「……プロになって一番心配だったのは照なんだがな。 実力は心配ないだろうが普段が普段で……小走がついてくれるなら安心だ」
やえ「こいつの世話、押し付けないでよ」
菫「と言っても私は所属が違うから仕方あるまい……頼んだぞ」
やえ「はぁ……ま、ちょっとぐらいならね」
誠子「……宮永先輩? これでいいんですよね?」
照「うん。 ありがとう誠子」
誠子「い、いえ……でも、これって……」
照「じゃあ、菫、やえ、灼、宥さんも……チョコどうぞ」
宥「ありがとうございます~」
灼「あり……」
やえ「……ちょっと、これ」
菫「照!? こ、これは……」
照「きのことたけのこ、どっちがいい?」
やえ「……ちょっと弘世、どういうつもり?」
菫「そういう小走、お前こそ……失望したぞ」
灼「……火種が」
誠子「胃が痛い……」
カン!
635 = 1 :
弘世様からはハートビーツ魂を感じる。なんでネタキャライメージこんなに濃ゆいんだろうか
636 :
なんでだろうね、菫のはやりん好きそう感
なぜ人はギャップを求めるのか(哲学)
乙
638 :
乙です
>>623
一年かけてってのは、毎月一回くらいしか投下がなく量も少ないので、一年近くかかった上に、結局完結出来なかったスレだと思う
639 :
ハート様……世紀末……ヘルメットの菫……
640 :
>>638
たぶんそのスレだけど完結できなかったというよりまだちびちび更新中って感じかな
641 :
あらたそは藤崎詩織だったか
642 :
実はネタキャラと言えば哩かと思っていたが思わぬ伏兵がいた(狙撃手だけに)
菫、哩、レジェンドの一見しっかり者、実はちょっと抜けてる対談を是非
643 :
>>638>>634一年以上かかったとしてもモチベ切らさないのはすごいですね。完結せずにスレ落ちるのが一番寂しいですし…ここもできるだけ長く続けたいものです
>>642さすがにバレンタインと言うには厳しくなってきたし次回これで行ってみましょうかね!哩さんは日和でポンコツ確定してるけど弘世様はほんとなんなんですかね。これも愛ですかね
龍門渕で投下
644 = 1 :
憧「おはよー……って、電話中?」
穏乃「おはよっ! ……ああ、今憧が部室に……はい、そうなんですよ……」
朝練のために部室に来てみれば、珍しくしずが電話中だ
玄や宥ねえ、灼さんはこれから部室に来るわけだし……敬語だから和や咲でもない
それでもって、しずがこんな朝早くから電話をするような仲の相手というと……
穏乃「……はい、そうですね国広さん!」
憧「……やっぱり」
しずはインターハイの後も国広さん、薄墨さんとは連絡を密にしているようで……新しい服がどうとか、ちょくちょく不穏な会話が聞こえる
穏乃「はい……はい、それじゃあ週末に届くようにチョコ送ります!」
憧「……チョコ?」
穏乃「う? ……ほら、週末バレンタインでしょ? せっかくだから贈ろうかと思って!」
憧「チョコを、贈る……」
穏乃「え? あ、はい……憧、国広さん!」
憧「え、あ、うん……もしもし? かわりました」
一『純くんは甘いのもビターでもなんでも好きだよ』
憧「ふきゅ」
憧「……べ、別にまだ何も言ってないじゃないですか!!」
一『あはは! 久しぶり新子さん、元気そうだね』
憧「元気って、そりゃあ、元気ですけど……」
一『この時期は純くんも元気でさ、毎年毎年たくさんチョコもらえるから間食費浮くって……まだまだ色気より食い気って感じだから、安心していいよ』
憧「あ、ああ、安心もなにも! べべべ、別になにも気にしてないですけど!」
一『……新子さんってさ、なんか……色恋沙汰絡むとてんでだよね。 普段はしっかりちゃっかりしてるのに……ま、ボクはそういうとこかわいいと思うけど』
憧「いいい色恋ってなんですか!? ほんと! 違いますから! っていうか国広さんには言われたくないんですけど!」
一『え? ボク、どこか変だったかなぁ?』
服装だよ! ……とは言えないし、言っても聞く耳持たないんだよね……普通にしっかりした人なのに、いったいなにが彼女をああしたのか……
645 = 1 :
一『あ、透華……うん、今阿知賀の新子さんと……あ! そうだ、新子さん……今週末ってそっちのみんな暇かな?』
憧「え? ええ……大丈夫だと、思いますけど……」
一『練習試合、しない?』
憧「……はい?」
一『ボクらがそっちまで行くからさ……あ、松実さんちの旅館って部屋空いてたりする? そしたら泊まりがけでそっちに……』
憧「ちょ、ちょっと待ってください! 急に言われても……っていうか、そちらの方は大丈夫なんですか?」
一『まかせてよ……透華、阿知賀が勝負『挑まれた勝負からは逃げませんわ!!』……聞こえた?』
憧「あ、はい……ちょっと、練習試合はハルエに聞いて……松実館の方は玄に聞いてみないと……」
一『宥さんより玄さんの方に聞いた方がいいのかな? ちょっと電話してみるよ』
憧「……あの、国広さん?」
一『なぁに?』
憧「その、どうして急に……」
一『だってボク、新子さんのこと応援してるし』
憧「ふきゅ」
一『それに高鴨さんにも久しぶりに会いたいしね! みんな元気? 高鴨さんと鷺森さんとはちょくちょくお話しするんだけど……』
憧「え、あ、それはもう……っていうか! 応援って! 応援ってなんですか!?」
一『わかってるくせに照れちゃってもう……あ、高鴨さんにかわってもらっていい? まだ少し話があってさ』
憧「わかりましたよ、もう! ……しず!」
穏乃「はーい! ……どしたの憧?」
憧「なんでもない!」
646 = 1 :
――――――
晴絵「練習試合? 龍門渕と? かまわないよ。 っていうか願ったりかなったりだろ……うちは宥が抜けちゃうから対外試合組むのも大変だったし……」
玄「さっき国広さんから私のところにも電話来ましたよ! 松実館に金曜の夜から二泊でお部屋を取ってくださいましたので……」
晴絵「土日は密度の濃い練習ができそうだね……いや、1日観光に当てたりするのかな? まあ私から了承の旨伝えとくよ。 電話してくるから練習始めといてー」
憧「はーい」
穏乃「やったぁ! えへへ、うれしいなっ! 国広さんや天江さんたちに会うの久しぶりだもんねっ!」
灼「うん……楽しみだね。 宥さん、お茶淹れました」
宥「ありがとう灼ちゃん……あったかーい」
玄「あ、ごめんね灼ちゃん……私のお仕事なのに……」
灼「別に玄の仕事ってわけじゃ……それに、お客さん取ったじゃない。 お疲れ様、若女将」
玄「え? えへへ、ありがとうっ!」
穏乃「あ、私もうちのおかしとか売り込まないと……」
憧「……みんな商魂逞しいわねー」
玄「あ……憧ちゃん! そういえば、折り入ってお話があるのですが!」
憧「え? なによ、改まって?」
玄「その、龍門渕の人たちが来るの……バレンタインでしょ? チョコとか、準備したいなーって」
憧「え!? え、あ、うん……まあ、そうね! ……わ、私あまり自信無いんだけど……」
……どうしよう、お姉ちゃんに相談して……いや、絶対からかわれるしやっぱり玄に頼……るのも、なんとなく不安というか……
穏乃「私も! 私も準備したいです!」
灼「いつつ?」
玄「萩原さんも来るから、6つだよ!」
灼「……そっちが本命?」
玄「えー? そんな、えへへ、ちがうよー」
宥「みんなで準備しよっかー」
……まあ、みんなでやるなら平気かな?
647 = 1 :
――――――
透華「来ましたわ!」
衣「衣もきたぞーっ!」
玄「お待ちしておりました! お部屋に案内しますね!」
純「へぇ、こりゃなかなか……」
一「純くんは外国暮らし長いしちょっと新鮮かな?」
智紀「靴脱がないとダメだよ」
純「知ってるよ! ここ数年お前らと一緒だったろうが!」
宥「お荷物、お持ちします……」
透華「構いませんわ……ハギヨシ!」
ハギヨシ「承知いたしました」
宥「あ、その……」
ハギヨシ「申し訳ございません、お仕事を奪ってしまって……しかし、これも私の職務でして……それに、女性にこのような大きな荷物をお持ちいただくのも……」
玄「おもち?」
ハギヨシ「はい?」
玄「あ、いえ! なんでもありません! 失礼しました! お部屋は……まあ、貸しきりということなのでお好きなお部屋を使っていただいて構わないんですけど……」
透華「では、私たちは一番大きな部屋を! ハギヨシに最も上等な部屋を案内して差し上げてくださいな」
玄「おまかせあれ!」
ハギヨシ「お嬢様、しかし……」
透華「男女で部屋分けです。 ハギヨシ、あなたもその荷物を運んだら自由にして構いませんわ。 いつも働き詰めですもの……」
ハギヨシ「ですが、私の立場では……」
透華「命じねばいけませんか?」
ハギヨシ「……お気遣い、痛み入ります」
玄「……では、萩原さんはこちらに……お姉ちゃん、みなさんの案内をお願いします!」
宥「うん……では、こちらにどうぞ」
648 = 1 :
純「ヨッシーはさ、ちょっと固すぎるよな……もっと力抜いていいと思うけど」
一「透華も衣もそういうところあるよね」
智紀「似た者主従」
透華「そうですか? 私はかなり柔軟なつもりですが……」
衣「透華は存外頑固だろう? ……ところで、しずのたちはいないのか?」
宥「龍門渕さんが貸しきりにしてみんなの分もお部屋を取る形にしていただいてますから……奥のお部屋で待ってますよ」
衣「そうか! はやくはやく! 遊びたい!」
純「その前に風呂にしようぜ……そろそろ子どもはおねむの時間だろ?」
衣「子どもじゃない! 衣だ!」
宥「ふふ……うちは、お風呂も自信がありますよー」
智紀「へぇ……じゃあお父さん、衣のお風呂お願いね」
衣「衣はお風呂ぐらいひとりで入れるぞ!」
純「誰がお父さんだ!」
一「純くんでしょ」
純「オレは女だっつの!」
透華「まあ、麻雀は一息ついてからでもよろしいでしょう。 ところで……」
宥「お夕飯なら、お声をかけていただければいつでも……」
透華「いえ、枕投げはいつ頃始めるのがよろしいのでしょうか?」
宥「……えっと」
一「やるのは決定なんだ?」
純「枕投げは自然発生的なものだろ……まあ、タイミング図るなら飯食ってからにしてくれよ? 楽しみにしてんだから」
649 = 1 :
――――――
穏乃「こんばんはっ! お久しぶりです!」
一「高鴨さん! えへへ、会いたかったよ」
穏乃「私もですっ!」
衣「衣もっ! 衣も来てるぞっ!」
ぴょんぴょん跳び跳ねながら手を合わせているしずと国広さん……に飛び込む天江さん……うん、なんか相変わらずな感じ?
灼「久しぶり……相変わらずかわいいね」
智紀「うん、衣はかわいいね」
沢村さんは灼さんと和んでる……まあ、ここのふたりもいつも通りな感じよね
透華「始める前に枕は集めておいた方がよろしいでしょうか?」
宥「ええっと……他の部屋からも出してきましょうか?」
純「開戦してから集める方が熱いだろ」
……ああ、枕投げかな? ……相変わらず戦いに積極的な……
純「お」
憧「ふきゅ」
……また変な声出ちゃった。 恥ずかしい。 死にたい
純「おう、久しぶり」
憧「……お久しぶりです井上さん。 龍門渕さんも」
透華「お久しぶりです新子さん、お元気そうでなによりですわ」
よし、とりあえず挨拶はちゃんとできた……最近気づいたけど、私あがりやすいみたいだし上出来じゃないかしらね……普通に、いつも通りに落ち着いて会話すればいいのよ
憧「……あ、えっと、玄と萩原さんは?」
透華「玄さんにはハギヨシの案内をしていただいてますわ。 荷物もまかせておりますし……」
純「そのうち戻ってくると思うぜ……あ、新子さー」
憧「な、なんですか?」
純「風呂ってどこ?」
憧「ふきゅ」
650 = 1 :
憧「ふ、ふふ、風呂って、あの風呂ですか?」
純「……風呂ってそんなにいろいろあったか?」
憧「え、あ、その、大浴場が部屋を出てそこの角の先に……」
純「サンキュ! 衣、風呂いくぞー」
衣「だーかーらー! ひとりでも大丈夫だと言っているだろう!」
一「大浴場にひとりってけっこう寂しいよ?」
智紀「それに、水場はよく出るって言うよね」
衣「……な、なにが出るんだ?」
智紀「そりゃあ……ふふふ」
衣「……お、おい! 純、一緒に入ってあげるぞ! 衣はお姉さんだからな!」
純「はいはい」
灼「かわいい」
智紀「かわいいね」
穏乃「松実館にそういうのはいないと思いますけど……」
透華「まったく……あまり衣をいじめないでくださいな」
純「あ、せっかくだし一緒に入るか?」
憧「ふきゅ」
一「せっかくの大浴場だしねー……あ、もう済ませちゃった?」
穏乃「まだです! ご一緒していいんですか?」
智紀「大勢の方が楽しい」
灼「大勢なら怖くないしね」
衣「衣は怖がってない!!」
憧「い、いいいいやいやいやいやマズいですよそれは!」
純「は? なにが?」
一「ああ、男性がひとりいるからね」
純「いやいや、ヨッシーは男風呂に入るだろ? あ、もしかしてここ混浴?」
宥「いえ、当館は混浴は……」
純「? じゃあ誰が…………あ、おい! オレは女だって言ってるだろ!」
智紀「突っ込みが遅い」
一「純くん素で考えないでよ」
純「別にこれネタとかじゃねぇからな!」
みんなの評価 : ★★★×5
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