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    元スレ女戦士「元・勇者を探す旅へ」

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    751 = 745 :

    >>750
    青年「吸血鬼に会ったときも、貴方は口を噤んでいた。実際、キマイラは多くの情報を持っていたのに。僕たちがキマイラのことを探していることを貴方はあの時点で知っていたでしょう?」

    青年「吸血鬼に会ったときも、貴方は口を噤んでいた。実際、吸血鬼は多くの情報を持っていたのに。僕たちがキマイラのことを探していることを貴方はあの時点で知っていたでしょう?」

    訂正

    752 = 745 :

    賢者「兄ちゃんは途中から俺のことをずっと疑ってたなぁ……」

    青年「でも、あの城の一件で貴方のことを見直した。この人は本当の勇者なのだろうと。だが、遺跡で貴方に対する信頼は瓦解した」

    賢者「……傑作だったぜぇ?あの姉ちゃんが人の肉を美味しそうに食ってる光景はなぁ」

    戦士「な……!!」

    青年「……お前」

    賢者「過去の続きだろ?見せてやるよ……見とけ見とけ。今から、俺ぁ、お前たちの敵だ」

    戦士「待って!!貴方は私のことを真剣に!!!」

    賢者「おぅ。真剣に守った。お嬢ちゃんのことはなぁ」

    戦士「え……」

    賢者「10年前から決めていたことだ。俺にとって最後の人間はお嬢ちゃんだけ。だから、守るってな」

    青年「どういうことだ?」

    賢者「俺が好きなニンゲンを教えてやるよ。心が読めない奴、それから勇者のことを心底嫌っている奴だ。お嬢ちゃんは助け出したあのときから、勇者のことを恨んでたからなぁ」

    戦士「それだけ……?」

    賢者「今でもお嬢ちゃんは勇者のことを許せていない。だから、俺ぁ好きなんだ。お嬢ちゃんのことが。死なせたくねえんだよ。お嬢ちゃんはな」

    戦士「意味がわかりません……」

    753 = 745 :

    青年「僕のことは……どう思っていたんですか……」

    賢者「兄ちゃんも好きな部類だ。何せ、勇者とか英雄っていう肩書きに嫌気が指してるほうだからな……」

    青年「……」

    賢者「けど、目に映るニンゲンは全て守るって言ったときは吐き気がしたなぁ。ああ、兄ちゃんは本質的に俺とは分かり合えそうにないとは感じてたぜ」

    青年「貴方も一緒でしょう」

    賢者「一緒にすんじゃねえよ、若造。俺ぁ好きなものしか守らねえよ。酒と金と女。これだけありゃあ、世はこともなしだ」グビグビ

    青年「お前は……」

    賢者「ああ、そうだ。ニンゲンのクズだ。笑えよ」

    戦士「……やめてください!!!」

    賢者「さぁて、兄ちゃんの思惑通りになったなぁ。過去を知った感想はどうだ?」

    青年「ここを去る前に貴方の過去を見ておかないといけない」

    賢者「おう、見とけ。そしてお嬢ちゃんは過去と決別するか共倒れするか選ばないとなぁ」

    戦士「え……」

    賢者「ほら、始まるぜ……」

    青年「……っ」

    754 :

    寝られへんやないかあ

    755 :

    佳境だしな
    俺も気になって寝られん

    756 = 745 :

    魔道士「あーっひゃっひゃっひゃ!!!我々に協力するなら、命だけは救ってあげましょう!!!」

    勇者「なにを……」

    魔道士「もういいでしょう。ニンゲンの味方をするなんてバカらしいと思うでしょう!?」

    勇者「……」

    魔道士「どれだけ貴方が傷だらけになっても上辺の感謝だけを並べて、心の中では自分の身が安全ならそれでいいと思っている」

    勇者「……」

    魔道士「それがニンゲン!!!まだ魔族のほうがきもちいいでしょう?!裏表がないモノたちばかりでぇ!!!」

    勇者「……そうかもな」

    魔道士「どうしますか、勇者様?私たちのために働いてくれますか?」

    勇者「おぅ……なにすりゃ……いいんだ……」

    魔道士「貴方のいる国を裏から支配してもらえますか?」

    勇者「支配……?」

    魔道士「そう。魔王様の秘密の拠点です。表立って襲うだけでは激しい抵抗にも遭いますからね。内部から侵食し、支配するのもいい手段だと思いませんか?」

    勇者「……報酬はあるのか……?」

    魔道士「自身の命だけでは足りないと?傲慢な人ですね。でも、私は嫌いではありません。貴方が協力し続ける限り、生活は保障してあげましょう」

    757 = 745 :

    勇者「そうか……酒を頼むぜ……」

    魔道士「いいでしょう……」

    勇者「そろそろ援軍が来る……どうする?殺すか?」

    魔道士「いえ、将来の傀儡たちを無闇に壊すこともないでしょう。サンプルも十分に手に入ったことですし、我々は退散します」

    勇者「……」

    魔道士「指示は追って伝えます。それでは、勇者様」

    勇者「もう俺ぁ勇者じゃねえ……失せろ……」

    魔道士「そうですか。それは失礼しました。あーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!!!」

    「……」

    勇者「……」

    (最低……)

    勇者「てめぇらが……勝手に俺に……期待してただけだろうが……」

    勇者「なんでもかんでも……勇者なら……勇者ならって……!!!」

    兵士長「―――おい!!大丈夫か!?」

    勇者「……おぅ。平気だぜぇ。それより、村に少女が一人いる。助けにいくぞ」

    758 = 745 :

    ―――農村

    兵士長「ここか」

    勇者「ああ。ここから声がする」

    兵士長「うむ……」ガチャ

    「うぅ……うぅ……」

    兵士長「良くこの子だけ無事だったな……」

    勇者「……」

    「う……?」

    兵士長「気がついたか?」

    「お……とうさん……は……おねえちゃんは……?」

    兵士長「それは……」

    勇者「死んだ」

    「え……」

    兵士長「おい!!」

    勇者「隠したってしょうがねえだろ?」

    759 = 745 :

    「どうして……ゆうしゃが……ゆうしゃは……」

    勇者「勇者がお前の家族を殺したんだ」

    「……!!」

    兵士長「やめろ」

    勇者「事実を教えてるだけだ……」

    「そ、んな―――」

    兵士「隊長!!魔物の残党がいたのですが私たちでは倒しきれませんでした。魔物たちは傷つけられたことに腹を立て、この村を襲うでしょう。今すぐに逃げる用意を」

    兵士長「そうか。よし、このまま退却する」

    兵士「はっ!!」

    兵士長「この子が目を覚ませば全てを伝えるぞ」

    勇者「やめろ。これでいいんだよ。勇者のことを心底恨ませとけばな」

    兵士長「しかし……」

    勇者「いいじゃねえか、憎悪が人を強くすることもある」

    兵士長「……」

    勇者「このお嬢ちゃんのこと、任せるぜ。最後のニンゲンだからな……」

    760 = 745 :

    賢者「―――以上だ。質問はねえな?」

    戦士「……」

    青年「姉さんは生きていた……。そして……貴方が……」

    賢者「殺した」

    戦士「―――うわぁぁぁぁ!!!!」ダダッ

    賢者「お嬢ちゃん、俺に勝てるとでも思ってるのか?―――爆ぜなぁ」カッ!!

    戦士「え―――」

    青年「危ない!!」

    ドォォン!!!

    賢者「やるじゃねえか」

    青年「貴方は……最後の良心まで捨てる気か!!!」

    賢者「俺ぁニンゲンが大嫌いだ。だから、敵になるなら容赦なく殺す」

    戦士「王女がおかしくなったのも……お前が……!!」

    賢者「ああ。王女が何を欲し、そして心に何を溜め込んでいるのかが分かれば、落とすのは容易かった。この呪いに感謝しねえとなぁ」

    戦士「私がこうなったのも……全部……お前が……!!!」

    761 = 745 :

    青年「……あの城での一件、あれは貴方の本心だったはずだ。あそこまで真剣になれたのに……どうして……」

    賢者「期待すんなよ、兄ちゃん。あのときに守りたかったのは勇者嫌いのお嬢ちゃんと、兄ちゃんのバックにいる魔族たちだけだ。エルフの姉ちゃん込みだ」

    青年「だから、ドラゴンを呼ぶなと言ったのか」

    賢者「おうよ。あと、言ったよなぁ。俺を死なせろってよぉ。俺ぁあそこで死んでもよかった。もう魔王もいなくなって、あの城にはキマイラとかいう肉団子しかいねえ」

    賢者「魔王の隠れ家としても機能してねえ。魔道士も死んで俺を縛るものはなかった。俺の役目は終わってたんだよ」

    青年「どうやって死のうか模索でもしていたのか」

    賢者「最後のニンゲンであるお嬢ちゃんを守って死ねるならそれでもいいかなって思った。でも、兄ちゃんは生かしちまった。俺のことを」

    賢者「そうなると、面倒だよなぁ。ニンゲン嫌いの俺は何をしていいのかわかんねえんだからよぉ……」

    青年「ただ、流されるままついてきたのか」

    賢者「心の読めないキラちゃんや、エルフの姉ちゃんもいたしなぁ。居心地はよかった。まぁ、鏡を手に入れた時点でもう諦めたけどなぁ」

    青年「妨害をすることもないが、大事なことも貴方は言わなかったな」

    賢者「俺ぁ賢いからなぁ。居心地のいい場所を壊すようなバカな真似はしねえのさ」

    青年「なら!!どうして遺跡で言ってくれなかったんだ!!!あれで彼女がどれだけ傷ついたかわかっているだろう!!!!」

    賢者「俺の嫌いなニンゲンのことなんて知るかよ。苦しめばいい。俺みてぇになぁ」

    戦士「貴方はずっとそうやって……私たちを心のなかで見下して、嘲笑って……!!!」

    762 = 745 :

    賢者「てめえの村にいた連中も似たようなことしてただろ。今、見たじゃねえか」

    戦士「……!」

    賢者「便利なもんだよな。王とか王女とか魔王とか勇者とか英雄とか。それらの肩書きにお前らは妬みや恨みをぶつけるだけでいいんだ」

    賢者「なぁ、兄ちゃん?期待されて辛かっただろ?期待に応えても1日たてばケロリと忘れる連中ばっかりだっただろ?宿意は持ち続けるくせになぁ」

    青年「分かった……もういい……何も言うな……」

    賢者「目に映る連中を全部守る。いいことだけなぁ、どこに守る価値があるっていうんだぁ?!えぇ!!おい!!兄ちゃんよぉ!!!」

    青年「……」

    賢者「悪いことはいわねえよ。兄ちゃんも、側室たちだけを守れ。それでいいじゃねえか。世界飛び回って魔物の調査だなんだなんてくっだらねえことしてねえで、女と寝て、酒のんでの毎日でも過ごせ、な?」

    青年「本気で、言っているんですか?」

    賢者「さっき、見ただろ?あれだけのことされて、壊れないわけがねえんだよ」

    戦士「だからって!!」

    賢者「お嬢ちゃんの姉は自ら死を望んだ。俺ぁ何も悪くない。なのに、最後に最低とかぬかしやがる。怒りを通り越して呆れちまうぜぇ!!!ははははは!!!」

    青年「もうやめてください……」

    賢者「これ以上はやばいな。魔物たちが集まってきたら、洒落にならねえ。俺はこの辺で帰るわぁ。おー、ケツかいぃ」

    戦士「全部……全部、嘘だったんですか!!私に語ってくれたことはとても勇者らしかったのに!!!それも全部……!!!」

    763 = 745 :

    賢者「……勇者らしいだぁ?違うなぁ、お嬢ちゃん」

    戦士「え……」

    賢者「勇者が大嫌いだから、ああいうことが語れたんだよ。それを間違えるな」

    青年「どこに行く気だ」

    賢者「自宅だよ。ほかに行くとこねえしなぁ」

    青年「それは―――」

    賢者「それじゃあな、お嬢ちゃん。兄ちゃん。来るならこい。俺の死に場所はもう決まってるんだからよぉ」

    戦士「何をするきですか?!」

    賢者「キマイラを倒しにくるんだろぉ?ちっぽけなニンゲン数人で」

    青年「それはどうでしょうね」

    賢者「できるわけねえよなぁ。大々的に魔物を連れて街一つを襲うなんて暴挙を、兄ちゃんが」

    青年「……」

    賢者「まぁ、一応準備だけはしとくぜ。全面戦争の準備だけはなぁ」

    戦士「貴方は!!義父さんも裏切っていたのかぁ!!!」

    賢者「何度も言わせんな、小娘。俺はニンゲンが大嫌いなんだぜぇ。10年前のあの日からなぁ!!」

    764 = 745 :

    青年「―――行ってしまったか」

    戦士「早く追わないと!!」

    青年「彼は曲りなりも賢者だ。正面からでは勝てない」

    戦士「でも……」

    青年「……」

    ゾンビ「おにぃーちゃぁーん!!!すごいおとしたけど、なにー?!」テテテッ

    青年「なんでないよ、ハグっ」ギュッ

    ゾンビ「おぉぉーぉー!!はぐっ」ギュッ

    青年「みんなを呼んできてくれますか?」

    ゾンビ「うー!」テテテッ

    戦士「どうするんですか……?」

    青年「僕たちの行動は筒抜けになりましたからね……。とりあえず」

    戦士「とりあえず……?」

    青年「側室会議をしましょう。貴方も側室ですから参加してくださいね」

    戦士「側室ではないですけど……参加はします……」

    765 :

    こうして俺は今日も寝不足になるのであった

    766 :

    乙です。 灯台下暗しなのか…?

    768 :



    肉食べた意味はあったんだなかわいそうだけど

    769 :

    >賢者「兄ちゃん、嫌われたいなら話さないって手段もあるぜ?本性を知られたくないなら、それが一番だ。喋らなきゃ相手も知りようがないからなぁ」

    >青年「……何を言いたいのか分かりませんね」

    >賢者「わざわざ別嬪を探すより、その辺にいる情婦でも抱けばいいだろ?」

    >青年「傷物に興味などない」

    >賢者「まだまだガキだなぁ。いいかぁ?初物も確かにいいが、リードされるのもいいもんなんだぜ?何より楽だからな」

    >青年「老兵の考えですな。元気なうちに色々仕込んで、自分好みに調教し、そして数年後は自分の上で躍らせる。これが理想郷でしょう?」

    >賢者「ハハッ。なるほどなぁ。だが、誰もが手前好みに出来上がるとは限らねえだろぉ?完成前に壊れるリスクってものもあるんだからな」

    >青年「その点は心配無用。僕は元勇者ですからね」

    >賢者「おぉ。そうかい。すげえ、説得力だぜぇ」グビグビ


    読み返してすげえってなった

    770 :

    >>769
    あぁ、そういうことか

    771 :

    元勇者と戦士ってもしかして兄妹?

    772 = 768 :

    もう一回読むといいよ

    773 :

    >>771
    なんでやねん

    774 :

    もう一回と言わず五回六回読み直すと良いよ

    775 = 765 :

    少年と友はどっちがどっちなんだろうな

    776 :

    どう考えても少年が今の勇者

    777 = 765 :

    やっぱりそうだよな
    口調が友の方が似てるからさ

    778 = 768 :

    友達の友

    779 = 768 :

    お前ももう一回読んでこい
    どうしてそういう口調になったか書いてあるから

    780 = 773 :

    781 :

    >>780
    書くのは自由だけど邪魔だからあげなくていいよ

    783 = 765 :

    >>779
    兵士になったけど全然強くなれなくて「じゃあ俺の為に強くなれ」って言われただけで
    友の真似をするようになった理由なんて言われてたっけか

    784 :

    >>769
    正直分からないから誰か教えていただけますか

    785 :

    >>781
    上げるのも自由だよw

    786 :

    >>785
    よっしゃ!

    787 = 785 :

    このガキ臭いかんじすごく懐かしいなw
    次待つか

    790 :

    >>780
    よっ[田島「チ○コ破裂するっ!」]野郎!恥ずいぜ君!

    792 :

    >>790

    きょう、このちゅうぼうをみて、あらしってきもちわるいなとぼくはおもいました。

    793 = 776 :

    小学生みたいな喧嘩でレス消費するのはやめてください

    794 :

    >>792
    どっちがあらしなのか、わからないちゅうぼうをみて、きもちわるいとおもいました

    796 :

    魔法使いのドM痴女っぷりが見たくてwktkが止まらない

    797 = 796 :

    魔法使いのドM痴女っぷりが見たくてwktkが止まらない

    798 = 796 :

    わーおやっちまった

    799 = 784 :

    >>796
    そっち方向でもこの作品は面白いよな
    エロフのこともずっと気になってる

    あの賢者がいやらしいって言うぐらいだし

    800 :

    う~む、どうも心情的には賢者に同情するな~、もっとも同情するだけでその行為にまで同意するわけじゃないが…


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