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    元スレ女戦士「元・勇者を探す旅へ」

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    651 = 640 :

    ドラゴン「―――これだ。扱いには注意しろ。使用しないのであれば布を被せておくように」

    戦士「分かりました」

    「マスター。ついにパパの秘密が明るみにでるのです」

    ドラゴン「……そういうことか」

    エルフ「ガーちゃん!!」

    「私が気になっていることは、マスターが気になっていることですから」

    ドラゴン「気にはなるがそこまでして聞き出したいものでもない」

    戦士(今、鏡を向けたらどうなるんだろう……)

    ドラゴン「喋りたくなれば奴から喋る。それまで待てばいい」

    エルフ「そうだけど……」

    「マスターがそういうのであれば」

    戦士「……では、お借りします」

    ドラゴン「ああ、お前がつい喋ってしまう分には、仕方がないがな」

    戦士「はぁ……」

    ドラゴン「いや、なんでもない。早くいけ」

    652 = 640 :

    ―――謁見の間

    青年「吐血砲ってどういう技なんだ?」

    ゾンビ「ちをはきかけるわざ」

    青年「うーむ。相手によっては単なるご褒美か……」

    戦士「あの」

    青年「……来ましたか」

    ゾンビ「おねぇーちゃん、あぃしてるぅ」

    戦士「どうも……」

    青年「この子のは挨拶ですから、気にしないでください」

    戦士「持って来ました」

    青年「始めますか?」

    戦士「あの人も同席させないと意味がありません」

    青年「分かりました。僕が呼んできましょう。食堂で酒を飲んでいるでしょうから」

    戦士「はい。お願いします」

    青年「では」

    653 = 640 :

    ゾンビ「うー?」

    戦士「なんですか?」

    ゾンビ「それ、なにー?」

    戦士「鏡ですよ。真実を映し出す鏡」

    ゾンビ「みてもいい?」

    戦士「え、ええ……」

    ゾンビ「どれどれー?」バッ

    戦士(この子は鏡に映るのかな……)

    ゾンビ「おー?おぉー?」

    ゾンビ『おなかすいたー!!!おにくたべたいー!!!おにぃちゃんとあそびたいー!!!』

    ゾンビ「わぁ!?」

    戦士「本物みたいでよかった」

    ゾンビ「これ、こわいぃ……」

    戦士「そうですね。本当に怖い鏡だと思います」

    ゾンビ「うぅ……」

    654 = 640 :

    賢者「よぉ、お嬢ちゃん。待ったか?」

    戦士「いえ」

    青年「では、鏡を……」

    賢者「その前にちょっといいか?」

    戦士「なんですか?」

    賢者「兄ちゃんにとっても知らなかったことが分かるかもしれねえ。それがどんな事実でも受け入れられるな?」

    青年「……」

    賢者「兄ちゃんも友人の敵討ちから始まったクチだろ?もし―――」

    青年「心配はいりません。既に僕の守るものは過去の思い出はなくなっていますから」

    賢者「そうか。お嬢ちゃんは?」

    戦士「……私は決断するためにここにいます」

    賢者「分かった。で、この魔王は?」

    ゾンビ「うー!!」

    青年「魔王ちゃんは見ないでくださいね」

    ゾンビ「えー?」

    655 = 640 :

    青年「これは僕たちだけの秘密の会だから」

    ゾンビ「あぃ」

    賢者「ま、あの魔王になら見せても問題はないだろうけどな」

    青年「……寧ろ見て欲しいぐらいですが、今はこの3人だけということで」

    賢者「そうだな」

    戦士「鏡を置きます」

    青年「お願いします」

    賢者「おーぅ、ひとおもいにやってくれぇ」グビグビ

    戦士「……」ゴトッ

    青年「……」

    賢者「兄ちゃんなら大丈夫だ」

    青年「貴方はいつもそう言っていましたね。初めて会ったときから。俺なら真実を知っても問題はないと」

    賢者「こういう日はいつか来るとも言っておいただろ?お前も俺もいつまでも逃げているわけにはいかねえのさ」

    賢者「俺ぁ過去を語り、兄ちゃんは過去を知る」

    賢者「そしてお嬢ちゃんは―――」

    656 = 640 :

    ―――農村

    「魔王の軍勢が近くまできているらしいな」

    「やだわ……。この村は大丈夫かしら……」

    「お姉ちゃん……」

    「大丈夫よ。こんな小さな村を襲うなんて意味のないことだもの。魔物も通りすぎちゃうわ」

    「ほんとぉ?」

    「本当よ」

    「―――今日も僕の勝ちだったな」

    少年「お前に勝てるわけないだろ」

    「あら、お疲れ様。今日も剣の特訓?」

    「はい。今日もお綺麗ですね」

    「ふふ、ありがとう」

    少年「姉さん、こいつの軽薄な言葉は聞き流したほうがいいよ?」

    「そう?」

    「美人は大切にしないとダメだ。何度も言っているだろう?」

    657 = 640 :

    少年「姉さんは大事にするさ。俺が守るんだからな」

    「そうそう、その調子だ」

    「私を守ってくれるのは嬉しいけれど、妹のこともよろしくね」

    「……」

    「ええ。無論です。お姉様の妹も10年後にはさぞかし美人になるでしょうからね。僕が守りますよ」

    「ありがとう。頼りにしているわね」

    「してください。というわけで、そろそろ僕とも仲良くし―――」

    「きらいっ!」サッ

    「……」

    少年「嫌われてるなぁ」

    「お前もだろ」

    「ごめんなさいね。男の人が苦手みたいで」

    「それはいけない。今のうちから調教を―――」

    「変なことはしないでね?」

    「……はい」

    658 = 640 :

    ―――数日後

    「お父さん、大変!!」

    「どうした?」

    「魔物がこっちまで近づいてきているって!!」

    「なに!?」

    「ひっ……」

    「貴方達は家の中にいなさい。いいわね?」

    「え、ええ……」

    「急ごう」

    「はい」

    「お、おねえちゃん……」

    「大丈夫よ。心配いらないわ。お父さんはお城で兵士もしていたんですもの。魔物なんてやっつけてくれるわ」

    「う、うん……」

    「大丈夫……大丈夫だから……」

    「おねえちゃん……」ギュッ

    659 = 640 :

    魔物「こんなところにはニンゲンの集落があるとはな……」

    「何が目的だ?」

    村長「こ、こら!!やめなさい!!」

    少年「おい!!」

    魔物「命が惜しくば食料をよこせ。今はそれで生かしておいてやろう。こちらも近く大きな戦を控えているからな。食糧の調達は急務なのだ」

    「人間を喰らうお前たちがか」

    少年「もうよせって!!」

    魔物「クソガキが吠えてくれるな。耳障りだ」

    「……っ」

    魔物「食糧を出せ。出なければニンゲンを文字通り食っていってもいいんだぞ?」

    村長「わ、わかりました……。好きなだけもっていってください……」

    「村長!!」

    村長「この村にあの魔物と戦えるだけの者などおりはせん……」

    「僕が……!!」

    少年「何いってんだ!!やめろ!!」

    660 = 640 :

    ―――村長宅

    村長「魔物の要求は食糧だけだ……。今のうちに逃げる算段を立てるべきだろう」

    「無理だな。小さな魔物がこの村を取り囲んでいた。恐らく逃げようとすれば即座に食い殺される」

    村長「……」

    「戦うしかないのか……」

    「こんなとき勇者様が着てくれたら……」

    「……あなた、どうにか連絡をとれないの?」

    「昔の伝手を頼ってみたいが、この状況では外と連絡を取るのは難しい。時間がかかるだろうな」

    「どうにかできないんですか……」

    少年「無理だろ。力の差が大きすぎる」

    「でも、僕なら」

    「やめてくれ。君のような子どもを危険になど晒したくは無い。勇気と無謀は違う」

    「……」

    少年「無理だって。どうにかして逃げることを考えたほうがいい」

    「……そうだな」

    661 = 640 :

    ―――数日後

    魔物「では、今日はここから調達するぞ」

    「あ、あぁ……そんな……」

    魔物「何か文句でもあるのか?」

    「い、いえ……」

    「……」

    「お姉ちゃん……」

    「行きましょう」

    「う、うん……」

    少年「姉さん、何してるんだ。早く家に戻らないと」

    「え、ええ……どうなるのかしら……この村は……」

    少年「今、どうにかして外と連絡を取っているところだからもう少しの辛抱だよ」

    「そうね……。勇者様が来てくれれば……」

    「ゆうしゃさまなら助けてくる?」

    「ええ。だって、勇者様は世界を救う人だもの」

    662 = 640 :

    ―――村長宅

    村長「勇者様が来てくれるのか!?」

    「ええ。魔王の軍勢が近くにいることは向こうでも知っていたようで、連絡を取る前から動いてくれていた」

    村長「そうか……。これで助かるのだな」

    「ああ……」

    「よかったな。勇者様なら安心だ。国一番の実力者なんだろ?」

    「魔王を倒す為に訓練を受けてきた人だからな」

    「助かったぁ……」

    少年「これで一件落着か」

    「村長、一応逃げる準備はしておいたほうがいいのではないでしょうか」

    村長「なに?」

    「勇者が万が一魔物の討伐に失敗した場合を想定しておかないと……」

    村長「勇者様の力を信用していないのか」

    「信じていますが……」

    村長「何も心配はいらんだろう。我々は勇者様のために温かい料理と寝床を用意していればいいのだ」

    665 :



    今俺が気になっていること
    第三位 勇者戦士賢者の過去
    第二位 魔法使いの下着
    第一位 エルフの秘密

    666 :

    >>665
    どうでもいいね

    667 :

    とうとう過去の真相か
    楽しみで仕方ない

    668 :

    今日は深夜も待ってみるか・・・
    眠れる気がしない

    669 :

    エロフの伏線がワンピースの正体より気になる

    670 = 668 :

    >>665
    お前とはいい酒が飲めそうだ

    671 :

    wktkがとまらない

    いろんな意味で

    672 :

    ついに過去の真実がきたか…
    このSSのお陰でなんと毎日が充実していることか、作者さんには本当に感謝

    673 = 668 :

    逆にこれが終わったら俺は何を励みに生活すれば···

    674 :

    SSは面白いけど、かなり痛々しい奴がいるな

    675 :


    痛い奴が湧くSSは面白いSSの証拠だから仕方ないかもな

    676 :

    投下が楽しみすぎて落ち着かない

    とりあえず保守

    677 :

    ここ保守いらない

    678 :

    >>677
    もういちいち言わなくていいやん

    679 :

    保守を建前に感想を書きたいんだよ許してくれよ保守

    680 :

    建前いらんから思う存分感想書けばええやん

    681 :

    続きめっちゃ楽しみ!

    ただ、10年前の真実ってほぼ出ていると思うんだが、実は!みたいなことがあるのか?
    勇者:女戦士の姉に恋していた当時はまだ子どもで、マモノから姉を守れず、見捨ててしまった。
    賢者:当時は勇者だが、マモノに敗戦して助けを呼びにいってる間に女戦士の村がほぼ全滅。姉の心を読めたので女戦士を助けた。

    682 :

    エルフの秘密が一番気になる

    683 :

    >>681
    [ピーーー]

    684 :

    まぁ、のんびり待ちましょう~

    685 :

    >>684
    下げろ

    686 :

    >>681
    そういう
    僕が予想~は控えろ、みっともない

    687 :

    >>686
    予想っていうか、ここまでは既出なんだが
    まぁ、みっともないのはそうかもしれない
    みっともないというか、はしたないのは確か

    688 :

    >>687
    御託はいいから、とりあえず下げろ

    689 :

    筆者が勇者&賢者→戦士に語った本文をまとめただけで問題ないじゃん今後展開予想、伏線予想とは違うし

    とりあえず続き楽しみ

    690 :

    >>688

    691 :

    >>688
    ぷぷっ

    692 :

    >>688
    赤くしといてやんよ

    694 :

    もう止めて!>>688のライフはゼロよ!

    695 :

    >>688
    ドンマイ

    696 = 687 :

    >>689
    そうそう、これまで出てた話をつなげたら、あれ?既にほぼ全て要点は語られてる?って疑問に思っただけ
    そうだとしても、逆に明かされていない事実があるとしても、続きが楽しみだ

    697 :

    よし、そろそろ黙って投下を待とう

    699 :

    そろそろきてくれるかな


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