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元スレ勇者「ハーレム言うなって」魔法使い「2だよっ!」

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みんなの評価 : ★★
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101 = 1 :

番人「魔法の鍵を持ってもう一度ここへ来い」

番人「私は何時までも貴様等を待っていよう」

勇者「…………」

勇者「…………?」

戦士「絶対だな!!絶対だぞ!!待ってろよ!!」

商人「戦士ちゃん落ち着いてください。ドアはどこにも逃げませんよアホ」

遊び人「それじゃ、一旦ひきかえそっか」

魔法使い「そうだねぇ」

武道家「皆!それじゃ帰るわよ!」

戦士「……ぐぬぬ、なんかすげーくやしい!!」

勇者「はは、まぁまぁ……」

スタスタ……

……


番人「……」

番人「……彼等が」

番人「彼等がそうなのでしょうか……師・シャンパーニ……」

…………
……


102 = 1 :

-ロマリア・宿・食堂-

勇者「また戻ってくることになるとは……」

勇者「まぁまぁ、落ち着いてこれからの事を考えようじゃないか」

戦士「しっかしどうするよ?あたし達が行った所ではそんな魔法の鍵なんて聞いたことないぞ?」

勇者「…………うーん」

遊び人「早速行き詰ったね……」

スタスタ……

店主「はい、おまちどおさまー」

コト…

戦士「うおお!!待ってました!!」

勇者「まぁ、ご飯でも食べながらゆっくり考えようじゃないか」

魔法使い「はらがへってはなんとやらだしねっ!」

店主「どうしたんだい?さっきからなんだか難しい顔してたけど」

勇者「……」

勇者「すみません、店主さん……ちょっとお聞きしたい事が……」

103 = 1 :

店主「……?魔法の鍵……?」

遊び人「……その反応を見ると、しらなそうね」

店主「うーん、すまないね……聴いた事もないよ」

勇者「そうですか……」

勇者「では、その、そういった物がありそうな土地などに心当たりはないですか?」

僧侶「なんだか怪しい土地など……なんでもいいので……」

店主「う~ん……」

戦士「……やっぱりだめかぁ……」

商人「まぁそう簡単には……」

店主「そういった土地なら、あるにはあるが……」

一同「「「!!!!」」」

勇者「本当ですか!?」

勇者「そ、それはどこですか!?」

店主「ここから南東にあるイシスって国だよ」

魔法使い「あ……いしす……!」

勇者「そういえばイシスには行ってなかったんだった!!」

僧侶「多分そこですよ!!そこになにか……」

104 = 1 :

店主「……でも行くのはあまりお奨めしないなぁ」

戦士「え?なんでだよ?」

店主「あっち方面は、暖かい気候のせいか出てくる魔物がここらより凶暴なんだよ」

戦士「なんだそのくらい!!アタシ達が蹴散らしてやるぜ!!」

店主「あはは、威勢がいいねぇ」

店主「……でも、お奨めしない理由は他にもあるんだ」

武道家「……それは?」

店主「……君達、ピラミッドって知っているかい……?」

勇者「……ピラ……ミッド……?」

店主「イシスの前王を弔うために国民総出で作ったおっきな御墓さ…………」

魔法使い「……お……」

僧侶「……御墓……」ゴクリ

店主「……そのお墓には、財宝が埋まっているというのだけれど」

商人「行きましょう!!!!」ペカー

武道家「落ち着きなさい……」

店主「…………出るんだよ」

商人「へ?」

店主「…………出るんだよ……アレが……」

店主「前王の、幽霊が…………!」

105 = 1 :

一同「「「「…………」」」」

店主「宝を狙った冒険者達を……」

ニヤリ……

店主「……後ろの人間から……一人ずつ……」

勇者「……他には?」

店主「え?」

勇者「他に懸念しといた方がいいところとか、あります?」

店主「……あ、いや他には特に……少し魔物が住み着いているくらいかな」

勇者「うーん……そこに魔法の鍵はあるかも……」

勇者「よし!」

ガタッ

勇者「それじゃみんな!次の行き先は……」

一同「「「「…………」」」」

勇者「…………」

勇者「…………」

勇者「…………ねぇ、なんで皆そっぽ向いてるの」

戦士「…………いかなきゃ、だめなの?」

勇者「え?あ……まさか……」

勇者「…………皆、怖いのか」

106 = 1 :

商人「だだだだだだ誰が怖いってんですか!!!!どういう事ですか!!」

勇者「いや、落ち着きなよ……」

僧侶「わわ、私は別に、だ、大丈夫でふよ?」フルフル

魔法使い「あはは、そーりょ、ふるえてる」フルフル

武道家「ああ、あんたもじゃない」フルフル

遊び人「あ、あはは、その、どんとこいって、感じ?」フルフル

勇者「い、いこうか?今からでもいこうか?いってごらんにみせようか?」フルフル

盗賊「……怖い……」フルフル

勇者「…………みんな……」

店主「…………」

店主「…………」

店主「わっ!!!!」

一同「「「「ぎゃ―――――――――――――――!!!!!!!!!」」」」

店主「あははははは!!!!」

勇者「からかわないで下さい!!」

107 = 1 :

店主「ごめんごめん。……でも、今はそんなに心配する事もないんじゃないかな」

武道家「え?」フルフル

勇者「どういう事ですか?」

店主「アッサラームって街は分かるかい?ここからイシスに行く途中にある街なんだけど」

勇者「あ、はい。それは……」

店主「そこで最近、子供が数人突然居なくなったんだ」

一同「「「「心配する事あるじゃん!!!!!」」」」

戦士「お、お願い、もうやめてよぉっ!」フルフル

魔法使い「おうののろいこわいよぉ!!うぇぇー!!」

店主「いやいや、それは魔物の仕業だったんだけど」

戦士「なんだ。許せねえな」

魔法使い「たいじしにいこうよっ!!!!」

勇者(怖がるポイントが分からん……)

店主「いや、それがさ。解決しちゃったんだよね」

勇者「え?」

遊び人「どういう事?」

店主「それが、その魔物の集団を全部片付けて、子供を助けてくれたんだってさ」





店主「勇者様が」

108 :

>>96
スーツ姿なのは>>1なのかキャラなのか
それともスーツに包まれたおっぱいが素晴らしいというのか

もちろんシックなスーツに包まれたおっぱいが素晴らしって話だよな?

109 = 1 :

今日はおしまいです。

短くて申し訳ないです。仕事が忙しいもので。
武道家はまた次の投下から存在感を増してくると思います。
そうじゃないと困る。


>>108
お前は何を言っているんだ

110 = 108 :



ごめん、スーツとおっぱいという単語で我を失ってしまった…

111 :

乙です。波乱の幕開けですな。
>>96か~わ~い~い~wさすがの画力ですね。

112 :

俺はかつてこんなにエロい格好の武道家をみただろうか

113 :


武道家かわええええええていうか全員かわええええええええええええええ

115 :



ありがたや、ありがたや

116 :


勇者の絵も公開する時期決めてるのかな
もし決めてないなら見たいなーってチラッ

117 :

>>116
それは>>1のみぞ知ることだ
チミは黙ってなさい

118 :

あんまり人気無いのかな
スレタイがいかんのか

119 :

>>118
[ピーーー]

120 :

ここはVIPと違ってROM専が多いんだよ

121 :

完結すればこのスレは間違いなくまとめに載るな

というわけで、
エレ速さーん!オレの好きな色は黄色でーす!

123 :

>>118
保守がほとんど必要ないから、更新後の感想以外はあまり書き込む必要も内容もないんだよね。雑談を許可する>1も偶にいるけど。

だから、余所では保守やサル避けの>>121みたいなノリや>1以外のアゲは、自重するのが望ましいってのが暗黙のルールになってるんだと思うんだぜ。

長くなって申し訳ない

124 :

というか本にしてほしいくらいですよ
もろドラクエなので無理ですけど
これはほんとにいいSSです
絵も上手いですし

125 :

また3やりたくなってきた
先は長そうだが、どの道中で誰のエピソードがくるのか楽しみだ

126 = 121 :

>>123
そうなのか…
たまにあんなレスがあると>>1もss書いてる実感が湧いていいかと思ったんだが…
にわかですまん

とにかく>>1は頑張ってくれ
応援してる

127 :

>>1にどうしても訊いておきたい疑問がある

おっぱいは大体わかった
で、尻は?尻の大きさはどういう順?

128 :

尻よりも陰毛のありなしを…

129 :

個々人のフェチズム語りだしたら作品のイメージとか壊しちゃうだろ?

>>1の書き込みを落ち着いて待ってようぜ

130 :

>>121
くっせぇ

131 :

>>1
■ コミケにSS速報で何か作って出してみない?
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1322871319/
このスレに興味ないかな?絵の上手い>>1を探してるみたいなんだが

134 :

更新が待ち遠しいぜ

135 :



勇者「…………?」

勇者「……?……?」

武道家「…………アンタ達、行ったの?」

勇者「いやいやいやいや」

勇者「私たちでは無いよ、恐らく」

魔法使い「え?ど、どういうことっ?」

戦士「どっぺるげんがーってヤツか?」

店主「?どうしたんだい?」

勇者「いえいえ、なんでもないですよ。お話ありがとうございました!」

店主「いや、私も面白かったよ」アハハ

スタスタ……

勇者「……ふむ」

僧侶「ど、どういう事なんですか?」

商人「まさか、偽者とか……」

勇者「いや、本物だよ。きっと」

戦士「???」

勇者「多分、他の国の勇者だろうね」

魔法使い「…………あぁ、そういえばそうだよねっ!」

136 = 1 :

武道家「そういえばそれもそうか」

遊び人「そうかそうか、そういう事ね」

戦士「??どういう事だよ、なんで皆納得してるんだ?」

商人「戦士ちゃんは知らないみたいですよ」

勇者「戦士ちゃん、“勇者”っていうのが何か知ってる?」

戦士「勇者って……あれだろ?お前ら二人の事だろ?」

勇者「まぁ、僕達も“勇者”だけどね……」

勇者「厳密に言うと“勇者”っていうのは、称号の事なんだ」

戦士「称号?」

勇者「うん、そうだね」

勇者「魔王が世界を脅かし始めた時、それを阻止しようとした人々がいるのは知っているだろう?」

戦士「当たり前だ!お師匠だってその一人だからな!」

勇者「あはは、そうだね……戦士の師匠、僕ら二人の父オルテガがその代表格だ」

勇者「でも、他にもいたんだよ。実力を持った魔王討伐をする人達が」

遊び人「オルテガさんのお仲間、サマンオサのサイモンもその代表格だよ」

戦士「サイモンのおっちゃんも!!?」

武道家「あんた知らなかったの?」

魔法使い「なつかしいねぇ」

盗賊「……元気、かな……」

勇者「そういえば戦士ちゃんと武道家ちゃん、魔法使いちゃん、盗賊ちゃんはサイモンさんに会った事あるんだね」

137 = 1 :

勇者「とりあえず、その二人が代表格だったわけなんだけど、旅を続ける上で色んな問題が出てきたんだ」

戦士「問題?」

魔法使い「いまでこそのおかげでおさまったけど、むかしはくにどうしの確執がすごかったからねぇ」

勇者「うん、国への滞在や主要関係者以外立ち入り禁止区域など、あらゆる道を越えなくちゃいけない事もあったんだけど」

勇者「それらに立ち入る際に国同士で多少諍いが起こる事も多かったんだ」

戦士「あー、なるほどなぁ」

勇者「で、流石にどこの国もこれはまずいって話になってさ」

勇者「世界各国首脳会議っていうのを緊急で開いて、そういった魔王討伐に向かう人々の」

勇者「ある程度の自国への干渉を許可するっていう規律を立てたんだ」

戦士「ほー……で、その干渉を許された人っていうのが……」

勇者「…………うん」

勇者「“勇者”という称号を冠する事ができるんだ」

勇者「もっとも、誰しもが簡単に得られる称号では無いのだけれどね」

戦士「?そうなのか?」

僧侶「勇者という称号も、ある基準をクリアしないとパスできないんですよ」

戦士「基準?なんだ?もしかしてテストとかあるのか?」

勇者「もちろん。ある程度の戦闘の実力と最低限の身分の確証は必要だからね」

戦士「へぇー……すごいな。お前らそんなもんパスしてたのか」

勇者「…………」

勇者「…………」

勇者「……うん、まぁギリギリだったけどね」アハハ

戦士「……はは、勇者らしいや」

138 = 1 :

勇者「話は逸れちゃったけど、つまりは勇者っていうのは称号だから、他の国に居てもおかしくないって事だよ」

盗賊「……でも、近くに勇者がいるんだね……」

勇者「もしかしたら、他の勇者に会うことになるかもね」

遊び人「どんな人なんだろうねー」

商人「ま、どうせ勇くんなんかより精悍でかっこいい人に決まっていますけどね」

勇者「ひっどいな……」

アハハハ……

武道家「…………」


勇者「まぁ、今日は日が暮れちゃったし出発は明日にしようか」

勇者「それもそうだね……今日は明日に備えてゆっくり休もう」

魔法使い「ゆーしゃ、はやくはなれたいんじゃなかったの?」

勇者「…………ねぇ、僕一人先に」

遊び人「駄目だよ」

僧侶「駄目です」

商人「駄目なのです」

勇者「チクショォ!!」

139 = 1 :

勇者「それじゃ、もう私は寝るよ」

戦士「私もー。寝よう寝よう」

魔法使い「おっふろーおっふろー♪ゆーしゃ、おやすみー」

勇者「うん、みんなおやすみ」

商人「逃げんじゃねーですよ」

勇者「…………う……」

アハハハ……

バタン

勇者「…………」

勇者「…………よし」

スタスタ……

ガチャッ

バタン

……。

ギィ……

武道家「…………」

…………
……


140 = 1 :

-ロマリア・街の外-


魔物「グギュアアアア!!!!!」

勇者「ふっ!!!!」

ザシュァッ!!

魔物「ゴギェッァ!!!」

ドシャッ!!

魔物の群れを倒した!!

勇者「……ハァ……ハァ」

勇者「………ぐっ……」

勇者(……やっぱりだ……)

勇者(…………やっぱりどれだけ戦っても……)

勇者「…………」

グッ……

勇者「……知るか」

ザッ

魔物「グルルル……」

魔物の群れが現れた!!

勇者「…………」

ジャキッ

勇者「知るか……そんな事……!!」

魔物「……グルル……!!」

ダッ!!

魔物「ガァアァァッ!!!!」

勇者「……来い!!!!」

141 = 1 :

「覇っ!!」

ドゴォッ!!

魔物「ゴギャァッ」

ドシャッ

魔物を倒した!

勇者「!!?」

「……なーにやってんのよ」

勇者「ぶ、武道家!!」

武道家「リーダーのあんたが明日寝不足で倒れでもしたらどうすんのよ」

勇者「い、いや、これは……」

勇者「……そ、そう!月!月が綺麗だったからさ!!だからちょっと見ようと……」

武道家「…………」

勇者「…………その……」

武道家「…………」

勇者「…………はい、すみません」

武道家「…………はぁ……。もう……」

142 = 1 :

勇者「…………で、でも、すぐ戻るからさ!」

武道家「……」

勇者「…………ほ、本当だよ?」

武道家「…………じゃあ」

勇者「へ?」

ザッ!!

魔物「フシャァァァッ!!!!」

魔物が現れた!

魔物はいきなり襲い掛かってきた!!

勇者「!!!!ぶ、武道家!!!!あぶな……」

武道家「……」

ヒュンッ!!

ゴグギィッ!!

魔物「アギェァッ」

ドシャッ

魔物を倒した!!

勇者「…………!!!!」

勇者(魔物の方を全く見ずに裏拳一発で……!!)

武道家「……じゃあさ」

武道家「久々に、私と組み手……しましょうよ」

143 = 1 :

勇者「え?」

武道家「最近やってなかったじゃない。組み手」

武道家「ちょっと稽古つけたげるわよ……どう?」

勇者「いいの?」

武道家「私も少し動きたかったところなのよ」

勇者「…………よし!」

ザッ

勇者「……お願いします」

武道家「ふふっ、手加減しないわよ」

…………
……


144 = 1 :



……
…………

ドサァッ!!

勇者「がぁっ……!!」

パラパラ……

武道家「……ふぅ……もう降参かしら」

勇者「いつつ……やっぱり武道家は強いや」

武道家「あんたは相変わらずね」

勇者「あはは……面目ないです……」

武道家「……」

テクテク……

スッ…

武道家「……ねぇ……勇者」

勇者「ん?どうしたの?」

武道家「…………」

武道家「…………」

勇者「……?」

武道家「…………ううん」

武道家「やっぱりいいわ…………ホラ、立てる?」

勇者「うん、なんとか……ありがとう」

145 = 1 :

スクッ

勇者「いててて……」

武道家「ちょっと、大丈夫?……強くやりすぎたかしら」

勇者「いや、いいんだよ。このくらいやらなきゃ」

武道家「……痛みを伴えば良いってもんじゃないのよ?」

勇者「あははは、違いないね」

勇者「……よし、それじゃそろそろ休もうか」

武道家「そうね、そうしましょ」

勇者「ちょっと武道家は先に宿に戻っててくれないかな?僕は少しやり残した事が……」

武道家「あんたも帰るのよ!絶対そんな事言って特訓続けるくせに!!」

勇者「ぐぬぬ……」

武道家「嫌とは言わせないからね!ホラ!帰るわよ!」

勇者「……はぁ……武道家には敵わないなぁ……」

…………
……


146 = 1 :

-ロマリア・街中- 深夜

テクテク

勇者「……静かだなぁ」

武道家「もう夜中だしね……」

武道家「こんな時間に特訓やってるおバカさんはアンタだけよ」

勇者「手厳しい……」

武道家「事実よ」

勇者「……あい」

武道家「…………」

武道家「……ぷっ……」

勇者「?」

武道家「ふふ……あははっ」

勇者「??いきなりどうしたのさ?」

武道家「……ううん」

武道家「ただ……なんだかこうして勇者と普通に話すのも久々だなって」

147 = 1 :

勇者「そうかな?」

武道家「そうよ。最近は旅の話しかしなかったし」

武道家「こうやって二人きりになる機会もなかったし、ね」

勇者「確かに、二人きりになるのは久々かもね」

武道家「そうね。昔はよくあったんだけどね」

勇者「だねー」

武道家「……」

勇者「……」

テクテク…

武道家「…………」

武道家「……ねぇ、勇者」

勇者「ん?」

武道家「…………」

武道家「……勇者はさ……」

武道家「勇者は…………変わっていくのが、怖くない?」

勇者「え?」

武道家「……怖くない?」

勇者「…………変わっていくのが……?」

148 = 1 :

武道家「……」

武道家「……私は」

武道家「……」

武道家「……ごめん」

勇者「……」

武道家「……ごめん、忘れて」

武道家「少し疲れてるのかもね……私」

勇者「……武道家……」

武道家「……ホラ、宿……見えてきたわよ」

勇者「……」

武道家「アンタ、お風呂に入ってから寝なさいよ?泥だらけなんだから」

勇者「…………はは」

勇者「了解だよ。武道家も入りなよ?」

武道家「当たり前だっつの!!女の子だぞ私は!!」

勇者「あははは、そうだね」

武道家「全く……ふふ」

149 = 1 :

-宿-

テクテク…

勇者「それじゃ、武道家。今日はありがとう」

武道家「私でよければいつでも付き合うわよ」

勇者「有難いよ」

武道家「でも手加減はしないけどね」

勇者「あはは、それも有難いや」

勇者「…………じゃあ、おやすみ」

武道家「…………うん」

武道家「……うん、おやすみ」

スタスタ……

武道家「……」

武道家「……」

武道家「……ハァ……」

武道家「…………言わないって……決めてたんだけどな……」

…………
……

150 = 1 :

――――――――――――

-ロマリア・宿- 翌朝


戦士「…………おは…ゆ………」

商人「おはようございますネボスケさん」

僧侶「戦士ちゃん、今日は一段と眠そうですね……」

戦士「…………あり…………」

遊び人「駄目だこの子……」

魔法使い「ほら!せんしっ!はにーとーすと!」

戦士「……お……おぉぉ……?」

盗賊「……少し、目が覚めた……」

勇者「本格的にこれは駄目だね」

戦士「……あれ……?」モグモグ

武道家「どうしたのよ」

盗賊(……しっかり食べてる……)

戦士「…………勇者は……?」モグモグ

勇者「それが朝起きたら居なくなってたんだよ」

戦士「え……!?駄目じゃないのかそれ……?」モグモグ

遊び人「心配するか食べるかどっちかにしなさいよ……」


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