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    元スレ勇者「ハーレム言うなって」魔法使い「2だよっ!」

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    みんなの評価 : ★★
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    901 = 1 :


    大臣「…………色んな事がありましたよ」

    大臣「……まぁ何が言いたいかと言いますと」

    ギュッ

    大臣「…………貴方の場合、一人じゃ無いのです」

    大臣「共に…………頑張りましょう…………!!!!」ポロポロ……

    勇者「僕…………僕強く生きたいと思います…………!!」ポロポロ……


    「なんだあれ…………」

    …………
    ……

    902 = 1 :



    -ロマリア王・寝室-

    ガチャッ

    ロマリア王「ただいマイハニー!!!!」

    「あら……お帰りなさいませ」ブスー

    ロマリア王「アレ、浮かない顔だな」

    「えぇ。全く…………なんで勇者殿が本当の夫じゃなかったのか……」

    ロマリア王「うわ―――――!!!!だいぶハートブレイクを招く発言だわ!!!!」ヒィィ!!

    「だって勇者殿なら私を放ってどこかに行ってしまう事など絶対にありませんからね」フン

    ロマリア王「…………妃」

    「…………なんです」

    ナデッ

    ロマリア王「…………悪かった」

    「…………もう…………ふふ」

    ボフッ

    ロマリア王「よいしょー!っあー…………久々のフカフカのベッドじゃ……」

    「もう、今までどこで寝てらしたんですか」

    ロマリア王「普通の宿屋。そこで小間働きをしながらギャンブル用の銭を稼いでたからなぁ」

    「全く、そこまでしてギャンブルがお好きですか」

    ロマリア王「ギャンブルだーいすき。結婚したい。爪切りくらい好き」

    「…………本当は?」

    ロマリア王「え?」

    「本当は、どうだったのですか?」

    「今回も、国民の声に接するために行ってきたのでしょう?」

    ロマリア王「…………う」

    「ふふ…………貴方の事などお見通しです」

    903 = 1 :


    ロマリア王「まぁ…………今回も何も無かった。いたって平和であったよ」

    「…………ふふ」

    ロマリア王「…………なんだ」

    「…………いいえ」

    ニコッ

    「貴方の治める国ですもの…………当然ですわ」





    【無責任一代男】








    ロマリア王「まぁ大臣にやってるのはただの嫌がらせなんだけどね」

    「やめてあげなさい!!!!」


    -完-

    904 = 1 :

    -番外-


    【恋は魔法】


    905 = 1 :


    -レーベ・宿・食堂-


    イシス戦士「おい」

    イシス僧侶「ふぇ?」

    イシス魔法使い「どうしたの?」

    イシス戦士「あれ」

    イシス魔法使い「あれ?」

    イシス僧侶「どれどれ……?」

    チラッ


    イシス勇者「…………はぁ……」


    イシス戦士「イシス勇者様の様子がおかしい」

    イシス僧侶「あぁ…………」

    イシス魔法使い「あらら…………ふふ」

    イシス戦士「……どうにかしろ」

    イシス僧侶「どうにかしろって…………アンタね」

    イシス戦士「…………どうにかしろぉ……!」ウルウル

    イシス僧侶「わーわー!!ちょっと泣くなよう!!」

    イシス魔法使い「べ、別にいいじゃない!ちょっと思う物があるのよきっと!」

    906 = 1 :


    イシス戦士「思うところ?」キョトン

    イシス魔法使い「そそ」

    イシス戦士「なんだ?何を思っているんだ」

    イシス僧侶「ふっふー!それはね!」

    イシス戦士「?なんだなんだ?」

    イシス魔法使い「あっ!ちょっとイシス僧侶!」

    イシス僧侶「恋!!さ!!」バシィッ!!

    シーン……

    イシス僧侶「…………あ、あれ?」

    イシス戦士「…………」

    イシス僧侶「イシス戦士?」

    イシス戦士「…………だ」

    イシス僧侶「え?」

    イシス戦士「………れだ」

    ガタァッ!!!!

    イシス戦士「相手は誰だ!!!!」

    イシス戦士「その不届き者は一体誰だぁ!!!!叩っ斬ってやるっ!!!!」ジャキィン!!!!

    イシス僧侶「わあぁぁぁ!!!!」

    イシス魔法使い「もう!!イシス僧侶のばかっ!!」

    イシス僧侶「わ、私のせいですかい!!?」

    ワーワー!!


    「こら!」

    三人「「「!!」」」

    907 = 1 :


    イシス勇者「他のお客さんがいなくとも、騒いじゃダメだ!品がないよっ!!」

    イシス僧侶「こ、この元凶めがぁっ……」

    イシス勇者「えっ?」

    イシス魔法使い「な、なんでもないのよ!気にしないで!」

    イシス戦士「…………イシス勇者様」

    イシス勇者「ん?どうしたんだい?」

    イシス戦士「誰に恋しているのですか」

    イシス僧侶・イシス魔法使い「「この馬鹿あぁぁぁぁぁ!!!!」」

    イシス勇者「え?」

    イシス勇者「……………………ふぇええっ!!!?////」カァァァ

    イシス戦士「誰ですか!!誰なんですか!!」

    イシス勇者「ちょ、い、イシス僧侶!!?まさかイシス戦士に喋っちゃったのかい!!?///」

    イシス僧侶「う、ううん!!!!勇者君とお風呂入ったことは言ってないから!!!!」

    イシス戦士「ほう」

    イシス僧侶「あっ」

    イシス勇者「イ、イシス僧侶の馬鹿ぁ―――――!!!!!////」

    ガタァン!!

    イシス戦士「殺すっ!!!!勇者を殺す!!!!」

    イシス僧侶「待って!!違う!!違うのおおおお!!!!」

    イシス勇者「ゆ、勇者くんに何かしたら許さないからねっ!!!!///」

    イシス僧侶「そこおおおおおおお!!!!?」

    ギャーギャー



    イシス魔法使い「…………はぁ……」

    イシス魔法使い「……」

    908 = 1 :


    カラン

    イシス戦士「ぷは…………すみません、取り乱しました」

    イシス勇者「と…………とにかく!僕のこの件についてはもう口出ししないでくれ!」

    イシス戦士「…………はい」

    ガタ……

    イシス戦士「…………部屋に、戻ります……」

    スタスタ……

    バタン

    イシス僧侶「…………ふぅ……一時はどうなる事かと思ったよぅ」

    イシス魔法使い「本当ね…………」

    イシス勇者「全く…………なんであんな事言うんだよ。イシス戦士は」

    イシス魔法使い「…………」

    イシス僧侶「…………イシス勇者様」

    イシス勇者「ん?」

    イシス僧侶「……」キョロキョロ

    イシス僧侶「…………勇者くんの事……本当に好きなの?」

    イシス勇者「っ!!!!だ、だからこの事にはもう――――!!!!////」

    イシス僧侶「…………真面目な話」

    イシス勇者「!」

    イシス僧侶「…………本気なの?」

    909 = 1 :


    イシス勇者「…………」

    イシス僧侶「……いきなり、こんな事聴いて、悪いけど」

    イシス僧侶「……こんな事、初めてだから……」

    イシス勇者「…………え?」

    イシス僧侶「……イシス勇者様は、今まで男の人を避けてきたから……今まで恋なんてした事なかったでしょ」

    イシス僧侶「こんな言い方…………あれだけどさ……」

    イシス僧侶「もし、恋じゃない感情を……イシス勇者様が恋って思ってるかもしれない……って」

    イシス勇者「…………!」

    イシス僧侶「……私は、それが怖いの」

    イシス僧侶「それで、思い切った行動に走っちゃったら、と思うと……怖くなるの」

    イシス勇者「…………」

    イシス勇者「……心配してくれてありがとう」

    イシス僧侶「う、ううん」

    イシス勇者「…………僕もさ」

    イシス勇者「……実のところ、少しだけ怖いんだ」

    910 = 1 :


    イシス勇者「こんな気持ち、初めてだから」

    イシス勇者「…………この気持ちが、何なのかも、僕はまだはっきりと何も言えない」

    イシス勇者「…………でも」

    イシス勇者「今、確かに、僕は勇者くんに会いたいんだ」

    イシス勇者「次にいつ会えるか分からないと思うと、胸がきゅってなるんだ」

    イシス勇者「……なんだか、凄く怖い」

    イシス僧侶「…………」

    イシス魔法使い「…………」

    イシス勇者「……でも、この気持ちは嫌じゃないんだ」

    イシス勇者「なんだか、失ってはならないもの……そんな気が…………するんだ」

    イシス勇者「…………」

    イシス勇者「…………それだけ。それだけさ」

    イシス勇者「……それじゃ、駄目かな…………///」

    イシス僧侶「~~~~っ」

    イシス魔法使い「ふふ」ニコニコ

    イシス勇者「え?」

    イシス僧侶「っイシス勇者様、ウブい~~~~~っ!!!!」

    ダキッ

    イシス勇者「わわぁっ!!」

    911 = 1 :


    イシス勇者「ちょ、ちょっとイシス僧侶やめてよ!!」

    イシス僧侶「愛いやつめ~愛いやつめ~」

    ナデクリナデクリ

    イシス勇者「こ……こらぁ」

    イシス魔法使い「…………イシス勇者様」

    イシス勇者「あ、え……?なんだい?」

    ギュッ

    イシス勇者「わわわ!?イシス魔法使いまで!」

    イシス魔法使い「…………それでいいのよ」

    イシス勇者「え?」

    イシス魔法使い「貴女は、それでいいの」

    イシス勇者「…………イシス魔法使い?」

    イシス魔法使い「…………実を言うとね」

    イシス勇者「?」

    イシス魔法使い「私、貴女が恋をしたって聴いたとき……凄く嬉しかったの」

    イシス勇者「え?嬉し……かったのかい?」

    イシス魔法使い「ええ……すっごく、ね」

    イシス勇者「な、なんでだい……?」

    イシス魔法使い「……………………貴女は、今まで自分をずっと捨てて生きてきたわ」

    912 = 1 :


    イシス魔法使い「生まれた場所を捨てて、女を捨てて…………貴女は、魔物を討伐するために、すごく頑張ってきた」

    イシス勇者「…………」

    イシス僧侶「…………」

    イシス魔法使い「……そんな貴女が、今……自分の事で、恋の事で悩んでる」

    イシス魔法使い「……女の子、として、ね」

    イシス魔法使い「私ね」

    ニコッ

    イシス魔法使い「それが……もう、どうしようもないくらい、嬉しい」

    イシス勇者「…………っ」

    ギュッ

    イシス僧侶「…………そうだね」

    イシス僧侶「さっきは、あんないじわる言ってごめんね」

    イシス僧侶「…………その気持ち、大切にしてあげて。イシス勇者様」

    イシス勇者「っ…………!!」

    ギュゥゥ

    イシス僧侶「おろ?」

    イシス魔法使い「あらら」

    イシス勇者「っ」ギュゥゥ

    イシス勇者「…………皆……」

    ギュッ!!

    イシス勇者「…………ありがとうっ……」

    913 = 1 :


    イシス魔法使い「…………ね、イシス勇者様」

    イシス勇者「……?」

    イシス魔法使い「…………魔王を倒したら、いっぱい女の子の服、買いましょうね」

    イシス勇者「!」

    イシス僧侶「うんうん!勇者くんをばびゅんって悩殺できるやつねっ!!」

    イシス魔法使い「あら、イシス勇者様にはもっと可愛い服がいいと思うけど」

    イシス僧侶「いんや!セクシーなのが良い!譲れないねっ」

    イシス魔法使い「そして、服を買ったら、皆で何か食べて」

    イシス僧侶「うん!他に欲しくも無い小物を見たりしてっ!」

    イシス魔法使い「平和な街の中を……いっぱいお洒落して」

    イシス僧侶「四人で、いっぱいおしゃべりして!」

    イシス勇者「…………っ」

    イシス勇者「うん……!僕、早く皆で、女の子したいっ!」

    イシス僧侶「よぉーし!!よく言った!!」

    イシス勇者「うん!!よし!!みんな!!」

    ギュッ

    イシス勇者「僕ら、頑張って魔王を倒そう!」

    イシス勇者「そして、女の子が皆、女の子できる平和な世界を取り戻そう!!」

    イシス僧侶「あははっ!何それ!!」

    イシス魔法使い「ふふ、素敵ねっ」

    イシス勇者「ふふ!」

    イシス勇者(…………きっとその時は)

    イシス勇者(……きっと、勇者くんも―――――……)

    …………
    ……

    914 = 1 :


    -レーベ・池のほとり-


    トボトボ

    イシス戦士「…………はぁ……」

    イシス戦士「…………」


    ――――――――――――


    イシス勇者(小)『イシス戦士ぃー!』

    ――――

    イシス勇者(小)『イシス戦士……』ウルウル

    ――――

    イシス勇者(小)『……ムニャ…………イシス戦士……』zzz


    ――――――――――――



    イシス戦士「…………ぐす」

    イシス戦士(あんなに可愛かったイシス勇者様が…………恋)

    イシス戦士(…………恋と言えばあれだろう)

    イシス戦士(お嫁さんになってしまうのだろう……)

    イシス戦士「はぁぁぁ…………」

    イシス戦士「…………」

    イシス戦士「…………何故、恋などという下らないものがあるのだ……」


    ザッ

    「おや」


    イシス戦士「え?」





    お婆さん「聞き捨てなら無い言葉が聞こえたねぇ」

    …………
    ……


    915 = 1 :


    -レーベ・宿- 翌朝



    イシス僧侶「…………」

    イシス魔法使い「…………」

    イシス僧侶「…………ねぇ」

    イシス魔法使い「…………何」

    イシス僧侶「あれ…………どういう事」

    イシス魔法使い「……どういう事なのかしら」






    イシス戦士「いいですか!!イシス勇者様!!恋は!!恋というのは、マジカルなものでしてね!!!!」

    イシス勇者「うん!!うん!!///」ドキドキ

    ワーワー!!

    イシス僧侶「…………昨日の夜に何があったんだろ」

    イシス魔法使い「まぁ…………当人が幸せそうだから……」



    イシス戦士「いいですか!イシス勇者様!!」

    イシス戦士「恋は魔法!!なのですっ!!」


    イシス僧侶(何言ってんだこいつ……)


    【恋は魔法】-完-

    916 = 1 :

    今日はおしまいです。
    皆さん暖かいレス本当にありがとうございます。体は大丈夫です。
    >>847
    書いた自分がいうのもなんですが全員好きです。
    しいて言うならおっぱいが好きです。

    もう一つくらい番外落として次スレいきたいと思います。

    917 :

    乙!
    ロマリア王カッケー!!
    ちょっとロマリア住んでくる!!!

    918 :

    ロマリア王にこんな過去があったなんて!!!!
    絶対嘘だろwwwwwwwwwwwwwwwwww

    919 :

    おつおつ
    相変わらず絵もいいな

    920 :

    ロマリア王ェ・・・wwwwww

    921 :

    多分、ロマリア王の挿絵だと思うんだけどこの投下の一枚目消えてね? 俺だけ?

    922 = 921 :

    ごめん見れたすいません

    923 :

    乙乙。ロマリア王がかっこいい…だと…
    そしてイシス勇者…ふぅ

    踵鳴るってイースタンユース?フガジといい>>1とはうまい酒が飲めそうだ

    924 :

    人に歴史あり、だなぁwwwwww

    とにかくこの著者の才能はすごいっす
    文章も絵もとんでもなくハイレベル

    続きが楽しみです!

    925 :

    この>>1はきっと30代だな……

    926 = 871 :

    誰か、大臣労ってやってくれ……(涙。

    927 :

    女とわかった途端に華麗な手のひら返しだなwwwwww

    928 :

    >>927
    たりめーだろ!
    お前は俺らをどう見てたんだよwwwwww


    イシス勇者たんかあいいよおおお

    929 = 872 :

    俺ちょっと大臣と酒のんでくる

    930 :


    ロマリア王かっけぇ!!

    931 :

    う、うそだああああああ!!!!

    932 :





    嘘だっ!!!

    933 :

    乙!

    深夜に変な声出たwwwwwwwwwwwwwwwwwwロマリア王wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

    934 :

    画像消えるのはやいんだぜぇ

    935 :

    >>249
    まぁsageてない時点で既に痛いんだけど、バカだろオマエ。

    自分の母親の葬式で裸踊りや祭囃子を嬉しいっ!とか思う脳構造なのか?

    回線解約して引きこもってろよ。

    936 :

    とりあえず>>935が気持ち悪いな
    回線解約して引きこもってろよ

    1乙

    937 :

    確かに梓塩くんは糞の中の糞だけど蒸し返すなよ
    もう一つの番外がどんな長さかも分からないから減速してようぜ

    938 :

    もう次って建ててある?

    939 :

    まだっぽいね
    このスレみたいに作者が立ててくれるだろうから勝手に立てずに待ってよう

    940 :

    -番外-

    【U-REI】

    941 = 1 :

    ここはイシス城。
    皆さんはピラミッドを攻略し、晩餐の真っ最中。ご満悦の様子です。




    戦士「うめー!!」ペカー

    魔法使い「ほんとにおいしいねっ!」

    イシス僧侶「そりゃ光栄ですね!」

    側近「今日は本当に申し訳ありませんでした……せめてものお詫びです。お口に合えば幸いですが」

    遊び人「うん!すっごく美味しい!!ねぇ、レシピ訊いても良いかな?」

    側近「それは良かったです!はい!レシピなんかでよければ!」

    イシス「ふふふ、従者も喜びます」

    勇者「僕もご馳走していただいて、ありがとうございます。本当に」

    イシス勇者「いいえいいえ!!昨日は僕がムキになって誘わずに……申し訳ありませんでした」

    勇者「はは、でも今日誘ってくれたのでもおつりがくるくらいだからね」

    勇者「……ありがとう」

    イシス勇者「っ!!はいっ!」パァァァ


    商人「…………」

    盗賊「…………」モグモグ

    商人「…………ホモい……」ブルッ

    盗賊「……ぶっ……」



    僧侶「ほら、お口、汚れちゃってますよ?」

    フキフキ

    子供2「あ…………えへへ」

    子供「も、もう!じぶんでできるよぉ」

    僧侶「ほーら、動かないで…………うん!綺麗になりましたっ」ニコッ

    子供・子供2((おねえちゃん……))ポー

    門番・門番2((マジエンジェル!!))パァァァ

    942 = 1 :

    カチャ

    武道家「…………」

    勇者「……?武道家ちゃん?」

    武道家「…………」

    勇者「武道家ちゃん」

    武道家「へ!?あ、何?どうかした?」

    勇者「ううん、武道家ちゃん、大丈夫かい?ボーっとしてたみたいだけど」

    イシス魔法使い「まだ体の調子悪い?」

    側近「だ、大丈夫ですか!?」

    武道家「あ、ううん!もう全然それは大丈夫!!」

    武道家「本当になんでもないのよ!ちょっと考え事してただけ!!」

    勇者「そうかい?ならいいんだけど……」

    イシス魔法使い「調子が悪かったら言ってね?」

    側近「そうです!なんなりとお申し付け下さい!」

    武道家「あはは、うん!ありがとう」

    勇者「気にしないで……あれ、これは何て料理なんだい?」

    イシス魔法使い「あぁ、それはね……」

    ワイワイ

    武道家「…………」

    武道家「……はぁ」


    …………
    ……

    943 = 1 :

    スタスタ……

    僧侶「後はもう眠るだけですね」

    魔法使い「そういえばゆーしゃはやどにかえったのかな?」

    僧侶「イシス女王様と少し世界情勢の話とかするって言ってましたよ」



    戦士「しかし、飯美味かったなー」

    商人「本当に戦士ちゃんは食いしん坊ですね」

    戦士「お前は小食だよなぁ」

    商人「ふふん!誰かさんみたいに脳筋ではないですからね!」

    戦士「そんなんだからちびっこいんだお前」アハハ

    商人「え……」

    遊び人「あぁ、それはあるかもね」

    商人「た、食べれば大きくなれますか」

    盗賊「……可能性は、無きにしも、非ず……」

    商人「たべます!」パァァァ

    イシス僧侶「あはは!商人たんは可愛らしっすな!!」

    イシス僧侶「ねぇ!武道家ちゃん……」

    武道家「…………」

    イシス僧侶「…………武道家ちゃん?」

    武道家「ん?え?何?」

    イシス僧侶「……調子悪いの?」

    武道家「ううん!そんな事無いわよ!」

    イシス魔法使い「でもさっきから様子がおかしいわよ?」

    イシス戦士「何か不満があるなら言え」

    イシス僧侶「アンタはそう喧嘩ごしにならないの!!」

    944 = 1 :

    武道家「いや、本当になんでもなくて…………」

    武道家「……ちょっとピラミッドの中での事思い出しちゃって」

    イシス僧侶「?ピラミッドの中の事?」

    武道家「うん。……私、ミイラ達の数に圧されて、すぐに負けちゃってさ」

    武道家「あの調子じゃ…………これからの旅、危ういんじゃないかなって思ってね……」

    イシス僧侶(私達からすればもう異常なくらい強いんですがねアナタ)

    イシス戦士「…………強くなりたい、という事か」

    武道家「…………まぁ、有り体に言うと、そうね」

    武道家「明日からまた鍛錬、頑張んなきゃね。ここのところ、本腰入れてなかったから」

    イシス魔法使い「偉いわねー」

    イシス僧侶「…………」

    イシス僧侶「!」ピコーン


    ザッ


    イシス僧侶「そうだよ!」

    武道家「え?」

    勇者「ど、どうしたんだい?いきなり立ち止まって大声出して」

    魔法使い「なにがそうなの?」

    イシス僧侶「星降る腕輪があるよ!」

    945 = 1 :

    イシス魔法使い「ああ!」

    イシス戦士「!」

    武道家「え?星降る腕輪?」

    戦士「なんだそれ?」

    イシス僧侶「この城の地下に祀られている伝説の武具だよ!」

    武道家「あぁ、イシス勇者にそんな事聞いた様な聞いてない様な……」

    イシス僧侶「伝説の武王が装備していたという凄い腕輪でねっ!」

    イシス魔法使い「……それを着けた者は目にも止まらぬ速さで動き」

    イシス戦士「流星の様に敵を討つだろう」

    イシス僧侶「そう言わしめている武具なんですぜ!」

    武道家「そ、それは分かったけど……それがどうかしたの?」

    イシス僧侶「今から貰いに行きましょう!!」

    武道家「え?」

    一同「「「え?」」」

    …………
    ……

    946 = 1 :

    イシス「……――――というのが、私の知っている全てです」

    勇者「そうですか…………やっぱり、世界規模でもあまり良い報せは無いんですね」

    イシス勇者「そうだね……中々、ね」

    勇者「……でもさ」

    イシス勇者「?」

    勇者「それだったら…………僕達が明るい報せを作れば良い、だけだね」ニコ

    イシス勇者「っ……!!うん!!その通りだよ!!」

    勇者「ね!頑張ろう!」

    イシス勇者「うん!」

    イシス「…………うふふ」

    側近「ふふふ」

    勇者「え?」

    イシス勇者「どうしたのですか?」

    側近「いえ……仲良くなられた様でよかったです」

    イシス「そうですね、嬉しい事です。この子は……あの三人以外にはあまり友達がいなかったので……」

    イシス勇者「そ、側近さん!姉上っ!」

    勇者「だったら、僕が最初の男友達?」

    イシス勇者「え?あ……うん、そうなるかな」

    ニコッ

    勇者「えへへっ!よろしく!」キラキラ←補正

    イシス勇者「っ!!」ズギュゥゥゥゥン!!

    947 = 1 :

    イシス勇者(え、笑顔……反則……!)ドキドキ

    勇者「でもこれから段々敵も強敵になるだろうね。良い報せを作るのも大変だ」アハハ

    イシス勇者「そ、そうだね。頑張って精進しよう!!」

    勇者「だね。でも……」

    イシス勇者「ん?」

    イシス「どうかされたのですか?」

    勇者「いえ、ちょっと……」ゴソ

    ジャキッ

    勇者「…………そろそろ僕の場合、武器の方も新調が必要だなと思いまして」

    イシス「あら、その剣……」

    イシス勇者「そういえば銅製の剣を使っているんだね」

    勇者「うん、旅立つ前にコレを買ってね。ずっと使ってるけど、これが一番使いやすいんだ」

    勇者「…………でも、もうだいぶガタが来てる」

    イシス「あらまぁ……でも、武器でしたら……ねぇ?側近」

    側近「はい。もしよろしければ私達が新調させていただきますが」

    イシス勇者「そうだよ。なんなら僕が揃えるけど……」

    勇者「いやいや!そういうつもりじゃないんだ!」アタフタ

    勇者「第一お金なら一杯あるしね。別に新調するのが困難ってワケじゃないんだよ」

    イシス勇者「?だったら、どうして……」

    勇者「あはは……いや、中々自分に合った武器が見つからないんだ」

    勇者「重いものだったら、動きが鈍ってしまうし、軽いものだったら、攻撃まで軽くなっちゃう」

    イシス勇者「あぁ……成る程。良い武器に巡り合えないんだね」

    勇者「うん、そゆこと。まぁ、旅を続ける上で気長に探してみるよ」

    イシス勇者「力になれなくてごめんね」

    勇者「いやいや!イシス勇者くんが悪いんじゃないよ!僕がもっと色んな武器を使えれば良かった話だし!」

    勇者「こちらこそ、助けようとしてくれて」

    ニコッ

    勇者「ありがとね」キラキラ←補正

    イシス勇者「っっ!!」ズギュゥゥゥゥン!!!!

    948 = 1 :

    イシス勇者(な、なんだこの気持ち……!!)ドキドキ

    イシス勇者「そ、それじゃそろそろ…………ん?」

    イシス「…………」

    側近「……」

    勇者「?イシス女王様?側近さん?どうかされました?」

    イシス「…………装備」

    勇者「?」

    イシス勇者「姉上?」

    バンッ

    勇者・イシス勇者「「!!?」」

    イシス「そうです!!」

    勇者「ど、どうされたんですか!?」

    イシス勇者「い、一体何を思いついたんです?」

    側近「そうですよ!この時のためにあったんです!」

    勇者「そ、側近さんまで!?」

    イシス「勇者様!」

    勇者「?」

    イシス「是非、星降る腕輪を役立てて下さいな!」

    イシス勇者「!」

    勇者「?星降る……腕輪、ですか?それは一体」

    イシス勇者「そうだ!!星降る腕輪があったんだ!!」

    勇者「??イシス勇者くん、星降る腕輪って?」

    イシス勇者「あ、うん。星降る腕輪っていうのはね、この城の地下に祀られている武具なんだ」

    勇者「武具?」

    イシス勇者「そう。ホラ、黄金の爪の持ち主であられた伝説の武王。あの方の持っておられた物だよ」

    勇者「えっ」

    イシス勇者「不思議な力を持った腕輪でね。それを身に着けた王は、目にも止まらぬ速さで敵を討っていたらしい」

    949 = 1 :

    イシス勇者「星降る腕輪は武道の技を学ぶ人でしか扱えないんだ」

    イシス勇者「僕達の中には武道を学んだ人間は居ないから、いつか武道を学ぶ仲間を連れた勇者の人間に渡そうと思ってたんだけど――――……」

    イシス「まさに今がその時ですねっ!」

    イシス勇者「はい!名案です!」

    側近「王家のご先祖様方も喜ばれる事でしょう!」

    勇者「ね、ねぇ……」

    イシス勇者「そうと決まれば……え?どうかした?」

    勇者「そ、それを頂けるなら、本当に光栄で感謝し尽しても足りないくらいなんだけどさ……」

    イシス「いえいえ、そんな」

    勇者「……それって、今日のピラミッドみたいな事が起こるんじゃ…………」

    イシス勇者「…………」

    側近「…………」

    イシス「…………」

    勇者「…………」

    四人「「「…………」」」





    イシス勇者「よし!じゃあ早速行こう勇者くん!!」

    ガシッ

    勇者「えっ!!」

    イシス「行ってらっしゃいませー」フリフリ

    側近「もう外は暗いので足元にお気をつけてー」フリフリ

    勇者「えっちょ、ちょっと待った!!!!」

    <ウワアアァァァ……

    …………
    ……

    950 = 1 :

    -イシス城・庭-


    ザッザッザッ


    武道家「……――――ねえ、本当にいいの?」

    イシス僧侶「いーんだよっ!!イシス女王ちゃんもいつか誰かに貸して魔王討伐に役立てたいって言ってたし!」

    勇者「それなら、本当にありがたいんだけどね」

    戦士「まぁ、貰えるもんは貰ってこうぜ!」

    遊び人「こーら。品が無いよ戦士ちゃん」

    イシス魔法使い「ふふ、いいのよ。私達も是非貰って欲しいの」

    イシス戦士「…………まぁ、しょうがないから貸してやる」

    魔法使い「えへへ!これでもっとつよくなれるねっ!」

    僧侶「そうですね!……でもなんだかこの国に来てからは頂いてばかりのような気がしますね……」

    イシス僧侶「いーんだって!気にしない気にしない!!」

    盗賊「……ありがとうね……」

    商人「でも、地下にあるんですよね?」

    イシス魔法使い「ええ。地下に祀られてるわ」

    商人「庭から地下になんて行けるんですか?」

    イシス僧侶「それも安心しな!!わっしについてこぉい!!」

    魔法使い「おーっ!」

    戦士「よっしゃ!なんか探検みたいでワクワクしてきた!」

    勇者「昼間あれだけ探検したじゃないか……」

    イシス魔法使い「ふふ、まるで子供みたい」クスクス

    商人「誰が子供ビューティですかっ!!」

    遊び人「アンタに言うとらん。そしてビューティ言うとらん」


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