元スレ勇者「ハーレム言うなって」魔法使い「2だよっ!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 1 :
-宿-
ボフッ
戦士「全く!!勇者の奴どこまでお人好しなんだか!!」
武道家「あはは、まぁ3日後までよ。気長に待ちましょ」
僧侶「そうですね……」
盗賊「…………」
盗賊「……僧侶、どうかしたの……?…」
僧侶「へ?」
戦士「なんか心ここに在らずって感じだぞ?」
僧侶「いえいえいえいえ!!なんでも!!なんでもないですよ!!」
魔法使い「そーぉ?」
僧侶「はいっ!そうだ!私お風呂入ってきますね!」
戦士「いってらー」
僧侶「はいっ」
パタパタ……
武道家「…………」
戦士「さってとー、私は風呂も入ったし寝るかなー」
魔法使い「わたしもー」
商人「あと3日は暇になりますねー」
ゾロゾロ…
パタン……
武道家「…………」
スタスタ…
…………
……
…
・
52 = 1 :
-浴場-
ピチョン……
僧侶「…………ふぅー……」
僧侶「……」
僧侶(…………勇者くん……)
僧侶(……本当の、王子様になっちゃった……)
僧侶「…………」
僧侶(……あの勇者くんも……)
チャプ…
僧侶「……かっこよかったなぁ……」ボソリ……
ガラッ!!
僧侶「!!!」ビクッ!!
武道家「お邪魔するわね」
僧侶「あ、武道家ちゃんでしたか……びっくりしました」エヘヘ
…………
ザバァーン
武道家「……ふぅ、さっぱり」
武道家「湯船、ちょっとしつれーい……よいしょ」
ザプッ……
武道家「……ふぅ……」
僧侶「……なんだか、武道家ちゃんと二人ってお久しぶりですね!」
53 = 1 :
武道家「あはは……そうね」
武道家「……」
僧侶「…………」
僧侶「……武道家ちゃん……?」
武道家「ん……?何?」
僧侶「その……どうかされたんですか?」
武道家「…………ううん」
武道家「……ちょっとさ、僧侶に聴きたい事があるの」
僧侶「…………はい……?何でしょう……」
武道家「……」
武道家「……」
武道家「……その、えっとね……」
僧侶「……?」
武道家「…………」
武道家「……ッ……」
ザパッ!
武道家「……い、いやぁ、そんなに胸おっきくするにはどうするのー!?」
僧侶「えっ?」
武道家「何食べてればそうなるのかなーと思って!!秘訣とかあるの!?」
僧侶「い、いえ、特に秘訣は……」
武道家「うらやましいなー!私ぺたんこだからなー!私ぺたんこだから……」
武道家「……ぺた……んこ……」ガクゥ――――ン
僧侶「えあ、あの!そのっ!そんな事はっ!!」アセアセ
武道家(自分で言ってて悲しくなってきた…………)
…………
……
…
・
54 = 1 :
-脱衣所-
ゴソゴソ
武道家「……騒がしくしてごめんね」
僧侶「ううん、全然!武道家ちゃんと久しぶりにお風呂に入れて楽しかったです!」
武道家「あはは、私もよ」
僧侶「ふふ、ん、しょ」
パサッ
僧侶「よし……それでは、部屋に戻りますね!」
武道家「うん!おやすみ!」
僧侶「はい!また明日ー!」
ガチャッ
バタン
…………
武道家「…………」
武道家「……」
ギシッ……
武道家「……ハァ……」
武道家「……」
武道家「……私って……駄目ね……」
…………
……
…
・
55 = 1 :
2日目
-ロマリア城-
女勇者「……やっぱり気になって様子を見に来てしまったね……」
盗賊「……ちゃんと、やってるかな……」
魔法使い「でも、まちのみんなからは、わるいうわさはきかないね!」
戦士「でもどうだろーなー。あの勇者が王様ってなんだか想像つかねーよ」
武道家「……まぁ、ちょっと行ってみましょ?」
…………
……
…
・
・
…
……
…………
-ロマリア城・謁見の間-
農民「王様!!作物の需要が上がるばっかりで種籾が不足してきてるだ!!なんとかしてほしいだ!!」
勇者「そうですね……。分かりました。その一帯の農家には支援金を出します」
農民「えっ!!?ほ、本当だすか!?」
大臣「しかし、王。その資金はどこから……」
勇者「算率書を貸してください……ここの改修資金を当てましょう」
大臣「それではその改修作業員達の仕事が無くなり、苦情が……」
勇者「はい。そこはもう既に工房に向かい、談合をして来ました」
大臣「…………はい?」
勇者「アッサラームへの道路の舗装をイシス側の依頼により受注するという事で話をまとめています」
大臣「あぁ、確かに以前イシス側からそのような要請が……!」
勇者「以前の調書を読んだ際にその件が片付いていなかったようなのでここで受けさせていただきました」
勇者「それで、農民さん」
農民「は、はいっ!」
勇者「今現在市場で需要のある種の作物ですが、この地では気候の関係で二毛作が…………」
56 = 1 :
女勇者「」
武道家「」
戦士「」
商人「」
盗賊「」
魔法使い「」
僧侶「」
遊び人「」
農民「あ、ありがとうございますだ!!それならわしらも安泰だ!!」
勇者「いえいえ、お気になさらずに」
戦士「おい」
女勇者「なんだい?」
戦士「誰だあれ」
武道家「……わたしたちの幼馴染よ……多分ね」
57 = 1 :
勇者「……。…。…」ペラペラ
町人「……!…!…」ペラペラ
商人「……ゆ、勇くんてあんな感じの人でしたっけ……?」
戦士「ちょっとこれはびっくりだな……」
女勇者「なんだか……本当に元から王様みたいだったって感じの違和感の無さだよ……」
魔法使い「がんばってるんだねぇ」
僧侶(……こんな勇者くんもかっこいい……)ウットリ
盗賊「……でも、なんだか……」
遊び人「うん……なんか、ちょっと違和感ある……かな……」
女勇者「あはは、私たちの知ってるお義兄ちゃんとは別人みたいだからね」
武道家「あははは、そうね」
武道家「…………」
勇者「……――――という事で、どうでしょう」
町人「ありがとうございます!!これで家族を養っていけます!!」
勇者「ふふふ……これから頑張って下さいね」
町人「ありがとうございました!」
58 = 1 :
スタスタ…
大臣「……さて、これで今日予定している会合は終わりですな」
魔法使い「あ、おわったみたいだよっ」
遊び人「本当だ」
戦士「なんか勇者、終始笑顔で気味悪かったな……」
商人「あのヘタレ勇くんはどこに…………うぅぅ」
大臣「真にお疲れ様でした。王」
勇者「…………」ニコニコ
大臣「…………」
勇者「…………」ニコニコ
大臣「…………王?」
勇者「…………」ニコニコ
勇者「」バッタアアァァァァァ―――――――――ン!!!!!
一同「「「「派手にぶっ倒れた―――――!!!!!!!????」」」
59 = 1 :
ダッ!!
大臣「勇者殿!!どうされたのですか!!」
勇者「も、やだ……!!恥ずかしいし緊張してもうやだ……!!」フルフル
大臣「そ、そんな事を言わず!!勇者殿はとても王っぽいですぞ!!」
勇者「もう無理だよぉ……!!そんなに見ないでぇ……!!謁見とか凱旋でそんなに見ないでぇ……!!」ガタガタ
大臣「負けないで!!もう少し!!最後まで走り抜けて!!」
勇者「どんなに離れてても心は傍にはいないんだよぉ……!!もう許してぇ……!」ガタガタポロポロ
女勇者「……」
戦士「…………まぁなんだ……」
商人「……こういうのもなんですが」
魔法使い「…………うん」
一同「「「「すっごい安心した」」」」
…………
……
…
・
60 = 1 :
3日目
-ロマリア城-
ロマリア王「休み中めっちゃ賭博堪能した!!!!」ニパァァァァ!!
戦士「コイツっ」ダッ
女勇者「わぁぁあ!!!!戦士ちゃんが速攻斬りにかかってった!!!!!!」
武道家「ぎゃー!!盗賊!!抑えるわよ!!」
盗賊「……合点!!……」
シパッ!! ガシッ!!
戦士「離せ!!はーなーせー!!!!」
女勇者「犯罪者になるつもりかい!堪えて!!」
戦士「みねうちするつもりだったっつーの!!」
武道家「どっちみち犯罪者だっつーの!!」
ロマリア王「こ、こわぁー……最近のキレる若者こわいわぁ……!!アフレイドだわ……!!」ガタガタ
ロマリア王「ねぇ、大臣」
大臣「…………」
ロマリア王「…………」
ロマリア王「なんでそっぽ向いてるの」
大臣「見ていないからやっちゃってよかったのに……」ボソ
61 = 1 :
大臣「何はともあれ、勇者殿。3日間お疲れ様でした。そしてありがとうございました」
勇者「いえ、僕も色々新鮮で楽しかったですよ」
ロマリア王「感謝しろよな!!」ニコォッ!
大臣「コイツっ」ダッ
女勇者「わぁぁあ!!!!大臣さんが速攻で(ry」
勇者「大臣さん!!抑えて!!」ガシッ!
大臣「離してください!!!!コイツはっ!!勇者殿の気持ちをっ!!踏みにじったんだ!!コイツは……ッ!!」ジタバタ
勇者「貴方のその気持ちだけで僕は十分です!!!!あなたが修羅になる必要は無い!!!!」
ワーワー
ロマリア王「みんないろいろあるんだねぇ。ねぇ?」
王妃(勇者殿が本当の夫だったらなぁ…………)
大臣「殺すッ!!殺しきるぅうぅッ!!!!」
勇者「大臣さんっ!!!!大臣さぁんっ!!!!」
魔法使い「もうかえろうよぅ……」
…………
……
…
・
62 = 1 :
-ロマリア・街中-
勇者「ふぅぅぅぅぅぅぅ…………やっと一息つけるよ」
女勇者「お疲れ様。しかしどんな風の吹き回しだったんだい?」
勇者「え?」
戦士「お前がすすんで王様になるなんて考えもしなかったぞ」
遊び人「昔の勇者ちゃんからは考えられないよー」
僧侶「何か心境の変化があったんですか?」
勇者「……あはは。うん、実はね」
カサカサ
商人「?」
盗賊「……その、紙は?……」
勇者「…………」
勇者「あんまりこういう事するのも何かなって思ったんだけど、さ」
パサッ
勇者「…………情報収集をしてたんだよ」
武道家「……!!」
女勇者「!!」
魔法使い「そうだったのっ!?」
63 = 1 :
勇者「うん……王様になればこの辺りの地形も知れるし、世界の状勢にも触れられるしね」
僧侶「……そんな事まで考えていたんですか……」
勇者「そして……何より、世界を自由に行き来できる船の情報が欲しかったんだ」
戦士「!!船の情報手に入れたのか!?」
勇者「うん、えっとね……」カサ…
勇者「ここから西にポルトガって国があるんだけど……そこでは造船技術が盛んなんだってさ」
商人「おぉっ!!そこで念願の船が!!」
遊び人「勇者ちゃんやるじゃん!!」
勇者「いや、まぁ船が買えるかどうかは別としてなんだけどね……」
戦士「それでも大手柄だよ!!勇者!!」
魔法使い「えらいよっ!!」
勇者「……あはは……」
女勇者「……?どうしたんだい?あまり嬉しそうじゃなさそうだね?」
勇者「……うん……」
勇者「……形はどうであれ」
勇者「……少しだけ」
勇者「少しだけこの国の人達を騙すような形になっちゃったからさ」
64 = 1 :
僧侶「勇者くん……」
戦士「それは違うぞ……?勇者が責任を感じる事じゃ……」
勇者「いや…………うん。わかってはいるんだけどさ……」アハハ
盗賊「……勇者……」
勇者「いやいや、ごめんごめん変なこと言っちゃって」
勇者「さ、宿に戻って旅の準備を……」
?「おーさま!」
一同「「「!」」」
勇者「へ?」
65 = 1 :
少女「おにーさんが、おーさまですか!?」
勇者「え?僕?」
少女「おにーさんが、きのーまでのおーさまですか?」
勇者「…………う、うん。そうだけど……」
ペコッ!!
少女「ありがとーございますっ!!」
勇者「へ!?」
戦士「勇者、この子と知り合いか?」
勇者「い、いや、会った覚えは……」
少女「きのー、おとーさんがいってました!」
勇者「…………おとうさん?」
少女「きのーまでのおーさまが、おとーさんをたすけてくれたって!」
勇者「…………昨日?」
勇者「…………」
勇者「…………あ…………」
――――――――――――
町人『ありがとうございます!!これで家族を養っていけます!!』
――――――――――――
66 = 1 :
勇者「あの時の…………」
少女「……だから」
ペコッ
少女「ありがとーございました!」
勇者「……」
勇者「……」
勇者「……」
戦士「…………ホラな」
女勇者「心配は無用だったね」
僧侶「例えどんな事情があっても、勇者くんは何でも一生懸命じゃないですか」
魔法使い「……それに、すくわれてるひとたちはたくさんいるんだよ」
盗賊「……ゆーしゃがきづいてない、だけで……」
商人「いらん事でグジグジするなって事ですよ。……少しは、立派だったんですから」
勇者「…………」
ナデ…
少女「!」
勇者「……」ナデナデ
勇者「…………こちらこそ……」
ニコ…
勇者「……ありがとう」
67 = 1 :
武道家「…………」
少女「……えへへ、おれーいいにきたのに、おれーいわれちゃった」
勇者「あはは……お父さんを、大切にするんだよ?」
少女「うん!じゃあね!」
勇者「気をつけてねー!」
タタタタ……
勇者「…………」
盗賊「……可愛いね……」
勇者「……そうだね」
勇者「…………」
勇者「…………よし!」
勇者「じゃあみんな!宿に帰って作戦練るよ!!」
一同「「「「お――――っ!!!!」」」」
武道家「…………」
勇者「……!…!…」アハハ
武道家「…………」
……――――まただ
68 = 1 :
武道家「……」
武道家「……っ」
スタスタ……
武道家「……ゆーうしゃっ!」
ドスッ!
勇者「おぐぅっ!!いきなりド突かないでよ!」
武道家「はは!ごめんごめん!」
……――――勇者は、私の知らないうちに強くなっていく
魔法使い「でもおーさまのゆーしゃも、その……かっこよかったよ!」
勇者「いやいやいや、いやいやいやいや」
武道家「あはは、何よそれ」アハハ
……――――勇者を取り巻く環境が、少しづつ変わっていく
武道家「…………」
武道家「…………」
武道家「……勇者」
……――――勇者の顔が
ザッ……
勇者「何?」
……――――私の知らない顔になっていく
69 = 1 :
武道家「……」
勇者「?どうしたの?」
……――――私は、それが
武道家「……んーん」フフ
武道家「なんでもないわよ」
……――――反吐が出るほど、嫌なのだ
70 = 1 :
今日はおしまいです
ロマリア王は書いてて自分でもうざいです
72 :
今度は武道家か・・・
73 :
作者が出したキャラなのに作者が嫌いって面白いな
74 :
乙!
いやいや!ロマ王も大臣もいい脇役じゃない!!魅力あったよ!
75 :
>>1乙
この空気ならいける!
王妃貰っていくわ
76 :
じゃあ大臣は俺が貰っていきますね
77 = 29 :
>>1乙!そうか、次は武道家か……楽しみww
それはそうとZARDとかちょくちょく挟む小ネタがwwww
78 :
王妃と夜のおつとめもしたのか…
乙
79 :
80 :
じゃあロマ王は闘技場に放り込んでくるね
81 :
>>1乙
久々SSで爆笑したよ
大臣どんだけストレス溜まってたんだwwww
次のヒロインは武道家か~
今まで影薄かったキャラだし期待してます
82 :
しょうがない、町人の娘さんは僕がもらってきますね。
84 :
やっと追い付いた面白すぎる
そして絵が楽しみで仕方ない
86 :
今回もめちゃ面白かったぁ
武道家も楽しみにしています!
87 = 84 :
ちっぱいを気にする武道家かわいい
88 :
王に次の王を決める権利があるなら大臣を王にしてあげればよかったんじゃないだろうか
89 :
そうしたら大臣が大臣じゃなくなるからダメだろ。
90 :
乙
あっ もうサブカプはいいからな
91 :
>>1乙
大臣と勇者は何気に良いコンビだよな
ハッ!?まさか、武闘家のモヤモヤって、大臣に対する嫉妬か!!
92 :
新スレ&更新乙ぱいです
ZARDとシンジ君にニヤリとしました
イシスで武闘家ということはもしやピラミッドであれか…
楽しみにしてます
93 :
レスありがとうございますー。
>>90
サブカプ……というのは他のカップルという事でしょうか。
でしたら物語の進行上少し出てくるかと思われます。申し訳ありませんが何卒御了承下さい。
94 :
>>1乙
神父と馬が雷句誠っぽいと思ったのはオレだけか?
95 :
>>93
旅の仲間じゃないならまだいいんじゃない
96 :
http://e.pic.to/57e7f
わよっ!
スーツ姿でネカフェからだよ!おっぱい!
97 = 1 :
-ロマリア・宿-
勇者「……じゃあ、これからの事なんだけど」
戦士「とにかく西に行ってポルトガって国に行けばいいんだな!?」
勇者「いや、僕も最初そう思ったんだけど……そう簡単にいかないみたいなんだ」
女勇者「?……どういう事だい?」
魔法使い「ぽるとがにいけばいいんじゃないの?」
勇者「うん、それはそうなんだけど、ポルトガまでの陸路に少し問題があるらしい」
遊び人「……問題?」
勇者「そこに行くまでの陸路が、現時点では閉鎖されてるらしいんだ」
武道家「えっ!!?」
商人「閉鎖ですか?なんでまた……」
勇者「恐らく同じ理由だよ。アリアハンと……」
盗賊「……あぁ、そっか……こんな大きい国が、戦争に参加してないわけ、ないもんね……」
僧侶「でも、それじゃ八方塞がりって事ですか?」
勇者「いや、この前の魔法の玉みたいに、やり様はあると思うんだ」
勇者「とりあえずその閉鎖地点に行ってみよう。そこで突破口を考えようと思う」
戦士「了解だぜ!!船を手に入れるためだもんな!!」
商人「じゃあ早速出発しましょうか?日が暮れないうちに」
女勇者「そうだね。その閉鎖地点の位置はわかるのかい?お義兄ちゃん」
勇者「うん。ここから大体北西に位置している所だって」
ガタッ
勇者「それじゃ、行こう!皆!」
ギュッ
勇者「……早く……」
勇者「早くこの国から離れよう!!」
商人「軽く私怨の入ったやる気ですね……」
…………
……
…
・
98 = 1 :
-ロマリア北西・祠-
商人「……ここが、そうなんですかね」
僧侶「はわー」
魔法使い「なんというか、おごそかなかんじだねぇ」
勇者「……それじゃ、入ってみようか」
戦士「だな」
ザッザッザッ……
ガチャッ
?「止まれ」
勇者「へっ!?」ビクッ
遊び人「びっくりしたっ!!」
?「貴様ら、何者だ。何の用だ」
盗賊「……私たち、ですか?……」
女勇者「私たちは魔王を討伐するべく旅をしている者です」
戦士「あんたこそ何者だよ!!」
?「…………私は番人」
番人「それ以下でも以上の者でもない」
戦士「…………何言ってんだこいつ」
99 = 1 :
勇者「番人さん、申し訳ありませんがこの道を通していただけませんか?」
僧侶「私たち、ここを進まないといけないんです」
番人「……」
番人「この道を通すのは私ではない」
遊び人「え?」
番人「それは、私の意志ではなく、貴様等の力だ」
戦士「…………本当に何言ってんだこいつ」
番人「…………」
ザッ
番人「……あの扉を開けてみるがいい」
勇者「え?あの扉?」
武道家「あ、なんか扉があるわね」
遊び人「あ!勇者ちゃん!私たちだったら簡単じゃん!」
勇者「え?……あ!そっか!」
戦士「盗賊の鍵を持ってたもんな!!楽勝じゃねえか!」
番人「…………」
勇者「では、早速……」
ガキッ
勇者「…………?」
100 = 1 :
勇者「あれ?」
ガキッ ガキッ
勇者「…………」
女勇者「?どうしたんだい?お義兄ちゃん」
勇者「…………鍵が開けられない」
盗賊「……盗賊の、鍵でも……?」
商人「…………どうして……」
番人「……魔法の鍵」
勇者「?」
武道家「……え?」
戦士「なんだって?」
番人「……その扉は、魔法の鍵でなければ開くことはできない」
盗賊「……魔法の、鍵……?」
商人「盗賊ちゃん、知ってます?」
盗賊「……ううん、全く……」
戦士「そ、その魔法の鍵ってのはどこにあるんだよ!」
番人「その程度を自らの力で見つけ出す事ができないのなら、この先には進めないであろう」
戦士「……ぬぐ……!」
みんなの評価 : ★★
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