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    元スレ勇者「ハーレム言うなって」魔法使い「2だよっ!」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
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    501 :

    壁殴り促進ポスターは壁紙に設定した^^

    502 :

    僧侶以上の天使を俺は知らない;;
    作者さん最高!

    503 :

    僧侶ちゃん、良い子や!

    504 :

    武道家さんは良いこと言った
    ちょっとすっきりしたぜ

    505 :

    >>501
    おい、やめろバカ!
    全く、俺みたいに昔のモニター引っ張り出さざるをえなくなるぞ?

    506 :

    良いほのぼの具合だったお

    507 :

    内容もだけど、このほのぼの具合もこのSSの魅力だな

    508 :

    やっぱり面白い

    509 :

    ヒロイン勢にはほっこりさせてもらった
    勇者がんばれ

    510 :

    また画像が見れなかった・・・
    いつかまとめてください

    あと勇者がんばれ

    511 :

    -イシス・宿-

    チャプ……

    勇者「…………」

    バシャバシャ

    勇者「……ぷはっ」

    勇者「…………っふぅ…………」

    勇者「…………」

    ――――――――――――


    武道家『もう……失いたくないのよぉ…………』


    ――――――――――――

    勇者「…………」

    勇者(武道家…………)

    勇者「…………」

    バシッ

    勇者「…………っよし!!!!」

    512 = 1 :

    -イシス城・王家の食卓-


    カチャッ

    勇者「あはは、今朝はすみませんでした……」

    側近「いえ、私共は構いませんが……風邪はお引きになりませんでしたか?」

    戦士「ああ!全然大丈夫だぜ!」

    イシス「あの子たちの面倒を見てくださってありがとうございました」

    魔法使い「ぜんぜんいいんだよー。かわいかったしねぇ」

    僧侶「はい!なんだか弟ができた気分でした!」

    盗賊「……弟は、可愛いよね……」

    イシス勇者「あはは、皆さん本当にお優しい。もっと気に入りましたよ」

    武道家「…………」

    遊び人「あれ?武道家、どうしたの?」

    商人「なんだか今日は元気がありませんね」

    武道家「あ、ううん。大丈夫。ちょっと寝違えちゃって」

    側近「寝違え!!?だだだだ大丈夫ですか!!?申し訳ありません!!!!」

    武道家「ははは、いえ、私って結構寝違えやすいんで側近さん方の責任ではないですよ」

    側近「そ、そう仰って頂けると幸いですが……」

    イシス勇者「…………」

    513 = 1 :

    戦士「あれ?」

    イシス「どうかされました?」

    戦士「あいつらは?イシス僧侶とか」

    側近「あぁ、イシス僧侶でしたら……」

    スタスタ……

    イシス魔法使い「皆さん、おはようございます」

    イシス戦士「…………」

    イシス僧侶「お……おはよ………………うぇ……」フラフラ

    勇者「あ、おはよ…………ど、どうしたのイシス僧侶ちゃん?」

    商人「なんだか満身創痍って感じですけど」

    イシス魔法使い「あぁ、これね。二日酔い」

    イシス僧侶「…………ぎひぃ…………頭割れる……」

    遊び人「まぁ、あんなに飲んでたらねぇ」

    側近「自業自得です!!」

    イシス僧侶「へへ……サーセン…………うぅ……」

    魔法使い「これはもうなんというかだね」

    514 = 1 :

    僧侶「でもイシス戦士ちゃんも結構な量を飲んでいらしましたけど平気そうですね」

    盗賊「……お酒、強いんだね……」

    イシス戦士「…………」

    僧侶「……?イシス戦士ちゃん?」

    イシス戦士「…………」

    イシス魔法使い「あぁ、この子も二日酔いなの」

    勇者「え?なんだかそんな風には見えないけど」

    イシス魔法使い「ポーカーフェイスだからね…………今つついたら多分この子リバースするわ」

    イシス戦士「…………やめろ…………」

    戦士「本当だ…………微妙に顔青い」

    盗賊「……ミント種の、薬草なら持ってるよ……」

    勇者「あ、それでお茶を淹れてあげたらどうだい」

    イシス僧侶「お、お願いしますぜ…………」

    イシス戦士「……申し訳ない……」

    側近「お客様に迷惑かけてばっかり…………頭痛い……」

    515 = 1 :

    カチャ

    イシス僧侶「ふぅ…………このお茶のお陰でなんとか落ち着きました。ありがとね。盗賊ちゃん」

    イシス戦士「ありがとう」

    盗賊「……それは良かった……」

    イシス勇者「もう……そんな調子で今日は大丈夫かい」

    イシス僧侶「あ、そうだ。そういえば今日行くんだっけ」

    イシス魔法使い「んもう……ちゃんと覚えておきなさいよ」

    勇者「今日はそちらは何処かへ出かけるのかい?」

    イシス勇者「はい。今日はピラミッドを探索してみようかと思いまして」

    イシス「…………!!」

    僧侶「ピラミッドを!?」

    遊び人「それまたなんで?」

    イシス勇者「少し探し物がありましてね。でも恐らく貴女方も行くことになると思いますよ」

    勇者「え?なんでだい?」

    イシス勇者「昨日の夜、勇者君に会いましてね。勇者君も探し物がピラミッドにある事が分かったと仰っていましたよ」

    戦士「探し物……って鍵の事だよな」

    商人「鍵がピラミッドの中にあるって情報を得たんですかね!」

    戦士「あぁ!多分そうだ!よし、早速準備するぞ!」

    516 = 1 :

    イシス勇者「ふふ……」ニコニコ

    武道家「…………」


    勇者「じゃあ着替えたらお義兄ちゃんの所に行こうか。みんな」

    僧侶「そうですね!」

    商人「しかし一晩のうちに情報を得てるなんて……たぶんあのアホは無理をしたんじゃないですかね」

    遊び人「あり得る…………」

    戦士「……もしそうだったら袋叩きだな」

    盗賊「……か、可哀相だよ……」

    魔法使い「たぶん、さかばかどこかでうわさをきいたんだよきっと!」

    僧侶「そうだといいんですが……」


    イシス勇者「…………」

    イシス勇者(勇者君…………君には旅をやめてもらいますよ……)

    …………
    ……

    517 = 1 :

    -イシス・街中-


    スタスタ

    戦士「あれ?お前らも一緒に宿まで来るの?」

    イシス勇者「いえ、僕達は先に行っておきますよ。途中まで一緒に行きましょう」

    勇者「そうだね。一緒に行こうか」

    武道家「…………」

    スタスタ……

    魔法使い「ありゃ、武道家?どーしたの?」

    商人「先にすたこら行っちゃって……何かあるんですか?」

    武道家「……何でも無いわよ」

    スタスタ……

    戦士「どうしたんだアイツ」

    勇者「うーん……」

    イシス勇者「…………」

    518 = 1 :

    武道家「…………」

    武道家(…………昨日の事があったし、勇者には会いにくいな……)

    武道家(殴っちゃったし……勇者、大丈夫かな…………)

    武道家「…………」

    武道家(でも……)


    ――――――――――――


    勇者(事実……そうかもしれないんだよ……)


    ――――――――――――

    武道家(…………)

    武道家(……勇者があんな風に思ってたなんて……)

    武道家(…………)

    スタスタ……

    武道家(…………勇者の馬鹿…………)

    519 = 1 :

    イシス勇者「…………」

    戦士「それにしてもあっついなー。昨日の夜はあんなに冷えたのに」

    イシス僧侶「でしょー。結構過酷なんだよ」

    勇者「毎日この気温差の中暮らしてるなんて、この国の人達は凄いね」

    イシス魔法使い「まぁ、馴れれば平気なのよ」

    魔法使い「そういうものなんだねぇ」

    イシス勇者「ふふ、皆さんの住んでいたアリアハンはとても過ごしやすい所と伺ってますよ」

    勇者「アリアハンは平和だけが取り得だからね」

    僧侶「のどかでとても良いところですよ」

    イシス勇者「そうですね。オルテガ様も―――……っ!」

    遊び人「え?オルテガ様?」

    勇者「父さんがどうかしたのかい?」

    イシス勇者「い、いえ。オルテガ様の出身地だけあって、とても良い環境が揃った国なのだなと思いまして」

    商人「まぁ環境はとてもいいですね」

    戦士「田舎だからなぁ。その代わりあの大陸アリアハン以外ほとんど栄えてないしさ」

    イシス勇者「あははは……」

    イシス勇者(…………いけないいけない……)

    520 = 1 :

    町人「きゃあ!イシス勇者様!!」

    町人2「イシス勇者様!!」

    イシス勇者「おや、おはようございます」

    ワーワー

    僧侶「わぁ、また取り囲まれちゃいました」

    遊び人「本当に凄い人気だね」

    商人「しかしどこかの誰かさんとはマジでえらい違いですよねぇ。あっちは女の子からの人気が全く無いですし」

    魔法使い「ゆ、ゆーしゃだってにんきあるよっ」

    商人「へぇー?誰に?」

    魔法使い「…………ないしょっ」

    商人「言えないでしょう?やっぱり向こうは人気ないんでしょうー?下手なフォローは余計に勇くんの虚しさを加速させるだけですよ」

    魔法使い「……商人がそうおもうならそうなんだろうねぇ」

    商人「えっ、なんですかそのセリフ気になる」

    521 = 1 :

    町人「……――――でして、それから――……」

    イシス勇者「あぁ、それは良かった」アハハハ

    ワーワー

    戦士「いっぱい囲まれちゃったなぁ……先に行くか?」

    勇者「そうだね…………ん?」


    町人「……――――でさ!イシス勇者さん」

    サッ

    イシス勇者「…………っ」ビクッ

    スッ

    イシス勇者「あはは、そうなんですか」


    勇者「…………?」

    イシス僧侶「?どうかしたの?女勇者ちゃん」

    勇者「ちょっと伺ってもいいかい?」

    イシス魔法使い「あら、何かしら」

    勇者「……イシス勇者君って……なんだか男性を避けてないかい?」

    522 = 1 :

    イシス僧侶「!!」

    イシス戦士「!!」

    イシス魔法使い「!!」

    戦士「……そういや、言われてみればそうだな」

    商人「男性には間一髪で触れていないですね……」

    イシス僧侶「…………やっぱり分かっちゃうよね」

    勇者「あ、何かワケありだったかな?すまないね」

    イシス僧侶「ううん、いいの。一応話しておいた方が良いと思うから」

    イシス戦士「…………」

    イシス魔法使い「こら、イシス戦士。怖い顔しないの。イシス勇者様も信頼してる人達なんだから」

    勇者「話す?」

    イシス僧侶「うん。……実はね」

    イシス魔法使い「あの子……イシス勇者様はね、実は…………男性恐怖性なの」

    勇者「え!?」

    戦士「そうだったのか!?」

    イシス僧侶「そう。ホラ、イシス勇者様ってあの通り中性的な顔してるでしょ?」

    イシス僧侶「それで昔ね、まだお城に住むようになる前にさ…………男の人に乱暴されかけたらしいの」

    イシス魔法使い「上手く逃げたらしいのだけど……それ以来から触れられるのに拒否反応が出ちゃうみたいなの」

    勇者「そ、そうだったんだ……」

    遊び人「あれ?でも勇者ちゃんとは普通にしてたけど……」

    魔法使い「あれ?そういえばそーだね」

    商人「あれですよ。勇くんは女顔ですからね。きっと男と見られていないんですよ」

    戦士「あははは、それはありえるな!」

    イシス僧侶「…………」

    523 = 1 :

    武道家「ねぇ、早く行きましょうよ」

    遊び人「あ、そういえばそうだね」

    勇者「それじゃ私達は宿の方に行くよ」

    イシス僧侶「うん!それじゃ先に行ってるぜ!」

    イシス魔法使い「またね」

    遊び人「お互い頑張ろうねー」

    スタスタ……

    勇者「そういえば宿はどこに泊まったんだろうね」

    僧侶「そうですね…………何も聞いてませんでしたし」

    遊び人「…………これ私達お城で勇者ちゃんを待ってた方が良かったかもね」

    魔法使い「どーする?とりあえず、このあたりのやどをかくにんしてみよーよ」

    戦士「そうだな。おい!武道家!」

    武道家「…………」スタスタ

    戦士「…………駄目だ。聞いてないや」

    スタスタ……

    武道家(…………勇者に会ったら、なんて言えばいいんだろう)

    武道家(あんな事言われて……笑顔で接する事なんてできないわ……)

    ガチャッ

    店主「はい!お気をつけて!」

    勇者「それじゃ、夜には戻ります!……あれ?」

    武道家「……!!」

    勇者「……武道家」

    524 = 1 :

    武道家「…………」

    勇者「…………おはよう……あのさ」

    クルッ

    武道家「皆!!勇者いたわよー!!」

    勇者「あ…………」

    勇者「あ、本当だ!」

    魔法使い「おーい!ゆーしゃー!」

    戦士「おっはよー!」

    勇者「あの、武道家」

    スタスタ……

    武道家「歩いてたらいきなりそこのドアから出てきたのよ。すごい偶然よねー」

    遊び人「勇者ちゃん、今日はピラミッド行くんでしょ?イシス勇者君に聞いたよ!」

    商人「まーた無理をして情報収集してたんじゃないでしょうね」

    勇者「あ……うん……」

    勇者(…………武道家)

    武道家「…………」

    武道家(…………勇者の、……馬鹿っ)

    …………
    ……


    525 = 1 :

    ―――――――――――

    -イシス・砂漠-

    ザッザッザッ……


    武道家「…………」

    勇者「…………」




    戦士「…………なぁ」

    商人「…………なんですか?」

    戦士「アイツら、なんかあったのか?」ヒソヒソ

    商人「知りません……どうしたんですかね」

    僧侶「武道家ちゃん、勇者くんが話しかけても露骨に話をそらしちゃいますし……」

    魔法使い「……なんだかちょっと、けんあくなむーど?」

    盗賊「……だね……」

    遊び人「…………うーん」

    勇者「…………」

    スタスタ……

    勇者「武道家ちゃん」

    武道家「どうしたの?」

    勇者「何かあったの?」

    武道家「んーん。何も無いわよ」

    勇者「…………ならいいんだけど」

    526 = 1 :

    ザッザッザッ……

    戦士「……あっ!」

    魔法使い「あれ!すごくでっかい!」

    商人「あ、あれが…………」


    ザッ


    -ピラミッド-

    商人「ピラミッド…………!」

    僧侶「お、大きいです……!!」

    盗賊「……これが、お墓なの……?……」

    遊び人「王族はスケールが違うね……」

    勇者「イシス勇者君たちはもう着いてるかな?」

    戦士「お!あの入り口っぽい所にいるのがそうじゃないか?おーい!」


    <オーイ

    イシス勇者「!どうやらアリアハンの皆さんも着いたみたいだね」

    イシス僧侶「あ、手振った!おーい!」

    イシス魔法使い「ふふふ、あれだけ強い人達がいれば心強いわね」

    イシス戦士「…………少々気に喰わないが」

    イシス勇者「ん?いや、彼女達とは一緒に行動しないよ?」

    527 = 1 :

    イシス僧侶「え?」

    イシス魔法使い「どういうこと?」

    イシス勇者「実は勇者君と賭けをしていてね。彼等が先に探し物を見つけたら僕は何も干渉しない」

    イシス勇者「だけど、僕達が先に黄金の爪を探し出したら……よいしょっと」

    ザッ

    イシス勇者「…………彼には旅をやめてもらい、彼女達は僕と一緒に来てもらう」

    イシス魔法使い「!!!!」

    イシス僧侶「…………そうなんだ」

    イシス勇者「あぁ!だから今日は頑張って―――……」

    イシス僧侶「…………イシス勇者様」

    イシス勇者「ん?どうしたんだい?」

    イシス僧侶「……もう、やめようよ」

    イシス勇者「…………」

    イシス僧侶「いくら約束したからって……勇者くん達には勇者くん達の旅のやり方が……」

    イシス勇者「…………ごめん。イシス僧侶…………こればかりは譲れないんだ」

    イシス僧侶「…………」

    イシス魔法使い「……イシス勇者様……」

    イシス勇者「…………とにかく、今日は頑張ろう」

    イシス勇者「何としてでも…………先に見つけ出すんだ」

    528 = 1 :

    ザッ

    勇者「…………おはよう」

    イシス勇者「おはようございます。勇者君」ニコ

    勇者「…………」

    イシス勇者「さぁ、それでは入りましょうか」

    勇者「……うん」

    ザッ

    スタスタ……

    勇者「?なんだか様子がおかしいね……」

    イシス僧侶「そ、そうかな」

    戦士「ま、とりあえず私達も入ってみようぜ」

    魔法使い「そだねっ」

    武道家(…………何よ)

    武道家(…………もう好きにしなさいよ…………馬鹿勇者!)

    …………
    ……

    529 = 1 :

    -ピラミッド内部-


    オォォォオォ…………


    スタスタ……

    勇者「う…………」

    遊び人「これは…………ちょっと怖いね」

    戦士「薄暗いな……」

    イシス魔法使い「みんな、気をつけて歩いてね」

    僧侶「う、うぅ…………」ビクビク

    盗賊「……ロマリアの、宿の店主さんの話……思い出しちゃった……」

    商人「ぎゃ――――!!盗賊ちゃんのアホ――――!!!!私まで思い出しちゃったじゃないですか!!!!」

    魔法使い「や、やめてよぉ!」

    イシス魔法使い「?どうしたの?」

    勇者「いや、ちょっと前にここの話をロマリアで聞いてね。幽霊がなんだとか……」

    戦士「だからいちいち言うな!!!!シャレにならねーっつーの!!」

    イシス魔法使い「幽霊……?」

    僧侶「はい。先代の王様の方々が幽霊になって出てくるって……」

    遊び人「さ、流石に冗談よね!嘘だよね!あははは」

    イシス魔法使い「出るわよ?」

    一同「「「「 」」」」

    530 = 1 :

    イシス魔法使い「って言っても、噂だけどね」アハハ

    勇者「……帰りたい」

    戦士「やめろってば!!本当にやめろってばぁ!!」

    イシス僧侶「あれー?何ー?みんなお化けが怖いのぉ?」

    戦士「こ、怖くない!」

    商人「ただちょっとビックリさせられるのが苦手なだけです!!それだけです!」

    イシス僧侶「…………」

    イシス僧侶「わっ!!!!」

    一同「「「ぎ――――や――――――――!!!!」」」

    イシス僧侶「あははは!!あははははっ!!!!」

    イシス魔法使い「みんな強いのにお化けは苦手なのね……」

    イシス戦士「貧弱な」

    勇者「やめてあげてください…………」

    勇者「イシスさん達はなんなんだい!!私達を怖がらせて楽しいのかい!!!!」

    イシス僧侶「そりゃもう」

    勇者「ぐぬぬ!!」

    勇者「でも…………確かに薄暗くて不気味な所ですね……って王族の墓をこういう風に言うのは失礼ですね。すみません」

    イシス魔法使い「ううん、いいのよ。私達でも少し不気味だしね」

    531 = 1 :

    イシス僧侶「実は私達も入るのは初めてだったりするよね」

    戦士「え?そうなのか?」

    イシス僧侶「うん。基本ここは今じゃ魔物も少し住みついてるからさ」

    イシス魔法使い「だから今は王族の方が亡くなっても、王族の側近の人達だけで弔っちゃうのよ」

    遊び人「先代の王様が亡くなった時も?」

    イシス僧侶「そ。私達は子供だったし」

    イシス魔法使い「それから殆ど人が足を踏み入れたことは無いんじゃないかしら」

    勇者「…………確かに、なんだか人が最近通ったような痕跡もないね」

    盗賊「……なんだか、建物が老朽化してるような、そんな気が……」

    イシス僧侶「古い建物だからねぇ」

    イシス魔法使い「だから皆さん、どこが脆くなっていたりするか分からないから気をつけてね」

    商人「うぅ…………おばけだけじゃなくそんな所まで怯えないといけないなんて…………」

    イシス僧侶「あれ、おばけに怯えてるって認めちゃうんだ」

    商人「あっ!!今の無し!!今のナッシングです!!」

    勇者「ははは、じゃあ早く終わらせなきゃね」

    武道家「…………」

    532 = 1 :

    スタスタ……

    勇者「あ、武道家、そんなに先に一人で進んじゃったら……」

    武道家「うるさい…………早く終わらせるわよ」

    勇者「……!」


    戦士「なぁおい。あれってもしかしなくとも喧嘩してるんじゃねーか?」

    勇者「…………みたいだね。珍しい」

    イシス勇者「…………」

    ツカツカツカ

    イシス僧侶「あっ……イシス勇者様……」

    イシス勇者「…………おはようございます。武道家さん」ニコ

    武道家「…………」

    スタスタ……

    イシス勇者「……ふふ、やはり無視ですか」

    武道家「うるさい。寄るな。話しかけるな」

    イシス勇者「おや、冷たい返事ですね」

    武道家「…………」

    イシス勇者「でも……もうすぐ貴女はそういう事を仰らなくなると思いますよ」

    武道家「…………」

    武道家「…………黄金の爪とやらを、私にプレゼントするから?」

    533 = 1 :

    イシス勇者「!…………おや、勇者君に聞きましたか」

    武道家「…………」

    スタスタ……

    ピタ

    武道家「…………」

    イシス勇者「…………?……武道家さん?」

    武道家「…………アンタどこまで私を馬鹿にしてんの?」

    イシス勇者「!」

    武道家「アンタ、私がそんな物貰って喜ぶと思ってるんだ?」

    武道家「そんなもの貰って、私が皆を……勇者を見放す馬鹿だと思ってるんだ?」

    武道家「私を…………馬鹿にしてるんだ?」

    イシス勇者「…………いえ、それは」

    ザッ

    武道家「ふざけるなぁっっ!!!!」


    一同「「「「!!!!!!!?」」」」

    勇者「ぶ、武道家ちゃん…………?」

    戦士「ど、どうしたんだ?アイツ……今叫んだよな」

    商人「何話してるんですかね?喧嘩?」

    僧侶「あわわ……喧嘩は駄目です……!!」

    イシス魔法使い「…………」

    イシス僧侶「…………」

    イシス戦士「…………あの女」

    チャキッ

    イシス僧侶「イシス戦士。…………やめなさい」

    イシス戦士「…………」

    534 = 1 :

    武道家「…………」

    イシス勇者「ぶ、武道家さn…………」

    武道家「…………っ!!!」

    ダッ!!!!

    イシス勇者「!!!!」

    勇者「武道家!!!!」

    勇者「武道家ちゃん!」

    イシス魔法使い「そんな先に行ってしまったら…………!!!!」


    タッタッタッ!!

    武道家「…………っ……!!」

    武道家(もうやだ…………もうやだ!!)

    武道家(私は、変わりたくないだけなのに!皆と一緒にいたいだけなのに!!)

    武道家(なんで、なんで皆邪魔するのよ!!!!)

    タッタッタッ!!

    イシス勇者「武道家さん!!」

    武道家「!!着いてくるな!!!」

    イシス勇者「そんなわけにはいかない!!!!落ち着いて下さい!!!!あまり走ると――……」

    535 = 1 :

    ガコォッ!!



    武道家「…………っ?」



    イシス勇者「っ!!!!」

    勇者「!!!!!」


    武道家(あれ、足元が)

    武道家(なんか、急に)

    武道家(ふわっ、て)


    イシス勇者「…………っ」

    ガシィッ!!!!

    イシス僧侶「!!!!イシス勇者様ぁっ!!!!」

    武道家「…………なっ……!!」

    イシス勇者「ッ!!!!」

    ヒュウゥゥゥ……

    勇者「……ぶ……」

    タッタッタッ

    勇者「武道家ぁっ!!!!」

    …………
    ……


    536 = 1 :



    ……
    …………

    ズザァァァァァッ!!!!

    武道家「きゃあぁぁあぁ!!!!!」

    イシス勇者「…………っ!!!!」

    ドッ!!!!

    武道家「あぐっ!!!!」

    イシス勇者「ぐっ!!!!」


    ゴトッ!!

    パラパラ……


    武道家「……ハァ……ハァ」

    イシス勇者「…………うっ……」

    武道家「…………な、何……?なんなの……?」

    イシス勇者「……ハァ……ハァ…………どうやら」

    スクッ

    オォォォオォォオオォォ…………

    イシス勇者「…………地下に落ちてしまったようですね……」

    武道家「…………」

    イシス勇者「きっと床の老朽化が進んでいたんだ…………」チラッ

    パラパラ……

    イシス勇者「…………上へは這い上がれそうにありません」

    武道家「…………」

    イシス勇者「…………僕達は、この地下から脱出するには…………ちゃんとした出口を探さないといけないようです」

    武道家「…………」

    イシス勇者「…………」

    イシス勇者「……行きましょう」

    537 = 1 :

    今日はおしまいです。更新滞って&短くてごめんなさい。

    >>1は聖夜も明日の昼までお仕事です。

    メリークリスマス!!

    538 :

    イシス勇者まじでイラッとするなぁ

    539 :


    イシス勇者うぜええええ
    勇者がもうちょっとしっかりしてたら武道家も気持ちが楽になるだろうになあ
    まさかのクソス勇者と二人っきりとは

    540 :

    まぁ~あっちにもなんか理由がありそうだし、どうしてあぁなのかはそのうちわかるだろうから落ち着けよ

    更新乙

    541 :

    乙でした~
    >>540
    理由があれば何をしてもいいと言う事にはならんのだよっ!!!

    ところで、主がいままでうpした画像って見れないかね?
    僧侶のあたりまでは結構リアルタイムで見てたんだが、それ以降なかなか見る暇がなくて全然画像見れてない…

    542 :


    早く続きが読みたいぜ
    とりあえず、イシス勇者うざい

    543 :


    盗賊の服装がけしからん!
    ちょっとピラミッド行ってくる!!

    544 :


    ふぅ…これはけしからん

    545 :

    >>539
    ちゃんと読みなよ
    別に勇者がしっかりしてないわけじゃない。伝える前に食い違ってるだけと思われ。

    546 = 539 :

    >>545
    読んでるよ
    勇者がもうちょっとしっかりと皆の気持ちに応えてやればってことを言いたかったわけ
    ちょっとした感想なんだから人を貶めるようなことは言わないで欲しいな

    547 :

    憎まれ役のイシス勇者の行動も含めて、物語としてとても面白く
    完成されていると思います
    絵も素晴らしいです

    これからも楽しみにしています!

    548 :

    乙乙
    残りのメンバーの絵も今から楽しみだ

    549 :

    自分が勝ったら人に何かを強制させようとし、負けても自分は特に何かをするわけでもない。しかも相手の意見を聞かずに押し付けた形。うん、冷静に見てもクズだな。

    550 :

    女勇者の絵ってもうあがった?


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