元スレ上条「教育実習?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
701 :
乙
上条さんの膀胱がピンチだなw
702 :
高校生にもなってみんなの前で失禁とか・・・やばいな・・・
703 :
削板ってエアマスターの金次郎のイメージだ。
704 :
みなの興味が7位に勝つかどうかでなく
漏らすかどうか、漏らしてどうなるかになってるところに
ここの上条さんの魅力がなにかが分かるな。
705 :
つまりみんなは青ざめた顔をして生まれたての小鹿みたいに
足をガクガクさせながらソギーと戦う上条さんを見たいんだな?
706 :
むしろ、トイレに行かせてくださいって土下座するところを
707 :
人間は尿意が高まっているときの方が能力が上昇するらしい。
708 :
放尿したすぎてガチギレした上条さんが竜顎ワンパンでソギー撃破か
709 :
そしていまじんぶれいかあはえいえんになった
せんせいのじかいさくにごきたいください
ってかァ!?
710 :
>>709
いやいや、それはねーよ
711 :
>>1です。木曜日になりましたので投下します。
…おい皆、上条さんのどんなシーンを期待しているんだ!?さすがに高校生にもなって…まさかな。
>>698 >>706 読心能力…!いったい誰の力を借りたんだ!?まさか!
>>707 いや知らんよ!?オレその状況でいい結果でたことないんですけど。
>>709 ちょっww勝手に終わりにしないでwwww
712 = 711 :
黄泉川「ど、どういうことだ?削板?」
削板「うむ。聞けばこの男、超能力者も一目置く存在らしい!」
削板「例え生徒でもそれだけ根性があると分かれば、決闘しない訳にはいかない!」
削板「さあ、オレと勝負してくれ!上条当麻!!」
上条「ええ!?」
黄泉川(ああ、そういえば休憩中に…)
~休憩時間~
ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
黄泉川「おーい!誰か次の時間に予定空いてる人はいないかー?」
一方「あァ?オレは数Bあるぜェ」
垣根「オレは化学だな」
美琴「次は英語が…」
麦野「物理よ」
心理「古文ですわ」
結標「倫理が入ってるわね」
削板「オレは何もない!!」
黄泉川「(よりによって…)まあいいじゃん。次の3組の能力実習に参加してほしいんだが」
削板「おう!分かった!」
一方「イチイチ叫ぶなうぜェ」
削板「む!?それはスマン!!」
垣根「反省してねえだろお前」
713 = 711 :
黄泉川「じゃあ頼むじゃん」スタスタ
麦野「能力実習ねぇ。そういや上条のヤツ、化物じみた能力だったわね」
黄泉川(おっ?例の少年の話じゃん?)キキミミ
削板「? それはどういう意味だ!?」
麦野「そのままの意味よ。私の原子崩しを手品みたいに消しやがるし」
削板「!?」
美琴「超電磁砲も効かないし」
心理「私も思考を読めませんしね」
削板「なん…だと……?」
一方「まっ、ヒーローだからなァ。当然だな」
垣根「第1位もあえなく敗北(笑)」
一方「ちょっと表出ろコラ」
削板(上条当麻…。なんて根性のある男だ!)<ベクトルパーンチ
削板(一目見ただけで只者ではないとは感じたが、ここまでとは…!)<ダークマターウイーング
削板(これは…。いかん!高ぶる思いが抑えられん!)<チュドーン
削板「よし…。久々にいい根性が見られそうだ!」<ヒキワケダー
黄泉川(なんだか削板の顔が生き生きしてるじゃん)
~現在~
黄泉川(…そういうことだったのか)ウンウン
上条「ちょっと先生!何一人で納得してるんですか!?」
714 = 711 :
削板「うむ!いい戦いをしよう!」キラキラ
上条「そんな目するなよ!?」
黄泉川「おーい、上条ー」
上条「この人を止めてください先生!」
黄泉川「やってもいいじゃん」
上条「」
削板「黄泉川先生!ありがたい!」
黄泉川「気にしなくてもいいじゃん。個人的にも興味があるし」
上条「ちょっ、いいのかそれ!?」
黄泉川「私は構わないけど、皆はどうだ?」
生徒たち「見てみたい!」「面白そー」「上条爆発しろ!」
上条「最後が明らかに違いますが!?」
青ピ「なんか面白いことになってきたなぁー」
土御門「にゃー」
上条「お前ら少しは心配しやがれ!」
姫神「上条くん。私は。心配してる」
上条「おお姫神!さすがだぜ」
姫神「でも。すごく興味は。ある」
上条「」
715 = 711 :
削板「よし!皆の了承が取れたのなら問題ない!」
上条「まずはオレの許可を取れ!」
削板「それもそうか!さあ戦おう!!」
上条「許可取る気ゼロか!?」
黄泉川「往生際が悪いじゃん、上条」
上条「ぐっ、なぜオレが注意されてるんだ…」
上条(でもこのままただ戦うってのも何かイヤだな…。こうなったら!)
上条「…いいぜ」
削板「おお!受けてくれるか!?」
上条「ああ。ただし条件がある」
削板「む!?言ってみてくれ。根性で何とかする!!」
上条「いや、その……」
削板「何でも言ってみてくれ!」バッ
上条「トイレ行かせてください」キリッ
716 = 711 :
削板「便所か!?いいぞ、好きなだけ行け!」ハッハッハ
上条「そんな大声で言わないでほしいのですが!?」
黄泉川「ああ削板。私からもお願いがあるじゃん」
削板「おう!何でも言ってくれ!」
黄泉川「10分ほど待ってほしいじゃん。一応警備員用の装備を揃えてくるから」
削板「心配しなくとも、人的被害など出す気は毛頭無いぞ!」
黄泉川「念のためじゃん。お前たちの戦いに、私なんかの力ではどうしようもなくてもね」
削板「そうか!いい心掛けだ!では頼む!!」
黄泉川「じゃあ皆、グラウンドから出て待ってるじゃん!」
生徒たち「「「はーい」」」
上条「先生、オレは…?」
黄泉川「…早く行ってくるじゃんよ」
上条「イエス!」ダダダダダ
削板「さて、まずは準備体操からだな!」
717 = 711 :
ところで、削板の声は大音量だったため、先程の会話は削板の部分だけは校舎まで届いていた。
ーーー2年1組教室ーーーーーーーーーーーー
結標「外が随分うるさいわね…」<ケットウヲイドム!
男子「あの先生か…。うるさい、勉強の邪魔だ」
女子「空気読みなさいよ。こっちは受験があるのに」
結標(このクラス冷めすぎでしょ)<カミジョウトウマ!!
結標(あら?彼も災難ね)
男子「先生、早く続きを」
結標「へっ?ああゴメン。皆は気にならないのかしら?」
女子「気にしません。雑音でしかないので」
結標(可愛くないわね……!)<ベンジョカ!?
結標(ん?なに今の??)
ーーー2年2組教室ーーーーーーーーーーーー
心理「外が騒がしいですわね…」<ケットウヲイドム!
男>1「あの声量には、常識が通用しねえな」キリッ
男>2「ここはてめェの知る空間じゃねえんだよ」キリッ
心理(どうも悪影響を受けてますね。思考が淀んでいる)<カミジョウトウマ!!
心理(!? 彼に一体何が!?)
男>1「もう一度ここ(の問題で)絶望しろコラ」キリッ
心理「…皆さん?大丈夫ですか、頭の方は」
男子「「「心配するな、自覚はある」」」キリリッ
心理(末期症状ね。私でも治せるかどうか…)<ベンジョカ!?
心理(え?どういうこと!?)
718 = 711 :
ーーー2年4組教室ーーーーーーーーーーーー
一方「なンだァ?うるせェな…」<ケットウヲイドム!
男子「ようやく小休止…」グデー
女子「10分しか授業してないのに、もう板書が3回書き消しされたわ…」
一方(なっさけねェなァ。この程度のペースについてこれねェのかよ)<カミジョウトウマ!!
一方(ン?今のなンだ??)
男子「疲れたー」
一方「おィおィ、もォ限界ですかァ!?」
全員「「「ひぃ!?」」」
一方(今は授業に集中だァ!楽しい楽しいベクトルのお時間だからよォ!)<ベンジョカ!?
一方(やっぱ気になるゥ!!)
ーーー2年5組教室ーーーーーーーーーーーー
麦野「あ?なんだかうるせぇな…」<ケットウヲイドム!
男>1「しかし、あんなに違うものなのか?」ヒソヒソ
男>2「らしいな。同じ超能力者でもギャップあるよな」ヒソヒソ
麦野(なんか変なこと言ってやがるな男子ども)<カミジョウトウマ!!
麦野(は?何かやらかしたか??)
男>1「心理掌握さんとは全然違うよな」ヒソヒソ
麦野「さっきから聞こえてんぞ童○どもが!」
男子「「ひぃ!?」」
麦野(ったく、どうしようもねぇ連中だな)<ベンジョカ!?
麦野(…アイツもだな)
719 = 711 :
ーーー2年6組教室ーーーーーーーーーーーー
垣根「ん?さっきから一体何の騒ぎだ?」<ケットウヲイドム!
男子「垣根先生の授業って分かり易いよな」
女子「しかも何かカリスマ性あるよねー」
垣根(ふっ、分かっているな。しかし、流石はオレだな)<カミジョウトウマ!!
垣根(あ?どうしたんだアイツ??)
男子「さすが垣根先生だよな!ウチのクラスのとは大違い!」
垣根「ハッ、いいなお前ら。よし、今日も丁寧にいくぜ!」
全員「「「イエス!」」」
垣根(いやー、最高の気分だぜ)<ベンジョカ!?
垣根(…最悪の気分だ)
ーーー2年7組教室ーーーーーーーーーーーー
美琴「あら?外が騒がしいわね…」<ケットウヲイドム!
男>1「おお!削板師匠ではないか!?」
男>2「本当だ!なんと根性のこもった声なんだ!?」
美琴(…さすが7組。完全に毒されてるわね…)<カミジョウトウマ!!
美琴(は?何やってんのよアイツ!?)
男>1「よし、オレもいつかあのような立派な漢になれるよう励もう!」
美琴「そのためには、しっかり先生の話を聞こうねっ」
男子「「「はいっ!」」」
美琴(基本いい子たちなのよねー。ひたすら熱血なだけで)<ベンジョカ!?
美琴(…結局どうなってんのよ!?)
721 = 711 :
ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー
削板「いっちに、さんっし…」グッグッ
青ピ「なんか凄いことになってきたなぁー」
土御門「そうだにゃー」
姫神「上条くん。大丈夫かな?」
吹寄「大丈夫じゃない?上条なら」
姫神「そう。なのかな」
青ピ「せやせや!なんとかなるやろ!」
??「ほう、随分興味深いことになってるじゃないか」
土御門「!?」クルッ
姫神「? どなた?」
??「あれ?…ああ、こっちが知ってるだけで、君は私のことを知らないようだけど」
青ピ「おお!べっぴんさんや!」
??「どういたしまして、というべきか?青髪の少年さん?」
土御門「…お前は」
??「自己紹介くらいは自分でするけど?私の名は雲川芹亜だけど」
722 = 711 :
削板「…おっ!来たか!?」
黄泉川「おーい!待たせたじゃん!?」
削板「いいや、根性さえあればそんな長い時間ではない!」
黄泉川「お前の根性の用途が不明じゃん…」
削板「して、上条当麻はいずこに!?」
黄泉川「多分そろそろ…。おっ、来たじゃん」ユビサシ
削板「おお!アレは…!」
青ピ「うおっ!?」
土御門「何だアレは!?」
吹寄「…はい?」
姫神「…」///
雲川「ほう、相変わらず面白いな」
ーーー校舎内ーーーーーーーーーーーー
一方「ンなっ!?」
麦野「ハァ!?」
結標「嘘っ!?」
美琴「な、何着てるのよアイツ!?」///
心理「上条さん、大胆ですわね」///
垣根「…常識が通用しねえ」
724 = 711 :
今回分は以上です。次回から上条と削板のガチバトルです。もう教育実習じゃないぜェ…。
次回はできれば今日中にもう一度来たいですがちょっと不明です。実は戦闘シーンは個人的に楽しみにしているのでなるべく早く来ます。
いつもレスありがとうございます。ではまたノシ
725 :
乙!!
ぴったり系のボディースーツwww
なんか上条さんが装着してるともの凄く斬新
ソギ―よ。どう間違っても上条さんの右腕だけは吹き飛ばすなよ……
726 :
乙乙。
ついに、ついに、『異端』同士の戦いが見れる!
マジで超期待してるぜ!
でもさ、上条さん、さらし者だな……
728 :
乙
てっきりドラゴンライダーのスーツかと思ったらそんな事は全然無かったぜ
イメージはウェットスーツ的な感じかな?>モッコリスーツ
729 :
もっこりボディスーツとはなんという羞恥プレイ
照れる上条さん可愛い
731 :
乙!
お漏らしの危険はなくなったけど、上条さん羞恥は継続かwwww
それにしても、やたらもっこりが異様に目立つ上条さんはかなり大きいってことなのか……?
上条さんかわいいよ上条さん
733 :
実はガンツと同じスーツなんだけど上条の能力でただのピチピチスーツに
736 :
もっこりやタイツだけで同性愛者を連想して馬鹿にしちゃう人って…
737 :
>>1です。ようやく少しはできたので投下していきます。
まず誤字訂正
>>720 黄泉川「~戦う訳だけどざ」→ざはさでした。
ここで追加注意。
・能力に対して独自解釈、不可解な点がでてくる可能性があります。
・>>1は文系です。物理法則がアレな可能性大です。
という訳で、不審な点があればやんわりと指摘していただければと思います。
あとこのスレは新約の設定は基本使っていません(理由:まだよくわからないので書ける自信がない)。
>>727 文章がわかりずらかったかもしれませんが、上条さんは右手だけそのまま露出してます(参照>>723)
>>732 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…。
>>735 この上条さんはノーマルなのであしからず。
ではいきます。あと>>730と>>734で吹いたww
738 = 737 :
上条当麻と削板軍覇が決闘をする。その意味を知る者も知らない者も、まだ見ぬ戦いに期待と不安を覚えた。
ーーー2年生各教室ーーーーーーーーーーーー
結標「これは…どうなるのかしら?」
心理「上条さん…」
麦野「結果が楽しみね」
美琴「…負けるんじゃないわよ」
垣根「もう授業どころじゃねえな」
一方「しっかりやれよォ、ヒーロー」
ーーー窓のないビルーーーーーーーーーーーー
☆『ほう、面白い。実に興味深い結果がでそうだな』ニヤッ
☆『さて、鑑賞しながら次のプランも考えておくか』ポリポリ
☆『ポテチうめぇ』バリバリ
手下「…」
739 = 737 :
上条当麻は戦闘が始まってもすぐに行動することはしなかった。まずは目の前の男を分析する。
上条(相手は『最大の原石』。迂闊に動けば一瞬で負けちまう)
上条(最初は様子見だな。オレの能力は結局は受け身の形になるからな)
得体のしれない相手と何度も対戦している上条は、徐々に自分の能力の使いようを学んでいた。
そもそもが右手にしか宿っていない力なので、接近戦が基本なのだ。
だが、削板軍覇という男はどう考えても白兵戦でも強い。そのための様子見だ。
上条(おそらく肉弾戦は土御門と同等、いやそれ以上の使い手だ。用心に越したことはない)ザッ
彼は間違いなくかつての一方通行とは真逆のタイプ。能力ばかりを極めた愚者ではなくその身体をも限界まで鍛え上げた賢者なのだ。
上条は右拳を握って両足を少し開いて臨戦態勢をとる。攻撃を向かい撃つための、積極的な行動だ。
しかし、上条は始めから削板の『本質』を履き違えていた。彼の特徴は、得体のしれない能力でも、肉弾戦での強さでもなかった。
削板「む…。そうか、ならばこちらから行かせて貰おうか」
学園都市ナンバーセブン、彼の真の強さは、
削板「――本気でいくぜ」ヒュン
そのスピードにあった。
上条「!? なっ!?」パキーン
反応できたと自分では認識できなかった。削板はその場から消えたかと思えば、いつの間にか目の前に現れて拳を振り上げていた。
無意識のうちに上条は、削板が消える寸前でバックステップをとり拳の軌道上の右手を合わせて攻撃を衝撃ごと消した。
しばし呆然とする上条。無理もない。削板軍覇は今、一連の動作を音速の2倍の速度で行ったのだから。
削板「ほう、この攻撃が通じないのは二度目だ。やはりいい根性だな!」
上条「ハァ、ハァ…」
上条(なんだ今のは!?速すぎて目で追えなかった…)
たった一瞬の遭遇だというのに、上条はマラソンを走り終わえたかのような疲れを感じた。おそらく身体から瞬間的に限界以上の
力を引き出したためだろう。全身の血の気が引くのを感じた。そう、彼はこのような経験を、かつて一度したことがある。
上条(後方の、アックア…)
上条(まるで聖人のような動きだった。あれが削板の…!)
考えている暇も与えてはくれなかった。先程の先制攻撃の後に再び消えるようなスピードで距離をとった削板がまた消えたからだ。
740 = 737 :
上条「くっ…!」サッ
今度は上条は横に跳んだ。無駄かもしれないが、せめて直撃だけは避けたい。当たれば一発KOだ。
しかし、削板はその回避した方向に突如現れた。動きを読んで先回りしていたのだ。
削板「うおおおお!!」ブオン
上条「おらァァァァァ!!」パキーン
だが読まれていたのは削板の方だった。上条は相手が先回りして攻撃してくることまで考えて横に移動したのだ。
そのため、既に拳を強く握った状態で回避していた。つまり、削板に飛び掛かるような格好を作ったのである。
いくら音速よりも速いパンチでも、撃つ前に止められては意味をなさない。
削板「!? うっ!」ズキッ
上条(くそっ!ビクともしねえ!?やっぱりこの程度じゃ…)
削板(ほう…。成る程いい判断だ!)
先程のカウンターでは上条は削板の拳のみを捉えていた。が、今の上条の攻撃は彼の左肩にヒットした。
この際、削板という男は『音速の倍』という、人知を超えたスピードで動いていた。しかも生身で、だ。
その速度になぜ彼の身体が耐えられるかというのは、言わずもがな自身の能力が働いていたからだ。
その肉体強化とでも言うべき(かもしれない)超能力が、幻想殺しによって完全に壊された。
この後に削板は、さらに人間離れした状況に襲われることになった。そう、
彼は約2500km/hから、一気に0km/hへと投げ出されたのだ。
741 = 737 :
作戦行動中の戦闘機から外に放り出されたような状態の削板だが、それでもなお彼は2本の足でしっかりと地面に立っていた。
根性だ!!――と少年は言うだろうが、それは真っ赤な嘘だ。実際は『幻想殺し』で消された能力を、上条の右手が身体から離れた瞬間に
再生させたのだ。もしかすると、そのことを彼自身は根性と呼んでいるのかもしれないが。
削板「ふははっ!いい戦いだな!!」
上条「…そうだな。全力以上で戦わないと一瞬でやられそうだな」
削板「同感だな。――では次いくぞ」スゥー
上条「ん?なんだぁ?」
思い切って息を吸った削板。その時間は約10秒ほど。上条がジリジリと距離を縮めようと足を地面に擦りあわせていると、
削板「…があァァァァァァァァ!!」ズドーン
上条「何ぃ!?」ガガガガガ
咆哮とともに謎の衝撃波が上条を襲った。幸いにして右手を掲げて即KOは免れたが、上条を境に二手に別れた波は
グラウンドに1対の地割れを生みだした。大地を抉ったとでも言うべきか。砕かれた地が砂となり宙を舞い、また地へと戻っていく。
上条「あっぶn…もう来るのか!?」ザッ
削板「らああああああああ!」ダダダダダ
上条(あれ?なんでだ??)
上条が違和感を覚えたのは、そのスピードだった。確かに常人ならざるものではあるが、さっきの音速超えに比べると圧倒的に遅い。
まず自分の目で動きを追えたこと自体が、戦闘中では初めての経験なのだ。
上条(考えてみれば、あのスピードを保ち続けること自体が普通じゃない)
上条(さすがに限界が来たんじゃ…)
だが上条当麻は思い知らされることとなる。それは甘い考えであり、理由はもっと別のところにあることを。
冷静に思考してみれば、自分の対戦相手の正体も理解できただろう。が、音速の世界を身をもって味わった上条が
落ち着いていられるはずもない。
今、上条当麻と対峙している人間。それは、
『世界最大の原石』。この世で最も理解しがたい、人知などという矮小なものなどを超越した存在そのものであった。
742 = 737 :
削板「ふんっ!」バッ
上条「なっ!?」
削板軍覇は、敵に高速接近しながらも両腕を思い切って地へ振り切った。と思ったら、上条の視界がほぼゼロとなった。
パン、パン、パァーン!
上条「これは…煙幕か!」
小規模な爆発のあと、赤、青、黄色の煙が上条の半径15mほどをすっぽり包み込んだ。らしくない戦法だと上条は思う。
だが今でも敵は自分に向かって突進してきている。ここは右手の出番のようだ。
上条(どこだ…どこから来る、削板軍覇!)パキーン
黄色の煙は右手に触れると一気に霧散した。だが、右に展開した青、左に広がる赤は自分から離れていくように舞っていく。
視界も不安定な今、どちらかに飛び出すのは避けたい。一旦その状態で待つことにする上条。
確か能力使用時に削板は自分と約30mは距離があったはず。そろそろ来るか…と待ち構えていると、
ダッ!
上条「! そこかっ!?」クルッ
地を蹴るような音が、上条の右の方から聞こえてきた。彼は即座に向きを変え、拳を握り身構えた。だが、
削板「おおおおおおおおおお!!」ガバッ
上条「何っ!?」パキーン
上条が右に飛び出し青の煙を消すと同時に、そのまま突っ込んできた削板と出くわした。
削板はそのまま正面へ、つまり今の上条にしてみれば左の方へ現れたのだ。
よくよく思えば、彼らしい戦い方だったのだ。
削板「おらっ!!」バキッ
上条「うわっ!?」グワシャッ
見事に左頬に一発喰らった上条は、そのまま10mほどノーバウンドで飛ばされ、もう10mを過ぎたところでようやく止まった。
しばらくの間、上条当麻は身動き一つとらなかった。
743 = 737 :
今回分は以上です。上条VS削板は後編へ。このまま上条さんは負けてしまうのか、それとも…。
次回は土日中には来る予定です。レスありがとうございます。
ではまたノシ
744 :
乙!
これでソギ―に勝ったら上条さんは魔術世界だけじゃなくて学園都市でも伝説になるな
745 :
乙乙
二重聖人クラスの身体能力+すごパ…だと・・・?
これはもう兵糧攻めしか勝てる道がないな
746 :
乙!
上条さんの左頬はどうなっちゃうの?(´;ω;`)
747 :
乙~。
この上条さんは誰かを守る為に戦ってる訳では無いからな…。
負けはしないけど引き分けにはなるかも
748 :
色々考えると上条さんも強いよな
右手には化けもひそんでるしな
乙!
749 :
上条が負けになった瞬間にコメする奴が倍増だろうなアンチを含めて
750 :
>>748
てか、今んとこ、禁書最強は上条さんの中の化け物か、オッレルスさんの『北欧王座』かのどっちかじゃね?
と、思うのは俺だけ……?
みんなの評価 : ★★
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