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    元スレ武内P「起きたらひどい事になっていました」

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    901 = 900 :


    「……!……!」


     失礼します。
     ……その、たった一言が言えずに、私は愕然としてしまいました。
     アイドルとして、沢山のファンの方の前で、LIVEをした。
     それに比べれば、相手は男性とは言え、たった一人なのです。
     にも関わらず、レッスンで少しは鍛えられたであろう私の喉は、
    声を発してはくれないのです。


    「……」


     アイドルになれば、こんな自分を変えられると思っていたのに。
     いえ、変われると……思っていただけなのかもしれません。
     私の本質は、やはり、書の世界に篭っている姿、なのでしょう。
     そんな人間が、迷惑をかけた相手に会うのを躊躇うのは、極自然なこと。
     だから、私の体が無意識に声を発するのを拒絶するのは、仕方の無い事です。


    「……!」


     けれど、それを受け入れてしまう事は……逃げる事は、出来ません。
     私の本質は、他者との交流を望まないものなのかも知れません。
     それでも私は、ありすちゃんや、クローネの皆と関わり、
    そして、あの人のお陰で、アイドルとしての道を歩み始めました。
     ここで逃げるのは、その道からも逃げてしまうような、そんな気がするのです。


    「……すぅ……はぁ……」


     トレーナーの方に教えてもらった、心を落ち着かせるための呼吸法。
     これもまた、アイドルの道に足を踏み入れなければ、知ることはないものでした。
     それを自然に実践しているのに気付き、私は、少し驚きました。
     自分の中で……アイドル、鷺沢文香という存在が、当たり前のものとなっている事に。


    「……」


     誰も見ていないのが、本当に助かります。
     その、今の私の表情は、決意……そうですね、決意とは裏腹に、
    緊張でとても強張っているのが、自分でもわかりますから。


    「……失礼……します……!」


     ドアを隔てた相手に向けるには、あまりにも小さい声です。
     だけど、この向こうに居る人ならば、きっと気付いてくれる……。
     そんな、根拠のない自信のようなものが、私の中には確かに存在していました。

    902 = 900 :


    「……!」


     バクリ、バクリと、心臓の鼓動の音が耳に届いてきます。
     まるで、耳元に私の心臓が置かれているかのように錯覚する程、
    その心音はとても大きく……大きく響いているのです。
     口から心臓が飛び出そう、という緊張を表現する言い回しがありますが、
    今の私はそれすらも越えて、緊張していると言う事なのでしょうね。


    『――はい、どうぞ』


     部屋の中から、とても低い男性の声が聞こえてきました。
     直接会ってお話した事は無いのですが、
    奏さんが「彼はチャーミングだし、低い声がとってもセクシーだわ」と、聞いています。
     きっと、今の声が……‘そう’なのでしょう。
     セクシー、という感覚は私にはわかりませんが、それは、
    会う以前にお世話になっている、という事実があるからかも知れません。


    「……っ」


     ……などと、思考している場合では無い、ですよね。
     入室を促されているのに、いつまで経ってもこの場に留まり続ける事は出来ません。
     手を伸ばし、ドアノブに手をかけます。
     緊張のため握りしめていたのか、その手はいつもより白く、そして、小さく震えていました。
     これは武者震いだ、と自分に言い聞かせる強さがあれば、どんなに楽か。
     ドア一つ開けるのが、これほどまでに困難だとは、思いも寄りませんでした。


    「っ……!」


     ガチャリ、と、ドアが開きました。
     部屋の中と外。
     ドア一枚ではありますが、その隔てられた二つの空間は、
    私にとっては完全に別のものに思えます。
     ゆっくりと開いていくドア。
     目に入ってくる、シンデレラプロジェクトの、プロジェクトルーム。


    「――おはようございます……鷺沢さん」


     そして、デスクに腰掛け、こちらに視線を向ける、プロデューサーさん。
     来訪者が私だとは思っていなかったのか、その目が少し見開かれています。
     ……いけない、私も、挨拶を返さなければ。


    「おはっ、よう……ございます……」


     私の第一声は、上ずった大声から、消え入るようなものへと流れるように変化しました。
     謝罪の言葉の練習はしていたのですが……まさか、挨拶の練習も必要だったとは。

    903 = 900 :


    「……」


     何事も、始めが肝心だと人は言います。
     ならば、挨拶をした時点で失敗してしまったなら、どうすれば良いのでしょう。
     考えてはみるのですが、緊張からか、思考がうまく纏まりません


    「――申し訳ありません」


     と、何故か、プロデューサーさんが謝罪の言葉を述べてきました。
     私が此処に来た目的、言うべき言葉を先に言われてしまい、
    また、どうして謝られているのか見当が付かず、余計に混乱してしまいます。
     その混乱は、私の表情や態度にも表れていたのでしょう。
     プロデューサーさんは、右手を首筋にやり、少し困った顔をしながら言いました。


    「……最初のノックは、気の所為だと思っていました」


     ……嗚呼、この人は、最初のノックの時点で反応しなかった事を謝っているのですね。
     けれど、貴方は私が声を出した時に気づいてくれましたから……。
     それに、その、あのノックの音では気付かない方も居ると思いますので。


    「あ……その……」


     そう、頭では思っているのに、口が上手く動いてくれません。
     謝りに来たというのに、逆に謝らせる事になってしまうのは、不甲斐ないにも程があります。


    「……」


     それに、突然来訪して、両手を前で組み俯いて立ち尽くす私を、この人はどう思うでしょうか。
     考えただけで、今すぐにでも私をこの場から消し去ってしまう魔法が存在すればいいのに、と、
    そんな思いが溢れてきて止まりませんでした。



    「――ノックをされるのは、はい、久しぶりだったもので」



     なんて、とても不器用な苦笑いを見るまでは。

    904 = 900 :


    「プロジェクトのメンバーは……最近は、すぐにドアを開けてしまいますから」


     私もそれに慣れてしまって、と、プロデューサーさんが言葉を続けます。
     これは、恐らく……この人なりの、冗談なのでしょう。
     明らかに緊張する私をリラックスさせようと……してくれて居るのかも知れません。
     いえ、きっと、そうに違い無いのでしょうね。
     私が聞いていた貴方の人物像は、こういった冗談を言うものではなかったですから。


    「そう……なのですね」


     今、私がするべきことは、それを申し訳なく思う事ではありません。
     この人の気遣いを無駄にしないためにも、早く、普段の調子を取り戻さなくては。
     そうでなければ、不慣れな事をさせているという自責の念で潰れてしまいます。
     そして、きっとそれは私も、この人も望む所では無いでしょうから。


    「ええ……少し、困り物です」


     冗談で言っていらしたつもりだったのが、少し、本気で困っている調子に。
     私の想像では、とても頼もしい方だったのですが……不思議と、
    男の方にこう思うのは失礼かも知れませんが、可愛らしい、と思ってしまいました。


    「……」


     なんて、そんな事は口には出せませんね。
     けれど、今だったら奏さんがこの人の事を「チャーミング」と評していたのがわかります。
     背がとても高く、顔は……知らない人だったならば、避けて、しまうかもしれません。
     だからこそ、ギャップ、と言うもので、余計に可愛らしく思えてしまうのでしょう。



    「――良い、笑顔です」



     言われて、初めて私が笑っていた事に気付きました。
     そして、先程までは意識していなかった心臓の鼓動の音が、より大きな音で鳴り響いています。
     ドクリ、ドクリと流れる血液が、私の顔を朱に染め上げているのがわかります。


     このままでは、此処に来た目的を果たせなくなってしまいます。
     また、倒れるような事になってしまっては、今度はもっと緊張してしまいます。
     お願いします……だからどうか、今は、私に微笑まないで下さい。



    おわり

    905 = 900 :

    寝ます
    おやすみなさい

    907 :

    この鷺沢さんは新田さんの壊れぶりを知っているのだろうか

    908 :

    アイドルの カリスマ関わり 狩り済まず

    909 :

    そろそろ下品なやつのターンかな

    910 :

    ありす「せいりってなに?」
    これは下品ですか><;

    911 :

    いい話の後に下品な作品書く宣言してたのが懐かしい

    912 :

    武内Pがアイドル達の初対面の印象と最近思い知らされてる本性とをレポートでまとめたらさぞやおぞましい文章が出来上がるんだろうな

    913 = 900 :

    書きます


    武内P「オナラ税を導入します」

    914 = 900 :

    武内P「皆さん、プロジェクトルームを我が家の様に思っていますね」

    CPアイドル達「……」コクリ

    武内P「ですが、我が家感覚でいすぎだと、そう、思います」

    CPアイドル達「……」

    ぷぅ

    武内P「はい、今のように、ですね」

    915 = 900 :

    武内P「皆さんは、アイドルです」

    CPアイドル達「……」コクリ

    武内P「プロジェクトルームでくつろぐのは、大切だとも思います」

    CPアイドル達「……」ウンウン

    武内P「ですが、皆さんはアイ」

    ぷぅ

    武内P「……ドル、なのです」

    CPアイドル達「……」

    916 = 900 :

    武内P「私が居るにも関わらず、平気でオナラをする」

    CPアイドル達「……」

    武内P「これはひどいと、そう、思います」

    CPアイドル達「……」

    武内P「皆さんは、オナラを我慢は出来ませんか?」

    CPアイドル達「……」

    ぷぅ

    武内P「せめて、オナラではなく言葉で返事を頂きたかったです」

    917 = 900 :

    武内P「本田さん」

    未央「……」

    武内P「何故、皆さんはこんなにもオナラを?」

    未央「……んんっ」

    武内P「頑張ってオナラで返事をしようとしないでください」

    未央「……」ショボン

    武内P「落ち込む理由が、私にはわかりません」

    918 = 900 :

    武内P「島村さん」

    卯月「……」

    武内P「島村さんは、とても笑顔が素敵だと、そう、思います」

    卯月「ふえっ!?///」

    武内P「お願いします。オナラは、やめてください」

    卯月「……///」

    ぷぅ~っ

    武内P「……照れる湯気の代わりに放屁ですか」

    919 = 900 :

    武内P「渋谷さん」

    「……ふーん!」

    ぶっ、ぴ!

    「あっ!?」

    武内P「えっ!?」

    「……!」グスッ

    武内P「本田さん、島村さん」

    未央・卯月「はいっ」

    武内P「渋谷さんを……お願いします」

    920 = 900 :

    武内P「新田s――と、見せかけて」

    美波「!?……うっ、く……!」プルプル

    武内P「そうです、新田さん。その調子で我慢してください」

    美波「……フェイントなんて、ちょっとズルいです」プルプル

    武内P「いえ、プロデューサーとして当然の行動です」

    アーニャ「ダヴァイ!」

    ぶぅっ!

    武内P「アナスタシアさん、奇襲は本当にやめてください」

    921 = 900 :

    美波「アーニャちゃん!」

    アーニャ「美波!」

    パンッ!

    武内P「『Memories』に乗せてオナラはやめてください」

    美波・アーニャ「ハ~ア~ア~♪」スイスイッ

    ぶぶぶっ、ぶぶ、ぶっ、ぶ、ぷぅ、ぷぅ、ぷぷぴっ!

    武内P「!?」

    美波・アーニャ「……!」ドヤァ

    武内P「心底驚きましたが、二度とやらないでください」

    922 = 900 :

    武内P「神崎さん」

    蘭子「ふっふっふ! 我が友よ、闇の瘴気を受けよ!」

    武内P「……」

    蘭子「……」

    武内P「あの……何も、聞こえなかったのですが」

    蘭子「……瘴気は我が衣に阻まれ、届くことは無かったというのか」

    武内P「届かなくて、助かりました」

    923 = 900 :

    武内P「皆さんは、オナラを止める気は無いようですね」

    CPアイドル達「……」

    武内P「では、最初に言った通り……税を導入します」

    CPアイドル達「……」

    武内P「非常に重い税にしようと、そう、考えています」

    CPアイドル達「……」

    ぷぅ

    武内P「重税に決定しました」

    924 = 900 :

    武内P「緒方さん」

    智絵里「……!」ビクッ

    武内P「大丈夫です、見捨てはしません」

    智絵里「……」ホッ

    武内P「ですが、ほんのり冷たくなります」

    智絵里「!?」

    武内P「具体的には……すみません、これ以上は言えません」

    智絵里「……」

    武内P「はい、オナラをしないでくれて、ありがとうございます」

    925 = 900 :

    武内P「三村さん」

    かな子「……」

    どんっ!

    武内P「一週間、オヤツ抜きです」

    かな子「い、今のはわざとじゃ!」

    武内P「二週間、オヤツ抜きです」

    かな子「……!?」

    ぷぅ~…

    武内P「皆さん、オナラで気持ちを表現する癖がついていませんか?」

    926 = 900 :

    武内P「双葉さん」

    「……」

    武内P「スカせばセーフではありません」

    「!?」

    武内P「双葉さんは、オナラの数だけ輿水さんと一緒の現場です」

    「……し、してないからセーフだね」

    武内P「双葉さんは、オナラをする時眉間に皺が寄りますよ」

    「!?」

    武内P「はい、後で正しい回数を申告してください」

    927 = 900 :

    武内P「諸星さん」

    きらり「Pちゃん、きらりはオナラなんてしないゆ!」

    武内P「本当、でしょうか?」

    きらり「うんっ☆ オナラは楽すぃーけど、ハピ」ぶぅ「ハピはしないにぃ☆」

    武内P「あの、今、間に……」

    きらり「……」スッ

    武内P「自首するのは、いい心がけだと思います」

    928 = 900 :

    莉嘉・みりあ「……!」グスッ

    武内P「あの……お二人は、何故泣いているのでしょうか?」

    莉嘉「Pくん……アタシ、もうオナラでない……!」グスッ

    武内P「とても、良い事だと思います」

    みりあ「ねえねえ……どうやったらオナラ出るの……?」グスッ

    武内P「知らなくて、良い事だと思います」

    莉嘉・みりあ「オナラしたいー!」ピー!

    武内P「お願いします、泣かないで下さい」

    武内P「気を抜くと、私が泣いてしまいそうになります」

    929 = 900 :

    武内P「前川さん、多田さん」

    みく・李衣菜「……」

    武内P「お二人は、連帯責任でいこうと思います」

    みく・李衣菜「!?」

    武内P「片方がしたら、もう片方の好む仕事を減らします」

    みく・李衣菜「!?」

    武内P「この意味が……わかりますか?」

    みく・李衣菜「……?」

    武内P「わかりませんか……そうですか」

    930 = 900 :

    武内P「皆さんが、何故オナラをここまでするのかわかりません」

    CPアイドル達「……」

    武内P「皆さんは、アイドルであり……年頃の女の子のはずです」

    CPアイドル達「……」

    武内P「どうしてこんな真似を――」

    ちひろ「違うんd」

    武内P「――と、以前の私ならば疑問に思っていたでしょう」

    ちひろ「!?」

    CPアイドル達「!?」

    武内P「……」

    931 = 900 :

    武内P「恐らく、皆さんはこう思ったのでしょう」

    武内P「――自分達に比べて、プロデューサーはくつろいでいない」

    武内P「――もっと、自宅のようにリラックスして欲しい」

    武内P「――だから、私達がオナラをして心をほぐしてあげよう」

    CPアイドル達「……!」

    武内P「……違いますか、皆さん?」

    ちひろ「……わかっちゃいましたか?」

    武内P「ええ、とても残念ですが、わかりました」

    932 = 900 :

    武内P「皆さんの心遣い、それ自体はとても嬉しく思います」

    CPアイドル達「……」

    武内P「ですが、方法は完全に間違っていると言わざるを得ません」

    CPアイドル達「……!?」

    ざわっ…!

    武内P「お願いします、驚かないで下さい」

    ちひろ「でも、皆のプロデューサーさんを想う気持ちは本物なんです」

    武内P「千川さん……」

    CPアイドル達「……!」コクコク

    武内P「皆さん……」

    933 = 900 :

    武内P「……わかりました」

    ちひろ「プロデューサーさん!」

    武内P「私も、もっとプロジェクトルームを自宅の様に思うよう、努力します」

    CPアイドル達「はいっ!」ニコニコッ

    武内P「良い、笑顔です」

    武内P「……そうですね、ここが自宅だとしたら」

    CPアイドル達「はいっ!」

    ぶっ!

    武内P「凄い、オナラです」


    武内P「……オナラし続ける人間は到底許せませんね」



    おわり

    934 :

    Gガンで下品ゲージ3本分位使っちゃってますね
    スレまたぐと訳わからなくなるので、残りは勇者書きます

    935 :

    一体何スレぶっ続けで武内するつもりなんだこいつは
    すげーな

    936 :

    そら死ぬまでよ

    937 = 934 :

    書きます



    武内P「魔王城、ですか」

    938 = 934 :

    「弱点もわかったし、勝てると思う」

    美嘉「だねー★ 世界、救っちゃおうよ★」

    「世界を救うのが、正解だと思います」

    武内P「いえ……ですが……」

    「? 何か、問題でもあるんですか?」

    武内P「……」

    武内P「……予算の関係上、魔王城が出来ませんでした」

    939 = 934 :

      ・  ・  ・

    卯月「こっこ、ここはー通しませーん!」

    未央「命が惜しくば、水と食料を置いていって貰おうか!」


    武内P「野盗、ですね」

    「待って、二人共……制服なんだけど」

    武内P「……このあたりの野盗は、組織で活動しているようですね」

    美嘉「いや、学校の制服だし、二人共違う制服だし」

    武内P「……ふ、二つの組織が手を結んだのだと、そう、思います」

    「組織が、正式に手を結び、制服で、征服ですね」

    武内P「……」


    卯月「み、未央ちゃーん! 演技のコツ、もう一度教えてくださーい!」

    未央「大丈夫だよ、しまむー! もっと自信を持って!」

    940 = 934 :

    卯月「か、観念しろー! 逃げ場はない、ゾー!」

    未央「大人しく従うか、命も一緒に置いていくか選べ!」


    武内P「まずいですね……相手は二人、今までの倍です」

    「確かにそうかも。二人に大して――」

    美嘉「――こっちは……四人だもんね……!」

    「四対ニだなんて……私、勝てるか不安です」

    武内P・凛・美嘉・楓「……」


    卯月「は、はーっはっはー! どうしたー怖気づいたかー!」

    未央「……ちょっとストップ」

    卯月「えっ? どうしたんですか、未央ちゃん?」

    未央「……これ、私らの方が圧倒的に不利じゃない?」


    武内P・凛・美嘉・楓「……」

    941 = 934 :

      ・  ・  ・

    武内P「アッサリ返り討ちでしたね」

    「あの野盗達、コッソリお菓子持ってた」

    美嘉「アハハ★ これじゃ、どっちが野盗なんだー、って感じ★」

    武内P「カロリーには、気をつけて下さい」

    凛・美嘉「はーい」

    「魔王城は、もうすぐ着くんですか?」

    武内P「そうですね。ここから、車であまりかからない距離です」

    「それじゃあ、この現場は撤収?」

    美嘉「結構長いロケだけど、楽しかったねー★」

    「うふふっ、二人共、まだお仕事は終わってないわよ?」

    武内P「はい。魔王を倒すまでが、冒険です」


    武内P「それでは、移動しましょう」

    942 = 934 :

      ・  ・  ・

    武内P「これが魔王城……立派な建物ですね……!」

    凛・美嘉・楓「……」

    武内P「皆さん、突入の準備はよろしいですか?」

    「……ねえ」

    武内P「? 渋谷さん、どうかされましたか?」

    美嘉「……魔王城、っていうか、さ」

    武内P「? 城ヶ崎さんまで……?」


    早苗「あっ、楓ちゃんおはよー」


    「おはようございます、早苗さん」


    凛・美嘉「事務所じゃん!」

    武内P「申し訳ありません! 本当に、申し訳ありません!」

    943 = 934 :

    瑞樹「違うわ」


    「……川島さん?」

    美嘉「……えっと、その衣装凄いですね」


    瑞樹「どう? 可愛いでしょう♪」


    武内P「はい。可愛らしく、とても魅力的だと、そう、思います」

    凛・美嘉「……はぁ」


    瑞樹「やーだもう! そんなにおだてたって何も出ないんだから!」ニコニコッ

    早苗「なーに喜んでるの! ほら、台詞台詞!」


    「……それに……」

    美嘉「……早苗さんも、衣装の豪華さ、ヤバくない?」


    早苗「あ、あたし達は魔王城の門番だからね!」


    凛・美嘉「……」

    944 = 934 :

    武内P「片桐さんも、とても華やかだと、そう、思います」


    早苗「は、華やか!? ま、まあ、知ってたけどね!」ニコニコッ


    「ねえ、プロデュ……勇者、聞きたい事があるんだけど」

    美嘉「魔王城が用意出来なかった原因って……アレ?」

    武内P「あ、いえ……それは……」


    早苗「あたし達、セクシー門番!」ビシッ!

    瑞樹「魔王様の所へは、行かせないわ!」ビシッ!


    武内P「……良い、笑顔です」

    「メラメラ燃えるから、メラ」

    武内P「熱い! あの、高垣さん!? 敵はあちらですよ!?」

    「ごめんなさい、私、ビックリしちゃってメラ」

    武内P「熱い! あの、怒っているんですか!? 何故!?」

    945 = 934 :

      ・  ・  ・

    武内P「……激しい、戦いでした」

    「はい……まさか、混乱の呪文を使ってくるだなんて」

    武内P「……」

    「うん、四人がかかりで止めないといけかったからね」

    美嘉「あたし、あの二人があんなに焦ってるの初めて見た」

    武内P「……片桐さんと川島さんには、後日お礼をしなくてはいけません」

    「それじゃあ、居酒屋までお願いしまーす♪」

    武内P・凛・美嘉「……」


    武内P「――兎に角、なんとか城には潜入出来ました」

    武内P「ここからは、敵に見つからないように慎重に進みましょう」

    946 = 934 :

      ・  ・  ・

    武内P「即、捕まりました」

    「美嘉が、Lippsのメンバーに絡まれるから……!」

    美嘉「凛が、加蓮の奈緒いじりに参加するから……!」

    武内P「! お二人とも、仲間割れはやめましょう!」

    「……そうだね」

    美嘉「うん……そんな事言ってる場合じゃないもんね」


    「――と、このピンチで、新しい呪文を閃いた私です」


    武内P・凛・美嘉「!」

    947 = 934 :

    武内P「凄い……! これで、脱出出来ますね……!」

    「……いや、それはどうだろう」

    美嘉「縄を解くのに都合の良い呪文なんて浮かぶ?」

    「うふふっ……新しい呪文、それは……」


    「い……い、いいっ……い……!」


    「……か、楓さん……その……///」

    美嘉「な、なんか……ちょっとエッチかも///」

    「!?」

    げしげしっ!

    武内P「痛い! 蹴らないでください! あっ、痛い!」

    「……ゴホンッ」


    「――『命燃やして恋せよ乙女』」


    武内P・凛・美嘉「……!」

    948 = 934 :

    「美嘉、お願い」

    美嘉「えっ、アタシ!?」

    武内P「乙女という事なので、私は……はい」

    美嘉「待って待って! 凛でも良くない!?」

    「ほら、私は『こいかぜ』使われた事あるから」

    美嘉「でも、絶対ヤバい呪文じゃん! 恋って入ってるし! それに、」


    「『命燃やして恋せよ乙女』」

    ぽわぽわ~ん!


    美嘉「命って――うわあああああお!!」

    ぶちぶちっ!


    「! 凄い、縄を強引に引きちぎった!」

    武内P「城ヶ崎さん! 顔が少年漫画になっています! 城ヶ崎さん!」

    949 = 934 :

    「この呪文は、命を燃やし……力を高める呪文です」

    「恋する気持ちが強い程、その力は強くなります」


    美嘉「大和撫子、此処に在りッ!」

    ドォォーン!


    武内P「城ヶ崎さん! 私達の、縄を解いて下さい!」

    美嘉「……」ジィッ

    武内P「あの……城ヶ崎さん?」

    美嘉「……」ジィッ


    「なんだか……美嘉が、いつもより大人っぽく見える」

    「あれは、大人の風情(かお)で見つめてる、命燃えてる恋する乙女、ね」


    美嘉「あなたは、どうする?」ジィッ


    武内P「縛られているので、はい……どうも出来ません」

    950 = 934 :

      ・  ・  ・

    武内P「……この扉の向こうに、魔王が居ますね」

    「ええ……長いようで、短い道のりでした」

    「そうだね、心は駆け足だったと思う」

    美嘉「……凛、やめて」

    武内P「はい、あの時の事は……忘れましょう」

    「プロデュ……勇者」

    「美嘉ちゃんって、ふふっ、とっても恥ずかしがり屋さんなのね」

    美嘉「……っ///」



    「兎に角――魔王を倒さないと……帰れやしない、このまゝじゃ」

    美嘉「んああああ! ザキザキザキザキザキ!」

    「ちょっと!? からかっただけでしょ!?」

    武内P「!? 渋谷さん! 城ヶ崎さん!?」


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