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    元スレ武内P「起きたらひどい事になっていました」

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    701 = 696 :

    未央「あっ、でもそうだ。聞いて」

    卯月「はい、何ですか未央ちゃん?」

    未央「私が辞めるって言った時、プロデューサー来てくれたじゃん?」

    「その時、何かあったの?」

    未央「私、すっごい部屋着でさ」

    美嘉「へー、それで?」

    未央「プロデューサー、おっぱい見てた気がする」


    武内P「!? 誤解です!」

    702 = 696 :

    卯月「あっ、そういえば……私も」

    未央「おっ、しまむーも何かあるの?」

    卯月「はい。あの、私が風邪を引いて御見舞に来てくれた時……」

    「ああ、髪がボサボサで大変だったって言ってたよね」

    卯月「あの……その時、パジャマで会ったんですけど」

    美嘉「パジャマで? えっ、それってどうなの?」

    卯月「プロデューサーさん、お尻見てた気がするんです」


    武内P「!? 誤解です!」

    703 = 696 :

    「そういうのなら、私もあるかな」

    未央「ねえ、美嘉ねぇは何か無いの?」

    「卯月と一緒に、スカウトに来てくれた時」

    卯月「あっ、そうです。美嘉ちゃん、プロデューサーさんと仲良いですし」

    「私、店番してて……エプロンしてたんだよね」

    美嘉「アタシ? うーん……ちょっと待ってね」

    「プロデューサー、店の花をすっごい見てた」


    武内P「あの……はい、すみません」

    704 = 696 :

    美嘉「あっ、そういえばあったあった!」

    未央「おおっ、なんだか期待出来そう!」

    美嘉「前に、髪型とか変えて遊んでみようってなってさ」

    卯月「美嘉ちゃんのを……ですか?」

    美嘉「違うよー、アイツの髪型を★」

    「ふーん。ちょっと気になるかも」

    美嘉「一回前髪を上げてみたんだけどさ、かなりエロかった!」


    武内P「……」

    武内P「話の趣旨が違っていると、そう、思います」

    705 = 696 :

    未央「でもさ、男の人の恋愛感情と性欲は別らしいじゃん?」

    卯月「ホモでも、生物学的には男性ですからね」

    「うん。女性に反応するように、体と本能がそうなってる」

    美嘉「って事は……話は結局振り出しかぁ」

    未央・卯月・凛・美嘉「……はぁ」


    武内P「……」

    武内P「あの……皆さん、詳しいですね!?」

    706 = 696 :

    未央「もうさ、プロデューサーがホモでも良いような気がしてきた」

    卯月「恋愛は自由ですし……プロデューサーさん、良い人ですしね」

    「アイツが私達を応援してくれるように、私達も応援しようか」

    美嘉「凛、それすっごくいい考えだよ★ アタシも応援するっ★」

    未央・凛・卯月・美嘉「おー!」


    武内P「諦めないでー! 諦めないでくださーい!」

    707 = 696 :

    未央「あれ? でもさ……ホモなら、SideMに行くんじゃない?」

    卯月「未央ちゃんのそういう所、凄いです!」

    「でも、確かにそうかも」

    美嘉「うん。この事務所、男性アイドル部門は無いしね―」


    武内P「……」

    武内P「危険な方向でしたが、危険は回避されましたね」

    708 = 696 :

    未央「でも……どうなんだろうなぁ、わかんないや」

    卯月「……こうなったら、直接確かめるしか無いと思います」

    「待って。デリケートな問題だから、いくらアイツでも、その……」

    美嘉「傷つくカモ、って? へー、優しい所あるじゃん★」

    「もう、からかわないで!」


    武内P「……」

    武内P「この状況は間接的ですが、最早直接と言って差し支えないと思います」

    709 = 696 :

    武内P「皆さん、お話中の所申し訳ありませんが……」

    武内P「私は、ノーマルです」

    武内P「皆さんの疑惑は、完全な誤解です」


    未央「……って、言ってるけど」

    卯月「嘘を付いてる……感じはしないですよ、ね」

    「待って。上の口は素直じゃないだけかも」

    美嘉「あー、素直になれない感じ、わかるなー」


    武内P「……」

    710 = 696 :

    未央「――くくくっ、プロデューサー、下の口は正直だなぁ!」

    卯月「! 凄いです……思わず引き込まれちゃう演技でした……!」

    「うん……私、ちょっと感動した」

    美嘉「ヤバーイ★ それからそれから!?」

    未央「嫌だと言いながら……もうスタドリを10本も咥えこんでるぞ!」

    卯月・凛・美嘉「わー!?///」


    武内P「わー、ではないです! あの、やめていただけますか!?」

    711 = 696 :

    未央「っ!? おい、なんだ……逆らう気か!?」

    卯月「! プロデューサーさんの逆襲が始まりました!」

    「ふーん。まあ、悪くないかな」

    美嘉「アイツが反撃かぁ……まぁ、無くはない、のかな?」

    未央「や、やめろっ! や、やめ……ああっ!」

    卯月・凛・美嘉「ああーっ!?///」


    武内P「皆さん、一回! 一回、落ち着きましょう!」

    712 = 696 :

    未央「……と、未央ちゃんショーでしたー! いえーい!」

    卯月「いえーい!……どっちもアリですね!」

    「私は、攻められてるプロデューサーが良いかなぁ」

    美嘉「アタシは、攻めてる方が好み、かな★」

    未央「ねえ、プロデューサーはどっちが良い?」


    武内P「助けてください千川さーん!」

    713 = 696 :

      ・  ・  ・

    武内P「落ち着いて……いただけましたか」

    未央・卯月・凛・美嘉「……はい、すみませんでした」

    ちひろ「もう、あんまりプロデューサーさんを困らせちゃ駄目ですよ」

    未央・卯月・凛・美嘉「……はーい」

    武内P「しかし、何故私にホモ疑惑が……」

    ちひろ「それは、プロデューサーさんのせいですよ」

    武内P「……」

    武内P「えっ?」

    714 = 696 :

    武内P「私のせい……ですか?」

    ちひろ「はい」

    武内P「待ってください! あの、理由を聞かせてください!」

    ちひろ「プロデューサーさんが、女性に興味がなさすぎるからです」

    武内P「いえ、私は……」

    ちひろ「私も、もしかしたら……って思いますし」

    武内P「!? 千川さんも、ですか!?」

    ちひろ「……はい」

    武内P「……」

    715 = 696 :

    武内P「……確かに、私は貴女達を異性と意識した事はありません」

    未央・卯月・凛・美嘉「! やっぱり!」

    武内P「ですが、それは貴女達がアイドルであるから」

    武内P「そして、それ以前にまだ年若い、十代の少女だからです」

    武内P「……申し訳ありません」

    武内P「守備範囲外、と、そう考えます」

    未央・卯月・凛・美嘉「……なるほど」

    ちひろ「待ってください。それじゃあ、私は?」

    武内P「千川さん……?」

    ちひろ「私も意識された事は無いです! 疑惑は晴れませんよ!」


    武内P「それは、単にタイプでは無いからです」



    おわり

    716 :

    ここの武内Pが電話相談とかでこのアレなアイドル達の相談したら担当者もさぞや困惑するんだろうなぁ

    717 = 696 :

    電話相談はよくわからないので、お悩みボックスでやってみますか



    武内P「346ボックス、ですか?」

    718 = 696 :

    専務「そうだ。この度、私のオフィスの前に設置することとなった」

    武内P「あの……目的は、何でしょうか?」

    専務「そうだな。我が社の人間との距離を縮めるため、と言った所だ」

    武内P「なるほど。良い、試みだと思います」

    専務「……何故か、社内の人間は私に距離を取っているからな」

    武内P「はい。私が言うのも何ですが、見た目が怖いので」

    専務「何か言ったかね?」

    武内P「いえ、何も」

    719 = 696 :

      ・  ・  ・

    専務「さて、投書はあるかね?」

    武内P「そう、ですね……匿名ですが、はい」

    専務「匿名か。まあ、始めは仕方ないだろう」

    武内P「ですが、投書はあった。これは、大きな一歩だと、そう、思います」

    専務「名もなき者による大きな一歩、か」

    武内P「新境地を開いて行く者は、常に名も無き者です」

    専務「切り開いた後に、名が残る……良いでしょう」

    武内P「……」コクリ

    720 = 696 :

    専務「キミに、一つ頼みがある」

    武内P「私に出来る事でしたら、はい」

    専務「投書の内容は、包み隠さず読み上げなさい」

    武内P「……宜しいのですか?」

    専務「構いません。目を逸らしては、ボックスを設置した意味がない」

    武内P「専務……はい、わかりました」

    専務「私にも、覚悟くらいはある」

    武内P「……」コクリ

    721 = 696 :

    武内P「では、まず一枚目から、読み上げます」

    専務「……」


    武内P「『死ね!!』」


    専務「ふむ、なるほど」

    武内P「……と、それだけ書いてありますね」

    専務「キミに、私を抱きしめて頭を撫でる許可を出します」

    武内P「気を取り直して、次に行きましょう」

    専務「私は、あまり心の耐久値が高い方ではない」

    武内P「ガンバ、と、そう思います」

    722 = 696 :

    武内P「では、二枚目を読み上げます」

    専務「……」


    武内P「『担当アイドルが、乳首を狙って困っている』」


    専務「ふむ、なるほど」

    武内P「どうやら、プロデューサーの悩みのようですね」

    専務「マリア・シャラポワが使用していたのと同じ付け乳首をP全員に配布しなさい」

    武内P「! よろしいのですか!?」

    専務「私は城を守る。そして、そこで働く者達もまた同様です」

    武内P「専務……!」

    723 = 696 :

    武内P「では! 三枚目を読み上げます!」

    専務「フッ、どうした? 妙に機嫌が良いようだが」


    武内P「『お年玉って、何でごぜーますか?』」

    武内P「……あっ」


    専務「ふむ、なるほど」

    武内P「申し訳ありません……その、三枚目にも関わらず、闇を……」

    専務「キミ、売店にダッシュで行き、スティックノリを買ってきなさい」

    武内P「待ってください! まさか、ポチ袋を自作するおつもりですか!?」

    専務「必要ならば、私はそうします」

    武内P「専務……!」

    724 = 696 :

      ・  ・  ・

    武内P「では、四枚目を読み上げます」

    専務「やはりキミは優秀だ。30秒でお使いを済ませるとは」


    武内P「『くたばれ!!』」


    専務「ふむ、なるほど」

    武内P「……と、それだけ書いてありますね」

    専務「キミに、私を膝枕し頑張ったと褒める許可を出します」

    武内P「! 待ってください、まだ、続きが!」

    専務「ほう?」


    武内P「『二度くたばれ!!』」


    専務「二度、か。難しい注文だな」ジワッ…

    725 = 696 :

    武内P「では、五枚目を読み上げます」

    専務「346ボックス、中々盛況ではないか」


    武内P「『周囲の人間が、よく脱糞します』」


    専務「ふむ、なるほど」

    武内P「どうやら、プロデューサーの悩みのようですね」

    専務「待ちたまえ。何故、プロデューサーのものだと?」

    武内P「イタズラか何かかと。脱糞など、有り得ませんから」

    専務「ふむ……それもそうですね」

    武内P「……セーフ、ですね」ボソッ

    726 = 696 :

    武内P「では、六枚目を読み上げます」

    専務「もう、死ね系統は勘弁して貰いたいものだな」


    武内P「『家族が揃っても会話が無く、とても静かです』」

    武内P「『私は、居ても居なくても変わらないのかと思います』」

    武内P「『いつか、誰からも見捨てられないかと、不安です』」


    専務「ふむ、なるほど」

    武内P「申し訳ありません……また、闇が……」

    専務「社内の全員に、マカビンビンを1ダース支給しなさい」

    武内P「待ってください! それは、あまりに強引すぎる解決方法です!」

    専務「心開けば股開く。ならば、その逆もまた然りです」

    武内P「専務……!」

    727 = 696 :

    武内P「では、七枚目を読み上げます」

    専務「験を担ぐ方ではないが……ラッキーセブン、期待しています」


    武内P「『専務は変わった! 専務が一番格好良いよ!』」


    専務「!……!?……!?」ダバダバ!

    武内P「落ち着いてください! あの、小躍りはやめてください!」

    専務「……!……!」ダバダバ!

    武内P「あの……まだ、続きが……」

    専務「!?」


    武内P「『ハハハハ! ウーソーだーよー!』」

    武内P「『専務なんていらないよー! いらないいらない!』」

    武内P「『帰ってプレステやろ!』」


    専務「……プレステ相手なら、仕方無いか」

    728 = 696 :

    武内P「では、八枚目を読み上げます」

    専務「八は再生を意味する数字でもある」


    武内P「『担当アイドルからのアプローチがきつすぎる』」


    専務「ふむ、なるほど」

    武内P「殴り書き、ですね。何かに追われながら書いたようです」

    専務「佐久間まゆ君には、私が直接説教をしよう」

    武内P「それで……彼女が止まるとは思わないのですが」

    専務「押して駄目なら引いてみろ。駆け引きが重要だ」

    武内P「専務の口からでは、説得力に欠けると、そう、思います」

    専務「何か?」

    武内P「いえ、何も」

    729 = 696 :

    武内P「では、九枚目を読み上げます」

    専務「本当に盛況だな。皆、悩みを抱えているということか」


    武内P「『物心付く前から芸能界に居ました』」

    武内P「『なので、本当に自分がこの仕事をやりたいのかわかりません』」

    武内P「『いつか、わかる時がきますか?』」


    専務「ふむ、なるほど」

    武内P「これは……芸能界に潜む闇、ですね」

    専務「こういった問題は、大先輩に聞くのが一番だ」

    武内P「待ってください! 真の闇に触れるには、まだ!」

    専務「ふむ……今回は、キミの意見を尊重しよう」

    730 = 696 :

    武内P「では、十枚目を読み上げます……これで最後ですね」

    専務「十枚か。始めにしては、上出来だろう」


    武内P「『妖怪七光りポエムババァ』」


    専務「ふむ、なるほど」

    武内P「……と、それだけ書いてありますね」

    専務「キミに、飲み屋で私の愚痴に付き合う許可を出します」

    武内P「待ってください。続きが」

    専務「……続き?」


    武内P「『私を付き合わせるのはやめてください』」

    武内P「申し訳ありません。今、書き足させて頂きました」



    おわり

    731 = 696 :

    書きます


    武内P「プロデューサー?」

    732 = 696 :

    アーニャ「イズヴィニーチェ、間違えてしまいました」

    武内P「今日の私は休日出勤。仕事中では、ありません」

    アーニャ「ダー。パーパは、とっても頑張りやさん、です」

    武内P「はい。娘の貴女のためならば」

    アーニャ「パーパ……!」

    武内P「アーニャスタシアさん……」


    「待って。この状況は何なの?」

    733 = 696 :

    武内P「! すみません、渋谷さん」

    「良いから、説明して」

    アーニャ「リン。パーパは悪くない、です」

    「ねえ、その呼び方、何?」

    武内P「アーニャスタシアさんの呼び方に、何か問題でも?」

    「アーニャスタシアさん、って明らかに変だから!」

    武内P「?」


    「……ちょっと、詳しく聞かせて貰うから」

    アーニャ「シトー?」

    734 :

    そう言えば岡崎さんと武内Pのネタってあんま見ないな

    735 = 696 :

      ・  ・  ・

    「ねえ、さっきのプロデューサーは何?」

    アーニャ「? リンは、何もしてないのですか?」

    「何もするわけないでしょ」

    アーニャ「ニェート。そうではない、です」

    「?」


    アーニャ「シンデレラパワー・オブ・スマイルを使ってないのです、か?」


    「……」

    「は?」

    736 = 696 :

    「ねえ……誤魔化そうとしてない?」

    アーニャ「そんな事は無い、です!」

    「というか……何? それ」

    アーニャ「アー、口で説明するのは、とても、難しい」

    「……私をからかおうとしてる?」

    アーニャ「……私は、リンをとても大切な仲間だと思っています」

    アーニャ「そんな事は、しない、です!」

    「……ごめん」

    アーニャ「ダー。わかってくれて、私も嬉しい♪」

    737 = 696 :

    「その、シンデレラパワー・オブ・スマイルって……何なの?」

    アーニャ「リンは、アー、当然知ってると思ってました」

    「ねえ、教えて。それを使えば、プロデューサーを――」


    蘭子「煩わしい太陽ね」


    アーニャ「蘭子!」

    蘭子・アーニャ「闇に飲まれよ!」

    「仲いいね……おはよう」

    アーニャ「! そうです、蘭子のを見れば、すぐわかります!」

    凛・蘭子「?」

    738 :

      ・  ・  ・

    蘭子「わ、我が力を開放した姿を見せよ、と……!?」

    アーニャ「ダー。蘭子は、力の使い方がとても、アー、上手♪」

    アーニャ「やっぱり、シンデレラガールの力は凄い、です!」

    蘭子「……ふっふっふ! 我が友よ、汝も十分な魔力を秘めている!」

    蘭子「内より漏れ出るその輝きは、冠こそ無いが我に迫るが如し!」

    「えっと……シンデレラガールの蘭子なら、もっと凄い、って事?」

    アーニャ「ダー♪ 蘭子が、私に教えてくれました♪」

    蘭子「友に翼を授けるのも、堕天使の私の務め……」ビシッ!

    739 = 738 :

      ・  ・  ・

    蘭子「――しかと見るが良い! 我が魂の輝きを!」

    アーニャ「リン、まずは見て、アー、感覚を掴みましょう」

    「でも……その、蘭子の言の葉? のが、参考になるかな……?」

    アーニャ「ニェート、違います」

    「?」


    ガチャッ!

    蘭子「おとう(↑)さ(↑)ーん(↑)!」


    「イントネーション、おかしくない!?」

    アーニャ「熊本弁、です」

    「!?」

    740 = 738 :

    武内P「おかえりなさい、蘭子」

    蘭子「ただーいまっ♪」

    ぎゅっ!

    武内P「っ、こらこら」

    蘭子「私、お仕事頑張ったと! 偉い? ねえ、偉い?」

    武内P「ええ……とても」

    蘭子「えへへっ♪ おとうさーん♪」

    ぎゅ~っ!


    「何あれ!? 何あれ!?」

    アーニャ「あれが、シンデレラの放つ、シンデレラパワー・オブ・スマイル、です」

    「……!?」

    741 = 738 :

      ・  ・  ・

    蘭子「……うぅ、見られてるのに、ついいつもの感じで……///」

    アーニャ「蘭子。自分に素直になるのが、一番でしょう?」

    蘭子「そう……でなければ、力の影響が薄れてしまう」

    アーニャ「プロデューサーは、意思が強い、です」

    蘭子「我が友を、我が父とするのにどれだけの時間を要したか……!」

    アーニャ「私も、かなりパーパに出来てきました♪」

    「……」


    「ねえ、とりあえず土下座すれば良い?」

    742 = 738 :

    アーニャ「リン!? どうして、アー、土下座を!?」

    「土下座すれば、詳しく教えてくれるかな、って」

    蘭子「そ、そんな事しなくても教えるから!」

    「……ありがとう。それじゃあ、土下座するね」

    アーニャ「ニェート! いけません、リン!」

    「感謝の気持ちを表すには、これが一番かな、って」

    蘭子「そ、其の想い、然と受け取った! 面を上げよ!」

    「うん、わかった」

    蘭子・アーニャ「……ホッ」

    743 = 738 :

      ・  ・  ・

    蘭子「まず、始めに忠告しておくわ」

    「……」

    蘭子「これは秘儀……大勢の目に触れてはならない!」

    「どうして?」

    アーニャ「アー、取り分が、減ってしまいます」

    「わかった。誰にも言わない」

    蘭子「もしも! この秘儀が他に漏れてしまった時は――」

    「うん、始末する」

    アーニャ「リン? 仲間に引き入れる、ですよ?」

    744 = 738 :

    「でも……取り分が!」

    蘭子「力の効果はそう長くは保たない……」

    蘭子「これも、我が友の魂の強さによるもの」

    アーニャ「一回、五分程度なので、アー、もう少しだけ仲間を増やせます」

    「だけど、増やしすぎるわけにはいかない……か」

    アーニャ「ダー♪ だから、内緒ですよ?」

    「うん、約束する」

    745 = 738 :

    「でも……どうやったこんなのに気付いたの?」

    蘭子「……あれは、正に運命であった」

    蘭子「我が魂が無防備な、その一瞬!」

    蘭子「その一瞬、我が友と、我が父の名を違えてしまった!」

    蘭子「灼熱の業火に焼かれる思い……しかし!」

    蘭子「炎の中から、大いなる翼持つ不死鳥が飛び立った!」

    アーニャ「呼び間違ったら、アー、偶然見つけた、です」

    「解説、ありがとう」

    746 = 738 :

    蘭子「不死鳥となった我が友が、舞い降り、告げた……」

    蘭子「な、なな、なん……なんだい、蘭子……って///」

    蘭子「優しい感じで、おとうさんみたいに……///」

    アーニャ「笑顔で、アー、パーパを呼ぶようにすれば良い、です」

    「それだけで良いの?」

    蘭子「いっぱい甘えても、ぜ~んぶ受け止めてくれるとよ!?///」

    アーニャ「私も、早くそうなりたい、です」

    アーニャ「シンデレラのリンなら、私より早いかも、です♪」

    「……ふーん、そう……かな」

    747 = 738 :

      ・  ・  ・

    「……スーッ……ハーッ」

    アーニャ「リン、頑張ってください!」

    蘭子「此処で見守っているわ……貴女の魂の輝きを!」

    「二人共……うん、ありがとう」

    蘭子「儀式が成功した暁には……私達は、門を閉じるわ」

    アーニャ「せっかく、です。最初は二人っきりで」

    蘭子「門には、結界を張ろう。そう! 我々こそが、守護結界となる!」

    アーニャ「誰も入らないよう、アー、見張っておきます」

    「何から何まで……本当に、ありがとう」

    748 = 738 :

    「行くよ――蒼い風が、駆け抜けるように!」

    ガチャッ!


    「お――」


    未央「あっ! おはよー、しぶりん!」


    (なんで未央がここに!?)

    「――っさん!」


    未央「……」

    「……」

    未央「……おっさん?」


    武内P「……」

    749 = 738 :

    未央「えっと……今のって、プロデューサーの事……?」

    「いや、今のは違――!?」


    武内P「おっさん、ですか……」ショボン


    未央・凛「……!?」

    武内P「あ、いえ……確かに、そう呼ばれてもおかしくないな、と」ショボン

    未央「そっ、そんな事無いって!」

    武内P「いえ……大丈夫です」ショボン

    「プロデューサー! い、今のは間違いだから!」

    武内P「……」ショボン

    750 = 738 :

    未央「し、しぶりん頑張って!」

    「頑張ってって言われても……!?」


    武内P「……」ショボン


    「い……今のは、その、未央が居たから……」

    未央「私!?」

    「は、恥ずかしくて……お、おっさんって言っちゃっただけで」

    未央「私が居ると恥ずかしくて!?」

    「未央! ちょっと静かにしてて!」


    武内P「……」ショボン


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