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    元スレ咲「リンシャンロンパ」 洋榎「希望の雀卓と絶望の高校生雀士」

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    301 = 287 :


    やえ「なあ、少しいいか?」

    洋榎「あ、ウチか」

    洋榎「……ええで」

    「……」

    (洋榎先輩、頼られてるだけあって、他の人にも声かけられてる……)

    (じゃあ、私は……)

    「私は、胡桃先輩と行動しようかと」

    竜華「……せやな」

    竜華「それがええんちゃう」

    誓子「胡桃ちゃんもいちごちゃんも落ち込んでるしねえ」

    誠子「洋榎とのコンビが沈黙してるとこっちまで暗くなるしね」

    「じゃあ、私、声かけてきますね」

    302 = 287 :


    「胡桃先輩」

    胡桃「……ん?」

    「その……一緒に過ごしませんか?」

    「ちょっとカッとしちゃって洋榎先輩と気まずいのはわかりますけど……」

    「一人で居ると、もっと考え込んじゃいそうですし……」

    胡桃「……ん、ありがと」

    胡桃「んじゃ、お言葉に甘えようかな」

    胡桃「私だって、このままでいいなんて思わないしね」

    ちゃちゃのん「あのー……」

    ちゃちゃのん「ちゃちゃのんも、一緒してええかいのう……」

    ちゃちゃのん「その、ヒロちゃん、向こう行っちゃったし……」

    (あんまりコミュニケーション得意じゃなくて、でも友達は欲しいタイプ、かあ……)

    「じゃあ、とりあえずのんびりしましょうか」

    ちゃちゃのん「あ、ちゃちゃのんご飯まだじゃけえ、食堂だと有り難いのう」

    「じゃあ、そうしましょう」

    (私はもう食べちゃったけど)

    303 = 287 :


    ガチャ

    葉子「っしゃいくぞ!」

    葉子「さっきヒビ入ったし、今日中に壁をぶっ壊すッ!」

    「がんばってください」

    花子「まっかせてー」

    誓子「午後は私お頑張らなくちゃ」

    「これ、ありがとうございます」

    「いえいえ」

    スタスタスタ

    誓子「っと、咲じゃない」

    誓子「ごはん?」

    「あー、はい、そんなとこです」

    誓子「まあゆっくりしてなさい」

    誓子「お姉さんとして、ここは私がかっこよく壁に穴をあけてきちゃうから」 フンス

    花子「おいてくよー?」

    誓子「あー、ごめん今行くー」

    誓子「それじゃあね!」 タタタタタ

    ちゃちゃのん「何しとったんじゃろ」

    「ああ、お弁当、渡してたんですよ」

    「肉体労働ですし……」

    「ローテーションで壁を壊してるみたいだから、合間に食べられるおにぎりとか作って」

    ちゃちゃのん「ほへ~、家庭的じゃのう」

    「まあ、私も非力な部類だし、これくらいしか出来ないからさ」

    304 = 287 :


    「よければ、何か作ろうか?」

    「簡単なものか精進料理しかできないけど」

    ちゃちゃのん「何か悪いのう」

    「いいっていいって」

    「普段姫さまのお世話してたから、世話焼いてないと落ち着かなくって」

    「ありがとうございます」

    「腕によりをかけてくるわ」 フフ

    「ついでに私も一緒に食べてもいいかしら」

    ちゃちゃのん「勿論じゃよー!」

    「じゃ、作ってきちゃうわね」

    305 = 287 :


    「おまたせ」

    ちゃちゃのん「わぁ……!」

    胡桃「いい匂い……」

    「そう言って貰えると、作った甲斐があったわ」

    「……」

    「そういえば……」

    「珍しく、愛宕さんは居ないんだ」

    胡桃「……」

    「ええ、まあ……」

    ちゃちゃのん「ヒロちゃんは他の人にも呼ばれちょってん」

    胡桃「それに……ちょっと、喧嘩みたいになっちゃって」

    「そうなんだ……」

    306 = 287 :


    「……話して楽になるようなことなら、聞くけど……」

    (わっ、すごい、それ言えるんだ……)

    (これがコミュニケーション能力……これが、上級生……) ゴクリ

    (まあ、一緒に海水浴行ったりしたっていうし……大丈夫だよね)

    胡桃「……」

    胡桃「私の住んでるとこさ」

    「?」

    胡桃「すっっっっっごい、田舎なんだよね」

    「……」

    ちゃちゃのん「ちゃちゃのんも大概田舎じゃけど……」

    胡桃「多分そんなもんじゃないよ」

    胡桃「ご近所サンは全員顔見知りってレベルだし、買い物は街まで出なきゃいけないし」

    胡桃「まあ、とにかく、ものすっごい田舎でさ」

    307 = 287 :


    胡桃「その、伝わってくるんだ」

    「?」

    ちゃちゃのん「伝わるって……何が?」

    胡桃「……訃報」

    「あ……」

    胡桃「ご近所の誰々さんが死んだ、とかさ」

    胡桃「特にど田舎でお年寄りばっかりだから、頻繁にあったんだ」

    胡桃「で、田舎で顔見知りで……」

    胡桃「数少ない子どもとして可愛がってもらってたから、お葬式にも出て」

    胡桃「……昨日まで笑顔で挨拶してくれた人が、冷たい肉の塊になるのを、何度も見てる」

    308 = 287 :


    胡桃「だから……怖いんだ」

    胡桃「人は簡単に死ぬって知ってるから……」

    胡桃「ああなっちゃうのが、すごく怖い」 ブルッ

    「胡桃先輩……」

    「……それでいいんじゃない」

    胡桃「え?」

    「死を恐れない方が、おかしなことだもの」

    「私は神に仕える身だけど……」

    「やっぱり、死ぬのは怖いもの」

    「だからこそ……今精一杯生きてるの」

    胡桃「……」

    胡桃「体も小さくて、何の役にも立たないけど……」

    胡桃「私にも……出来ること、あるかな……」

    ちゃちゃのん「あるよ! あるある!」

    ちゃちゃのん「だってちゃちゃのん、こんなに怖いのに泣かないでいられるの、ヒロちゃんと胡桃ちゃんがいてくれるおかげじゃもん!」

    ちゃちゃのん「一緒に死んじゃうことに怯えて、それでも立ち向かう人がいる……」

    ちゃちゃのん「それだけで嬉しいし、がんばろうってなるんじゃよぉ」

    309 = 287 :


    胡桃「うん……」

    胡桃「洋榎にも、謝らなきゃ」

    胡桃「ありがとね、皆」

    「いえ……」

    ちゃちゃのん「むしろこっちこそいっぱいありがとうなんじゃよー」

    「普段たくさん与えているからこそ、困ったときに自分に帰ってくる」

    「そういうものよ」 ニコリ

    「……」

    (何か私は何もしてない気がする……)

    (どうしよ、誰かに何かあげるくらいする?)



    プレゼントをあげますか?
    >>310 (無効な内容は安価下)
    A:はい(相手とプレゼント名を併記)
    B:いいえ

    ※あげられるのはこの場に居る胡桃、ちゃちゃのん、巴にのみ

    【現在の所持プレゼント】
    20:希望ヶ峰の指輪
    46:イン・ビトロ・ローズ
    74:だれかの卒業アルバム

    310 :

    やめとこ

    311 = 287 :


    (やめとこう……)

    (水を差すのもなんだしね)

    胡桃「でも、今は多分まじめに働いてるよね……」

    胡桃「あいつ、ああ見えて根は真面目だし」

    ちゃちゃのん「じゃのう」

    胡桃「……明日、ゆっくり時間あるよね」

    ちゃちゃのん「うん、あるはずじゃよー」

    ちゃちゃのん「多分ヒロちゃんも、また仲良うどつきあいたい思っちょるし!」

    「そうですよ!」

    胡桃「じゃあ、明日時間作るためにも、洗濯でも済ませておこうかな」

    「あっ、私もやらなきゃ」

    ちゃちゃのん「ちゃちゃのんも忘れちょった……」

    「ははは」

    「タオルは捨てるなら回収するから、ちゃんと出しておいてね」

    胡桃「はーい」

    312 = 287 :


    胡桃「明日は……」

    胡桃「早起きしてさ」

    胡桃「一緒に、洋榎を起こしにいかない?」

    ちゃちゃのん「…………!」 パァァ

    「はい!」

    「いいんじゃない」

    「私は、朝ごはん作らなくちゃいけないから付き合えないけどね」



    ▼カクラクルミの好感度が上がった!
    ▼ササノイチゴの好感度が上がった!
    ▼カリジュクトモエの好感度が上がった!

    313 = 287 :


    (その後、皆で洗濯をして……)

    (楽しく、話した)

    (こんな状況だけど――)

    (皆で協力したら、なんとかなる)

    (そんなことを、自然と思える一日だった)

    キーン、コーン……カーン、コーン

    モノペン『えー、校内放送でーす。午後10時になりました』

    モノペン『ただいまより“夜時間”になります』

    モノペン『間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す』

    モノペン『ではでは、いい夢を……おやすみなさい……』

    (でも……それが幻想だと、私は知る)

    (これが、心からの笑顔で過ごせる最後の夜だと、この時はまだ、知る由もなかった――)


    【Day4 END】

    314 = 287 :


    【Day5】

    キーン、コーン……カーン、コーン

    モノペン『オマエラ、おはようございます!』

    モノペン『朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!』

    モノペン『さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』

    「ん……」

    「今日は、洋榎先輩を迎えに行くんだったよね」

    「顔だけ洗ったら早く行かなきゃ」

    315 = 287 :


    ガチャ

    胡桃「わっ!」

    「び、びっくりした……」

    胡桃「迎えに来たけど……」

    胡桃「まさかインターホン押す前に出てくるとは」

    「あはは……」

    ガチャ

    「あ、おはよう」

    「そっか、先に迎えにいくためにこんな早いんだ」

    「じゃあ後で、配膳、手伝ってもらおうかしら」

    胡桃「ま、それくらいは」

    316 = 287 :


    胡桃「改めて、こんな朝早くに出る巴には頭が下がるね……」

    「だね……」

    胡桃「透華も朝一ででかけてるっぽいし、多分あの腹立つ放送の前に起きてるよね……」

    「すごいね……」

    胡桃「……っと、あれ?」

    ちゃちゃのん「……あ」 ピンポピンp

    胡桃「何やってんの……?」

    ちゃちゃのん「あはは……」

    ちゃちゃのん「迎えに来たんじゃんけど……」

    ちゃちゃのん「もう出とったんじゃね……」

    ちゃちゃのん「うう、誰もおらんのに連打しちょったなんて……恥ずかしい……」

    「まあまあ」

    胡桃「その羞恥心、全部ぶつけて洋榎の部屋のインターホン連打しちゃえ」

    317 = 287 :


    ピンポーン

    ピンポピンポピンポピンポピンポーーーーン

    「……」

    「出ない、ね……」

    胡桃「……」

    ガチャガチャガチャ

    ちゃちゃのん「……寝てるんと、ちゃうかな」

    ピンポピンポピンポピンポピンポーーーーン

    ピンポーン

    ピンポピンポピンポピンポピンポーーーーン

    胡桃「……あいつ……こんなに寝つき悪かったっけ……?」

    「……ね、ねえ」

    「大丈夫……だよね……?」

    318 :

    うせやろ…

    319 = 287 :


    ピンポピンポピンポピンポピンポーーーーン

    ガチャガチャガチャ

    胡桃「う、うそでしょ」

    胡桃「洋榎……洋榎ッ」 ガチャガチャガチャ

    ギィ・・・

    透華「あら……どうしたんですの」

    ちゃちゃのん「ほえ!?」

    「龍門渕さん……?」

    胡桃「ああ、洋榎が……洋榎が!」

    透華「ちょ、どうしたのそんな蒼白な顔で……」

    胡桃「あ……透華……」

    胡桃「ひ、洋榎が……洋榎が出てこないの!」

    透華「……」

    透華「愛宕洋榎なら……」

    透華「朝一で、小走やえと二人で見回りをしているはずですけど……」

    胡桃「………………」

    胡桃「え?」

    透華「出口をつくるため壊すのを手伝った結果、予想以上に疲労が溜まっていたみたいで……」

    透華「代わりに今日はお二人がやるので、たまにはゆっくり眠っていいと言われまして……」

    透華「まあ、いつも通り目が覚めたので、こうして手伝いに行こうと部屋を出たんですけれど」

    透華「昨日までの私と同じコースなら、1時間は前に部屋を出ているはずですわ」

    胡桃「……」

    ちゃちゃのん「……」

    「よ、よかった……」 ヘナヘナ

    透華「?」

    320 = 287 :


    <食堂>

    「……あれ?」

    「3人……?」

    「それが……」

    ちゃちゃのん「何か、ヒロちゃん、龍門渕さんに変わって、見回りしちょるみたいで……」

    「あー……」

    「昨日小走さんに呼ばれてたの、それだったんだ……」

    胡桃「もうっ、おかげで赤っ恥かいちゃった」

    「あはは……」

    ちゃちゃのん「一番動転しちょったもんねえ」

    ちゃちゃのん「ヒロちゃんのこと、大好きなんじゃのう」

    胡桃「そ、そそそそういうんじゃないからっ///」

    「はいはい」

    「っと、悪いけど、グラスとか並べてくれる?」

    ちゃちゃのん「はーい」

    321 = 287 :


    (それからどんどん人が集まってきて……)

    花子「はよーっす!」

    竜華「ありゃ、ほんまに早いやん」

    那岐「ふっふっふ」

    那岐「自力で起きれぬなら、起こしてもらうまで!」

    誓子「私が二人をちゃーんと起こしてきたんだから!」

    誓子「モノペンメダル1枚で!」

    「あ、まだ稼いでるんですね……」

    誓子「もっちろん!」

    誓子「またいいもの集めなきゃ!」

    (ちょっと遅れてくる面子も、普段とはちょっと変わってて)

    葉子「はよーっす」

    花子「遅いねー、最速サン(笑)」

    葉子「うっせー」

    葉子「こっちゃ慣れない破壊工作で体バキバキでクソほど疲れてるんだっつーの!」

    (それでも5分も過ぎない内に、ほぼ全員が集まって)

    花子「私ら間に合ったし、これで全員じゃね?」

    「いや、まだでしょ」

    ちゃちゃのん「うん。ヒロちゃんと小走さん、あと龍門渕さんがまだ来ちょらんよ」

    「……」

    「見回りしてる3人、ですよね」

    胡桃「……何かあったのかな」

    322 = 287 :


    ガチャッ

    透華「……」

    花子「おっはー!」

    花子「人が珍しくちゃんと来たのに遅いじゃん……って……」

    洋榎「……」

    やえ「……」

    那岐「おいおーい、謝罪の言葉が聞こえないぞ。切腹はどうした和の心だろ!」

    葉子「馬鹿、黙ってろ!」

    那岐「え?」

    誓子「どう見ても、ただならぬ雰囲気でしょ!」

    胡桃「洋榎……?」

    ちゃちゃのん「何があったんじゃ……」

    「すごく……深刻そうな顔だよね……」

    323 = 287 :


    透華「……まずは食事に、しましょう」

    透華「あとで――大切な話がありますわ」

    (それが、並々ならぬ事態の訪れを感じさせた)

    (だけど――問いただせる人は、居なかった)

    (まずは食事にしよう)

    (その言葉が、何が起きたか口に出したら食事どころじゃなくなることを意味しているようで)

    (誰もが深刻なことになったのではと感じつつも、黙って食事を口に運んでた)

    那岐「???」

    那岐「なあ、何があったんだ?」

    やえ「いや――今は、とりあえず、食事にしよう」

    やえ「あとで、透華から、発表がある」

    (訂正。若干名空気を読まず聞いていた。流されてたけど)

    324 = 287 :


    透華「……みなさん、食事は終わられましたわね」

    (あまり、会話はなかった)

    (粛々と食事が終えられたのを見て、リーダー役の龍門渕さんが立ち上がる)

    透華「黙っているわけにもいきませんので、言いますわ」

    (ひとつ、大きく深呼吸)

    (よほど言いづらく、大きなことなのだろうと、嫌でも思い知らされた)

    透華「毎朝、見回りのついでに、武器庫の武器をチェックすることにしているのですが――」

    (一拍、置いて)

    (誰かが唾を飲み込む音が聞こえた)

    透華「なくなっていたものが、ありました」

    325 = 287 :


    葉子「なっ……!」

    花子「わ、私らはちゃんと返したよ!? ちゃんと表にも書いたしっ……!」

    透華「……」

    (いやでもざわついた)

    (そりゃ、そうだよね……)

    (だって、何か武器がなくなってるなんて……)



    透華「なくなっていたのは――ナイフが、一本」



    透華「脱出作業に用いるようなものではない、正真正銘の、人を殺すための凶器ですわ」

    (もう、ざわついてはいなかった)

    (誰も、何も、しゃべることが出来なかった――)

    326 = 287 :

    人いなさそうだし、さすがに寝ておきたいので、きりもいいため中断します。
    いい加減今日中に死人出したい……

    327 :

    乙。原作にセリフがないからって新免さんをアホの子にしすぎなのではww

    329 :

    >>327
    かわいいからおkやん

    330 :

    乙です。いよいよ殺人が起こるのか……

    331 = 293 :

    ちょいちょいフェイントかけてくるのいいなあ
    乙です

    333 :

    乙。
    ネキが死んだのかと思って焦った

    334 = 287 :

    完全に寝ぼけてた
    「作者はウソつきだ」と思った読者のみなさん、どうもすみませんでしたい
    作者はウソつきではないのです
    まちがいをするだけなのです……

    何故か1の位しか見てなかったぞ
    ちょっと訂正文考えて用意してそれから投下します
    申し訳ない

    335 = 287 :


    >>295 訂正

    誓子「……」

    誓子「勝った?」

    誓子「わはっ……」 パァァ

    誓子「やった! やったやったやったー!」

    「亦野先輩のソレ……加槓でも出来るんですね」

    誠子「ん、出来るようにした」

    誠子「いつまでも同じまんまじゃ来年捲土重来難しいからねえ」

    「おかげであんまりカン出来ませんでしたよ」

    誠子「流れちゃうからなー」 ケラケラ

    誠子「これぞ亦野流、宮永咲封じッ」 キリッ

    竜華「どいつもこいつもカンカンカンでカンドラゲー……」

    竜華「ふつーのマージャンさせてーな」 ハァ

    336 = 287 :


    >>295 訂正続き

    誓子「じゃあ、命令だけど……」

    誓子「有り金、もとい有りモノペンメダルを全部よこせ~~~!」 グエッヘッヘ

    誓子「なーんてのは、さすがに酷すぎるし……」

    誠子「ツッコむ前に自分で引っ込めるんだ」

    誓子「咲に、本気でそーいうことする女って思われたくないし?」 アハハ

    誓子「まあ、それじゃ――」

    誓子「私のダブったガチャ景品、何か買い取ってもらうってことで!」

    誓子「好きなの選んでいいからさ!」

    竜華「ま、しゃーないか」

    竜華「でもメダルなんて持ち歩いとらんから、あとでええか?」

    誓子「いい、いい!」

    誓子「全然いいわ!」

    誠子「楽しそうだなー」

    誠子「咲はこの後どーすんの」

     

    337 = 287 :


    >>296 訂正

    誓子「いやー、でもやっぱり強いな―」

    誠子「勝っておいて嫌味だなー」 ハハ

    誓子「本心本心」

    誓子「私には皆や爽みたいなオカルトはないし……」

    誓子「ねえ。何か秘訣とかあるの?」

    誓子「こう、こうしたらオカルトばひゅーん、みたいな」

    「ええ?」

    「特に、そういうのは……」

    誓子「よねえ」

    誓子「……ねえ、ここから出たら、北海道来ない?」

    「え?」

    誓子「いいわよ~北海道は。涼しいし、海鮮も美味しいし!」

    誠子「いいなー、私も行きたいー」

    誓子「あはは、来てよー」

    誓子「有珠山周りは何もないけどさー」

    誓子「麻雀打ってくれたら、きっと皆喜ぶし」

    誓子「咲達を連れてくことが、後輩に出来る贈り物かなー、なんて」

    誠子「私もあのユキちゃんって娘と戦ってみたかったし、行きたいなあ」

    誓子「あはは、来て来て」

    誓子「咲もさ。面白い場所や面白い遊び、いっぱい紹介しちゃうから」 ニカッ

    「はい!」

    (桧森先輩に気に入られたみたいだ)

    338 = 287 :


    >>298 訂正

    誠子「さて、自由行動だね」

    誠子「咲はどーするの」

    誠子「私は暇だから、二人と一緒に商品見せてもらおうかなー、なんて思ってるんだけど」

    誓子「えっ、ほんと!?」

    誓子「大歓迎よ!」

    竜華「……まだほのぼのしとるけど、明日からもうちょい焦燥感でいっぱいやろうからなあ」

    竜華「何か買ったら、今のうち資料室片しとくか―」

    誓子「私も売ったらさすがに何かしたほうがいいかなあ」

    誓子「こっから出て、皆と会って……」

    誓子「咲とも遊ばなきゃいけないしね」

    誠子「咲はどーすんの?」

    「私は……」

    (どうしようかな)


    どうする? >>300
    A:誰かを部屋に呼んで一緒に過ごす(相手を併記、1名のみ)
    B:誰かと一緒に過ごす(相手を併記、3名まで、記載された順番に声をかける)
    C:誰かと一緒に探索する(相手と行き先を併記、2名まで、記載された順番に声をかける)
    D:一人でどこかに行く(行き先併記)
    E:一人で何かをする(行動併記)
    F:この中に未来の殺人犯がいるかもしれないっていうのに、一緒になんて居られない!私は自分の部屋に戻る!!
    G:そんなことよりオナニーだ!

    339 = 287 :

    こっから本編続きやっていきます
    申し訳ない

    340 = 287 :


    (しばらくして――また、龍門渕さんが口を開いた)

    透華「物音で下手な不安を与えないようにと、夜の巡回をしていなかったのがいけなかったのですわ……」

    透華「施錠し、部屋にいれば全員が安心……」

    透華「そんな狭い視野で……」 グッ

    やえ「と、透華は悪くない!」

    やえ「悪いのは、ナイフをとった犯人で――」

    (犯人)

    (その単語に、疑念と一緒に言葉が次々吹き上がってきた)

    「犯人、かぁ……」

    「……ま、なくなったんだし、ナイフに足でも生えてない限り誰か盗んだ犯人がいるわよね」

    ちゃちゃのん「な、なななななな……」

    胡桃「な、ナイフ……って……!」

    葉子「はァ!? なんッ……はァ!」

    竜華「何か目的があって……やろか」

    「……公に出来る目的なら、厨房の包丁でもいいですし……」

    洋榎「怖くなって護身用に持ってっただけ、と思いたいけどな」

    341 = 287 :


    葉子「いや、いやいやいやいやいや!」

    葉子「んな呑気こいてる場合じゃねーっしょ!」

    花子「だよね」

    透華「……では、貴女がたは、どうするべきだと?」

    葉子「いや、犯人探すにきまってんだろ!」

    葉子「あのナイフ、マジで人殺すのにくらいしか使わねーやつじゃんか!」

    花子「さすがにナイフ隠し持ってる奴がいるって思うと、落ち着かないっつーか……」

    透華「では、どうやってその犯人を探すつもりで?」

    葉子「決まってんだろ、身体検査だ、身体検査!」

    那岐「武士たるもの、そう容易く肌を見せるわけには……」

    葉子「オメーは前に脱衣麻雀で全裸になってたろーが!」

    342 = 287 :


    「アタシは反対」

    葉子「はァ!?」

    花子「……なに? もしかして……持ってたりするわけ?」

    「んなわけないでしょ」

    「大体仮にアタシが盗んだ犯人だとしても、持ってくるわけないじゃない」

    葉子「……は?」

    智葉「ここに居る全員が、武器庫の武器を数えていることを知っている……ということだろ?」

    「そ」

    「夜中の内にこっそり盗むのに成功したとしても、朝には絶対バレるのよ」

    「んで、全員集まっての朝食会」

    「まあ、ここでバラされると思って間違いないでしょ」

    「仮に犯人がバレバレだったらここで黙って後から直接、なんてぬるい方法とられるかもしれないけど……」

    智葉「バレる可能性が高く、身体検査になるかもしれない場に、わざわざ持ってくる者はいない」

    343 = 287 :


    葉子「んじゃ、部屋を見て回れば……」

    「そうね、あるかもね」

    智葉「だが――」

    智葉「お前は、自分の部屋を自分抜きで家探しさせれるか?」

    智葉「見てない所で自分の部屋に刃物を置かれ、自分のせいにされるかもしれないのに」

    葉子「うっ……」

    花子「まあ普通に不在で漁られたくはないし……」

    花子「全員で行くしかないんじゃないの」

    透華「私もそう思いますわ」

    透華「でも……」

    透華「ナイフを隠している場所が、自室とは限らない」

    344 = 287 :


    透華「一応この一時間で三人手分けして探しましたが、見つかってません」

    透華「簡単にしか探せてないのですが……」

    洋榎「ちょっとこった所に隠されとったら、多分見落としとるわ」

    「もし自室以外に隠してあった場合、ソレを探さざるを得ない」

    「部屋まで漁って見つかりませんでした、じゃあ諦めます――なんてできる?」

    花子「それは……」

    葉子「あ、諦める必要なんてないじゃねーかよ」

    「……ま、なんにせよ、アタシは自室以外に隠されてると思ってる」

    「あとでこっそり回収できるし」

    「何より見つかったとしても、ソレを自分がやったっていう証拠がない」

    「要するに、見つけたとしても、ナイフを隠し持つ人物がいなくなるだけで、他に成果は得られない」

    葉子「それだけで十分だろ!」

    葉子「誰かヤベー奴が隠し持つかもしれねーんだから!」

    透華「そうですわね」

    透華「これが二日目くらいのことなら――そうでしたわね」

    やえ「だが、今は――3日以内の制限がある」

    「一応身体検査をして、部屋を探して、それからナイフを探す……」

    「こっそり隠し持たれるリスクを考えて全員固まって探すとなると、かなりの時間全員が拘束されることになる」

    「残り2日しかない中、ほぼ1日くらいを潰して、得られるものは誰もナイフを隠し持ってないって状況だけなの」

    透華「……怖い気持ちはわかりますわ」

    透華「それでも――期限のことを考えると、私達は、犯人探しをすることなんて出来ませんの」

    345 = 287 :


    葉子「ぐっ……」

    智葉「大体、犯人が見つかったとしてどうするんだ?」

    智葉「拘束するのか?」

    智葉「それとも――殺すつもりか?」

    花子「なッ……!」

    葉子「そ、それは……」

    透華「ちょ、辻垣内智葉!」

    透華「冗談でもそういうことは――」

    智葉「冗談じゃない」

    智葉「真面目な話だ」

    「……犯人見つけてもどうにもできない」

    「時間をかけて犯人を見つけて、拘束して人員裂いて……」

    「その犯人を殺して期限伸ばすわけでもない限り、自分達の首を締めるだけ」

    葉子「くそっ、わかったよ、ちくしょう!」

    花子「……かーなり、やばいんじゃね、これ」

    346 = 287 :


    透華「勿論、ただ怯えていただけで、猛省している、という可能性もあります」

    透華「そういう方は、私のところまでいらしてください」

    透華「……全て見なかったことにしますから」

    (……誰も、甘い、なんて言えなかった)

    (犯人を許すつもりの者なんて、一握りしかいないのに)

    (ただ、犯人を罰する勇気がなかったから)

    (それに、今はただ、ナイフを隠し持ってる人がいなくなる――)

    (それだけで、よかったから)

    葉子「ああ、クソ!」

    葉子「昨日ヒビ入ったんだ、絶対トイレの壁ぶっ壊すぞ!」

    花子「……壊れりゃいいけど」

    葉子「壊すしかねーんだよ!」

    葉子「それに、斧持ってたら、ナイフで挑んでなんてこねーだろ!」

    (皆、怯えて、ピリピリして……)

    (ぱらぱらと、食堂から、立ち去っていった)

    347 = 287 :


    胡桃「ごめん……先、部屋、戻るね」

    ちゃちゃのん「ちゃ、ちゃちゃのんも、一回お部屋で頭落ち着かせてくるけえ……」

    「あ、はい……」

    (私は、怖くて立ち上がれなかった)

    (いつの間にか、自分が小刻みに震えているのがわかった)

    (視界の端で、安河内先輩がお皿を下げている)

    (その顔は、とても不安そうだった)

    (……いつもそうな気がするけれど、それ以上に)

    誠子「咲」 ポン

    「ひゃっ……」

    誠子「そう怯えられると傷つくな……」

    348 = 287 :


    誠子「あのさ、ちょっとお喋りしない?」

    「……へ?」

    誠子「ぶっちゃけ、私も考えるのとか苦手なんだよね……」

    誠子「あんま得意じゃないっていうかさ」

    誠子「かといって、龍門渕さんや愛宕さんみたいなカリスマ性もないし」

    誠子「体動かすかーとも思ったけど、ちょっとあの子達ピリピリしてるし」 アハハ・・・

    「……そう、ですね」

    誠子「それに、咲には聞きたいこといっぱいあるんだ」

    誠子「……大星がどうだったのか、とかさ」

    「大星さんですか?」

    誠子「そ、私の可愛い後輩」

    誠子「淡の奴、あれからずっとリベンジに燃えてて可愛いんだこれが」 タハー

    誠子「でもなんか今一スランプを抜け出しきらないみたいでさ」

    誠子「で、折角だから、打ち破ったライバルのコメント聞いといてやろうかな―って」

    誠子「そうすれば……大星のやつも、多分喜ぶだろ」

    「……そうですね」

    (興奮すると下の名前で呼ぶんだ……)

    (……そっちの気がある人、とかじゃ、ないよね……)

    349 = 287 :


    「……」

    誠子「……ここだと邪魔だろうし、談話室行こっか」

    「……ですね」

    (確かに、一人でいると気が滅入るし……)

    (この人と喋ってる方がいいかも……)

    (でも――後に私は、このときの行動を後悔することになった)

    (今は、まだ、そんなこと、知る由もなかったけれど……)

    350 = 287 :


    <談話室>

    (結構長い間、亦野先輩と話していた)

    (どうやらフレンドリーな先輩、という感じで、とても話はしやすかった)

    (洋榎先輩とはまた違う、なんていうか、その、あんまり敬意を感じないから楽な先輩という感じだった)

    誠子「そっかー、普段の宮永先輩そんな感じなんだ……」

    「はい」

    ガラッ

    「っ」 ビクッ

    花子「ありゃ」

    花子「まっさか談話室に人がいるなんてなー」

    「ど、どうも……」 ペコ

    誠子「お疲れさんでーす」

    誠子「壁どーです、壊せそうです?」


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