元スレ咲「リンシャンロンパ」 洋榎「希望の雀卓と絶望の高校生雀士」
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551 = 534 :
誠子「でも発射式ナイフの刃で殺されたとして……」
誠子「残った柄はどこに行ったんだろ」
やえ「それがだな……」
咲「……え?」
咲「洋榎先輩の手――」
やえ「……そうなんだよ」
やえ「何故か、死んだ洋榎が両手で握りしめているんだ」
咲「どうして……」
誠子「ふーむ」
誠子「ほんとにこれもスペツナズナイフなのかな」 ゴソゴソ
やえ「モノペンファイルにそうあったのだし、それは事実だろう」
誠子「でもスイッチっぽいものが――」
やえ「……それが――」
やえ「よっと」
やえ「ここにあるんだ、スイッチ」
誠子「え?」
那岐「ぷぷーっ」
誠子「くっそー、ムカつく笑顔……」
咲「……」
咲「これ、本来の持ち方と逆ですよね……?」
咲「普通、スイッチって、上にくるんじゃ……」
やえ「そうなんだ」
やえ「スイッチが下に来ている」
やえ「……それも、美味い具合に掌にかぶらない位置に、だ」
誠子「スイッチの存在を隠せるよう鍔の近くについてるせいで、人差し指もギリギリふれてないのか……」
咲「……これだと、強く握っても射出されませんよね……」
やえ「ああ」
やえ「……私は、偽装工作で犯人が持たせたのではないかと思っている」
やえ「握らせ方が雑なのも、慌てていたのだろう」
誠子「確かに、人がいつ来るか分からないし、焦るのもしょうがないか」
▼コトダマ【スペツナズナイフの柄】が追加された!
552 :
胡桃ちゃんクロなんじゃねーかなーって予想。
いや、理屈もクソもあったもんじゃないただの予想だけど
553 = 534 :
誠子「……」
誠子「死体そのものも、調べないわけにはいかないよな……」
咲「……」 ブルブル
誠子「……」
誠子「……代わりに調べようか?」
咲「……」 コクリ
誠子「えーっと、死因は……」
誠子「このスペツナズナイフの刃だったよな」
誠子「……結構深々刺さってるな……」
咲「……」 ブルブル
やえ「……結構、慣れた手つきだな」
誠子「いや慣れちゃいないけど……」
誠子「魚を頻繁に捌くし、血に慣れてるだけだよ」
那岐「女の子なら概ね血には慣れてるはずだけど、やっぱり自分のと他人のじゃ違うもんだからなあ」
誠子「……あれ、これ……」
誠子「突き上げるようにして刺さってる、のかな」
やえ「ああ」
やえ「……あまり自ら刺したとは思えない刺さり方だな」
咲「そっか……」
咲「切腹とか、正しい作法は知らないけど……」
咲「自分のお腹を刺そうとしたら、大体上から刺すか、真横ぐらいからになりますもんね」
誠子「大分角度がついてるし、自分で刺したってわけじゃなさそうだな……」
やえ「まあ、自分で刺したにしては、持ち手の部分についてもおかしな部分が多かったしな」
▼コトダマ【スペツナズナイフの刃】が追加された!
554 = 534 :
誠子「あとは――」
やえ「あ、ストップ」
誠子「?」
誠子「あ、別に死体に何か細工しようってわけじゃないよ」 グッパーグッパー
誠子「ほら、両手とも何も持ってない」 グッパーグッパー
やえ「ああ、それもだが……」
やえ「ポケットを漁るなら気をつけろよ」
やえ「割れたガラスが入っている」
咲「割れたガラス……?」
やえ「ああ」
やえ「荒川と清水谷のコンビが真っ先に調べにきていたんだが――」
やえ「荒川が指を怪我してな」
やえ「血が少々ついてしまっているが、まあ気にしないでくれ」
誠子「ガラス、ねえ……」
那岐「さっきも言ったけど、ガラスってあんまり手に入らないはずなんだけどな」
誠子「そうなの?」
やえ「ああ」
やえ「ここの小窓もそうだが、強化ガラスなのかなかなか割れなくなっている」
やえ「グラスなんかもプラスチック製だしな」
那岐「まあ、割れるやつだと、夜時間に回収しに来る黒幕達が怪我しちゃう可能性あるからなー」
誠子「じゃあ何でガラスなんて入ってるんだろ……?」
555 = 534 :
やえ「更に――」
誠子「え、まだ何かあるの?」
やえ「どうやら、薔薇も入っていたらしい」
誠子「薔薇ぁ?」
やえ「こっちは荒川に変わってガラス片を調べようとした清水谷が指を切っていたな……」
那岐「先陣切るってそういうリスクがあるから嫌なんだよな」
誠子「ってことは、薔薇はガラスと同じポケットに入ってたってことか……」 ゴソゴソ
誠子「ホントだ」
誠子「……」
咲「ガラス、あんまり多くないですね……」
誠子「薔薇も小さいのが一本……」
誠子「薔薇はあれかな、貰い物とか」
やえ「ああ、あるかもしれないな」
やえ「かなり慕われていたようだし」
咲「……」
咲(このサイズの薔薇……どこかで見たような……)
▼コトダマ【割れたガラス片と一輪の薔薇】が追加された!
556 = 534 :
誠子「ん~~~~~」
誠子「密室トリックって感じだし、死体に何か細工って思ったけど、他には特にないなあ」
那岐「怪しいのはガラス片だな」
那岐「私の直感は3割当たる!」
やえ「無視してもいいぞ」
誠子「あざーっす」
那岐「冷たくない君達」
咲「でも実際、何で割れてるんでしょうか」
誠子「んー」
誠子「あれじゃない、ドア、無理矢理開けたって言ってたし」
やえ「その衝撃で死体は転がり、あの位置に行ったわけだからな」
やえ「その衝撃で割れた、と考えるのが自然だろう」
咲「ってことは、トリックとは無関係の場合でも、割れてておかしくはない、かあ」
那岐「まあ、ガラス片をポケットに入れてる時点で、相当おかしいんだけどな」
557 = 552 :
インビトロローズか
558 = 534 :
誠子「あとは……小窓について調べとくか」
誠子「とりあえず窓から覗いてみるから……」
咲「あ、じゃあ、もたれかかってみますね」
誠子「オッケー」
やえ「身長差はあるが、まあやむを得まい」
やえ「協力してやりたいが、私達には一応監視という仕事があるからな」
咲「気にしないでください」
咲「……こんな感じですかね」
やえ「まあ私も詳しくは知らないのだが……」
やえ「もたれかかるようにして、というし、そんな感じじゃないか?」
那岐「立って、こう、クール系ライバルキャラみたいに立っていたって可能性は――」
やえ「ない」
咲「さすがにそれは……」
やえ「大体その時すでに血溜まりもあったというし、普通に座り込んでいたにきまっているだろ……」
559 = 534 :
ガチャ
咲「どうでした?」
誠子「ん、やっぱり最初は、床の血だね」
やえ「血さえなければ、正面の棚が一番目についたはずだ」
誠子「で、血がこっちに向かってるし、視線を下ろすと――」
誠子「ぐったりしてる体、まあ投げ出された足とかだけど、そういうのが見える」
誠子「で、横見てみたけど、確かに棚の無い位置は見えづらかったな」
誠子「扉の横に至っては、全然見えなかったよ」
那岐「はっはっは」
那岐「ということは、私は姿なき剣士に――」
咲「でも、廊下から歩いてきたら角度がつくのである程度見えますよね」
誠子「んー、難しいかもしれないけど、こんだけ目立つやつがいたら目に留まるとは思うな……」
那岐「今の言葉に悪意こめられてない? 大丈夫? 目立つってソレ純然たる褒め言葉でいい?」
誠子「……ノーコメントで」
▼コトダマ【武器庫の小窓】が追加された!
560 = 534 :
誠子「ここの調査はこんなものでいいかな」
咲「……ですね」
誠子「他に特に何か持ってたわけでもないし、着衣に乱れもなかったし」
咲「ちゃ、着衣の乱れって……」
誠子「冗談冗談」
誠子「……でも、女子寮とかだと、たまーにそういう噂が……」
咲「……」
咲「あー」
誠子「引くとかしてくれるならともかくリアクションとりにくい納得されるとちょっと困る」
ガチャ
憧「あ……」
華菜「お、ここに居たのか」
華菜「もういいのかー、ここ来て……」
咲「はい……」
咲「いつまでもへこたれてるわけにもいきませんから……」
561 = 534 :
憧「ふうん」
憧「結構強いんだ」
華菜「うん、その方がいいし!」
華菜「あとの2人は見てるこっちがキツイくらい落ち込んでるからな―」
憧「どっかのKYが火に油を注ぐしね」
華菜「うぐっ……」
華菜「いや、あれは場を和ませようと……」
誠子「……何やったんだよ……」
憧「ああ、アタシ達はいろんな人に聞き込みしてるんだけど……」
憧「落ち込んでるからって例外はつくれないじゃん?」
憧「で、聞いたら、胡桃といちごは二人共洋榎に呼び出されてたっていうじゃん」
華菜「いや、それで、その……」
華菜「二人共最初は相手も呼び出されてるのしらないって言っててさ」
誠子「確かにさっき、ちょっと驚いてたっけ」
華菜「えー、もしかして二人っきりで愛の告白とか思って期待してたりーヒューヒュー」
華菜「みたいなことを言ったら泣かれて……」
やえ「何やってんだ……」
誠子「思ったよりアホだった……」
那岐「おいおーい、空気読めないとか最悪だな!」
華菜「お前には言われたくないしっ!!」
562 = 534 :
華菜「大体、お前のせいでちょっと火傷したんだからな!!」
那岐「おいおーい、年上には敬語使えー?」
華菜「ぐぎぎぎぎ……!」
憧「ああ、そうか、2人も何か変なことになってたんだっけ」
那岐「うっ……」
那岐「まあ、その詳細はいいじゃないか、うん」
那岐「名誉のために黙っていたまえ!」
誠子「黙ってもらう側のセリフじゃないよーな……」
華菜「まあ、思い出すだけでムカつくから、誰にも喋っちゃいないけども」
憧「とにかく、2人は変な惨撃に巻き込まれたんだっけ」
誠子「そうそう」
咲「私だけは下り階段に差し掛かっていたから助かって……」
憧「なるほど、それで咲だけ駆けつけるのが早かったんだ」
憧「で、確か……」
華菜「小走先輩は部屋にいて、アナウンス聞いて降りてきたんだったな!」
華菜「龍門渕に聞いたし!」
やえ「ああ……」
やえ「情けない話だが、少々動転していてな」
やえ「人に会って疑心暗鬼になるくらいなら……と」
563 = 534 :
憧「で、階段で合流して降りてきたのよね」
華菜「これで全員のアナウンス後の行動は把握したな!」
誠子「あ、そーなんだ」
誠子「教えてよ」
憧「……ま、いいか」
憧「その代わり――時間のロスをなくすために、死体の状況教えてよ」
憧「私だって、あんまり死体は触りたくないし」
憧「触ったんでしょ?」
憧「袖口に血もついてるし」
誠子「……まーね」
憧「とりあえず先に情報貰うわよ」
憧「で、こっちの情報伝えてる間に、調べさせてもらうから」
誠子「オッケー」
誠子「……それでいいよね?」
咲「……はい」
564 = 534 :
咲(刃やガラス片の情報を渡して……)
咲(新子さんが武器庫を調べてる間に、情報を貰った)
咲「新子さんはアナウンスを聞いて、食堂から出てきた狩宿先輩と合流」
誠子「で、効率よくするため手分けして探した、と」
華菜「ああ」
華菜「とりあえず探す場所が少なくて違った際にロスが少ない地下からってなったんだってさ」
華菜「西の階段からそうやって地下に行ったみたい」
誠子「東側は清水谷サン達だったよね」
華菜「私はのたうち回ってよく見てないんだけどな」
咲「清水谷先輩は、荒川先輩と一緒なんでしたよね」
華菜「ああ、憧と一緒だったけど、別れて東側で死体を探したらしい」
華菜「そこでランドリーから出てきた安河内先輩とも合流してて、階段の惨状見て引き返したんだって」
誠子「手伝おうとしてくれてたけど、収束しつつあったし、何より死体が気になったからさ」
誠子「地下に行くよう言って、西階段に回ってもらったんだ」
咲「思ったより、いろんな人に見られてるんですね……」
那岐「くっ……私のクールなイメージが……!」
華菜「そんなもんはじめっからないし」
那岐「インハイだとクールに見えるよう頑張ったのに……!」
華菜「刀ぶらさげて相当フールに見えてたけど」
誠子「最終的にふんどしも取れて下半身むき出しだったからなあ」
咲「うわ……確かにソレは一層クールから遠ざかりますね……」
那岐「一層って?」
華菜「まームカつくし思い出したくなかったってのもあるけど……」
華菜「一応名誉のために黙ってたの、何の意味もなかったくらいいろんな人にバレてるよな……」
誠子「私達が黙ってても、目撃者多いもんなあ」
誠子「私達当事者四人と、清水谷サン達三人と……」
華菜「ああ、あと、鶴賀のステルスも見たって言ってたし」
華菜「部屋が東側だから階段そのまま降りようとしたけど、私達が邪魔で降りれず迂回するハメになって……」
華菜「それのせいで到着が遅くなったんだと」
誠子「これで8人……」
華菜「全員に知れ渡るのも時間の問題だな……」
565 = 534 :
誠子「じゃ、私らも行こうか」
誠子「……って言っても、他どこ探せばいいのかわからないけど」
咲「ほとんど聞いて回っちゃいましたもんね」
誠子「一応、第一発見者の辻垣内智葉にも聞いとくかぁ」
咲「あ、呼び捨てた」
誠子「……どーもあのクラスの大物だとミーティングで呼び捨てた癖が」
華菜「年上には」
誠子「敬語使えー、でしょ。よく言われたら白糸台でも」
咲「ちなみに辻垣内先輩は……」
華菜「さぁ」
華菜「ステルスと一緒に色々調べて回ってるらしいけど……」
華菜「真っ先に声をかけて話聞いたから、今どこにいるかまでは」
誠子「そっか」
誠子「まあ探して回るしかないか」
咲「ですね……」
▼コトダマ【東階段の惨劇】が追加された!!
566 = 534 :
皆さん地震大丈夫ですか。
ちょっと落ち着いたのでとりあえず区切りいいとこまでは投下します。
567 = 534 :
<トラッシュルーム前>
巴「あ」
咲「どうも……」 ペコリ
誠子「あ、おにぎり貰いました、ありがとうございます」
巴「いえいえ」
誠子「で、ここで何を――」
巴「ええと、証拠を隠滅するなら、ここを使うかなと思って」
巴「一応見に来たんだけど……」
巴「特に変わった所はなさそう」
巴「まあ、鍵を持ってるのは私なんだから、当然と言えば当然なんだけど」
巴「それと――」
美子「ランドリーを見てきたと」
誠子「ああ、そういえば、事件発生前までランドリーに……」
美子「……」 コクリ
美子「あの時点で、他に洗濯機を使ってる人はいなかったばい」
巴「でも、さっき見に行ったら――」
美子「洗濯終了してた洗濯機が、1台」
巴「これは美子ちゃんのやつね」
美子「そして――稼働中の洗濯機が、1台あったばい」
巴「倉庫にあった汎用のやつだったから、誰のかまでは……」
誠子「ああ、それ多分……」
美子「え?」
咲「はは……」
咲「ま、まあ、名誉のために詳細は伏せますけど……」
咲(新免さんのシミ付きのやつだよね、それ……)
▼コトダマ【安河内美子の証言】が追加された!
568 :
こっちはゆれなかったです
569 = 534 :
誠子「一応、ランドリー確認しとく?」
咲「そうですね……」
咲「まあ、一応」
誠子「……あれ?」
誠子「階段、綺麗になってるな……」
巴「ああ、そこの隅に固められてたカップラーメン?」
巴「それだったら、汚いし、事件に関係なさそうだから、さっき片付けたけど……」
巴「何だったの、あれ?」
誠子「いやー……ははは……」
咲「し、新免先輩に直接聞いてもらった方がいいかなー、なんて」
570 = 534 :
<ランドリー前>
桃子「あ、どーもっす」
誠子「……ああ、どうも」
桃子「今一瞬見失っていたっすね?」
智葉「無理もあるまい」
智葉「私だって、集中していないと見失うしな」
桃子「……あ、集中してれば見失わないから、もしかして私と組んでたんっすか?」
桃子「信用ないっすねえ」
智葉「皆等しく疑っているし、同様に等しく信用している」
智葉「……だから教えておこう」
智葉「ランドリーにだが、動いている洗濯機と、終わっている洗濯機とがある」
智葉「終わっている方は安河内美子のものだ」
智葉「事件前の見回りで確認している」
智葉「事件の40分ほど前には回し始めていたようだ」
智葉「終わった衣服を改めたが、特におかしなところはない」
誠子「動いてるのは?」
智葉「衣類の上下が1セットだけ回っているな」
咲(腰抜かしてたし、袖口も濡れちゃったとかかな……)
571 :
揺れましたが大丈夫です
572 = 534 :
誠子「そういえば、扉をぶち破ったのって……」
智葉「私だ」
智葉「巡回をしていたら、何やら騒がしかったのでな」
智葉「鹿倉がドアにすがるようにして愛宕洋榎の名を呼び、佐々野がドアノブを何度も捻って何やら叫んでいた」
智葉「ただならぬ状況とわかり近づくと、私より先に辿り着いたらしい桧森がドアを叩いていたな」
智葉「とりあえず小窓を覗くと血が見え、視線を下げると愛宕洋榎の体が目に入った」
智葉「力なくもたれかかっていたし――」
智葉「それに、腹に刃が突き刺さっているのが見えた」
智葉「まだ息があるならあまり衝撃は与えられないが、このまま放っておいても命はないだろうと判断し……」
智葉「ドアノブをひねったまま、扉に体当たりをした」
智葉「死体が引っかかってすぐには開かなかったが、何度かやる内に死体が動いて中に入れた」
智葉「……さすがに、死体に釘付けになったよ」
智葉「それからすぐだ、死体発見アナウンスが鳴ったのは」
智葉「その後、鹿倉が死体に縋り付き泣き出し、佐々野も死体の傍でぺたりと腰を抜かした」
智葉「……桧森は、部屋に入らず廊下で愕然としていたようだがな」
誠子「死体発見アナウンス、か……」
誠子「確か、3人以上で死体を発見すると、捜査を平等にするためにアナウンスが流れるんだっけ」
咲「え?」
誠子「咲は意識を飛ばしてたから聞いてなかったかもしれないけどね」
桃子「一応さっき確認したっすけど……」
桃子「死体としてしっかり認識してないと、アナウンスは流れないらしいっす」
智葉「例えば切れた手首だけ見てもアナウンスは流れないそうだ」
智葉「他の三人は、ただならぬ状態とわかりつつも、腹に刺さったナイフまでは見ていなかったらしいからな」
智葉「恐らくそれで、部屋を開けて亡骸全体を確認した瞬間にアナウンスが鳴ったのだろう」
573 = 534 :
智葉「露骨に動揺する人間が多くて、逆に冷静になれた」
智葉「宮永咲。お前が来てから……」
智葉「私は、死体に背を向けた」
智葉「……それから、現場に辿り着く順番を暗記することにしたんだ」
誠子「なんでまた……」
智葉「死体や現場は後から調べられる」
智葉「だが、到着順といった情報は、あとからでは知りようもないからな」
咲「なるほど……」
智葉「到着順は、私が見ている限りだと、私達の後に宮永咲」
智葉「それから新子・狩宿・がほぼ同時」
誠子「そういえば一緒だったんだっけ」
智葉「間を置いて門松」
智葉「それから龍門渕、上柿、小走」
咲「ここも2F探そうとして合流したって言ってましたよね」
誠子「結構遅かったってことは、廊下で新子達に会わなかったのは、こっちのグループがもたついていたからかな」
智葉「だろうな」
智葉「資料室を見たが、棚をどかそうとしたらしく本が散乱していた」
桃子「あそこ出ようとしたら、そりゃ時間はかかるっすよね~」 ウンウン
智葉「それから荒川、清水谷、安河内」
桃子「どうでもいいけど、宮永サンだけフルネームなんっすね」
誠子「私はそれわかるなー。今の2年3年って、宮永イコール宮永照世代だし」
智葉「……話を続けるぞ」
智葉「それで東横がやってきて、間を置いて――」
桃子「階段で遊んでた変な人達がまとめて、っすね」
誠子「変な人達って……」
桃子「否定出来るんすか?」
誠子「出来ないけど、それはそれとして変な奴は一人だけだから!」
574 = 534 :
桃子「まあ、まさか生命の終わりを体現するグロを見ると思いきや……」
桃子「生命の始まりを体現するグロを見ることになるとは……」
誠子「ああ、あれ見ちゃったんだ……」
桃子「ほどけてそのまま、足が上がった体勢っすからね……」 ゲッソリ
智葉「?」
咲「なるほど……」
桃子「えっ、今の話になるほど要素あったっすか!?」
咲「あ、そっちじゃなくて……」
咲「事件について、なるほどなあって」
誠子「どう? 何か分かりそう?」
誠子「私、あんまり推理モノとかも得意じゃないからさあ」
咲「うーん……」
咲「話し合ってみないことには、やっぱり……」
咲「今の時点では何とも……」
桃子「ま、そうっすね」
桃子「でも――」
智葉「何人か、すでに当たりをつけている人間はいるようだったな」
智葉「それが正しいのかは、分からないが」
575 = 534 :
智葉「……こちらの持っている情報自体はそんな程度だ」
桃子「他にも色々死体を調べたりはしたっすけど……」
智葉「それは自分達でもしているだろうし、自分の目を信じた方がいいからな」
智葉「……」
智葉「麻雀の能力と、殺し合いと裁判には共通項がある」
咲「え?」
智葉「そんな戯言を信じているわけではないが……」
智葉「宮永照の妹に、期待していないわけではない」
智葉「……仇を取るのだろう?」
智葉「期待しているぞ」
咲「……はい!」
▼コトダマ【辻垣内智葉の証言】が追加された!
576 = 534 :
誠子「んじゃ、次はこっちが見つけた情報でも――」
キーン、コーン……カーン、コーン
咲「!」
誠子「校内放送!?」
桃子「このタイミングでっすか!?」
智葉「……と、いうことは……」
モノペン『えー、ボクも待ち疲れたんで……そろそろ始めちゃいますか?』
モノペン『お待ちかねの……』
モノペン『学級裁判をっ!!』
モノペン『ではでは、集合場所を指定します』
モノペン『地下1Fにある、武器庫正面の赤い扉にお入りください』
モノペン『うぷぷ、じゃあ後でね~!!』
咲「……ッ!」
智葉「始まる、か――」
577 :
<赤い扉前>
誓子「あっ」
咲「桧森先輩」
誓子「……いよいよね」
咲「……はい」
誓子「洋榎の仇、絶対取ろうね」
誓子「それで、生き残って――花子ちゃんの仇を取る」
葉子「……」
恵「……」
誠子「さすがに二人共沈痛な面持ちだな……」
葉子「そりゃね」
葉子「……でも、ま、見てなって」
葉子「分かっちゃったからさぁ、私」
誠子「え?」
葉子「この裁判、最速で終わらせてやんよ……!」
578 = 577 :
やえ「まだ居るのか」
咲「小走先輩」
やえ「一応、見張りである以上私達は最後に行かねばならないからな」
誓子「いやー」
誓子「やっぱりこう、緊張するから、皆で気合入れてせーので扉を開けて――」
智葉「先に行くぞ」 スタスタ
誓子「え、ちょ!?」
やえ「ちなみに、もう何人も扉をくぐったぞ」
葉子「んだよ!」
葉子「クソ……覚悟決めていくぞ!」 スタスタ
恵「しかないですよねえ」 スタスタ
誓子「うう……」
誓子「皆でせーので気合入れたかったなあ」 スタスタ
579 = 577 :
咲「……」
誠子「?」
誠子「私達も行こう?」
咲「はい……」
咲「……」
咲「あの……」
やえ「ん?」
咲「……その、洋榎先輩なんですけど……」
咲「せめて、安らかに眠れるようにしてあげたいんですが……」
やえ「……今は、やめておこう」
やえ「死体をいじり、余計な揉め事に発展するのも、彼女の本位ではあるまい」
やえ「……クロを暴き、この事件を終わらせてから、皆で弔ってやろう」
咲「……はい」
580 = 577 :
透華「その通り、ですわ」
咲「あ……」
透華「今は辛いかもしれません」
透華「ですが――目の前のことを切り抜けねば、愛宕洋榎に顔向けできませんわ」
ちゃちゃのん「……うん」
誠子「……着替えては、こなかったんだ」
透華「……それでもいい、と、私が言ったんです」
ちゃちゃのん「ヒロちゃんの、血……」
ちゃちゃのん「スカートについてもーたし、見ると、嫌なことは、思い出しちゃうけど……」
ちゃちゃのん「でも……」
胡桃「……でも……なかったことには、できないから」
胡桃「それに……忘れちゃいけないと、思うから」
透華「すぐさま、乗り越えるなんて出来なくて当然です」
透華「ですから――今はまだ、吹っ切らず、引きずりなさい」
透華「それでも、止まらず、引きずったまま、前に進めばいいのです」
胡桃「……うん」
ちゃちゃのん「ちゃちゃのん達は、この血に誓ったんじゃ」
ちゃちゃのん「絶対――ヒロちゃんを忘れないって」
ちゃちゃのん「ヒロちゃんにいっぱい貰ったものを、忘れないって……」
胡桃「……あんな濃い奴……忘れられるわけないもんねっ……」
咲「胡桃先輩……ささのん先輩……」
581 = 577 :
やえ「……行こう」
やえ「全員揃ったようだしな」
咲「……はい」
咲(そうだ……)
咲(私だって、まだ洋榎先輩のことを吹っ切るなんてできない)
咲(乗り越える自信だって無い)
咲(だからこそ――)
咲(引きずりながら、前に進むんだ)
咲(この辛さも含めて、洋榎先輩のことを、忘れたくないから)
ガチャッ
誠子「あんだけやっても開かなかったのに……」
やえ「よし、行くぞ」
那岐「何か最後って様になるから、私は最後に入るからな」
透華「いいから、行きましてよ!」
582 = 577 :
<赤い扉内部>
誠子「これは……」
咲「エレベーター……?」
モノペン『うぷぷ……みんな揃いましたね?』
モノペン『それでは……』
モノペン『正面に見えるエレベーターにお乗りください』
モノペン『そいつが、オマエラを裁判場まで連れてってくれるよ』
モノペン『オマエラの……運命を決める裁判場にね……』
モノペン『うぷぷ……ボクは一足先に行って、待ってるからね~!!』
咲「裁判場……」
誠子「……マジで、始まっちゃうんだね……」
ポーン
葉子「あいた……」
誓子「は、早く乗り込んでよ最速」
恵「そうですよ、最速なんでしょ!」
葉子「う、うるせえ、ちょっと心の準備を……」
583 = 577 :
憧「……アホくさ」
憧「今更ジタバタしたって、変わらないでしょ」 スタスタスタ
智葉「ああ。とうに賽は投げられているしな」 スタスタスタ
憩「確かに……まあ、覚悟は、とうに、しとるもんなあ~」 スタスタスタ
竜華「うん。……絶対生きて戻るからな、怜……」 スタスタスタ
桃子「……こんなとこじゃ、死ねないっすもんね」 スタスタスタ
葉子「ああ、クソ、行くよ、行きゃあいいんだろうが行きゃあ!」 スタスタスタ
恵「うう……やっぱり嫌だ……」 スタスタスタ
やえ「嫌だが……やるしかないだろう……!」 スタスタスタ
巴「そうじゃなくちゃ、浅見さんが報われないもんね……」 スタスタスタ
誓子「見守っててね、花子ちゃん……」 スタスタスタ
華菜「うう、やってやる……死んでたまるか!」 スタスタスタ
那岐「そ、そうだ! 絶対犯人を当ててやる!」 スタスタスタ
美子「スー……ハー……」
美子「よし……」 スタスタスタ
透華「さ、行きましょう……」
ちゃちゃのん「……ん」
ちゃちゃのん「大丈夫じゃ」
ちゃちゃのん「こっからは……自分一人で、歩ける」
胡桃「……うん」
スタスタスタ
誠子「……先、入っておくね」 スタスタスタ
咲(……)
咲(始まるんだ――)
咲「……」
咲(この一歩を、踏み出すと――)
咲(それでも――)
咲「……行かなきゃ」
咲「洋榎先輩を殺した、クロを暴くために――」 スタスタスタ
584 :
結構慌てましたけど大丈夫です
586 = 577 :
あとついでにコトダマリスト貼っておきます。
難易度やさしいばりにヒント出してるつもりなので、ガバガバ推理ものですが推理してもらえれば幸いです。
【モノペンファイル】
被害者は愛宕洋榎。
死亡時刻は大体午後1時頃。
死体発見現場となったのは、地下にある武器庫。
致命傷は腹部に突き刺さったスペツナズナイフ。
【桧森誓子の証言】
死体発見アナウンスが流れる1時間ほど前から、ガチャルームにいた。
扉を開けて、通りがかる人物にダブったアイテムをメダルと交換するよう交渉していた。
正面にあるトラッシュルームに行った人間は誰もいなかった。
【龍門渕透華の証言】
死体発見の1時間くらい前まで、武器庫で武器を見張っていた。
その時点でなくなっていた武器は、門松葉子達の持ちだした斧・ナタ・ハンマーと今朝からなくなっているナイフのみ。
その後、上柿恵に呼ばれ、2人で壊せそうな場所を捜し建物をうろついていた。
死体発見アナウンスがした時、2人は資料室に居り、2階から降りてくる小走やえと遭遇している。
【床の血の跡】
武器庫の床に付いた血の跡。
部屋の奥から扉に向かって続いている。
愛宕洋榎の遺体は、その間に横たわっていた。
【武器庫のスペツナズナイフ】
武器庫に保管されたナイフの中には、スペツナズナイフが混ざっていた。
現在武器庫にあるナイフは、スペツナズナイフを合わせて18本。
内1本は、新免那岐が誤射したため刃先と柄が分離している。
龍門渕透華が確認した時点では、19本揃っていた。
【スペツナズナイフの柄】
ナイフと混同しやすく、柄の部分のスイッチも分かりづらくなっている。
死体が握っていたが、その握り方だとスイッチには触れない。
そもそもボタンが下にくるような握り方をしていた。
握らせた人物は、時間がなく焦っていて、そこまで気を回せなかったのだろうか……?
【スペツナズナイフの刃】
愛宕洋榎への致命傷となった刃。
射出された状態で、腹部に深々と刺さっていた。
下から突き上げるような形で刺さっている。
【割れたガラス片と一輪の薔薇】
愛宕洋榎のポケットに入っていた。
捜査の際、荒川憩と清水谷竜華の血液が付着してしまっている。
【武器庫の小窓】
扉の上部に付いている小窓。
第一発見者達は、小窓を上から覗き込むことで、洋榎の死体を発見した。
扉の横の壁等、頑張って横から覗きこまない限り死角になる場所があるようだ。
【東階段の惨劇】
死体発見アナウンスの前から、階段付近で阿鼻叫喚の光景が繰り広げられていた。
廊下から階段に行くことも、また2階から地下へ行くことも、新免那岐のせいで出来なかった。
一応名誉のために黙っていてあげたが、死体発見アナウンス時に東階段を使おうとした人達に見られているので、あんまり意味はなかった模様。
【安河内美子の証言】
死体発見アナウンスの流れる40分ほど前から洗濯を開始していた。
騒がしいのは得意ではないので、ランドリーに一人で居た。
その時点で動いていた洗濯機は安河内美子の使っていた1台のみ。
その姿は、死体発見アナウンスの30分ほど前に、巡回中の辻垣内智葉が目撃している。
また、事件発生後確認した所、洗濯終了した洗濯機は安河内美子の使っていた1台のみだったが、稼働中のものは1台あった。
【辻垣内智葉の証言】
騒いでいる鹿倉胡桃、佐々野いちご、桧森誓子を見て扉を無理矢理開け死体を発見。
以後、現場に来た人間の順番に注意を払っていた。
現場への到着順は、鹿倉胡桃→佐々野いちご→桧森誓子→辻垣内智葉→宮永咲→新子憧・狩宿巴→門松葉子→
龍門渕透華・上柿恵・小走やえ→荒川憩・清水谷竜華・安河内美子→東横桃子→亦野誠子・池田華菜・新免那岐・浅見花子
589 :
乙です
あの子が怪しいかもと思うけど、当たってるとしたらこれすごく悲しい事件
590 = 577 :
ちょっとだけですが、裁判開廷するくらいまでは進めます
592 = 577 :
<エレベーター>
咲(ゴウン、ゴウンと耳障りな音を響かせながら、エレベーターは更に地下へと下って行く)
咲「死刑を待つ囚人の気分って、こんな感じなのかな……」
憧「それを言うなら、“判決を待つ被告人”の気分じゃないの?」
咲(私達の不安な気持ちをよそに、エレベーターはどんどん地下へと潜っていった……)
咲(一部、苛立ちからかぶつぶつと呟いているけど……)
咲(基本的には、皆黙っていた)
咲(黙って、闘う決意を固めていた)
チーン
咲(そして――開いた)
咲(エレベーターが)
咲(そして――仲間を疑い、殺しあう、地獄の釜が)
593 = 577 :
<裁判場>
モノペン「にょほほ! やっと来たね!」
モノペン「どう、これって、いかにも裁判場って感じじゃない?」 ジャジャーン
モノペン「ユニバーサル・スタジオもビックリの再現度じゃない?」
モノペン「どうする、パレードでもする?」
葉子「ちっ……悪趣味な空間を……」 ケッ
誓子「どこまでも腹立たしいわね」
憧「……裁判所じゃなくて、裁判場なんだ。どうでもいいけど」
モノペン「ま、合宿設備の一部だからね。運動場みたいなものだよ」
モノペン「それより――」
モノペン「オマエラ、自分の名前が書かれた席に着いてくださいな」
モノペン「ハリーアップ、ハリーアップ!!」 ヒャッホーウ
594 = 577 :
咲(モノペンに言われるまま、私達は、指定された席へと向かった)
咲(一同が、円状に陣取るように配置された席)
竜華「嫌な配置やな……」
咲(どうやら、団体戦におけるポジションごとにまとめられてるらしく、隣の清水谷先輩が呟いた)
咲(今の私の位置からだと、目に見えて疲弊した胡桃先輩とささのん先輩の顔がよく見える)
咲(他にも、ぐるりと見回せば全員の顔を見ることが出来た)
竜華「……」
咲(本格的なセットに、嫌でも緊張感が高まる)
咲(その緊張感は互いに飛び火し、場の空気が、一気に重苦しいものに……)
595 = 577 :
咲(そして――幕は開く)
咲(命がけの裁判……)
咲(命がけの騙し合い……)
咲(命がけの裏切り……)
咲(命がけの謎解き……命がけの言い訳……命がけの信頼……)
咲(命がけの……学級裁判……っ!)
596 = 577 :
―― 学級裁判 開廷 ――
597 = 577 :
モノペン「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう」
モノペン「学級裁判の結果は、オマエラの投票により決定されます」
モノペン「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき」
モノペン「だkど……もし間違った人物をクロとした場合は……」
モノペン「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが晴れて合宿所卒業となりまーす!」
モノペン「なんとその場合、進路についても安心保証!」
モノペン「この手厚い待遇、涙がちょちょぎれちゃうよね」 ウププププ
咲「……」
透華「本当に……この中に犯人がいるんですよね?」
モノペン「当然です」
那岐「よ、よし、じゃあみんなで目を閉じよう!」
那岐「それで犯人が手を挙げるというのは……」
葉子「アホか。挙げるわけねーだろ馬鹿」
誓子「しかも投票制だから、目ぇつぶって犯人誰か分からなかったら意味ないし……」
598 = 577 :
智葉「……一ついいか?」
智葉「議論の前に聞いておきたいんだが……」
智葉「……あれは一体、どういう意味だ?」
咲(あれ……)
咲(そう言って指さされた咲には、写真があった)
咲(額縁に入れられた、浅見先輩と洋榎先輩の遺影)
咲(桧森先輩と門松先輩の間に立つ、おちゃらけて笑う浅見先輩の遺影と――)
咲(私の正面、胡桃先輩とささのん先輩の間に立つ、洋榎先輩の遺影)
咲(それを見るだけで、顔が歪むのを感じた)
モノペン「死んだからって、仲間はずれにするのはかわいそうでしょ?」
モノペン「友情は生死を飛び越えるんだよ!」
憧「セーシを飛び越える、ねえ……」
葉子「アンタが言うと……何か卑猥だな……」
憧「喧嘩だったら買うけど?」
やえ「ま、まあまあ二人共……」
599 = 577 :
モノペン「さてと……」
モノペン「前置きはこれぐらいにして……」
モノペン「そろそろ始めよっか!」
モノペン「じゃあ、議論を開始してくださーい」
咲(始まる……)
咲(犯人を決める為の議論が……)
咲(何か気付いたことがあったら、気が引けても発言しないと……)
咲(私だけじゃなくて……)
咲(みんなの命がかかってるんだもん……!)
600 = 577 :
こっからノンストップ議論です
折角コトダマ提示したしウィークポイントも《》でやってちょっとロンパっぽくしてみます
テンポわりいなってなったら次章からやめます
あとさすがに今晩だけで裁判終わらないんですけど、
裁判って一晩でガッと終わらせた方がいいですか。
それともぶつぎりでもこまめに開いた時間に投下した方がいいですか。
意見求む。ため一旦休止。
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