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    元スレ咲「リンシャンロンパ」 洋榎「希望の雀卓と絶望の高校生雀士」

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    851 = 843 :


    「え、ええと、一応、朝食会は出ておいた方が……」

    「ほら、やっぱり、揃ってないと心配になりますし……」

    「ご飯だって、食べないわけにも……」

    「ま、まあ、私も寝坊しちゃったんですけどね……」 アハハ・・・

    「それに――」

    「……」

    誠子「……それに?」

    「……」

    「きっと、皆が仲良くやることを一番望んでたのは、あの人だから……」

    ちゃちゃのん「……」

    ちゃちゃのん「……ごめん、ちょっと準備するけえ」

    ちゃちゃのん「……もうちょっとだけ、待っちょって……」

    852 = 843 :


    <食堂>

    (ささのん先輩を迎え入れたけど、特に会話はなかった)

    (正確には亦野先輩がちょいちょい話題を振ってくれたけど、皆生返事しかできなかった)

    (……昨日のことを、引きずってるから)

    (それに、そもそも、私もささのん先輩もコミュニケーション能力は低かったし)

    「あ、咲」

    桃子「珍しいっすね、寝坊なんて」

    「あはは……」

    華菜「まあ、色々あったからなー……」

    (ちなみに、途中で桧森先輩と池田先輩とも合流していた)

    (やっぱり皆、昨日の疲れで上手く起きられなかったみたい)

    「これで、あと来てないのは――」

    やえ「透華と、透華が迎えに行った新免那岐に辻垣内智葉だけだな」

    853 = 843 :


    華菜「ああ、多分もうちょっとかかるんじゃないか?」

    華菜「さっき新免の部屋のインターホンを押してるの見たけど……」

    葉子「アイツなかなか起きないらしいもんねぇ……」

    「そうなんだ……」

    「あ、咲」

    「ここ空いてるし、座りなよ」

    「あ、はい、じゃあ……」

    誠子「私もお邪魔していいかな」

    「どーぞ」

    「……」

    (正直――呼んでもらえて、助かった)

    (私自身、昨日のことが吹っ切れてないから……)

    (今はまだ、ささのん先輩とお話するにはツラすぎるから)

    (……ただの逃げだって、分かってはいるんだけれども)

    854 = 843 :


    ガチャ

    透華「大変おまたせ致しました」

    那岐「いやー、すまないすまない」

    那岐「いやでも、他にも遅刻した者がいるというし、それを考えると執行猶予くらいは――」

    葉子「そん中でも頭2つくらい抜けて遅かったけどな」

    誓子「っていうか、とっくに執行猶予中みたいなものよね」

    那岐「え? 執行猶予中に執行猶予ってつかないの?」

    葉子「執行猶予の意味わかってねーだろ……」

    誓子「むしろ何で詳しいの? 経験者?」

    透華「こほん」

    透華「えー……半ば無理矢理になってはしまいましたが……」

    透華「まずは、変わらず朝食会をさせてもらうことを、感謝いたします」

    透華「こんなことになってしまいましたが……」

    透華「いえ、こんなことになってしまったからこそ、結束が必要ですわ!」

    透華「もう二度と、あんな悲劇を起こさないためにも!」

    855 = 843 :


    智葉「……結束、か」

    智葉「確かに結束は必要だ」

    透華「その通り!」

    透華「ですので、これからも朝食会を――」

    智葉「――だが断る」

    透華「なっ……!?」

    智葉「確かに結束は必要だ」

    智葉「“出来るのなら”――な」

    智葉「最低限の協力は必要だ」

    智葉「だが――」

    智葉「誰も彼もを無条件で信じられるような状況じゃない」

    智葉「すでに殺人を犯した人間がいるせいで、閾値が大幅に下がった」

    智葉「殺人を犯すための、な」

    「な……!」

    智葉「もう、人殺しは遠い世界の話じゃないと全員が知った」

    智葉「……次の事件は、もっと簡単に起こる」

    856 = 843 :


    透華「……ッ」

    やえ「そ、そんなことはない!」

    誓子「そ、そうよ! そんなわけがないじゃない!」

    那岐「そーだそーだ、適当言うんじゃない!」

    智葉「適当で場を乱すほど空気が読めないつもりはない」

    智葉「……お前は、そんなことないとは言わないんだな」

    透華「……閾値なんて関係ありません」

    透華「私が、殺し合いなんて止めてみせますわ」

    透華「龍門渕の名と、私自身のプライドに賭けて」

    智葉「……伊達に龍門渕の麻雀部を一度叩き潰し、再建したわけじゃないな」

    智葉「我を通す力を持ち、それでいて冷静に現状を分析も出来ている」

    「……閾値は確かに下がった」

    「それを分かっているからこそ、透華は絶対に朝食会を続けさせようって言ってるんでしょ?」

    智葉「努力は認める」

    智葉「だが――」

    智葉「この朝食会が、さほど大きな意味を持つとは思えないというのが本音だ」

    857 = 843 :


    透華「な――!」

    智葉「すでに疑心暗鬼の種は蒔かれた」

    智葉「それにすでにこの数日でグループも出来上がり、グループメンバーで固まる者が増えている」

    智葉「この時点で、交流としてはあまり機能していない」

    智葉「更に言うと、そのメンバーとは朝食会以外でも喋れることがほとんど」

    智葉「無理して一堂に会することもあるまい」

    「ま、それはそうかもね」

    やえ「お、おい!」

    智葉「それに、一度殺人が起きた以上、再度毒物を警戒する必要が出てきた」

    智葉「……すでに監視の目を潜り抜けて、ナイフを奪う者まで現れたんだ」

    智葉「毒物を調達する者がいても、それを仕掛けられる者がいても、もはやおかしくはない状況だ」

    「全員生きているかどうかは、どうやって確認するわけ?」

    「全員生きてることが確認できるだけ、朝食会に出る意味はあると思うけど」

    智葉「……麻雀を打つ際のシステムを利用する」

    智葉「電子手帳をかざして着席するのは知っているだろう」

    誓子「それでちゃんと麻雀してるか判断してるんだったわよね」

    「手帳見たら、ご丁寧にも全員の最終収支が登録されてたのよね」

    「え?」

    「……見てないの、電子手帳?」

    「その、機械は苦手で……」

    智葉「麻雀は一人では出来ない」

    智葉「確実に、誰かの電子手帳に生きた証は刻まれる」

    智葉「もしホールでも目撃情報がなく、誰の生徒手帳にも名を刻まれていない者がいるとすれば――」

    「その子はもう死体になってる、ってことね」

    智葉「ああ」

    智葉「……生存者の確認という点でも、別にコレは必須ではない」

    858 = 843 :


    智葉「警戒する要素はたくさんある」

    智葉「それを帳消しにするほどのメリットもない」

    智葉「……悪いが、私はもう朝食会に参加する気にはなれない」

    智葉「……それだけを言いにやってきたんだ」

    透華「……」 ギリ

    モノペン「はいストップ~!」

    誓子「うわっ、出た!?」

    モノペン「出たとは何だい、目上には敬語を使いなよ」

    智葉「……何の用だ」

    モノペン「いや、今日だけは朝食会をしてもらおうと思ってさ」

    智葉「……なに?」

    モノペン「今日は10時から、朝のラジオ体操をホールで行おうと思います!」

    葉子「はぁ!?」

    美子「ラジオ体操……?」

    華菜「っていうか、言うほど朝じゃないし!」

    モノペン「そうなんだよ……こちらの事情でこんな遅くになっちゃったんだ……」 ショボーン

    モノペン「だからとりあえずご飯でも食べて待っててよね!」

    モノペン「それから、ラジオ体操には全員が来ること!」

    モノペン「来なかったら……」 ウププププ

    透華「腹立たしいけど、行きますわ」

    透華「そんなつまらないことで、犠牲を出すわけには行きませんし」

    モノペン「うぷぷぷぷ」

    モノペン「賢い人は嫌いじゃないよ!」

    やえ「分かったらさっさと消えろ」

    やえ「折角の食事がまずくなる!!」

    モノペン「はいはい……っと」 ドヒューン

    「……」

    859 = 843 :


    (こうして、事件の後最初の朝食会が始まった)

    (引きずっている絶望感と……)

    (辻垣内先輩の言っている内容に対する不安と……)

    (呼び出しに対する困惑と恐怖とが空間を支配している、居心地最悪の朝食会が――)

    860 = 843 :

    中途半端ですが、あまりに眠くてうつらうつらしまくってるので中断します


    あと、支援絵ありがとうございました
    チカちゃんかわいい
    チカちゃん予想外に人気でびっくりですわ

    861 :

    すっかりスクールモードさがなくなってガッカリやで、もう平和な感じはこないんかな

    862 :

    あるとしたらクリア後だな

    863 :

    それは難しいそう、ここからも非日常と学級裁判が何度もあるだろうし
    下手すりゃ1スレ終わりそうだよね

    864 :

    相変わらず面白いなあ
    支援

    866 :

    チカちゃんや新免さんは多分空気を読まずにらーぶらーぶしてくれるから(震え声)

    867 :

    またちょいちょいだけやります

    868 = 867 :


    <ホール>

    モノペン「はい、いっちにー、さんっしー!」

    那岐「いっちにー、さんっしー」

    「……」

    (昨日の処刑がちらつくせいで、モノペンに逆らう者はいなかった)

    (ただ、ラジオ体操に参加しろとだけしか言われていないうえ……)

    (辻垣内先輩やささのん先輩が体操をしてなくても特にお咎めもなかったので、もう半数の人間が体操をやめている)

    (それでも部屋から出るのはダメみたいで……)

    (暇を持て余して、念のためやっておくかとう人に紛れて、とりあえずラジオ体操をしておいた)

    (……気分が晴れるどころか、どんどん憂鬱になっていったけど)

    (このラジオ体操がどうにも複雑な気持ちにさせること狙っていたのなら、予想以上の効果を上げたと言わざるを得なかった)

    869 = 867 :


    智葉「……随分長いんだな」

    モノペン「なんと、今回のために特別に作った、オリジナルのモノペン体操なのです!」

    モノペン「これを踊れば元気100倍、暗殺拳だってなんのその!」

    モノペン「ですからみなさん、是非一緒にやりましょー!」

    葉子「誰がやるかよ……!」

    モノペン「しょぼーん」

    モノペン「まあ、佐々野いちごサンに至っては、100倍しても0のままなくらい元気がありませんからね」

    モノペン「要介護ッチとして、是非一緒にモノペン体操を!」

    やえ「か、軽い気持ちでやったが……」

    那岐「結構キツイなこれ……」 ゼハーゼハー

    モノペン「さ、まだまだいくよー!」

    智葉「……途中退室は?」

    モノペン「勿論、みとめませーーん!」

    誠子「……うーん、運動不足だと辛いだろうけど、これ案外シェイプアップにはいいかもしれない」

    「あんだけ動けばどんな体操もシェイプアップにいいってなるわよ」

    870 = 867 :


    モノペン「はい、おしまーい!」

    那岐「つ、疲れた……!」

    「ちなみにこれ、体操したしないで何かあるわけ?」

    モノペン「え、ないよ?」

    モノペン「強いて言うなら、体操で健康になれるかどうかの違いかな」

    誠子「うわ、やり損……」

    智葉「……それで、本題は?」

    モノペン「ん?」

    智葉「まさか、こんなやってもやらなくても変わらないラジオ体操が本題ではないだろ」

    智葉「……このホールに全員を押し込めていただけの理由があるんじゃないのか?」

    モノペン「うぷぷぷぷ……」

    モノペン「その通り!!」

    モノペン「今回学級裁判を乗り越えたオマエラには、ボーナスをあげます!」

    華菜「ボーナス?」

    桃子「ロクでもないもんじゃなきゃいいっすけど……」

    871 = 867 :


    モノペン「実は今、2階の宿泊エリアから、3階にあがれるようにしてきたのです!!」

    モノペン「階段までを阻む壁はなくなりました……」

    モノペン「これで皆さんは、さらなる高みに登ることができます!」

    モノペン「物理的にもね!」 ブヒャヒャヒャヒャ

    「3階……」

    誠子「どうせ開放するなら、入り口のドアにしてほしいんだけどね……」

    モノペン「更に、地下にある施設の一部も解放されてますので、みなさん是非一度お立ち寄りください」 ウププププ

    「施設が増えた、か……」

    華菜「なーんか、嫌な予感しかしないし……」

    やえ「……確かに……」

    透華「とはいえ、怖気づいて調査しない、なんてわけにはいきませんわ」

    透華「3人1組、ないし4人1組で再度調査を――」

    智葉「断る」

    透華「なっ……!」

    智葉「3人1組以上というアイデアは悪くない」

    智葉「犯人だとバレたらアウトだと分かっていても、2人きりだと恐怖心から事故も起こりやすい」

    智葉「が、3人以上なら、残りの1人に目撃された時点で終わりになるが故、万が一は起こりにくくなる」

    やえ「わ、わかっているなら、何故……」

    智葉「理由は単純。そもそもに、荒事なら負ける気などしない」

    竜華「確かに、ちょっと真っ向から喧嘩売れへんオーラがあるな……」

    葉子「……どこぞのアホより、よっぽど剣士っぽく見えるしな……」

    智葉「一人になるリスクよりも、嘘の情報を教えられるリスクの方が高いからな」

    誓子「嘘……って……」

    「そないなことするメリットって……」

    智葉「露骨な嘘でなくとも、情報を隠される恐れはある」

    智葉「ならば、団体行動で一箇所に時間をかけるより、自分一人で全てを見て回る方がいい」

    智葉「時間をかけるべきかも、己の判断に従う」

    「でも、それだと見落としが――」

    智葉「自分で見落とした場合と、他人に隠された場合なら、致命的なのは後者だ」

    智葉「……自分が見落としただけならば、諦めもつく」

    872 = 867 :


    透華「……」

    智葉「悪いが、私も死ぬつもりはないんだ」

    透華「……わかりました」

    やえ「お、おい!?」

    透華「ですが!」

    透華「2点ほど、言っておきます」

    透華「まず――私達は、夕方6時ごろには、調査結果の報告会をしたいと思っていますわ」

    透華「見落としは、確かに防ぎようがありません」

    透華「ですが、調査した他の者の情報が聞ける場なら、少なくとも大嘘まではつかれないと考えられますわ」

    透華「……例えここで単独行動をとったとしても、拒絶することはしません」

    透華「ですから、来て頂ければ、と」

    智葉「……甘い奴だ」

    透華「私はただ、疑心暗鬼に陥って、あの腹立たしいクソペンギンの思惑通りになりたくないだけですわ」

    透華「私、これでも嫌いな奴には死んでも負けたくない性分でしてよ」

    透華「ですから、何度も言っているように――もう、犠牲を出させたりはしませんわ」

    873 = 867 :


    透華「それと――夕方来ないかもしれませんし、明日の朝食会について一言」

    透華「確かに、もう、朝食会を開くのは難しいかもしれません」

    透華「とはいえ、人間である以上食事は必須」

    透華「勿論、それでも最低限だけ部屋を出て籠城することは可能」

    透華「ですが――一人で探索出来るほど腕に覚えがある貴女が、そうやって閉じこもっているとは思えませんわ」

    透華「なら、8時とは言いません。一緒に食事をとれとも言いませんわ」

    透華「ですからせめて、9時までに食堂に姿くらい見せて下さいまし」

    透華「それだけで、貴女の安否はわかりますから」

    智葉「……」

    智葉「考えておこう」 スタスタスタ

    ガチャッ

    バタン

    透華「……」

    874 = 867 :


    華菜「もっとこう、ガツーンと言わなくてよかったのか?」

    桃子「いいんじゃないっすか、無理強いしてもしょうがないっすから」

    やえ「それに、今のしっかりとした意見で、他の皆はある程度協力してくれそうな雰囲気だ」

    透華「みなさんも、探索をどうしても単独でしたいというなら止めませんわ」

    透華「ですが……」

    透華「それならせめて、無事にいるよう、お願いします」

    「……まあ、私達は自衛できるほど強くないし……」

    「とりあえず、各々が信用できる少人数で行動するか……」

    「それか、最低限3人で行動した方がよさそうね」

    ちゃちゃのん「……」

    「ん~、まだ何人か動けないみたいやけど~……」

    桃子「ああ、じゃあそういう人は私が見てるっすよ」

    桃子「……会話がない空間にはなれてるっすから」

    華菜「なんて悲しい響きだ……」

    透華「それでは、私が決めるより各自好きに組むほうがいいでしょうし、解散しましょう」

    透華「見つけたものに関する情報交換は、またのちほど、6時に食堂で――」

    875 :

    咲とかいう役立たず

    876 = 867 :


    「ねえ、咲」

    「……はい?」

    「一緒に回らない?」

    「え?」

    「評価してるのよね、こう見えて」

    「前の事件を解決したの、実質咲なわけだし」

    「そ、そんなこと……」

    誠子「あるって」

    誠子「ね、前みたいに、一緒に行動しない?」

    誠子「体力と運動神経に関しては、女子高生雀士にしちゃある方だと思うし、どう?」

    「え、ええ、私は別に問題は……」

    誠子「やった!」

    「……ま、咲がいいならいいか」

    「咲以外だと、誰でもそこまで変わらなさそうだし」

    誠子「ひどいなー」

    「……」

    (はーい好きな人とグループ作ってーで余らないどころか、人気になる日がくるなんて……) ジーン

    877 = 867 :

    こっから探索・新施設紹介編ですが、めっちゃ眠たいため中断します申し訳ない

    880 :

    どれだけ荒らされても焼けないってマジ?

    881 = 880 :

    誤爆ですもあしやけない

    883 :


    今度は亦野か憧がクロっぽい……

    884 :

    どうせ憧
    あと桃子と竜華もクロになる
    被害者は池田や王者になりそう

    885 :

    いや流石にまだ分からんだろ……
    でもにわか先輩退場早そうなの何となくわかる

    886 :

    誠子がこのまま助手ポジションになるのかな
    誠子好きだし楽しみ

    887 :

    助手は憧じゃないん?

    888 :

    霧切さんなのか噛ませ眼鏡なのかによる

    889 :

    キリギリスが憧&誠子、メガネが智葉かな

    892 :

    このスレも移動対象なのか
    グロ描写のせいかね

    893 :

    なんだかよくわからないことになっていて、なんだか意見も色々出てるせいでようわからんので
    とりあえず明確にこれですわって通達来るまでは今まで通りやっていこうと思います。
    その頃にはスレも1000いきそうだし。ちょっとですが投下します。

    894 = 893 :


    <3F>

    誠子「よ……っと」

    「ここが3階ねえ……」

    誠子「窓もないし、ホントにそーかは分かんないけどね」 ハハ

    「さて、この扉は――」

    誠子「椅子に軽い雑誌にティファールに……」

    「観葉植物に加湿器……ねえ」

    「これ、1階にあった談話室と同じような感じですよね……」

    誠子「何でまた同じものが」

    誠子「同じのあっても意味ないだろうになー」

    誠子「……ネタ切れとか?」

    「……殺人が起きた後だから、じゃない」

    「……ですよね……」

    誠子「え? え?」

    「今までは、部屋以外で誰かと話すなら、まあ食堂か談話室あたりが多かったでしょ」

    誠子「確かに」

    「ホールはよく呼び出されるし、あまり行かないですよね……」

    「心理的にあんまり近寄りたくないっていうか……」

    「まあ、そこを入れても3箇所だった」

    「今までは、どこかのグループが談笑してる場に、他の人間やグループが一緒になることが多かった」

    「でも、これからは違う」

    「誰にもかち合わずに談合できる場が増えた」

    「……まあ、実際不穏な話をすることはないとしても、効果はあると思うわ」

    「あんまり顔を合わせてなくて何してるか分からない集団って、疎外感もあって好感持ちにくいだろうし」

    「……」

    895 = 893 :


    誠子「そんなもんかなー」

    「白糸台はそーゆーのなかったの?」

    「他のチームで、あんまり絡んだことない仲良しグループがあってさ」

    「そこの輪に突然放り込まれたら、不安になったりしない?」

    誠子「うーん……」

    「……図太いのか、コミュ力があるのか、微妙なところね」

    「でも少しうらやましいかも……」

    「……っと?」

    誠子「どうかした?」

    「……」

    「いや、廊下の長さは一緒なのに、扉の数は下より極端に少ないなって」

    誠子「言われてみれば……」

    「……中が、広いとか……」

    「まあ、開けてみれば分かるでしょ」 ガラッ

    896 = 893 :


    <脱衣所>

    誠子「これって……」

    「大きな、脱衣所……?」

    誠子「この人数に対して広すぎる気もするけど……」

    「……」

    「……」

    (このロッカーの数……)

    (中に何かを隠すため……?) ガチャ

    「……」

    「ふうん……鍵はないみたいね」

    誠子「あ、そーなんだ」

    誠子「って言っても、盗まれるようなものなんてないしなあ」

    「……はぁ」

    誠子「え?」

    「なんでも」

    「……」

    (ロッカーに物を隠すことはできる)

    (でも、鍵をかけることは出来ない、か……)

    (これも完全に証拠を隠滅するハードルをあげるためかな……)

    (……でも、ここに物を隠されたら、発覚も遅れるし、誰が隠したかわかりにくいよね……)

    (ロッカーの背は高くて向こう側は見えないし、無駄に広いせいで……)

    (……)

    (やっぱり、ただ無意味に広いってことじゃないのかもしれない……)

    897 = 893 :


    ガラガラガラ

    誠子「この扉の向こうは――と」

    「まあ、やっぱり大浴場よね」

    誠子「露天風呂とかあればいいのになあ」

    「あったらそこから出られるもんね。あるわけないでしょ」

    誠子「だよね……」

    華菜「おっ、お前たちも――」

    華菜「って、服着たまま入るつもりか?」 スッポンポーン

    「……」

    誠子「ああ、いや、簡単な調査しようかなーって」

    「っていうか、アンタこそよく入ってたわね、この早い段階で……」

    華菜「一番風呂だし!」

    「だし!じゃなくて」

    華菜「まあ、中じっくり見て回ろうと思ってさ」

    華菜「っていっても、本当に何のへんてつもない銭湯って感じだったけど」

    華菜「あと年上には敬語つかえー?」

    「湯船があって、シャワーがあって~~って感じですか?」

    華菜「ああ」

    華菜「一応シャンプーとかも備え付けだった」

    華菜「……本当に、日常生活としては不便しないように出来てるみたいだ」

    誠子「ジャグジーとかサウナは?」

    「あのねえ……」

    華菜「両方あったし」

    「えっ!?」

    誠子「マジ!?」

    華菜「熱めの湯船とか、水風呂なんかも揃ってたし」

    「銭湯っていうよりスーパー銭湯ね……」

    898 = 893 :


    「中を見るのはあとでいいか……」

    誠子「床びっちゃびちゃだしね」

    華菜「良い湯だったぞ!」

    華菜「私は今度はサウナに行くし!」

    誠子「さいですか」

    「ここは夜実際に入って調べるとして……」

    「大浴場の正面の扉を調べに行こっか」

    「はい」

    誠子「脱衣所も色々あるけど?」

    「ドライヤーとか体重計をあんまり調べてもねえ」

    誠子「乗らないの?」

    「乗らない」

    誠子「ここにきて食生活崩れてるし、これで管理しろっていうことかも」

    「乗らない!!」

    「血圧はかる機械や、イボイボ付いた竹なんかもある……」

    誠子「マッサージチェアもあるし、ホテルって感じだよね」

    「……」

    「ま、ボーナスなのかもね」

    誠子「へ?」

    「真面目に合宿をしてるメンバーへの」

    「……もしくは、学級裁判を起こし、生き残った者への、ね」

    誠子「……」

    899 = 893 :


    <医務室>

    誠子「この部屋は……」

    「ベッドがいっぱい……」

    誠子「スーパー銭湯みたいなお風呂に談話室……」

    誠子「ここまでスーパー銭湯なわけだし、ここはやっぱり仮眠室かな?」

    「それは……どうでしょうか……」

    「このカーテン、まあ、どう見ても……」

    「医務室、ですよね……」

    「てことは、ここの戸棚は徹底的に調べる必要があるか」

    「……銭湯の正面ってのも、気にかかるし」

    「……」

    (近くの扉に隠れることが難しい代わりに、正面にはすぐ脱衣所がある)

    (背の高いロッカーエリアに隠れ、すばやく何かを隠すことができる……かも……)

    900 = 893 :


    「包帯やらガーゼやらはあるわね」

    「こっちには大量のシーツが」

    「……ふむ」

    誠子「これである程度の怪我ならなんとかなったりするの?」

    「……まあ、輸血パックとか注射器とかあるにはあるけど……」

    「適切に使えるか、ですよね」

    「資料室に医学関係の本があるから、読んでおく方がいいかもね」

    「それより、気になることがあるでしょ?」

    「……」

    誠子「気になること?」

    「薬の類がないこと、ですか?」

    「そう」

    「……睡眠薬すら置いてないのよね」

    「元より用意してないのか、それとも別の場所なのか……」

    誠子「誰かが持って行った可能性とか……」

    「空の戸棚はなかったけど、元々少数しか無いとかだったら、その可能性もあったかもね」

    「うーん……」

    誠子「考えててもしょうがないし、他のところ行こうか」


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