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    元スレ咲「リンシャンロンパ」 洋榎「希望の雀卓と絶望の高校生雀士」

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    251 = 181 :


    【Day 4】

    キーン、コーン……カーン、コーン

    モノペン『オマエラ、おはようございます!』

    モノペン『朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!』

    モノペン『さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』

    「……」

    (始まる……悪夢のような三日間が……)

    (……)

    「怯えていたって、始まらないよね……」

    「顔、洗わないと……」

    252 = 181 :


    ピンポーン

    ピンポピンポピンポピンポピンポーーーーン

    「あ、洋榎先輩かな……」

    ガチャ

    洋榎「うーっす」

    ちゃちゃのん「お、おはよ……」 オズオズ

    「おはようございます」

    「……」

    「あれ?」

    「胡桃先輩は……」

    洋榎「……」

    洋榎「迎えに行ってんけど、ちょっとまだ怯えとるようでな」

    洋榎「ちょーっと無理矢理でも明るく引っ張りだそうとして、突き飛ばされてもーたわ」

    洋榎「……ああ、ウチが悪いんやで」

    洋榎「もーちょい、上手く立ち回れたらよかってんけどなあ……」

    洋榎「まあ、『ご、ごめん……』みたいに言うて部屋引っ込んだし、ちょっと気まずいんやろ」

    洋榎「朝食会には来る言うとったから、後で一人で来るやろ」

    洋榎「そんときに、ちょっと話してみるわ」

    253 = 181 :


    <食堂>

    「ふわっ……」

    「き、昨日よりむしろ豪華に……」

    「はは……」

    「こうでもしてなきゃ、何か落ち着かなくて」

    美子「うん……」

    ガラッ

    葉子「うわ、マジで結構集まってきてるじゃん」

    誓子「朝食会、今日もやるんだ」

    透華「あったりまえ、ですわ!」

    透華「こんなことになったからこそ!」

    透華「朝食会で親睦を深めることが大事なのです!」

    「ま、それどころじゃないとは思うけど、情報交換の場は大事だしね」

    「あ、おはようございます」

    誓子「おはよー」

    「おはよ」

    「で、どう、進展あった?」

    254 = 181 :


    誓子「ううん、全然」 ハァ

    葉子「くっそ、換気扇のカバーのアレ、何で出来てやがんだ」

    誓子「まあ私達が斧の扱いになれてないだけっていうのは、あるかもしれないけど」

    「トイレの換気扇、頭より高い位置だしね」

    葉子「剣と一緒に感覚で振りやすいんじゃねーかって期待したのによお」

    葉子「あのボケ剣士は振りかぶって斧こっちに落として来やがるし!!」

    誓子「あれホント焦ったわ」

    「危うく速攻死者が出るとこでしたからね……」

    「一応高い所のものを取るように簡単な台なら倉庫にあったけど……」

    葉子「脚立はねーんだよなあ」

    「まあ、換気扇を壊しにくくするため……ってのが妥当かな」

    255 = 181 :


    葉子「んなわけで、こっちに共有するような情報は無し!」

    誓子「今日どうしよう」

    葉子「探すしかねーだろ、他にぶっ壊せそうなとこを!」

    葉子「こんなところで死んでたまるかっつーの!」

    竜華「おはよ」

    「おはようございます」

    透華「続々集まってきましたね」

    智葉「……」

    洋榎「珍しいな、辻垣内が遅れてくんの」

    「少し意外そうにしましたし……」

    「これだけちゃんと朝食会に集まるって、思っていなかったんじゃないですか?」

    洋榎「なるほどなー」

    洋榎「……ほんで相変わらず浅見と新免来とらんな」

    胡桃「……おはよ」

    洋榎「……」

    洋榎「アカンでー、委員長キャラが遅れてきたら!」 ガシッ

    胡桃「っ!」 ビクッ

    洋榎「ほれ、遅れてきた罰や」

    洋榎「浅見と新免、迎えに行くで」

    洋榎「……ウチも付き合っちゃるから」

    胡桃「……ん」

    256 = 181 :


    「あの二人……今までみたいに戻るといいけど……」

    ちゃちゃのん「……ただの喧嘩とかじゃないけえのう……」

    ちゃちゃのん「……ちゃちゃのんも……」

    ちゃちゃのん「正直、不安じゃ」

    ちゃちゃのん「ヒロちゃんとくっついとらんと、不安で、不安で……」

    ちゃちゃのん「胡桃ちゃんもようしてくれるから慕っちょるんじゃけど……」

    ちゃちゃのん「ちゃちゃのん、知り合いも、お友達も、ここにはあんまおらんから……」

    「ささのん先輩……」

    ちゃちゃのん「あ、も、勿論咲ちゃんのことは信頼しちょるよ、うん!」

    「あ、あはは……ありがとうございます」

    (多分、嘘だよね……)

    (信頼されるようなことはしてないし)

    257 = 181 :


    花子「うへ、マジで全員ちゃんと集まってんじゃん」

    花子「どーせもう自然消滅だと思ってたまにはゆっくり寝たかったのに」

    那岐「果報は寝て待て、だな!」

    洋榎「カホウ、ってどんな字書くか知っとるか?」

    那岐「……」

    那岐「火のお宝だ!」 クワッ

    花子「家の宝ですらないんだ!?」 ガビーン

    (全員揃ったかな……)

    (結構皆、席移動して情報交換してる……)

    (席を移動するなら今の内かな)


    誰と朝食を食べますか?

    >>259(3人まで指定可能)

    258 :

    胡洋いちご

    259 :

    透華桃子

    260 :

    ガイトさんと交流しようって人いなくて泣いた
    ぼっちやぞ

    261 :

    >>260
    ステルスボッチが先やで

    262 = 181 :

    人気の無さなら門松新免上柿浅見あたりも負けてないからな
    残念だが当然

    再開します

    263 = 181 :


    「ここ、いいですか」

    透華「ん、ええ、勿論ですわ」

    桃子「どーぞっす」

    「……やっぱり少し、ピリピリしてますね」

    透華「無理もありませんわ」

    透華「相手の言葉を信じるなら、残されたのは僅か三日間」

    透華「……更に言うと、どの時点で“3日経った”とみなされるか分からない以上、最終日はあまりゆとりがありませんわ」

    透華「実質今日と明日しか、丸一日使える時間は残っていない……」

    桃子「にも関わらず――まだ、何の糸口も見つかってないっすからね」

    透華「ええ」

    透華「それでも何とかしようともがいてはいますが……」

    「他のテーブルの情報交換も、何も成果なしって報告で終わってるもんね……」

    透華「あまりいい状態とは言えませんわね……」

    264 = 181 :


    桃子「……とはいえ、あんまり焦ってもどうにもならないっすからね」

    桃子「あ、このスクランブルエッグ美味しいっすね」

    「あ、ほんとだ」

    透華「まったく……」

    透華「そんな呑気にしている場合じゃありませんのよ!」

    桃子「……ま、そーなんっすけどね」

    桃子「でも、深刻なのは全部龍門渕さんがやってくれてるっすから」

    桃子「たまの息抜きくらい、担当するっすよ」

    透華「……」

    透華「確かに……美味しいですわね……」

    桃子「ちゃんと抜くとこ抜いて、しっかり導いてもらわないと」

    桃子「何せ、リーダーなんっすからね」

    透華「リーダー……いい響きですわ!」 フフ

    (冗談めかしてはいるけど……)

    (実際その行動力には、相当助けられてるよね……)

    (洋榎先輩も頼りにしてたし……)

    (名実ともに、皆にとってのリーダーなんだなあ……)



    ▼リュウモンブチトウカの好感度が上がった!
    ▼トウヨコモモコの好感度が上がった!

    265 = 181 :


    桃子「それで、今日はどうするんっすか」

    透華「それなんですが――」

    智葉「……」 スッ

    透華「っと、もう食べ終わった方がいるみたいですわね」 ガタン

    透華「皆さん静粛に!!」

    透華「私から、一点、提案がありますわ!」

    ザワザワ

    誓子「提案……?」

    葉子「何か、脱出の方法でも分かったとか!?」

    透華「いえ……残念ながら、そうではありません」

    透華「提案とは――今日再び、ホールに集まって麻雀をしよう、ということですわ」

    葉子「はァ!? そんな場合じゃねーだろ!」

    洋榎「んで、そのココロは?」

    透華「確かに、今はそんな暇ではありません……」

    透華「ですが、明日はもっとそんな暇ではなくなります」

    透華「ましてや最終日ならなおさらですわ」

    透華「門松葉子、貴女がたはすでに昨日打っているため、確かに麻雀をしている場合では無いのかもしれません」

    透華「が!」

    透華「他の者にとっては、今日打っておかねば、明日、ないし最終日に打たなくてはいけなくなる」

    透華「死活問題に繋がりかねませんの」

    266 = 181 :


    洋榎「ま、そうやな」

    洋榎「比較的冷静な今の内、麻雀ノルマは消化しておくに限る、か」

    桃子「私も異論ないっす」

    やえ「勿論、その意見に賛成だ!」

    (洋榎先輩の言葉を皮切りに、続々と賛同が集まり――)

    葉子「んじゃ、フリーな私らがまた斧でぶっ壊せそうな場所を――」

    透華「いいえ、貴女がたにも参加してもらいます」

    葉子「はぁ? なんで」

    透華「万が一、を防ぐためですわ」

    葉子「いやいや、万が一なんてねーっつーの」

    葉子「大体、殺しがバレたらアウトなんだろ?」

    葉子「だったら四人いる状況で殺ったらバレバレじゃねーか」

    葉子「しかも相手も斧持ってんだぜ?」

    葉子「私が襲われたって、斧で返り討ちにしてやるし」

    透華「それでもです」

    透華「何かの拍子にうっかり、ということもありますし……」

    透華「管理できていない時に武器を持ち出す、というのも良くありません」

    267 = 181 :


    透華「それと……」

    透華「昨日、こういうリストを作成しましたわ」

    葉子「なにこれ?」

    誓子「チェックシート……?」

    透華「倉庫にあった画用紙を使って、武器の数を数えるシートを造りました」

    透華「定期的に数を数えることで、こっそり持って行かれて万が一が起こることを防ごうと思いますの」

    透華「更に貸出票のようなものも作りましたので、持っていく人はここに時刻と名前を書くように」

    花子「うへー、面倒くさー」

    透華「コピー機がないので少々手間ですが、用紙は私が作ります」

    透華「基本見回りも私と、有志の方々でやりますから、手間は記載の手間だけですわ」

    透華「……」

    透華「それとも、誰もが勝手に武器を持ち出せる環境で、見えない敵に怯えたいんですの?」

    葉子「……」

    花子「はいはい、わかった、わかりましたって」

    (最後には、結局全員が武器の管理方法に同意して、今日麻雀を打つことにも同意することになって、そして)

    268 = 181 :


    「また自由行動、か……」

    ドン

    胡桃「あ、ごめん……」

    「あ、いえ……」

    胡桃「……」

    胡桃「ごめんね……多分、今、酷い顔してるよね」

    「そ、そんな……」

    胡桃「……こんなんじゃ、駄目だって、わかってるんだけど」

    胡桃「怖いんだ」

    胡桃「……ちょっと……一人で部屋で頭冷やしてくる」

    胡桃「それから、自分に出来ることをするよ」

    「はい……」

    「……」

    「胡桃先輩、大丈夫かな……」

    「ちょっと気になるけど……」

    「今日は、他の人が何をしてるのか見て回ってみようかな……」

    269 = 181 :


    <ランドリー>

    「あっ」

    桃子「あ、どもっす」

    桃子「洗濯っすか?」

    桃子「丁度一個開くっすよ」

    「あ、そういうわけじゃ……」

    桃子「確かに、手ぶらっすもんね……」

    「……あとで洗濯しなくちゃ……」

    桃子「タオルなんかは補充されるっすけど、服は洗わないわけにはいかないっすからね」

    桃子「一応S・M・Lとシャツが揃ってるっすけど……」

    桃子「これ、胸がきつきつで……」

    「あ、あはは……」

    「……」

    「そういえば、タオルってどうしてます?」

    桃子「ああ……勿体無いっすけど、捨ててるっす」

    桃子「もしこっから出られても……多分、捨てるっすから」

    「だよね……」

    「……ステルス捨てるっす……」

    桃子「え?」

    「う、ううん、なんでも……!」 ブンブン

    270 = 181 :


    「……でも、ゴミって……」

    「部屋のゴミ箱に置いとくと臭うんじゃ……」

    桃子「……マジで言ってるんすか?」

    桃子「個室エリアの一角に、でっかなゴミ箱あったじゃないっすか」

    桃子「あそこに捨てときゃいいんっすよ」

    「……」

    「そういえば、そんなものがあったようななかったような……」

    桃子(あー、この人何があったか覚えるのも苦手だからすぐ迷うんすね……)

    桃子「そこに入れときゃ、掃除当番が回収して焼却してくれるんすよ」

    「掃除当番……?」

    桃子「モノペンから焼却炉の鍵を渡されて、誰かを掃除当番にしろって」

    桃子「最初は毎日日替わり予定だったんすけど……」

    桃子「永水の眼鏡サ……狩宿?さんが、立候補したんすよ」

    「永水の……」

    桃子「何でもそういう家事や雑務に慣れていて、やってないと落ち着かないらしいっす」

    桃子「いつやってるのかは知らないっすけど、わざわざやってくれてるみたいっすよ」

    桃子「今も一人食堂の片付けしてるし、頭が上がらないっすね」

    (でも眼鏡サンとかいつも呼んでるんだ……心の中でだけかもしれないけど……)

    271 = 181 :


    <談話室>

    「っと……」

    美子「……どうも」 ペコ

    「……」

    (休憩してるのかな)

    (考え事してるようにも見えるし……)

    (何考えてるのか、よく分からないな……)

    「……」

    (多分、向こうもそう思ってるんだろうけど……)

    「え、ええと、失礼しましたー……」

    272 = 181 :


    <トラッシュルーム・鉄格子前>

    「改めて……」

    「大きい焼却炉だなぁ……」

    誓子「ホントよねえ」

    「わひゃあ!?」

    誓子「そんな怯えないでよ~、傷つくわ~」

    「ご、ごめんなさい……」

    誓子「夜時間の前に、巴さんがゴミを捨ててくれてるみたいよ」

    「そうなんですね……」

    「……桧森先輩は何を?」

    誓子「ああ、ちょっとガチャをね」

    誓子「葉子ちゃん達は斧で今度はトイレの壁を殴ってるんだけど……」

    誓子「成果はなさそう」

    「手伝わなくていいんですか?」

    誓子「ああ、人多すぎてもうっかり事故りそうだからさ」

    「まあ……確かに」

    273 = 181 :


    誓子「ところで……」

    誓子「咲ちゃんは、何か困ってることはないかしら?」 ペカー

    「ふえ!?」

    「どうしたんですかいきなり……そんな満面すぎて怪しい笑顔で……」

    誓子「いやね、お姉さん、ちょっとモノモノガチャをやりたくて……」

    誓子「でももうスッテンテンだし、隠されてるメダルもあらかた回収しちゃったみたいなのよね……」

    誓子「そこで!」

    誓子「何かバイトをしてメダルを稼いじゃおうかなって!」

    「は、はあ……」

    誓子「ちなみに昨日は葉子ちゃんにマッサージをしてメダルを貰ったわ!」

    誓子「夜時間までかかったせいで、汗まみれになったのにシャワー使えなかったのがアレだったし……」

    誓子「汗かく系なら今お願いしたいんだけど……」

    「ちなみにそのメダルは……」

    誓子「こうしてダブリのアイテムになったわ」

    (Oh……)

    274 = 181 :


    誓子「まあ、本当はこんなことしてる暇はないんだけどさ」

    誓子「こう、他のことしてなきゃ、落ち着かないし」 アハハ

    「……ですよね」

    「でも、特にしてほしいことは――」

    誓子「うう、そっかー」

    誓子「あ、じゃあ、アイテム買わない?」

    誓子「ほら、いっぱいあるから!」

    誓子「今なら大特化、モノペンメダル2枚でいいわよ!」

    誓子「たった2枚で狙ったアイテムを貰える! おっかいっどくう!」

    「え、ええと……」


    どうする? >>276
    A:買う(商品併記)
    B:買わない
    C:値切る
    D:逃げる
    E:殺してでも奪い取る

    モノペンメダル残り8枚

    商品
    20:希望ヶ峰の指輪
    33:ヤス・シシドのTシャツ
    46:イン・ビトロ・ローズ
    49:残鉄剣

    276 :

    A
    20、46

    278 = 181 :


    「じゃあ、折角なので、指輪と……その花のやつを」

    誓子「まいどー♪」

    誓子「うふふ、これでまた回せるわ……」

    誓子「それにしても……なかなか可愛いのを選んだわね」

    誓子「自分でするの?」

    「ふえ? えと……」

    誓子「はっはーん」 ニヤ

    誓子「さては誰かにあげるんだ!」

    誓子「いやー、指輪にこのおしゃれなアイテムとか、ガチなやつねー」

    誓子「だれだれ、やっぱりよく一緒にいる姫松の人?」

    誓子「それとも慕ってるみたいだし龍門渕さん?」

    誓子「それは愛なのか友情なのか……」

    誓子「はあ……うっとり」

    「あ、あはは……」

    誓子「まあ、愛は性別を越えるものね……」

    誓子「私は応援するから、頑張ってね!」 グッ

    「あ、あはは……」


    ▼20:希望ヶ峰の指輪を手に入れた!
    ▼46:イン・ビトロ・ローズを手に入れた!
    ▼モノペンメダルが4枚になった!
    ▼ヒモリチカコの好感度が上がった!

    279 = 181 :


    誓子「ふむ、やっぱり女の子っぽいのに人気が集まるみたいだし……」

    誓子「次は商品によって値段を変えてみようかしら」

    誓子「最悪、残り一個だけど、もう一回イン・ビトロ・ローズを売ってメダルを……」 ブツブツ

    「……」

    (何かに熱中すると他のことが考えられなくなるタイプなのかな……)

    (今はメダル集めに意識が行ってるみたい……)

    誓子「あ、咲ちゃんになら安くサービスしちゃうし、なんならダブってないのでも売っちゃうよ」

    誓子「だからまたよろしくね!」

    「は、はい」

    280 = 181 :


    <武器庫>

    「相変わらず赤い扉は開かず、かあ……」

    やえ「やあ」

    「小走先輩」

    やえ「どうした、何か必要なものでもあるのか?」

    「あ、いえ、そういうわけじゃ……」

    やえ「ふむ、探検か」

    やえ「本当は私も助力したいが……」

    やえ「私には、透華が定めたルールを守らせ、秩序をもたらす役目があるからな!」

    やえ「絶対に犠牲は出さないぞ!」

    「今は小走先輩がここを見てるんですね」

    やえ「ああ」

    やえ「今透華は浅見花子たちについて彼女たちを見張っているからな」

    やえ「……見張り、なんて言い方はしたくないけどな」

    「今は……斧が2本とナタが2本、それにハンマーが1本貸し出されてるんですね」

    やえ「ああ」

    やえ「どれが有効か分からないから――ということだ」

    やえ「他にもナイフやらバットやらあるが……」

    「まあ、あんまり脱出には役に立ちそうにありませんよね……」

    281 = 181 :


    「でもこの部屋、整理されてるから、何かなくなったらすぐわかりますよね」

    やえ「ああ」

    やえ「それに入り口に小窓があって中が見えるし、鍵もかからないからな」

    やえ「コソコソと武器を持ち出すのはほぼ不可能だろう」

    やえ「その“ほぼ”を“絶対”にするのが、私の務めだ」

    「なるほど……」

    やえ「とはいえ、ずっとここで一人いるのも気が滅入るし……」

    やえ「それで集中力を欠いたら意味がないからな」

    やえ「あとで巴や美子ともローテーションする手はずになっている」

    やえ「清水谷竜華も明日は参加してもいいかも、と言っていたし……」

    やえ「いつでも志願してくれていいからな!」

    「はは……考えておきますね……」

    282 = 181 :


    <1F>

    「地下、こうして見ると施設少ないなあ……」

    「……」

    「開かない赤い扉と、キープアウトされてた部屋……」

    「なんだったんだろう、あそこ……」

    ガンガンッ

    「……」

    「音、ちょっと漏れてるけど……」

    「多分、この音って……」

    「……」

    「やっぱりお手洗いからだ」

    283 = 181 :


    <トイレ>

    葉子「だーっ、くそ!」

    「全ッ然、壊れないっすね……」 ゼハー

    透華「相当頑丈に作られてますわね……」

    葉子「くっそ、交代!」 ゼハー

    花子「しゃーないなー」

    花子「ハンマー駄目だったし、ダメ元でナタ行って見るかあ」

    那岐「刃こぼれ起こすぞ」

    葉子「オメーは見てねえで手伝えよ!」

    那岐「なあ、君後輩だよな?」

    透華「お手洗い以外の方がいいかもしれませんわね……」

    葉子「んじゃどこ壊すのさ」

    「図書館もランドリーも食堂も、他のものが置いてあって壊しにくいですよ」

    透華「それが狙いかも知れませんし……」

    花子「だとしても、ある程度絞らないと、全部やって回る時間ねーって」

    透華「ふむ……麻雀の時にでも考えるべきかもしれませんわね」

    284 = 181 :


    「あの、地下の赤い扉とかは……」

    葉子「ああ、ありゃ駄目」

    「まあ、地下で穴開けてどーすんだ、とは思うんですけど……」

    花子「それでも一番脆そうだから、一回ドッカンドッカンやってみるかって話になったんだけどさあ」

    葉子「重要施設があるけど、脱出の手がかりにはならないってモノペンの奴がさ」

    透華「それがブラフという可能性は?」

    葉子「あるけどさあ」

    「ちょっとリスキーですからねえ」

    透華「ふむ……」

    透華「あそこを攻めるなら最終日、といったところですわね」

    285 = 181 :


    葉子「ひょっとして、暇?」 ッツカサ

    葉子「手伝ってかね?」

    葉子「このまま黙って死ぬなんて嫌っしょ」

    「あ、私、力ないから……」

    葉子「ちっ」

    花子「まーまー」

    花子「ああいう大人しい文学少女はアンタみたいな目に見えたチンピラと相性悪いからしゃーないって」

    葉子「アンタに言われたくねーわ」

    「あ、あはは……」

    (あんまり否定出来ない……)

    286 = 181 :


    <資料室>

    「あ、咲ちゃんや~」

    竜華「どーしたん?」

    「お二人は、ここで何を……?」

    「いや、何か手がかりないもんかな~と」

    竜華「必死さがない、言うとったからな」

    竜華「まあ必死さアピールと……」

    「もしかしたら、本のどっかに脱出のヒントないなか~なんて~」

    竜華「ちゃんと本を読んでたら脱出できたのにね、なんて、ブラックジョークみたいで無くは無いやろ」

    「確かに……」

    竜華「どう、手伝わへん?」

    竜華「自分、本好きなんやろ」

    「んー……少し考えさせてください」

    「この前借りて行った本も、結局色々あって全然読めてないし……」

    「あはは、そらしゃあないわ~」

    竜華「ほんなら小説ゾーンは咲のために残しとくわ」

    「あはは……」

    (いつの間にか頭数にカウントされてる……)

    287 :


    <食堂>

    「食堂は……」 ガチャ

    華菜「お、どーしたー?」

    「そういうお二人こそ……」

    誠子「いや、ちょっと速いお昼ごはんにしようかなって」

    誠子「そうだ、何か作ろうか」

    「え?」

    「悪いですよ……」

    誠子「いーって、いーって」

    誠子「私も宮永先輩にはお世話になったからさ」

    誠子「こういう恩は後輩に返していくものだよ、うん」 ウンウン

    「じゃあ……お言葉に甘えて」

    288 = 287 :


    誠子「おまたせ!」

    「わあ……」

    誠子「ふっふっふ」

    誠子「結構美味しいはずだよ」

    「はふはふ」

    「おいひい……」

    誠子「そう言ってくれると嬉しいな」

    誠子「宮永先輩の妹さんで、現在のチャンピオン」

    誠子「ずっと話してみたかったんだ」

    誠子「こんなことになっちゃって、それどころじゃなくなってたけど……」

    誠子「これを機に絡んでくれると嬉しいなー、なーんてね」

    華菜「おかわり!」

    誠子「はいはい、っと」

    289 = 287 :


    「っと、そろそろ麻雀を打ちにいく時間ですね」

    誠子「ねえねえ、一緒に打とうよ」

    誠子「見てみたいんだ、嶺上開花」

    「いいですけど……」

    誠子「よっしゃ!」

    誠子「槓材が集まる反動で対子場になって能力有利になるかとか、色々たーめそっと」

    誠子「他誰と囲みたいとかある?」

    誠子「固まっちゃう前に声掛けるけど」

    「はあ……」

    (誰にでも声かけるタイプの人なんだ……)

    華菜「おいおい私は」

    華菜「まあ宮永とはやったことあるし、他でも全然構わないけどな」

    「ええっと、じゃあ>>290>>291と一緒に打ちたいです」

    他に一緒に打つ面子
    >>290-291
    当然この合宿の参加者限定(モノペンNG)
    重複したり無効な内容なら安価下

    290 :

    チカ

    291 :

    竜華

    292 = 287 :


    <ホール>

    誠子「ふっふっふ」

    誠子「どう? 私もやるもんでしょ」

    竜華「?」

    誓子「今日は負けないから!」

    「実際その行動力はすごいと思います」

    誠子「まー、考えるの苦手だしねえ」

    誠子「生意気な後輩に負けないよう、見栄張れる程度に頑張ってゲラゲラ笑うのが手一杯さ」

    竜華「ま、ようわからんけど……」

    竜華「同卓した以上、負けへんで」

    誓子「私にだって意地はあるんだから!」

    誠子「麻雀でもかっこいいとこ見せちゃうぞー」

    誓子「どうせだから……何か賭けない?」

    竜華「ええけど、何賭けるん?」

    誓子「んー……」

    誓子「じゃあシンプルに、1位がラスに何か命令、みたいな」

    誠子「いいね! 乗った!」

    「え?」

    竜華「あんまり無茶なのはなしやで」

    誓子「わかってるって」

    誠子「咲もそれでいい?」

    「あ、はい」

    誠子「んじゃ、よろしくお願いします」

    「よろしくお願いします」 ペッコリン


    結果 >>294のコンマで決定
    コンマを4で割った際、
    あまりが1 → 竜華が1位
    あまりが2 → 誠子が1位
    あまりが3 → 誓子が1位
    あまりがなし → 咲が1位

    00~39:αがビリ
    40~69:βがビリ
    70~99:γがビリ
    咲・誓子・誠子・竜華の内、1位だった者を除き、左から順にα・β・γとする

    293 :

    えーい

    295 = 287 :


    竜華「ツモ、っと」

    竜華「点数計算いる?」

    「清水谷先輩の逃げ切りですね」

    誓子「やったー! 三位! 逃げ切ったわ!」

    竜華「いやトータルではマイナスやからな」

    誠子「ま、負けた……」

    竜華「ふっふっふ……」

    誠子「うっ……な、何をすれば……」

    竜華「ほんならこの後、アンタにはウチの分まで洗濯してもらおかな」

    誠子「うわーっ! 面倒ーーーーっ!」

    誠子「折角だから咲に宮永先輩や淡のこと聞いたりしたかったのになー」 トホホー

    「あはは……」

    竜華「んじゃ、こっからはヒラで打とかー」

    誓子「次は2位とって、最後には首位とっちゃうんだから!」

    誠子「ぐー、次は負けないぞ!」

    「……」 ゴッ


    ▼マタノセイコの好感度が上がった!
    ▼ヒモリチカコの好感度が上がった!
    ▼シミズタニリュウカの好感度が上がった!

    296 = 287 :


    誓子「いやー、やっぱり強いな―」

    誓子「ねえ。何か秘訣とかあるの?」

    「ええ?」

    「特に、そういうのは……」

    誓子「よねえ」

    誓子「……ねえ、ここから出たら、北海道来ない?」

    「え?」

    誓子「いいわよ~北海道は。涼しいし、海鮮も美味しいし!」

    誠子「いいなー、私も行きたいー」

    誓子「あはは、来てよー」

    誓子「有珠山周りは何もないけどさー」

    誓子「麻雀打ってくれたら、きっと皆喜ぶし」

    誓子「咲達を連れてくことが、後輩に出来る贈り物かなー、なんて」

    誠子「私もあのユキちゃんって娘と戦ってみたかったし、行きたいなあ」

    誓子「あはは、来て来て」

    誓子「咲もさ。面白い場所や面白い遊び、いっぱい紹介しちゃうから」 ニカッ

    「はい!」

    (桧森先輩に気に入られたみたいだ)

    297 = 293 :

    死亡フラグェ

    298 = 287 :


    誠子「さて、自由行動だね」

    誠子「まあ私は自由でなく洗濯労働の身なんだけどさ」 トホホノホ

    竜華「まだほのぼのしとるけど、明日からもうちょい焦燥感でいっぱいやろうからなあ」

    竜華「今のうち資料室片しとくか―」

    誓子「私もさすがに何かしたほうがいいかなあ」

    誓子「こっから出て、皆と会って……」

    誓子「咲とも遊ばなきゃいけないしね」

    誠子「咲はどーすんの?」

    「私は……」

    (どうしようかな)


    どうする? >>300
    A:誰かを部屋に呼んで一緒に過ごす(相手を併記、1名のみ)
    B:誰かと一緒に過ごす(相手を併記、3名まで、記載された順番に声をかける)
    C:誰かと一緒に探索する(相手と行き先を併記、2名まで、記載された順番に声をかける)
    D:一人でどこかに行く(行き先併記)
    E:一人で何かをする(行動併記)
    F:この中に未来の殺人犯がいるかもしれないっていうのに、一緒になんて居られない!私は自分の部屋に戻る!!

    300 :

    B胡桃ちゃちゃのん巴


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