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    元スレ勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」

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    301 :

    回想長い…

    302 :


    オチがわかってる分シリアスがギャグに見える

    303 :

    シリアスな展開なのに、ステータスのせいで茶番にしか見えないwww
    レベルが上がっても、スズメの涙か…文章だけ見ると、レベルが1から10くらいいっきに跳ね上がった風に見えるけど

    304 :

    オチがどうとか考えずに普通に楽しんじゃってる
    良いよここまでの展開

    305 :

    勇者には死に戻りの能力があるから(震え声)

    306 :

    勇者の故郷は特産品:ステータスUPの種とか、そーゆー魔境村だったんだろーか

    308 :

    こうして見ると強いんだよな……強いのになぁ……

    310 :

    やめてあげてよぉ

    311 :

    ディスガイアかな

    312 :

    勇者もみんなと会う頃には同じように強くなってるさ

    313 :

    こうして見てみると仲間の低い方のステータスも結構異常だな

    314 :

    もし仲間たちのステが9999でカンストだとすれば、勇者にもワンチャンある

    315 :

    敵がめちゃくちゃ強い所連れてって高速レベリングしなきゃ…

    316 :

    パワーレベリングはする方にもされる方にも傷跡が残るからヤメロォ(ネトゲ経験

    317 :

    メタルキングかはぐメタ狩ればいいしへーきへーき(ドラクエ感)

    318 :

    勇者養殖はよ

    319 :

    おかしな事は何もしていないのに何故か全てがギャグになっている不思議

    320 :

    スレタイとか前フリがなければ熱い展開なのになあww

    321 :

    続きはよ

    322 :

    ー 新しい採掘場、付近 ー


    勇者「」ハァハァ、ゼェゼェ

    勇者「どうにか森を……抜けられたが……! さっきからずっと魔物に襲われっぱなしだぞ……!」ハァハァ、ゼェゼェ


    スライム「ピギィー!!」ドスッ (体当たり)

    勇者「ぐっ……!」
    残り体力:10→9


    勇者「はっ!」ズバッ!!

    スライム「ピギャーッ!!」
    体力:4→0


    勇者「くそっ。スライムの攻撃すらもう避けられなくなってる……」ハァハァ、ゼェゼェ

    勇者「目眩と吐き気が酷い……。大きな傷はあらかた治せたけど、血の再生まで回復魔法がいき届いてないのか……」ハァハァ、ゼェゼェ

    勇者「それに、血の匂いのせいで魔物もうじゃうじゃ集まってくるし……」ハァハァ、ゼェゼェ


    一つ目狼A「ガルルッ」ガブッ!!
    一つ目狼B「ガウッ」ガブッ!!

    勇者「ぐあっ!」
    残り体力:9→7

    勇者「離れろっ!!」ザシュッ、ドシュッ

    一つ目狼A「ギャウン!!」ドサッ
    一つ目狼B「ギィッ!!」ドサッ
    体力:19→0


    勇者「倒しても、倒しても、きりがない……! やめろ! 来るな!」ザシュッ!!

    一角ウサギ「ミギュー!!」ドサッ
    体力:8→0

    323 = 322 :

    吸魔コウモリ「」バサバサ!!

    食人植物「」ガサガサ

    呪いイノシシ「ブルルルッ!!」


    勇者「くそうっ!! まだ来るのか!!」

    勇者「森を抜けたってのに、しつこく追って来る……!!」ハァハァ、ゼェゼェ

    勇者「このままじゃ、町に帰るまでに殺される……!!」ハァハァ、ゼェゼェ


    ヒヒーン!!


    勇者「!!」


    パカラッ、パカラッ、パカラッ


    「ブルルルッ!!」ズガッ!! (体当たり)

    食人植物「……!!」メキッ!!
    体力:10→4


    勇者「相棒!!」

    324 = 322 :

    勇者「ふんっ!!」ズバッ!!

    呪いイノシシ「ブギィィ!!」ドサッ
    体力:21→0


    吸魔コウモリ「ピィィィー」ボッ!! (炎魔法)

    「」ヒヒーン!!
    残り体力:46→39


    勇者「やめろ!! 相棒に手を出すな!!」ザシュッ

    吸魔コウモリ「ギィッ!!」ドサッ
    体力:7→0


    「バルルッッ!!」ドカッ!! (足蹴り)

    食人植物「」ドサッ
    体力:4→0


    勇者「相棒! 大丈夫か!!」

    「」バルル……


    勇者「こんなに一杯、怪我して……。お前、傷だらけじゃないか……」

    「」ブルルルッ

    勇者「逃げずに、わざわざ俺を迎えに来てくれたんだな……。相棒」グスッ

    「」ヒヒーン


    勇者「ああ、ありがとう。相棒」

    勇者「わかってる。二人で町まで帰ろう。乗るぞ」ヒラリ

    「」ブルルルッ

    325 = 322 :

    一角ウサギA「キュイ!!」ダッ (突進)
    一角ウサギB「キュキッ!!」ダッ (突進)


    勇者「やられるかっ……!!」ザシュッ、ズバッ

    一角ウサギA「」ドサッ
    一角ウサギB「」ドサッ
    体力:8→0



    勇者「よし……」ハァハァ、ゼェゼェ

    勇者「さあ、行くぞ……!」グイッ

    「」ヒヒーン!!



    勇者「相棒は真っ直ぐ進んでくれ……! 血路は俺が開く!」チャキッ

    「ブルルルッ!!」パカラッ、パカラッ、パカラッ

    326 = 322 :

    ー 鉄鉱の町 城壁上 ー


    兵士A「おい。あれ、勇者様じゃないか?」

    兵士B「ああ、お戻りになられたみたいだな。ずいぶん早かったが……。いや……だけど、何か様子が……」

    兵士A「おい、勇者様の服、真っ赤に染まって血だらけだぞ! 何かあったんじゃないか!」

    兵士B「周辺に魔物は!?」

    兵士A「スライムが一匹だけだ! 今、仕留める!」グイッ (弓を構える)

    兵士A「それっ!」ピュンッ!!



    ピギィー!!



    兵士A「よしっ! 一発で仕留めた! 運が良いぞ!!」

    兵士B「伝令ーー!! 勇者様がお戻りになられるぞーー!! 急いで門を開けろーー!!」


    「おーーっ!!」


    ギギギィィ……!!


    327 = 322 :

    ー 門のすぐ近く、検問所 ー


    パカラッ、パカラッ、パカラッ!!


    「」ヒヒーン!! (急停止)



    勇者「良かった……。助かったな……相……棒……」ハァハァ、ゼェゼェ

    兵士A「勇者様! 御無事で何よりです! ですが、どうされました!」

    勇者「魔物に……やられてね……。だが……町長に伝えてくれ……」ハァハァ、ゼェゼェ

    勇者「キメラは……倒したから……。もう心配は……いら……ないと……」グラッ

    勇者「」ドサッ (落馬)


    兵士A「勇者様!?」

    兵士B「気を失ってる!! 急いで担架を!!」

    兵士C「教会まで運ぶぞ!! 神父様に治してもらわないとまずい!!」

    兵士D「おい! 手の空いてるやつは、先にひとっ走りして神父様と町長に事情を話して来い! 急げ!!」

    兵士E「馬の方もかなり怪我してる! こっちは獣医に連れていけ!」

    328 = 322 :

    ー 教会 ー


    神父「これはまた……酷い怪我を。すぐにそこの寝台に」

    兵士A「はい! 運ぶぞ。お前、足を持て。せーのっ」ソッ
    兵士B「よしっ」ソッ

    勇者「」ボフッ……


    神父「では……」サッ (十字を切る)

    神父「天にまします慈愛の女神よ……。この者に、愛とあなたからの庇護を与えたまえ……」パァァッ…… (回復魔法)

    勇者「ぅ……」
    残り体力:4→18


    兵士A「な、治りましたか……。神父様?」

    神父「いいえ……。傷が深いので、これだけではとても」

    兵士B「なら、もう一度回復を……」

    神父「駄目です。女神様の加護とはいえ、回復魔法は自然の摂理を曲げているのですから」

    神父「何度も使えば確かに傷は治るでしょう。ですが、これほどの大怪我だと、疲労や体への痛みは逆に激しく残るはずです」

    神父「逆効果です。薬も飲みすぎれば毒になる。それと同じです。私は高位な僧侶ではありませんので、こうして何日もかけてゆっくり回復させていかないと」

    神父「しばらくはここでお泊めして、休養して頂きましょう。当分の間は休まないと」

    兵士A「そうですか……。しかし、勇者様ともあろうお方が何でこんな大怪我を……」


    ガチャッ

    町長「それは、私から話そう……」


    兵士A「町長! 何か知ってるんですか?」

    町長「ああ……。まさか、こんな事になるとは思ってもいなかったが……」

    329 = 322 :

    ー 説明後 ー


    兵士A「そんな怪物がこの近くに潜んでたってんですか……」ゾクッ

    町長「ああ……。勇者様がこれだけ酷い怪我を負っているんだ……。間違いない……」

    神父「では、勇者様はその怪物と戦って……。この様な怪我をされたと」

    町長「ええ、きっと。ですが、それでどうなったのかまでは……」

    兵士B「あ! それなら俺が聞いてます! キメラは倒したと!」

    町長「なんと! 本当にか!?」

    兵士B「はい! だから、心配はいらないと町長に伝えて欲しいとおっしゃってました!」

    神父「それは……。流石は勇者様……」

    町長「なら、新しい採掘場の方はもう行っても大丈夫という事か……。すまないが、兵士さん。あなたたちの隊長にこの事をお伝えして、その事を確認してくれんか」

    町長「それだけ強い魔物だ。もしも死体がそのままなら、燃やして処理した方が良い。新しい魔物の苗床になるかもしれないしな」

    兵士B「わかりました! 隊長にお話ししてみます!」

    町長「うむ。すまないが、頼んだ」

    神父「しかし……。その様な強い魔物をお一人で倒されてしまうとは……」

    町長「ええ。おかげでこの町も助かりました。この様な大怪我をされてまで……。勇者様にはなんとお礼をすればいいのやら……」

    神父「正しく……伝説の勇者様ですね。この方ならば、きっと魔王をも倒してくれるでしょう」

    町長「ええ。必ず……」

    330 = 322 :

    ー 二日後 東の国、王都 ー


    名剣士「」スタスタ


    門番A「止まれ! ここより先は王宮の敷地……これは名剣士様!」

    門番B「お戻りになられたのですか! 失礼致しました!」


    名剣士「なに、構やしねえよ。それより今日はちょっと急ぎの用件でね。陛下に会いに来たんだ。取り次いでくれるか?」


    門番A「はっ! 名剣士様の頼みでしたらすぐに!」

    門番B「きっと陛下もお喜びになられるはずです!」

    331 = 322 :

    ー 同時刻 中央国、大聖堂 ー


    大司教「只今、戻りました。教皇猊下」

    教皇「うむ……。遠路御苦労であった。して、あやつは首を縦に降ったか?」

    大司教「はい。教会に従い、教皇猊下に忠誠を尽くすとの事です」

    教皇「なるほど……。やはり勇者の件が効いたか……。だが、あやつの姿が今ここには見えぬが……これはどういう事だ?」

    大司教「それが……。枢機卿の着任式までは、教皇猊下にはお会いしたくないと申しまして……」

    教皇「それで、忠誠を尽くすとはよく言ったものだな」

    大司教「誠に申し訳ありません……。私の方からもお諌めしたのですが、これだけは譲れないと頑固に言い張るもので……」

    教皇「まあ良い……。所詮は籠の中の鳥と同じ。私に歯向かえぬという事が理解出来ているのなら良かろう……」

    大司教「はっ……」

    教皇「それで、あやつは今どうしておる?」

    大司教「はい。大聖堂を回って、昔の馴染みに挨拶をしてくると」

    教皇「昔の馴染みに……?」

    大司教「どうされました?」

    教皇「いや……まさかな……。それに『あの方』に会うのは不可能であろうし……」

    大司教「……?」

    332 = 322 :

    ー 大聖堂敷地内、離れの特別礼拝堂 ー


    「」テクテク


    神殿騎士A「そこでお止まり下さい、女様」サッ (槍を構える)

    神殿騎士B「ここより先は、聖なる領域。教皇猊下の許可がない者は、例え国王であろうと通す訳には参りません。お引き取りを」サッ


    「……知っています。だからこそ、私はここに来ました」

    「ここに来る為だけに私は戻って来たのです。そこをおどきなさい」


    神殿騎士C「いいえ。例え女様であろうと、ここをお通しする訳には参りません」

    神殿騎士D「どうかお引き取りを。怪我をなされない内に」チャキッ (剣を抜く)


    「……ならば仕方ありませんね」

    「押し通らせてもらいます」スッ


    神殿騎士A「お引き下さい!」サッ (槍を喉元に突き立てる)


    「どうぞ。私は抵抗しませんから。どのような理由であれ、危害を加える事を私は致しません」


    神殿騎士A「こちらは本気です! どうかお引き取りを!」グッ……

    「いえ、引きません。通らせて頂きます」ソッ (槍に手をかけ、横に逸らす)


    神殿騎士D「ぐっ! ならば御免!」サッ (剣を上に振り上げる)

    333 :

    おお!更新きてる!楽しみにしてました

    334 = 322 :

    騎士が剣を降り下ろした。

    とはいえ、それはあくまで威嚇行為であり、肩あたりにかすらせるつもりだった。

    しかし……!



    バキンッ!!


    騎士D「剣が……! 折れた……!?」


    騎士の降り下ろした剣は、女に当たると同時にあっさりと、まるで枯れ木の枝の様に折れ散らばった。

    呆然と鍔だけになった剣を眺める騎士。女がその横をゆっくりと通り抜けていく。


    「生憎、私は女神様から多大な加護を頂いています」

    「それ故に、剣も魔法も、私の前では意味を成しません」

    「御自分の武器を処分されたいというのであれば、他の方も御自由にどうぞ……」


    そうして、固く厳重な鋼鉄製の扉を開けてゆっくりと大礼拝堂の中へと入っていく女……。

    騎士達が我に返り、慌ててこの事態を報告しに行くまでの間に、女は大礼拝堂の奥の奥へとその姿を消していた……。


    特別大礼拝堂の一番奥。その先にある異常に巨大な一室。

    そこには、異なる聖域結界が六重にかけられ。

    更に、教会が禁忌としている、魔と陰陽道を用いた複合結界も二重に張られている。

    恐らく、人間が考えうる最強の結界。

    その奥目指して。

    女は一歩一歩確かめる様に進んでいった。

    335 = 322 :

    ー 同時刻、南の海

     『凪の海賊団』拠点

     占拠している島 ー



    ダダダダダッ……


    海賊A「おい、あれ! 津波か!」

    海賊B「待て! 落ち着け! あれは!」


    「はっ!!」ダンッ!! (大ジャンプ)


    ヒューンッ……


    船長「せいっ!!」ズサッ!! (着地)


    海賊A「女船長!!」

    海賊B「何でこんなとこに!? 確か西の海まで遠征に行ってたはずじゃ!!」


    船長「話は後だっ!! 緊急事態が起きた!!」

    船長「全員に伝えろ!! もしもの時に備えて、この島からすぐに出て避難しろとっ!!」


    海賊A「避難!? どういう事ですかい、女船長!!」


    船長「説明する暇もない! 巻き込まれて死にたくなかったらさっさと動け!!」
     

    海賊A「ア、アイサー!!」

    海賊B「避難命令だーっ!! 全員、この島から出ろーっ!!」


    船長「ったく! 来るのにずいぶんかかっちまった! 手遅れになってなきゃいいが!!」ダダダダダッ

    船長「間に合えよ!!」ダダダダダッ  

    336 = 322 :

    ー 同時刻、魔王城、庭園 ー


    魔軍師「魔王様。異世界への扉を開く儀式、全て整いました」

    魔軍師「万が一の時を考え、城の中ではなく、この庭園に魔方陣は描かせてあります。ここなら、仮に異世界から魔獣が飛び出してきても十分対処出来ます」

    魔王「うむ。御苦労」


    魔王「では、側近。これから向かうぞ。覚悟しておけよ」

    側近「はっ。この命にかえましても! 魔王様は必ずお守り致します!」

    魔王「固いな。少し心をほぐしておけ。何が起こるかわからんのだ。臨機応変に対応出来るよう、柔らかくな」

    側近「はっ!」


    大魔導師「魔王様、側近様。朧月が向こうの空に上り始めております。これで異界送りの条件が整いました。どうぞ、あちらの魔方陣の中央に」


    魔王「うむ」スタスタ

    側近「」スタスタ


    大魔導師「では、魔力を込めます……」パアアッ

    魔導師A「我々も」パアアッ

    魔導師B「はい」パアアッ


    魔導師C「」パアアッ

    魔導師D「」パアアッ

    魔導師E「」パアアッ

    魔導師F「」パアアッ

    337 = 322 :

    地面に血でもって描かれた魔方陣が、注ぎ込まれる魔力に感応して、徐々に朱色に、緑に、黄金色へと変化していく……。


    大魔導師「古より伝わりし、名も姿もなき魔神王よ……。黄泉と現世の狭間に降臨し、新たな世界を生み出せし、混沌と創造の大悪魔……」

    大魔導師「血と我が魔力を贄に、その世界への扉を今ここに開けたまえ……。我らは祖を同じくする、闇の魔神の一族……」

    大魔導師「敵でも味方でもなく、敵にも味方にもなる者……。混沌を好む魔神王よ。我らの呼び掛けに応えたまえ……」


    その言葉が終わった直後、空間の揺らめきが魔方陣内に発生した。そして……。



    フッ……



    魔軍師「消えた……。魔王様と側近の姿が……」


    大魔導師「」フゥ…… (額の汗を拭う)

    大魔導師「異界送りの儀式は成功です。上手くいきました」


    魔軍師「そうか……。これで当面の肩の荷は下りたが……」

    魔軍師「問題は、次に魔王様がいつお戻りになられるか……。そして、その間、竜王軍との戦いに敗れぬ様にする事だな……」


    魔軍師「各方面にいる魔将軍に伝えよ! 魔王様は予定通り、異界へと向かわれた! お戻りになるまで、各自奮起して持ち場を死守せよとな!」

    魔兵士「はっ!!」

    338 = 322 :

    ー 同時刻、妖魔の森、最南端近く ー


    大賢者「あれが……妖魔の森か」

    大賢者「凄まじく広いんだな……。端から端が見えない。地平線一杯に広がってる……」

    大賢者「それに、何て言うか……。見てて寒気がする……。こんなに遠くから見てるだけなのに……。おどろおどろしい……」

    大賢者「流石、魔王城があるって言われてる森だ……。これは想像以上だけど……」

    大賢者「恐れてばかりもいられないよな……。腕試しと様子見がてら、中に行ってみよう」


    大賢者「」テクテク……

    339 = 322 :

    ー 妖魔の森、最南端 ー


    闇死霊「……到着」フワッ (暗黒の霧から人型に)

    焔鳥「」バッサ、バッサ (全長41メートル)

    クラーケン「」ウネウネ (全長39メートル)

    琥珀蝶「…………」バサバサ、バサバサ (全長34メートル)

    雷獣「」ズダンッ (全長52メートル)


    闇死霊「……ここから分担して攻撃。我は中央国」

    闇死霊「焔鳥は、東の国」

    焔鳥「SIGYAAA!」

    闇死霊「クラーケンは南の国」

    クラーケン「URYYYY!」ウネウネ

    闇死霊「琥珀蝶は西の国」

    琥珀蝶「…………」バサバサ、バサバサ

    闇死霊「雷獣は北の国」

    雷獣「GARRRRR!」


    闇死霊「三日で人間を全滅。集合。二日で魔王城へ戻る」

    闇死霊「では、散……」フワッ (暗黒の霧に変化)


    闇死霊「む……? 向こうに人間?」





    大賢者「っ! 何だ、この化物達は!!」

    340 :

    >>153

    341 = 322 :

    闇死霊「手始め。血祭り」

    闇死霊「死の霧……」フッ……


    闇死霊の体から暗黒の霧が放たれ、それはまるで生き物の様に大賢者めがけて近付いていく!


    大賢者「っく! 即死系の霧か!?」

    大賢者「結界魔法! 我を死神の鎌から守れ!!」フインッ


    大賢者の周囲に光り輝く粒子が現れ、円を描く様に大賢者の体を包み込んだ!


    闇死霊「……魔導師か。人間にしては高位」

    闇死霊「面倒だ。焔鳥、雷獣。交代」


    焔鳥「SIGYAAAAAA!!!」バサッ!! (全長41メートル)

    雷獣「GAOOOOOOO!!!」ダダッ!! (全長52メートル)


    大賢者「っ!!」(身長180センチ)

    342 :

    180センチって書く必要あるのだろうかwww

    343 = 322 :

    巨大な二匹の生物が、大賢者めがけて襲いかかった!

    片方は体が燃え盛る焔の怪物、もう片方は雷を身に纏った化物!

    焔鳥はそのまま突撃してきた! その体は鉄をも溶かす高温! 最早、体自体が危険極まりない武器!

    大賢者はすぐさま氷魔法を唱え、それで障壁を作る!

    だが! それは横から放たれた雷撃によって瞬時に破壊された!

    雷獣が口から吐き出した、魔力を伴った雷球だった。その間に焔鳥の突撃! 素早い! 逃げられない!

    咄嗟に大賢者は右手で防御魔法を、左手で回復魔法を放った。だが!

    気が付けば、大賢者の周りには琥珀蝶の鱗粉が舞っていた。魔法は放たれなかった。魔力そのものを無効化する特殊な鱗粉! それに大賢者が気付いた時には最早完全に遅かった!


    「うぐあぁああぁっがっ!! ぎあっぐっがぁぁ!!!!」


    焔鳥の灼熱の体が通過し、大賢者の全身を焼いていく! 熱さではなく最早痛み! 激痛!

    そこへ雷獣からの雷撃! スパーク! 爆発! 大賢者が糸の切れた人形の様にその場に倒れこむ! そこへ、クラーケンの巨大な足が飛んできて、地面へと激しく叩きつけた!


    クラーケンが足をどかした時にはもう、大賢者はその場で息絶えていた……。動かない……。亡くなった……。その魂は天へと召されていった……。

    344 :

    絶対ジョジョ見てから書いただろw

    345 = 322 :

    闇死霊「多少、邪魔が入ったが……」

    闇死霊「問題なし」

    闇死霊「各自、人間を根絶やしに……」

    闇死霊「散……」フワッ (暗黒の霧になって移動)


    焔鳥「SIGYAAAAAA!!」バサッ、バサッ

    クラーケン「URYYYYYYY!!」ウネウネ

    琥珀蝶「…………」バッサ、バッサ

    雷獣「GYAOOOOOOO!!」ダダダッ






    大賢者「」…… (骸)

    346 = 340 :

    ジョジョじゃん

    347 :

    地の文が完全にスピードワゴン

    348 :

    雑魚が忠告無視して調子にのるから…

    349 :

    ステータス見たときからわかっちゃいたがこれ勇者の仲間すら雑魚だな

    350 :

    ー 同時刻、西の国、小さな町 ー


    大富豪「ようやく着いたわね。予定より少し遅れてしまったかも」テクテク

    秘書「そうですね。多少ですが」テクテク

    馬車「」カッポ、カッポ


    大富豪「馬車一杯の魔結晶……。これだけの魔結晶を集めるには流石に手間取ったものね」テクテク

    秘書「そうですね。買い占めとも誤解されてしまいましたし、入手がより困難になりましたから」テクテク

    馬車「」カッポ、カッポ


    大富豪「最後らへんはかなり足元見られたしね。おかげで、財産の三分の一を使ったわ。まあ、必要経費だから仕方ないけど」テクテク

    秘書「……国が動く金額なんですがね」テクテク

    馬車「」カッポ、カッポ


    大富豪「いいのよ、別に。元からこの為だけに財を成したようなものだし」テクテク

    秘書「はあ……」テクテク

    馬車「」カッポ、カッポ


    大富豪「さ、着いたわ。私専用の特別研究所」ピタッ

    秘書「はい」ピタッ

    馬車「」ピタッ


    大富豪「行きましょうか。魔結晶は全部中に運んで」ガチャッ

    秘書「はい」ゴトッ、ゴトッ (馬車に積まれた、魔結晶が大量に入った木箱を次々と下ろしていく)

    馬車「」ブルルルッ (鳴き声)


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