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    元スレ勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」

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    51 = 34 :

    勇者「さあ、行くぞ、相棒!」パシッ

    「」ヒヒーン


    勇者「約束の期日まであと十日あまり」

    勇者「お前の足なら、ゆっくり行ってもお釣りが来るぐらいだ」

    勇者「途中の魔物に気を付けつつ、十五年前の約束を果たしに行こう!」

    勇者「ひょっとしたら、約束を覚えているのは俺だけかもしれないが、それでも構わない!」

    勇者「父さんと母さんに改めて挨拶をして、決意新たに魔王の城へと向かおう!」パシッ

    「」ヒヒーン!!


    パカラッ、パカラッ、パカラッ


    勇者「いざ、魔王討伐の旅へ!!」

    52 = 34 :

    >>47の訂正
    「……姫のお気持ち、しかと承りました。最善を尽くします」

    勇者「……姫のお気持ち、しかと承りました。最善を尽くします」

    ここまで。また

    54 :

    ここまで真面目にやってること自体が既にギャグになってる感すごい

    56 :

    スレタイ想像しながらだとねw

    57 :


    溜めるなあ

    58 :

    ー 同日。東の国、酒場 ー


    マスター「さて、もう昼か……。そろそろ開店の準備をしとかないとな」

    【酒場のマスター】
    『体力 :24
     攻撃力: 7
     防御力:10
     魔力 : 2
     素早さ: 5』


    ギィッ、チリンチリーン

    マスター「っと。あー、駄目駄目。まだ、準備中だ。真っ昼間だぞ」

    名剣士「そいつは悪かったな、マスター」

    マスター「おお、なんだ、名剣士か。久しぶりじゃないか」

    名剣士「忙しいなら出直すぜ」

    マスター「ははっ。冗談はやめてくれ。あんたならいつでも営業中だよ。とにかく適当なとこにかけてくれ」

    名剣士「そいつはどうもっと」スタッ

    【名だたる剣士】
    『体力 :9999
     攻撃力:7432
     防御力:8914
     魔力 :   0
     素早さ:3809』

    59 = 58 :

    マスター「で、何を飲む? この前、いいのが手に入ったんだ。西の国の252年もののワインだ。そいつにするか?」

    名剣士「いや、普通にウイスキーにしてくれ。ロックで」

    マスター「はいよ。つまみはどうする?」

    名剣士「適当に。お任せする」

    マスター「オーケー。少しだけ待っててくれ」カチャカチャ

    マスター「とりあえず、これな。生憎、今はこの燻製肉ぐらいしかいいのがなくてね、我慢してくれよ」コトッ

    名剣士「十分だよ」

    60 = 58 :

    マスター「それで、いつこっちに帰ってきたんだい?」

    名剣士「東の国に着いたのは一週間ぐらい前だな。それまで、北の国にいた。援軍に行ってこいって言われてね。勅命だからってタダ働きさ」ゴクッ

    マスター「ああ、その活躍は聞いてるよ。タダ働きってのは聞いてないけどね。何でも劣勢に陥ってた北の国軍を勝利に導いたそうじゃないか」

    名剣士「親玉のガーゴイルを斬り飛ばしてやっただけさ。後は大した活躍はしてないぜ」

    マスター「謙遜するねえ。あんたが通った後は魔物の死体で道が出来てるってぐらいの活躍だって聞いてるのに。わずか二日で、北の国軍がこれまで倒した魔物の数よりも多く葬ったらしいじゃないか」

    名剣士「んなもん、いちいち数えてないっての。その話、尾ひれどころか、背びれまでついてるんじゃないのか?」

    マスター「相変わらずだね。それで、ようやくこっちに帰ってこれたのかい?」

    名剣士「ああ、事後処理だとか祝勝会だとかで引っ張り回されてね。その間に、引き抜きやら暗殺やらに何度遇った事か。面倒でかなわなかったよ」ゴクッ

    マスター「それを面倒で済ますあんたの方がどうかしてるよ……。まあ、あんたの強さ考えたらそれも仕方ないだろうけど」

    61 = 58 :

    名剣士「いや、俺なんかまだまだだな。修行が足りないといつも思ってるぜ」

    マスター「謙遜も度が過ぎると嫌味に聞こえるから気を付けた方がいいよ。今回の件で、あんた一人で兵士五千人分の価値があるって言われる様になってるんだからね。最早、伝説の領域だよ」

    名剣士「伝説? 何だそれ?」

    マスター「知らないのかい? こっちじゃもうすっかり逸話になってるよ。あんたと陛下のやり取りさ。吟遊詩人や講談家が何回もここでそれをやるもんだから、俺もすっかり覚えちまった」

    名剣士「やり取り? どんなだよ?」

    マスター「ゴホン。あー……あれはつい半年ほど前の事。この頃、北の国は魔王軍からの本格的な攻撃を受け、苦境に立たされていた」

    マスター「そこで、我が東の国に援軍要請が入ってくる。だが、我が国はようやく革命が終わって新政権に変わったばかり。援軍を出すだけの財政的余裕がない」

    マスター「しかし、北の国とは軍事同盟を結んでいる。何よりこれまで革命を裏から支援してもらい色々と援助を受けてたから、断る訳にはいかない」

    マスター「そこで、陛下は名剣士を王宮へ呼び寄せた。そして、やって来た名剣士に向けて、さも当然の様にこう仰った」

    マスター「兵士を五千人ほど出せば向こうも納得するだろう。だから、お前が一人で行け。そうすれば全部片付く」

    マスター「そして、実際に向かった先で、兵士五千人どころか一万人以上の働きをしたのが名剣士。これにちなんでつけられた異名が『一振り五千斬りの名剣士』!」

    マスター「構えは隙なく、攻めれば鬼神、守りに入ればこれ鉄壁、進んだ後に魔物なく、進む先には敵もなし。これぞ正に世界最強の剣士!」

    マスター「ってな具合にね」

    名剣士「……よくもまあ、そんなある事ない事を」

    62 = 58 :

    マスター「でも、実際、それだけの活躍をしてるんだろう? そりゃ言われるよ。巷じゃ史上最強の剣士って言われてるの、あんた知ってるかい?」

    名剣士「初耳だね。それに、俺は史上最強でも何でもないよ。剣士としては世界で三番目ぐらいだとは自分でも思ってるけどな」ゴクッ

    マスター「へえ、じゃあ一番と二番は誰なんだい?」

    名剣士「二番は俺の師匠だよ。一番は俺の師匠の師匠だな」

    マスター「ああ、なるほどね。そう来たか」

    名剣士「なに勝手に納得した様な面してんだよ」

    マスター「いや、別にね。それより、もう一杯飲むかい?」

    名剣士「ああ、もらう。何せ今回はしみったれた旅立ったからな。金貨二十枚分ぐらいの働きはしたのに、報酬はなしだってんだから。傭兵稼業が身に付いてる身としてはきつかったわ」

    マスター「宮仕えを断るからだよ。新政権が誕生した時、騎士団長のポストについてれば、給料に加えて特別手当ても出ただろうに」

    名剣士「根っからそういうのが向いてないんでね。用意してくれた陛下には申し訳なかったけど、務まる気がしなかったからな。……まあ、そのせいで、今回タダ働きになったんだがな。断った借りを返すって意味で」

    マスター「それはまた、ずいぶん重い借りになったもんだね。一国を救ったってんだから」ハハッ

    63 = 58 :

    名剣士「って事で、しばらく振りに本業に戻るからよ。最近は何か美味しい話はあるかい? 金になりそうな依頼とかさ」

    マスター「生憎、金にならないのしかないね。金貨以下のものばかりだよ。もっとも、銀貨でも普通は十分高いんだけどね……」

    名剣士「懸賞金がかかってる魔物とかもいないのか?」

    マスター「それも、金貨以下」

    名剣士「残念だな」

    マスター「いっその事、魔王でも倒しに行ったらどうだい? あんたが討伐出来ない魔物なんている気がしないよ、俺は。魔王倒して、史上最強の英雄として歴史に名を刻めばいいと思うんだがね」

    名剣士「いや。流石に魔王は無理だな。あれは俺が倒せる代物じゃない」

    マスター「それも謙遜かい? それとも本気で?」

    名剣士「本気で、だよ。これはマスターだから言うけど、俺は前に魔王城があるって噂の妖魔の森に行った事があるんだよ」

    マスター「……そもそも妖魔の森なんて本当に存在してたのかい。てっきり、伝説の中だけの空想話だと思ってたんだけど」

    名剣士「実際にあるよ。北の国の更に北。地上の彼方。最果ての地だ。そこにいるのは全部神話クラスや伝説級の魔物だけっていうイカれた森さ」

    マスター「……本当なのかい、それ。冗談とかじゃなく」

    名剣士「ああ、もう何年も前に実際に行ってきて、体験したからな。しばらく進んだところでいきなり巨大な魔物に出くわして、何をされたかもわからず気が付いたら吹き飛ばされて瀕死状態だった」

    名剣士「あの時は命からがら逃げてきたよ。敵に背中を向けたのはあれが初めての事だった」

    マスター「……あんたが、そんな目に……?」ブルッ

    64 = 58 :

    マスター「あ、いや。だけどさ……」

    名剣士「ん? どうした?」

    マスター「一応、先に言っとくけど、あんたの話を疑う訳じゃないんだ。ただ、ふと疑問に思った事があってね」

    名剣士「そんなん気にしないでくれ。で、何だい?」

    マスター「いやね。そんな伝説級の魔物がウジャウジャいるってのに、どうして魔王はそいつらを使ってこっちに攻めてこないのかなって……」

    名剣士「何だ、そんな事か。そりゃ、単純な理由だよ」

    マスター「どんな?」

    名剣士「あの森には、竜がいるんだよ」

    マスター「竜……!」

    名剣士「そ。最強無比の孤立種族と言われる竜たちがワンサカいて、そいつらが魔王軍とドンパチやってんだ。魔王からしたら、こっちに割く戦力なんてほとんどないんだろな」

    マスター「…………」

    名剣士「聞いた話だが、あの森は、元々竜たちの住み処だったそうだ。魔王の目的は多分世界征服だから、きっと最初に竜にケンカ吹っ掛けたんだろう」

    名剣士「で、本格的な大戦に突入。ただ、竜ってのは当たり前だが強さがどれも半端ないから、雑魚をどれだけ投入しても蹴散らされて一瞬で終わりだ」

    名剣士「だから、戦力にならない余った奴等をついでの様に人間の方に向けたんじゃないのか? つまり、魔王からしたら、人間なんて初めから眼中にないんだよ。猛獣と戦ってる時、足元にネズミがいたようなもんだ」

    名剣士「魔王がその気になりゃ、多分、一日で人間は根絶やしに出来るだろうな。俺たちなんて、そんな程度なんだよ」

    マスター「…………」ツルッ、ガシャン

    名剣士「おいおい、マスター。落ち着きなよ。震えんなって」

    マスター「あ、ああ、悪い……。あまりに強烈というか……すさまじい話を聞いてしまったもんだから……」

    名剣士「ま、そういう事だよ。こっちにいる魔物なんて戦力外通告受けた雑魚ばっかなんだ。もっとも、その雑魚に俺たちは世界の三分の一を征服されて大苦戦してる訳なんだけどな」

    マスター「…………」

    65 = 58 :

    マスター「……じゃあ、もしも竜たちが魔王軍に負ける事になったら、俺たちはもう一貫の終わりって事……なのかい?」

    名剣士「普通に考えたらな」

    マスター「……まだ何かあるのかい? いや、希望はあった方がいいんだが」

    名剣士「ま、安心しなって、マスター。例え竜が全滅しても、俺たちは平気だよ」

    マスター「どうしてそう断言出来る?」

    名剣士「おいおい、マスターだって知ってるだろ? こっちには魔王を倒す伝説の勇者がいるじゃないか。俺ごときじゃ到底無理だが、勇者なら必ずこの世界を救ってくれるさ」

    マスター「……」ハァ

    名剣士「ん?」

    マスター「よしてくれ……。ありゃ、単なる伝説だろ? お伽噺みたいなもんじゃないか。まさか、あんたがそれを本気で信じてるとは思わなかったよ」

    名剣士「そっちこそ冗談きついぜ、マスター。伝説だって? そんな訳ないだろ。本当に勇者はいるさ。間違いなくその内名乗りを上げて、この世界を救ってくれるからよ」

    マスター「……そうかい。まあ、期待しないで期待しておくよ」

    名剣士「どっちなんだよ」ケラケラ

    マスター「……さてね。どっちだろうね」ハァ

    66 = 58 :

    マスター「ああ、そういえば……。さっきの話で思い出したけど……」

    名剣士「ん?」

    マスター「この前、南の国に女神の神託を受けた勇者が出たらしいよ。そんな情報がこの前入ってきた」

    名剣士「お、おい! それ、本当か?」ガタッ

    マスター「え? あ、ああ……。何人もの情報屋が同じ事を言ってたし、南の国の国王も公式に発表してるよ。間違いないだろうね」

    名剣士「それ、南の国で間違いないんだな? 勇者の年齢は? 生い立ちは? 名前は? 詳しく教えてくれ」

    マスター「ああ、えっと……。名前は……何だったかな、ド忘れしちまった。確か年齢は26歳で……。元は騎士隊長を務めてた人間だ。もちろんあんたほどじゃないだろうが、剣と魔法の才能は天才的だという評判だよ」

    マスター「ただねえ、肝心の女神の神託ってのが眉唾ものなんだ。それと言うのも、教会側が沈黙を保ったままなんだよ。勇者が選ばれたっていう公式発表を一切してない」

    マスター「だから、これは南の国側が教会に無断で行った、政略としての単なるでっち上げだって言われてる。ただの宣伝工作か、もしくは潜入任務か何かだってのが一般的な見解らしくて」

    名剣士「そんな事はどうだっていい! それより、肝心の名前は? 思い出してくれ」

    マスター「ああ、名前ね。ちょっと待ってくれ、確かこの紙に」パラパラ……

    マスター「あった。名前は『勇者』だよ。生い立ちは南の国の外れにある、山奥のへんぴな村だな」

    名剣士「……間違いない」

    67 = 58 :

    マスター「……ん? なんだい、知ってる相手なのかい?」

    名剣士「悪いがマスター、急用が出来た。これで失礼するぜ」サッ、タタッ

    マスター「あ! ちょっと!」

    名剣士「代金は、次来た時に払う! 悪い!」ガタッ

    チリンチリーン……


    マスター「いや、代金はいらないんだけどさ……。もう十分もらってる様なもんだし」

    マスター「『名剣士、馴染みの酒場』ってだけで、ずっと大繁盛だもんな……」

    マスター「そうじゃなくて、旅の話とか色々聞きたかったんだが……」

    マスター「しかし、伝説の勇者ねえ……。あの名剣士がそこまで気にかけるなんて……」

    マスター「まさか、本物……? いや、それこそまさかだろうけど……」

    68 = 58 :

    とりあえず、ここまで

    71 :


    魔王と魔物TUEEEE!
    仲間でもきついとか勇者ワンパンされるんじゃないか…

    72 :

    予想以上にTUEEEEEEEEEEE

    しかしカンストしてるのに苦戦する相手は数値で表せないレベルになるんじゃなかろうか

    73 :

    いつから9999がカンストだと錯覚していた…?

    74 :

    苦戦したのはもう何年も前の話だぞ

    75 :

    乙です
    勇者のステータスはどうなってるんだろ

    76 :

    このレベルが4人いれば勇者とかいりませんわそりゃ

    77 :

    ドラクエステ勇者にFFステ仲間みたいになったら怖い

    78 :

    名剣士が少年Bなんだろうか

    79 :

    ー 中央国、とある町 ー


    コンコン、ダンダン!!

    騎兵A「旅の者だ! 開門せよ!」

    騎兵B「…………」
    騎兵C「…………」
    騎兵D「…………」

    大司教「…………」


    見張りの兵士「んー……何だ?」ヒョイッ (城壁から顔を覗かせる)

    兵士「……!? あいつら、鎧に十字マーク!?」

    兵士「まさか、神殿騎士団!」


    騎兵A「そうだ! 我らは教会本部より遣わされた神殿騎士団である! こちらの大司教様の、旅の護衛としてこの地までやって来た!」

    騎兵A「わかったのなら、即座に開門せよ! 通行手形ならここにある!」サッ


    兵士「は、ははーっ! すぐにお開け致します! しばしお待ちを!!」

    80 = 79 :

    兵士「伝達だー!! 開門、開門ー!」

    兵士「大司教様と神殿騎士団様がお入りになる! 周囲に魔物なし! 急げー!!」


    「了解ー!! 急げー! 大司教様と神殿騎士団様がおみえになられるぞー!!」


    ギギギギギッ…… (門が開く)


    騎兵A「うむ」

    騎兵B「大司教様、門が開きました。馬をお進め下さい」

    大司教「ああ」カッポ、カッポ

    騎兵C「では、我らはこの後、情報収集に回りますので」

    騎兵D「大司教様は一足先に教会へとお向かい下さい。念の為に騎兵Aは護衛として残しておきます」

    大司教「わかった。あの方が見つかったら不用意に接触せず、まず私のところに知らせてくれ。それと……」カッポ、カッポ

    騎兵B「はっ」

    大司教「調べる際は、その鎧は脱いでおくように。教会本部の人間だとわかると、あの方が逃げてしまうからな」カッポ、カッポ

    騎兵C「御意」

    81 = 79 :

    ー 広場 ー


    ワイワイ、ガヤガヤ、ワイワイ、ガヤガヤ


    老婆「ああ、ありがとうございます。ありがとうございます」ペコペコ

    「いえ、お気になさらないで下さい」ニコッ

    「では、次の方、どうぞ」

    大工「すみません、お願いします。先日、屋根から落ちて足と腰をやっちまいまして……。この通り、足は折れちまってますが……」ヒョコ、ヒョコ

    「大丈夫ですよ。少しだけじっとしていて下さい」

    「治癒の光よ、この者に女神の庇護を……」パァァッ……

    大工「おおっ……」

    「はい、もう治っているはずです。次からはお気を付けてお仕事して下さいね」

    大工「え、もうですか? じゃ、じゃあ」ソッ

    大工「お、おお! 凄い! まるで痛くない! 治っている!!」

    「」ニコッ

    大工「ありがとうございます! ありがとうございます! 天使様!」ペコペコ

    「お気になさらず。それと、その呼び方はやめて下さい。私はそんなたいそうな人間ではありませんので」

    「それでは、次の方どうぞ」

    病人「は、はい。お願いします。原因はわかりませんが、かなり前から咳が止まらなくて……」ゲホゲホ





    騎兵B「流石、『紅の天使』様だな。有名なだけある。居場所はすぐにわかったな」ボソッ

    騎兵C「ああ。お前はここに残って、もしもあの方が移動したら尾行を頼む。俺は大司教様のところに行って指示を頂いてくるから」

    騎兵B「了解した」

    82 = 79 :

    ー 夜、みすぼらしい宿屋 ー


    主人「……本当によろしいのですか、天使様? 天使様ならこの様な貧しい宿屋でなくとも、いくらでも無料でお泊めする宿がありますでしょうに……」

    「お気遣いなく。それと、天使様はやめて下さい。その様な大それた者ではありませんので」

    主人「も、申し訳ありません」

    「いえ、謝る様な事ではありませんから」

    主人「それと、天使……いえ、女様。今日、治して頂いた者たちから、お礼にとこちらを預かっています」スッ

    主人「全部で銅貨が678枚ありました。既に換金して銀貨3枚と銅貨78枚にしてあります。みな、口を揃えて少なくて申し訳ないと言っておりましたが、旅の路銀の足しにして下さいと……。どうかお受け取り下さい」

    「では、銅貨だけありがたく頂いておきます。銀貨の方は、この町の城壁の補修費用に加えておいて下さい」

    主人「それは……。ですが」

    「構いません。城壁は町の防御の要ですので。魔物に壊されないよう、どうか補修費用に当てて下さい」

    主人「本当に……よろしいのですか?」

    「はい。よろしくお願いします」

    主人「ありがとうございます。無料で皆を治療して頂くだけでなく、この町の事まで心配してくださるなんて……」グスッ

    「女神様は、持つ者に厳しく、持たざる者に優しいお方です。私は人を治す力を既に頂いていますので、これ以上は何も望みません。それだけで十分幸せです」

    主人「本当にあなた様は、地上に舞い降りた天使です。どうか女様に女神様の愛と祝福が与えられますように……」グスッ

    「ありがとうございます」ニコッ

    83 = 79 :

    ー 深夜 ー


    コンコン

    「……?」

    「どちら様ですか?」

    「この町の神父です。夜分遅く申し訳ありません」

    「いえ。それでどうされました? 誰か急患でも出ましたか?」

    「そうではありません、御安心を。ただ、女様に少しお話がありまして……。中に入れてもらってもよろしいですか?」

    「ええ、構いません。今、開けますので」タタッ、ガチャッ


    神父「すみません……女様……」

    騎士A「」サッ (ドアを手で押さえて固定)

    「!?」


    騎士B「」ササッ
    騎士C「」サッ (整列)

    騎士D「どうぞ」

    大司教「御苦労」スッ


    「……その服装、教会本部の! そして、神殿騎士団まで……!」

    84 = 79 :

    神父「……申し訳ありません、女様。この様なだましうちの様な事をしてしまって……」

    【神父】
    『体力 :17
     攻撃力: 2
     防御力:11
     魔力 :10
     素早さ: 6』


    大司教「人聞きが悪い事を言うものではない。全ては教会本部の意向だ。君はそれに従っただけだよ」

    神父「…………」

    大司教「では、改めて私の自己紹介を……。初めまして、『紅の天使』様。私は大聖堂から遣わされた者で、大司教と申します。以後、お見知り置きを……」

    【大司教】
    『体力 :31
     攻撃力: 8
     防御力:44
     魔力 :40
     素早さ:19』


    大司教「そして、この者たちは、護衛の神殿騎士団たちです。全員、精鋭揃いですよ。逃げようなどとは考えない事をお勧めします」

    騎士A「…………」ペコッ
    騎士B「…………」ペコッ
    騎士C「…………」ペコッ
    騎士D「…………」ペコッ

    【神殿騎士団精鋭】(四人の平均値)
    『体力 :94
     攻撃力:35
     防御力:42
     魔力 :19
     素早さ:26』



    「…………」

    【教会を破門された女】
    『体力 :6254
     攻撃力:   1
     防御力:9999
     魔力 :8870
     素早さ:4209』

    85 :

    こんなん敵うわけないですやん

    86 = 79 :

    「それで……どんな用件でしょうか?」

    大司教「ええ、ですがその前に……」

    大司教「神父、あなたはもうこの場には必要ありません。教会の機密事項に関わる話になるので、退出しなさい」

    騎士A「」チラッ
    騎士B「」コクッ

    騎士C「すぐにこの部屋から出ていくように」ズイッ

    騎士D「なお、今回の件は口外禁止とする。いいな?」ズイッ

    神父「……は、はい。それでは……失礼します。申し訳ありません……」スゴスゴ……


    ガチャ、バタンッ……

    87 = 79 :

    「……少しも変わってないみたいですね。教会の内部は」

    大司教「秩序の為にですから」

    騎士A「…………」
    騎士B「…………」
    騎士C「…………」
    騎士D「…………」

    「それで、用件は何ですか?」

    大司教「貴女を、再び教会へお連れする事です」

    「私は教会から破門を受け、全ての教会から出入り禁止となった身のはずですが」

    大司教「その破門は取り消しになりました。最高会議で先日決まった事です。教皇もそれを御承認されました」

    「…………」

    大司教「また、これまでの勝手な振る舞いや、度重なる規則違反、命令違反も全て不問に処すとの事です。……もちろん、貴女が教会本部へと戻ってきたらの話ですが」

    「…………」

    大司教「その若さで、以前は枢機卿にまで上られた貴女です。今回も、戻ってきて頂いたらそのまま枢機卿へ復帰させるとまで教皇は仰られています」

    大司教「破格の条件だと思いますが……」

    「いいえ、お断りします。私は教会とは縁を切った身なので」

    大司教「……そうですか。困りましたね……」ハァ

    88 = 79 :

    大司教「ちなみに、理由を聞かせてもらってもよろしいですか?」

    「簡単な事です。私は教会の闇を知りすぎてしまいましたから。もうあそこに戻る気はありません」

    大司教「闇と言うのは?」

    「色々と、です。例えば、治療の有料制とか」

    「回復魔法を使えるのは、女神様の祝福を受けた僧侶のみです。だけど、それを使うのに対して料金表を作り、その規定の金額以下で怪我や病気を治療する事を禁止するというのは私には納得出来ません」

    「難病や重傷ほど治療費は高くなります。貧しい人にとっては払えない金額です。そして、そういう人達を安い金額で治療したら、罰則が下されます。こんなの間違っています!」

    大司教「なるほど……」

    89 = 79 :

    大司教「ですが、特例として生死に関わる様な怪我や病気の場合は無料で治療する事が許可されているじゃありませんか」

    大司教「それに、打ち身や風邪などの軽いものであれば、教会は寄付や謝礼を頂いてませんよ。だからこそ、こうして厚い信頼を得ているのです」

    「それはただの人気取りに過ぎません。それに、瀕死状態を救えるほどの高位な回復魔法が使える人間は限られています。さほど多くありません」

    「何より、女神様は貧富の差によって救う者を決める様な真似は許さないはずです!」

    「そして、その得た高額な治療費が何に使われているかと言えば、護衛と称した実質軍隊である神殿騎士団の育成や、司祭司教の贅沢に使われてるんです」

    「私は治療費を取るなとは言いません。教会という巨大な組織を維持してく以上、寄付だけではまかなえない面もあるでしょうから」

    「ですけど、それを規則として定めたり、庶民には払えないほどの高額にしたり、破ったら罰則を加えたりというのは、どう考えても間違ってます!」

    「本来なら、教会は善意のみによって運営されるべきなんです。私はそうならない限り、教会に従う気も、戻る気もありません」

    「教皇に……いえ、あのただの強欲頑固ジジイにそう伝えて下さい。私は貴方を聖職者として認めないと」


    大司教「……ふふっ。これはまた過激な」

    騎士A「…………」チャキッ (剣に手をかける)
    騎士B「…………」チャキッ
    騎士C「…………」チャキッ
    騎士D「…………」チャキッ

    90 = 79 :

    騎士A「大司教様。今の発言は看過出来ません。多少、躾を入れさせてもらってもよろしいですか?」スッ

    大司教「いや、やめときたまえ。手荒な真似はするなと上からきつく言われている」

    騎士B「しかし……教皇様をあのように侮辱するとは……」

    大司教「元より、そういう方なのだよ。でなければ彼女を破門する訳がない」

    大司教「そうでしょう? 教会の重鎮職に抜擢されながら、教皇に再三に渡って意見し、遂には反省の為に地下牢にまで入れられた方ですからね」

    「大聖堂に牢屋があるという事実が既に間違っているとは思われないのですか?」

    大司教「本来は、封印しなければならなかった魔物の為の牢ですよ。少しもおかしくはありませんがね」

    「詭弁を」

    大司教「事実ですよ。大聖堂の地下には何体もそういった魔物が封印されてますしね。強すぎて殺す事も出来なかった凶悪な魔物の封印場所です」

    「いざという時には、その魔物さえ利用しようと考えているではないですか。あそこは封印場所ではなく、兵器の保管庫の様なものです」

    大司教「まさか。その様な危険な事など考えていませんよ」

    「口では何とでも言えます。そして、教会の実体は、口先だけ綺麗な、国土を持たない軍事政権でしょうに」

    大司教「世迷い言を。御勘弁して頂きたい。その様なデマを口にされては教会の名に傷がつきます」

    「名ばかり綺麗で、何の意味があるというのです」

    大司教「ふっ……。どうにも困ったお方だ。予め聞いていた通りのお方ですね」

    「…………」

    91 = 79 :

    大司教「一体、誰に手引きされたか知りませんが、地下牢から脱走し……」

    大司教「そして逃亡の為に各国を渡り歩きながら、教会の規則に背いて無料で治療をして回り……」

    大司教「贅沢もせず、見返りも求めず、どんな難病奇病大怪我でもたちどころに治してしまう」

    大司教「その噂がこの四年の間に世界中に広まり、遂にはついた二つ名が『紅の天使』」

    大司教「僧侶着用の白のローブをまとわず、常に赤いローブをまとっていた事から、その様な名がつき、今や天使の化身扱いです」

    大司教「あなたの名声は古今東西ありとあらゆる英雄をしのぎ、市民からの人気はどんな名君でも霞むほど。教会の神父達も揃って貴女を匿い庇いだてする始末」

    大司教「こうなってしまっては、教会としては、破門にした事自体が既に不名誉扱いなんですよ。まったく、厄介な事をして頂きました。有名になりすぎているので、今や公に連行も裁判も出来ませんからな。そんな事をしてはこちらが非難される」

    大司教「我々としては、教義に違反している者を、正当に処罰しようとしているだけなのにね」

    「…………」

    92 = 79 :

    大司教「なので、教会としては取るべき道を変えざるを得なかったんですよ」

    大司教「ですので、私がこうして派遣されたのです。今、教会では更なる問題を抱えていて困っていますからね」

    「問題?」

    大司教「ええ。勇者が現れたのですよ。南の国にね」

    「!?」

    93 = 79 :

    「勇者が……! 南の国に……!」

    大司教「そうです。教会はまだそれを公に認めていませんがね」

    「どうして! 神託は下されたのでしょう! それなら、全世界に発表して、人々に希望を与えるべきです!」

    大司教「それがそうもいかないんですよ。裏話をするなら、勇者は、女神の加護を受けし神殿騎士団から出てもらわなければ教会としては面子がありませんからね」

    大司教「ところが実際には、何の関係もない、更には教会に対して非協力的な態度を取っている南の国から選ばれてしまった」

    大司教「これを認めれば、教会は面子を潰し威厳を無くします。だから、正式にはまだ認めていません。しかし、その神託が本物なのもまた確か」

    大司教「なので、この状態で、もしも勇者が魔王を倒してしまったら、更にまずい事態に陥る。勇者でないものが魔王を倒してしまったら、これまでそう教えを説いていた教会に対しての信頼は地に落ちてしまいますからね」

    大司教「なので、いつかは教会側としても公表しなければならないでしょう。あるいはこういう手も取れますがね……」

    大司教「そうなる前に、勇者には死んでもらう、という手が」

    「!?」

    94 = 79 :

    大司教「と言っても、もちろん暗殺などというリスクの高い事を教会はしませんよ」

    大司教「そんな事をしなくても、教会は全世界、どの町にもある。また市民からの信用と信頼は国王よりも勝っています。何せ教会の言葉は女神の言葉と同義ですからね」

    大司教「なら、こう発表してやれば良い。先日、女神の神託を受けた勇者とやらは、真っ赤な偽物であり、神の名を勝手に騙った最低な不届き者である、と」

    大司教「そうすれば、瞬く間に世界を救う勇者は一転して、各町や村で迫害や弾圧を受ける事になるでしょう。宿にも泊まれず、買い物も出来ず、そもそも町や村に入れてもらえるかどうか」

    大司教「武力で勇者を殺すなど愚か者のする事です。そんな事をせずとも、野垂れ死にさせれば良い」

    「あなた方は……! 私利私欲の為に、女神の名を汚し、あまつさえ世界を救おうという勇者様の妨害までしようと言うのですか! どちらが人間の敵なのです!」

    大司教「勇者など、死んでもいずれまた現れるでしょう。問題ありません。それに女神というのは、人が作り出した幻想に過ぎませんよ。世界一つ救えない神など、私は神と認めていません」

    「っ! 大司教の身でありながら……! あなたはどこまで女神様を侮辱すれば気が済むのです!」

    大司教「私は私の考えを述べたまでです。それに、大司教などと言うのは役職を示す記号でしかありませんが」

    「傲慢な! 聖職の風上にも置けない男!」

    95 = 79 :

    大司教「別にあなたからの評価など、私はどうでも良いのです。それよりも、これを聞いてあなたはどうされますか?」

    大司教「聞き及んでおりますよ。あなたは勇者の出現を教会にいる頃からずっと気にかけておられたと」

    大司教「そして、勇者を深く尊敬し、女神同様とても大切に考えていると」

    「当然です! 勇者様は特別ですから! 必ずやこの世界を救って下さる方なんですから!」

    大司教「ところが、現在の状況では恐らくそれは無理だというのが、流石に貴女でもわかって頂けたはずです。勇者だろうと何だろうと、人の子である以上、俗世の風聞や迫害からは逃れられませんからね」

    「……っ」

    大司教「しかし、出来れば教会側としてはその様な不穏な真似はしたくない……。これはご理解頂けますよね?」

    「……結局、何が言いたいんですか?」

    大司教「要は、最近、教会にとって不都合な事が起こり過ぎているのですよ。名誉を別のところに持っていかれるばかり。ならば、こちらも面子を保つ為に、何かしら都合の良い事が起きて欲しいと願っているのです」

    「つまり……私が教会側に戻れば、その面子が戻ると」

    大司教「先程も言った通り、貴女の人気と名声は凄まじいですからね。世界を救えるのか不確定な勇者よりも、弱い者の味方であり実績が既にある貴女の方が市民からの人気はより上です」

    大司教「貴女が教会に復帰してそれを宣言して頂ければ、勇者がどこの国から出ようと大した事ではない。教会側としてはお釣りがきます」

    大司教「簡単に申し上げれば、勇者の旅の邪魔をされたくないのであれば、私と共に教会に戻って頂き教皇様に忠誠を誓って下さいと、そういう話ですよ」

    「…………」

    96 = 79 :

    「……わかりました。ですが、その前に一つだけ確認をさせて下さい」

    大司教「なんなりと」

    「その勇者の名前は、なんと言いますか?」

    大司教「名前、ですか……? 確か『勇者』だと聞いておりますが……」

    「ふふっ、そうですか……。『勇者』ですか」

    大司教「?」

    「わかりました。私は大聖堂へと戻ります。明朝には出発しますので、それまでに馬の手配をよろしくお願いします」

    大司教「……そうですか。それはお話が早くて助かりますが……」

    「まだ、何か?」

    大司教「いえ……。特には……。それでは、話もまとまった事ですので、我々はこれでおいとまします。……行くぞ」

    騎士A「はっ」

    騎士B「」ガチャッ、スタスタ

    騎士C「」スタスタ
    騎士D「」スタスタ

    大司教「くれぐれも約束を違われないよう、お願いしますね。では……」バタンッ


    「…………」

    97 = 79 :

    ー 宿屋前、路地 ー


    騎士A「大司教様……。あの者、逃げ出したりはしないでしょうか? 念の為に見張りを立てた方がよろしいのでは……」

    大司教「いや、必要ない。嘘をつく様なお方ではないと聞いている。そうでなければ、『天使』などとは呼ばれる事はないだろうしな」

    大司教「それに、逃げたとしても、こちらもそれほど困る訳ではない。むしろ、困るのは向こうの方だ」

    騎士A「左様ですか……。ならば、そのままにしておきますが」

    大司教「それよりも……。私はあの表情の方が気になったな。どこか嬉しそうだったが……」

    騎士B「それは私も感じました。あの女、何か企んでいるのでしょうか?」

    大司教「わからんが……。まあ、いいだろう。とりあえずこれで私の受けた任の半分は終わり、そして良い方に転がったのだからな」

    大司教「残りの半分は無事に大聖堂まであの方を連れていくだけだ。翌朝には旅立たれるという事だったから、上等な馬を今日の内に手配しておけよ」

    騎士C「はっ!」

    大司教「戻れば、枢機卿になられるお方だ。無礼な口の振る舞いもそこまでにしておけ。良いな?」

    騎士D「ははっ。肝に命じておきます」


    大司祭「……しかし、何を聞くかと思えば、名前を聞くとはな。まさか、元から勇者に心当たりでもあったのか……?」

    98 = 79 :

    ー 宿屋内、女の部屋 ー


    「……ついに、勇者様が」

    「本当に、十五年前の約束通り……。覚えておられたのですね……」

    「やはり、この運命を女神様は知っておられたのでしょう……。このタイミングで私の元に安全に大聖堂へと行く好機が舞い降りてくるなんて……」

    「……感謝致します、女神様」ギュッ (強く手を組んで祈りを捧げる)


    「後は、一刻も早く大聖堂に戻って……」

    「『あの方』に、私は何としてでもお会いしなければ……!」

    99 = 79 :

    ここまで
    予想より長くなりそう

    100 = 74 :

    勇者は弱いんだろうな


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