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    元スレ勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」

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    851 = 847 :

    ー 中央国、大聖堂内、円卓の間 ー



    教皇「…………」

    枢機卿A「…………」

    枢機卿B「…………」

    枢機卿C「…………」

    枢機卿D「…………」

    神殿騎士団長「…………」



    教皇「騎士団長よ。未だ……女は特別大礼拝堂に立て籠ったままか」

    神殿騎士団長「……申し訳ありません。信じられぬほど強力な結界が中に張ってありまして」

    神殿騎士団長「また、聖女様のドラゴンが女の側についております。仮に結界を破れたとしても、我等がその場で取り押さえるのは不可能かと……」

    教皇「…………」

    852 = 847 :

    教皇「しかし、これまで水も食事も渡しておらぬのであろう……。いかに女と言えど、そろそろ衰弱しておるのではないか」

    神殿騎士団長「それが、扉ごしの会話にはきちんと受け答えをしております……。女曰く、天使様が補助してくれていると……」

    枢機卿A「天使とはな……。世迷い言を……」チッ

    教皇「…………」


    枢機卿A「教皇貎下。今更の話ですが、あの女を教会に復帰させたのはやはり間違いだったのです」

    枢機卿B「左様。聖女の逃亡の手伝い、許される事ではありません。捕まえたら魔女裁判にでもかけて処刑すべきです」

    枢機卿C「今は過ぎた事を言っても仕方あるまい。それよりも、これらの事態を世間からどう隠すかについてを話し合うべきだろう。捕まえた後の事は、捕まえてから決めれば良い」

    枢機卿D「だが、聖なる盾も聖女に奪われているのだぞ。こちらは勇者に渡すと言っていたから隠しようがないが、どうするつもりかね。偽物を作って誤魔化すとでも言うのか」

    枢機卿A「奪われたのは神殿騎士団の責任だ。そちらで何とかしたまえ。聞けば、抵抗もせず聖女に渡したというではないか」

    神殿騎士団長「それは……。ですが、竜を連れてる聖女様相手に我等が何が出来たというのです。抵抗してもしなくても結局は奪われたでしょう」

    枢機卿B「それが言い訳になるか。『奇跡の鐘』・『聖女』・『伝説の盾』と、今や教会の三大シンボルの内、二つが消えているのだぞ。この事態をどうおさめるつもりだ」

    枢機卿C「落ち着け。聖女に関しては、元から姿を滅多に見せていなかったのだ。そこはどうにかなる。伝説の盾も勇者に譲渡したとするしかあるまい。問題は今後の事だ。教会の威信をどう取り戻すかだろう」

    枢機卿D「その前に、立てこもっている女を外に引っ張り出すのが先ではないのかね。女を人質にすれば、この後の事はどうとでもなるだろう」

    枢機卿A「いや、『伝説の盾』を勇者に譲渡した事にするのであれば、先に勇者の存在を教会が認めねばなるまい。まずは急いで式典を開いて……」


    教皇「頭が痛くなるな……。この事態、どこから手をつけるべきか……」ハァ

    853 = 847 :

    コンコン、ガチャッ!!

    大司教「し、失礼しますっ! 一大事です!」


    枢機卿D「何だ、今は重要な会議中だぞ!」

    大司教「申し訳ありません、ですがっ!!」


    教皇「……どうした」


    大司教「女が特別礼拝堂から出て、大聖堂へと向かっておりますっ!! 竜も一緒です!!」


    教皇「!?」

    枢機卿A「自分から出ただと……!!」

    枢機卿B「一体、何が目的だ……!!」


    大司教「そ、それが、『奇跡の鐘』を必要としているとっ!!」


    神殿騎士団長「奇跡の鐘だと!? すぐ行くっ!!」スクッ

    教皇「今度は何を企んでおる……あの女は!」

    854 = 847 :

    ー 大聖堂内、中央礼拝堂 ー


    神殿騎士A「お、お引き下さい! 奇跡の鐘は神聖な聖具でございます! 例え誰であろうと、許可なくこの鐘を渡す訳には!!」


    「……お下がりなさい。私は女神様の神託により、その鐘を必要としているのです。許可など必要ありません」

    地海竜『ギルルルッ!』ギロッ


    神殿騎士A「うぅっ!!」ビクッ!!

    神殿騎士B「で、ですが!!」

    神殿騎士C「それでも、あの鐘を渡す訳には……!!」


    「……お下がりなさいと私は言いました。私の言葉は、そのまま女神様の言葉だと思いなさい」ピカーッ (後光が射す)

    天使「退くが良い……。女神は鐘を必要としておられる」フワリ (降臨)


    神殿騎士A「!!」

    神殿騎士B「せ、聖なる光が……!!」

    神殿騎士C「て、天使様まで降臨を……!!」



    「では、行きましょう。鐘を鳴らす準備を整えに……」スタスタ……

    天使「はい……」フワッ



    神殿騎士A「い、一体、何の為にあの鐘を……」ガクガク

    神殿騎士B「普段は絶対に鳴りもしないが、鳴れば世界中に響くと言われる伝説の鐘……」ガクガク

    神殿騎士C「前にあの鐘が鳴ったのは、魔王が現れた時だと聞いているぞ……。じゃあ、今度は一体何があるって言うんだ……」ガクガク

    855 = 847 :

    ー 同時刻、南の国

      王宮二階、バルコニー ー



    「…………」




    ー 王宮の庭 ー


    騎士A「最近、姫様はよくバルコニーから外を眺めておられるな。今日もだ」

    騎士B「ああ、以前はそんな事はなかったんだがな。やはり、勇者様の事が気になっておられるのだろうか」

    騎士C「戻れば結婚されるという事だったからな。気にならない訳はないだろうが……」

    騎士D「実際、どう思っておられるのだろうな? 姫様は勇者様の事を」

    騎士A「さあな。だが、少なくとも悪くは思っておられないだろう。お嫌なら御自分の部屋にでも引き込もっておられるんじゃあないか?」

    騎士A「勇者様の事が心配だから、ああして外を眺めておられると俺は思うがな」

    騎士B「勇者様は美男子だし、真面目で誠実な性格をしていたからな……。姫も優しく賢いお方だからきっとお似合いの……ん?」



    ピカーッ (後光が差す)


    騎士A「!?」

    騎士B「な、何だ!? 魔物か!?」ガチャッ (魔法銃を構える)

    騎士C「いや、待て! あれは……!!」



    天使「」フワリ

    「!?」



    「天使様!!?」

     

    856 = 847 :

    ー 同時刻、東の国、王都 ー


    「はい、いらっしゃい、いらっしゃい! 安くしとくよー!」

    「おっと、そこの男前な兄さん、このかんざしとか贈り物にどうだい! 女の子にあげりゃイチコロだぜ!」

    「安くて美味しいリンゴだよー! 昨日、果樹園からもいできたばかりのだ! 見てよ、この色ツヤ! 美味そうだろ!」

    「一つ目オオカミの毛皮あるよー! どれも上物ばかりだよー! さあ、買った買った!」


    名剣士「しっかし、ちょっと留守にしてる間に王都も活気が出てきたな」スタスタ

    名剣士「前は役人の怒声と、悲鳴や泣き声ばかりだったからな。陛下の政治が上手くいってる証拠だ。俺も苦労した甲斐があったってもんだ」

    名剣士「それじゃあ、王都の空気も十分堪能した事だし、そろそろまた旅にでも出ようかね。今度は西の国にでも行ってみるか。何か面白い事があるかもしれないしな」スタスタ


    ザワザワ、ザワザワ、ザワザワ!!!


    名剣士「ん? やけに騒がしいな。何だ?」



    「おい、聞いたか!? 今、記念広場の真上に天使様が降臨してるらしいぞ!!」

    「天使様が!? 一体、何で!?」

    「いや、知らないが、何でも重大な知らせがあるとかで!!」



    名剣士「天使様が……!? それに、重大な知らせ!?」

    名剣士「そうと聞いちゃ行くしかないだろ! 記念広場は確か向こうか!」タタタッ

    857 = 847 :

    ー 同時刻。北の国、山奥の大屋敷 ー


    大賢者「九尾の狐さん、九尾の狐さん」

    九尾の狐「」スヤスヤ


    大賢者「駄目か……。起きてくれない」ハァ

    九尾の狐「」スヤスヤ


    大賢者「すっかり体も回復したし、助けてもらったお礼をしたいのに……」

    九尾の狐「」スヤスヤ


    大賢者「ここ二日ばかり、ずっと眠りっぱなしだ。無理矢理起こそうとすると尻尾ではたかれるし……」

    大賢者「危うくそれで死ぬとこだったからな……。一体、僕とどれだけ差があるんだろう……」

    大賢者「本当にあの占い師のおばあさんの言う通りだったな……。上には上がいたし、世界は驚くぐらい広いや……」

    大賢者「九尾の狐さん……。その世界の垣間でも良いので僕に少しだけ見させてもらえないでしょうか? 弟子入りさせてもらえないでしょうか?」

    九尾の狐「」スヤスヤ


    大賢者「まあ、ずっとこの調子だけどね……。僕が何を言ってもまるで起きてくれないし……」

    九尾の狐「」スヤスヤ

    大賢者「どうやったら起きてくれるかな……」


    九尾の狐「」ピクッ

    大賢者「!?」


    九尾の狐「何じゃ、この予感は……?」ムクッ

    大賢者「お、起きた!?」

    九尾の狐「妾の第六感が強く告げておる……。じゃが、何じゃ……?」

    大賢者「あ、あの、九尾の狐さん!」

    九尾の狐「黙っておれ、小僧。今、妾は集中しておる」

    大賢者「あ、す、すみま」

    九尾の狐「向こうか。遥か北の方角じゃな……」トテトテ


    ガラッ (屋敷の襖を開け放つ)


    九尾の狐「一体、何が起こるというのじゃ……」(外を眺め、北の方角をじっと見つめる)

    大賢者「……?」

    858 = 847 :

    ー 同時刻。南の国、凪の海賊団アジト ー


    うみねこA「」ニャー、ニャー

    うみねこB「」ニャー、ニャー



    船長A「くそっ……。まだ大船長にやられたところが痛むぜ……」ズキズキ

    船長B「全員、派手にのされたからな……」ズキズキ

    副船長「束になってかかっても、結局、足止めすら出来なかったからな……。完全にやられ損だ……」ズキズキ

    船長C「大船長からしたら軽く稽古つけた様なもんでしょ、あれ……。もう別世界の人よ、あんなの……」ズキズキ

    船長「にしても、これからどうしてくかよ。手探りで貿易やってくしかないけど、不安が……」


    シーン……


    船長「ん?」ピクッ

    船長A「お前も気付いたか。何だ、この雰囲気……」キョロキョロ

    船長B「何かが襲ってきたって訳じゃない……。殺気も闘気も感じられない……。だが、何だ、この違和感は……? 急に何か変わったぞ」

    副船長「いや、わかった! お前ら上を見ろ!」

    船長C「上?」ツイッ


    シーン……


    船長「そうか……! 何か起こったんじゃなくて……!」

    船長A「ああ、消えちまったんだ……! あれだけ空を飛んでいたうみねこが、いつのまにか! どこにもいなくなってる! 鳴き声すら聞こえなくなったぞ!」

    船長B「だけど、お前……。この島を俺達のアジトにしてからもう四年以上経ってるが、その間、一度でもうみねこの声が聞こえなくなった事ってあったか……?」

    副船長「……いや、覚えてねえな。なかったはずだ」

    船長C「じゃあ、何で急に……?」

    船長「何かあったのかも……。私らの知らないところで、何か大きな事が……」

    副船長「あるいは……。これから何か起こるのかもしれないぞ……」

    船長A「何が起きるってんだよ、副船長……。鳥が一斉に避難する程の何かって事だろ、それ……」

    副船長「船が沈没する前にはネズミがいなくなるってのはよく聞くが……」

    船長「何なの、一体……。気味が悪い……」

    859 = 847 :

    ー 同時刻。西の国、農業で栄える町 ー


    秘書「では、こちらの農園との専属契約はこれで全て交渉終了という事で……」

    農民A「ああ、七つ星商会さんところに全部卸すだよ。いいブドウさ出来るのを期待してけろ」

    秘書「ええ、宜しくお願いします」


    大風車「」カタカタ、カタカタ…… (高さ12メートル)

    大風車「」ピタッ……


    秘書「おや……? 風が、止まった?」


    農民A「そ、そんな嘘だべ! この町は風が常に吹いてる町なんだ。あの大風車が止まったとこ、俺は見た事ねえぞ」

    農民B「俺もだ。生まれて初めて見ただ……。この町で風が止まる事なんかあるんだべな……」


    秘書「……風が止まる。しかし、何故……」

    秘書「!!」

    秘書「あれは……! 風車の上に!」



    天使「」フワリ…… (降臨)



    農民C「て、天使様!?」

    農民D「何でこったらとこに天使様が!?」



    天使「皆の者、よく聞きなさい……。これより、勇者に関する事で、伝えるべき事がある」



    農民A「ゆ、勇者の事で!?」

    農民B「一体、なんだべさ!?」


    秘書「まさか、女大富豪さん達に何かあったのでは!!」

    860 = 847 :

    ー 妖魔の森、南西部、上空 ー


    アスタロト(悪魔)「怯むな! 奴等を生かして帰すな!! 飛べる奴等は全員殺しにかかれっ!!」バッサ、バッサ!!

    【南西地区担当、八大将軍の一人】
    『体力 :617万
     攻撃力:422万
     防御力:365万
     魔力 :409万
     素早さ:158万』


    剣聖「雑魚は、俺の前に出てくるなっ!!」チャキッ

    天馬「」ヒヒーン!!!


    「魔法剛剣技!! フ レ ア ダ ウ ン ッ !!」


    ズバッ!!!!



    アスタロト「っ!!!!」ガフッ!!!!

    ヒューーーン……ドサッッッ!!!!



    剣聖「冥土の土産だ! 魔法剣の威力、冥界でとくと語るといい!」

    861 = 847 :

    巨大屍鳥A「グギャギャッ!!!」バササッ (全長31メートル)

    巨大屍鳥B「グギャギャッ!!!」バササッ

    巨大屍鳥C「グギャギャッ!!!」バササッ

    巨大屍鳥D「グキャギャッ!!!」バササッ

    巨大屍鳥E「グギャギャッ!!!」バササッ

    巨大屍鳥F「グギャギャッ!!!」バササッ

    巨大屍鳥G「グキャギャッ!!!」バササッ

    巨大屍鳥H「グギャギャッ!!!」バササッ

    巨大屍鳥I「グギャギャッ!!!」バササッ



    大富豪『ふふっ。飛んで火に入るなんとやらってやつね。この程度の数、ウイングフリーダムにとっては何の意味もないわよ! 武装展開!』ガコッ

    魔導機神「」シュババババッ!! (遠隔操作型、魔力出力小型砲台×32機を背面から展開)


    大富豪『奏でなさい! 破滅のメロディ! フィンファンネル!!!』


    小型砲台A「」ギュインッ、ドシュッ!! (空中を自在に移動しながら魔力レールガンを発射)

    小型砲台B「」ギュインッ、ドシュッ!! (魔力レールガンを発射)

    小型砲台C「」ギュインッ、ドシュッ!! (魔力レールガンを発射)


    (以下略)


    小型砲台Z「」ギュインッ、ドシュッ!! (魔力レールガンを発射)



    巨大屍鳥A「ギッッ……!!」ヒューーーン……ドサアッ!!!

    巨大屍鳥B「ガグッッ……!!」ヒューーーン……ドサアッ!!!

    巨大屍鳥C「グギッッ……!!」ヒューーーン……ドサアッ!!!

    巨大屍鳥D「ッッ……!!」ヒューーーン……ドサアッ!!!

    巨大屍鳥E「ガッッ……!!」ヒューーーン……ドサアッ!!!

    巨大屍鳥F「ギギッッ……!!」ヒューーーン……ドサアッ!!!

    巨大屍鳥G「ガギッッ……!!」ヒューーーン……ドサアッ!!!

    巨大屍鳥H「グギッッ……!!」ヒューーーン……ドサアッ!!!

    巨大屍鳥I「ギッッ……!!」ヒューーーン……ドサアッ!!!



    大富豪『千年後に出直して来なさい!』

    862 = 847 :

    集団コウモリ×4000「ギギギィッ!!!」バサササササッ!!!!



    闘神「へえ、まるで一匹の巨大なコウモリだね、気持ち悪い」

    鳳凰「シギャアアアアッ!!」ビリビリッ


    闘神「でもさ、一匹一匹が話にならない弱さだよ。そんなんじゃ、あたしの足止めは出来ないね」スッ (気功破の構えを取る)



    「いくぞっ!! 超 級 覇 王 真 光 弾 !!!」

    闘神「破ぁぁっっ!!」ドンッ!!


    気功破「」ギュインッ!!!! (全長79メートル)



    ドッゴオオオオオオオンンンンッ!!!



    集団コウモリ×4000「グギィッ……!!!」ジュワッ…… (蒸発)



    闘神「武闘家、舐めんな!! 多対一でも弱点にならないのがあたしだ!!!」

    863 = 847 :

    地獄トンボA「……!」ブイーンッ!!!! (全長16メートル)

    地獄トンボB「……!」ブイーンッ!!!!

    地獄トンボC「……!」ブイーンッ!!!!

    地獄トンボD「……!」ブイーンッ!!!!



    魔王「速さも強さもそれほどでもないね……。君達程度に魔力を使うのはもったいないから、少し温存させてもらうよ」ブインッ…… (魔力で長大剣を生み出す)


    「魔力剣! 乱 れ 雪 月 花 !!!」


    ザシュッ、ドシュッ、ズバッ、ドシュッ!!!!




    地獄トンボA「……!!!」 (一刀両断)

    地獄トンボB「……!!!」 (一刀両断)

    地獄トンボC「……!!!」 (一刀両断)

    地獄トンボD「……!!!」 (一刀両断)



    魔王「魔法使いだからって、剣が使えない訳じゃないからね。むしろ、結構得意な方なんだ」ヒュンッ (高速飛行)

    864 = 847 :

    グリフォン「ガギギャアアアアッ!!!」ビリビリッ (全長45メートル)

    【伝説の魔獣】
    『体力 :443万
     攻撃力:308万
     防御力:176万
     魔力 :292万
     素早さ:339万』



    「うん……。わたしもあなたに恨みはないけど、これでさよならだね」バササッ

    「回復魔法。この者に癒しの光を与えたまえ……」パアアッ



    グリフォン「!??」

    『グリフォンの体力が9999億回復した!!』

    グリフォン「グッ……!! ゴッ……!!!」ガフッ!!!!

    グリフォン「」ブクブク…… (気絶)

    グリフォン「」グラッ、ヒューーーン……ドサアッ!!!!



    「わたしの回復は強すぎるの……。加減しないと、体がもたないぐらいにね……。ごめんね」バササッ

    865 = 847 :

    虹色蝶A「…………」バッサ、バッサ!! (全長7メートル)

    虹色蝶B「…………」バッサ、バッサ!!

    虹色蝶C「…………」バッサ、バッサ!!




    勇者「…………」ポツーン……

    天海竜『グルルッ!!』グワッ (口を開ける)


    天海竜『ギャオオオッ!!』ゴオオオッ (灼熱の炎)



    虹色蝶A「!!!」ジュワッ (炎焼)

    虹色蝶B「!!!」ジュワッ (炎焼)

    虹色蝶C「!!!」ジュワッ (炎焼)

    ヒューーーン……ポトッ、ポトッ、ポトッ



    勇者「…………」ポツーン……

    天海竜『グルルルルッ!!』フンスッ

    866 = 847 :

    勇者「……俺は、一体、何の為にここにいるんだろう……?」

    天海竜『グルルッ?』


    勇者「いや、一人言だよ……。それにしても、お前は強いな……。さっきは守ってくれてありがとう……」

    天海竜『グルルルッ』フンスッ


    勇者「あ……。あれが魔王城かな……。ほら、地平線の先に微かに見えるけど……」

    天海竜『グルルルッ』コクコク


    勇者「あそこに魔王いるんだ……。きっと強いんだろうね……」

    天海竜『グルルルッ』


    勇者「でも、みんなも強いからなあ……。もう何か別世界の出来事みたいでさ……」

    天海竜『グルルルッ?』

    867 = 847 :

    勇者「もうさ……。出来れば、俺だけ帰りたいんだけど……。やっぱり帰っちゃ駄目なのかな……?」

    天海竜『グルルッ??』


    勇者「いや、俺もう完全に蚊帳の外だしさ……。いらないよ、ていうか無理だよ……。俺がいなくても大丈夫っぽいし……。むしろ、足手まといだよ……」

    天海竜『グルルルッ……?』


    勇者「あ、でも、伝説の剣を俺が持ってたっけ……。これがないと魔王倒せないんだよね……。ひょっとして、それだけの為に連れて来られたのかな、俺……」

    天海竜『グルルルッ???』


    勇者「あ、いや、ごめん……。ちょっと愚痴を吐きたくなってさ……。なんか想像してたのと全然違ったから……」グスッ

    天海竜『グルルルッ!』アセアセ


    勇者「俺、本当に何の為にここにいるんだろうって……。さっきから何もしてないし……。何も出来ないし……。勇者だってのに、何も……」グスッ

    天海竜『グルルッ! グルルルッ!!』アセアセ

    868 = 847 :

    ー 妖魔の森、東部 竜王のねぐら ー


    竜王『ガルルッ……グルルルルッ……(勇者たちの一行が……破竹の勢いで進軍しておるな……)』

    【竜族の長】
    『体力 :904万
     攻撃力:818万
     防御力:796万
     魔力 :479万
     素早さ:682万』


    黄龍『ギルッ……(はい)』


    (以下、鳴き声省略)


    竜王『それで……勇者からの合図はまだ来ておらぬのだな』

    黄竜『はい。未だ……。とうに来てもおかしくはないのですが、まだ送られてきてはおりません……』

    紫龍『ギリギリまで戦力を自分達に引き付けておいて、と考えているのでしょうかね』

    竜王『かもしれぬな……。気遣われるのはむしろ我等の方であろうから……。あの者らなら、我等の力など必要としておらぬだろうに……』


    竜王『依然、我等は待機だ……。勇者からの合図が来たら、我の命令を待たず、すぐさま魔王軍に襲いかかれ』

    黄竜『はい』

    869 = 848 :

    竜達の心は勇者によって護られてるんだなって…

    870 :

    勇者が聖女に回復されたら死ぬな
    かすり傷を負うことさえも許されない

    871 = 847 :

    ー 同時刻。魔王城前、大広場 ー


    大魔導師「魔王様。遊撃部隊八千名、近衛兵一万二千名。全て出陣の準備、整いました」

    魔王「遅い!」

    大魔導師「も、申し訳ありません!」

    魔王「奴等、既に南西部を突破し、中央付近にまで来ているというではないか。すぐに出るぞ!」

    大魔導師「は、はい!」

    魔王「飛べる魔物は全員、鶴翼の陣を維持しつつ余に続け! 飛べぬものは下から向かえ!」ヒュンッ (浮上)


    「はっ!!」


    魔王「叩き落として地上戦に持ち込む故、下の者らはとどめの用意をせよ! 指揮は側近に任せる!」

    側近「ははっ!」


    魔王「よいか、皆の者!! 例え敵がどれ程の強敵であろうと、余と、余の誇る軍の敵ではない!」

    「はっ!!」

    魔王「前後左右に加えて、空と陸から完全に包囲して殲滅戦に持ち込めば我らの勝利は約束されている! 余の指揮に従うだけでお前たちは勝利の美酒にあずかれるのだ!!」

    「ははっ!!」


    魔王「皆、恐れず進め! 余自ら先陣を切る!!」ヒュインッ (高速飛行)


    「ははっ!! 魔王様に続けーーーーっ!!!!」



    『グオオオオオオッ!!!!』×魔物20000体


     

    872 = 847 :

    ー 妖魔の森、中央部付近 ー


    キラー女王蜂A「!!」ブイーンッ!!! (全長32メートル)

    キラー女王蜂B「!!」ブイーンッ!!!



    剣聖「しつこいっ!!」ズバッ!!!!

    天馬「」バッサ、バッサ!!


    キラー女王蜂A「!!!!」(一刀両断)




    大富豪『甘いよっ!!』ガチッ

    魔導機神「」ドシュンッ!! (魔力レールガン発射)


    キラー女王蜂「!!!!」(一撃死)




    闘神「ったく。強さは大した事ないんだが、数が多くて面倒だな」

    鳳凰「」バッサ、バッサ!!


    「うん。予想してたよりも多いね」バササッ


    魔王「だけど、下、見てよ! やっと暗黒湖を越えたよ!」ヒュンッ


    剣聖「お、本当だな! 竜王の話によると、これでようやく半分ってとこか。流石に妖魔の森は広い!」


    大富豪『ね、なら、そろそろ! 勇者に合図を送ってもらおうよ! これまでに十分魔物を引き付けたよ、私達!』


    「そうだね! 竜王さん達もきっと待ってるだろうし、そろそろ来てもらいたいよね!」


    闘神「じゃあ、あたしが代表して勇者と話してくる! 皆はそのまま近寄ってくる魔物を倒しててくれ!」


    剣聖「了解! 頼んだぞ!」

    873 :

    おもしろい

    874 = 847 :

    ー 仲間達からやや後方地点 ー


    勇者「……なんかもう、これからどうしていいか、俺」グスッ

    天海竜『グルルッ!!』アセアセ


    「勇者ぁーー!!!」


    勇者「」ビクッ

    勇者「ぅっ……」ゴシゴシ


    闘神「よしっと、辿り着いた」

    鳳凰「」バッサ、バッサ!!


    勇者「ど、どうしたの、女闘神?」

    闘神「ああ、勇者。実はそろそろ合図を送ってくれないかってな」

    勇者「合図?」

    闘神「ああ、竜王への一斉攻撃の合図だよ。勇者には勇者の考えがあると思うんだけど、あたしらは今が良いタイミングなんじゃないかって思ったからさ」

    勇者「あ、合図ね。う、うん……。わかった、そうだよね、送るよ……。でも、どうやって送ればいいのかな……」

    闘神「何でもいいよ。女大富豪みたいに派手な事をしてくれりゃ、それで合図になるから。魔法でも気功でも剣技でも何でもいいからさ。勇者ならそれぐらい楽勝だろ?」

    勇者「え」ビクッ!!

    875 :

    あっ……

    876 = 847 :

    闘神「え、ってどうしたんだよ、勇者。やっぱ送るのはもう少し後からの方がいいのか?」

    勇者「い、いや、そうじゃないんだけど……!!」アセアセ

    闘神「なら、頼んだ。流石に近寄ってくる魔物が鬱陶しいからさ。ドカンと一発、派手なのかましてくれ」

    勇者「あ、あの……で、でも……」オロオロ

    闘神「勇者? 本当にどうしたんだよ? 何かまずいのか?」

    勇者「そ、その……実は俺は……」グスッ

    闘神「……?」

    勇者「あ、あれだけ派手な合図なんて……出来な」



    ピカーッ!!! (天からの光)



    勇者「!?」

    闘神「!?」



    キラキラキラキラキラ……


    「お待ちなさい、勇者よ……」 (降臨)

    「その先を言う必要はありません……」



    勇者「女神様!!?」

    闘神「!!?」

    877 = 847 :

    ここまで

    >>839
    予定だと、多分、あと五回か六回更新があるから、このスレだけじゃ終わらないんじゃないかな
    次スレ突入して、それで終わる予定

    878 :

    どこまでも道化か…マジでこの女神勇者にひどいことしてるな

    879 :


    なら雑談は遠慮しなくていい感じなんだね

    世界のために勇者を生贄に捧げる女神ェ…

    880 :

    今北産業

    882 :

    勇者に
    神様なんて
    居なかった

    883 = 848 :

    勇者は女神に呪われてたんだね

    885 = 873 :

    おつ

    886 :

    乙!
    伝説から神話へ神話からお笑いへか……勇者

    887 :

    >>880
    胃が痛い
    キリキリ痛む
    心も折れる

    888 :

    焦ってる天海竜がちょいかわいいな

    889 :

    PTメンバーが滅茶苦茶敵倒してるから勇者は経験値吸っていっぱいレベルアップしてるでしょ

    890 :

    竜ちゃんがかわいい…

    891 :

    女神というか悪魔そのもな

    892 :

    まあ、勇者の仲間全員が魔王や神様を遥かに超える戦闘力を持っているんだから、女神のように立ち回るしかないと思う
    変に刺激して仲間割れや暴走されたら世界がほろぶから、勇者には人身御供というか生贄になってもらうしか方法が無い

    893 :


    「お待ちなさい、勇者よ……」 (降臨)

    「その先を言う必要はありません……」

    これ心情的にはおいばかやめろそれ以上言うなって意味なんだよ…

    894 :

    >>880
    本当の
    敵は
    女神

    895 :

    勇者「い、一体、何故ここに……!」


    「もちろん、あなたを助ける為ですよ、勇者……」


    勇者「俺を……!」

    闘神「勇者を……?」


    「あなたの悩みは全てわかっています……」

    勇者「!!」


    「仲間との力の差がありすぎて、それで躊躇っているのですよね……」

    勇者「……はい」

    闘神「力の差が……? そうなのか、勇者!?」

    勇者「うん……ごめん」

    闘神「!!」

    896 = 895 :

    勇者「本当にごめん……。今まで隠してて……。なんか言い出せなくて……」

    闘神「い、いや、あたしは別に気にしてないけど……。でも、それ本当に本当なのか……?」

    勇者「うん、そうなんだ……。嘘とかじゃないよ……」


    「ええ……。私も保証します……。勇者の言う事に嘘偽りはありません……」

    闘神「女神様までそう言うなら……本当なのか。そっか……」


    勇者「うん……。悪い……。ずっと黙ってて……」

    897 :

    これは勘違い加速の予感、、、

    898 = 895 :

    「ですが、勇者よ……」

    勇者「はい……」

    「あなたは『選ばれし勇者』なのです……」

    勇者「はい……」


    「例えどれだけ仲間達と差があろうとも、その事をあなたが気に病む必要はありません……」

    勇者「…………」

    「あなたは、私が選んだ世界でたった一人の勇者なのです……」

    勇者「はい……」

    「自信を持って進みなさい……。あなたの仲間達も、それを気にする程、器の小さい者達ではないはずです……」

    勇者「……ですが」


    闘神「いや、女神様の言う通りだ、勇者!」

    勇者「え……」

    闘神「あたしはどれだけ勇者と差があっても、気にはしない! それは皆も同じはずだ!」

    勇者「女闘神……。それ、本当に……?」

    闘神「ああ! 当然だろ!」

    勇者「良かった……。ありがとう、女闘神……」グスッ

    899 :

    逆の意味なんだよな、力の差がありすぎるの意味が

    900 = 895 :

    勇者「俺……今までずっとその事でどうしようか悩んでて……」グスッ

    勇者「ほんの少しだけど、嘘ついて誤魔化そうかとかも思ったんだ……。勇者だってのに……」グスッ

    勇者「でも、それは俺が子供の頃から憧れてた勇者とは真逆の行為で……。そんな風に考えてしまった自分が情けなくて……」グスッ

    勇者「だけど、皆から嫌われたり、呆れられたりするんじゃないかって風にも思えて……。だから……」ポロポロ……


    闘神「何を言ってんだよ、勇者! 泣くなよ!」

    闘神「あたしも、あたしらもそんな事で勇者の事を嫌いになる訳あるかよ! それは絶対だ! 断言出来る!」


    勇者「女闘神……」ポロポロ


    闘神「むしろ、誇らしくあるぞ! それだけ勇者が強いって事なんだからな!」

    勇者「え…………?」

    闘神「あたしらだって相当強くなったって思ってたんだ。でも、勇者はそれを遥かに越えてるってんなら、嬉しい限りだろ!」

    勇者「あ、あれ……。女闘神……?」

    闘神「あたしらはそんな強い勇者の仲間でいられるんだ! 一生の自慢に出来る! あたしはそれが純粋に嬉しいよ!」

    勇者「いや、あの、そうじゃなくて逆な」


    「勇者よ、聞いての通りです。あなたのその強大な力の一端を、今こそ仲間達に……。そして、世界中の皆に知らしめなさい……」

    勇者「え、ちょっ」

    「その為の準備は全て整えてあります……。あなたの凄さを知らしめる用意が既に……」

    勇者「!?」 


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