元スレ小鳥「今日は皆さんに」 ちひろ「殺し合いをしてもらいます」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
951 :
これそろそれ次スレ建てた方がよくないか?
もしこれで小鳥さんお亡くなりになったら765が仮に勝ったら場合、事務員どうすんだろ
346はちひろはどっちに転んでも生存するから平気だろうけど
952 :
というかチッヒが黒幕の可能性
953 = 951 :
さすがにそれなら自分ところのアイドルを巻き込みはしないんじゃ…
954 :
スタドリで蘇るから平気
955 :
白坂小梅がいるから、事件の隠蔽は無理な可能性
956 :
芳乃やこずえもいるし…あ、これ(上層部)勝ち目ねーや…
957 :
水瀬財閥黙らせることができるから隠蔽に関しては大丈夫たぞ
958 = 956 :
>>957
sageてからレスしましょう
960 :
12:40 多田李衣菜
李衣菜「な……何、これ……」
南東の集落。
その地面に飛び散った血飛沫のようなものを見て、
李衣菜とみくは息を呑み、蘭子は震えながら李衣菜の腕にしがみつく。
一体ここで何が起こったのか、原因を探すようにみくは辺りを見回した。
すると、離れた場所に目を引くものがあった。
みく「ね、ねぇ! あれ……!」
そう言ってみくが指した先にあったのは、窓ガラスの割れた家。
この状況を見て三人の鼓動は加速する。
961 = 960 :
数時間前、杏ときらりとかな子がこの集落へ向けて出発した。
「調べて何も無ければすぐ戻る」。
杏はそう言っていたが、結局戻って来なかった。
そして今目の前に広がっている光景。
もう間違いない。
ここで765プロとの戦いがあったんだ。
戦って、誰かが大怪我を負ったんだ。
それは杏達の中の誰かかも知れない。
そこに思い至り、李衣菜は行動を起こした。
李衣菜「わ、私、みんなを探してくる。二人は森に戻って、隠れて待ってて……!」
みく「え……!? だ、駄目だよ李衣菜ちゃん! 一人でなんて危ないよ!」
蘭子「さ、探すなら、三人で……!」
962 = 960 :
まだこの集落には敵が居るかもしれない。
そんな場所に一人で行こうとする李衣菜をみく達は当然止める。
だが李衣菜はそれをきっぱりと断った。
李衣菜「言ったでしょ、みくは安静にしてなきゃダメなんだって。
ただでさえここまで走ってきて、相当無茶してるんだから」
みく「っ……で、でも……」
李衣菜「大丈夫、私は絶対無茶はしないから」
そう言って、李衣菜は次に蘭子を見る。
そして肩に両手を置き、言った。
李衣菜「ちょっとの間だけど、みくのこと、お願い。
多分大丈夫だと思うけど、もし何かあったらすぐに武器使って逃げるんだよ」
その言葉に蘭子は逡巡したようだったが、
しばらくした後、自分の鞄をぎゅっと胸に抱えこみ、頷いた。
やはり不安や恐怖は拭い去れない。
しかしみくを任されたことに対する責任感が、蘭子の体の震えを少しだけ和らげた。
963 = 960 :
蘭子の意志を確認し、李衣菜は肩から手を離した。
そして一歩下がり、蘭子とみくの二人に視線をやる。
李衣菜「それじゃ……早く森に隠れて。
二人がここから見えなくなったら行くから」
みく「……本当に、気を付けてね。絶対無茶しちゃ駄目だからね……!」
李衣菜「わかってる。だから、早く」
みくはまだ言いたいことがあるようだったが、
上手く言葉にできなかったからか、李衣菜に急かされたからか、
ぐっと飲み込んで踵を返した。
蘭子と二人森へ駆けていくみくの後ろ姿を見送り、
草木に紛れ見えなくなったのを確認して、
李衣菜も背を向けて駆け出した。
964 = 960 :
二人と別れ、李衣菜はまず窓の割れた民家へと向かった。
ある程度近付いたところで、可能な限り足音を消して慎重に忍び寄る。
どうやら人の気配はないようだ。
恐る恐る窓から中の様子を窺う。
やはり中でも何かあったのだろう、室内は相当に荒れている。
次いで李衣菜は玄関へと向かった。
が、壁の端まで行って向きを変えたところでその足はぴたりと止まる。
地面や玄関扉に、大量の血が飛び散っている。
先ほど目にしたものとはまた違う飛び散り方だ。
ここでも誰かが大怪我をしたのか。
誰も居ないということは動ける程度の怪我なのか。
それとも移動させられたのか。
一体、ここで何が……。
965 = 960 :
次から次へと湧いてくる疑問と嫌な想像を、李衣菜は頭を振って追い払った。
それより今は人探しだ。
集中しなければ。
李衣菜はゆっくりと長く息を吐き、もう一度神経を張り詰める。
そして、探索を続けた。
窓の割れた民家を調べ終え、次を調べる。
慎重に、一つ一つの民家の中の気配を探っていく。
誰も居ないことが分かれば、中に入って何か残されていないか探す。
そうやっていくつの家を回っただろうか。
李衣菜はそれまでと同じように、壁に張り付いて聞き耳を立てる。
窓の傍に行き、音を窺う。
だがやはり、ここにも人の気配はない。
中に入って詳しく調べよう。
と李衣菜が玄関へと向かったその時だった。
初めて、李衣菜の耳に何かが聞こえた。
966 = 960 :
気のせいかも知れないほど一瞬だったが、聞こえた。
今調べようとしていた民家ではない。
もっと離れたところだ。
李衣菜は目を閉じ、声の聞こえた方に神経を集中させる。
そして次の瞬間、確信に変わった。
間違いない。
どこかで誰かが話をしている。
みくと蘭子ではない。
ここから見て、二人が隠れている場所とは逆方向だ。
李衣菜は自分の足音でその声を消してしまわないよう、
ゆっくりと声のした方へと向かって歩き出す。
そして少し歩き、
声の発生源である民家を突き止めたと同時に、声の主も特定した。
それは、みりあとかな子の声だった。
967 = 960 :
李衣菜は思わず名前を呼んで駆け出しそうになる。
しかし寸前でその衝動を抑えた。
そうだ、安心するのはまだ早い。
二人以外にも誰か居るかも知れないんだ。
それはもしかしたら765プロのアイドルかも知れない。
みくと同じように騙されて一緒に居るのかもしれない。
と李衣菜の心に浮かんだ疑念はしかし、その後すぐに晴れた。
会話の内容を聞き取れる位置まで近付いた李衣菜は、
その会話から765プロの者が居ないことを理解した。
李衣菜はそのことに安堵したが、同時に不安も生まれた。
なぜ、杏の声が聞こえないのか。
嫌な想像が再び胸をざわつかせる。
これが杞憂で終わるのか、あるいは的中してしまっているのか。
かな子達に合流すれば、たちまちに結果は出るだろう。
李衣菜はほんの少しだけ躊躇し、
そして決意して、二人の名を呼んで目の前の扉を開けた。
968 = 960 :
13:30 渋谷凛
凛と智絵里は今、休憩を挟みながら森と海のちょうど境目辺りを歩き続けている。
少し前までは集落の近くまで行っていたのだが、
二人はそこへ足を踏み入れることはなかった。
元々は当然、集落を調べて手がかりや仲間を探すつもりだった。
しかし森の中から集落を見た途端、二人は躊躇した。
敵が身を隠せる場所が多すぎる。
あの民家のうち、どこに誰が居てもおかしくない。
こちらから向こうの姿は見えないが、向こうからはこちらが丸見えだ。
この中へ入っていくのはあまりに危険すぎる。
凛と智絵里は共にそう感じた。
不意打ちを受けたという経験が、
集落に対する二人の警戒心を最大値にまで引き上げていた。
969 = 960 :
だから二人は、集落の探索は後回しにすることにした。
それより先に海岸線の探索を済ませ、
可能なら仲間を増やしてから集落を探索しようと、そう決めた。
そうして今、探索を続けている二人だが、
流石にもう海岸沿いを探しても無駄なのではと薄々思い始めていた。
この島で目が覚めてから丸一日が経とうとしている。
それだけの時間が経てば海岸沿いを調べるくらいは既に誰かがしているだろう。
そして集落か、あるいは灯台に居場所を落ち着けていると考えるのが普通だ。
つまり、海岸沿いには手がかりも仲間ももう残ってはいないのかも知れない。
と、そんな風に考えながら凛が浜辺に目をやったその時。
ふとある一点に違和感を覚え、一度通り過ぎた目線を戻した。
凛「智絵里、あれ……」
凛は智絵里を呼び、違和感の元を指差す。
智絵里は凛の指したその先を見て、同じように違和感を覚えた。
970 :
だめだ凛ちゃん、そこを調べるのは
971 = 960 :
砂浜の一部が、不自然に盛り上がっている。
誰かが意図的に砂を盛って山を作ったか、
あるいは……そこに何かが埋まっているかのようだと、二人は思った。
凛「……行ってみよう」
智絵里「う、うん」
短くそうやり取りし、二人は森を出て砂浜へと足を踏み出した。
一歩歩くごとに、徐々に詳細が明らかになっていく。
そして、その不自然な盛り上がりの形と大きさが分かった時、
二人は一瞬心臓が跳ねるのを感じた。
智絵里は思わずそこで立ち止まってしまう。
だが凛はぐっと体に力を入れ、更に数歩進む。
そして、たどり着いた。
足元で盛り上がっている砂を数秒見つめ、ごくりと喉を鳴らし、
膝を付いてそっと砂山の一部を手で払った。
972 :
最初の場所か…
973 = 960 :
すると、何かが見えた。
それを見て凛は確信した。
やはりこの砂の盛り上がりはただの砂山ではない。
何かがこの中に埋まっている、と。
凛はもう一度、今度は先ほどより多めに砂を払う。
埋まっている物が見える範囲が一気に広がった。
しかし二~三回それを繰り返したところで、凛の手は止まった。
彼女は「それ」に見覚えがあった。
質感や色に、心当たりがあった。
そんなはずはない、よく似た何かに違いない。
凛は自分に言い聞かせるように願いながら、
自分の心当たりが間違いであると証明するため、更に砂を払った。
だがそうして砂の中から姿を現したものは、
凛の願いを裏切った。
974 = 960 :
凛は呼吸を荒げ、黙ってそれを見つめる。
頭の中は真っ白なのか、
それとも様々な思考が入り混じっているのか、分からない。
だがそんな凛の頭は、智絵里の震えた口から出た言葉だけは瞬時に理解した。
智絵里「う……卯月ちゃ」
凛「違う!! そんなはずないッ!!」
智絵里の言葉をかき消すように凛は怒鳴った。
その剣幕に智絵里は肩を跳ねさせて涙を滲ませる。
しかし凛はそんな智絵里の様子など意に介していないかのように、
すっと立ち上がって智絵里の手を掴んで走り出した。
凛「行くよ智絵里! 早く!」
智絵里「えっ……い、行くって、どこに……!」
975 = 960 :
凛「卯月を探さなきゃ……! 集落に行ってみよう!
きっとそこに卯月も居るから! みんなも集まってるかも知れない!」
智絵里「っ……」
あれは、どう見ても卯月だった。
顔は分からない。
でも体は紛れもなく卯月だった。
だが凛は信じたくなかった。
あれは卯月なんかじゃない。
早く卯月を見つけて、それを証明しなければ。
そのためには集落に行ってみるのが一番早い。
危険だろうがなんだろうが関係ない。
海岸なんかを歩くより集落に行った方が、
346プロの誰かに、卯月に会える確率は高いんだ。
ただただその考えを胸に、
凛は北西側の集落に向かって真っ直ぐに走り出した。
976 = 960 :
今日はこのくらいにしておきます
あと次スレ立てました
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454423048/
引き続きよろしくお願いします
977 = 956 :
おつ
978 :
乙です
未央が死んだのも知ったら凛はどうなるのか…
979 :
乙
荷が重いのはわかってるけどここはしぶりんを止めとかなきゃヤバいでちえりん…
980 :
乙
しぶりん覚醒か・・・
981 :
乙
現実から目を背けたり油断した行動は尽く悪い結果につながってるから凛は智絵里共々危ないかもね
982 :
今こんな感じか?
983 :
フライパン
みく→李衣菜
984 :
>>949
大量のフッ酸浴びたなら骨やられるより先に心停止でバタンじゃねぇかなぁ?
985 :
真美が置いてったゴルフクラブと鎌を誰も拾わないのが地味に気になるのって俺だけ?
美希組律子組あたりがこの近辺通ってそうだが
986 :
一番気になるのはぴよちゃんに支給された武器がなんなのかだ
987 :
>>1です
酉付けました
あと今更ですが続きは次スレに投下します
みんなの評価 : ★
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