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    元スレ八幡「なんだ、かわ……川越?」沙希「川崎なんだけど、ぶつよ?」

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    みんなの評価 : ★★
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    601 :

    >>600
    それってあれじゃね?
    いや、まぁ、うん...

    602 = 586 :

    おつおつ!
    俺はほとんどここしか覗いてない気がする

    603 :

    おつおつ
    俺の画面には葉山みたいなやつ映ってたわ

    604 :

    材木座の間違いでは?ニヤニヤ

    605 :

    小町「お兄ちゃん、夕ご飯ですよー」コンコンガチャ

    八幡「…………」

    小町「ありゃ、まだ寝てるのか。起きてお兄ちゃーん」

    八幡「…………」

    小町「お兄ちゃん?」

    八幡「う…………ハァ、ハァ」

    小町「お兄ちゃん!? お兄ちゃんしっかりして!?」

    606 = 605 :

    沙希「え、比企谷が風邪!?」

    小町『はい、なので明日は学校休むから朝は迎えに行けないと伝えてくれって』

    沙希「それで、比企谷の具合はどうなの?」

    小町『そんなに大したことはないですよー、大事を取って休むだけですから。月曜日から学校行かなくていいとはツイてるなって喜んでましたし』

    沙希「…………ねえ小町」

    小町『はい、何ですか?』

    沙希「本当の事を教えて」

    小町『! な、何ですか本当の事って?』

    沙希「自惚れかもしんないけどさ、あたしと比企谷はそれなりの関係を築いてると思ってる。なのに比企谷が自分で連絡よこさない時点でおかしいと思うよ」

    小町『…………お兄ちゃんには口止めされてますが、結構辛そうです。あと、ちょっと喉がやられてまともに声が出ません』

    沙希「そう…………あたしのせいだね。雨の時に濡らしちゃったから」

    小町『違います! 沙希さんのせいなんかじゃありません! でも沙希さんがそう思っちゃうから黙っとけってお兄ちゃんが…………』

    沙希「小町、あのさ」

    小町『駄目です』

    沙希「……まだ何も言ってないよ」

    小町『明日学校サボってお兄ちゃんの看病するって話じゃないんですか?』

    607 = 605 :

    沙希「合ってるけど…………」

    小町『そりゃお兄ちゃんだって沙希さんが看病してくれるなら喜ぶかもしれません。でも学校サボらせてまでさせたいとは思ってませんよ』

    沙希「…………自分は授業サボってあたしの妹の為に動いてくれたってのにねぇ」

    小町『えっ、何ですかそのポイント爆上げしそうな話!? 聞かせてください!』

    沙希「看病しに行っていいなら教えてあげるよ」

    小町『うー……じゃあいいです…………あ、でも学校終わったあとなら構わないと思いますよ』

    沙希「そう? じゃあ夕方お邪魔させてもらってもいいかな?」

    小町『はい。小町が帰るまではウチの親どっちかがいますので伝えておきますね』

    沙希「ん、よろしく。それじゃあね」

    沙希(小町との電話を切り、あたしはその場で崩れるようにへたり込んだ)

    沙希(あたしのせいだ。あたしのせいだ。あたしのせいだ)

    沙希(あたし、どんだけ比企谷に迷惑をかければ気が済むの!?)

    沙希(行くとは言ったけどどんな顔して行けばいいんだろう。合わす顔なんてないよ…………)

    沙希(比企谷はこんなにもあたしにしてくれてるのに、あたしは精々お弁当を作るだけ)

    沙希(比企谷…………)

    沙希(あたし、あんたに何がしてあげられるの……?)

    608 = 605 :

    ちょっと短いですが一旦ここまで

    いつの間にか600超えてんのか。一応このスレ内で終わらすつもりですので良ければ最後までよろしくお付き合い下さい
    ちょっとシリアス気味ですが、裏腹にガッツリエロが書きたくてしょうがない(笑)
    黒歴史(エロ)ノートもいつか晒そうかしら……

    609 :

    乙です
    2スレ目入っても良いんすよ?

    610 :

    おつおつ
    このスレのおかげで明日もがんばれるわ

    611 :

    乙!
    一応ってことは次スレの可能性も…

    612 :

    この話はいったんこのスレで終わらせて、後日談として目一杯18禁を新スレでやればいいじゃない?(名案)

    613 = 612 :

    この話はいったんこのスレで終わらせて、後日談として目一杯18禁を新スレでやればいいじゃない?(名案)

    614 = 612 :

    この話はいったんこのスレで終わらせて、後日談として目一杯18禁を新スレでやればいいじゃない?(名案)

    615 = 612 :

    連投すまん

    616 :

    速報って連投する奴あまりにも多過ぎるけどこれはシステム側の問題なの?それとも住民がアホばっかなの?

    617 = 605 :

    時間がまったく一緒の連投もあるしシステム上の問題もあるんじゃね?

    618 :

    原作準拠だと、サボりは八幡にとって割と致命的なんで、
    ノートを取ってやるのが最善と思われる

    619 :

    乙乙
    この進展しそうでなかなか進展しない感じいいわ〜
    高校生の恋愛事情ってこんなだよね、告白してダメになるくらいなら今のままで…みたいな

    620 :

    このラノベってアラサーホイホイだよな

    621 :

    俺が、俺たちが平塚だ!!

    622 :

    おいやめろ

    623 :

    今日も今日とて一日一沙希!いいモノだ!

    624 :

    沙希(今日はあいつの分のお弁当はいらない。だから量を間違えないようにしないと)

    沙希(みんなの分のお弁当と朝食を用意し、通学の準備を先に済ませておく)

    沙希(明らかにあたしの様子がおかしいとわかるのだろう、家族がみんな怪訝な視線を向けてくる)

    沙希(昨日の話し合いも穏便に終わったので思い当たることもなく、純粋に心配してくれるが、それが少し鬱陶しい。本当はこんなこと言っちゃいけないけど)

    沙希(適当に誤魔化してさっさと家を出た。久しぶりのバス通学がものすごく味気なく感じられる)

    沙希(あたしは朝に比企谷が迎えに来てくれるのをどれだけ楽しみにしていたかを改めて思い知った)

    沙希(学校で会いたくても会えない。喉がやられたと言っていたからせめて電話で声だけでも、と思っても聞けない)

    沙希(いつの間に)


    沙希(いつの間にこんなにも比企谷の存在が大きくなっていたんだろう)

    沙希(世間の恋人は少し離れただけでこんなになるのをどう堪えているんだろうか?)

    沙希(…………違う)

    沙希(あたし達は本当の恋人じゃない)

    沙希(本当に繋がっているわけじゃないから、本物じゃないから寂しくて、不安になるんだ)

    625 = 624 :

    沙希(でも)

    沙希(依頼とか口実なしに、純粋に恋人同士になりたいと言って比企谷は受け入れてくれるだろうか?)

    沙希(こういったことは初めてだけど、世間一般的には付き合うのに充分な距離になってると思う)

    沙希(それでも比企谷は)

    沙希(比企谷はトラウマを抱えているから)

    沙希(冗談混じりに聞いた比企谷の恋愛に関するトラウマ)

    沙希(あれはひょっとしてもう二度とまともな恋愛をするつもりはないという周りに対するサインなんじゃないの?)

    沙希(少なくとも比企谷の方から積極的に恋人を作ろうという気はないはず)

    沙希(だったらこっちから行くしかないんだけれど)

    沙希(怖い)

    沙希(拒絶されるのが怖い。今より関係が悪くなるのが怖い。それならいっそ今のままの方がいいのかな)

    沙希(フリとはいえ、嘘とはいえ、恋人として振る舞える欺瞞の関係)

    沙希(わからない、どうしたらいいのかわからない)

    沙希(でも一つだけ、はっきりわかったことがある)

    沙希(あたしは比企谷の事が好き)

    沙希(それだけは、フリでもない、演技でもない、欺瞞でもない、あたしにとっての本物)

    626 = 624 :

    彩加「川崎さん、今日八幡休みらしいけど何か知ってる?」

    沙希(HRが終わり、一時間目の準備をしていると戸塚が話し掛けてきた)

    沙希「…………どうしてあたしに聞くの?」

    彩加「最近川崎さんは八幡と仲が良いからね、何か聞いてるかなって」

    沙希「風邪、らしいよ。そんなに重くはないけど大事を取って休むって聞いた」

    沙希(嘘は言ってない。小町からそう聞いたのだから)

    彩加「そう、結構ひどいんだね……お見舞いとか行った方がいいのかな?」

    沙希「…………あたしそんなに重くないって言ったよね?」

    彩加「うん」

    沙希「戸塚の言ってることおかしくない?」

    彩加「川崎さんは『聞いた』って言ったよね、『言ってた』じゃなくて。八幡から直接聞いたわけじゃないならもしかしてって思ったんだけど」

    沙希(驚いた。戸塚はあたしと同じようにして同じ答えにたどり着いてるんだ)

    沙希(戸塚彩加。ある時を境に比企谷に絶対的とも言える信頼を寄せているクラスメート。比企谷にどんな悪評が起こってもその距離を変えることがなかったほぼ唯一の男子)

    沙希「ねえ、戸塚、不躾で悪いけどさ」

    彩加「ん、何かな?」

    沙希「昼休み、相談に乗ってもらっていい?」

    627 = 624 :

    一旦ここまで

    夜勤明け投下
    寝るノシ

    629 :

    乙!
    もう戸塚と重婚で良いんじゃないかな?(錯乱

    630 :

    朝沙希

    631 :

    朝沙希キター

    632 :

    一日一沙希はもうやめて朝晩二回にしよう

    633 :

    朝沙希とかほんとに嬉しいなぁ・・・

    634 :

    沙希の最後の台詞、これは昼休み=お昼ごろに投下するという予告か!

    635 :

    ニヤニヤしすぎて顔面が崩壊しそうww

    あっ……もうしてたorz

    636 :

    >>619
    本番手前までいっといて進展していないとは一体…
    まあ「名目」では進展してないけどな

    637 = 624 :

    彩加「お待たせ川崎さん」

    沙希「ごめんね付き合わせちゃって」

    彩加「ううん気にしないで、よいしょ」

    沙希(いつも比企谷と食べている場所、いわゆる比企谷の言うベストプレイスでお弁当を広げる)

    彩加「それで相談ってのは八幡のこと?」

    沙希「うん……その前に確認しておきたいんだけど、戸塚ってあたしと比企谷の関係を知ってる?」

    彩加「詳しくは知らないかな。噂でなら聞いてるけど本当のことは」

    沙希「そう。実はね…………」

    沙希(あたしはかいつまんで戸塚に比企谷との関係を話した)

    638 = 624 :

    彩加「そうだったんだ、でも…………」

    沙希「でも?」

    彩加「その割には随分自然な仲の良さに見えたけど」

    沙希「そう見えた?」

    彩加「うん。だからフリってのを聞いて逆にびっくりしたかな」

    沙希「それはたぶん……あたしが本当に比企谷のことを好きだからだと思う」

    彩加「……そうなんだ」

    沙希「うん。でも比企谷の方は何とも思ってないんじゃないかな」

    彩加「どうして?」

    沙希「あいつさ、恋愛沙汰に関して色々トラウマを抱えてるでしょ? それなのにこんな真似事に付き合ってくれるってことは意識してないってことじゃない」

    彩加「……僕は逆だと思うな」

    沙希「えっ?」

    彩加「川崎さんといる時の八幡の目、誰とも違ってたよ。少なくとも何とも思ってないってことはない」

    沙希「…………」

    彩加「でもたぶん八幡自身はその事をわかってないと思う。自分でも川崎さんをどう思っているかわからないんじゃないかな?」

    沙希「…………」

    彩加「僕の個人的な考えだけど他の女子、例えば雪ノ下さんや由比ヶ浜さんに川崎さんと同じ依頼をされたとしても引き受けなかったんじゃないかと思うよ」

    639 = 624 :

    沙希「そう……かな?」

    彩加「うん、他の解決策を探すだろうね。だってそういう方法って八幡が嫌いそうだもの。選択肢がなかったらするだろうけど」

    沙希(そういえば海老名に告白したのもとっさのことで他に方法が思いつかないからやむなくって感じなんだっけ)

    沙希「…………戸塚は、あいつのことよく理解してるんだね」

    彩加「それは川崎さんもでしょ? それに僕より川崎さんの方が信頼されてる」

    沙希「どうして?」

    彩加「だって僕、八幡の恋愛のトラウマなんて知らないもの」

    沙希「!!」

    彩加「そういったのがあるってのは知ってるよ。でも具体的な内容は知らない。川崎さんさっき『色々』って言ったよね? なら八幡から聞いてるんでしょ」

    沙希「……うん。でもそれくらいなら雪ノ下達にだって」

    彩加「違うよ。それは八幡風に言うなら黒歴史。トラウマじゃない。それなら僕も聞いてる」

    沙希「…………」

    彩加「知ってるんだよね? 根っこのとこにある八幡の本当のトラウマ。むしろそれを知っちゃってるから川崎さんは不安に思ってる」

    沙希「うん……」

    640 = 624 :

    沙希(普段の会話でするような感じで、でもとても笑い飛ばせるような内容じゃない話を何度かされている)

    沙希(あたしが言葉に詰まるとすぐに話題を変えていたけど…………あれは雪ノ下や由比ヶ浜にも話してないの?)

    沙希(近しい女子みんなに話して牽制しているのかとも思ったけど、あたしにだけ?)

    沙希(…………駄目だ、比企谷の意図がわからない)

    彩加「川崎さんは八幡とどうしたくて、どうなりたくて僕に何を相談したいの?」

    沙希「あたしは、できれば比企谷とちゃんとした恋人になりたいと思ってる…………でも、この想いが比企谷にとって苦痛になるなら今のままでもいい。ただ比企谷の考えがあたしにはわからない。だから比企谷と一番仲の良い戸塚に相談したの」

    彩加「一番って言って貰えるのは光栄だね。僕から見れば今は川崎さんの方が一番だと思うけど…………ごめん、僕には今の八幡の考えはわからないや」

    沙希「そう……」

    彩加「少し前なら川崎さんとそういった関係になるのは拒絶してたと思う」

    沙希「え?」

    彩加「今は……だいぶ揺れている状態じゃないかな? トラウマと天秤にかけちゃうくらい川崎さんの存在は八幡にとって大きくなってる」

    641 = 624 :

    沙希(あたしと同じように…………比企谷の中ではあたしが大きくなってる?)

    彩加「いずれにしても川崎さんがちゃんと考えて決めたことなら八幡は蔑ろにはしないよ。悪くなるってことはないんじゃないかな」

    沙希「そう…………なんかごめんね、こんなことで煩わせちゃって」

    彩加「ううん、相談してくれて嬉しいよ……川崎さん」

    沙希「何?」

    彩加「八幡をよろしくね」

    642 = 624 :

    沙希(お見舞いは川崎さんに任せるね、と言って戸塚は教室に戻っていった)

    沙希(戸塚、か。見た目からは信じられないほど強いね。比企谷の近くにいるのもわかる気がする)

    沙希(…………戸塚に相談とは言ったもののただ話を聞いてもらっただけに等しく、進展らしい進展はない)

    沙希(でも心が少し軽くなったかな。とりあえずあたしにできることをしよう)

    沙希(差し当たって今日の授業のノートをコピーして持って行ってあげるとしよっか)

    643 = 624 :

    一旦ここまで

    正直今回は自分でも何が言いたいのかよくわかんなかったし書いてて苦痛だった……
    さっさとイチャつかせたいので今日は夜にもう一回投下する(願望

    644 = 632 :

    おつ
    や彩天

    645 :

    乙です
    夜が楽しみだなー

    646 :

    乙乙!
    戸塚が普通にカッコいいぞ、惚れる

    647 = 624 :

    沙希(………………)

    沙希(放課後、あたしは比企谷の家の前にいた)

    沙希「うー…………」

    沙希(どんな顔をすればいいのか、何を言えばいいのかわからず、呼び鈴を鳴らすのを躊躇ってしまう)

    沙希(ええい、女は度胸!)

    沙希(何分か逡巡したあと、あたしは思い切って呼び鈴を鳴らした)ピンポーン

    小町『はいはーい、沙希さんいらっしゃい。今開けますねー』

    沙希(インターホンから小町の声がして少しほっとする。やっぱり御両親に会うより気が楽だ)

    小町「こんにちはー、どうぞあがってください」ガチャ

    沙希「ん、お邪魔するね」

    沙希(玄関で靴を脱ぎ、家の中に入る)

    沙希「比企谷の様子はどう?」

    小町「夕べや朝よりはだいぶ楽になってるみたいですよ。呼吸も安定してますし」

    沙希「そう」

    沙希(階段を上がり、比企谷の部屋の前まで来る)

    小町「さっきまた寝たばっかりなんで少し静かにお願いしますね」

    沙希「うん、わかった」

    沙希(少し安心した。比企谷の顔が見れて、会話しなくていいのなら。だって何を言えばいいかわからないから……)

    沙希(本当なら謝りたいけど比企谷はそれをよしとしないだろうし)

    648 = 624 :

    小町「お兄ちゃん、入るねー」ソー

    沙希(小町が小声で断りながら部屋に入り、あたしはその後に続く)

    沙希(ベッドで少し顔を紅潮させて寝ている比企谷が目に入る。見た感じは確かにそこまで辛そうではないようだ)

    沙希(あたしはそっと比企谷の頬を撫でた)

    八幡「ん…………」

    沙希(あ、やば。起こしちゃったかな)

    八幡「…………」

    沙希(わずかに瞼を開き、焦点の合っていない目であたしを見る)

    八幡「さ……き……………」

    沙希「えっ」

    沙希(名前で呼ばれた? かと思うとあたしの方に腕を伸ばしてくる)

    沙希(その手が首の後ろに回ったかと思った瞬間、ぐいっと引き寄せられた)

    沙希「あっ……」

    沙希(上半身を比企谷の身体に突っ伏し、強く抱きしめられる)

    沙希「ちょ、ちょっと、比企谷?」

    沙希(思いのほかその力は強くて抜け出せない。視界の端に驚きながらも笑っている小町の顔が見えた)

    八幡「さき…………さきぃ……あさ、いけなくて……ごめんな」

    沙希(あたしはそれを聞いてぴたりと抵抗をやめる)

    沙希(…………なんであんたはこんな時にそんな心配してるのさ)

    649 = 624 :

    沙希(小町がそっと部屋を出て行ったのを確認し、あたしは比企谷の胸に顔を埋めたまま比企谷の頭を撫でる)

    八幡「ん…………さ、き……」スゥ

    沙希(たぶん寝ぼけていたのだろうけど、再び眠りに落ちた比企谷から力が抜ける)

    沙希(なのにあたしはそこから動かず、比企谷に抱きしめられたまま比企谷の頭を撫で続けた)

    沙希(早く良くなってまた朝迎えに来てよ……)

    650 = 624 :

    八幡「…………川崎?」

    八幡(目を覚ましての俺の第一声はそれだった)

    八幡(時計を確認するとそろそろ夕食といったところか。身体の方はだいぶ回復している。俺は上半身を起こした)

    八幡(何故だろう? ついさっきまで川崎がここにいた気がする。抱きしめたような感触も。匂いも)

    八幡(階下に降りると小町が夕飯の支度をしていた)

    小町「あ、お兄ちゃん、大丈夫なの?」

    八幡「おう、心配かけたな、腹減ったわ」

    小町「もう少しで出来るから待っててね。栄養多めのうどん作ってるから」

    八幡「ああ……なあ小町、今日ウチに川崎来た?」

    小町「え、あ、えーと、お兄ちゃん寝てる間に今日のノートのコピー持ってきてくれたよ」

    八幡「マジか、それはありがたいな…………えっと、俺の部屋に入ったりした?」

    小町「ううん、来たがったけど風邪移しちゃいけないからって小町が止めといた。沙希さんに会いたかったら早くちゃんと完治させてね」

    八幡「ん、そうか」

    八幡(朧気なあれは…………やっぱり夢だったのか?)

    小町(あんな真っ赤になって口止めされたら言うわけにいかないよね……てかお兄ちゃん沙希さんに会いたいっての否定しないんだ)


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