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    元スレ八幡「なんだ、かわ……川越?」沙希「川崎なんだけど、ぶつよ?」

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    351 = 344 :

    八幡・小町「いただきます」

    八幡(手を合わせたあと、箸を取って小町の作った夕食を食べ始める)

    八幡(うむ、美味い)モグモグ

    小町「そういえばお兄ちゃん、沙希さんの送り迎えはどうなったの?」

    八幡「ああ、明日から朝はあいつの家に迎えに行くことになった」

    小町「おおー!」

    八幡「だから悪いけど川崎が自転車を買うまで小町は送ってやれない、すまんな」

    小町「何言ってんのお兄ちゃん、小町から言い出したことだよ?」ニコニコ

    八幡「まあそうなんだが」

    八幡(てかなんでそんな嬉しそうなの? 俺の後ろそんなに嫌だったの? 泣いちゃうよ俺)

    八幡「…………なあ小町」

    小町「ん? 何?」

    八幡「俺ってさ、その……怒ると怖いか?」

    小町「え?」

    八幡「いや、すまん何でもない、忘れてくれ」

    八幡(よくよく考えたら小町に怒ったことなんてないもんな、わかるわけないか)

    小町「?」

    352 = 344 :

    小町(洗い物はお兄ちゃんがやってくれるとのこと。そんなわけで勉強のために自室に戻った小町なわけですが)

    小町「あれ、結衣さんからメール来てる?」

    『ヒッキーのことで話があるんだけど電話してもいいかな?』

    小町「…………結衣さんが絵文字も顔文字も使わないなんて、何かあったのかな」

    『はい、今自分の部屋ですからいつでもいいですよ』

    小町(メールを送ってからすぐに電話がかかってきた)

    小町「はいはい小町ですよー」

    結衣『あ、ごめんね突然』

    小町「大丈夫です。それより兄がどうかしましたか?」

    結衣『うん……あ、その前に、今ヒッキーの様子ってどんな感じ?』

    小町「質問の意味が良くわからないんですけど……いつも通りなんじゃないですかね?」

    結衣『そっか……』

    小町「えっと、何なのか聞いてもいいですか?」

    結衣『あ、うん……実は今日学校でね…………』

    353 = 344 :

    結衣『……てなことがあってね』

    小町「なるほど……だからお兄ちゃんあんなこと聞いてきたんだ」

    結衣『あんなこと?』

    小町「俺って怒ると怖いかって聞いてきましたよ」

    結衣『うん……正直すっごい怖かった。怒鳴ったりとかはしないけど表情がね…………腰が抜けちゃうかと思ったもん』

    小町「結衣さんにそこまで言わせるなんて……よっぽどだったんですね」

    結衣『だから今はどうかなって思ってさ。いろはちゃん明日ヒッキーに謝るって言ってたし』

    小町「うーんどうでしょう? 小町にはいつも通りに見えるんですが、兄は結構感情を隠しますからねー」

    結衣『うん、だからこそいろはちゃんにあそこまで怒ってたのが余計にびっくりしちゃって……』

    小町「大丈夫ですよきっと。ちゃんと謝ればわかってくれますって」

    結衣『そうだといいんだけど…………あたしもゆきのんもヒッキーにいろはちゃんを許してあげるようにサポートするつもりなんだ。小町ちゃんも頼りにしていいかな?』

    小町「はい。何ができるかわからないですが、今回は結衣さん達の味方をしますよー」

    結衣『ありがとうね小町ちゃん』

    小町「いえいえ」

    小町(そのあとしばらく結衣さんとおしゃべりをしてから電話を切った)
    小町(…………あのお兄ちゃんが怒ったんだ)

    小町(沙希さん大事にされてますねー)

    小町(義姉候補は結衣さんか雪乃さんだと思ったんだけどなあ……まさか沙希さんがここまでお兄ちゃん争奪レースに食い込むなんて)

    小町(お二人ともうかうかしてると沙希さんで決まっちゃいますよ)

    354 = 344 :

    一旦ここまで

    356 :

    乙!

    毎日楽しみにしてます!

    358 :

    おつ

    360 :

    八幡「んじゃそろそろ行くわ」

    小町「はいはい、沙希さんによろしくー」

    八幡(小町に手を振られながらいつもより少し早い時間に家を出る)

    八幡(学校ではなく川崎家を目指して自転車を漕ぐ)

    八幡(昨日の事で夜はあまり寝れなかったが眠くはない。むしろ気分は高翌揚しているほうだ)

    八幡(自然とペダルを踏む足に力も入り、スピードが出る)

    八幡(……見えた、あの角を曲がれば川崎家だ)

    ブロロロロ!
    キキィ!

    361 = 360 :

    八幡(危ねえなあの車……一時停止くらいしろよ)

    八幡(でも昨晩川崎に『ちゃんと安全運転で来なよ』って注意されなきゃ飛び出してぶつかったかもしれねえな)

    八幡(もう交通事故なんかゴメンだぜ)

    八幡(家の前に着いたところでちょうど川崎が出てきた)

    八幡「よ、おはよう」

    沙希「ん、おはよ、よろしくね」

    八幡(それだけの挨拶をし、川崎は自転車の荷台に腰を下ろす)

    八幡(身体に腕が回されてしっかり捕まったのを確認し、俺はペダルを漕ぎ出した)

    八幡(相変わらず会話はないが流れる雰囲気は心地良い)

    八幡(…………川崎も同じ気持ちなら嬉しいんだがな)

    八幡(大通りを避けながら昨日の公園に到着した。人目もなく学校からそう離れてもないので好都合な場所ではある)

    八幡「んじゃまたあとでな」

    沙希「ん、ありがと。またあとでね」

    八幡(一緒に歩いて行ってもいいのだが、昨日のあれのせいで俺達二人が一緒にいるのは目立つだろうからここで一旦お別れだ)

    八幡(軽くなった荷台に少し戸惑いながら俺は再び自転車を漕ぎ出す)

    362 :

    頑張ってくれー

    363 = 360 :

    いろは(先輩、そろそろ来るかな……)

    いろは(朝からこんな下駄箱で待ち伏せするような真似して迷惑にならないかな……)

    いろは(もし許してくれなかったら……ううん、わたしを見てまたあんな顔をしたら……)

    いろは(ダメだ、悪いことばかり頭に出てきちゃう……あーもう、早く来てください先輩! あ、でももうちょっと心の準備を…………あ、き、来た!)

    いろは(今のところ表情はいつも通り。腐った目に気怠げな感じ……あれが昨日みたいになりませんように!)

    いろは(ほぼ祈るような感じでわたしは勢い良く靴を履き替えた先輩の前に出て頭を下げる)

    いろは「先輩! 昨日はごめんなさい! 本当にすみませんでした!」

    いろは(わかってる。こんなところでこんな目立つような真似は先輩も良く思わないって)

    いろは(でもこれはわたし自身への罰でもあるのだ。大声でわたしが謝っている以上、周りから見ても悪者はあくまでわたしなのだから)

    いろは(先輩の反応が怖い。怒鳴られるか、冷ややかに何か言われるか、それとも無視されるか)

    いろは(でも)

    いろは(先輩の反応はそのどれとも違った)

    364 = 360 :

    八幡「おう、わかった」

    いろは「…………え?」

    いろは(いつもと変わらない声音で先輩らしい短い返事)

    いろは(思わず顔を上げるとやはりいつもと変わらない表情)

    八幡「んじゃまたな」

    いろは(そう言って歩き出そうとする先輩を慌てて引き留める)

    いろは「ちょ、ちょっと先輩! わたしあんなこと言ったんですよ!? なんでそんな平然としてるんですか!?」

    八幡「朝からうるせえな……だから許してもらおうと今謝ったんだろ?」

    いろは「そ、そうですけど……」

    八幡「だから俺はその謝罪を受け入れてお前を許した。それで今回のことは終わりだ」

    いろは「で、でも……」

    八幡「それともなんだ? 許して欲しくなかったのか?」

    いろは「い、いえ、そんなことはないですけど……」

    八幡「じゃあいいじゃねえか。服掴んでるその手を離せって。目立つだろ」

    いろは(わからない、何で?)

    八幡「一色?」

    いろは(昨日のあれは演技なんかじゃなかった。一日経ってここまで変わるものなの?)

    沙希「お熱いねお二人さん」

    365 = 360 :

    いろは「か、川崎先輩!」

    沙希「朝っぱらから浮気とは感心しないよ」

    八幡「おいおい何言ってんだ。俺は川崎ひとすじだっての」

    沙希「はいはいあたしもさ、先に行ってるからね」

    いろは「あ、ま、待ってください川崎先輩!」

    沙希「ん?」

    いろは「え、えっと、その」

    沙希「…………」ナデナデ

    いろは「!」

    いろは(ちょっと俯いていると突然頭を撫でられた)

    いろは(驚いて顔を上げると川崎先輩はとても優しい表情をしていた。まるで母親のように)

    いろは(ああ、この人は全部わかってるんだ)

    いろは(この人だから先輩は怒り、そしてこの人がきっと先輩に何か言ったから先輩はわたしをあんなにあっさり許したのだろう)

    沙希「これからも比企谷と仲良くしてやってよ、それじゃ」ポンポン

    いろは「は、はい!」

    いろは(最後に頭を軽く叩き、川崎先輩は行ってしまった)

    八幡「あいつは気にしてねえから俺がどうこう言う話じゃない。それでいいな」

    いろは「はい……あの、先輩は……」

    八幡「なんだ?」

    いろは「……いえ、何でもないです」

    いろは(聞けない。本当にフリなんですか、なんて)

    八幡「んじゃ俺ももう行くぞ、またな」

    いろは「は、はい。川崎先輩にもよろしく言っておいてください」

    八幡「ああ」

    366 = 360 :

    一旦ここまで

    昼は変なとこで切ってすまん
    見つかりそうになったんや……

    367 :

    あーまーいーぞーおおおぉ
    もっとやってくださいね。

    368 :

    なんやこれぇ…!
    最高やん

    369 :

    熟年夫婦のような安心感

    371 :


    川崎の圧倒的正妻力

    372 :

    八幡(さて、一色と別れて教室に向かっている俺であるが)

    八幡(…………すげえ視線を感じる)

    八幡(いつもは悪意や敵意に近いものを受けているのだが、それにプラスして怯えが混じっていた)

    八幡(ええー……本当にそこまで怖かったの俺?)

    八幡(もう帰ろうかな…………というわけにもいかず、教室の前まで来る)

    八幡(やっぱり川崎と一緒にくれば良かった……なんて今更言っても仕方ねえか、よっと)ガラガラ

    八幡(うん、やっぱり何人かは顔を逸らしつつチラチラこっちを見てる)

    八幡(あの、名も知らぬ女生徒さん、あからさまに背中向けないでください悲しくなります。あと川崎、声を出さずに笑ってんなよちくしょう)

    八幡(そんな緊迫した雰囲気の中、俺に近付くひとつの影)

    八幡(それは意外や意外、海老名さんだった)

    姫菜「やーおはようヒキタニ君」

    八幡「…………おはよう海老名さん」

    八幡(挨拶をしたあと、小声で囁くように言葉を繋げる)

    姫菜「昨日のヒキタニ君、ちょっと怖かったけどもう大丈夫みたいだね。サキサキ呼んじゃったけど余計なことだった?」

    八幡「…………いや、正直助かった。ありがとう」

    八幡(俺の返事に海老名さんは満足したように頷き、俺の背中をバンバンと叩く)

    姫菜「いやーでもヒキタニ君ってあんなワイルドな一面もあったんだね! てっきりヘタレ受け専門だと思ってたけどやるじゃない!」

    八幡「いや、その専門にもなった覚えはねーから……あと背中叩かないでください痛いです」

    373 = 372 :

    八幡(そんなやり取りを目にしてクラスに弛緩した空気が流れる)

    八幡(海老名さんはそれを確認して俺にウインクを飛ばしてきた。俺のためにしてくれたのか、やべえ惚れちゃいそう。今なら戸部の気持ちがわからないでもない)

    八幡(昔の俺だったら放課後に呼び出して告白してごめんなさいされるまであるな。あれ、やっぱりフられるのか?)

    八幡(まあ海老名さんにはとっくにフられてるんですけどね、演技とはいえ)

    八幡「よいしょっと」

    八幡(カバンを置いて椅子に座るとまたもや俺に近付く影。今度は予想に違わず由比ヶ浜だった)

    結衣「ヒ、ヒッキー、おはよ」

    八幡「おう、昨日は怖がらせてすまなかったな」

    結衣「あ、うん、あたしはいいんだけど、その……」

    八幡「一色ならもう謝ってきて片が付いたぞ。だから気に病むな」

    結衣「え、そうなの……よかったぁ」

    八幡(ホッとしたように肩の力を抜く由比ヶ浜。他人事なのに我が身のように心配していたようだ)

    結衣「で、その、少しお話したいから今日お昼部室で一緒に食べない? あ、サキサキも一緒に」

    八幡「あ? まあ川崎が構わねえなら俺はいいけど」

    結衣「うん、じゃあサキサキにも聞いてくる」

    八幡(由比ヶ浜は川崎の方に駆けていった)

    八幡(今の由比ヶ浜の押しに川崎が抵抗しきれるとも思えん。今日の昼は部室で決まりだな)

    374 = 372 :

    ここまで

    寝るノシ

    375 :

    乙乙

    このサキサキには流石のいろはも勝てないか…そろそろあねのんが登場するのだろうか

    376 :

    おつー
    そういえばあねのんとか材木座も出てないな
    いや全キャラ出さなくてもいいんだけどね

    378 :

    頑張ってくれー

    380 :

    おつ

    八幡って海老名のことさん付けだっけ?
    同級生はみんな呼び捨てにしてるイメージがある

    381 :

    普通にさん付けだよ

    382 :

    実際海老名さん以外は全員呼び捨てだからそのイメージはそこまで間違ってはないけど、海老名さんだけはさん付け

    383 = 380 :

    そうだったか
    水をさしてごめんぬ

    384 :

    海老名さんマジでいい女

    385 = 372 :

    八幡(さて、昼休みである)

    八幡(自販機に寄ってから部室に行くと、すでに三人が揃っていた)

    八幡「よう」

    雪乃「こんにちは」

    八幡(今日お初にお目にかかる雪ノ下に挨拶し、俺は席に着く)

    八幡(てか今日は机の配置が違うんだな。川崎がいるためか二つの机の正面をくっつけあってテーブル席みたいになってる)

    沙希「はい、今日の分」

    八幡「おう、ありがとな。ほい」

    沙希「ん、ありがと」

    八幡(隣の川崎から弁当を受け取り、自販機で購入した川崎の分の飲み物を渡す)

    八幡(ここ最近のいつものやり取り。なのだが)

    雪乃・結衣「…………」

    八幡「なんだよ?」

    雪乃「……いえ」

    結衣「うう……」

    八幡「?」

    沙希「…………」

    386 = 372 :

    八幡(手を合わせていただきますをし、蓋を開けて箸を取る)

    結衣「わー、サキサキのお弁当美味しそうだね。ちょっと交換しない?」

    沙希「あ、ああ、構わないよ。ほら、好きなの取りな」

    結衣「じゃあこの玉子焼きもらうね。んー甘くて美味しい!」モグモグ

    八幡(ネタバレされた……しかし川崎のやつ戸惑ってるな。友達慣れしてないのが丸分かりだぜ! そしてその気持ちは良くわかるぞ)

    結衣「サキサキ自分で作ってるんでしょ? すごいなあ……あたしもお母さんやゆきのんに教えてもらってるけどなかなか上手く行かなくて」

    雪乃「由比ヶ浜さんはちゃんと手順通りにやらないからよ、変なアレンジをしようとしなければだいぶマシになると思うのだけれど」

    結衣「でも普通ってつまんなくない? せっかく作るならもっと美味しくなるようにしたいじゃん」

    沙希「…………由比ヶ浜、あんた好きな人いる?」

    結衣「え……ええええ!? と、突然何?」

    八幡(川崎のいきなりの質問に戸惑う由比ヶ浜。もちろん俺も雪ノ下も一瞬唖然とした)

    沙希「好きな人がいたとしてさ、いきなり告白するのと少しずつ仲良くなって距離を縮めてお互いをよく知ってから告白するのとどっちが上手くいきやすいと思う?」

    結衣「それは……やっぱりあとの方じゃないかな」

    沙希「そうだね。前者も上手くいくことはあるけど後者の方が一般的にはいいと思うよ、程度の差はあるけど。そしてそれは料理も勉強も同じ」

    結衣「あ…………」

    沙希「美味しい料理ってゴールに辿り着くにはいきなり色々するより少しずつ基本から知っていく方が確実だよ。そうしたほうが色んなものが見えてくるから」

    結衣「サキサキ…………うん、そうだね! あたし頑張ってみる!」

    八幡(何かを得心したように拳を握る由比ヶ浜。似たようなことは雪ノ下も言っているのだがなかなか理解されていなかった。それを恋愛で例えたらようやくわかったようだ、これで少しは改善されるといいのだが)

    387 = 372 :

    雪乃「そういえば、その、比企谷君」

    八幡「あん?」

    雪乃「その、昨日は一色さんと少し揉めたらしいわね」

    八幡「う、その…………」

    雪乃「いえ、責めているわけではないのよ。聞く限り一色さんの方に非があったようだし」

    八幡「いや、俺もちょっと大人気なかったっていうか……まあその問題はもう朝に一色が謝ってきて解決したからいいだろ」

    雪乃「ええ、だから興味本位で聞いているの。もの凄く怖い顔をしたらしいじゃない?」

    八幡(雪ノ下がそう言うと由比ヶ浜が一瞬強張り、川崎がくくっと笑う)

    八幡「やめてくれ……朝からそれで注目浴びたんだから」

    雪乃「私は見てないから何とも言えないけど多少の噂にはなってるらしいわよ」

    八幡「マジか……まあ今更悪評が一つ増えたってどうでもいいけどな」

    沙希「昨日のあれは見てて圧巻だったよ。比企谷が来ると人波が左右に分かれて道が出来るんだもの」

    結衣「え、サキサキも見たの?」

    沙希「ああ、その比企谷に話し掛けることよりそんな状況で比企谷に近付くことの方が緊張したくらいでね。目立つのもあれだしさっさと連れ出したよ」

    388 = 372 :

    結衣(そっか…………あのあとサキサキがヒッキーに何か言ったからいろはちゃんを許したんだねきっと)

    八幡「なんつーか、迷惑かけたな」

    沙希「どうってことないって。それより海老名には礼を言ったの? 朝のことも」

    八幡「ああ。海老名さんていい人だよな。腐ってなきゃもっとモテるだろうに」

    雪乃「目が腐ってるあなたに言われるのもどうなのかしら……というか海老名さんがどうかしたの?」

    八幡「ああ、えっと…………」

    八幡(あれ? なんて説明すればいいんだ?)

    八幡(『キレた俺を止められるのは川崎しかいないので電話で呼んでくれました』って? いやいや、ダメだろ)

    八幡(その辺の説明はなんかしたくないし、適当に誤魔化そう)

    八幡「朝のことなんだけどな、クラスの空気が緊迫してたんだ。いや、俺が来たせいなんだが」

    雪乃「ええ」

    八幡「そんな俺に軽い感じで絡んでくれて大したことじゃないように振る舞ってくれて元の雰囲気に戻してくれたんだ。あれは正直助かった。な、由比ヶ浜?」

    結衣「あ、うん、優美子も最初ちょっと怯えてたからどうなるかと思ったけど」

    雪乃「ふうん、海老名さんて結構強いのね」

    八幡(そりゃあんな趣味を全面的に押し出すくらいだし精神的にはタフだろう。つっても昨日俺が怯えさせちゃったわけだが)

    389 = 372 :

    結衣「ねえ、ヒッキー、サキサキ、その……」

    沙希「ん?」

    八幡「なんだ?」

    結衣「サキサキの依頼って…………まだ続けるの?」

    雪乃「そういえば一週間くらいの予定だったわね、もう経つのだけれど」

    沙希「…………」

    八幡「ああ、まだ期間延長するつもりだ」

    結衣「そ、そうなんだ……その相手ってそんなにしつこいの?」

    八幡「いや、そいつはもういいんだが……新しいのが湧いて出て来てしまってな」

    結衣「え?」

    八幡「ほら、例の写真あるだろ。あん時の川崎の表情を見て惚れたってのがいてな」

    結衣「あー、良い顔してたもんねサキサキ」

    沙希「うう……」

    八幡(赤くなって俯くサキサキ可愛い)

    八幡「まあ俺にはその写真の責任もあるしまだしばらくは虫除けを務めることにするわ。別に誰に迷惑をかけるわけでもないし他にしなきゃならんことがあるならそっちを優先するし」

    雪乃「そ、そう……奉仕部の活動が疎かにならなければ構わないのだけれど……」

    八幡「そんなほいほい依頼なんか来ねえけどな」

    八幡(ここで予鈴が鳴り、昼はお開きとなった)

    八幡(川崎が後半静かだったのが何か気になるな……)

    390 = 372 :

    一旦ここまで


    本来自分の好きなように書くのが一番だとはわかってますが、批判とか怖いのでちょっと聞かせてください
    このSSにエロ展開ってどう思いますか?
    朝チュンで済ませるか濃厚に書くかエロ要素一切いらないか、自分の中ではどれも一長一短でして……優柔不断ですみません

    391 :

    やったこと不自然に隠す必要はないけど直接描写が必要とは思わない

    >>1がここまで書いてきてる文章以上にエロ描写に自信があるならどうぞどうぞ
    自信がないなら絶対やめときな

    392 :

    エロあってもいいと思うけど
    本当にリスクは一長一短だから好きな方としか

    393 :

    いらない

    394 :

    エロ展開は正直いらないな
    やるなら新スレたててほしい

    395 :

    エロは蛇足感強いと思う

    396 :

    ここまで面白かったから展開がおかしなことにならなければどちらでも良いと思う

    397 :

    エロの擬音描写がワンパターンなんでエロシーン自体はいらない

    398 :

    そのシーンでないと書けないことがあるとかそのシーンを書きたいとかならやればいいと思う
    そうでないなら今の感じを壊すことになるんじゃないかなと

    399 :

    エロの有無そのものには大した意味はない。
    面白ければ賞賛されるしあまりに酷ければ叩かれる、それだけのことよ。

    400 = 381 :

    エロはいらないかな
    蛇足になりかねない


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