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    元スレ八幡「川崎家に居候することになった」沙希「遠慮しないでいいから」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ヤンデレ + - 俺ガイル + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    ・八幡×沙希メインのSSです。地の文なし
    ・書き溜めはありません。ゆっくり更新。目指せ一日一沙希
    ・長さは不明です
    ・八幡が少し弱めに改変されてます
    ・安価とかはありません
    ・性的描写はありません
    ・平塚先生は結婚しません


    よろしくお願いします

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1439549666

    2 = 1 :

    『誰だお前?』

    『おい、近寄んなよ』

    『キモッ』

    『ギャハハハハ、コイツ本当に来やがった!』

    『罰ゲームに決まってんだろ』

    『なにマジになっちゃってんの?』

    『勘違い野郎』

    『身の程をわきまえろっての』

    3 = 1 :

    八幡「………………」

    八幡(俺はベッドで上半身を起こす)

    八幡(最悪の目覚めだった。夢で安心した、なんてことはない)

    八幡(過去の記憶を夢の中で反芻しただけなのだから。くそ、昼寝なんてしなけりゃよかった)

    八幡(いくら過去の事とはいえ、嫌な記憶を凝縮して見せられたのは精神的にキツい。俺は頭を振って陰鬱な気分を無理やり追い出そうとする)

    八幡(今日は春休み初日で、お祝い事をするんだから沈んだ気持ちでいるわけにはいかないからな)

    八幡「よっ、と」

    八幡(俺は自分の頬をパン、と叩いて無理やり奮い立たせ、ベッドから降りた)

    4 = 1 :

    八幡(時刻は夕方に差し掛かろうという頃だ。階下に降りると雪ノ下と出くわした)

    八幡「よう。もう来てたのか」

    雪乃「ええ、準備も色々あるし」

    八幡「悪いな、こっちが誘ったがわなのに」

    雪乃「いえ、私も祝うほうだもの。それは構わないのだけれど…………」

    小町「あ、お兄ちゃん起きた?」

    八幡(台所から顔を覗かせた小町が手を振ってくる)

    雪乃「祝う対象に祝う準備をさせてどうするのよ。こんな時くらい役に立とうとは思わないのかしらゴミ谷君は」

    小町「いえいえ、いいんですよ雪乃さん。ゴミいちゃんがいるより小町と雪乃さんでやった方がはかどりますし」

    雪乃「それもそうね」

    八幡「…………」(ズキン)

    八幡「まあ男子厨房に入るべからずって言うだろ? ちょっと顔洗ってくるわ」

    八幡(俺はやや強引に会話を打ち切り、洗面所に向かう)

    八幡(そう、今日は小町の総武高校合格のお祝いをするのだ)

    八幡(はっちゃけた親父やテンションの高い由比ヶ浜のせいですでに何度も祝っているのだが、何かと勉強を見てくれた雪ノ下に改めてちゃんと礼を言いたいという要望のため、ウチに招待して何度目かの合格祝いをすることになったのだ)

    八幡(家庭の事情やら用事やらで春休み初日である今日実行となった。両親も早めに帰宅することになっているが、料理などの準備は雪ノ下や小町自身が行っている。まあ俺より腕はいいからな)

    八幡(あ、俺も一応手伝おうとはしたぞ。断られただけで)

    5 = 1 :

    八幡(そうこうしているうちに両親が帰宅した。仕事帰りに買ってきたであろうケーキを冷蔵庫に入れ、いそいそと着替えてテーブルに着く)

    八幡(ったく。俺の時はケンタで買ってきたチキンでささっと済ませたのに。まあ俺と小町じゃわけが違うか)

    八幡「…………」(ズキン)

    八幡(仕方、ないよな)

    八幡(やがてテーブルに所狭しと様々な料理が並べられる。さすが雪ノ下だ、ウチの家族じゃ誰もこうはいかん)

    比企谷父「これは、すごいな…………」

    比企谷母「ええ、とても美味しそう」

    小町「見た目だけじゃなくて実際に美味しいよ。ちょっとつまみ食いしたけどほっぺた落ちそうだった!」

    雪乃「小町さん、つまみ食いなんかしてたのね…………」

    小町「だ、だってすごく美味しそうだったから我慢できなくて…………」

    雪乃「まあいいわ。そこまで言ってくれるなら作った甲斐もあるもの」

    比企谷母「じゃ、そろそろいただきましょうよ。雪ノ下さん、乾杯の音頭をお願い出来るかしら?」

    雪乃「わかりました。では…………小町さんの合格を祝って、乾杯」

    「「「「乾杯!」」」」

    八幡(五つのグラスが思い思いにぶつかる)

    6 = 1 :

    小町「でも残念でしたね、結衣さんが来れなくて」

    八幡「先約があるって言ってたな。ま、いいだろ。今日は雪ノ下と一緒にするのがメインなんだから。あいつは小町の勉強を手伝ってないし」

    雪乃「それはあなたもじゃない」

    八幡「うるせえな。手伝いたくても学年一位様がいる以上役に立たないだろ」

    小町「雪乃さん教え方上手だから苦手科目もばっちりだったよ。ホントすごく感謝してます! あーあ、お兄ちゃんじゃなくて雪乃さんがお姉ちゃんだったらよかったのに」

    八幡「…………」(ズキン)

    八幡「悪かったな、こんな兄で」

    小町「そうだ雪乃さん、お兄ちゃんと結婚してくださいよ。そうすれば晴れて小町のお姉ちゃんです!」

    雪乃「な、何を言ってるの小町さん!?」

    比企谷父「そうだぞ小町、こんな素晴らしい女性が八幡になどと勿体無い。この役に立たん穀潰しには逆の意味で相応しくない」

    八幡「…………」(ズキン)

    八幡「うるせえ、釣り合いが取れてないのはわかってんだよ」

    比企谷母「本当にね…………八幡、勘違いしちゃだめよ。あなたは雪ノ下さんみたいな子にお話ししてもらえるだけでも有り難いと思わなきゃ」

    八幡「…………」(ズキン)

    八幡「へーへー、雪ノ下さんには感謝してますよっと」

    7 = 1 :

    八幡(皆で雪ノ下の料理をつつき、食卓は絶賛の嵐に包まれる。気合い入りすぎだろと突っ込みを入れたくなるくらい美味かった)

    八幡(両親の賛辞に雪ノ下は照れたように軽く頭を下げる。ちょっと新鮮だな)

    比企谷父「いやー女の子が多いと華やかでいいな。小町だけでは八幡の陰鬱さを打ち消すのに精一杯だから」

    八幡「…………」(ズキン)

    比企谷母「雪ノ下さん、あれと替わりにウチの子になる気はないかしら?」

    八幡「…………」(ズキン)

    小町「あ、それいい! 小町もお兄ちゃんの世話をするよりお姉ちゃんに甘えたりしてみたいです!」

    八幡「…………」(ズキン)

    八幡(別に皆に悪気があるわけじゃない。これくらいの言動はいつものことだ)

    八幡(だけど夢見が悪かったせいか、ちょっとだけ心に響く)

    雪乃「ひ、比企谷くん…………え?」

    八幡(熱心なアプローチに戸惑った雪ノ下が助けを請うように俺を見る。が、その表情が驚愕に変わった。何だ? 俺の腐った目以外に何か付いてんの?)

    小町「お、お兄ちゃん、なんで、泣いて…………」

    八幡「え…………」

    八幡(慌てて自分の目元を触ると、確かに涙が流れていた)

    八幡「う…………」

    八幡(何で、何で、何で)

    八幡(一度自覚するともう止まらない。あとからあとからボロボロと涙が溢れてくる)

    八幡「あ、あああああ!」

    八幡(俺は思わず立ち上がり、その場を飛び出す)

    八幡(呼び止める声が背中にかけられるが、俺はそれらを一切無視して全力で逃げ出した)

    8 = 1 :

      ~ 駅前 ~


    沙希「はあ、やっと着いた。信号トラブルで遅れるなんてツイてないね」

    沙希(改札を出てあたしは一人呟く。少し遅くなっちゃったな)

    沙希(ま、みんなは田舎にいるままだから急いで帰る必要はないんだけど。しばらくは一人か…………)

    沙希「何か食べて帰ろうかな…………あれ?」

    沙希(駅前のベンチに座って顔を伏せてる同年代くらいの男子。あれって、比企谷じゃない。何やってんだろこんなとこで)

    沙希(思いもよらない邂逅にちょっとだけドキッとしながらそちらに足を向ける。だけどその姿にどこか違和感を覚えた)

    沙希「!」

    沙希(気付いた。靴を履いてないんだ! あたしは慌てて比企谷に駆け寄った)

    沙希「比企谷っ!」

    沙希(あたしが叫ぶように声をかけると、比企谷は緩慢な動きで顔を上げる。その表情はまるで能面のように何の感情も見えない)

    八幡「……ゎさき、か」

    沙希(ぽつりと呟いて前半が聞こえにくかったので名前を呼ばれたのかと一瞬勘違いしてしまった。だけど今はそんな場合じゃない。あたしは比企谷を刺激しないようにそっと問いかける)

    沙希「何かあったの?」

    9 = 1 :

    一旦ここまで
    拙いSSですがしばらくの間よろしくお願いします

    サキサキ同人誌ってやっぱり無いのね…………

    10 :

    おかえりー!
    誰にも静ちゃんを渡したくない>>1の決意は伝わったww

    11 :

    うおおお
    俺達のサキサキが帰ってきた

    12 :

    舞っていた…
    舞っていたぞー!!
    サキサキー!!

    14 :

    とりあえず死すべし比企谷夫婦

    15 :

    サキサキ頼みます!

    16 :

    とってもいい感じ 期待

    18 :

    いちおつ待ってました
    静ちゃん(´;ω;`)

    19 :


    こないだまで甘々な日常書いてたのに急に八幡への風当たりが強くなってびっくりした

    20 :

    よしきた
    >>1は先生をどうしたいんだ
    今後のフリなんだよな?な?

    21 :

    さきさき舞ってた……!

    22 :


    待ってた

    23 :

    比企谷家の人間もそうだが、本人の親兄弟の前で堂々と暴言吐くとか恥知らずにも程があるだろクズのん

    24 :

    >>1

    いよっ、待ってました!

    25 :

    >>23
    親兄弟の前ではいてなくね?

    26 :

    まぁ展開上多少はね?

    27 :

    一番の味方である家族からこんな扱いされたらそりゃ弱るわな
    本気でも冗談でも八幡のダメージは変わらないし

    28 :

    ゆきのんは悪くないだろ……
    悪いのは比企谷家の環境

    30 :

    1は静ちゃんに厳しい

    31 :

    母ちゃんはあんまり言わないイメージ

    32 :

    待ってました!!
    なんか以前のと比べるといきなり暗い展開ですな
    だが、面白い

    33 :

    とんでもねえ
    待ってたんだ

    34 :


    出だしが胸糞とか斬新だな
    久しぶりにイライラしたぞ(褒め言葉)

    35 :

    沙希(あたしは比企谷をウチに連れて帰ることにした。何を言っても生返事で反応の鈍いこいつを放っておけるわけないじゃないのさ)

    沙希(靴下のまま歩かせるのもどうかと思ったけどそこは仕方ない。抵抗の様子は見せず、手を引っ張ると素直に着いてくる)

    沙希(こんな時だけど繋いだ手にドキドキしてしまった。比企谷もちゃんと握り返してきたし)

    沙希「ちょっとここ座って待ってて」

    沙希(家に入り、比企谷を玄関先で座らせる。あたしは荷物を置いて洗面所に向かった。タオルをお湯で濡らして絞り、玄関に戻る)

    沙希「ほら、足こっちに出して。脱がすよ」

    沙希(あたしは比企谷の靴下を脱がした。外を歩いたせいかところどころ穴が空いている。悪いけどこれは捨てさせてもらおう)

    沙希(見た限り足の裏を怪我したりとかはないようだ。濡れタオルで汚れた箇所を中心に拭いていく)

    沙希「ん、おっけ。こっちに来な」

    沙希(腕を引くと比企谷はのろのろと立ち上がり、あたしと一緒に居間に移動する)

    沙希(テーブルの前に座らせたが、多分お茶とか出しても手を付けないだろう。あたしは単刀直入に聞いた)

    沙希「家で何かあったの?」

    八幡「…………」

    36 = 35 :

    沙希(今までは生返事でも反応していたのに、この質問には押し黙ったままだった。確実に何かあったねこれは)

    沙希(喧嘩でもしたんだろうか? 比企谷にはあまりそういうイメージはなかったけど)

    沙希(その黙ったままの姿が儚くて今にも壊れてしまいそうに見え、あたしは思わず比企谷の頭に手を乗せて撫でてしまった)

    八幡「!」

    沙希(バシィッと音が鳴り、腕がじんじんと痺れる。比企谷に思い切り振り払われ、手首辺りを叩かれたのだ)

    八幡「あ…………」

    沙希(比企谷の表情が変わる。自分でしたことが信じられないといった感じだ。そしてそれは怯えに変わった)

    沙希(あたしはカウンセラーでも心理学者でもない。だけど今対応を失敗したら比企谷の心が壊れかねないことくらいはわかる。再び比企谷に向かって手を伸ばす)

    八幡「っ…………」

    沙希(何をされると思ったのだろう、比企谷は目を瞑って身をすくめる)

    沙希(あたしは比企谷のすぐ横で膝立ちになり、比企谷の頭に両腕を回してぎゅっと抱きしめた。胸に顔が埋まる形になるが、恥ずかしいとかそんな気持ちは一切ない)

    37 = 35 :

    沙希(比企谷の表情は見えないが、しばらくすると肩を震わせ始めた。もしかしたら嗚咽しているのかもしれない)

    沙希(少し腕の力を緩めると慌てたように比企谷があたしの背中に腕を回し、すがるように抱きついてくる。離さないでというように。見捨てないでというように)

    沙希「大丈夫、大丈夫だから。あたしはここにいるから、ね」

    沙希(あたしは比企谷の頭と背中に手をあてて撫でながら、優しく囁く)

    沙希(微かに聞こえていた声が少しずつ大きくなり、やがて比企谷は叫ぶように大声で泣き始めた)

    38 = 35 :

    列待機中投下
    ちょっと待っててくれた人多すぎないですかねぇ……プレッシャーで胃に穴が空きそう

    またノシ

    39 :


    >>1の胃壁にも穴はあるんだよな……

    41 :

    だがあえて言おう
    期待

    42 :

    乙乙
    ゆきのんも小町も両親も普段通り接したけどタイミングが悪かった、ってことか

    >>39
    通謀しますた

    43 :

    あれが普段通りって相当ヤバイと思うんですがそれは…

    44 :


    とりあえず完走してくれ

    46 = 44 :

    いきなりキチガイに絡まれたんだが…

    49 = 44 :

    >>47
    そんなレス書き込んだ覚えねーよ
    ただのID被りじゃねーか


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