元スレ八幡「なんだ、かわ……川越?」沙希「川崎なんだけど、ぶつよ?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
851 = 820 :
八幡「よっ、と」
八幡(雪ノ下達と別れ、駐輪場で自転車に跨がる)
八幡(帰って軽く何か食って予備校か)
八幡(そう、予備校だ)
八幡(さっき川崎といつもの癖でまた明日、なんて言い合ったけど予備校で会うんだよな…………ちょっと気まずい)
八幡(まあそんな気にするものでもないのだが)
八幡(このまままっすぐ帰って…………いや、ちょっとだけ寄り道するか)
八幡(全然意味もない、ただ時間を潰してしまうだけの寄り道になるけどな)
852 = 820 :
八幡「………………」
沙希「………………」
八幡「何でここにいるんだ……」
沙希「何でここに来たのさ……」
八幡(いつも朝に川崎を自転車から下ろしてるこの公園)
八幡(何となく寄ってみたらベンチに川崎が座っていた)
八幡「いや、俺は何となく帰り道で遠回りして寄っただけで……」
沙希「あたしは今日直接予備校に行くつもりでさっきまで図書室にいたんだ。下校時間になったからここで少し時間潰してからバスで行こうと思ってて…………」
八幡「…………」
沙希「…………」
八幡「あー、俺んち経由していいなら一緒に行くか? 俺は予備校の準備してねえからさ」
沙希「うん、せっかくだしそうしようか」
八幡「よし、んじゃ後ろ乗れよ。とりあえずウチに行くから」
沙希「ん」
八幡(川崎は荷台に腰を下ろし、俺に掴まる)
八幡(それを確認して俺はペダルを漕ぎ出した)
八幡(…………)
八幡(…………やべ)
八幡(すっげえ嬉しい。顔がニヤケる)
八幡(こんな偶然で川崎といられるなんて)
八幡(薄暗くて良かった。一般人から見たら通報ものの表情だろうからな)
八幡(俺はほんの少しゆっくりと自宅を目指した)
853 = 820 :
サキサキ出してなかった!
追加投下
854 :
乙沙希
855 :
なんだろう…
他のヒロインたちがやるような理不尽で余計な罵倒がないぶん、サキサキが常識人で天使に見える。
856 :
乙!
サキサキで出してなかった?(空耳
857 :
おつおつ
自家発電的な意味でも一日一沙希とか意識高いな(褒め言葉)
858 :
乙
素晴らしい
859 :
乙でございます
860 :
川崎以外のキャラがウザく思えてきた
861 :
天使・戸塚きゅんや漢・材木座さんがウザイだと!?
862 = 860 :
>>861
すまん!忘れてた!
川崎、戸塚大天使、漢・材木座以外で
863 :
キューピッド・けーちゃんと女神・海老名さんを忘れるでない
というかここの海老名さんのいい女っぷりは異常。八幡のフォローとかサキサキとの恋愛談義とか
現実にいたら告白して即座に振られるところだったぜ!
864 :
>>863
けーちゃんは川崎だろ
865 :
さーちゃんは比企谷予定だからね
866 :
八幡が雪ノ下より腕っぷしが強い設定は良いね。
ヒロインより弱くて守られる主人公なんてつまらないからな
867 = 861 :
八幡「よっ、と……じゃ、ちょっと待っててくれ。すぐに支度してくるから」
沙希「ん、いいよ急がなくて。時間余裕あるし」
八幡「おう」
八幡(我が家に到着し、自転車を川崎に預けて俺は家の中に入る)
小町「あ、お兄ちゃんお帰り。まだ少し時間あるよね、ご飯どうする?」
八幡「いや、着替えたらすぐに出るから帰ってから食うわ。ちょっと外で川崎待たせてるんでな」
小町「え、沙希さんが!?」
八幡「ああ、あいつと偶然帰りに会ってな、そのまま予備校行くって言うから一緒に行くことにしたんだ」
小町「うう……あのお兄ちゃんが……小町嬉しいよ」ジーン
八幡「大袈裟なやつだな……んじゃ着替えてくる」
小町「はーい…………あ、そうだ、えっと……」
868 = 861 :
八幡(自室で手早く着替え、予備校用のカバンを掴んで玄関に向かう)
八幡「じゃ、行ってくるわ」
小町「あ、お兄ちゃん、これ持ってって」スッ
八幡「ん? チョコレート?」
小町「うん、頭使うしお腹空いたらこれ食べて。沙希さんの分もあるから」
八幡「さすが小町、気が利くな。八幡的にポイント高いぞ」
小町「お兄ちゃんと未来のお姉ちゃんのためですから!」ビシッ
八幡「何だその敬礼は。あと気が早えっての。まだ本格的に付き合ってもねえのに…………ま、ありがとな。んじゃ行ってくるわ」
小町「はーい、行ってらっしゃい」
869 = 861 :
八幡「待たせたな、行こうぜ」
沙希「ん、大丈夫。よろしく」
八幡(俺は再び自転車に跨がり、川崎が腰に腕を回してくる)
八幡(何回やっても慣れねえなこれ。正面から抱き付かれるみたいに恥ずかしいってわけじゃないんだが…………心臓が高鳴ってるのがわかる。背中に耳くっつけられたりしたらバレちまうかもな)
870 = 861 :
沙希(……こんなふうにしてるとわかる比企谷の身体付き)
沙希(少し猫背で縮こまってること多いからぱっと見わかりづらいけど、結構がっちりしてるんだよね)
沙希(回してる腕からもお腹固いのわかるし、腕組んだ時も思いのほかしっかりしてた)
沙希(こういう意外性も比企谷の魅力かな……あたしにとっては、だけど)
沙希(奉仕部の連中に言ったの失敗だったかも…………)
沙希(はあ…………しかしいつになったらこれに慣れるんだろ。あたしすごいドキドキしちゃってる)
沙希(胸、無駄に大きいからちょっとくらい当たってもドキドキしてるのバレてないと思うけど…………抱きついてるのに平静を保ってるようにするの大変なんだよね)
沙希(比企谷はどうなんだろ、少しは意識してくれてるのかな?)
沙希(………………)
沙希(………………)ピト
沙希(!!)サッ
沙希(嘘……一瞬耳当てただけだったけど比企谷の心臓、すごい早かった)
沙希(平然としてるように見えるけど実は比企谷も…………)
沙希(…………ふふっ)
871 = 861 :
八幡「着いたぞ」キキッ
沙希「うん、ありがと」
八幡(予備校の駐輪場に着き、自転車を置いて川崎と並んで歩き出す)
八幡(今日のコマの内容を二人で確認しながら建物に入った)
八幡(ちょっと前までは顔を合わせても一言挨拶するくらいだったのに)
八幡(思えば同じ予備校に通ってるというのも結構幸運だよな……)
八幡「あ、そうだ、川崎、これやるよ」
沙希「え、チョコ?」
八幡「小町がくれたんだ。お腹空いたら足しにしろって」
沙希「いいの?」
八幡「お前の分も貰ってんだ、遠慮すんなよ」
沙希「うん、じゃあ貰っとく。小町にお礼言っといて」
八幡「おう」
八幡(俺達は席に着いて準備していると講師が入ってくる。さて、スカラシップのためにも自分のためにも頑張りますかね…………数学以外)
872 = 861 :
八幡(今日の分の講義が終わり、片付けをしていると川崎がすまなそうに話し掛けてきた)
沙希「ねえ比企谷、さっきの古文でよくわからないとこあったんだけど…………時間ある?」
八幡「おう、いいぜ。自習室行くか」
沙希「ごめんね」
八幡「いいって」
八幡(これで少しでも長く一緒に居られることに喜んでしまう単純な俺がいる)
八幡(自習室に移動して空いてる席を見つけて座り、参考書を広げる)
沙希「これの変化形の時は~」
八幡「この場合~」
沙希「ふんふん」
八幡(川崎も頭は良い方なので説明するとあっという間に理解していく)
八幡「~ってわけだ。あとは何かあるか?」
沙希「いや、もう充分。あとは復習すれば自分でわかると思う」
八幡「そか。まあわからなかったらまた聞いてこいよ、教えられるとこなら教えてやるから」
沙希「うん、よろしく。じゃ、帰ろっか」
八幡「おう」
八幡(俺達は荷物をまとめ、予備校を出た)
873 = 861 :
八幡(駐輪場に行き、二人乗りをして比企谷タクシーは走り出す)
八幡「そういやちょっと聞きたかったことあったんだが」
沙希「ん、何? スリーサイズ?」
八幡「聞けば教えてくれんのかよ…………そうじゃなくて昼の奉仕部での話なんだが」
沙希「うん」
八幡「俺が部室に入った時、ちょっと妙な雰囲気だったんだけど、お前何か言った?」
沙希「あー…………」
八幡「心当たりありそうだな」
沙希「ん、少しね」
八幡「俺が聞いてもいい話か?」
沙希「大したことじゃないよ。比企谷の悪口をちょっとは控えて欲しいって言ったの」
八幡「いや、別に俺がディスられるのはいつものことだぞ。俺自身気にしてねえし」
沙希「わかってるよ、あたしがイヤってだけ」
八幡「え?」
沙希「あたしがイヤだったんだよ…………」ギュッ
八幡「そっか…………その、サンキューな」
沙希「ん」
八幡(そこからは何も会話はなく、川崎の家に到着した)
八幡(例によって周りを見回し、人がいないのを確認する)
八幡「じゃあな沙希、また明日」
沙希「じゃあね八幡、また明日。小町によろしく」
八幡(手を振って別れ、俺はペダルを漕ぎ出す)
八幡(…………明日は金曜……いよいよ明後日、か)
874 = 861 :
今日はここまで
また明日ノシ
875 = 865 :
乙 あと20分もまたなきゃないのか…
880 :
乙!
砂糖吐いた
881 :
乙!
告白前日も濃い(糖度)1日だと思うとニマニマが止まらないww
882 :
三時間も待ってるんですけどまだですかね
883 :
八幡「ふぁ…………んー」
八幡(朝である。身体を起こし、伸びをする)
八幡(カーテンを開けて天気を確認したあと、階下に降りた)
小町「あ、お兄ちゃんおはよー」
八幡「おう、おはよう」
小町「最近お兄ちゃん自分で起きるようになったよね。やっぱり沙希さん効果?」
八幡「だろうな。万一遅刻したら申し訳ないし朝から会いたい気持ちめっちゃ強えし」
八幡(小町の用意してくれたトーストにジャムを塗りながら答える)
小町「何かもうすごい自然にそういうこと言うよね。聞いてるこっちが恥ずかしくなっちゃう」
八幡「小町の前だけだがな。川崎本人の前だとヘタレるし他のやつだと面倒なことになりそうだし」モグモグ
小町「そういえば明日告白するんだっけ?」
八幡「おう、一応映画のあとかなと思ってるが。ま、流れ次第だな」
小町「じゃあ今日はどっちにしても最後の普通の日ってわけだね」
八幡「そうだな。成功して幸せになるか、失敗して不幸のどん底に落ちるか…………」
八幡「………………」
八幡「な、なあ、小町」
小町「ここまで来て怖じ気付いてやめるなんて言ったら縁を切るからね」ニッコリ
八幡「お、おう」
八幡(笑顔なのに怖い)
884 = 883 :
八幡「んじゃそろそろ行くわ」
小町「うん、沙希さんによろしくー」
八幡(小町に見送られて俺は家を出た)
八幡(もしかしたら朝川崎んちに向かうこの習慣も今日で最後になるかもしれない)
八幡(明日失敗したらすべてが崩れてしまう。ならいっそのこと現状維持の方がいいのかもな)
八幡(でも、それでも)
八幡(俺は川崎に伝えたい。俺が川崎に抱いてるこの想いを)
八幡(この胸の奥でくすぶってる気持ち、ひとかけらも残さずさらけ出してやるよ。こんなふうにさせたのはお前なんだから覚悟しとけ、川崎沙希)
八幡(…………到着、っと)キキッ
885 = 883 :
沙希「あ、来てたんだ。ごめん、待った?」
八幡「いや、ちょうど今来たとこ。タイミング良かったわ」
沙希「そう? そんじゃ今日もお願いします運転手さん」
八幡「かしこまりましてございますお嬢様」
八幡(川崎は俺の言葉にクスッと笑い、荷台に乗る)
八幡(………………)
八幡(……い、今の笑顔)
八幡(すっげえ可愛かった)
八幡(付き合うフリをするようになってから笑ってるとこなんてたくさん見てるのに)ドキドキ
沙希「比企谷?」
八幡「ああ、すまん。行くぞ、しっかり掴まっとけ」
沙希「うん」キュッ
八幡(俺はペダルを漕ぎ始める)
八幡(最後かもしれないと思うとこの風景も名残惜しいぜ)
八幡(…………いかんいかん、自然にネガティブな方に思考が寄ってる。切り換えないと)
八幡(何としても成功させて川崎ともっと親密になってやる)
八幡(一緒に登下校したり弁当食べさせ合ったり休日に出掛けたり……あれ? 変わってなくね?)
八幡(ま、そりゃそうだ。フリで行動してんだからやることは同じに決まってる。違うのは心持ちだな)
八幡(どうなるかわかんねえけど)
八幡「うん、頑張ろう」
沙希「何を?」
八幡(…………声に出てた)
八幡「ま、色々とな。気にしないでくれ」
沙希「?」
886 = 883 :
一旦ここまで
今日はもう一回投下したいけど来れるかわからないのでとりあえず
またノシ
887 :
おっつー
888 :
お
890 :
昼沙希乙。
891 :
いつもありがとう
これで午後も頑張れる
892 = 883 :
優美子「おーい、ヒキオ! ちょっとこっち来るし!」
八幡(突然炎の女王こと三浦優美子に呼ばれたのは三限と四限の間の休み時間だった)
八幡(ていうか大声で呼ぶの止めてもらえませんかね。目立っちゃってるじゃないですか)
優美子「早くしろし!」
八幡(行きたくねえ……でも断ったり無視したりするともっと面倒臭くなりそうだ、仕方ねえ)ハァ
八幡「何だよ、金ならないぞ」
優美子「カツアゲなんかするわけないっしょ! あんたさ、なんか力あるらしいじゃん? ちょっと隼人達と腕相撲してみ?」
八幡「はあ? 何だよ突然」
隼人「結衣に聞いたんだ。鍛えてるんだって?」
八幡「んな大したことはしてねえよ、運動部に勝てるわけねえだろ。だからやんねえ」
隼人「まあまあそう言わずに。な?」
八幡「面倒くせえな……わかったわかった、一回だけな」ジロッ
八幡(余計なことを言った由比ヶ浜を睨むと、由比ヶ浜は舌をペロッと出して手を合わせて謝るポーズをする。可愛いじゃねーかちくしょう、川崎がいなかったら惚れちまうとこだったぞ)
隼人「じゃ、俺が相手するよ。お手柔らかにな」
893 = 883 :
翔「頑張れ隼人くん! サッカー部腕相撲大会優勝の腕力見せてやれー!」
八幡(何でサッカー部が腕力競い合ってんだよ…………てかいつの間にかクラス中がこっち注目してるし)
八幡(ま、どうせみんな葉山の格好いいとこを見たいんだろ。さっさと負けるか)
彩加「八幡頑張ってー!」
八幡(ちょ、ちょっとだけ頑張ろうかな……?)
隼人「よし、やるか」
八幡(葉山が机に肘を付けて構え、左手で机の端を掴む。俺も同じ体勢になり、葉山と手を握り合う)
八幡(横で叫びながら写メを取る海老名さんを視界に入れないよう顔を背けると、席に着いている川崎と目があった)
八幡(興味なさげだが、俺にぐっとガッツポーズをする。頑張れってことか?)
八幡(どうせみんな葉山が勝つと思ってるだろう。それを覆したら少しは格好よく見えるだろうか? クラスの誰でもない、川崎の目に格好よく写るだろうか?)
八幡(…………頑張ってみるか)
優美子「まだ力入れるなし。ほらヒキオ、力むなって」
隼人「やる気みたいだね。でも負けないよ」
八幡「ぼっちで文化部の俺に負けたら恥ずかしいぞ、せいぜい頑張れよ」
優美子「レディー……」
894 = 883 :
優美子「ゴー!」
八幡「ふっ!」
隼人「くぅっ!」
八幡(な、なんだコイツ!? すげえ力だ! ピクリとも動かねえ!)グググ
隼人(何だと!? 体格的には俺の方が有利のはず! 筋力は彼の方があるというのか!?)グググ
八幡(気を抜くと一気に持って行かれそうだ! 踏ん張れ俺! 戸塚と川崎が見てるぞ!)グググ
隼人(比企谷、君は実に意外性のあるやつだな! でも俺にもプライドがある! 負けない!)グググ
優美子「う、嘘、あのヒキオが……隼人と互角に…………」
翔「すげぇ! ヒキタニ君マジパネェ!」
姫菜「ふ、二人が手を繋いで熱く見つめ合って…………キマシタワー!」ブシャァァ
八幡(そんな外野の声は耳に入らず、少しでも有利な角度や体勢を求めて腕の力に神経を集中する)
八幡(が、意外な形で勝負は終わった)
平塚「もう授業の時間だ、さっさと席に着かんか」パコンパコン
隼人「うっ」
八幡「あう」
八幡(頭頂部に衝撃を受け、俺達は手を離してしまった。見上げると平塚先生が出席簿を持って立っている。どうやらあれで頭をはたかれたらしい)
八幡「ふう……じゃ、もういいな?」
隼人「ああ、時間を取らせたね」
八幡(これ幸いと俺は立ち上がり、さっさと席に戻る)
八幡(腕が痛え……)
895 = 883 :
沙希「や。さっきは凄かったね」
八幡(昼休みになり、いつもの中庭に行くと真っ先に川崎はそう言った)
八幡「勘弁してくれ。ちょっとムキになってめちゃくちゃ疲れた……腕が力入んなくて震えてんだけど。はぁ……」
八幡(俺は川崎の隣に座り、大きく溜め息をつく)
沙希「いいじゃない。みんなちょっと意外そうな目で見てたよ。マイナス方面で見られるよりいいでしょ?」
八幡「どんな形であれ目立つのは嫌なんだよ…………」
沙希「でも引き分けだったら比企谷にとっては勝ちみたいなもんでしょ。あたしは応援してたし嬉しいよ」
八幡「おう…………その、お前が応援してくれたから少し頑張ったんだわ。格好悪く見られたくないからな」
沙希「うん、格好良かったよ。御褒美あげようか?」
八幡「ん? 何かくれるのか?」
沙希「お弁当、あたしが食べさせてあげる。箸も掴めそうにないんだったらちょうどいいでしょ」
八幡「そう、だな……力が入らないんだから仕方ねえか」
八幡(仕方ないわー、箸も持てないんだからマジ仕方ないわー)
沙希「何から食べる?」
八幡「じゃあとりあえず玉子焼きから」
沙希「ん、はい、あーん」
八幡「あー……」パク、モグモグ
沙希「美味しい?」
八幡「そりゃもう。元から美味いうえに川崎みたいな美少女に食べさせてもらってんだからな」
沙希「ふふ、ありがと」
896 = 883 :
八幡(そんな風に川崎の手で昼飯を食べたためいつもより時間がかかったものの、まだ五限まで多少の時間はあった)
沙希「今日もいらない? 明日に取っとく?」
八幡(川崎は自分の太ももを指しながら聞いてくる)
八幡「ああ、そうだな…………いや、今日はお前が来いよ」
沙希「え?」
八幡「たまにはいいだろ、ほら。この前言ってたし頭も撫でてやるよ」
八幡(俺がベンチの端に寄って太ももを叩くと、川崎はしばらく逡巡したあと、ゆっくりと身体を倒す)
沙希「お、お邪魔、します」
八幡「おう」
八幡(そっと俺の脚に乗せられた頭を左手で撫でてやる)
沙希「ん…………」
八幡(川崎はピクッと身体を震わせた)
八幡「あー、嫌だったら言ってくれな」ナデナデ
沙希「ううん、平気……もっと、して」
八幡「おう」ナデナデ
八幡(相変わらず手触りいいなこいつの髪。シュシュ外してねえから手櫛は出来ねえけど)ナデナデ
沙希「ん……気持ち、いい」
八幡(なんかエロいな)ナデナデ
八幡(こうして俺は予鈴が鳴るまで川崎の頭を撫で続けてやったのだった)
897 = 883 :
今日はここまで
ストーリーとしては微妙だと思うし八幡ageが強過ぎと感じる
それでも「サキサキが見てる前で頑張る八幡」が書きたかったんや…………
また明日ノシ
898 = 888 :
乙です
頑張れ
899 :
おっつー
氷と炎とあとなんだっけ
900 = 891 :
乙
こういう熱い八幡もいいね
みんなの評価 : ★★
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