元スレ吹雪「やっぱりこの鎮守府はおかしいです!!」
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901 = 565 :
ヲ級『……』ゾワワ
そんなことになったら……ヲ級たちでも分かるような大変なことになる。
お腹が空いて死んでしまう、死ぬという感情は怖いものだ、それに直結するものは怖いに決まっている。
ヲ級『……』チラ
眩しい時間までかなり時間がある……レ級はさっき寝たばかり
レ級が寝入るのは一瞬だ、少し目を話したら水の中だろうとどこでも寝ることができる。
……
ヲ級『ヲッ』グッ
ヲ級『……!』スィーチャプッ ピョンッ
やるなら今、この時間しかない……ヲ級は珍しく気合を入れた。
いつものぼんやりした顔がキリッとする珍しい瞬間だ。
そうとなったら即実行!と言わんばかりの勢いで水から飛び出た。
棚、体拭き場
ヲ級「……」フキフキ
ヲ級「……」ポイッ
と、言ったものの(言ってない)……どうすればいいのやら。
ゴハンを隠す方法がまったく分からない。
水出しの魔法のように部屋が大変なことになることは避けなければならない。
だからといって慎重になりすぎて眩しい時間になってゴハンがなくなることも避けないといけない。
ヲ級「……」ウーン
ヲ級「……ヲ?」キョロキョロ
何かないかな……そう思いながらあたりを見回す。
レ級の嫌いなもの、違和感なくレ級に見つからなくなるようなもの。
……だけどツクエの上に乗ってるものはだいたいレ級の興味を示すもの。
ということは必然的にレ級の嫌いなものを探さないといけない。
ヲ級「……ヲヲ……」アタフタ
だけどレ級の嫌いなものってなんだろう……あの怖いものは何もありませんと言うような笑顔
何でも興味を示す行動力、まるで嫌いなものが分からない。
ヲ級は焦りを見せ始めた、先程までの気合の入った表情から約数分後の出来事である。
ヲ級「……ヲ!」ピコーン
レ級が怖がったもの、一つだけ思いついた。
……オフロの時、レ級はヲ級が見た中で一番怯えた表情をしていた、裸で。
あの時レ級が何をされたのか、それがゴハンを守る鍵になるかも……
ヲ級は考えた、あのときレ級は何をされたんだろう……と。
ヲ級「…………」
ヲ級「……!」ピコーン
しっぽ、そうだしっぽを触ればレ級はものすごく嫌がる。
昔思わずしっぽを叩いてしまった時のレ級の表情はとっても嫌な表情だった。
顔を赤くして、体を震わせていた……あの感覚晴れ給にとっては嫌なものだったんだ。
ヲ級「……ヲヲ……」ニヤリ
この作戦だ……ヲ級は珍しく歯を見せてニヤリと微笑んだ。
902 :
晴れ給ワロタ
903 = 565 :
……待ちに待った太陽が眩しくなる時
一応隠せそうな所にゴハンは隠した。ツクエの上のカミを2つのお皿にかぶせた。
これで見つかった時は……レ級のしっぽを撫で、食べませんと言うまでなで続けよう。
ヲ級はこころを鬼にして水槽を叩き、レ級を呼ぶ。
ヲ級「ヲヲー」コンコンコン
レ級『…………ン…………ンゥー?』チラ
ヲ級「ヲ……?」オナカナデナデ
レ級『……ンー』コクコク
ヲ級「ヲッ」ユビサシ
レ級『……』チラ…
レ級『……!』スィスィー!!
どうやらレ級もお腹が空いていたみたいだ。ヲ級の指の先のゴハンを見つけるとすぐに水から飛び出した。
体を拭き、ツクエに直行すると即座にゴハンを包んでいた透明のバリアを破り、1つ目のお皿に飛びついた。
レ級「~~!!」ムシャムシャムシャムシャ
ヲ級「……」ジーー モグモグ
レ級「!……!!」ムシャムシャッ!!
相変わらずものすごい食べっぷりだ、しっぽのハサミと手をうまく使ってゴハンを口に運ぶ。
食べている表情は幸せそのもの、みるみるうちにご飯がなくなってゆく。
人間と比べるとその量は大したことないが、川底棲艦からすると信じられない量を食べている。
そして5分もしないうちにレ級の分のご飯がなくなってしまった。
ヲ級「…………」モグモグ ゴックン
レ級「フィ」ケフッ
ヲ級「ヲー……?」
レ級「ン?……ンー…………」チラッ
ヲ級「!」
ヲ級「…………」グッ
ヲ級はこそっと「お腹いっぱい?」と尋ねた。
するとレ級は即座に隠していたごはんを見つける。
ヲ級は覚悟を決めた、これからレ級のしっぽを撫でる。
レ級は嫌な思いをするかもしれない。もしかしたら嫌われてしまうかもしれない。
でも、ヲ級が生きるため、二人がご主人様の前に顔を出すため、仕方ない試練だ。
ヲ級はそう自分の中で誓い、撫でる手に力を込めた。
だが……
レ級「……ン」コクッ
ヲ級「ヲ?」
レ級「……ァァーア……ケフッ……」
レ級は意外にも「あたしはもういいや」と答えた。
ヲ級はその返答にキョトンとした、口をぽかんと開いて理由を聞くこともできなくなった
レ級はゲップ混じりに「アンタがさっきからあたしを変な目で見てるもんだから食欲がなくなっちゃった」と、続けた。
ヲ級「ヲ!?」カァァ
レ級「……ッ」ニコッ
ヲ級「ヲッ!ヲヲッ!!ヲーーッ!!」ブンブンブンッ!
レ級「……ンー?」ニマニマ
ヲ級「ヲーーー!!!」プンプン
ヲ級「ヲッ!!ヲヲヲッ」ナデナデ
レ級「アッ……ヤァ…………」ビクビクッ
904 = 565 :
ちょっといやらしい太陽が登る時間となった
905 :
なん…だと…
906 = 565 :
水槽
ヲ級『………………//』プカー
レ級『…………//』プカー
太陽が登りきり、部屋が眩しくなった時間
酸素ポンプの流れにまた流される二人……
リラックスはしているが……その距離はぶつかるのを避けるためか
はたまた何かがあったのか、ちょっと離れていた……
夜
レ級『……』ピッタリ
ヲ級「……」ピッタリ
が、暗くなるとまた近づいていた、割と昼ゴハンの件はどうでも良かったようだ
おしまい
907 = 565 :
……>>1にそういう描写はむりというものでち……
ちょっと休憩してから提督編を書くでち
908 :
ああ^~たまらねぇぜ
一旦乙
909 = 900 :
かわいい
色ボケ駆逐艦に勝るとも劣らないレベルでかわいい
910 = 565 :
2時に始めるでち、
911 :
川の生物の百合か…
912 :
寝た?
913 :
作中のキャラが寝ると>>1も寝る法則
914 :
午前2時とは言ってない
915 :
今日とも言ってない
916 :
バカな!今回は誰も寝てないのに!
917 :
始まったのはオリョクルかもしれない
918 = 908 :
駄目みたいですね…
919 = 565 :
……ちょっとハイク読んくる
920 :
ひゃっはぁー!
この鎮守府、深海棲艦にまんまと会話内容を盗聴されてる辺り、防諜の欠片もねぇ
921 = 565 :
おはよう、では昨日かけなかったものを書くとしよう
924 :
待ってました
925 = 565 :
横須賀鎮守府 波止場
吹雪「静かな海ですね……」
提督「そうだなぁ……」
吹雪「…………」
提督「…………」
吹雪「横須賀の司令官、私たちのこと何か言ってました?」
提督「いーや?特になんともない階級章と勲章の授与だけだったよ?」
吹雪「階級章?昇進したんですか?」
提督「そうみたいだ……えーっと……」ゴソゴソ
吹雪「胸ポケットに入れてたんですか……」ハァ
提督「仕方ないだろ……向こうさんが袋くれなかったんだから……ほら、中佐になったみたいだ」スッ
吹雪「?」スッ
吹雪「本当だ……おめでとうございます!司令官!」
提督「ありがとう……まぁ俺達ほど階級章が飾りの鎮守府はないだろうけど……」
吹雪「あはは……」
提督「……」
吹雪「……」
サァァ…… チャプッ チャプッ…… サァァァ…
提督「本当に静かだな……」
吹雪「本当ですね……」
提督「……こんなでっかい鎮守府でも静かな所があるってのは……いいなー……」ゴロン
吹雪「背中汚れちゃいますよ?せっかく綺麗な制服着てるのに……」
提督「いいんだよー……どうせ今日洗うし」
吹雪「……また横須賀の司令官に呼ばれるかも……」ボソッ
提督「それはまずい!」ガバッ
吹雪「もう遅いですけど」ハァ
提督「…………はは……もうどうにでもな~れ……っと」ゴロッ
吹雪「もう……」ゴロン
サァァー……チャプッ…… ニャァニャァギャッギャッギャッギャッ……
吹雪「……地面、固いですね……それに熱い……」
提督「コンクリ固めだからなー……アスファルトみたいにゴツゴツしてないだけマシだ……」
提督「……吹雪ちゃんの服も汚れて大丈夫?」
吹雪「……後で背中を叩いて下さい」プイッ
提督「合点承知」
吹雪「司令官の背中も叩きますからね、もし本当に会うことになったら大変ですから」
926 = 565 :
・
・
ウウウゥウウウーーーーー!!!!
ウウウゥウウウウウーーーーーー!!!!
提督「うるさっ何だ?」ムクッ
吹雪「!?」ビクッ
男の声『鎮守府哨戒機より報告!敵深海棲艦接近!第3艦隊出撃急げ!繰り返す!第3艦隊出撃急げ!』
提督「……深海棲艦が接近……」
吹雪「司令官……あれ……」ユビサシ
提督「ん…………うぉ!!?」
ゴゥン……ゴゥン……ゴゥン……ゴゥン…
ダイサンカンタイハンガーヒラケ!カクノウコチュウスイカンリョウ!スイロカイホウ!シンロオールグリーン!
ギソウノヨウイハデキテルナ!?
提督「え……え?……何あれ……」
吹雪「施設のハッチが開いて……るんでしょうか……?」
提督「……何か凄いな……覗いてみる?」
吹雪「え?で、でも……」
提督「……ちょっとだけ、ちょっとだけだよ……」コソコソ
吹雪「…………どうせ最後まで見るくせに……全く……」コソコソ
第3艦隊用出撃ハンガー
カシャンカシャンカシャンカシャン……
シュウーゥンッ! 『出撃』
吹雪「……」チラ
提督「……」チラ
吹雪「……凄い……」
提督「……て言うか……広くね……?外から見たら大して広くなかったけど……」
吹雪「本当ですね……こんなに大掛かりな装置があるなんて……」
提督「……覗いてるの……バレてないよな……?」
吹雪「…………多分……大丈夫だと思います……」
龍田「……」チラ
吹雪「!」
龍田「……♪」ニコッ
吹雪「あ、あわ……わ……」ビクビク
提督「ど、どうした?」
吹雪「め、目が合っちゃいました……龍田さんと……」
提督「凄いな艦娘の視力って……ここからかなり距離あるぞ……?顔半分も出してないのに……」
吹雪「……ど、どうしましょう……?」
提督「うーん……まぁバレたなら仕方ない……開き直って見学させてもらおう……」チラ
吹雪「いいんでしょうか……?」チラ
927 = 565 :
バシューーーッ!!
提督「お……始まるか……」
吹雪「あの水柱……一体何の意味があるんでしょうか……?」
提督「意味はあるって聞いたけど……何だっけ…………」
吹雪「……艤装との同調率をあげる……みたいなものでしょうか?」
提督「いや……確か予め体と艤装を海水に慣らしておくことで何かの動きを円滑にする……とかだったような」
提督「……まぁ手動とか最初から艤装を付けて行くのとこうやって自動で艤装をつけるのでは違うのは確かみたいだよ」
吹雪「へぇー……」
提督「まぁ……この出撃方法を採用してる鎮守府は少ないけどね、1回の出撃でかかる費用が尋常じゃないみたいだから」
吹雪「……そうですよねぇ……私もやってみたいなぁ……」
龍田「第3艦隊旗艦軽巡洋艦龍田、出撃します」
ピッピッピッ……ビーッ
ドシュゥウウーーーーン!!!!!
提督「おー行った……速いなぁ……」
吹雪「凄い……」
提督「あれ?でも槍とか装備してなくなかった?」
吹雪「龍田さんの槍は艤装の中に折りたたんで格納してあるんです、普段は持ってないんですよ?」
提督「へー……初めて知った……」
若葉「若葉、準備完了、出る」
摩耶「摩耶、行くぜ!!!」
加古「……いよっしゃぁぁあぁぁ!!加古ぉ!出撃しまぁーす!」
提督「皆個性的だなぁ……」ジーッ
吹雪「本当ですねー……」ジーー
コツッコツッコツッ
天龍「……お前ら何やってんだ?」
提督「はい!?」ビクゥッ!!!
吹雪「ごめんなさい!!!」ビクゥ!!
天龍「全く……吹雪だったな?」
吹雪「な、なんでしょうか!?」
天龍「提督が呼んでる、来てくれるか?」
提督「吹雪ちゃんを?」
吹雪「は、はい!!喜んで!!」ビシィッ
天龍「ん、じゃあついてきてくれ、二丁目」
提督「俺も?」
天龍「いや、お前は来るなとさ、悪いけど吹雪借りてくぞ」
提督「う、うん……吹雪ちゃん」
吹雪「……は、はい……?」
提督「…………ガンバレ!」
吹雪「……必ず帰ってきます!」
928 :
これは帰ってこれない
929 = 565 :
……ふぅ……さて、そろそろお仕事に行かねば、では失礼するぞ
930 :
オリョクルいってらっしゃいでち
931 :
メンテ中もオリョクルに行かされるのか…
932 :
休憩時間までオリョクルとか調教されてるな
934 :
なんだかんだでそろそろ次スレやね
935 = 565 :
そういえば次スレだな、、まぁ始めよう
936 = 908 :
やったぜ。
937 :
パソ子様が更新プログラムがあるって怒っちょる、すまない、少し遅れる
938 = 916 :
舞ってる
939 :
唐突な呉提不正ツール使用説
940 = 565 :
パソ子たんの機嫌が治ったから改めて……すまんな
941 = 565 :
提督「……吹雪ちゃん大丈夫かな……」
提督「……まぁ……見に行くことなんか出来ないし……何すればいいかな……」
提督「58ちゃん探しに行くか、休憩室だっけ?休憩室ってどこだ?」テクテク
・
・
・
・
提督室前廊下
吹雪「……あのー……」チラ
天龍「ん?どうした?」
吹雪「……横須賀の司令官ってどんな人なんでしょうか……?怖い人……ですか?」オソルオソル
天龍「うーん……別に恐ろしい奴ってわけじゃねぇけど……」
吹雪「…………」ビクビク
天龍「……そうだなぁ……まぁ……とりあえず会ってみないと分からねぇよ、心の準備はいいか?」
吹雪「ちょ、ちょっと!ちょっとだけ待って下さい!」
吹雪「すぅー……っはぁー……すぅー……はぁー……けほっ」
吹雪(……大丈夫……大丈夫……怖くない怖くない……)
天龍「……大丈夫か?無理するなよ?」サスサス
吹雪「……っ……大丈夫です……!」コクッ
天龍「よし……お前の友達が先に中に居る、緊張したら横に仲間がいることを思いだせ」
吹雪「は……はい!」
天龍「行くぞ」
コンコンコン
横督『入れ』
バンッ! バタンッ!!
天龍「吹雪を連れてきた、伊58に変なことしてねぇだろうな?」
横督「お前はいい加減扉を優しく開ける癖をつけろ」
942 = 565 :
提督室
天龍「じゃあな、俺は外で待ってるから」
ガチャッ バタン!!
伊58「……あ、吹雪ちゃん…………」
横督「…………来たか、駆逐艦」
吹雪「…………」アセダク
横督「…………田舎者の秘書艦は挨拶もできないのか?」
吹雪「え……あ、はい!すみません!ま、前浜町二丁目鎮守府!特I型駆逐艦吹雪!到着致しました!!」ビシィッ
横督「………………」ギロッ
吹雪(め、目線が突き刺さるぅ……!!)
横督「……まぁいい、そこの艦娘の隣に座れ」
吹雪「は、はい!失礼します!!」
カッチッコッチッカッチッコッチ……ピタッ
スッ ピシィインッ
吹雪「…………」ビクビク
伊58「……吹雪ちゃん、ロボットみたいな歩き方だったよ……?」ボソッ
吹雪「……ご、ごめんなさい……いま……ちょっと話せる精神状態じゃないです…………」ビクビク
伊58「……ゴーヤもちょっとしゃべるので精一杯でち…………あの眼光……常人のものじゃないでち……」ボソッ
吹雪(……い、一体……私達に何の用なんだろう……)カチコチ
伊58(龍田さんといいこのてーとくといい……何でこの鎮守府の人は怖い人ばっかなの……)ゲンナリ
横督「…………」
横督「駆逐艦吹雪」
吹雪「は、はい!!」
横督「……叢雲が貴様らに迷惑をかけたそうだな」
吹雪「い、いいえ!!こちらの司令官の送付ミスによる当然の報いでありますでございます!!」ビシィィィン!!
吹雪(ひぇぇぇ……何言ってるの私ぃー!?)
伊58「……ありますでございます……?」ポカーン
横督「少し落ち着け、私は貴様らを叱るために呼んだわけではない、楽にしたまえ」
吹雪「……は、はひぃ……」ペタン
横督「……鎮守府の扉を破壊した事、叢雲に代わって謝罪させて欲しい、済まなかった」
吹雪「い、いいえ!そんな……私達の方こそ……あのような方法で兵器を輸送してしまい……本当に申し訳ございませんでした」
伊58「……」
伊58(……ゴーヤとは全く関係な話みたい……)
伊58(……こういう時、どんな顔して話を聞けばいいか分かんないでち……)
伊58(……笑えばいいのかな……?)ニマァ
横督「……伊58、何を笑っている」
伊58「ひっ!す、スミマセンでち……スミマセンでした!」ペチペチ
吹雪(ちょっと!こんな状態で笑わないで下さい!!)キッ
伊58(……ご、ごめんなさい……でち……)シュン
943 :
アワアワしてる吹雪ちゃんかわいいprpr
944 :
大体シンジ君が悪い
945 :
艦これの話でシンジと聞くとワカメ思い出すのはコハエースのせいでち
あの人オリョクラーらしいでち
946 :
横督「……さて……自己紹介をしなければならないな……私はこの鎮守府を運営する提督だ、よろしく」
吹雪「よ、よろしくお願いします……横須賀司令官……」
吹雪(……自己紹介は大事だよね……)
伊58(一刻も早くこの部屋から抜け出したいでち……二丁目に帰りたいよぉ……)
横督「……さて…………貴様らにはどこまで話すべきか……」
吹雪「…………」ドキドキ
伊58「…………」ゲンナリ
横督「…………貴様らは、MI作戦というものを知っているか?」
吹雪「え、MI作戦……確か……棲地MIを攻撃するという大規模な作戦……でしたっけ?」
伊58「……この間第五次MI作戦が失敗に終わったって聞いたでt……聞きました」
横督「そうだ、二丁目鎮守府は第五次MIには不参加だったな」
吹雪「……えぇ……申し訳ありません」
横督「謝るな、あの田舎者にしては妥当な判断だ、貴様のような役立たずは後ろから撃たれてもおかしくないからな」
吹雪「そ……そんな……酷い……」ウルッ
伊58「吹雪ちゃん泣いちゃダメでち!本心じゃないから!ね?」ボソッ
吹雪「うぅ……負けちゃダメですね……ありがとうございます……」コクッ
横督「……続けるぞ」
吹雪「……は、はい……」
横督「今回のMI作戦の要となる艦は恐らく駆逐艦、それも貴様の2番艦白雪にかかっている」
吹雪「!」ピクッ
横督「……と、長門が自慢気に全鎮守府へ打電している……」
横督「奴の言うことがどこまで当てになるか知らんが私も同意見だ」
横督「……」ジッ
吹雪「…………白雪ちゃんが……ですか?」オソルオソル
横督「そうだ、呉の連中は白雪の練度工場に躍起になっている……恐らく今日中に奴らの特権『大規模改装』が開始されるだろう」
吹雪「大規模……改装……?」
横督「……知らないか……まぁ名前だけの秘書艦なら知らないのも当然だな」
吹雪「……っ」
横督「大規模改装は呉鎮守府で実施されている艦娘の『改二』化の事を言う」
伊58「改二って……違う艦娘じゃないと出来なかったんじゃあ……?」
横督「その筈だった、だがドラク島で発生した出来事は紛れもない本当の事……これを見ろ」スッ ペラッ
横督「夕立の改装前と改装後の艦娘のデータと写真だ」
吹雪「でも雰囲気は似ていますね……」
伊58「でもこれじゃ本来居た改二達は……?」
横督「その時の対処法は現在考えている所だ、恐らく成長改二の連中の改装に従って改装前の姿にされるだろうな」
吹雪「やっぱりそうなってしまうんですか……」
横督「改二を二人も運用するほど私達は潤っていないからな、やむを得んことだ」
吹雪「……分かりました……白雪ちゃんは……普通の大規模改装ですよね?」
横督「そうだ……では話を戻すぞ」
947 = 565 :
吹雪「……で、でも白雪ちゃんがMI作戦の要なんて……」
横督「不思議か」
吹雪「は、はい……叢雲ちゃんならまだしも……何故白雪ちゃんを使うのでしょうか……?」
吹雪「私達吹雪型を強化した所で大した戦力にならないのは目に見えています……叢雲ちゃんならまだしも……」
横督「…………」ハァ
吹雪(わ、私何か変なこと……言っちゃったかな……)
伊58「………………」
横督「……吹雪」
吹雪「!」
横督「白雪と貴様はほぼ同時に着任したな?」
吹雪「え……えぇ……そうです……」
横督「……白雪の戦果について、貴様の提督から聞いているな?」
吹雪「……はい……」
横督「……なら分かるだろう、対空能力に長けた白雪が練度を上げ、正規空母の護衛艦に当たらせた際の効果が」
横督「空母の戦闘が主となるMI作戦にて対空防御がどれほど重要なものか、そして手持ち艦砲の取り回しの良さが」
吹雪「……」
横督「……まぁ、わからないならいいだろう……ただ、空母の護衛に白雪を起用するのは悪い判断ではない」
横督「白雪を支えろ、貴様の激励の一言でこの作戦が成功に傾くかもしれんからな」
吹雪「…………」
横督「……以上だ」
吹雪……何で」
横督「……」
吹雪「何で私がやらないといけないんですか……!!」ギリッ!!
横督「決まっている、貴様が姉だからだ、姉の激励で妹はやる気を出す、当然だろう」
吹雪「……私には出来ません……!!!やりたくありません!!」
横督「だが貴様はそれしか出来ないだろう?戦闘では役立たず、戦闘力は白雪以下、その上精神力も基準以下だ」
横督「貴様にできるのは応援しかないと思うがね」
吹雪「横須賀司令官は……あなたはそんなことを伝えるために私を横須賀に呼んだのですか!?」
横督「そうだ」
吹雪「どうして!!」
横督「暇人を動かすにはこうするしかないと思ってな、いい運動になっただろう?」フッ
吹雪「……」ビキッ
吹雪「……横須賀鎮守府の最高司令官が……こんな……こんな酷い男だなんて……知らなかった……!!」ギリッ
吹雪「…………最低!!!!」
ドンッ!! タッタッタッタッタッタッタ!!!
伊58「…………てーとく……今のはさすがに酷いよ……」
横督「……沸点の低い艦娘だ……」
伊58「あんな事言われたら怒るのも無理ないでち……どうするの?」
横督「この怒りをいい方法で鎮めるか悪い方法で鎮めるか、後は奴次第だ……貴様も出て行け」
伊58「…………ゴーヤはあなたを軽蔑するでち、じゃあ……」バタンッ
948 :
感情の問題が一番厄介でどうしようもないのに…
まあそこら辺に問題なければ内輪揉め状態にそもそもならんか…
949 = 944 :
やはり神経逆なでする物言いの横督はろくでなしだな(テノヒラクルー
950 :
初雪ちゃんと引きこもってればいいよ
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