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    元スレ吹雪「やっぱりこの鎮守府はおかしいです!!」

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    851 = 565 :

    提督「で……派閥についてはなんとなくわかったけど……それで?」

    叢雲「少しそれたわね……その派閥のお陰でうちと呉との情報にズレが生じることが多々あるのよ」

    提督「情報のズレ……」

    提督(偽情報流してるみたいだから当然っちゃ当然か……)

    叢雲「偽情報って言うのは分かりきったことだけど……細かい情報のズレがあってうまく連携が取れない時があるのよ」

    叢雲「……と言っても、そのズレも情報の隠し合いとかで生まれるものなんだけど……」フッ

    提督「隠し合いねぇ……」

    叢雲「一番酷いのは情報を隠しあった結果、その情報が全く違うものとなってこっちに来ることよ」

    叢雲「先日の猫艦戦の件だって送り主があんただってことが呉に伝わったのはかなり後で……鹵獲自体は佐世保がやったことになってたんだから」

    提督(割と早く電話したんだけど……この事も呉の長門さんが伝えてない情報なのか……めんどくさいなぁ)

    叢雲「……陸と海で情報共有が難しいのはともかく、海軍同士でマトモな情報共有が出来ない今は致命的な状態なのよ……」

    提督「まぁ確かに……」

    叢雲「だから……あんたに呉と横須賀の情報を正しく伝えるパイプになってほしいの」

    提督「…………俺が?」

    叢雲「変なお願いだってことは十分承知しているわ、でもこの関係の修復より情報の乱れを直すことの方が先決なのよ」

    提督「…………うーん……別に俺は構わないけどさ……」

    叢雲「…………」

    提督「……あ、いや、断ってるわけじゃないよ?片手間に正しい情報を伝えるなんて訳ないし」

    提督「ただ、叢雲ちゃんはこのままでいいのかなーって……」

    叢雲「私が?何で私が出てくるのよ」

    提督「いや、だって叢雲ちゃんと横須賀さんは長年一緒にやって来た仲でしょ?」

    叢雲「えぇ……まぁ」

    提督「だったら、昔の長門さんと横須賀さんの関係だって熟知……とは行かなくても知ってるでしょうよ」

    叢雲「……」

    提督「その関係を昔のように戻さなくてもいいのかなーって……」

    提督「……昔は仲よかったんだよね?」

    叢雲「…………」コク

    提督「…………そうか、じゃあ……」

    叢雲「戻せないわよ……」

    提督「……」

    叢雲「私だって……長門さんとまた働きたいけど……どうやっても……!」ポロッ

    叢雲「……っ」グシッ

    提督「…………まぁ、どうしても無理ならいいけど……」

    提督「……まぁ、分かった……情報を正しくお互いに送るんだな?」

    叢雲「……えぇ……」

    提督「やってみるよ……変な事言ってゴメンね……?」

    叢雲「……全くよ……他人の問題に口出ししないんじゃないの?」スンッ

    提督「そうだったな、すまない」

    叢雲「……ふん、まぁ、よろしく」

    852 :

    叢雲の頭にそっと手を置いてやさしくなでたい

    853 :

    横須賀提督と呉提督は某偶像マスターの765と961のような関係なのか…なんとかしてやりたいなぁ…

    854 :

    頑張って秘書してるけど駆逐艦だもんな
    どうにもならなくてやり切れないことだってあるよな

    855 = 565 :

    叢雲「少し話すわね、呉と横須賀の関係……」

    提督「そんなムリしないでいいよ?」

    叢雲「いいのよ、最初にあとで話すって言ったし」

    提督「…………」

    叢雲「……まさか、もう忘れたの?」

    提督「……あ、うん……」

    叢雲「はぁ…………大事なことまで忘れないでよ?」

    提督「それは大丈夫だ、重要な事柄フォルダに入れてるし」

    叢雲「なによそれ……いい?一度しか言わないから耳かっぽじってよく聞きなさい」

    提督「は、はい……」



    叢雲「……横須賀鎮守府が最初に作られた海軍鎮守府ってのは知ってるわね?」

    提督「確か……九条を維持して日本軍を復活させる……とかなんとかだっけ?」

    叢雲「えぇ、そんな所、横須賀鎮守府はその復活計画の先駆けとして海自の基地を改装して作られた鎮守府……」

    提督「教科書の最初辺りに書いてある事柄だな……そこは覚えてる」

    提督「そっから海上歩兵、艦艇砲装備兵、艦艇特務兵と、艦娘に至るまで色々実験がされてたんだよね?」

    叢雲「えぇ、入り口のガラスケースにあるマネキンが当時の服装よ、見た?」

    提督「そういえば見てなかったな……帰りに見るよ」

    叢雲「あの人達のお陰で今の私達があるって思うと色々考えさせられるわ……姉さんたちにも見せてやって」

    提督「うん……で、また話がそれたな……」

    叢雲「そうね……そこで色々実験されて、BS-00が出来た頃に呉鎮守府の改装が始まったの」

    提督「ビーエスマルマル?」

    叢雲「艦娘のプロトタイプよ、艦名はなかったけど」

    提督「へぇー……」

    叢雲「……呉鎮守府が完成する頃にはもう艦娘が完成してて、私と司令官は呉鎮守府が出来て数カ月後に着任したのよ」

    提督「って事は……今からーえーっと……」

    叢雲「15年位前ね」

    提督「大先輩だな…………ハハハ」

    叢雲「その年に司令官が運用していた艦娘が私と、私と司令官が着任する前に横須賀に居た長門さんだったのよ」

    提督「……長門さん、元横須賀所属だったんだな」

    叢雲「長門さんに余計なこと吹きこまないでよ?」

    提督「分かってるよ」

    叢雲「あの頃は楽しかったわね……何も分からなかった私や司令官をよく助けてくれたし……」

    叢雲「……ずっと着任してなかった姉さん達を姉として呼ぶように教えてくれたのも長門さんなのよ?」

    提督「そうなの?」

    叢雲「姉妹艦を姉妹として呼ぶようになったのは長門さんがそういった伝統を作ったからなんだから、感謝しなさいよ?」

    提督「へぇ……」

    856 = 565 :

    提督「んで……呉鎮守府も同じ頃に今の提督が着任したんだよね?」

    叢雲「それが、そうじゃないのよ」

    提督「へ?」

    叢雲「呉の司令官は提督学校の卒業試験に落ちて留年してるの、配属は2年後よ」

    提督「……留年かぁ……でも呉みたいな大規模鎮守府を運営するのに留年しちゃうのか……」

    叢雲「当時は横須賀と呉しか海軍司令部が存在しなかった上に合格して司令官になれるのはたった1人」

    叢雲「その上横須賀は今の司令官が着任してるから事実上一人しか呉の提督になれないわ」

    提督「って事は今とは比べ物にならないような倍率ってことか……」

    叢雲「受験者数数千人の提督学校の入試を合格した数人が受ける着任試験……」

    叢雲「それに落ちた提督候補は数年また勉強しなおして何時開くかわからない空席をまた争うのよ……」

    叢雲「当然、学友関係になる者も居れば敵対しあう者も現れる」

    叢雲「成績トップだった司令官と昔の呉の司令官は真の学友だったそうね……」

    提督「……ふむふむ……」

    叢雲「……あ、そうだ、このことも言っておかないと」

    提督「?」

    叢雲「長門さんはさっきも言ったように横須賀鎮守府に所属してたけど、同時に提督学校の教師をやってたのよ」

    提督「ほー……」

    叢雲「最前線に立つ艦娘を指揮すると同時に指揮方法を学ぶ、言えば実技の教師のような人だったの」

    叢雲「今の呉の司令官と長門さんはそこで出会ったみたいね」

    提督「……叢雲ちゃんは呉の提督の姿は見たことあるの?あの人どんな人なのかよく分かんないんだよなぁ……」

    叢雲「……悪いけど、私もあの人の姿や声は知らないわ、無口な人だとは聞いたけど……」

    提督「ふぅん……」

    提督(長門さんも話しにくい人だって言ってたっけ……)

    叢雲「……今の呉の司令官の成績は学校の中では中の上で十分に受験資格はあったけど……」

    提督「落ちちゃったのか……」

    叢雲「えぇ、だから次の鎮守府が出来た時は必ず彼を着任させてやるって意気込んでたわね……」

    提督「今の呉の提督のことをあの人はどう思ってたんだ?」

    叢雲「使えない後輩……とは言ってたけどその時のあの人の顔は笑ってたわね」

    提督「……となると、世話のかかる後輩……みたいな感じか……」

    叢雲「多分ね」

    提督「だったら尚更理解できないな……長門さんと横須賀さんがそんなにいい仲なら
        長門さんと呉の提督が一緒に行っても応援するだけじゃないか?」

    叢雲「…………普通に配属されたならね……」

    提督「……と言うと?」

    叢雲「今の呉提督の配属は正式なものじゃないのよ、言えば司令官の死亡による替え玉配属」

    叢雲「呉の司令官は試験を受けずに臨時で配属されたのよ、そしてその秘書艦に選ばれたのは長門さん」

    叢雲「当然横須賀の秘書艦を務めていた長門さんは断ることが出来たわ」

    提督「……受け入れたのか……」

    叢雲「…………」

    857 :

    おおっと、エグい展開になって参りました

    858 = 565 :

    叢雲「呉の司令官を教えていた長門さんが呉の司令官の秘書官を務めることは別におかしくない」

    叢雲「でも司令官は彼の配属自体を拒んでいたの」

    叢雲「『あいつの代わりが未熟者に務まるわけがない、特にあいつはもっと勉強させなければならない
         でないと、あいつと同じ末路をたどることになる、未来ある若者を殺すな』ってね……」

    提督「……」

    叢雲「司令官は何度も学校に抗議したわ、でも決まったものを取り下げることは出来ない」

    叢雲「配属が決まって正式に配属されるまで、昼も夜も長門さんと司令官は口論を続けてた……」

    叢雲「殴り合いの喧嘩ならまだ良かったかもね、聴覚を失いたくなる程陰湿な言い争いだったわ……」

    叢雲「…………そんな言い争いが着任する直前まで続いて……結局」

    提督「時間が解決したってことか」

    叢雲「…………」コク

    提督「……提督不在の穴埋めが先か、質のいい提督を後で配属させるのが先か……」

    提督「……どっちが正しいかよく分からんな……その時長門さんと会話とかは?」

    叢雲「…………」フルフル

    提督「……そうか、まぁそうだよなぁー……」

    叢雲「……長門さんが配属された後は秘書艦の仕事は私が引き継いで、秘書艦の生活は今年で13年目……」

    叢雲「事実上長門さんと同じ期間の秘書艦生活ね……」

    提督「……横須賀さんの性格はやっぱり長門さんの件から?」

    叢雲「いや……昔っからいやみったらしい性格だったけど、長門さんの件から更に悪化したって感じね」

    叢雲「……ただ、一つ言えることは……あの人は長門さんも呉の司令官も憎んでない……」グッ

    叢雲「むしろ……」


    カチッ ガラッ


    横督「叢雲、来い、作戦会議だ」

    叢雲「……司令官」

    横督「……早くしろ」

    叢雲「……分かったわ、すぐに行く」

    タッタッタ…ピタッ

    叢雲「……二丁目さん……」

    叢雲「……司令官のこと、好きになれとは言わない……」

    提督「……」

    叢雲「分かってあげて、あの人も辛いの……」

    叢雲「……長門さんや呉さんも助けて欲しいけど……司令官のことも忘れないで……」

    横督「おい!何をしている!」

    叢雲「……じゃあ、行くわ、またね」

    タッタッタッタッ

    提督「…………」

    提督「……助けるって……何を助けりゃいいのさ……俺は吹雪ちゃん一人で精一杯だってのに」ポリポリ

    提督(……まぁ……言われたからには最善を尽くさにゃならんな……)

    859 :

    やっぱりツンデレ提督だったか…

    860 = 853 :

    呉提督は着任時のなんやかんやで妬み恨みを意図せず買っちゃってるのか…そりゃ弱みは見せられんな
    それを見越して横須賀提督が嫌味ったらしくだが、呉の現状を予想してアドバイスを長門経由でしてる(つもり)のか…
    長門はそれをただの嫌がらせと判断して呉提督に伝えないだろうし…それでそのすれ違いを無くする為の二丁目提督か

    861 :

    そういえば、でち公地味に晴嵐を持ってきてたのか…向こうの提督が晴嵐がない!?って騒ぎそう

    862 = 565 :

    廊下

    提督「……」テクテクテク

    提督(……なーんか……モヤっとするなー……)

    提督(………………)

    提督「…………不仲ねー……」

    提督「…………」

    提督(……十数年の仲をどうやって修復しろと……)ポリポリ

    提督(……そりゃたしかに叢雲ちゃんも泣きたくなるわな……)

    吹雪「えーっとー……こっちかな……あ、いた!司令官!」タッタッタッタ!

    提督「お、吹雪ちゃん、お疲れー……58ちゃんは?」

    吹雪「第3艦隊とアメリカの艦娘さんたちと一緒に休憩室です!」

    提督「アメリカの艦娘?あぁ……あの人か」

    吹雪「確か正規空母のエンタープライズさんと戦艦のアイオワさんでしたっけ……それと通訳の天龍さんも一緒です!」

    提督「……アイオワー……あぁ……あの人か、それとエンタープライズ……はニュースで見たあの人だっけ」

    吹雪「きれいな女性でした……私も改装したら……」キラキラ

    提督「いや……ないだろ」

    吹雪「夢のない人ですねっ」プイッ

    提督「ははは……あ、そういえばさっき龍田さんと一緒に砲撃の練習してたね」

    吹雪「え?見てたんですか?」

    提督「あぁ、ちらっとだけどね、どうだった?」

    吹雪「すごく参考になりました!龍田さん、口調は怖いけどアドバイスがすごく的確で……」

    吹雪「砲撃どころか雷撃……それに近接戦闘の方法まで教えてくれたんです!」

    吹雪「これで少しは強くなれたかな……」エヘヘ

    提督「吹雪ちゃんは覚えが早いからきっと強くなったよ、あとは恐怖心の克服だな」ポンポンッ

    吹雪「はい!実戦や演習を何度も繰り返せばいずれ恐怖心はなくなるって龍田さんも言ってました!」

    提督「ならいつかまたラバウルさんと演習しようか、今度は勝てるといいね」ナデナデ

    吹雪「はい!……で、これからどうします?」

    提督「うーん……そうだな……俺あまり人が多い所好きじゃないからな……ちょっと鎮守府見て回る?」

    吹雪「はい!行きましょう!」

    タッタッタッタッタッタ

    提督「お、ちょ、何故走る!」

    タッタッタッタッタッタ

    863 = 852 :

    確かに積年のわだかまりをどうせいっちゅーんじゃとなる提督の気持ちも分かる

    864 = 565 :

    何か書こうとしたけど時間が時間じゃ、そろそろ終わるでち!
    オタッシャデー!!!

    865 :

    >>763みたいな奴が上司になるべきだと思った

    867 :


    この世界ではそれなりに長い間深海棲艦と戦ってるのか
    艦娘も人類が作り出した?っぽいし叢雲や長門が15年前からいるってことは吹雪ちゃんも案外・・・

    868 :

    ゴーヤが15年近くオリョクルさせられて休み方知らないとかもう
    ブラックを通り越した冒涜的な何か

    869 :



    >>865
    上は分かってるから、呉・横須賀ともにそのままなんじゃないかな?
    でも下は分からないから、いつの間にか派閥が出来上がる……と。

    870 :

    横須賀:口を開けば嫌みが先に出るような性格なので分かりづらいが、呉や前浜提督のことを評価しているし、心配もしている
    長門:横須賀と信頼関係を結ぶ前に呉の着任のことで亀裂が出来てしまい、横須賀は呉や前浜提督の事を蛇蝎のごとく嫌っていると思い込んでいる
    前浜:そんなこと聞かされてどうしりゃいーんじゃ
    ってことか

    871 :

    個人的には呉鎮の提督が最初から存在していたのかが気になる
    話を見てぐとまるで一番の激戦時に横鎮の提督が折れて深海棲艦に負けるのを恐れた大本営があたかも死んだ人間を生きているかのように扱ってるように見えるもの

    872 :

    >>871
    それ面白いな
    呉提督戦死、横提督が間接的な一因だと長門の反応も納得

    873 :

    アイオワと聞いてふと思ったが戦中に沈まず現代まで浮いてる子が艦娘になった場合これまでの記憶を持ったままで意識の断絶はないんだろうか?

    874 :

    >>873
    今より未来の世界なら大戦に参加してた艦艇もどうなってるか分からんのじゃない?

    875 :

    そうか分かったぞ!アイオワは改六ぐらいでトマホークを持ってくる!

    876 = 565 :

    ふぅ、残業疲れたっと……ちょっと利根さんに色々聞いてくるぜ

    877 :

    利根さんのちょっと補足wwktk

    878 :

    まってた

    879 :

    のじゃ

    880 = 565 :

    利根「まず艦娘についてだが……うーむ……これは何から教えればいいのやら……」

    睦月「とりあえず、吹雪ちゃんと叢雲さんについてではないでしょーか?」

    利根「そうだな……艦娘の姉妹弟関係についてちと語るとするか……」

    利根「まず最初に言うべきことは。史実で語られておる吹雪型と艦娘の吹雪型は似て非なるもの、と言うことだ」

    睦月「?」

    利根「史実の『叢雲』は吹雪型の五番艦であることは分かるな?」

    睦月「はい、特I型の五番艦叢雲といえば有名な駆逐艦ですけど……」

    利根「そうだ、だが艦娘の叢雲は違う、世間一般で知られている艦娘駆逐艦叢雲は正確には一番艦だ」

    利根「証拠として大本営に正式登録されている叢雲の艤装型式番号はDD-01-01という番号で登録されておる
        DDは駆逐艦、01は特型駆逐艦を表す番号、そして後ろの01は1番艦を表す番号じゃ」

    睦月「叢雲さん最初に建造された吹雪型だったんですか?」

    利根「うむ、この情報は世間には公表されていない極秘番号だがな、横須賀と呉の上層部の艦娘と提督しか知らん情報じゃ。
        ちなみに世間が知る叢雲の艤装型式番号はDD-01-05となっている。今では提督間や工廠でも使われるほど普及した番号だな」

    睦月「睦月の艤装型式番号はDD-00-01だけど……これも違うんですか?」

    利根「うむ、吾輩は叢雲の番号しか知らぬが、大本営で登録されている番号は別の番号になっているのだろう」

    睦月「でもどうしてそんな事を?そんな面倒なことになるならだったら叢雲さんが吹雪を名乗ればよかったのに」

    利根「これはあくまで我輩の予想だが、抜擢される艦娘の能力を持つ者を似たもの同士で分けたかったのだろう
        吹雪型も同じような娘で分けられたが先に付けられた叢雲の存在が浮いてしまう、
        だが艦種で分けるにはやむを得んこと、という理由で叢雲が半ば強引に5番艦として登録されたのだろう」

    睦月「でも……先輩と後輩ではやはり……」

    利根「そこで姉妹艦の概念だ、艦娘たちに姉妹の概念を植え付ければ年や着任年数関係なく自然に上下関係が生まれる
        どこの誰だか知らんがこの概念を考えた者は便利なものを考えたものじゃ、よくよく考えれば違和感しかないというのに……」

    睦月「別に違和感は感じませんけど……卯月ちゃんや弥生ちゃんも変わってるけど皆同じ姉妹ですし」

    利根「吾輩も筑摩とは血の繋がった姉妹と認識しておる、だがやはり吹雪と叢雲は変だと思うぞ
        正確もそうだが顔つきや艤装そのものも吹雪型と違うではないか」

    睦月「うーん……確かに……」

    利根「だがそんな違和感も姉妹艦の概念の前では無力となる。現に吹雪も叢雲を姉妹として認識しておるからな……」

    睦月「不思議なものですねー……」



    881 = 565 :

    睦月「ちなみに吹雪ちゃんが建造されたのはいつですか?」

    利根「他の吹雪型と同じ5年前じゃ、艦娘としての能力は1番艦だったが吹雪の精神面の扱いづらさからかなり長い間舞鶴で箱入り娘となっておったが……
        二丁目の着任と同時に箱入り娘を押し付けたのだろう、本当かどうかは定かではないがな」  

    882 :

    てことは吹雪は現在見た目は13才くらいだけど実は18才くらい?
    それとも生まれた時からなら5才くらい?

    883 = 854 :

    どうかねぇ
    艦齢を人間の年齢に当てはめて良いものか分からんし

    885 = 565 :

    >>882
    利根「……うーむ……難しいところだが……我輩ら艦娘はこの世に生を受けた時から艦娘として生きているからな……
        見た目は13だが実年齢は5才で合っていると思うぞ、ちなみに吾輩は見た目は20代だが実年齢は12じゃ」

    -----------------------------------------

    利根「米艦娘か……アメリカについては詳しくないが……恐らく艦娘の捉え方から違うのだろう」

    利根「日本の艦娘は大昔に沈んだ日本の艦艇の記憶をあーだこーだして艦娘として再現するが
        アメリカは現存する艦艇からデータを抽出してあーだこーだして艦娘とする事もあるそうだ
        横須賀にいるアイオワも実際の戦闘データや現存する艦体を解析して作られた艦娘だそうだ」

    利根「同じCV-6も同じように現存するデータと少し昔のCVN-65、そして今あるCVN-80……
        空母としてあるエンタープライズデータをの全てを合わせた艦娘となっている
        日本と大きく違う所は今も存在している艦艇を惜しみなく艦娘にするというところだな」

    利根「だから同じ名前を持っていて似たような能力を持っていたとしても空母と艦娘では完全に別の存在となっている。
        利点は前世のフラッシュバックがないという事と昔の装備に問われない装備を使用可能ということ。
        そして何よりも沈んだ我輩らとは違って戦闘の経験年数が長い所じゃ」

    利根「逆に欠点を挙げるとデータが膨大過ぎる為細かい所がカットされているということじゃ
        いくら艦娘とはいえ使用している体は年端もいかぬ若者の体、
        エンタープライズのような歴史ある艦艇のデータを全て詰め込むのは無理というものだ
        それ故に前世の乗組員の記憶を戦闘用データに反映させるのが難しく、今ひとつ艦載機などの練度に劣るところがある
        性能を重視するが故に戦術が疎かになってしまうというところだな、
        経験年数を性能に反映させるのは簡単だが、その経験の元となる乗組員の能力は反映できぬ」

    利根「……といった所か……個人個人の米艦娘についてはよく分からんが、米艦娘についてはわかったかの?」

    886 = 877 :

    さすがとねね、なんとなく分かった

    887 = 565 :

    利根「……暫く寝る!提督と横須賀都ののいざこざは知らん!」




    というわけで本編行きます

    888 = 565 :

    あ、そうだ……

    今日は2丁目の話をちょっとやるんじゃが
    いかんせんあの二人の言葉は分からぬ
    そこで、だ

    地の文は必要かね?

    889 :

    どちらでも構わぬ

    890 :

    要るかな

    891 = 877 :

    よく分からんがいただきたい

    893 :

    無くても良いけど要る

    894 :

    ほしい
    擬音・効果音だけでの進行はちょっと勘弁してほしい

    895 = 565 :

    了解、じゃあちょっとがんばる

    ---------------------------------------

    前浜町二丁目鎮守府 水槽


    ヲ級『……ヲーー……』プカーー

    レ級『………………』スゥーッ

    水槽の酸素ポンプがブーンと鈍く響く大きめの水槽の中を力なく漂うレ級とヲ級。
    勿論死んでるわけじゃない。

    レ級『……ウー……ンー……』ポカー

    ヲ級『ヲーー…………』プカー

    割と流れるスピードが早いが、実は二人は今ものすごくリラックスしている状態だ。
    目を閉じ、口をぽかんと開け酸素ポンプが流す水流に逆らわずに流される。
    強くすぎず弱すぎないこの水流が彼女らには最高のリラックスグッズっとなっている……らしい。

    レ級『…………ゥー……』プカーースィーーー

    ヲ級『ヲーー…………』ブクブクーーースゥーーー

    レ級『…………』スヤァ

    ヲ級『ヲーー……』

    ゴチン

    レ級『イ…』ヒリヒリ

    ヲ級『ヲゥ!……ヲヲ……』ペコペコ

    勿論欠点がないわけではない。

    896 :

    >>1が書きやすく納得行きやすい方で

    897 = 877 :

    あぁ、こういうことか。ありがたい

    898 :

    酸素が一定量供給されると当然機械は一時的に止まる。
    束の間のリラックスタイムを終えた、ヲ級とレ級はゆっくりと水槽の底に沈んでいく。
    すっかり寝てしまっている彼女たちが起きるのは日が傾き、お腹が空き始める頃……。

    ヲ級『……』スヤスヤ

    レ級『……』スヤスヤ

    ヲ級『……』ピクッ

    ヲ級『……ヲ…?』ムクリ

    いつもならそうだろう……しかし今日は違った。
    ヲ級はすぐに異変に気がついた。
    ……何時までたってもご主人様の召使いが出てこない……。

    ヲ級『……ヲ……』

    ヲ級『……』

    少しヲ級は考える。そういえば外が眩しくない時間に召使いが何かをしゃべっていた。
    「少し出かけるからね、ゴハンは作っておいたから、大事にたべるように」……。

    ヲ級『……』

    出かける……その言葉をヲ級は理解していた。
    ご主人様も似たようなことを言っていた、出かけるというのはヲ級たちの前に姿を表さないこと。
    つまり、長い間ご主人様と召使いと友達は自分たちの前からいなくなる。
    この空間にいるのはヲ級とレ級だけ……ということだ。

    ヲ級『……ヲッ!』ピコーン

    ヲ級『……ヲヲ……』

    ……ということは、「ゴハンを作っておいた」というのはヲ級たちのゴハンを「出かける」をする前に作っていたということ!
    ヲ級はパズルが解けたような爽快感を楽しみ、自分とレ級のゴハンをした。そして見つけた、自分たちのゴハンを。

    ヲ級『……ヲー……』

    お皿が4つ、レ級の分とヲ級の分の眩しい時間のゴハン(昼食)と暗い時間のゴハン(夕食)だ。
    眩しくない時間のゴハン(朝食)はご主人様たちと一緒に食べた。

    ヲ級『…………』ウズウズ

    ヲ級『……』マドミアゲ

    外を見てゴハンの時間かを確認する。
    太陽は眩しくない、まだここからは見えていない、ということは眩しくない時間……。
    ということは、あのお皿のゴハンは食べてはいけない。

    ヲ級『ヲ……』シュン

    ヲ級『…………ヲ……』ピクッ

    ヲ級『…………』チラ

    レ級『……ンィー……クゥーー……』スヤスヤ

    ヲ級は突然レ級の食い意地を思い出した。
    レ級は目の前にある食べ物をすぐに食べてしまう程の食いしん坊……いや、食いしん嬢だ。
    そんなレ級がお皿に並べられた4つのご飯を見てしまったら……

    ヲ級『……』ポワワーン

    ------------------------------

    レ級「…………!!」ガツガツガツ

    レ級「…………」ガツガツムシャムシャ

    お皿x4「……」スッカラカーン

    ヲヲヲ……ヲーー……(グゥゥゥ

    ------------------------------

    ヲ級『……ヲヲ……』ゾワァァ

    い け な い

    899 :

    川底棲艦同士は、一応意思疎通が可能なんでしょ?
    ならその辺は会話にしちゃってもいいんじゃないかな?

    900 :

    いや、この子等はこの形式の方が面白い


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