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    元スレ祥鳳「ここは、はずれの鎮守府ですから・・・」

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    401 = 1 :

    初霜「そういえば、私は自分が浮いたり連装砲とか扱える理由って……しらないですね」

    由良「ええと、なんか艦の魂が人の魂と結びついて、肉体に影響がどうとか、えーっと……」

    提督「ふむ……鬼怒、電子レンジの使い方は分かるな?」

    鬼怒「ふぇ? うん、いっつもつかってるからね」

    提督「ではその電子レンジがいつどこでだれに作られ、なぜ温度を上げることができるかを説明できるか?」

    鬼怒「……ちょっと、分かんないかな……」

    提督「そういうことだ」

    加古「ど、どいういことだ?」

    提督「原理やその原点を知らずともそれを使いこなしているということは多いと言うわけだ。ちなみに電子レンジは温める物の含んでいる水分子を振動させることで温度を上げている……だったかな。誰がいつ作ったかは知らん」

    提督「まぁ、そういうもんだ。ただ違うのは、調べたら分かる電子レンジに比べて、艦娘に関しては調べてもわからない、いや、調べようがないというべきか」

    由良「ど、どういうことですか?」

    提督「それに関してはまたにしよう。では、これから配るプリントで文章の穴埋めをやってもらう――」

    ―――――
    ―――

    402 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。しかし、なんですかねこの超☆設定大放出はww 授業という形で>>1の妄想を大放出する形となりました。読みにくいかと思われますが、ご容赦ください……

     電子レンジの下りはあえて調べずに>>1のうろ覚え知識で書きました。うろ覚え感を出したいがための演出ですので、間違ってたらごめんなさい。

     しかし全員集合のシーンはやはり配役が難しいですね。今回は祥鳳さんと名取、子日、若葉が犠牲になってます。そして加古のオチ要因としての使いやすさ……難しい……

     さて、次回の更新はおそらく月曜日になるでしょう。筆が走れば、もしかしたら明日の夜になるやもしれません。

     では、今夜はこの辺で……

    403 :

    おつおつ
    電子レンジは確かそんな感じの原理で合ってた気がする
    元々は兵器かなんかから流用されたんじゃなかったっけか
    インターネット然りアンテナ然り、やっぱり戦争で色んな物を生み出してきてるよな

    404 :

    軍事とエロが技術を進歩させる

    405 :

    調べてみたらレーダーが元で偶然で生まれたんだってな
    他にも抗ガン剤は元々はマスタードガスから生まれたって話もあるぐらいだし
    戦争が人の歴史を進めたって言っても過言ではないよね

    406 :

    俺も>>1と似た妄想してるわ

    407 :

    ああ、 祥鳳さんの可変おっぱいチュパチュパってな

    409 :

    この提督の姉は夕張か

    411 :

     エヴァQ見てたら遅くなりました、>>1です。相っ変わらず良くわかりません。録画したのでもう一回ゆっくり見ます。(ついに艦これの話題じゃなくなるこのww)
     
     今回は設定垂れ流しは無しですので、艦娘達の姿を眺めてお楽しみください。では、投下しましょう

    412 = 1 :

    ~演習場・桟橋~

     昼食をはさんで、午後。座学を午後に回すと確実に眠るのが約一名いるのと、午

    前に体力を使うとやはり座学で寝るのが約一名いるので、実技は午後に回すのが妥

    当だと判断していた。

    加古「……何だろう、どこかですごく馬鹿にされた気がする」

    由良「あり得ない話じゃないわね。ここ、落ちこぼれしかいないし」

     苦い表情で由良が言う。それを受けて提督もうなずいた。

    提督「せめて一人前の一歩手前までにはなってもらうつもりだ。さて、その第一歩

    だが、まずは航行の練習ということになる」

    祥鳳「まず海上を移動できないことには、艦娘の本分は果たせない、というわけで

    すね」

    提督「そういうことだ。加古は特別プログラムを用意してある。覚悟しろよ?」

    加古「うえぇ……」

    提督「他のみなは、午前の座学で教えた航法をまとめたプリントをラミネート加工

    したものを配るのでそれを参考に練習してもらう」

    若葉「一体どこからそんなものを……」

    主任妖精「倉庫の奥にあったのを、またあたしが直したんだよ……ったく、妖精使

    いの荒いことで」

     元は学校ということで、やはりその辺りの道具の揃えは良かった。なぜ打ち捨て

    られたままだったのかは不明だが、あるならありがたく使わせてもらうということ

    だ。

    413 = 1 :

    提督「彼女らが怪我なり何なりで忙しいより遥かに良いだろう?」

    主任妖精「……まぁ、そうさね」

    提督「では、班に分かれて練習してもらう。班長は古鷹、長良、由良で、この表の通りに集まって祥鳳の指示に従いながら練習してくれ。艤装や自分自身の調子が悪い場合は祥鳳、もしくは主任妖精に申し出るように」

    艦娘たち「はい!」

    提督「では開始だ。加古はこっちだ」

    加古「う、はーい……」

    ―――


     明らかにテンションの低い加古を連れて、班ごとに分かれていく祥鳳たちと少し離れた場所に出る。

    提督「さて、まぁそう気を落とすな。練習すればどうにかなる……多分」

    加古「た、多分て……」

    提督「午前にも言ったが、君らの成り立ちや構造は謎に包まれている工廠の整備妖精すら完全に把握していないんだ、憶測でやるしかないのだよ」

    加古「お、おう……」

    提督「まずは水面に浮くところからだ。私に続いて降りてきなさい」

     そう言って、提督はまた軽やかに水面に着水した。いつ見ても謎な光景だと、加古は内心首をかしげる。

    加古「う、うっし」

     気合を入れつつ、桟橋に腰掛けて恐る恐る水面に足を付けた。何とも形容しがたい感覚があって、そのまま体重をかけると、

    加古「よっしゃ、浮いた」

    提督「うむ、やはり浮くことはできるか」

    414 = 1 :

    加古「な、なんとかな……足、プルプルするけど……」

    提督「そうだな、まずは水面を滑る感覚を身につけようか」

     そう言うと、提督は加古の両手を取った。いきなりの事についあわてる加古。

    加古「ふぇいッ!?」

    提督「ど、どうした?」

    加古「い、いや、いきなりでびっくりしただけ、うん、大丈夫」

    提督「あ、すまん」

    加古「いいって、気にしない気にしない」

     い、いきなり異性の手握るか普通……まったく、柄にもなくどきっとしちまったじゃねぇか……
     すぐに落ち着いたものの、流石に焦った。手に汗がにじんでいないだろうか。そう言うことを気にするようなことは今までなかったが、この提督には妙に調子を崩される。気をつけねば……

    提督「そうか? ではこのまま私が引っ張るので、しっかり握っておけよ」

    加古「おう、曳航ってやつだな」

     そう言って、提督は器用に後ろ向きで水面を進み始めた。艦なら当然できることではあるが、やはり普通の人間にしか見えない提督がやると何か違和感しかない。
     まぁ、あたしらも見た目はただの人間なんだけどさ。

    415 = 1 :

    提督「大丈夫か?」

    加古「今んとこ問題ないぞ」

    提督「では少しスピードを上げるぞ」

    加古「す、少しだけな?」

    提督「分かった分かった」

     苦笑する提督。よくよく考えたらこの格好、傍から見ればスケートを教わっているような光景だ。なんとも間抜けな光景だろう。腰は引けてないだろうか、足は震えてないだろうか、考え始めると妙に恥ずかしくなってくる。
     あっれぇ? あたしってこんな乙女だったっけ? そう言うのってどちらかって言うと古鷹の領分じゃない?

    提督「おい? おい、加古? 大丈夫か?」

    加古「お、おおう! だいじょぶ! 大ジョブだから!!」

    提督「あ、こらあんまり乱すな!」

     動揺したせいか提督の舵がブれ、つられて加古も蛇行を始めた。提督の動きに振られる形なので、そのまま加古が振りまわされる。

    加古「うおわあああああ!?」

    提督「ええい、このっ、止まれっての! ちょ、うわあああ!?」

     耐えきれなくなった加古がバランスを崩して倒れる。引っ張られるようにしてそのまま提督も倒れた。
     派手な水音を立てて二人が水面に体をたたきつける。どういうわけか、艦娘達はその力を失い轟沈するまで海水面の上に浮くことができるので、沈むことはない。

    加古「い、いててて……」

    提督「だ、大丈夫か?」

    416 = 1 :

     加古に引っ張られるようにこけた提督はそのまま彼女に覆いかぶさるような体勢で倒れていた。

    加古「お、おう。艦娘は轟沈しねぇと海に沈めないからな」

    提督「それは分かっている、が……」

     加古の様子を確かめようとした提督の動きが止まる。
     艦娘は轟沈しないと海水には沈まない……沈まない、が、

    加古「どうした、ていと、く……」

     服は、濡れる。

    提督「あ、えっと、その……悪い」

     ぎこちない動作で加古から離れる提督。加古も身を起こした。


    加古「あ、あッ……」

     普段の加古なら気にすることもなく「事故」だと一笑に付したかもしれない。が、今回は少々色々と重なり過ぎた。
     加古の顔はみるみるうちに赤くなり、そして、

    加古「ぴぃやあああああああああああああッ!?」

     悲鳴を上げ、艤装の限界を超えんばかりの勢いで沖に向けて全力航行していった。

    提督「…………」

     他の艦娘達も何事かとこちらを見ている。取り残されるは水面にぺたんと座りこむ提督だけだった。
     なお、この後自力で戻れなくなった加古が沖合まで古鷹たちに迎えに来てもらうのはまた別の話である。

    ―――――
    ―――

    417 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。赤面して奇声を上げちゃう加古とか、ありそうでなかった感じを出してみましたが、いかがでしょうか? >>1が書く地の文は心の声とナレーションが入り混じるので読みにくいかと思われますが、私の癖なので我慢してくださると幸いです。

     そう言えばむっちゃんのアニメデザイン出ましたね。むっちり太ももにエロスを感じたのは私だけではないかと思われます。

     あと、昨日言ったきゅんきゃらですが、加古鷹もいるのでちょっと狙っていこうかと思います。祥鳳さんは、まぁ、別バージョンということで心の折り合いをつけました。

     さて次回ですが、おそらく月曜日になります。忙しいと時間が撮りにくいですね、辛いところです。では今夜はこの辺で……

    418 :

    おっつん

    419 :

    むっちゃんの太股マジむっちゃん

    支援

    420 :

    おつ
    加古ちゃんマジ乙女

    422 :

    火曜なんだが

    423 :

    何か問題でも?

    424 :

     申し訳ない、遅くなりまして>>1です。昨日はつい寝落ちしまして……ともかく、書いたので投下していきましょう。

    >>422
    いやはや申し訳ない

    425 = 1 :

    加古「へぇあっくしょんッ!!」ズビッ

    主任妖精「あー、うん、風邪だなこりゃ」

     翌日、加古は風邪で寝込んでいた。
     ずぶぬれのまま猛スピードでかなりの距離を走り、沖で風にさらされて立ちっぱなしだったのに加えて、艤装で水上を走ったことがないのにいきなりあんな速度を出したものだから体調を崩した……というのが主任妖精の診察結果だ。

    主任妖精「安静にしてりゃ明日には治るだろうさね」

    古鷹「妹が迷惑をかけます」

    加古「う"ぅ、ずまねぇ」

     加古は申し訳なさそうに布団に顔を埋める。誰にも話していないが、暴走の原因はあくまで恥ずかしかったからだ。余計に恥ずかしい。顔が赤いのが熱でごまかせるのが幸いだ。

    主任妖精「提督にゃあたしから言っといてやるからゆっくりしてな」

     そう言い残すと主任妖精はさっさと部屋を立ち去った。

    古鷹「もう、艦娘が海水にぬれて風邪ひいたなんて洒落にならないじゃない」

    加古「うー、だから済まないって言ってるだろぉ」

    古鷹「……なんか、弱気な加古ってのもめずらしいね」

    加古「うるさいなぁ」

    古鷹「で、結局何があったの? いきなりあんなスピードで飛んでっちゃったけど」

    加古「な、何でもないんだよぉ……」

     さらに布団に埋まる加古。
     なんだろう、加古がいつになくかわいく見える……こんな加古は初めて見た。これはいわゆる、

    古鷹「乙女モード?」

    426 = 1 :

    加古「ばッ!? そ、そなんじゃなッげほっげほっ!」

    古鷹「わわ! 大丈夫?」

    加古「ったく、変なこと言うなよなぁ……」

     せき込む加古をなだめつつ、古鷹は内心意外な気持ちだった。
     あの加古が乙女モードとは、一体何をしたというのかあの提督は……考え出すと気になって仕方がない。

    古鷹「ね、加古。何があったのか教えてよ」

    加古「…………恥ずかしいからヤダ」

     恥ずかしいからヤダ!? 加古が? 女の子らしい恥じらいなんかほとんどなかった加古が、恥ずかしい! これはますます聞かねば!

    古鷹「提督と何かあったんでしょ? これからのこともあるしお姉ちゃんに相談してよ」

    加古「こういう時に姉面は卑怯だろ……」

    古鷹「艦としても人間としても私の方がお姉ちゃんじゃない」

    加古「そーだけどさー……」

     あー、とかうー、とか言いながら言い渋っていた加古だがしばらくすると、

    加古「マジで恥ずかしいから内緒だぞ?」

    古鷹「うん、お姉ちゃん嘘つかない」

    加古「本当だろうなぁ……」

     疑わしげに眼を細めつつ、加古はポツリポツリと状況を話し始めた。

    ―――

    427 = 1 :

    加古「……と、まぁ、そんな感じだよ。うー、思い出すだに恥ずかしいぞ……」

    古鷹「…………」

     古鷹は、驚愕した
     そ、そんな……加古が、手をいきなり握られて押し倒されて透けた下着を見られて、それが恥ずかしくて暴走しちゃうとか……
     加古が……加古が……

    古鷹「かわいいー!」

    加古「ふぁ!?」

     がばっと古鷹が加古に抱きついた。あまりにいきなりな展開に目を白黒させる加古。

    古鷹「そっかそっかー、加古がねー」

    加古「おい馬鹿離せよ! あー、もう話すんじゃなかったー……」

     諦めたようにぐったりする加古にくっついて古鷹は思う。
     艦娘になると、なる前の記憶は曖昧になってしまうこともあってか、艦娘は一般的に男慣れしていない。
     そして加古のようなもとの性格がサバサバした艦娘が放置されて異性と交流が無いとそのあたりを意識しない、恥じらいも何もない娘となり果てるといううわさもあって姉としてはそれを危惧していたのだが。

    428 = 1 :

     あの提督はそんなものも変えていってしまうんだ。意識的ではないのだろうけども、だからこそきっといい人なんだろう。それは彼の技術ではなく持ち味だ。
     だから、きっと信頼できる。

    古鷹「うん、よかったよかった」

    加古「何がだよ、ったくー」

    古鷹「だから、よかったの」

    加古「わけがわからん・・・」

     そうやって、加古が寝るまで古鷹はずっと加古にくっついていたのだった。

    ―――――
    ―――

    429 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。そして加古鷹無双、流行れ。

     そして遅れたわりに投下量の少ないというこの……うむ、がんばりたいと思います。

     次回は明日か明後日になるかと思います。順調に艦娘達の高感度を上げていく形になりそうですな。さて、次は誰にしようかなー

    430 :


    二人とも生真面目と居眠りでキャラが立ってるからかこんなに女の子らしい古鷹姉妹は新鮮だな
    他のキャラも楽しみにしてます

    432 :


    今気づいたデチ
    加古は中破するとこの変態野郎がって言うデチ
    ということは、深海棲艦は男だったのデチ!

    433 :

    ふざけたこと言ってないでオリョクル行って来いよでち公

    435 = 432 :

    加古はガサツな居眠りキャラにみえてセリフが女の子してるから好き
    セリフ聞いてると頭撫でたくなる

    436 :

     どうも、雲龍改装出来ました、>>1です。機種転換しようと思って調べてみれば五航戦編成任務の後との事。瑞鶴ェ……とにかく今度は飛龍71を改二にすべくがんばります。浜風も改装出来ましたし、ちょっとずつです。

     では、今夜も少し投下してきましょう

    437 = 1 :

    提督「加古は感冒で事故か……」

     一方その頃、提督たちは午前の授業を始めようとしていた。

    提督「今回の内容は由良、悪いが二人の分のメモとかも取っておいてくれ」

    由良「任せて下さい」

    提督「よし、それでは授業を始める。今回はまず、鎮守府の歴史について話そうと思う」

    提督「鎮守府というのはもともと旧大戦中、海軍の根拠地として艦隊の統括のために置いた機関だ。まぁ、そのあたりは私より君らの方が詳しいかもしれんな」

     敗戦と同時に政府や軍は解体され、鎮守府もその役を終えて姿を消した。しかし深海棲艦の出現と艦娘運用にあたって、その名前をもう一度歴史に刻むことになる。

    提督「港としての立地も良かったこともあって、鎮守府はかつての旧海軍ゆかりの地に作られるのが普通だ。横須賀、呉、舞鶴、佐世保なんかが有名なところだろう」

     制海権がもう少し安定してくれば国外にもその規模を拡大するという計画もあり、ラバウルやリンガなどがその候補として挙がっている。

    提督「その一方で、まぁここのような鎮守府もあるわけだが……まぁ、例外だ」

     補給物資を届けるにも砂浜には補給船は近付けないので、旧陸軍の使用していた大発動艇を借りて搬入を行うという面倒極まりない方法をとっているという。数日後には到着するとのことだから、また大変になるのだろう。

    438 = 1 :

    提督「そう言った土地に鎮守府が設置されたのは、君らの中にある艦の魂が落ちつくからとか何とか……よくわからん。その理論で言うならここは何なんだという話になるからな」

    若葉「落ちこぼれは扱いが悪いという典型例だな」

    提督「……一応言っとくが、自分らの事落ちこぼれとか言った奴は次から一回ごとに校舎周り10周だからな、艤装に重量級武装ガン積みで」

    名取「ええっ!?」

    提督「確かに君らは落ちこぼれで、まともに艦隊運用に組み込まれないような艦娘だ、残念ながらな」

     目を伏せる提督。自覚している事ではあるのだろうが、やはり他人の口から聞くのは答えるようだ。空気がまた重くなる。

    祥鳳「………」

    提督「だが、落ちこぼれで終わらせないために、今私はここにいる。なぜ私がここへ配属されたかはわからないが、今はそう思っている」

     艦娘達を見まわして、提督は続ける。
     
    提督「私がいる限り、君らがいるこの鎮守府を、このどうしようもないちゃちな鎮守府を、ただの落ちこぼれ収容所などと思わせたくない、だから君らも思わないでくれ」

    鬼怒「提督……」

    提督「まぁ、そう言うことだ。さ、授業を続けよう。今度は――」

    ―――――
    ―――

    439 = 1 :

    古鷹「へぇ、提督がそんなことを……」

     午後、艦娘達は実技演習のために艤装倉庫で装備を付けていた。加古が眠ったのを見計らって古鷹も合流している。曰く、一度寝たら基本的に起こすまで起きないとのことだ。

    子日「提督、かっこよかったよーぅ!」ネッノヒーィ!↑↑↑

    由良「ちょっとドキッと来ちゃった……ちょっとね?」

    鬼怒「ああいうこと大真面目に言えちゃうのがまずすごいよねぇ」

     がちゃがちゃと騒がしいのが、目に見えてテンションが高いのと相まって余計ににぎやかだ。もっとも、それを悪く思う艦娘はいないのだが。

    初霜「私たちのいる鎮守府を、タダの落ちこぼれ収容所だと思わせたくない、か……」

    若葉「何回目だ……まったく、そんなに嬉しかったのか」

    初霜「若葉だって、顔がゆるんでますよ」

    若葉「んなッ!? そ、そんなわけあるかッ!」

    初春「真っ赤にしよってからに、愛い奴よのう」

    440 = 1 :

    若葉「うぬぬ……お前らなぁ!」

    祥鳳「わーわー! 艤装倉庫で暴れちゃ危ないですよ!?」

     あわてて止めに入る祥鳳も、やはり笑っている。いつもどこか愁いのある顔をしていた祥鳳もこうなんだから、加古がああなるのも無理はない、そう思う古鷹だった。

    名取「あ、あの……早くしないと遅刻しちゃいますよ……?」

    長良「あ! いけない!」

    古鷹「急がないと重装備ランニングかもよ!?」

    子日「それはやだぁー!」

     あわただしく出ていく艦娘達。今日もまた訓練だ。

    ―――――
    ―――

    441 = 1 :

     本日は以上とさせていただく。日に日に投下量が減ってる気がする……まずいですねぇ、早いこと深海棲艦出してやりたいんですが、何しろまだまだ訓練ができてませんからねぇ。まぁ、どうにかなるでしょう。

     瑞鶴は一体いつになったら来てくれるのやら……今日も色々回したら加賀さんやらづほが出ました。いや、瑞加賀好きだけどあなたじゃないの……瑞は瑞でもあなたじゃないの……瑞々……おっと、これは薄い御本でしたか、失礼失礼……

     次回は、多分日曜日ですかね。うー、ネタはあるのにそこにたどり着くまでが存外長いぞ

    442 :

    乙 空母増やすやで~
    → 艦隊のアイドr
    → はい一番艦
    → 艦隊のアイドr

    開発建造を狙い撃ちは難しいね クソガ

    443 :

    例外的にハイスペック、のように見える二人も実戦だと何かあるんだろうなあ

    444 :

    瑞鶴が薄い?(一点を凝視しつつ

    445 :

    もうやめてください!無いてる子もいるんですよ!(AA略

    446 = 442 :

    駆逐艦や軽巡組は成長期 重巡もまだ可能性あり
    一航戦に次ぐ独特の古株はもう……もぅ

    447 :

     どうも、最近3-2-1にしか行ってない気がします、>>1です。3-5実装も、キス島越してないのでまだ見ぬ世界ですorz 駆逐艦まだちゃんと育ってないんや……あとタービン。電探はレア艦たちが改装で持ってくるのでそれなりに揃ってるんですがねぇ

     さて、今夜も少し投下していきましょう

    448 = 1 :

    提督「艦隊運動、始めッ!」

     桟橋から飛んだ提督の号令で、一斉に動き出す艦娘たち。古鷹を先頭として、由良、名取、子日、若葉、初霜の6人の標準的な人数の艦隊だ。

    提督「両舷前進原速」

     艦隊がゆっくりと動き出す。滑り出しは順調そうだ。このあたりは座学の成果が出ているところだろう。しかし、ここからが本番だ。

    提督「両舷前進原速、黒15」

     主機の回転数を上げて加速させる。艦娘達はちゃんと反応して合わせてきた。互いの距離もちゃんと一定を保って進めている。

    提督「両舷前進原速、赤5」

     続いて、減速させる。

    提督「両舷前進強速!」

     一気に加速させる。急なスピード調整にも今のところ順調についてきていた。

    提督「第一戦速! 方三!」

     そして戦闘速度まで上げ、続いて方向を変える。連続の指示に少し乱れが出るが、まだまだ許容範囲内だ。

    提督「Q方、続いて方一、方三、二方、斉130!」

     細かく指示を連続して出す。意図して少し意地の悪い指示を出したが果たして……

    古鷹「うっ、くぅッ!」

    若葉「三、Q、一、三……」

    名取「えっと、えっと、ふわわわわあああ!?」

    449 = 1 :

    子日「うぇえ!? きゃあああああああ!」

    初霜「子日ちゃん!?」

    若葉「おい馬鹿ッ、うわあああ!?」

     バランスを崩した名取がその場で転倒、後続の子日と若葉が巻き込まれ、最後尾にいた初霜はどうにかこれを回避したが、

    子日「いったーぁい」

    若葉「くっ、水が……」

    名取「ご、ごめんなさいぃ……」

     こけた三人は全員ぬれ鼠になってしまった。流石に難しい指示をし過ぎたかと反省しつつ助け起こそうかと桟橋から足をおろそうとした時だった。

    初霜「だ、大丈夫ですか!?」

     呆けていた初霜がいきなり名取に駆け寄り、あっという間に立たせてしまった。

    名取「ふぇっ? あ、あれ、いつの間に立ったんだろう?」

     言っている間にも初霜は子日と若葉も立たせてしまう。目にもとまらない、素晴らしい手際だ。

    子日「あれれぇ?」

    若葉「お、おお、痛くない?」

    初霜「ふぅ……皆さん怪我もなくてよかったです」

    提督「なかなか素早いな」

     ここでようやく提督が到着した。初霜は心底安心したような顔をしている。普段のおっとりした雰囲気からは想像もつかない素早さと手際に提督もただ感嘆するのみだ。

    初霜「えへへ……つい、体が動いちゃいました」

    古鷹「そういえば、初霜は人を助けずにいられない体質だったね」

    提督「ああ、そう言うことか」

    450 = 1 :

     大戦中の艦としての初霜はさまざまな海戦に参加してなおかつ生き残り続け、その戦いの中で様々な人や艦を助けて行った経歴がある。その艦歴と戦歴だけなら、かの幸運艦として名高い雪風をしのぐ歴戦の駆逐艦だ。
     艦娘の性質や性格、趣味、思考はその艦の持つ経歴や特徴を少なからず反映するといわれており、今のもおそらくそれだろう。

    初霜「私はいっぱい戦うよりも、一人でも一隻でも多くの船を助けたいって……そう思うんです」

     照れくさそうに言う初霜。そうか、とうなづいた提督は彼女の頭に手を置く。

    初霜「わわっ」

    提督「いいことだ。だが無理はするな。それで君が沈んでも悲しむ者がいることを常に忘れず、自分の身を守れるようになりなさい」

    初霜「は、はいっ! がんばります!!」

    提督「うむ、がんばりなさい。さて、一度戻ろうか。交代の時間だ」

     しきりに頷く初霜にほほえましい気持ちになりつつ、手を離すと桟橋へ帰っていった。

    若葉「あの提督は、言うだけ言ってどこか行くよな」

    初霜「そうですね……でも、何かカッコイイです」

    子日「おとこはせなかでガナル?」

    古鷹「がなってどうするの……語る、だよ?」

    子日「ほぇ~?」ネノヒィ?

    名取「と、とにかく戻りましょうよ」

    子日「はーい!」

    ―――――
    ―――


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