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    元スレ祥鳳「ここは、はずれの鎮守府ですから・・・」

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    351 = 1 :

    提督「……ふむ、それまで」

     提督の一言に、教室の空気が弛緩する。何となくおかしくて笑いそうになるがこらえた。

    子日「ね、子日……むり~ぃ」

    若葉「こ、これほどまでにできないなんて……」

    加古「あ~、マジで死ぬ……死ぬほど寝かせて……」

    名取「か、加古さ~ん!?」

    古鷹「う、うん、何とかなった、かな?」

    由良「一杯本読んだし、何とか……」

     それぞれの反応をする彼女らだが、提督は引き締めるように一拍する。

    提督「昼食を採った後、ヒトフタマルマル演習場に艤装を装備して集合。実技の試験を行う」

    提督「鬼怒、名取には苦労をかけるが、よろしく頼む」

    鬼怒「はい!」

    名取「が、がんばります!」

    352 = 1 :

    初霜「あ、じゃあお手伝いします」

    長良「私も!」

    名取「お、お姉ちゃんは、ちょっと……」

    長良「ちょっとぉ!?」

    祥鳳「まぁまぁ……」

     口々にしゃべりながら出ていく艦娘らを見送ると、提督は解答用紙に目を落とした。ざっと見たところだと、流石に満点はいなさそうだ。しかし、鉛筆のペースから考えても祥鳳、古鷹、長良、由良はよく解けているようだ。
     古鷹や由良は資料室で過ごす時間が多く、その手の本もよく呼んでいたのだろう。
     祥鳳や長良はよくわからないが、座学に関しては心配なさそうだ。事によっては彼女らに手伝ってもらうことにもなるだろう。

    提督「さて、詳しい採点は後回しだ」

     実技の用意をすべく、倉庫へ向かった。

    ―――――
    ―――

    353 :

    sagaじゃなくてsagaやぞー

    354 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。イベントも終わったので、うちの鎮守府は資材自然回復を待ちつつまったり育成モードに入っております。育成しつつ書き溜め、日がな一日艦これ漬け……良いですねぇ。

     本編はここから訓練モードに入るので、今まで以上に盛り上がりに欠けて来るかと思われますが、どうかご勘弁を……出来るだけがんばります。

     次回の投下も明日の夜ということで、今夜はこの辺で……

    355 = 1 :

     おふ……全角になっとったんか……>>353ご指摘感謝です、お恥ずかしい……

    356 :


    ジュークボックスは個人的にはあまりオススメではない

    358 :

    乙でーす!

    359 :

     どうも、リアルが忙しくて今日の分の書き溜めがほとんどない>>1です。いやホントに、申し訳ない……

     少しだけ書いたので、投下します。

    360 = 1 :

    ~演習場~

     海は静かで風も穏やか、試験結果に大きな影響を及ぼしそうにない良い天候だった。艦娘達は桟橋で艤装を装備した状態で整列している。

    提督「それでは実技試験だ。コースを回りつつ砲撃、雷撃をこなしてもらう。とはいえ、艦種ごとに射程距離も違ってくるので、艦種ごとのコースをブイを用いて設営してあるので、そこを回るように」

    提督「空母はさらに特殊となる。コースを海図に示したのでこれを見て回ってくれ」

    提督「何か質問は?」

    加古「はーい」

    提督「言ってみろ」

    加古「ほら、あたしってさ、航行できないじゃん?」

    提督「地上では雷撃は無理だが砲撃は出来る。今回はそれで行く」

    初春「一つ良いかの?」

    提督「何だ?」

    361 = 1 :

    初春「訓練用の魚雷は回収するのが普通だろう、それは誰が回収するのじゃ?」

    提督「私が採点のために同行する。回収は私が行おう」

    初霜(そういえばこの方は艦娘同様航行できましたもんね)

    若葉(一体何者なんだろう)

    提督「以上か? では、駆逐艦、軽巡洋艦、重巡洋艦、軽空母の順で試験を行う。まずは初春だ、準備は良いな?」

    初春「心得たのじゃ!」

     返事と共に海に降り立つ初春。続いて提督も海面に静かに降り立った。危なげなく立つ姿に驚きを隠せないのは、駆逐艦以外の艦娘達だ。

    古鷹「初春達から聞いてはいたけど……」

    鬼怒「ほんとに浮いてる……」

    長良「冗談じゃなかった……」

    子日「すっごいよねーぇ」

    提督「では試験を始める。初春、ついて来い」

    初春「うむ、皆の手本というわけじゃな」

     並走しつつ、二人はコースへと向かった。

    ―――――
    ―――

    362 = 1 :

     本編は以上……くぅ、少ない……次回以降、忙しくなってくるので更新頻度は週に2~3日になりそうです。ネタは尽きてないのでエタる事はないですが、流石に毎日であの量を維持するのは厳しいです。

     そしてこういう時の小ネタ。子日の観察日記を一つ投下して、今夜は終了とさせていただきたく……

    『子日、提督観察の日』

    ~朝食・食堂~

    一同「「いただきます」」

     お風呂ができてから、皆でご飯を食べるようになった。みんなで食べる方がおいしくて楽しいから、子日はこっちが大好き!

    提督「ふむ、今日もうまいな」

    鬼怒「えへへ、ありがと!」

    名取「あ、あの……ありがとうございます……」

     提督はいつも美味しそうに名取おねえちゃんと鬼怒おねえちゃんの料理を食べている。実際おいしいから子日も大好きだ。

    若葉「子日、今朝はどこ行ってたんだ? 珍しくいなかったが」

    子日「ちょっと早起きのだったんだよーぅ」

    若葉「そうか……」

     何やら怪しんでいるようだが、これは子日の極秘みっしょん、誰にも知られちゃいけないのだ。

    古鷹「提督はきれいにご飯を食べますよね」

    提督「美味い飯をきれいに食べるのは当然の礼儀だ」

     提督にはこだわりがあるらしい

    その3・提督は食べるこだわり

    初春(なんじゃ、あのメモ……)

    ―――――
    ―――

    363 = 1 :

     ネタとしては艦娘の成り立ちや、スレの1/3を過ぎても出てこない深海棲艦の正体や、彼らとの戦い、世界滅亡の危機くらいまで用意しています。各キャラのストーリーは結構ありますが、さて、受けるかどうかは……

     ご指摘や豆知識をくださる方々や乙をくださる皆様には感謝を。一人で書くよりもモチベーションが違いますね。より一層精進しますので、これからも宜しくお願いします……

    364 :


    名取お姉ちゃんを食べたって読んで思わず二度読み

    365 :


    雑談と本文は分けてくれると主に俺に喜ばれるぞ

    367 :

    主にお前とコピペブログに喜ばれるぞ

    369 = 1 :

     最初の試験は航行だ。ブイとロープが張られたコースを速度を上げて操艦の腕を図る。駆逐艦用のコースは駆逐艦の小回りを試すために複雑なコースになっていた。

    提督「では先に行って待つ。号砲を鳴らすので、鳴ったらスタート、ゴールまでの時間を計測する。良いな?」

    初春「なるほど、たいむあたっく、ということじゃな」

    提督「用意ができたら手を振れ。こちらも用意でき次第手を振る」

     そう言い残して提督はスムーズにコースの外周を回ってゴールまで向かった。おそらく、この鎮守府にいる駆逐艦よりは綺麗な航行をしている。

    初春「まったく、提督は何者なのじゃろうか……」

     あの提督がやってきて2週間足らず、まだまだ出会ったばかりと言える時期ではあるが、彼にはなかなかに謎が多い。
     分かっている事は艦娘同様の艦隊運動や戦闘行動ができるということ、足が遅いということ、食事好き、わりとお茶目、そして何より……

    初春「妾達を大切に思うてくれておる、ということじゃの」

    370 = 1 :

     目立った性能を持たない初春型の駆逐艦たちは自然と艦隊からあぶれ、使われることもなくこうしてこの端野鎮守府にやってきた。こうして海上に出て誰かに指示を出してもらうということを教えてくれたのは、実はこの提督だったりする。そのことを、彼は知らないだろう。

    初春「何も知らぬのはお互いさま、ということじゃな」

     苦笑する初春の視界、向こうの方で提督が手を振っている。用意ができたらしい。
     知らぬことはこれから知ればよい……それも提督が教えてくれたことだ。それが本当かはまだわからないが、これから考えればいいことだ。
     艤装を軽く再チェック、問題なしと判断し、初春は手を振り返して号砲を待った。

    ―――――
    ―――

    371 = 1 :

     その後の砲撃、雷撃をこなした初春が戻ると、子日、若葉、初霜の順にそれぞれ試験をこなした。朝の練習に付き合っているということもあり、だいたい把握している通りの結果となった。
     続いての長良だが、

    提督「……速い」

     元になった艦はかなりの快速だったのか、提督が全力を出しても追い付くことはかなわず少々難航した。

    長良「海の上でも遅いんですね」

    提督「傷つくからあまり言わないでほしい……」

     そんなハプニングを交えつつだが、結果自体はかなり良好、むしろ優秀とさえ言っていい結果だった。筆記試験と言い、なぜ長良がこの鎮守府にいるのかいまいちわからない。

    提督「次、名取」

    名取「が、がんばります……」

    372 = 1 :

     長良の姉妹艦と言うだけあって速度は速い。しかし、持ち前の臆病さからか、長良のような走りとはいかなかった。

    提督「さて、次は砲撃なわけだが……」

    名取「あの、やっぱりやらなくちゃいけませんかね……」

     ブイに固定した的を狙って演習用のペイント弾を撃つ試験だ。錨である程度固定してある物や、モーターで動いている物など、いくつかの的を指定した弾数打ち込むのが主な内容である。

    提督「いつかはちゃんと戦ってもらわねばならないからな、克服してもらいたいよ」

    名取「あうぅ……」

     やはり

    提督「なにが一番怖い? やはり音か?」

    名取「はい、分かっててもあの音は、怖いです……」

    提督「そうか、ならこれをつけよう」

     そう言って提督が取りだしたのは大ぶりなヘッドホンだった。重厚な造りで、持ってみると見た目通りの重量がある。

    373 = 1 :

    提督「これを無線機につなげば艦隊行動は一応可能だ。砲撃音もかなりかき消すことができるはずだ、試してみたまえ」

    名取「こ、これで……?」

     恐る恐るヘッドホンを頭に付ける。少し調整して耳に当たるようにすると、

    提督「どうだ、きこえるか?」

    名取「え? なんですか?」

    提督『この距離の会話も聞こえないなら、砲音もほとんど聞こえまいよ』

    名取「わっ、無線機の音はきれいです」

    提督『さ、やってみたまえ』

    名取「は、はい!」

     そういって、名取は砲を構えた。長良の物とよく似た自動小銃のようなそれを腰だめにかまえて撃つ。
     肩はかなり強張っているし、一発一発がおっかなびっくりなので精度は見るに堪えないが、先日の演習で一発も撃てていないことを考えればかなり進歩したと言えるだろう。
     結局、そのまま雷撃の試験もこなして帰ってきた名取だが、砲撃を出来たという進歩よりスコアの低さに落ち込み気味のまま桟橋に戻って行った。

    ―――――
    ―――

    374 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。腰だめじゃ当たらんだろうなぁとは思いますが、提督が指摘することはありません、これから指導することですから。というか、あの手の銃(?)の構え方ってどう表現していいのかよくわからなかったり。ちょっと調べてみます。

     次回は、おそらく明日の夜いけるかと思われますが、期待はしないでください。遅ければ明々後日ですかね。ではまた……

    375 :

    乙乙
    自分も初春型誰も育てていない事に気付いてちょっと心が痛んだ

    376 :

    乙 分隊支援用の軽機やグレネードランチャーなら腰だめだけどな

    後陸軍の話だが最初に先ず一発撃って弾道を見て次の射撃で当てに行くって方法で戦果上げた兵もいる 弾着修正射撃の個人版だな

    377 = 364 :

    ル級みたいな砲と盾?が合わさったのが一番安定感ありそう
    扶桑型や伊勢型は一発撃つのが命懸けだろうな

    380 :

    乙 初弾をバンバン当てる艦娘ってよく考えるとすげえんだな
    初弾外したとき舌打ちしてしまったのが恥ずかしいな

    ライフルみたいに直線で当てるなら肩当てだろうけど艦砲みたいに曲射弾道なら腰だめだろうな 名取には零戦の熟練者みたいに見越し射撃して欲しい所

    381 :

    間接照準で初弾命中させるマジキチ錬度の集団が現実にも居るらしい

    383 :

     どうも、育成したい艦が増えに増え、どれから手をつけたものかと迷うばかりの>>1です。とりあえず雲龍さんを改造するのが目標で、ついでに大北雷巡コンビをハイパーズへ、大淀さんの新グラ回収、浜風浦風の改造を目標に3-2-1を回す日々です。もうひとつ艦隊を作り、こちらでも育成を行う2艦隊3-2-1ローテも計画したり。

     そんな合間に書き溜めたものを、今夜も少し投下していきましょう。

    384 = 1 :

     続いての由良、鬼怒、古鷹は砲撃の反動で転ぶため、初霜や若葉に協力してもらい、背中を支えてもらう形で砲撃試験を行った。ほとんど前線に出たことがないながらも、古鷹と由良は本からの知識でかなりの部分を補えていた。やはり艦娘は学習することでその性能を補えるのだ。
     そして次は加古の番だ。

    提督「加古には地上で砲撃の試験だけをやってもらう。航行に関しては先日の演習でわかっている」

    加古「うん、なんかごめん」

    提督「これから克服していくことだ」

     艤装をがちゃがちゃと鳴らして歩く加古。砂浜におかれた的の前で砲を構えた。

    加古「あれを撃ちゃいいんだよな?」

    提督「そうだ」

    加古「よっしゃ、がんばっちゃうよ!」

     加古、古鷹は腕部に艤装が集中した独特の形をしている。加古は右腕をまっすぐ伸ばして左手を添え、ぐっと腰を落とした構えを取っている。

    加古「そらっ!」

    385 = 1 :

     轟音とともに放たれた砲弾は緩やかな弧を描いて飛び、そして、

    提督「初弾、命中……だと……?」

    加古「へっへ~、次々!」

     驚く提督をよそに、次々と砲撃をしていく加古。初弾命中と行かずとも、即挟叉は当たり前とばかりの命中精度をたたきだした。

    提督「波がないから狙いやすいとはいえ、これは驚いたな……」

    加古「あたしゃね、やるときゃやるんだよ! 古鷹ー! 見ててくれたー!?」

     重厚な艤装をものともせず元気に手を振る加古、見学していた艦娘達も驚きの表情だ。

    鬼怒「ギンバイしたり寝てばっかりだけど、加古さんってすごいんだ」

    古鷹「す、すっかり忘れてたけど、加古って砲撃得意だったっけ」

    若葉「普段の様子からは想像もつかない腕だな……見習いたい」

    加古「お前らねぇッ!?」

    提督「ほら、次にいくぞ。祥鳳、準備だ」

    祥鳳「はい!」

    ―――――
    ―――

    386 = 1 :

     空母は祥鳳しかいないので、実質彼女専用のコースだった。他の艦娘とは戦術が全く違うので、これも特殊な仕様だ。

    提督「距離が距離だ、艦載機用の模擬弾もまだ揃ってないこともある。艦攻の雷撃は実弾で行うことを留意してくれ」

    祥鳳「はい!」

     航行試験は難なくこなした祥鳳が、大弓に矢を番える。最初は艦爆による急降下爆撃だ。ブイの周りに広げたロープの輪を狙って落とすものだ。

    祥鳳「艦爆隊、発艦!」

     キリリと引いた弓から矢が放たれ、光を伴い10数機の艦載機に変化した。いつ見ても不思議な光景だが、これが弓兵式空母の普通なのだ。
     矢は九九式艦爆に姿を変え、しばらく滞空したのち編隊を組んで高度を上げていった。

    祥鳳「しかし、提督……まさか水上機まで扱えるとは……」

     艦載機のよる攻撃は目視できない距離での攻撃、第一次攻撃を試すものなので、必然的に着弾を目視で観測することはできないため、提督は水上偵察機を飛ばしていた、自力で。
     軽巡洋艦用の水上機用カタパルトを腕に付けて。これも見事に飛ばしていた。

    提督「まぁ、気にするな」

    祥鳳「は、はぁ……」(本当に何者なんでしょう……)

    387 = 1 :

     と、ここで艦爆隊が目標を発見した。ブイの周りにロープが展開してある。あれが的だろう。
     空母の艦載機はほとんどは妖精による操作だが、ある程度は艦娘の指示で動くようになっている。この場合の妖精は、いわゆる工廠に働く妖精とは毛色が異なる存在で、人間との意思疎通も不可能な全くの謎の存在であった。

    祥鳳「急降下爆撃……開始!」

     高度を稼ぎ、ほぼ的の直上で艦爆が逆落としの体勢を取る。そのまま一気に加速し、海水面へ向けてまっしぐらに突っ込んだ。そして、かなりの速度が出たあたりで、艦爆は腹に抱えた爆弾(の代わりに積んだおもり)を切り離す。かなり高い高度だ。

    提督「……これは」

     空中で体勢を立て直す艦爆、その後方で水面に激突したおもりが高々と水柱を上げた。着弾点は、ブイ付近にきっちりおさまっている。かなり高度があったはずだが、止まっている的に当てるとはいえかなりの精度を誇っている。
     艦載機の操作が妖精にゆだねられているとはいえ、その練度は放った艦娘の練度によって変わってくる。つまりは、祥鳳の練度はかなり高いと言える。

    祥鳳「ふぅ……次の目標に向かわせます」

     そうして次々と高精度な爆撃を見せた祥鳳は、続く艦攻による雷撃も高い練度を見せ付ける結果となった。長良と言い祥鳳と言い、何故この鎮守府にいるのか本気で分からなくなる提督であった。

    ―――――
    ―――


    388 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。まだまだ単調な展開が続くかと思われますがご容赦ください……どうしてもだめな部分を出していかなくちゃいけないので、間延びする影響をもろに受ける省略組。正直すまん……

     やはり人数とキャラの特徴って大きいですね。天龍田や金剛型がよくつかわれるのか書いてみると良くわかります。しかしめげては失礼にあたるという物、がんばります。

     次回の投下は、おそらく明々後日になります。では、今夜はこの辺で……

    390 :


    やはり提督は伝説の艦息

    雲竜うらやま
    次はいつ入手の機会あるかな

    391 :

    ないよ…

    392 :

    今年度末ぐらいに大型に追加かなあ

    394 :

    上げないと死ぬ病にでも掛かってるのか

    395 :

     どうも、祥鳳さんねんぷち化に喜びつつも、髪型が間違ってる事に気付き素直に喜べない>>1です。公式ェ…
     影が薄いからって、こんな仕打ち、あんまりです……orz

     まぁいいでしょう、今夜も少し投下しましょう……

    396 = 1 :

    提督「ご苦労だった。今日の結果をもとに訓練や授業の内容を決めることになるだろう」

    艦娘達「「ありがとうございました!」」

    提督「うむ、ゆっくり休んでくれ。鬼怒も名取も、今日の夕食は遅めでいいからゆっくりしてくれ」

    鬼怒「いやいや、そう言うわけにはいかないって!」

    名取「みんな一杯動いて大変だったし……がんばります!」

    提督「そうか、でも無理はするなよ」

    鬼怒「はい! がんばっちゃいますよ!」

    初春「では今度は妾が手を貸すとするかの」

    若葉「なら私も手を貸そう」

    加古「あー、んじゃあたしが……」

    古鷹「無理するもんじゃないよ?」

    加古「またか!? またあたしがオチ要因か!?」

    397 = 1 :

     口々にしゃべる艦娘達は楽しそうに校舎へと帰っていく。片づけは自分でやると言ったが、彼女らも手伝うと言ってきかなかった。その上で食事も料理すると言い出す。
     きっと今まで何も出来なかった反動だろう。出来ることがあって、それが認めてもらえたのだ、張り切りもするだろう。
     ありがたい、そう思う。が、

    提督「無理をさせるのは、よくないな」

     無理はしていないだろうが、何だかんだ言っても体に負担がかかるのは事実だ。
     本来、鎮守府でそう言った裏方の仕事はその鎮守府に所属する職員が行うこと。だからこそ艦娘達は戦闘に集中できるのだ。
     それがこの鎮守府は、職員や給量艦娘はおろか、整備員も門の守衛すらいないという最早軍事施設の面影がかけらも残っていない有様である。わかってはいたことだが、このあたりも改善していかねばならない。

    祥鳳「提督? どうしました?」

    由良「また考え事ですか?」

    提督「ああ、まぁ……難しいな、と」

    由良「?」

    提督「気にするな」

    提督「さ、帰ろう。主任妖精が風呂の用意をしてくれているはずだ」

    祥鳳「お風呂ですか? やった!」

    由良「汗を流すだけならシャワーでもいい気もしますけどね」

     良く笑うようになった祥鳳らについていきつつ、やはり考え事をする提督であった。

    ―――――
    ―――

    398 = 1 :

    ~二階奥・教室~

    提督「では、授業を開始する」

     次の日、提督は教鞭をとっていた。昨日のテストの結果を踏まえてはいるが、一応基本的な部分はテストの結果関係なくおさらいという形で授業内容に組み込むことにして、授業内容を構築してきた。
     正直寝不足な上、資料室であれこれあさりながらの作業だったため、古鷹と由良は内容の大部分を把握しているが、我慢してもらうほかない。

    提督「今日は基本的なところ、艦娘がなぜ生まれたのかから始めようと思う。この授業で君らの存在意義を再確認してもらえるとありがたい。では、手元のプリントを見てくれ」

     今朝、倉庫の奥に眠っていた輪転機を主任妖精に頼んで修理してもらい印刷したものだ。彼女がいなかったらこの鎮守府は色々と終わっていたかもしれない。心の中で感謝をささげつつ、提督は授業を続けた。

    提督「今から20年前、何者かによって貿易船が破壊された」

     当時はテロか某国の陰謀など様々な説がささやかれていたが、それが一遍に覆る事件が起きた。

    提督「その数ヶ月後の事だ、大陸の大国の艦隊が謎の生物たちに壊滅させられたのは」

     当時最高の軍事力を誇っていた海軍の艦隊がたった一日で壊滅させられたというニュースは、瞬く間に世界に広がり、全人類を震撼させた。
     これを受けて様々な軍事作戦が展開された。国籍、宗教、人種。それらを飛び越えての戦いになった。
     が、

    提督「彼らに通常兵器はほぼ無力、おまけに神出鬼没な上にその小柄さから攻撃を当てるのも一苦労。人類はその版図をみるみるうちに縮めていった」

    399 = 1 :

     彼らを深海棲艦と呼称し、多くの犠牲を払いながらもその成果はあまりにも小さかった。

    提督「深海棲艦は陸地を削り取り、海を拡大するという能力を持ち、その力でさらに勢力を拡大していった」

     そしてわずか数年で、人類は陸地の3割以上、人口の4割を失うこととなった。天候や生態系の変化、それによってひき起こされる食料事情の悪化、加えて制海権をほぼ失ったため輸出入もままならず、日本のような島国は貧困の一途をたどった。

    提督「これにより、日本から大陸への移住を決めるものも多かった。何せ、陸路は比較的安全ということもあって物流が少し安定していたからな」

     もちろん海を渡る危険は伴うし、言語の壁も厚かったが、それでも大陸に渡る人間は少なくなかった。しかし、その一方で取り残される住民も多かった。現在日本に残っている住民のほとんどはそう言った類の人間だった。

    提督「日本は島国だが、深海棲艦は脅威を感じなかったのか太平洋を挟んだ向こうの大陸への攻勢を優先したらしく、そこまでの被害は被っていなかった。その分、深海棲艦の研究をする余裕があったということだ」

     そして、艦娘が登場する。

    400 = 1 :

    提督「かつての大戦で沈んだ海軍艦艇の魂を宿した少女が、艤装と呼ばれる艦船兵装を装備し、水上を駆け巡って戦う……そんな当時にしてみれば素っ頓狂な新兵器だった」

     当初、出所不明の兵器なうえ、年若い少女を前線に送りだすということでかなり風当たりの悪いスタートだったが、彼女らは着々と戦果を上げていった。

    提督「艦娘の登場により人類側は徐々に反撃を開始していった」

     日本を中心にシーレーンが徐々に徐々に回復していった。メンテナンス出来ずに朽ちていく衛生通信でその技術を世界に発信するも、それを受け取った国があったかどうかは、通信網がほとんど機能しない今となっては確認するすべはない。
     が、後になって大陸伝いや遠征に出る艦娘達の証言により海外製の艦娘の存在が確認されていた。

    提督「現在は確保した数少ないシーレーンを死守しつつ、深海棲艦との小競り合いを続けている……という状況だ」

    提督「以上が、深海棲艦と艦娘の大まかな歴史だ。これらはまぁ、一般常識程度だと思う」

    提督「ここまで、何か質問あるか?」

    初春「一ついいかの?」

    提督「なんだ」

    初春「妾達は何気なくここにおるわけじゃが、艦娘はどのようにして生まれたのじゃろうか?」


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