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    元スレ祥鳳「ここは、はずれの鎮守府ですから・・・」

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    101 = 1 :

     昨日まで晴れの日はこの調子だったのだとしたら平気なのだろうが、艦娘とて身体的には人間の娘と大して変わりはしないのだ。

    提督「ひかせたら俺の監督不行き届きだしな」

     寝ている間――それも提督にこういうことをされるのは、ひょっとしたら嫌がるかもしれないが、そこは根気よく嫌がられなくなるように頑張るしかない。

    提督「さて、これで良し、と……」

    加古「すぅ…ふぅ……」(提督の上着装備)

     少し土で汚れてしまうだろうか、そうなると白い制服だと目立つか、いやすでに地べたに腰を下ろした時点で同じか……
     何となくどうでもいい思考を巡らせて、提督は幹の反対側に戻ると風に吹かれながら読書を再開した。上着を脱いだ分、少し冷える気もするが、

    提督「まぁ、これはこれで目が覚めるかな」

     あくびをかみ殺し目の前の活字に集中し―――

    102 = 1 :

     ――彼が寝息を立てるのにそう時間はかからなかった。

    103 = 1 :

    ―――――
    ―――


    加古「……ん、んぁ?」

     ふと、目が覚めた。状況を思い出す。
     そう、日課の昼寝をしていた。あんまり寝過ぎると古鷹が怒るのだが、好きなものはしょうがない、これだけはやめられないのだ。
     頬に感じる風は少し冷たい。この様子ではお腹を冷やしたか……艦底を腹とするなら、艦であった頃は常に冷え続けていたはずなのだが、人間の体では冷えると調子を崩す。

    加古(まぁ、人間になったおかげで昼寝とかできるんだけど……)

    加古「お、おお?」

     と、ここで何やら体が温かいことに気付いた。見れば自分の体に何やら白い布がかけられている。

    加古「軍服っぽいなぁ、これ、もしかして提督の上着……?」

    104 = 1 :

     しかし当の提督本人の姿は見えない。かけてそのまま立ち去ったのだろうか? と、少し耳を澄ませてみると、かすかな寝息が聞こえてくる。木の向こう側からだ。
     もしやと思い覗き込んでみれば、すやすやと気持ち良さそうな寝息を立てる提督が、しかしてそこにいた。

    加古「ホントにいるし……本なんか抱えちゃってさー」

     資料室の印が押してある、きっと古鷹か由良が選んだんだろう。彼女らも提督にはあまりいい印象を持ってはいなかった。きっとびくびくしながら持って行ったんだろう。

    加古「ま、私はあんまり期待されてなかったし? 放置プレイばっかで関わって無かったしなー」

     重巡洋艦と言う扱いにくい艦種に加えて、集中力と繊細さに欠ける性格から艦隊に加わることはほとんどなかったこともあって、提督と関わることすらなかった彼女は提督に忌避感とかそういった感情は抱いていなかった。
     しいて言うなら、隣の他人。

    105 = 1 :

     そこにいるだけで自分とはかかわりのない、電車で乗り合わせた他人のような存在だった。
     それがどうだろう、この新しい提督は。
     いきなり現れて、こうして寝ている。

    加古「なんつーか、変な奴だなー」

    提督「……ん、んぅ…」ブルッ

     と、苦笑していると、提督が寒そうに身を震わせた。

    加古「ありゃ、あたしが寒くないようにってかけたんだろうに、自分が寒くちゃ世話ないよなー」

     彼女や姉の服は確かに涼しそうなデザインだし、新米の提督と言うくらいだから心配したんだろう。

    加古「艦娘の心配ができる提督か……」

    ―――――
    ―――


    106 = 1 :

    「…ん…う、うぅ…?」

     肌寒さを覚えて、目が覚めた。体か固いのは慣れない姿勢で寝てしまったせいだろう。身じろぎするたびに、何やら関節から軋むような音が聞こえる気がした。

    提督「やれやれ、結局寝てしまったか……ンがッ! く、首が……」

     文句を言う関節をなだめすかしていると、何かが掛けられていることに気付いた。

    提督「こりゃ、俺の上着か? 加古は?」

     幹の反対側をうかがうが、そこにはもうあの気持ち良さそうな寝顔の主はいない。いったいどれくらい寝てしまったと言うのか。日の傾き加減は大して変わっていなさそうなので大した時間ではないはず。

    107 = 1 :

     その時間の間に何があったかは知らないが、加古が自分に上着を掛け返してくれたのは確かだった。

    提督「……うん、少し希望が見えてきたかもしれないな」

     とはいえ、

    提督「掛けておいて寝落ちして逆に掛けてもらうなんて、世話のない話だな……」

     苦笑しつつ立ち上がった。冷えて硬直していたのかふくらはぎを攣りかけてあせりつつ、執務室へと足を向ける。
     とりあえず本を置いてくることにした。

    ―――――
    ―――


    108 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。

     公式からはずいぶんと面白い情報が出てきてますね、ますますイベントが待ち遠しくなってきました。

     さて、次回も明日の夜に投下しにまいります。次こそは祥鳳さんのターンですぞ! しかし、彼女は結構……おっと、これ以上は言えませんな。

     では、本日はこれにて。イベント、がんばりましょうね

    109 :

    おっつおっつ。
    イベントは色々きつそうだな……。お互い頑張りましょう。特にログイン。

    110 :


    祥鳳さん結構スタイル良いよね
    …え、違う?

    111 :


    祥鳳さん楽しみ
    イベは取り敢えず情報収集頑張るだな……

    112 :

    >>110
    祥鳳さんちっさいやん(一部除く)

    114 :

     どうも、バケツ70近くと溶かしましたがE-1をクリアいたしました、>>1でございます。春雨かわええ……

     失礼、明日はE-2に挑戦であります。少なくとも大淀は入手しておきたいところです。

     では、今日も少し投下します。

    115 = 1 :

    提督「ここか……」

     日も傾いてくる夕刻。提督が足を運んだのはプール、体育館が並ぶ中にひっそりとたたずむ一角。簡素な小屋と長い柵に囲まれた空間で、ときおりタァン! と気味の良い音が聞こえてくる。
     弓道場である。
     一日通して鎮守府を回ってみて、最後によらねばならない場所だと気付いた(のは実はついさっきである)。
     引き戸を開けて靴を脱ぎ、中へと足を踏み入れる。
     道場というのはその必要がなくともつい足音をたてないようにしてしまうが、独特の空気感からだろうか。
     中は狭く、ここには弓を扱う空母が一人しかいないことを前提に作られたのか、的も一つしかなかった。
     そのたった一つの的を前に、静かに弓を構えた女性がいた。

    提督「………」

     祥鳳である。矢を引く右腕の袖をはだけた、いわゆる肌脱ぎという格好で、じっと的を見据えて立っていた。

    116 = 1 :

    祥鳳「……スゥ」

     短く息を吸い、矢を番え、弦をぐっと引く。あの華奢な腕で身の丈近い大弓を表情一つ変えずに扱えるのはやはり艦娘故なのだろうか。
     やがて弓が限界まで引き絞られる。凛と張り詰めた空気をまとった彼女に、提督も自然と背筋が伸びた。

    祥鳳「……フッ!」

     一拍を置いて、矢が放たれた。静寂な空気を切り裂くような風を切る高い音、そして緊張をたたき切る的に命中した乾いた音。
     矢は、ちょうど中心を射抜いていた。

    提督「……」

    祥鳳「……提督、ようこそ弓道場へ」

     どう声をかけようか考えていた提督の先手を打つように祥鳳が提督の方を向く。

    117 = 1 :

    提督「上手いもんだな。ここの鎮守府の艦娘は皆、熱心な連中が揃っているようだ」

    祥鳳「……提督は、一日みなさんと接してみて、どうでしたか?」

     答えない祥鳳に、提督は肩をすくめて見せた。

    提督「それは、祥鳳にも分かっているんじゃないか?」

    祥鳳「……気付いてらしたんですね」

     そういう彼女の背後から、小さな影が近付いてくる。エンジン音を立てるそれは小型のレシブロ機だった。それは祥鳳の周りを軽く旋回したのち、光と共に矢に変化して彼女の手にぽとりとおちた。
     空母艦娘が扱う艦載機だ。おそらく今のは零式艦戦21型だろう。

    提督「気付いたのはさっき加古と昼寝した時だがな」

    118 = 1 :

    提督「現状、彼女らの人間性に問題はないように見える」

    提督「……ただ、私の、というより提督への心象はかなりよろしくない。前任はよほどのクズだったのかと、もはや想像もつかん」

    祥鳳「基本的に敵意むき出しの方でしたよ……自分が左遷されたのはお前たちの所為だ、と」

    提督「やはりクズか……」

    提督「分からないのは、何故君らがここへ配属されているのか、だ」

    提督「各々の能力は別段低くないように見える。それがなぜこんな場所にいるのか」

     確かに初春型たちの練度は低かったが、皆熱心でそれぞれに出来ることをやっていた……一部は除くが。
     それがなぜ、こんな落ちこぼれだけど捨てるのはもったいないからおいておこうとでもいうような場所に押し込められているのか、提督にはそこが分からなかった。

    119 = 1 :

    祥鳳「みなさん、自分ができることしか知らないからですよ」

    祥鳳「私も、彼女たちも……艦娘ですから……」

    提督「……どういうことだ?」

    祥鳳「……私の口からは、ここまでしか言えません」

    祥鳳「きっと、提督は理解した時、彼と同じようになるでしょうから……」

     そう告げる祥鳳はどこか淡々として、しかし隠しきれない寂しさをにじませていて、

    提督「………」

     提督には、それ以上何も言えなかった。

    ―――――
    ―――

    120 = 1 :

    提督「一日空気を入れ替えるとずいぶんましになったな」

     夜。名取たちのご飯をまだまだ居心地の悪い食堂で堪能し、そしてまだどこかカビ臭さの残る宿直室で一人胡坐をかいていた。

    祥鳳『きっと、提督は理解した時、彼と同じようになるでしょうから……』

     夕暮れの空間と相まって、彼女の言葉は妙に残っていた。

    提督「一体どういうことなんだろうか……」

     出来る事しか知らない、艦娘だから…?
     いまいちピンとはこない、しかし何かが引っかかる。曖昧で漠然とした予感が違和感として頭の中にまとわりついていた。

    提督「しかし、これを理解したら、前任の提督と同じになる、か」

    121 = 1 :

    提督「うーん、わからん。分からんけど分かるような……」

    提督「だーっ! 気持ち悪いなぁおい!」

     首を振って無理やり思考を振り払う。分からない以上考えてもしようがないと判断した。それに、

    提督「変に意識して距離の取り方とか見失いたくないもんな」

     今はそう納得させることにして、その日は眠りに就いた。

    提督「……明日は布団を干そう……」

    ―――――
    ―――

    122 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。

     皆様のイベント進捗状況はいかがでしょうか? >>1は祥鳳87を旗艦に千歳52、扶桑53、足柄43、古鷹40、神通58にて攻略いたしました。司令部レベルは75です。皆様の攻略の助けになれば幸いです。

     明日も夜に投下しにまいります。今日も攻略の合間に結構書き溜めが出来ました。しばらくエタりの心配はないかと思います。

     では、おやすみなさい。よいイベント期間を過ごしましょう……

    123 :


    思ったより低いレベルで行けるんですな
    問題は装備の方か

    124 :

    他の艦娘は人間から艦娘になったけどここの艦娘は人工的に作られた艦娘とか?
    人間だった期間無くて初めから艦娘だったからできることしか知らないのかね

    125 :

    乙したー

    司令部レベルで難易度変わるっぽいから中堅でもそこそこは行けるべ

    126 :


    おせっかいかも知れんが>>115の「気味の良い音」って
    「小気味良い音」が正しくないか
    次の更新も楽しみに待ってる

    127 :

    乙!
    前回は80で難易度が段違いだったけど今回はどうなんだろうか

    128 :

    どうも指令50前後で変化だってよ

    129 :

    ここの艦娘は正規の艦むすのコピー品みたいな感じみたいなやつか
    自分はE1の1駆逐艦3に軽とか これが最低難易度かと

    131 :

     どうも、E-2はボスに一回だけ到達するも残りHP26で落としきれずに頭を抱えた、>>1です。

     下ルートに行くには駆逐艦が二隻いればよいそうですが、そこまで練度の高い駆逐艦がいない当鎮守府なのでした。

     では、今夜も少し投下していきますね。
     

    132 = 1 :

     ~次の日~

     カビ臭い布団の臭いを一杯に嗅ぐというさわやかさあふれる朝を迎えた提督は、布団を干そうにも竿やらなんやらがないことにげんなりしつつも、体操着に着替えて玄関へと向かった。

    提督「やぁ、おはよう長良」

    長良「は、はい! おはようございます司令官!」

    提督(まだ固いな……当然か)

    長良「って、司令官、何か顔青いですよ? 大丈夫ですか?」

    提督「なに、少々寝起きが清々し過ぎただけだ……むしろ走って風に当たりたい」

    長良「は、はぁ……」(やっぱり変な人だ……)

    提督「そう言うわけだ、走ろう」タッタッタッ

    133 = 1 :

    長良「ちょ、ちょっとまたフライングですか!?」

     無論、この後無茶苦茶周回遅れした。

    提督「なぁ、長良よ」

    長良「何ですか提督?」

     その後、クールダウンのストレッチをしているときだった。

    提督「長良は走るのが好きなんだな」

    長良「えと、まぁ、好きですけど」

    長良「いきなりどうしたんですか?」

    提督「いや、なんだか走っている時の長良は、良い顔をしているな、と」

    長良「そ、そうですか? ……なんか恥ずかしいな」

    134 = 1 :

    提督「済まないな、私が遅いばかりに長良の時間を削っている」

    長良「い、いえ! そんなことありません! 一緒に走る人がいるのは、それはそれで新鮮ですし!」

    提督「そうか? こちらとしても鈍足はどうにかしたいんだ、そう言ってもらえると助かる」

    長良「えと、ありがとうございます?」

    提督「おいおい、それはこちらのセリフだぞ?」

    長良「…ふふっ、そうですね」

    長良(謝ったりお礼を言ったり……こういう提督もいるんだ……)

    ―――――
    ―――

    135 = 1 :

     そして朝食後、桟橋付近では駆逐艦たちが元気に訓練にいそしんでいた。

    子日「あ~た~ら~な~い~!」ネッノヒー!!

    提督「慣れないうちはもう少し砲撃間隔を広くとるんだ」

    提督「ああ、初霜ちょっと来い」

    初霜「え? な、何ですか?」

    提督「いいから…ああ動くなよ? ……よし、直ったぞ」

    初霜「あ……すみません、また魚雷発射管がずれてましたか?」

    提督「いくら訓練用の魚雷がないからって飾りじゃないんだから、手を抜いちゃいかんぞ」

    若葉「初霜はいつもどこか抜けているからな」

    初春「おぬしも人のことは言えんと思うがのう」

    136 = 1 :

    子日「寝起きはぽやぽやしててかわいいんだよーぅ!」

    若葉「なっ! それは今関係ないだろう!?」/////

    初春「顔が赤いのう、愛い奴め」

    提督「ほら、騒いでないで訓練に集中したらどうだ?」

    初春「「「「ご、ごめんなさい!!」」」」ビクッ!!

    提督「……怒ってないぞ? だが、叱ってはいる」

    初霜(どう違うんでしょうか?)

    提督「実戦なら怒るが、今は訓練中だ、多少の私語くらいは目をつぶるさ」

    提督「ただ……」

    137 = 1 :

    提督「それが原因で沈んだとき、悔やんでも悔やみきれん」

    初春「「…………」」

    初春「……すまなかったのじゃ」

    子日「子日、反省の日……」

    提督「分かってもらえたらいい。さぁ、訓練を続けよう」

    初霜「はいっ! 全力で取り組みます!!」

    若葉「精進する!」

    提督「よし、それじゃあ今日は――」

    初春(妾達の心配をするような提督が存在するのじゃな……)

    ―――――
    ―――

    138 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。

     何やら憶測を呼んでおりますな……ここまで考えていただくと設定を見なおしてみたくなるものです。ちょっと不安になってくる>>1でございます。

     のちの展開が、ここまでの投下内容と若干の矛盾を生じるような事態になるやもしれません。最悪、一度設定を練り直して立て直すなんてこともありあえるかもしれません……

     まぁ、最悪の場合ですがね。エタりません、終わるまでは……!

     次回も夜に投下しにまいります。では皆様、よきイベント期間を……

    139 :

    おつおつ

    140 = 1 :

     すっかり忘れてました……明日は予定があるので夜の投下は難しそうです。最悪明日は投下なしということもあります。明後日には投下いたしますのでご容赦いただきたく……

    141 :


    E2は三式弾装備の重巡を下の方に配置して夜戦で旗艦に攻撃いきやすくするれば撃沈しやすくなりますよ

    142 :

    おつおつ。
    まだE-1半分すら削れてない俺提督涙目。司令部レベル無駄に100超えた弊害がこれだよ……。

    143 :

    乙したー
    E1は軽空2重巡2航戦1軽巡1で索敵300で安定したかな

    144 :

    E2クリアしたがここで掘る必要とか無くて本当によかった
    二度と行きたく無い

    146 :

     どうも、袈裟一番の出撃で、キラ付きの扶桑姉さまをル級flagshipの砲撃でワンパン大破、撤退させられて意気消沈の>>1です。まぁ、同伴していた神通がやっと改二可能レベルになったので若干持ち直しましたが。

     昨晩の予告通り、今晩は更新できなさそうなので今のうちに普段よりも少なくはありますが、投下しておこうと思います。

    147 = 1 :

    名取「ま、待ってくださあい!」

    鬼怒「ギンバイは許さないよッ!?」

    加古「うへぇ、そんなに怒んなくても!」

     昼前、中庭を走り回る巡洋艦娘たちである。どうも、昼食を加古がつまみ食いしたらしい。

    加古「やべっ、追い込まれた」

    名取「はぁ、はぁ……も、もう逃げられませんよ」

    鬼怒「まったく……今日という今日は許さないよ?」

     しかも常習犯らしい。

    加古「か、勘弁してくれよぉ」

    提督「そうだな、その辺で許してやると良い」

    一同「うわぁっ!?」

    148 = 1 :

    名取「て、てて提督!? いいいいいつからそこにっ!?」

    提督「見てたのは追いかけっこを始めたところだが、ここに来たのは追い詰めたあたりだな」

    鬼怒「え、ええっと、許せ、というのは?」

    提督「つまんだ食料は戻って来はせん。返せというのは無理だ」

    名取「で、でも見逃すとまたギンバイしますよ?」

    提督「そうだな、そうなったら困るから、次からは…そうだな、古鷹と資料室の整理をしてもらおうか……居眠りしたら…どうなるだろうな?」

    加古「ゲッ! よりによって古鷹と、って!」

    提督「姉妹ならきっと、容赦はしないだろうと思うが、そのあたりはどうなんだ、鬼怒?」

    鬼怒「あー、甘いとこは甘いですけど、基本鬼ですね」

    提督「ちょうどいいな……加古、分かったか?」

    加古「ハイ、イゴキヲツケマス……」コクコクコクッ!

    149 = 1 :

    提督「よし。ところで二人とも、昼食の用意は大丈夫なのか?」

    名取「え?」

    二人「「……ああああああああッ!?」」

    鬼怒「やばいよやばいよ! 時間ないよどうしよう!?」

    名取「ええっと、ちゃんと火止めてたっけ!?」

    鬼怒「と、とにかく急ごう!」ダッシュ!!

    名取「あ、ま、待ってよ鬼怒ちゃぁん!?」ダッシュ!?

    加古「……えーっと、」

    提督「まぁ、もうするなということだ」

    加古「は、はぁ……」

    提督「それにほら、せっかくの美味い飯だ、こんな追いかけっこで遅れたり失敗したら私も嫌だからな」

    加古「……ごめんなさい」

    提督「そう言うことだ、それじゃ」

     提督はそれだけ言い置くとそのまま去っていった。一体何をしていたのか、そしてどこへ行くのかは全く分からない、が。

    加古「わざわざやってきて仲裁するなんて……そんな上官もいるんだなぁ」

    ―――――
    ―――

    150 = 1 :

     うーん、少ないなぁ……ですが、ここから長いので切りの問題でここまでとさせていただきたく。
     
     色々な憶測をしてらっしゃる方には少々申し訳ない薄い設定になっておりますゆえ、ご容赦いただきたく……というか、祥鳳さんが意味深過ぎましたね。このセリフに見合った設定じゃないと見直しつつ後悔しております……orz

     イベント期間ということもあって書き溜めが不足気味の今日この頃でございます。やっぱりやり直した方が……少なくとも祥鳳さんのセリフを一部変えた方がいい気がしてきました。ひょっとしたら訂正版を投下し直すかもしれません、技量不足が恥ずかしいところです。

     長文失礼いたしました。明日こそは夜にちゃんと投下いたします。ではまた……


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